JP4652067B2 - ベローズポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体分野、液晶分野等に用いられる薬液を吐出するベローズポンプに関する。さらに詳しくは、本発明は、液晶ディスプレイ基板へレジスト液を塗布する場合のように、レジスト液の吐出に高い定量性が要求される用途に好適なベローズポンプに関する。
近年では、液晶画面の大型化に伴い液晶ディスプレイ基板のサイズも大きくなっている。このような大型の液晶ディスプレイ基板に対して製造時にレジスト液を塗布する方法として、基板の上方で吐出ヘッドを相対移動または走査させながら細線状のレジスト液を連続的に吐出させることにより、基板面へ所望の膜厚でレジスト液の塗布を行ういわゆるスピンレス法が採用されている。
このような用途に使用されるベローズポンプには、大型の基板への塗布に対応する大容量、配管抵抗による高液圧に耐え得る高耐圧性、均一な膜厚を得るための高定量性が要求される。
特許文献1(特開平7−130627号公報)および特許文献2(特開2001−20868号公報)には、レジスト液などの薬液の吐出に用いられるベローズポンプが開示されている。これらの文献に開示されたベローズポンプでは、ベローズに対してピストンを直接に取り付け、このピストンを軸方向へ往復動させることによってベローズを伸縮させているが、薬液の液圧が高くなるとベローズが外側から押圧されて変形し、これにより吐出量が変動するため、吐出時におけるリニアリティが確保できず、高い定量精度が要求される用途には使用できない。
特許文献3(特許第3057082号公報)では、非圧縮性液体が収容された第1室と、吐出する液体が収容された第2室とを可撓性ダイヤフラムで仕切り、第1室との間がシールされた状態で第1室を移動するピストンを設けて、このピストンをボールねじ機構によりステッピングモータで駆動することによって第1室の容積を変化させ、この容積変化によりダイヤフラムを変形させることで第2室から液体を吐出させる定量ポンプが開示されている。
しかし、ダイヤフラムによるポンプ機構は大容量の液体を吐出する用途には適切ではなく、大容量の液体を吐出するためには大型のダイヤフラムを使用しなければならずポンプ自体が大型になってしまうという問題点もある。また、ダイヤフラムが所定の形状以外の意図しない形状に変形したり、スナップアクションを引き起こしたりすると、定量吐出領域全域でのリニアリティが高精度に確保できない。
また、この定量ポンプでは、バネ付勢によりピストンのシールを行っているが、繰り返し作動によってシール部材が磨耗したり、シール部材が付勢バネから脱落したりすると、第1室の内部の非圧縮性液体が外部に漏れてオフセット位置が変化してしまう。また液漏れと同時に第1室の内部にエアーが混入した場合には、吐出時における圧縮力によりエアーが容積変化して正確な吐出ができなくなる。このため、ピストンのシール性およびシールの耐久性を充分に確保する必要がある。
特許文献4(特開平11−159464号公報)では、CVD装置に使用される液体材料を供給するためのベローズポンプが開示されている。このベローズポンプでは、ベロー
ズの内部空間で構成されるベローズ室に非圧縮性液体を充填し、このベローズ室に軸方向に移動可能なピストンを設けて、ピストンを軸方向に往復動させることによってベローズを伸縮させている。
しかし、このベローズポンプではベローズの伸縮方向とピストンの移動方向が同一となるようにこれらを配置する必要があるが、スピンレス法によりレジスト液を塗布する用途では、この配置形態が適切ではない場合がある。すなわち、移動ステージ上にベローズポンプを設置する場合、ベローズポンプを水平方向に寝かせて設置するのではなく、垂直方向に立てて設置することが望ましい。ところが、ベローズの伸縮方向とピストンの移動方向が同一であると、ベローズポンプを垂直方向に立てて設置した場合にベローズの伸縮方向も垂直となるため、レジスト液および気泡が蛇腹部に滞留し易くなる。特許文献4のベローズポンプはCVD装置に使用される液体材料を供給するための構成であり、吐出圧も1.0kg/cm2〜100kg/cm2とレジスト塗布用のベローズポンプとは異なるため、上記の点は考慮されていない。
さらに特許文献4のベローズポンプでは、ベローズ室にピストンが収納された形態であるので、ピストンをシールするパッキンが繰り返し使用により劣化した際に、パッキンを交換するために、煩雑な分解操作を要する。また、吐出精度およびピストンの長さを考慮して、径の異なるピストンに交換する場合にも同様に煩雑な分解操作を要する。
また、特許文献4のベローズポンプではベローズの蛇腹部が円筒形状とされているが、ベローズはピストンへ直接に取り付けられていないので、蛇腹部が円筒形状であるとベローズが座屈することがある。座屈により蛇腹部がポンプヘッドの内壁に接すると、レジスト液を吐出するための用途ではパーティクル発生の要因となる。なお、上記の特許文献2では、蛇腹部に滞留するエアーや不純物を抜け易くすることを目的として、蛇腹部の径が先端方向に向かって徐々に小さくなるベローズを使用しているが、当該文献のベローズポンプではピストンをベローズへ直接に取り付けているので、ベローズの座屈は考慮されていない。
特開平7−130627号公報 特開2001−20868号公報 特許第3057082号公報 特開平11−159464号公報
本発明は、特にスピンレス法によりレジスト液を塗布する用途において、適切な設置が可能なベローズポンプを提供することを目的としている。
また本発明は、ピストン等の駆動部材をシールするシール部材の交換が容易なベローズポンプを提供することを目的としている。
また本発明は、径の異なるピストンに容易に交換可能なベローズポンプを提供することを目的としている。
また本発明は、ピストンとシリンジ室との間のシール性が高く、シールの充分な耐久性を有し、シリンジ室に充填された非圧縮性液体の漏れおよびシリンジ室への気泡の混入を充分に防止可能なベローズポンプを提供することを目的としている。
本発明のベローズポンプは、ポンプ室と、該ポンプ室へ液体が吸入される吸入口と、該ポンプ室から前記液体が吐出される吐出口と、が設けられたポンプヘッドと、
非圧縮性液体を収容するベローズ室が内部に設けられ、前記ポンプ室の内部に配置され
た伸縮自在なベローズと、
を備えるポンプユニットと、
前記非圧縮性液体を収容するシリンジ室と、該シリンジ室と前記ベローズ室とを連通させる連通口と、が設けられたシリンジ本体と、
前記シリンジ室との間がシールされた状態で該シリンジ室を軸方向に往復動することにより、該シリンジ室と前記ベローズ室との間で前記非圧縮性液体を流出入させ、これにより前記ベローズを伸縮させる駆動部材と、
前記駆動部材を前記軸方向に往復動させる駆動手段と、
を備えるシリンジユニットと、
を備えることを特徴とする。
上記の発明において、前記ポンプユニットが、前記ベローズの伸縮方向が略水平方向となるように配置され、前記シリンジユニットが、前記駆動部材が往復動する軸方向が略垂直方向となるように配置されており、縦置きに配置した長尺の前記シリンジユニットの上部から横方向に前記ポンプユニットが延出するように、逆L字型にこれらが配置されていることが好ましい。
上記の発明において、前記ポンプユニットが、前記ベローズの伸縮方向が略水平方向となるように配置され、前記シリンジユニットが、前記駆動部材が往復動する軸方向が略水平方向となるように配置されており、前記ポンプユニットと前記シリンジユニットとが、横方向へ一直線状に配置されていることが好ましい。
上記の発明において、前記ポンプユニットと前記シリンジユニットとが、着脱自在であることが好ましい。
上記の発明において、前記駆動部材の一端側に固定されたナットと、
前記ナットに螺合され、前記駆動部材の軸方向を回転軸として回転自在に支持されたねじ部材と、を備え、
前記駆動手段は、前記ねじ部材を回転させることにより、前記ナットを介して前記駆動部材を前記軸方向に往復動させることが好ましい。
上記の発明では、駆動手段による駆動部材の移動によりシリンジ室の容積が変化する。具体的には、例えばパルスモータによりボールねじ機構でピストンを移動させることにより、ピストンの移動量に応じてシリンジ室の容積が変化する。これにより、この容積変化分の非圧縮性液体がシリンジ室とベローズ室との間を移動し、この非圧縮性液体の移動量だけベローズが伸縮する。
このように、ベローズを用いているのでリフト量が大きく、大容量の薬液を吸入、吐出させることができ、ポンプを小型化できる。ベローズ室に充填された非圧縮性液体によりベローズを伸縮させているので、薬液を高い定量精度で吸入、吐出させることができる。
さらに上記の発明では、ベローズポンプがポンプユニットとシリンジユニットの2体のユニットから構成されている。これにより、特に基板へのレジスト液の塗布に本発明のベローズポンプを使用する場合において、ベローズポンプを適切に設置することができる。すなわち、液晶ディスプレイ基板などの比較的大型の基板に対してスピンレス法によりレジスト液を塗布する場合、ベローズポンプは吐出ヘッドを設置した移動ステージへ直接に設置される。パルスモータ、ボールねじ機構、およびピストンのそれぞれの軸が一直線上に位置するシリンジ駆動機構は、軸方向に長尺の形状となるが、移動ステージへの設置条件上、軸方向が垂直方向となるようにシリンジ駆動機構を縦置きに配置することが要求される。
一方で、伸縮方向が垂直方向となるようにベローズを配置すると、ベローズの蛇腹部においてレジスト液が排出されずに滞留し易くなり、ベローズの蛇腹部に気泡が残留し易くなる。レジスト液の滞留による劣化、残留気泡の突然の排出によるレジスト不良の発生等を防止するために、蛇腹部における流れを円滑にし、蛇腹部のレジスト液および気泡を迅速にポンプ室外に排出するためには、伸縮方向が横向きとなるようにベローズを配置することが望ましい。
上記の条件を満足するために、本発明ではベローズポンプをポンプユニットとシリンジユニットの2体のユニットから構成し、非圧縮性液体が充填される室を、ポンプユニットにおけるベローズ室と、シリンジユニットにおけるシリンジ室との別室に区分けしたので、シリンジ室におけるピストンの移動を垂直方向とし、ベローズの伸縮を水平方向とすることができる。したがって、設置条件を満足するために長尺のシリンジユニットを縦置きとするとともに、ベローズの蛇腹部におけるレジスト液の滞留および気泡の残留を防止するためにポンプユニットをベローズの伸縮が水平方向となるように配置することができる。
また、ベローズポンプがポンプユニットとシリンジユニットの2体のユニットから構成されているので、容易にベローズポンプのメンテナンスを行うことができる。すなわち、ベローズは蛇腹部の内面および外面の両方がともに液体に接触した状態で作動するので、ベローズへの負荷は比較的小さく耐久性が高い。これに対して、シリンジ室と駆動部材との間をシールするパッキン等のシール部材は、駆動部材の作動時に駆動部材が常に摺動しているので、摩擦抵抗や負荷が掛かった状態となる。このため、比較的早い時期にシール部材を交換する必要がある。
しかし本発明では、ベローズポンプをポンプユニットとシリンジユニットの2体のユニットから構成しているので、ベローズユニットとシリンジユニットとを着脱自在とすることができ、シリンジユニットのシール部材の交換時には、ベローズユニットまで分解する必要がなく、容易にメンテナンスを行うことができる。
着脱自在な具体的構造としては、例えば、ねじ部材等の固定用部材でベローズユニットとシリンジユニットとを液密に固定し、固定用部材を取り外すことによってこれらのユニットを分離する構造が挙げられる。あるいは、ベローズ室とシリンジ室との間に、これらの室に連通する配管同士を液密に接続する機構を設けて、この接続機構によりベローズユニットとシリンジユニットとを着脱する構造としてもよい。なお、シリンジユニットとベローズユニットとを分離した後にベローズ室および/またはシリンジ室の非圧縮性液体の漏出を防止するバルブを設けることも可能である。
また、シリンジユニットとベローズユニットとを着脱自在とすることで、使用条件に応じてシリンジユニットを簡便に仕様変更することができる。すなわち、予めシリンジ径の異なるユニットを用意しておけば、ベローズはそのままでも吐出精度およびシリンジユニットの長さの兼ね合いを最適化したポンプに容易に変更することができる。具体的には、通常仕様のシリンジユニットと、長尺方向の長さを短くでき省スペース化が可能な、径が大きく短いシリンジを用いたシリンジユニットと、高精度の吐出が可能な、径が小さく長いシリンジを用いたシリンジユニットと、を用意することで、条件に応じた適切なベローズポンプを容易に構成することができる。
本発明のベローズポンプは、ポンプ室と、該ポンプ室へ液体が吸入される吸入口と、該ポンプ室から前記液体が吐出される吐出口と、が設けられたポンプヘッドと、
蛇腹部が先端部に向かって縮径する形状を有し、前記ポンプ室の内部に配置された伸縮自在なベローズと、
前記ベローズの内部空間を含む室内に非圧縮性液体が収容された非圧縮性液体収容室と、
前記非圧縮性液体収容室との間がシールされた状態で該非圧縮性液体収容室を軸方向に往復動することにより、前記非圧縮性液体を介して前記ベローズを伸縮させる駆動部材と、
前記駆動部材を前記軸方向に往復動させる駆動手段と、
を備えることを特徴とする。
上記の発明では、ピストン等の駆動部材の移動量に応じて、非圧縮性液体収容室に収容された非圧縮性液体が移動し、この非圧縮性液体の移動によりベローズが伸縮する。このように、ベローズを用いているのでリフト量が大きく、大容量の薬液を吸入、吐出させることができ、ポンプを小型化できる。ベローズ室に充填された非圧縮性液体によりベローズを伸縮させているので、薬液を高い定量精度で吸入、吐出させることができる。
上記の構成では、ベローズはピストン等の駆動部材とは直接に接続されていないので、例えばスピンレス法によるレジスト塗布用途では、フッソ樹脂などで形成された蛇腹部が、配管抵抗等によるレジスト液圧により座屈してポンプヘッド内壁に接触し、パーティクルを発生させることが懸念される。しかし本発明では、蛇腹部が先端部に向かって縮径する形状、例えば先端側を一部切断した円錐形状としているので、外圧が負荷されてもベローズは伸縮軸からずれた変形をすることがなく、座屈を防止することができる。
本発明では、前記非圧縮性液体収容室を、前記ベローズの内部のベローズ室と、シリンジ室との2つの室から構成し、前述した発明と同様にベローズポンプをポンプユニットとシリンジユニットの2つのユニットから構成することが好ましい。
本発明のベローズポンプは、上記した各発明において、前記駆動部材の外周部に、変形可能な断面U字状のシール部材が、該U字の内面が前記シリンジ室に面するように装着されていることを特徴とする。
上記の発明では、吐出作動によりシリンジ室の液圧が高まると、シール部材のU字内面にシリンジ室の液圧が作用してシール部材を両外側へ押圧する。これにより、シール部材におけるU字の外側の両側面が、ピストン等の駆動部材の外周部と、シリンジ本体の壁面との双方に密着するので、シリンジ室の液圧が高まる程シール性が高くなり、吐出時における高液圧下においても充分なシールをすることができる。
本発明のベローズポンプは、上記した各発明において、前記シリンジ室の下部側において前記駆動部材の外周部を囲む室内に、所定の圧力で加圧可能な非圧縮性液体が収容されたシール部加圧室が設けられ、
該シール部加圧室の上部および下部に、一対の変形可能な断面U字状のシール部材が設けられ、該一対のシール部材は、前記U字の内面が互いに向き合うように前記駆動部材の外周部に装着されていることを特徴とする。
上記の発明では、シール部加圧室に収容された非圧縮性液体を加圧することによって、ピストン等の駆動部材の外周部を液圧によってシールしている。シール部加圧室の上部および下部に設けられたシール部材は、シール部材のU字内面に非圧縮性液体の液圧が作用することにより両外側へ押圧される。これにより、シール部材におけるU字の外側の両側面が、駆動部材の外周部と、その反対側の壁面との双方に密着するので、液圧が高まる程シール性が高くなり、充分なシールをすることができる。さらに、シール部材の磨耗を抑制することができるので、シールの耐久性が向上する。
本発明のベローズポンプは、特にスピンレス法によりレジスト液を塗布する用途において、適切な設置が可能である。
本発明のベローズポンプは、ピストン等の駆動部材をシールするシール部材の交換が容易である。
本発明のベローズポンプは、径の異なるピストンに容易に交換可能である。
本発明のベローズポンプは、ピストンとシリンジ室との間のシール性が高く、シールの充分な耐久性を有し、シリンジ室に充填された非圧縮性液体の漏れおよびシリンジ室への気泡の混入を充分に防止可能である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のベローズポンプにおける実施形態を示した断面図である。このベローズポンプ1aは、液晶ディスプレイ基板にレジスト液を塗布する際に、基板の上方で吐出ヘッドを基板に対して相対移動させながら細線状のレジスト液を連続的に吐出させるスピンレス法によるレジスト塗布装置に用いられる。
このベローズポンプ1aは、ポンプユニット2と、シリンジユニット3と、の2つのユニットから構成されている。
ポンプユニット2は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂などのフッ素樹脂で形成された円筒形状のポンプヘッド10と、同様にフッ素樹脂で形成されたベローズ20とを備えている。
ベローズ20は、ポンプヘッド10の内部のポンプ室11に配置され、水平方向に伸縮することによりポンプ室11の容積を変化させる。
ベローズ20の収縮により、図示しないレジスト液貯槽からレジスト液が吸入され、吸入側配管32、吸入側空気作動弁31、吸入側継手30を通りポンプヘッド10の吸入口12からポンプ室11にレジスト液が収容される。
ベローズ20の伸長により、ポンプ室11に収容されたレジスト液は、ポンプヘッド10の吐出口13から吐出側継手33、吐出側空気作動弁34、吐出側配管35を通り、図示しない吐出ヘッドからレジスト液が吐出される。
本実施形態では、ポンプ室11におけるレジスト液の容量は、例えば100cc程度であり、レジスト液を吐出する際における吐出圧は0.05kg/cm2以上0.5kg/
cm2未満である。
シリンジユニット3は、ステンレス等の金属材で形成されたシリンジ本体40と、シリンジ本体40の内部のシリンジ室41を軸方向に往復動する駆動部材であるピストンロッド58と、ピストンロッド58の駆動手段であるパルスモータ50と、を備えている。
シリンジ室41は、水平方向を向く連通路42から連通口43を介してベローズ20の内部のベローズ室21と連通され、シリンジ室41およびベローズ室21には、シリコーンオイル等の非圧縮性液体が充填されている。
ピストンロッド58がシリンジ室41を軸方向に往復動することにより、シリンジ室41の容積が変化し、この容積変化分に応じた量の非圧縮性液体がシリンジ室41とベローズ室21との間で流出入し、これによりベローズ20が伸縮してレジスト液が吸入、吐出される。
シリンジユニット3の構造の詳細は次のとおりである。パルスモータ50は、モータ固定台51の下部に固定されている。パルスモータ50のモータ軸50aは、軸ぶれを補正可能なカップリング54によりボールねじ軸55と連結されている。
モータ固定台51の上部には、ガイド固定台52が固定されている。パルスモータ50とガイド固定台52は、モータ固定台51により、モータ軸50aとボールねじ軸55との軸ぶれを無くすように、所定の嵌め合い公差で連結される。ガイド固定台52にはサポートガイド53が固定され、サポートガイド53が内蔵するボールベアリングによりボールねじ軸55が回転自在に支持されている。
ボールねじ軸55は、ロッド固定台57の下部穴に固定されたボールねじナット56に螺合され、ロッド固定台57の上部穴に固定された円筒形状のピストンロッド58の内部空間に、ボールねじナット56を貫通した部分が内包されている。
ロッド固定台57の左右には、一対のリニアガイド本体60が取り付けられ、それぞれのリニアガイド本体60は、リニアガイドレール61に摺動自在に支持されている。
リニアガイドレール61は、リニアガイド本体60と略等幅の間隔をおいて垂直方向へ平行に配置された2本の部材からなり、下部側がガイド固定台52に、上部側がガイド固定板62に固定されている。リニアガイド本体60は、リニアガイドレール61に挟まれているので回転方向への移動が抑制され、これによりボールねじ軸55の回転に伴うボールねじナット56の回転が抑制される。したがって、ボールねじ軸55の回転がボールねじナット56の上下方向への直線運動に変換される。
パルスモータ50の駆動により、モータ軸50aと連結されたボールねじ軸55が回転し、ボールねじ軸55の回転がボールねじナット56により直線運動に変換され、これによりピストンロッド58がシリンジ室41を軸方向に移動する。
ピストンロッド58とシリンジ本体40との間は、シール部材71でシールされている。図11(a)は、シール部材71の周辺の拡大断面図である。図示したように、シール部材71は断面がU字形状のパッキンであり、樹脂材、ゴム材等の変形可能な材質からなる。シリンジ室41の液圧が大きくなると、シール部材71はU字の内面が圧力を受けて両外側へ押圧され、ピストンロッド58およびシリンジ本体40との密着力が大きくなるので、シリンジ室41の液圧が大きくなる程シール性が高まる。
図1のガイドレール61の外側には、フォトセンサ65が固定されたシャフト63が設けられ、シャフト63は下端がシャフト台64に、上端がガイド固定板62に固定されている。フォトセンサ65は、リニアガイド60に取り付けられた反射板66からの反射光を検知することによってピストンロッド58の吸入終了位置または吐出開始位置を特定する。
以上に説明したように、モータ50の回転量に比例した量の非圧縮性液体がシリンジ室41からベローズ室21に吐出され、ベローズ20は、ベローズ室21に吐出された非圧縮性液体による体積増加分だけ伸長し、これによりポンプ室11のレジスト液が外部へ吐出される。このように、ベローズ20を用いているのでリフト量が大きく、大容量のレジスト液を吸入、吐出させることができ、ポンプを小型化できる。また、ベローズ室21に充填された非圧縮性液体の量によりベローズ20を伸縮させているので、レジスト液を高い定量精度で吸入、吐出させることができる。
また、本実施形態では、ベローズポンプ1aをポンプユニット2とシリンジユニット3
の2体のユニットから構成し、非圧縮性液体が充填される室を、ポンプユニット2におけるベローズ室21と、シリンジユニット3におけるシリンジ室41との別室に区分けしたので、シリンジ室41におけるピストンロッド58の移動を垂直方向とし、ベローズ20の伸縮を水平方向とすることができる。したがって、スピンレス法においてベローズポンプ1aを吐出ヘッドを設置した移動ステージへ直接に設置する際に、設置条件を満足するために長尺のシリンジユニット3を縦置きとするとともに、ベローズ20の蛇腹部におけるレジスト液の滞留および気泡の残留を防止するためにポンプユニット2をベローズ20の伸縮が水平方向となるように配置することができる。
さらに、本実施形態ではこれらのユニットを簡便に着脱できるようにしている。すなわち、ポンプユニット2とシリンジユニット3とは、金属製である板状の押さえ部材22とシリンジ本体40とを不図示のねじ部材で固定することにより連結されており、このねじ部材を取り外すことにより容易にこれらのユニットを分離できるように構成されている。
このため、シリンジユニット3のシール部材71の交換時には、ベローズユニット2からシリンジユニット3を分離するだけでよく、ベローズユニット2の分解操作を要しないので、容易にシール部材71の交換をすることができる。また、長期間の使用後にベローズ20を交換する際にも、シリンジユニット3はベローズユニット2から分離するだけでよい。
図2は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図である。本実施形態のベローズポンプ1bは、基本的な構成は図1の実施形態と同様であるが、ベローズ室21とシリンジ室41との間にバルブ70を設けて、シール部材71を交換するためにベローズユニット2とシリンジユニット3とを分離する操作を行う際に、シリンジ室41からの非圧縮性液体の漏出を防止している。また、バルブ70を、ベローズ室21からの非圧縮性液体の漏出を防止するために設ける構成としてもよい。
図3は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図である。本実施形態のベローズポンプ1cは、基本的な構成は図1の実施形態と同様であるが、ポンプユニット2とシリンジユニット3とを水平方向へ一直線状に配置している。用途に応じてこのような配置形態とすることも可能である。本実施形態においても図2の実施形態と同様にバルブ70を設け、ベローズユニット2とシリンジユニット3とを着脱自在としているので、使用条件に応じてシリンジユニット3を簡便に仕様変更することができる。すなわち、本実施形態では図4(a)〜図4(c)に示したように三種類のシリンジユニット3a〜3cを用意している。図4(b)に示したシリンジユニット3bが通常仕様であり、図4(a)に示したシリンジユニット3aは、通常仕様のシリンジユニット3bよりも径が大きく短いシリンジ58aを用いているので、精度は低くなるが長尺方向の長さを短くでき省スペース化が可能である。図4(c)に示したシリンジユニット3cは、通常仕様のシリンジユニット3bよりも径が小さく長いシリンジを用いているので、長尺方向の長さは長くなるが高精度の吐出が可能である。
これらのシリンジユニット3a〜3cを、使用条件に応じて変更することで、ベローズポンプ1cを適切な構成とすることができる。
図5は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図であり、図6は、図5のベローズポンプの吸入作動時(図6(a))、吐出作動時(図6(b))における各状態を示した拡大断面図である。
本実施形態のベローズポンプ1dは、基本的な構成は図1の実施形態と同様であるが、ベローズ20の形状を、蛇腹部20aが先端部に向かって縮径する形状、すなわち、断面が台形状である、先端側を切断した円錐形状としている。
スピンレス法によるレジスト塗布では、配管抵抗等によりレジスト液圧が高くなるが、ベローズ20の形状をこのようにすることで、外側からレジスト液の圧力が負荷されてもベローズ20は伸縮軸からずれた変形をすることがなく、座屈が防止される。したがって、ベローズ20が座屈してポンプヘッド10の内壁に接触することによるパーティクルの発生を防止することができる。
図7は、図5のベローズポンプの外形を三方向から示した図であり、図7(a)は上面図、図7(b)は正面図、図7(c)は側面図である。前述したように、非圧縮性液体が充填される室を、ポンプユニット2におけるベローズ室21と、シリンジユニット3におけるシリンジ室41との別室に区分けしているので、シリンジユニット3を、長軸が垂直となるように縦置きとすると共に、ベローズ20の伸縮を水平方向とすることができる。したがって、前述したようにスピンレス法において適切な設置が可能な形態となっている。
図8は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図である。図9は本実施形態におけるシール機構の拡大断面図であり、ベローズポンプの吸入作動時(図9(a))、吐出作動時(図9(b))における各状態を示している。本実施形態のベローズポンプ1eは、基本的な構成は図1の実施形態と同様であるが、ピストンロッド58とシリンジ本体40とのシール性を高めるためのシール機構をさらに備えている。このシール機構は、シリンジ室41の下部側においてピストンロッド58の外周部を囲むように設けられたシール部加圧室80を備えている。
シール部加圧室80には、所定の圧力で加圧可能な非圧縮性液体が収容されており、この非圧縮性液体によってピストンロッド58の外周部に液圧が付与される。シール部加圧室80の上部および下部には、上述した断面U字状のシール部材71a、71bが設けられ、図11(b)に示したように、これらのシール部材71a、71bは、U字の内面が互いに向き合うようにピストンロッド58の外周部に装着されている。
シール部加圧室80は、浅底の容器形状である一対の上部側シリンジ台81と下部側シリンジ台82とを、互いに反対側を向くように重ね合わせることにより形成されている。
上部側シリンジ台81は、シリンジ本体40に不図示のねじで固定され、下部側シリンジ台82は、上部側シリンジ台81およびガイド固定板62に、それぞれ不図示のねじで固定されている。
上部側シリンジ台81には、円筒形状のタンク84がねじ込み固定されており、シール部加圧室80は、タンク84の内部のシリンジ室83と連通している。シール部加圧室80およびシリンジ室83には非圧縮性液体が充填されており、タンク84の内部に設けられた小型シリンダ85の一方側に、不図示のスピードコントローラにより空気圧を加えることによって、シリンジ室83の内部の非圧縮性液体が加圧され、これによりシール部加圧室80の非圧縮性液体が加圧される。なお、87は気泡センサで、シリンジ室83に規定量を超える空気が混入した場合にこれを検知して異常を知らせる。
図11(b)に示したように、シール部材71aはシリンジ本体40の内壁面に形成された切り欠き部94と、ピストンロッド58との間に装着されている。シール部材71aがシール部加圧室80の非圧縮性液体による液圧を受けると、シール部材71aの内面が外側へ押圧されて、ピストンロッド58およびシリンジ本体40の切り欠き部94に対する密着性が向上する。上部側シリンジ台81の貫通穴81aと、ピストンロッド58との間には、1mm程度の隙間92が設けられ、これによってシール部材71aの内面に対してシール部加圧室80の液圧が掛かりやすいようにしている。
シール部材71bは下部側シリンジ台82の内周部に形成された切り欠き部95と、ピストンロッド58との間に装着され、その下部がガイド固定板62に支持されている。シール部材71bがシール部加圧室80の非圧縮性液体による液圧を受けると、シール部材71bの内面が外側へ押圧されて、ピストンロッド58および下部側シリンジ台82の切り欠き部95に対する密着性が向上する。下部側シリンジ台82の貫通穴82aと、ピストンロッド58との間には、1mm程度の隙間93が設けられ、これによってシール部材71bの内面に対してシール部加圧室80の液圧が掛かりやすいようにしている。
このように、シール部材71aおよびシール部材71bを設けて、シール部加圧室80の液圧により加圧シールすることで、ベローズポンプ1eの吐出作動時におけるシリンジ本体40のシリンジ室41からの液漏れ、および吸入作動時におけるシリンジ室41への外気の混入を有効に防止することができ、耐久性の高いシールが可能となる。
例えば、ベローズポンプ1eの吐出作動時におけるシリンジ本体40のシリンジ室41の液圧と同じ空気圧を、スピードコントローラによってシリンジ室83に常時加えることで、耐久性の高いシール効果が得られる。
また、スピードコントローラ継手86に接続した3方弁88を、吸入側空気作動弁31および吐出側空気作動弁34における弁開閉のタイミングと連動させて操作することで、シリンジ本体40のシリンジ室41と、シール部加圧室80との液圧差を少なくし、シール性を向上させることができる。すなわち、吐出作動時にはシール部加圧室80の圧力をシリンジ室41に掛かる吐出圧力と同圧以上にすることでシール性を高め、シリンジ室41に圧力が掛からない吸入作動時には、シール部加圧室80を無加圧にすることで、シリンジ室41とシール部加圧室80との圧力差を小さくできる。
図10は、上記のシール機構の変形例を示した拡大断面図であり、ベローズポンプの吸入作動時(図10(a))、吐出作動時(図10(b))における各状態を示している。この変形例では、シリンジ本体40のシリンジ室41の液圧を圧力センサ89で検出し、検出圧力に応じてコントローラ90により電空レギュレータ91を制御して、シリンジ室41の液圧とシール部加圧室80の液圧とを同一にしてシール性を高めている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変形、変更が可能である。
図1は、本発明のベローズポンプにおける実施形態を示した断面図である。 図2は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図である。 図3は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、交換可能な三種類のシリンジユニットを示した断面図である。 図5は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図である。 図6は、図5のベローズポンプの吸入、吐出作動時における各状態を示した拡大断面図であり、図6(a)は吸入作動時、図6(b)は吐出作動時における状態を示している。 図7は、図5のベローズポンプの外形を三方向から示した図であり、図7(a)は上面図、図7(b)は正面図、図7(c)は側面図である。 図8は、本発明のベローズポンプにおける他の実施形態を示した断面図である。 図9はシール機構の拡大断面図であり、図9(a)はベローズポンプの吸入作動時、図9(b)はベローズポンプの吐出作動時における状態を示している。 図10は、図8および図9のシール機構の変形例を示した拡大断面図であり、図10(a)はベローズポンプの吸入作動時、図10(b)はベローズポンプの吐出作動時における状態を示している。 図11(a)は、図1の実施形態におけるシール部材の周辺の拡大断面図、図11(b)は、図8の実施形態におけるシール機構の周辺の拡大断面図である。
符号の説明
1a〜1e ベローズポンプ
2 ポンプユニット
3、3a〜3cシリンジユニット
10 ポンプヘッド
11 ポンプ室
12 吸入口
13 吐出口
20 ベローズ
20a 蛇腹部
21 ベローズ室
22 押さえ部材
30 吸入側継手
31 吸入側空気作動弁
32 吸入側配管
33 吐出側継手
34 吐出側空気作動弁
35 吐出側配管
40 シリンジ本体
41 シリンジ室
42 連通路
43 連通口
50 パルスモータ
50a モータ軸
51 モータ固定台
52 ガイド固定台
53 サポートガイド
54 カップリング
55 ボールねじ軸
56 ボールねじナット
57 ロッド固定台
58、58a〜58c ピストンロッド
60 リニアガイド本体
61 リニアガイドレール
62 ガイド固定板
63 シャフト
64 シャフト台
65 フォトセンサ
66 反射板
70 バルブ
71、71a、71b シール部材
80 シール部加圧室
81 上部側シリンジ台
81a 貫通穴
82 下部側シリンジ台
82a 貫通穴
83 シリンジ室
84 タンク
85 小型シリンダ
86 スピードコントローラ継手
87 気泡センサ
88 3方弁
89 圧力センサ
90 コントローラ
91 電空レギュレータ
92 隙間
93 隙間
94 切り欠き部
95 切り欠き部


Claims (5)

  1. ポンプ室と、該ポンプ室へ液体が吸入される吸入口と、該ポンプ室から前記液体が吐出される吐出口と、が設けられたポンプヘッドと、
    非圧縮性液体を収容するベローズ室が内部に設けられ、前記ポンプ室の内部に配置された伸縮自在なベローズと、
    を備えるポンプユニットと、
    前記非圧縮性液体を収容するシリンジ室と、該シリンジ室と前記ベローズ室とを連通させる連通口と、が設けられたシリンジ本体と、
    前記シリンジ室との間がシールされた状態で該シリンジ室を軸方向に往復動することにより、該シリンジ室と前記ベローズ室との間で前記非圧縮性液体を流出入させ、これにより前記ベローズを伸縮させる駆動部材と、
    前記駆動部材を前記軸方向に往復動させる駆動手段と、
    を備えるシリンジユニットと、
    を備え、
    前記ポンプユニットと前記シリンジユニットとが、着脱自在に構成されているとともに、
    前記シリンジ本体に設けられている前記連通口が、シリンジ本体の軸方向上端部の上面と側面の2箇所に設けられており、
    前記ポンプユニットが、前記ベローズの伸縮方向が略水平方向となるように配置され、前記シリンジユニットが、前記駆動部材が往復動する軸方向が略垂直方向となるように配置されており、縦置きに配置した長尺の前記シリンジユニットの上部から横方向に前記ポンプユニットが延出するように、逆L字型にこれらが配置されている場合には、前記シリンジ本体の軸方向上端部の側面に設けられている連通口を介して、前記シリンジ室と前記ベローズ室とが連通され、
    前記ポンプユニットが、前記ベローズの伸縮方向が略水平方向となるように配置され、前記シリンジユニットが、前記駆動部材が往復動する軸方向が略水平方向となるように配置されており、前記ポンプユニットと前記シリンジユニットとが、横方向へ一直線状に配置されている場合には、前記シリンジ本体の軸方向の上端部の上面に設けられている連通口を介して、前記シリンジ室と前記ベローズ室とが連通されるように構成されていることを特徴とするベローズポンプ。
  2. 前記ベローズが、その蛇腹部が先端部に向かって縮径する形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のベローズポンプ。
  3. 前記駆動部材の一端側に固定されたナットと、
    前記ナットに螺合され、前記駆動部材の軸方向を回転軸として回転自在に支持されたねじ部材と、を備え、
    前記駆動手段は、前記ねじ部材を回転させることにより、前記ナットを介して前記駆動部材を前記軸方向に往復動させることを特徴とする請求項1または2に記載のベローズポンプ。
  4. 前記駆動部材の外周部に、変形可能な断面U 字状のシール部材が、該U字の内面が前記シリンジ室に面するように装着されていることを特徴とする請求項1または2に記載のベローズポンプ。
  5. 前記シリンジ室の下部側において前記駆動部材の外周部を囲む室内に、所定の圧力で加圧可能な非圧縮性液体が収容されたシール部加圧室が設けられ、
    該シール部加圧室の上部および下部に、一対の変形可能な断面U 字状のシール部材が設けられ、該一対のシール部材は、前記U 字の内面が互いに向き合うように前記駆動部材の外周部に装着されていることを特徴とする請求項1または2に記載のベローズポンプ。
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