JPH0589902A - 燃料電池のシール方法 - Google Patents

燃料電池のシール方法

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JPH0589902A
JPH0589902A JP3252069A JP25206991A JPH0589902A JP H0589902 A JPH0589902 A JP H0589902A JP 3252069 A JP3252069 A JP 3252069A JP 25206991 A JP25206991 A JP 25206991A JP H0589902 A JPH0589902 A JP H0589902A
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rubber
sealing
unvulcanized
fuel cell
manifold
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Yasunori Yoshimoto
保則 吉本
Isao Furukawa
功 古川
Osamu Tajima
収 田島
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材の作製工程及び未加硫フッ素系ゴ
ムの加硫化工程が簡略化され、しかも電池スタックを起
動させる前にシールの安全を確認することができる燃料
電池のシール方法を提供することを目的とする。 【構成】 加硫フッ素系ゴム3の表面に形成された一条
の溝3aに、未加硫フッ素系ゴム4の表面に形成された
突起4aを嵌着させることによりシール部材3,4を作
製する第1ステップと、上記マニホールド1のシール面
に形成された凹部1aに、シール部材3,4を嵌着させ
る第2ステップと、上記シール部材3,4が嵌着された
マニホールド1を電池本体2に締め付ける第3ステップ
と、上記電池本体2を保温することにより未加硫フッ素
系ゴム4を加硫化する第4ステップとを有することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料電池のシール方法に
関し、詳しくはそのシール工程の簡略化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池は、単位セルを多数積層
させてスタックを構成する際、単位セル製作時の寸法誤
差や単位セル積層時の作業誤差等によって、電池スタッ
ク積層面に凹凸が生じている。したがって、この電池ス
タック積層面とマニホールド取付枠体との間にシール部
材を介在させている。ところで、このシール部材として
は、通常シート状の加硫フッ素系ゴムが用いられるが、
柔軟性に欠けるという問題がある。このため、前記シー
ル部材を用いて燃料電池のシールを行う場合には、電池
スタック積層面とシール部材との接触面に空隙等がで
き、密着性に欠けるという問題がある。
【0003】このようなことを考慮して、図4に示すよ
うな、密着性を補強する燃料電池のシール方法が提案さ
れている(特開昭63−98969号公報参照)。具体
的には、マニホールド取付枠体11に嵌着された加硫フ
ッ素系ゴム13の表面に隣接する三条の溝13aを形成
し、これら溝13aに夫々未加硫フッ素系ゴム14a,
14bを嵌め込む。次に、両側に位置する一対の未加硫
フッ素系ゴム14aを先に加硫化する。続いて、中間の
未加硫フッ素系ゴム14bを加硫化する方法であり、前
記未加硫フッ素系ゴム14a,14bの加硫化のための
加熱を電池起動時のスタック昇温によって行うことを特
徴とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシール方法では、三条の溝13aを形成し、かつ、
これら溝13aに夫々未加硫フッ素系ゴム14a,14
bを嵌め込む必要があるため、シール部材の構成が複雑
であり、しかも、その作製工程が煩雑である。また、両
側に位置する未加硫フッ素系ゴム14aを先に加硫化し
た後、中間に位置する未加硫フッ素系ゴム14bを加硫
化するというように、これら未加硫フッ素系ゴム14
a,14bの加硫化工程が二段階で行われるため、この
工程が煩雑となり、その結果、作業性が悪くなるという
問題がある。
【0005】更には、未加硫フッ素系ゴム14a,14
bの加硫化のための加熱が、電池起動時のスタック12
の昇温によって行われるため、電池スタック12を起動
させる前に電池スタック12のシール性の確認ができ
ず、安全性に欠けるという問題もある。本発明は、上記
の事情に鑑み、シール部材の作製工程及び未加硫フッ素
系ゴムの加硫化工程が簡略化され、しかも電池スタック
を起動させる前にシールの安全を確認することができる
燃料電池のシール方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、電池本体にガスを給排するマニホール
ドを、シール部材を介して電池本体に締め付けてなる燃
料電池のシール方法において、加硫フッ素系ゴムの表面
に形成された一条の溝に、未加硫フッ素系ゴムの表面に
形成された突起を嵌着させることによりシール部材を作
製する第1ステップと、上記マニホールドのシール面に
形成された凹部に、シール部材を嵌着させる第2ステッ
プと、上記シール部材が嵌着されたマニホールドを電池
本体に締め付ける第3ステップと、上記電池本体を保温
することにより未加硫フッ素系ゴムを加硫化する第4ス
テップとを有することを特徴としている。
【0007】
【作用】上記の方法の如く、加硫フッ素系ゴムの一条の
溝に、未加硫フッ素系ゴムの突起を嵌着させるだけでシ
ール部材を作製できるので、シール部材の構成の簡素化
を図ることができると共に、シール部材の作製工程を簡
略化することができる。また、シール部材が嵌着された
マニホールドを電池本体に締め付けた後、電池本体を保
温することにより未加硫フッ素系ゴムを加硫化すれば、
加硫化工程が一段階で済むと共に、電池本体を起動させ
る前に電池本体のシールの安全を確認することができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の燃料電池のシール方法の一実施例を
図1ないし図3に基づいて、以下に説明する。図1ない
し図3は、いずれも本発明の一実施例を示す燃料電池の
要部断面図である。本発明方法によってシールされた燃
料電池は、図3に示すように、マニホールド1のシール
面に形成された凹部1aに、後述するシール部材3,4
を嵌着させ、これらを電池スタック2に締め付けた構造
である。
【0009】以下、本発明のシール方法について、ステ
ップ毎に具体的に説明する。先ず最初に、シール部材
3,4の作製工程である第1ステップについて説明す
る。本ステップは、加硫フッ素系ゴム3である例えば、
アフラスSF720の表面に形成された一条の溝3a
に、未加硫フッ素系ゴム4である例えば、アフラスSF
720の表面に形成された突起4aを嵌着させることに
より行われる。なお、この突起4aは下部よりも上部が
膨らんだ半円状をしているため、この突起4aを利用し
て未加硫フッ素系ゴム4を容易に嵌め込むことができる
と共に、未加硫フッ素系ゴム4が完全に固定されること
になる。
【0010】次に、上記シール部材3,4をマニホール
ド1に嵌着させる第2ステップについて説明する。本ス
テップは、マニホールド1のシール面に形成された凹部
1aに、上記シール部材3,4を嵌着させることにより
行われる。この状態を図1に示す。続いて、上記マニホ
ールド1を電池スタック2に締め付ける第3ステップに
ついて説明する。
【0011】本ステップは、シール部材3,4が嵌着さ
れたマニホールド1を、電池スタック2に締め付けるこ
とにより行われる。この場合、加硫フッ素系ゴム3が電
池スタック2に押し付けられると共に、未加硫フッ素系
ゴム4が圧縮変形して電池スタック2のシール面に密接
する。また、未加硫フッ素系ゴム4は生ゴムと同様柔軟
性を有するから、電池スタック面2の凹凸を吸収して良
好な密着性を示す。この状態を図2に示す。
【0012】最後に、上記未加硫フッ素系ゴム4を加硫
化する第4ステップについて説明する。本ステップは、
電池スタック2の温度が120℃に達したら、その温度
を約10時間保温することによって行われる。このよう
にすれば、未加硫フッ素系ゴム4が電池スタック2面に
完全に密着するので、完全なシールが行われることにな
る。この状態を図3に示す。
【0013】なお、上記未加硫フッ素系ゴム4には、加
硫剤として、例えば、パーガドックスが混入されてい
る。 〔その他の事項〕 上記実施例においては、マニホールド1を用いた
が、これに限らず、マニホールドと枠体とが一体となっ
たマニホールド取付枠体を用いることもできる。 上記実施例においては、加硫フッ素系ゴム3及び未
加硫フッ素系ゴム4としてアフラスSF720を用いた
が、本発明はこれに限定されるものではない。 上記実施例においては、未加硫フッ素系ゴム4に混
入する加硫剤としてパーカドックス14を用いたが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、加硫フッ素系ゴムの表面に形成する溝が一条で済
むので、シール部材の構成の簡素化を図ることができる
と共に、シール部材の作製工程を簡略化することができ
る。また、未加硫フッ素系ゴムの加硫化工程が一段階で
済むので、加硫化工程の簡略化を図ることができる。そ
の結果、燃料電池のシールを行うにあたって、その作業
性が向上する。
【0015】更に、電池本体を起動させる前に電池本体
のシールの安全を確認することができるので、安全性に
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す燃料電池の要部断面図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す燃料電池の要部断面図
である。
【図3】本発明の一実施例を示す燃料電池の要部断面図
である。
【図4】従来の燃料電池の要部断面図である。
【符号の説明】
1 マニホールド 1a 凹部 2 電池スタック 3 加硫フッ素系ゴム 3a 溝 4 未加硫フッ素系ゴム 4a 突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池本体にガスを給排するマニホール
    ドを、シール部材を介して電池本体に締め付けてなる燃
    料電池のシール方法において、 加硫フッ素系ゴムの表面に形成された一条の溝に、未加
    硫フッ素系ゴムの表面に形成された突起を嵌着させるこ
    とによりシール部材を作製する第1ステップと、 上記マニホールドのシール面に形成された凹部に、シー
    ル部材を嵌着させる第2ステップと、 上記シール部材が嵌着されたマニホールドを電池本体に
    締め付ける第3ステップと、 上記電池本体を保温することにより未加硫フッ素系ゴム
    を加硫化する第4ステップと、 を有することを特徴とする燃料電池のシール方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010153299A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 外部マニホールド式燃料電池
US20130177830A1 (en) * 2010-10-29 2013-07-11 Jason B. Parsons Fuel cell assembly sealing arrangement

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