JPH0589327U - 絶縁抵抗監視装置 - Google Patents

絶縁抵抗監視装置

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JPH0589327U
JPH0589327U JP10176691U JP10176691U JPH0589327U JP H0589327 U JPH0589327 U JP H0589327U JP 10176691 U JP10176691 U JP 10176691U JP 10176691 U JP10176691 U JP 10176691U JP H0589327 U JPH0589327 U JP H0589327U
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bearing
insulator
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resistance
insulation resistance
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Application number
JP10176691U
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English (en)
Inventor
俊司 福島
Original Assignee
住友金属工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受部における絶縁物6の絶縁抵抗を常時監
視し、抵抗低下時の予防措置をタイムリーに取ることが
でき、ベアリング3の電食を安定的に防止する。 【構成】 誘導加熱装置Bにおける搬送テーブルローラ
1の軸受用ベアリング3を保持する軸受箱2とベースフ
レーム5との間に設けた絶縁物6の絶縁抵抗監視装置で
あって、軸受箱2に第1の端子T1を接続し、ベースフ
レーム5には第2の端子T2を接続する。両端子T1,
T2間の抵抗値を検出する検出手段11を設けると共
に、検出した抵抗値と基準値とを比較して出力を行う判
定手段13を設け、上記検出手段による絶縁物の抵抗値
が一定値以下になれば警報手段14より出力を発する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、誘導加熱装置における搬送テーブルローラの軸受部に設けた絶縁物 の絶縁抵抗監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
誘導加熱装置における搬送テーブルローラでは、図2に示すように誘導加熱装 置による誘導電流Iが、圧延材28、隣接するテーブルローラ21とその軸受部 、及びベースフレーム25から構成される閉ループに流れ、この誘導電流Iによ ってテーブルローラ軸受部ベアリングが電食される。そしてこの電食が進行する と、ベアリングの異常摩耗を生じ、テーブルローラの軸の円滑な回転ができなく なり、搬送テーブルローラとしての用をなさず、操業トラブルの要因となる。こ れを防止するためには、ベアリングを介して流れる誘導電流を除く事が必要であ り、従来より図3に示すような方法が一般に採用されていた。
【0003】 図3において、21はテーブルローラ、22はそのテーブルローラ21を支持 する軸受箱であり、この軸受箱22のベアリング23に上記テーブルローラ21 の軸24が回転自在に支持されており、上記軸受箱22とベースフレーム25と の間に絶縁物26を介在させているものである。このような構成とすることによ り、誘導加熱装置のコイル27により発生した誘導電流の、テーブルローラ21 からベアリング23及び軸受箱22を介してのベースフレーム25への流れの経 路を絶ち、上述したようなベアリング23の球(又はローラ)部分の電食を防止 するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、熱間圧延ライン等では、水やスケール等の環境条件が厳しく、特に 絶縁物26が直接破水したり、ベースフレーム25から絶縁物26間にスケール が堆積することにより、軸受箱22とベースフレーム25との間の絶縁抵抗が低 下し、前述したような誘導電流の経路が比較的容易に生じ、これによりベアリン グ23の電食が発生することになるものであった。従って、上述した単に絶縁物 26を介在させる従来の構成では、長期間にわたって安定的に、ベアリングを介 して流れる誘導電流を遮断することが困難であり、ベアリングの異常摩耗等によ る操業阻害を発生していた。また、経時的に絶縁物の抵抗劣化を把握できず、ベ アリングの電食によるトラブルが発生した後の事後処理しか取れないという問題 点を有していた。
【0005】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、軸受部における絶縁物の絶縁抵抗を常時 監視し、抵抗低下時の予防措置が取れるようにすることにより、ベアリングの電 食を安定的に防止する絶縁抵抗監視装置を提供することを目的としてなされたも のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案の絶縁抵抗監視装置は、誘導加熱装置におけ る搬送テーブルローラ軸受用ベアリングを保持する軸受箱とベースフレームとの 間に設けた絶縁物の絶縁抵抗監視装置であって、軸受箱に接続された第1の端子 とベースフレームに接続された第2の端子を備え、上記両端子間の抵抗値を検出 する検出手段を設けると共に、検出した抵抗値が一定値以下になれば警報出力を 発するように構成しているのである。
【0007】
【作用】
本考案は上記した構成によって、誘導加熱装置により発生した誘導電流は、軸 受部に設けた絶縁物によりその流れが絶たれることになり、当該絶縁物の抵抗値 を常時監視して一定値以下になれば警報を発することにより、その絶縁劣化を報 知することができ、その報知によって適当な予防措置を取ることでベアリングの 電食を防止できることとなる。
【0008】
【実施例】 以下本考案絶縁抵抗監視装置の実施例について、図1を参照しながら詳細に説 明する。 図1において、1は圧延材Aの搬送用テーブルローラ、2はそのテーブルロー ラ1を支持する軸受箱であり、この軸受箱2のベアリング3に上記テーブルロー ラ1の軸4が回転自在に支持されており、上記軸受箱2とベースフレーム5との 間に絶縁物6を介在させて設置している。
【0009】 Bは誘導加熱装置であり、この誘導加熱装置Bにより圧延材Aに誘導電流を発 生させてその加熱を行うものである。そして、上記軸受箱2とベースフレーム5 とにそれぞれ電気的に接続された端子T1,T2を設け、この両端子T1,T2 を入力とする測定装置7を備えている。この測定装置7は各軸受部にそれぞれ設 置されるものであり、測定電源8と、電流計を有する電流検出手段9と、測定開 始用のスイッチ手段10とを備え、これらが端子T1と端子T2との間に直列に 接続されている。そして、この測定装置7は、測定電源8に所定の電源電圧Vを 印加し、スイッチ手段10をONすることにより、絶縁物6の抵抗値Zに対応し て、電流検出手段9に所定の電流Iを測定結果として出力することができる。
【0010】 ここで、測定装置7における電流測定について説明する。 まず、誘導加熱装置Bが停止中であれば、下記数式1の関係があり、従って誘 導加熱装置の停止中に、スイッチ手段10に測定開始の指令信号を与えることに より、絶縁物6の抵抗値の変化に対応した電流を電流検出手段9に検出すること ができる。
【0011】
【数1】 I=(V/Z) 但し、V:測定電源電圧 Z:絶縁物の抵抗 I:検出された電流
【0012】 次に、誘導加熱装置Bによって前述の閉ループに誘起される最大の電圧をE, その誘導電流が軸受部を流れる電流をIeとすると、絶縁物6の抵抗値Zとの関 係は、下記数式2である。従って、この電流Ieがベアリング3の電食に及ぼす 有害な値Ih以下になるような絶縁物6の抵抗値Zh以上の抵抗値を確保する必 要がある。
【0013】
【数2】 Ie=(E/2Z)
【0014】 すなわち、下記数式3及び数式4であり、従ってこの関係式より上記数式1に 変えて下記数式5で決まる電流Iaを警報レベルとして、上記測定装置7による 測定電流Iを監視することにより、絶縁物6の抵抗値を監視することができる。 そしてその測定結果の電流値は、電流検出手段9より出力されることになる。
【0015】
【数3】 Ih=(E/2Zh)
【0016】
【数4】 Ie≦(Ih)
【0017】
【数5】 Ia=α(2Ih・V/E) 但し、αは0<α<1で調整係数
【0018】 11は上記各測定装置7で測定された電流Iを入力し、信号処理を行うもので あり、その検出のタイミングは制御手段12によって制御される。 13は判定手段であり、検出手段11によって検出された各測定装置7の出力 電流Iと警報レベルの設定電流値Iaを比較判定し、測定抵抗値が設定抵抗値よ り小さくなったとき、すなわち測定出力電流Iが設定電流値Iaより大きくなっ たときに、警報出力信号を出力することになる。
【0019】 上記警報出力信号は警報手段14に入力され、この警報手段14によって警報 音や警報表示等の所定の警報を行うものである。また、上記制御手段12は、上 記スイッチ手段10に測定開始の指令信号を出力し、判定手段13に必要な警報 レベルの設定抵抗値を設定し、その判定手段13の判定結果に基づく各測定装置 7のうち抵抗値が低下した軸受部の絶縁物6を判断し、警報手段14に所定の警 報指令を行うものである。15は操作部であり、上記制御手段12の操作指令や タイミング制御、上記設定抵抗値の設定等を行うものである。
【0020】 このような構成とすることにより、絶縁物6の抵抗値の低下に応じて、誘導加 熱装置のコイルBにより発生するテーブルローラ1から軸4よりベアリング3, 軸受箱2を介し、絶縁物6よりベースフレーム5へと流れる誘導電流がベアリン グ3の電食に及ぼす有害な値となるような上記絶縁物6の抵抗値となったとき、 警報を発する事となる。このような絶縁物6の絶縁抵抗の監視は、常時オンライ ンで行うことができ、警報時に必要な措置を行うことにより、ベアリングの電食 を防止できるものである。
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案は、誘導加熱装置における搬送テーブルローラ軸受用ベア リングを保持する軸受箱とベースフレームとの間に設けた絶縁物の絶縁抵抗監視 装置であって、軸受箱に接続された第1の端子とベースフレームに接続された第 2の端子を備え、上記両端子間の抵抗値を検出する検出手段を設けると共に、検 出した抵抗値と基準値とを比較して出力を行う判定手段を設け、上記検出手段に よる絶縁物の抵抗値が一定値以下になれば警報出力を発するように構成したので 、軸受部における絶縁物の絶縁抵抗を常時監視でき、抵抗低下時の予防措置をタ イムリーに取ることができるため、ベアリングの電食を安定的に防止することが できる非常に有益な絶縁抵抗監視装置である。
【提出日】平成4年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案は、誘導加熱装置における搬送テーブルローラ軸受用ベア リングを保持する軸受箱とベースフレームとの間に設けた絶縁物の絶縁抵抗監視 装置であって、軸受箱に接続された第1の端子とベースフレームに接続された第 2の端子を備え、上記両端子間の抵抗値を検出する検出手段を設けると共に、検 出した抵抗値と基準値とを比較して出力を行う判定手段を設け、上記検出手段に よる絶縁物の抵抗値が一定値以下になれば警報出力を発するように構成したので 、軸受部における絶縁物の絶縁抵抗を常時監視でき、抵抗低下時の予防措置をタ イムリーに取ることができるため、ベアリングの電食を安定的に防止することが できる非常に有益な絶縁抵抗監視装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における絶縁抵抗監視装置の概
略説明図である。
【図2】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テーブルローラ 2 軸受箱 3 ベアリング 4 軸 5 ベースフレーム 6 絶縁物 7 測定装置 11 検出手段 13 判定手段 14 警報手段 T1 第1の端子 T2 第2の端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月4日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における絶縁抵抗監視装置の概
略説明図である。
【図2】第1の従来例を示す説明図である。
【図3】第2の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 テーブルローラ 2 軸受箱 3 ベアリング 4 軸 5 ベースフレーム 6 絶縁物 7 測定装置 11 検出手段 13 判定手段 14 警報手段 T1 第1の端子 T2 第2の端子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱装置における搬送テーブルロー
    ラ軸受用ベアリングを保持する軸受箱とベースフレーム
    との間に設けた絶縁物の絶縁抵抗監視装置であって、軸
    受箱に接続された第1の端子とベースフレームに接続さ
    れた第2の端子を備え、上記両端子間の抵抗値を検出す
    る検出手段を設けると共に、検出した抵抗値が一定値以
    下になれば警報出力を発するように構成したことを特徴
    とする絶縁抵抗監視装置。
JP10176691U 1991-11-13 1991-11-13 絶縁抵抗監視装置 Pending JPH0589327U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10176691U JPH0589327U (ja) 1991-11-13 1991-11-13 絶縁抵抗監視装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP10176691U JPH0589327U (ja) 1991-11-13 1991-11-13 絶縁抵抗監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0589327U true JPH0589327U (ja) 1993-12-07

Family

ID=14309352

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JP10176691U Pending JPH0589327U (ja) 1991-11-13 1991-11-13 絶縁抵抗監視装置

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JP (1) JPH0589327U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005017102A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Ntn Corp 絶縁軸受の絶縁性能試験機
JP4649795B2 (ja) * 2001-08-02 2011-03-16 Jfeスチール株式会社 圧延用搬送ローラ絶縁抵抗監視方法及びシステム並びに圧延材の製造方法

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