JPH0590091U - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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JPH0590091U
JPH0590091U JP3250192U JP3250192U JPH0590091U JP H0590091 U JPH0590091 U JP H0590091U JP 3250192 U JP3250192 U JP 3250192U JP 3250192 U JP3250192 U JP 3250192U JP H0590091 U JPH0590091 U JP H0590091U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アキュムレータの流路及び接液部の容積及び
表面積を減らす。 【構成】 圧力容器18内をダイアフラム19により二
部屋20a,20bに区分する。一方の部屋20aには
脈動を除去すべき液体12の流路15aを連結する。他
方の部屋20bには液体21を封入する。アクチュエー
タ22を他方の部屋で動作させることにより一方の部屋
の容積を加減し、脈動を低減させる。流路には、液体の
圧力を検出する圧力センサ23を設ける。アクチュエー
タ制御装置24は、圧力センサの検出圧力から脈動成分
を抽出し、該脈動成分の高低差に対応してアクチュエー
タを動作させる。ダイアフラムは脈動成分の高低差に対
応した圧力で変形するのみであるから、その面積は小さ
く、また一方の部屋の容積も小さい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プランジャポンプ等により液体を圧送する際に生ずる圧力の脈動を 減じるためのアキュムレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
液体クロマトグラフィ等のシステムにおいては、液体をプランジャポンプ等で 送るようになっており、その圧送の際に生ずる圧力の脈動を低減するためアキュ ムレータが用いられている。
【0003】 液体クロマトグラフィ装置では、液体が数十MPa 程度の圧力,数十cc/分以 下の流量で送られるようになっているが、このシステムにおいてもアキュムレー タが用いられる。
【0004】 該液体クロマトグラフィのシステムは、図6に示されるように、試料となる液 体1を貯留するためのタンク2、液体1の吸着分析等を行う負荷部3、液体1を 前記タンク2から前記負荷部3に送るための流路4a,4b、該流路4aに設け られたポンプ5、前記流路4a,4bにおける前記ポンプ5と負荷部3との間に 設けられた前記ポンプ5による圧力の脈動を低減するためのアキュムレータ6及 び流路4a,4b内の圧力を監視するための圧力計7を備えている。
【0005】 試料である液体1は、ポンプ5によりタンク2から負荷部3へと流路4a,4 b中を圧送され、アキュムレータ6により脈動を除去された後、負荷部3に到達 することになる。
【0006】 アキュムレータ6は圧力容器8を備えており、該圧力容器8内はダイアフラム 9により二部屋10a,10bに区分けされている。そして、一方の部屋10a には脈動を除去すべき試料の液体1の流路4aが連結され、他方の部屋10bに は蓄圧用液体11が封入されている。
【0007】 しかして、ポンプ5から吐出された液体1は図7(A)のような流量変動を伴 って流路4a,4b内を流れる。アキュムレータ6がないものとするとその流れ には図7(B)のような圧力の脈動成分ΔP0 1 を生ずるのであるが、この圧力 の脈動成分ΔP0 1 は、アキュムレータ6により図7(C)のようにΔP0 2 ま で低減される。
【0008】 すなわち、送液に伴い流路4a,4bの圧力が平均圧力P0 まで上昇すると一 方の部屋10a内の液体がダイアフラム9を介して他方の部屋10b内の蓄圧用 液体11を押し縮める。そして、該蓄圧用液体11の圧力が流路4a,4b内の 液体の圧力と平衡したところで、押し縮め動作が停止し、ダイアフラム9の変形 が停止する。そして、流路4a,4b内における液体の圧力の降下、上昇に伴い 蓄圧用液体11が膨脹、収縮し、ダイアフラム9を介して流路4a,4bへの液 体の供給、吸収を行う。これにより、脈動成分ΔP0 1 はΔP0 2 まで減少する こととなる。
【0009】 なお、油圧ポンプによる油圧システムにおいても、脈動の低減にアキュムレー タが用いられている。例えば、実開昭61−49101号公報のものは圧力の脈 動を電磁石の利用によって能動的に解消するようになっている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
液体クロマトグラフィ装置は、溶媒に溶け込んだ微量成分の分析をするもので あり、溶媒も多様であることから、流路4a,4bの材質としてはアキュムレー タ6も含め液体1に対して安定であり、かつ高圧に耐えるSUS 316 材が用いられ るのが一般的である。また、分析したい成分以外の物質の混入を来す要因を排す るべく、液体の流路4a,4bは、アキュムレータ6を含め極力容積や表面積を 小さくすることが求められる。
【0011】 しかしながら、従来のアキュムレータ6のダイアフラム9は、送液に伴い流路 4a,4bに発生する前記平均圧力P0 が蓄圧用液体11の圧力と釣り合うまで 撓み変形しつつ蓄圧用液体11を圧縮するものであるから、ダイアフラム9の面 積を小さくすることができない。
【0012】 すなわち、送液の平均圧力P0 を50MPa としたとき、圧力の脈動成分ΔP0 を2MPa 以内に減らすのに必要なアキュムレータ6による補償量が10マイクロリ ットルとすると、5マイクロリットル/MPa の能力のアキュムレータ6が必要と なる。この場合、アキュムレータ6においては、ポンプ5の停止中における流路 4a,4bの圧力が0MPa の時とポンプ5の運転中における流路4a,4bの圧 力が50MPa の時との間で蓄圧用液体11が250マイクロリットルの体積変化 を生ずることになり、ダイアフラム9もその体積変化分だけ撓むことになる。従 って、ダイアフラム9の面積は、例えば、厚さ0.1 mmのSUS 316 の板材で波型成 形したものを用いたとしても、少なくとも10cm2 以上必要となるのである。
【0013】 なお、蓄圧用液体11として圧縮率4×10-4/MPa の水を用いるものとする と、上記の体積変化量は次のようにして算出することができる。 [5μl /MPa ]÷[4×10-4/MPa ]=12.5ml (必要封入液量) [12.5ml ]×[4×10-4/MPa ]×[50MPa ]=250μl (圧力 50MPa における体積変化量) 一方、ダイアフラム9の材質として耐薬品性の高いエラストマ(例えば、デュ ポン社のカルレッツ)を用いると、SUS 316 材を用いた場合に比べ、ダイアフラ ム9の面積を数分の一にすることができる。
【0014】 しかし、エラストマを使用すると、過去に試料として使用した溶媒が溶出する こともあり、誤った成分を分析するおそれがある。 また、ダイアフラム9としてステンレス材を使用するにしても、或いはエラス トマを使用するにしても、前記圧力容器8の一方の部屋10aの容積は平均圧力 ΔP0 によるダイアフラム9の撓み分としての250マイクロリットルの容積変 化を許容し、かつダイアフラム9が流路4a,4bを塞がない程度の大きさを必 要とする。従って、このことからもダイアフラム9の面積を小さくする上で制約 がある。
【0015】 前記実開昭61−49101号公報のアキュムレータは、圧力の脈動を電磁石 により解消することができるが、その摺動部が試料等の液体に接触するので、分 析対象を汚染するおそれがある。また、何等かの事情により電流の供給がされな い場合に電磁石の位置が不確定となる。さらに、変位量の制御が困難である。
【0016】 従って、本考案は、ダイアフラムをエラストマ材によることなく小面積化する ことができると共にアキュムレータの液体流路側の部屋を小容積化することがで き、さらに試料等の液体とアクチュエータとの接触を防止することのできるアキ ュムレータを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本第1の考案は、圧力容器内がダイアフラムによ りに二部屋に区分けされ、一方の部屋には脈動を除去すべき液体の流路が連結さ れ、他方の部屋には液体が封入されたアキュムレータにおいて、前記他方の部屋 で動作することにより前記一方の部屋の容積を加減し、前記脈動を低減するアク チュエータと、前記流路内の液体の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力セン サの検出圧力から脈動成分を抽出し、該脈動成分の高低差に対応して前記アクチ ュエータを動作させるアクチュエータ制御装置とが設けられた構成を採用し、本 第2の考案は、前記第1の考案のアクチュエータが、前記他方の部屋で往復動し て前記一方の部屋の容積を加減するプランジャと、該プランジャを駆動する圧電 素子とを含んだ構成を採用し、本第3の考案は、前記第1又は第2の考案の圧力 センサが前記他方の部屋内の圧力を検出するように配置された構成を採用してい る。
【0018】
【作用】 本第1の考案において、脈動成分を含んだ液体が、圧力容器の一方の部屋に流 入すると、圧力センサが流路内の液体の圧力を検出する。
【0019】 アクチュエータ制御装置は、圧力センサの検出圧力から脈動成分を抽出し、該 脈動成分の高低差に対応してアクチュエータを動作させる。 アクチュエータは、他方の部屋で動作することにより、同部屋に封入された液 体を介してダイアフラムを撓ませ、圧力容器の一方の部屋の容積を加減し、前記 脈動を低減する。
【0020】 他方の部屋の液体は、専らアクチュエータの動きをダイアフラムに撓みとして 伝達する役割を持つだけでよいので、蓄圧に供する場合に必要な数〜十数ミリリ ットルの容量にする必要がなく、例えば1ミリリットル以下でも十分である。ま た、圧縮率も小さくて良い。
【0021】 従って、アキュムレータ動作時の平均圧力が50MPa あったとしても、他方の 部屋の液体の収縮は微小であり、ダイアフラムは脈動成分の高低差に対応した撓 み分だけ変形することになり、それだけダイアフラムの変形量は少なくて済む。 また、ダイアフラムの変形量が少ないから、圧力容器の一方の部屋の容積も少な くて済む。
【0022】 また、アクチュエータは、圧力容器の一方の部屋の液体には接触しないので、 分析等に支障を来さない。 本第2の考案において、アクチュエータ制御装置により圧電素子が制御され、 圧電素子によりプランジャが駆動される。
【0023】 プランジャは、圧力容器の他方の部屋で往復動し、前記一方の部屋の容積を加 減する。 本第3の考案において、圧力センサは圧力容器の他方の部屋内における液体の 圧力を検出する。この圧力は一方の部屋の液体の圧力として利用される。
【0024】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案に係るアキュムレータの実施例について説明する。 実施例1 本考案に係るアキュムレータを液体クロマトグラフィ装置に適用した場合につ いて、図1に基づき説明する。
【0025】 該液体クロマトグラフィのシステムは、試料となる液体12を貯留するための タンク13,液体12の吸着分析等を行う負荷部14,液体12を前記タンク1 3から前記負荷部14に送るための流路15a,15b,該流路15aに設けら れたポンプ16,前記流路15a,15bにおける前記ポンプ16と負荷部14 との間に設けられた前記ポンプ16による圧力の脈動を低減するためのアキュム レータ17を備えている。
【0026】 試料である液体12は、ポンプ16によりタンク13から負荷部14へと流路 15a,15b中を圧送され、アキュムレータ17により脈動を除去された後、 負荷部14に到達することになる。
【0027】 アキュムレータ17は圧力容器18を備えており、該圧力容器18内はダイア フラム19により二部屋20a,20bに区分けされている。そして、一方の部 屋20aには脈動を除去すべき試料の液体12の流路15a,15bが連結され 、他方の部屋20bには液体21が封入されている。
【0028】 前記圧力容器18には、その他方の部屋20bで動作することにより一方の部 屋20aの容積を加減し、前記脈動を低減するアクチュエータ22が取り付けら れている。
【0029】 アクチュエータ22は、例えば、前記他方の部屋20bで往復動して前記一方 の部屋20aの容積を加減するプランジャ22aと、該プランジャ22aを駆動 する圧電素子22bとを有した構造である。
【0030】 プランジャ22aは、圧力容器18の壁を貫いてその液体21の封入された他 方の部屋20b内に入り込んでいる。プランジャ22aが圧力容器18の壁と接 する箇所にはシール材(図示せず)が設けられ、液体21が漏れ出ないようにな っている。
【0031】 圧電素子22bは、この場合、積層形であり、外部から印加された電圧に対応 して積層方向に伸縮する性質を有する。前記プランジャ22aは、圧電素子22 bの一端に取り付けられている。
【0032】 前記タンク13から圧力容器18へと液体12を導く流路15aには、流路1 5a,15b内の液体の圧力を検出する圧力センサ23が設けられている。 この圧力センサ23からの信号はアクチュエータ制御装置24により処理され るようになっている。
【0033】 アクチュエータ制御装置24は、前記圧力センサ23の検出圧力から脈動成分 を抽出し、該脈動成分の高低差に対応してアクチュエータ22を動作させるよう になっている。すなわち、アクチュエータ22は、該脈動成分のみ(図2中ΔP 0 )の高い方の圧力値に対応してプランジャ22aを圧力容器18外に向って引 き出し、低い方の圧力値に対応してプランジャ22aを圧力容器18内に向って 押し込むのである。
【0034】 従って、ダイアフラム19は、試料の液体12の平均圧力(図2中P0 )によ っては変形せず、脈動成分の高低差(図2中ΔP0 )に対応した撓み分だけ変形 することになり、それだけダイアフラム19の変形量は少ない。
【0035】 アクチュエータ制御装置24は、図4に示されるように、増幅回路27、微分 回路28、アクチュエータ駆動回路29を有しており、微分回路28により上記 急変する圧力の変動成分のみを抽出するようになっている。また、アクチュエー タ制御装置24は、図5に示されるように、増幅回路30の次に微分・増幅回路 31と反転回路32とが並列に設けられ、さらに、加算回路33、アクチュエー タ駆動回路34が設けられた構成とすることもできる。かくすることにより、ア クチュエータ22が平均圧力の影響を受けて縮む場合、その縮み量を反転回路3 2で補正することができる。
【0036】 なお、アクチュエータ22は、電気信号により液体21の封入された他方の部 屋の容積を減少又は増加させる働きをするものであれば、上記構成のものに限ら ず他の構成のものであってもよい。また、圧力センサ23は、流路15a,15 bの圧力に相当する圧力が検出できる箇所であれば上記箇所に限らず他の箇所に 設置してもよい。
【0037】 次に、上記アキュムレータ17の動作について、図1,図2及び図7に基づい て説明する。 ポンプ16の送液量は図2(A)のように変動し、流路15a,15b内の液 体の圧力は図7(B)のように変動しようとする。すなわち、送液量が増減する と、流路15a,15b内及び圧力容器18内の圧力も増減する。
【0038】 圧力センサ23は、そのような圧力変動を検知し、アクチュエータ制御装置2 4に信号を送る。 アクチュエータ制御装置24は、圧力センサ23からの信号を受けて圧力の脈 動成分ΔP0 のみを拡大して抽出し、アクチュエータ22に電気信号を送る。
【0039】 アクチュエータ22は、アクチュエータ制御装置24の制御信号により動作し 、図2(C)のように他方の部屋20bの容積を加減する。すなわち、脈動成分 の高い方の圧力値に対応してプランジャ22aが圧力容器18外に向って移動し 、該部屋20aの容積を増大させて液体12を圧力容器18内に吸収する。逆に 、低い方の圧力値に対応してプランジャ22aが圧力容器18内に向って移動し 、該部屋20aの容積を減少させて液体12を流路15a,15b側に補填する のである。そして、その間ダイアフラム19は脈動成分ΔP0 の圧力差に対応し た撓み分だけ変形し、平均圧力P0 によっては撓まないのである。
【0040】 かくて、図7(C)と図2(B)との対比から明らかなように、上記アキュム レータ17により脈動成分ΔP0 はより一層低減される。 なお、ポンプ16が停止状態にあったり、ポンプ16の送液量が時間的に一定 で変動がない場合、圧力センサ23の検出圧力の変動成分は0であるから、アク チュエータ制御装置24はアクチュエータ22に対して圧力容器18の各部屋2 0a,20bの容積を増減させるための信号を送らない。また、同じ理由から圧 力センサ23の検出する圧力の変動成分以外の圧力成分すなわち平均圧力P0 に 対しても信号を送らない。従って、流路15a,15bの圧力が一定でさえあれ ば、各部屋20a,20bの容積は流路15a,15bの平均圧力P0 の低いか 高いかにより変動しない。
【0041】 実施例2 図3に示されるように、このアキュムレータ25は、圧力センサ26を他方の 部屋20b内の液体21の圧力を検出するように配置されている。
【0042】 液体21の圧力は一方の部屋20a内の試料の液体12の圧力に等しく、該圧 力の信号がアクチュエータ制御装置24に送られるようになっている。 このように実施例1におけると異なり流路15a,15bに圧力検知のための 液体導入孔等を設けないでもよいので、流路の容積,表面積を一層小さくするこ とができる。
【0043】 因みに、図8において示される本考案のアキュムレータと従来のアキュムレー タとの対比から明らかなように、従来においてはダイアフラム9の変形量が大き く、かつ液体11の容量が大きいのに対し、本考案においてはダイアフラム19 の変形が極めて小さく、かつ液体21の容量も極めて少ない。なお、図中各種数 値は前記計算式に基づいて得たものである。
【0044】
【考案の効果】
本第1,第2,第3の考案によれば、流路の圧力の低いか高いかによるのでな く、専ら流路の圧力の変動によってのみ圧力容器の各部屋の容積を変化させるこ とができるので、各部屋の容積変動幅は従来のアキュムレータの場合に比して小 さい。従って、圧力容器の流路側の部屋の容積も小さくて済み、ダイアフラムの 表面積も小さくて済み、液体の流路の容積も低減できる。また、このことから、 液体クロマトグラフィ装置における脈動の除去に好適である。
【0045】 また、ダイアフラムの撓みが少ないので、その構成材料としてSUS316等の金属 を用いることができ、エラストマを用いる必要がない。従って、過去に試料とし た溶媒が溶出する等の不都合が防止され、液体クロマトグラフィ装置等に使用し て好適である。
【0046】 また、本第2の考案によれば、通電されていない状態であっても流路の平均圧 力の大きさによる移動が極めて少なく、ダイアフラムに無理な撓みを与えること がない。また、平均圧力の大きさによるアクチュエータのわずかな移動も、圧力 に比例したわずかなDCバイアス電圧を重畳させることにより容易にキャンセル することができる。さらに、高い周波数応答性が得られるので、1kHz 程度の領 域まで脈動吸収能力を向上できる。
【0047】 また、本第3の考案によれば、流路に圧力検知のための液体導入孔等を設けな いでもよいので、流路の容積,表面積を一層小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るアキュムレータを備えた液体クロ
マトグラフィ装置の概念図である。
【図2】(A)はポンプの時間当り送液量と時間との関
係グラフ、(B)は液体圧力と時間との関係グラフ、
(C)は圧力容器の一方の部屋の容積と時間との関係グ
ラフである。
【図3】他の実施例に係るアキュムレータの部分切欠断
面図である。
【図4】アクチュエータ制御装置のブロック図である。
【図5】アクチュエータ制御装置の他の態様のブロック
図である。
【図6】従来のアキュムレータを備えた液体クロマトグ
ラフィ装置の概念図である。
【図7】従来のアキュムレータに関するグラフであり、
(A)はポンプの時間当り送液量と時間との関係グラ
フ、(B)はアキュムレータの無い場合の液体圧力と時
間との関係グラフ、(C)はアキュムレータを備えた場
合の液体圧力と時間との関係グラフである。
【図8】本考案のアキュムレータを従来のアキュムレー
タと対比して示す説明図である。
【符号の説明】
12…液体 15a,15b…液体の流路 17,25…アキュムレータ 18…圧力容器 19…ダイアフラム 20a…一方の部屋 20b…他方の部屋 21…液体 22…アクチュエータ 22a…プランジャ 22b…圧電素子 23,26…圧力センサ 24…アクチュエータ制御装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器内がダイアフラムによりに二部
    屋に区分けされ、一方の部屋には脈動を除去すべき液体
    の流路が連結され、他方の部屋には液体が封入されたア
    キュムレータにおいて、前記他方の部屋で動作すること
    により前記一方の部屋の容積を加減し、前記脈動を低減
    するアクチュエータと、前記流路内の液体の圧力を検出
    する圧力センサと、前記圧力センサの検出圧力から脈動
    成分を抽出し、該脈動成分の高低差に対応して前記アク
    チュエータを動作させるアクチュエータ制御装置とが設
    けられていることを特徴とするアキュムレータ。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータは、前記他方の部屋
    で往復動して前記一方の部屋の容積を加減するプランジ
    ャと、該プランジャを駆動する圧電素子とを含んでなる
    ことを特徴とする請求項1のアキュムレータ。
  3. 【請求項3】 前記圧力センサは前記他方の部屋内の圧
    力を検出するように配置されたことを特徴とする請求項
    1又は2のアキュムレータ。
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