JPH0590871U - Icソケット - Google Patents

Icソケット

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JPH0590871U
JPH0590871U JP3543692U JP3543692U JPH0590871U JP H0590871 U JPH0590871 U JP H0590871U JP 3543692 U JP3543692 U JP 3543692U JP 3543692 U JP3543692 U JP 3543692U JP H0590871 U JPH0590871 U JP H0590871U
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JP
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socket
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contact pin
contact pins
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JP3543692U
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一久 小沢
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Enplas Corp
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Enplas Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭小間隔で多数のコンタクトピンを植設した
ICソケットを射出成形で容易に作れるようにする。 【構成】 ICソケットのコンタクトピンの取り付け部
を、外部回路の接続孔部の配列パターンに合わせていく
つかのブロックに分けて、ソケット本体とは別に射出成
形で作り、各ブロックに設けられた位置決め部により、
各ブロックは別々にソケット本体に位置決めして、ソケ
ット本体に取り付けるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多端子のICパッケージを搭載して該パッケージと外部回路との接 続を図るためのICソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来のICソケットの一例を示しており、これは、ソケット本体4の ICパッケージ11の収容スペースの周辺に多数の薄肉の仕切壁13が形成され 、該仕切壁間に形成されたスリット内にICリード端子12に対応してコンタク トピン2を前記スリット底部に設けられた孔に圧入することで固定されている。
【0003】 しかし、現在ICパッケージ11は高集積化・多端子化の傾向にあり、リード 端子及び端子間隔が狭小化してきており、これに対応するために上記仕切壁13 をより薄く且つ高密度に列設し、しかも、上記スリット底部に上記コンタクトピ ンを圧入固定するための孔を設けなければならず、ICソケットを合成樹脂で作 る場合、成形時に該合成樹脂の流動性の問題から金型の上記仕切壁13やコンタ クトピンを固定するための孔の周囲に対応する部分に該合成樹脂が完全に充填で きないことがあった。
【0004】 そこで、コンタクトピン2の取り付け部、及び、上記仕切壁13をソケット本 体4とは別体で成形し、そのあとでソケット本体4に取り付ける方法が考えられ ている。 以下は、上記の考え方に基づく従来のICソケッ卜の例である。
【0005】 図9は、ICソケットをソケット本体4とベース部14の二体に分けて成形し 、コンタクトピン2はベース部14に設けられた孔に圧入固定し、仕切壁13は 前記コンタクトピン2を固定するための孔とは別にソケット本体4と一体に成形 するものである。しかし、この方法では、ソケット本体4と全部の仕切壁13を 一体に成形しているので、射出成形で多端子のICソケットを作ろうとすると、 仕切壁13が非常に薄く且つ数量が多いために、仕切壁13の部分に合成樹脂が 完全に充填できないことがあった。
【0006】 図10、11は、仕切壁13のみを一枚ずつ別体で成形しコンタクトピン2を 取り付け後、前記仕切壁13を、図11に示すように複数重ねて嵌合部材15で 相互間を固定して、最後に図示しないソケット本体に取り付ける例である。
【0007】 しかし、この方法では、前記仕切壁13を複数重ねるために、前記仕切壁13 の製造上の寸法誤差が累積されてしまい、ソケット本体4に対するコンタクトピ ン2の位置が大きくずれてしまうことがあった。また、仕切壁13を一枚一枚成 形するのは、多端子のICソケットの場合、成形時間がかかり、製造コストを大 きく上昇させてしまう。
【0008】 さらに、後述するが、ICソケットと接続する外部回路のコンタクトピンの接 続端子部2aと接続孔部は、接続を容易にするために千鳥状域は順次段違い状等 一直線状に配置されていない場合がある。上記の場合、外部回路に合わせて数種 類のコンタクトピンをソケット本体に植設しなければならなくなり、図10、1 1のような方法の場合、仕切壁13も数種類必要となり、仕切壁13を成形する ための金型も数種類用意しなければならず、さらに製造コストを上げることにな る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
射出成形で金型内に合成樹脂の未充填部分ができないようにするためには、製 品の形状を単純にして合成樹脂の流路が複雑な構造にならないようにし、また、 成形品一つに対する薄肉部分を減らすことである。しかし、製品を成形し易いよ うに単に細かく分けて成形し、そのあとで組み立てるとなると、製造上の寸法誤 差が累積され、大きな寸法誤差を生むことになってしまうという問題がある。
【0010】 また、ICソケットと接続する外部回路の接続孔部の配列が一直線状でない場 合、前記接続孔部の配列パターンに合わせたICソケットのコンタクトピンの取 り付け部を成形するための金型を作るのは、大変であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案はICソケットのコンタクトピンの取り付 け部を複数のブロックに分けて、射出成形で作る。前記ブロックは、ICソケッ トと接続する外部回路の接続孔部の配列パターンに合わせて、コンタクトピンの 取り付け部を分ける。例えば、前記接続孔部が6つおきに同じパターンを繰り返 している場合、6の整数倍あるいは1/2、1/3のコンタクトピンが取り付け られる部分を、1ブロックとして形成する。
【0012】 そして、分けられた各ブロックに、ソケット本体との位置決め用突起を設け、 ソケット本体には前記突起と嵌合可能な凹部を所定数設け、前記各ブロックは各 々別々にソケット本体と位置決めを行う。
【0013】 コンタクトピンは、前記ブロックに設けられた仕切壁の間に上から挿入し、前 記ブロックの下側に設けられた孔に圧入することで固定する。
【0014】
【作用】
接続孔部の配列があるパターンの繰り返しになっている外部回路と接続するI Cソケットのコンタクトピンの取り付け部を前記パターンを考慮して、いくつか のブロックに分けて、射出成形で作る。これにより、1つの成形品あたりの仕切 壁の数が少なくなるので、成形しやすくなる。また、コンタクトピンの取り付け 部を成形するための金型も作るのが容易になる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案を実施するための一例として、リードのピッチが0.3mmのフ ラット型ICパッケージと、EIAJ(日本電子機械工業会)の規格に則って作 られた前記ICパッケージの実装試験用回路基板との接続を行うためのICソケ ットについて説明する。前記の実装試験用回路基板のICソケットとの接続孔部 1は、模式的に示すと、図1のように、6つずつ階段状に配列されたパターンが 繰り返す形で配置されている。そこで、この場合にはICソケットのコンタクト ピンの取り付け部を、コンタクトピンが6本ずつ植設できるブロックに分けて、 成形するのが望ましい。
【0016】 しかし、実際のICパッケージ本体の一辺に設けられているリードの本数は6 で割り切れない場合が多いので、このような場合、最低二種類の金型を用意する 必要がある。そして、一方の金型はコンタクトピンを6本植設するブロックを成 形し、もう一方の金型は残りの端数のコンタクトピンを植設するブロックを成形 する。
【0017】 次に、図2、3によりブロックの構造を説明する。図2は本考案によるICソ ケットのコンタクトピンと該コンタクトピンを取り付けるブロックの斜視図、図 3はブロックにコンタクトピンを取り付けたときの断面図である。図中2は、図 1に示す接続孔部1と接続する接続端子部2aの位置が少しずつ異なる6本のコ ンタクトピン、3は、両側に突起3a,3bと、6つの溝3cと、各溝3cの底 部に植設する各コンタクトピンの接続端子部2aと植設部2bの位置に合わせて 設けられた孔3d、3eを有するブロックである。
【0018】 各コンタクトピン2を、対応するブロックの溝3cに一本ずつ挿入し、接続端 子部2aを孔3eに、植設部2bを孔3dに各々圧入することで各コンタクトピ ン2をブロック3に固定する。
【0019】 なお、もう一種類のブロック3′は、植設されるコンタクトピン2と、溝3c と孔3d,3eの数が違うだけで、他の箇所はブロック3と全く同じ構造なので 、ブロック3′は図示しない。
【0020】 ブロック3及び3′は、図2、図3に示すように直方体の内部に溝3cと孔3d ,3eを設け、外部に突起3a、3bを設けただけの単純な構造なので、金型が 作りやすく、射出成形を行う場合、金型内の合成樹脂の流路が複雑にならない。
【0021】 さらに、ICソケットと接続する回路基板のICソケットとの接続孔部1のパ ターンに合わせたコンタクトピン2の取り付け部を容易に作ることができ、同じ 接続孔部1のパターンの回路基板と接続するICソケット同士の場合には、同じ ブロック3を使用できるので、金型の製造が簡便化される。
【0022】 次に、前記ブロック3及び3′を取り付けるソケット本体について説明する。 図4は本考案によるソケット本体のカバーを開いたときの状態の一例を示す部分 平面図、図5は前記ブロック3を取り付けた状態を示す部分断面図である。4は ソケット本体、5はカバー、6は前記ブロック3、または3′と嵌合可能な孔で 途中に段6aが設けられている、7は梁、8は梁7を圧入可能な4つの横穴、9 は枠、10は4つの縦穴である。さらに、上記孔6の両側には前記ブロックの突 起3a、3bと嵌合する凹部6b、6cが設けられている。
【0023】 孔6の途中に設けられている段6a上に、前記ブロック3、及び3′を突起3 aと凹部6b、突起3bと凹部6cを嵌合させながら、挿入載置する。そして、 梁7を図4の矢印Iの方向より、横穴8に圧入することで、突起3aを凹部6b に固定する。他の3つの横穴8に対しても、同様に梁7を挿入する。
【0024】 図6は、枠9の斜視図であり、9aはソケット本体4に固定するための孔である 。枠9は、孔9aと縦穴10に図示しないリベットを挿入してソケット本体4に 固定することで、図5に示すように、突起3aを凹部6aに固定する。
【0025】 上記梁7は、横穴8に挿入後、溶着等の方法でソケット本体4に固定してもよ い。上記枠9も同様、溶着やネジ止め等でソケット本体4に固定してもよい。ま た、ブロック3、または3′は図7に示すように、ソケット本体4に対して下側 から挿入し固定するようにしてもよい。
【0026】 なお、上記ブロック3に植設されるコンタクトピン2の本数は6本に限定する ものではなく、使用する合成樹脂の流動性、射出成形機の性能等を考慮して適宜 に設定されるものである。
【0027】 また、ブロック3′に植設されるコンタクトピン2の本数も上記ブロック3と 同様に、種々の条件を考慮して設定しなければならない。特に、植設されるコン タクトピン2の本数があまり少ないと、微細ピッチのリードを有するICパッケ ージ用ICソケットの場合、仕切壁を薄くしなければならないのでブロック3′ の強度上問題になることがあるので、この点も考慮しなければならない。
【0028】 上述の実施例の場合、ブロック3′に植設するコンタクトピン2の本数は、7 本から11本の間の数にしたほうが望ましいことが多い。
【0029】 上記ブロック3及び3′は、個々にソケット本体4と位置決めされるので、各 ブロック3及び3′の製造上の寸法誤差が累積されて、ソケット本体4に対して コンタクトピン2の位置が大きくずれることはない。
【0030】
【考案の効果】
上述のように本考案は、多端子で微細ピッチのICソケットを容易に射出成形 で作ることができ、コンタクトピンのソケット本体に対する位置合わせも容易で ある。
【0031】 また、ICソケットと接続する回路基板のICソケットとの接続部のパターン に合わせて、コンタクトピンの取り付け部を製造できるので上記パターンが同一 の回路基板と接続するICソケットでは、同じ金型で成形した上記取り付け部を 使用できるので、金型の製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】EIAJの規格に則って作られた0.3mmピ
ッチのフラット型ICパッケージのための実装試験用回
路基板のICソケットと接続する接続孔部のパターンの
模式図である。
【図2】本考案にかかるICソケットのコンタクトピン
と前記コンタクトピンを取り付けるブロックの一例を示
す斜視図である。
【図3】図2のブロックにコンタクトピンを取り付けた
ときの断面図である。
【図4】本考案にかかるICソケットのカバーを開いた
状態と梁を挿入する方法の一例を示す部分拡大平面図で
ある。
【図5】図3に示すブロックを図4に示すICソケット
に取り付けた状態を示す部分拡大断面図である。
【図6】本考案にかかる上記ICソケットの枠の斜視図
である。
【図7】本考案にかかるICソケットにブロックを取り
付けた状態を示す第二実施例の部分拡大断面図である。
【図8】従来のICソケットの一部を断面とした側面図
とICパッケージの側面図である。
【図9】従来のソケット本体とベースの二体で構成する
ICソケットの部分斜視図である。
【図10】従来の仕切壁にコンタクトピンを装着する方
式のICソケットの、仕切壁にコンタクトピンを装着し
た状態を示す斜視図である。
【図11】図10に示す仕切壁を多数重ねて、嵌合部材
を用いて一体化する方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 接続孔部 2 コンタクトピン 3 ブロック 4 ソケット本体 5 カバー 6 孔 7 梁 8 横穴 9 枠 10 縦穴

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケット本体に狭小間隔で多数並設した
    コンタクトピンを備えるICソケットにおいて、前記コ
    ンタクトピンを植設する部分を複数のブロックに分けて
    射出成形で製造すると共に、上記各ブロックのコンタク
    トピン植設部に前記コンタクトピンを植設固定し、さら
    に各ブロックには位置決め部を設ける一方、前記ソケッ
    ト本体には上記ブロックを嵌合しうる嵌合凹部を設けて
    なり、固定部材をソケット本体とブロック間に嵌合する
    ことによってブロックをソケット本体に固定する構成と
    したことを特徴とするICソケット。
  2. 【請求項2】 前記ICソケットは、コンタクトピンの
    植設本数の異なる複数種のブロックを配設してなること
    を特徴とするICソケット。
  3. 【請求項3】 前記ブロックのコンタクトピンの植設本
    数は、6の整数倍、或るいは6の1/2、又は6の1/
    3の数のいずれかであることを特徴とするICソケッ
    ト。
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