JPH0588165U - 電動機のロータ - Google Patents

電動機のロータ

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JPH0588165U
JPH0588165U JP3453792U JP3453792U JPH0588165U JP H0588165 U JPH0588165 U JP H0588165U JP 3453792 U JP3453792 U JP 3453792U JP 3453792 U JP3453792 U JP 3453792U JP H0588165 U JPH0588165 U JP H0588165U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機のロータにおいて、磁石と磁極部材と
の間の空隙をなくし、電動機の出力特性を向上させると
ともに、磁石を磁極部材に固定されるための接着等の作
業を無くすことにより電動機の低価格化を図る。 【構成】 磁極部材11内に配置されるブロック状の磁
石12は、2つ以上に分割された磁石で構成され(同図
の例では、磁石12A,12B)、分割された磁石12
A,12Bの互いの接合面には勾配が設けられている。
そして、磁極部材11の両端に図示されない円板を取付
けた状態で磁石12A,12Bが軸1の長手方向に押さ
れることにより、磁石幅が広がり、磁石12と磁極部材
11との接合面F1が隙間がなく接合される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ステータの内側にフランジ、ベアリングを介して回転自在に置かれ たロータを有する永久磁石式の電動機のロータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の電動機のロータの一例を示す軸直角断面構造図であり、図6はそ のBOB断面構造図である。ロータ10は、打抜き等により作られた磁性材から 成る綱板を複数枚積層した磁極部材11が、軸1に圧入、焼バメ或いは接着等に より固定され、この磁極部材11の外周が順次異なる極となるように、ブロック 状の磁石12が配置されている。そして、非磁性材から成る円板13、ボルト1 4及びナット15により、磁極部材11及び磁石12はその両端を挟持されてい る。
【0003】 ここで、磁極部材11の外周部は、隣接する相異なる極が実用上差し支えない 程度の微少磁束にて飽和する段面(図中L1寸法)にて継がっている。また、磁 極部材11の内周部は、同じ極(図ではS極)が軸1に嵌着しても応力破壊を起 こさないような断面をもって全周継がっており、他の極(図ではN極)とは径方 向に設けられた空隙C1により磁気的に大きな磁気抵抗を有し、互いの極が磁気 的に短絡しないようになっている(特開平1−144337号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の電動機のロータ構造において、磁石12と磁極部材11との接 合面F1に空隙が有る場合、この空隙が磁気抵抗となり、電動機のトルク発生に 寄与する有効磁束密度が低下し、その結果、電動機の出力特性が悪くなる。この ため、接合面F1部の空隙はできるだけ小さくする必要がある。ここで、磁極部 材11は磁性鋼板を金型プレスにより打抜いて作るため、比較的精度良くできる 。しかし磁石は、磁性粉をプレス成形した後、燒結して作るため寸法ばらつきが 大きく、使用するに当っては、幅寸法L4の寸法精度を良くするために磁石を研 削加工する必要があり、その分電動機のコストアップになっていた。また、前記 磁石の研削加工を行なったとしても、磁石12を磁極部材11内に挿入するため には、わずかではあるが空隙が必要であり、このため次の問題点があった。
【0005】 1)上記の空隙が磁気抵抗となり、モータとしての有効磁束密度が低下し、そ の結果電動機の出力特性が悪くなる。 2)磁石12を着磁する場合、磁石12は磁化された瞬間、磁極部材11との 磁気抵抗の少ない方に急激に動いてしまう。このため、磁石12が割れた り、一部が欠けたりする危険性がある。したがって、磁石12を磁極部材 11に固定するために接着等の作業が必要となり、その分作業工数がかか り、結果として電動機のコストアップになっていた。 本考案は上述した事情から成されたもので、本考案の目的は、磁石と磁極部材 との間の空隙をなくし、電動機の出力特性を向上させるとともに、磁石を磁極部 材に固定するのに接着等を行なわなくても良い電動機のロータを提供する事にあ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、磁性材により構成された磁極部材と、この磁極部材が円周方向で順 次異なる極となるように、前記磁極部材中に軸に対してほぼ放射状に配設された ブロック状の磁石とを有する電動機のロータに関するものであり、本考案の上記 目的は、前記ブロック状の磁石が、2つ以上に分割され、それぞれの磁石の表面 の一部に勾配が設けられた磁石から成り、前記分割されたブロック状の磁石が軸 長手方向端面側から軸長手方向へ押し込まれて成ることにより達成される。
【0007】
【作用】
本考案にあっては、磁石を分割し、互いの磁石の一部に勾配を設け、互いの磁 石が軸方向に常に押されている状態になる構造とする事で、磁石と磁極部材との 空隙がなくなり、電動機としての出力特性が向上するとともに、磁石を磁極部材 に固定するための接着等の作業が不要となる。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の電動機ロータの第1の例を図5に対応させて示す軸直角断面構 造図である。図2は図1のBOB断面構造図であり、図3は磁極部材及び磁石の 斜視図である。同一構成箇所は同符号を付して説明を省略する。 図1において、磁極部材11内に配置された磁石12は、磁石12Aと磁石1 2Bとに2分割されている。ここでそれぞれの磁石12A及び12Bは、図3の 斜視図に示すように、お互いの磁石の接合面SC,SDが磁極部材11との接合 面SA,SBに対して勾配を成しており、磁石12A及び12Bは、その長手方 向に若干(図中La寸法で1mm〜2mm程度)ずれた状態でお互いを重ね合わ せたとき、その厚みLMが、磁極部材11の磁石が挿入される部分の寸法L4と ほぼ同じで、そのときの両磁石を合わせた長手方向寸法Lbは、極部材l1の挿 入部の軸長手方向寸法より若干短くなるように作られている。
【0009】 このように作られた磁石12A及び12Bにおいて、例えば磁石12Bを固定 しておき、磁石12Aを図中Fa方向に押すと、磁石12Aは図中Fb方向に動 き、その結果磁石幅LMが広がることになる。このように構成された磁石12A 及び12Bを磁極部材11内に挿入した後、磁極部材11の両端に円板13を取 付けた状態で磁石12Aが長手方向に押されることにより、磁石12A及び12 Bは互いに磁極部材11との接合面F1の方向に広がるので、磁石端面SA及び SBを磁極部材11と隙間なく接合することができる。その結果、磁石と磁極部 材との間の磁気抵抗が減少し、モータの特性が向上するとともに磁石を固定する ための接着等が不要となる。
【0010】 磁石12A及び12Bを軸長手方向に押す手段としては、例えば図2に示すよ うに、円板13に取付けたボルト16をねじ込んでいく方法が考えられる。また 他の例として図4に示すように、円板13と磁石12Aとの空隙C2部分に、板 バネ17を配置しても良い。また板バネの代わりに、硬質ゴム等の弾性体を用い ても同様の効果を得ることができる。なお、本実施例では磁石を2つに分割した 場合の例を示したが、3分割以上としても良い。
【0011】
【考案の効果】
以上のように本考案の電動機のロータによれば、磁石と磁極部材との間の空隙 がなくなり、磁気抵抗が減少するため、モータの特性が向上する。また、磁石を 固定するための接着等の作業が不要となり作業工数が削減されるので、安価な電 動機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電動機のロータの第1の例を示す軸直
角断面図である。
【図2】図1の電動機のロータのBOB断面構造図であ
る。
【図3】図1の磁極部材と磁石の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】本考案の電動機のロータの第2の例を示す軸直
角断面図である。
【図5】従来の電動機のロータの一例を示す軸直角断面
図である。
【図6】図5の電動機のロータのBOB断面構造図であ
る。
【符号の説明】
12a,12b 磁石 16 ネジ 17 板バネ C2 空隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材により構成された磁極部材と、こ
    の磁極部材が円周方向で順次異なる極となるように、前
    記磁極部材中に軸に対してほぼ放射状に配設されたブロ
    ック状の磁石とを有する電動機のロータにおいて、前記
    ブロック状の磁石は、2つ以上に分割され、それぞれの
    磁石の表面の一部に勾配が設けられた磁石から成り、前
    記分割されたブロック状の磁石が軸長手方向端面側から
    軸長手方向へ押し込まれて成ることを特徴する電動機の
    ロータ。
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