JPH0588090A - 反射屈折縮小投影光学系 - Google Patents

反射屈折縮小投影光学系

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JPH0588090A
JPH0588090A JP3276595A JP27659591A JPH0588090A JP H0588090 A JPH0588090 A JP H0588090A JP 3276595 A JP3276595 A JP 3276595A JP 27659591 A JP27659591 A JP 27659591A JP H0588090 A JPH0588090 A JP H0588090A
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JP
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lens group
half mirror
mirror
optical system
concave reflecting
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JP3276595A
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Sumio Hashimoto
純夫 橋本
Hideo Mizutani
英夫 水谷
Yutaka Ichihara
裕 市原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射屈折系で軸上の光束を用いる構成であっ
て、解像力が劣化することがないようにする。 【構成】 正の屈折力を持ちレチクル1からの光束を略
々平行光束にする第1レンズ群G1 と、この第1レンズ
群G1 からの光束を透過するハーフミラー3と、その第
1レンズ群G1 とそのハーフミラー3との間に光軸に対
して斜めに配置された平行平面板2と、負の屈折力を持
ちそのハーフミラー3を透過する光束を広げる第2レン
ズ群G2 と、この第2レンズ群G2 から射出される光束
を集束しつつこの第2レンズ群G2 を介してそのハーフ
ミラー3に戻す凹面反射鏡5と、正の屈折力を持ちその
ハーフミラー3に戻されてそのハーフミラー3で反射さ
れた光束をウェハ8上に集束する第3レンズ群G3 とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子製造
用の露光装置に用いられる、実素子のパターンよりも拡
大されたパターンを縮小投影するための光学系に適用し
て好適な反射屈折縮小投影光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路はますます微細化し、そ
のパターンを焼き付ける露光装置はより解像力の高いも
のが要求されている。この要求を満たすためには光源の
波長を短波長化し且つ光学系の開口数(N.A.)を大
きくしなければならない。しかしながら、波長が短くな
ると光の吸収のために実用に耐える硝材が限られて来
る。波長が300nm以下になると実用上使えるのは合
成石英と蛍石(弗化カルシウム)だけとなる。また、蛍
石は温度特性が悪く多量に使うことはできない。そのた
め屈折系だけで投影レンズを作ることはきわめて困難で
ある。更に、収差補正の困難性のために、反射系だけで
開口数の大きい投影光学系を作ることも困難である。
【0003】そこで、反射系と屈折系とを組み合わせて
投影光学系を構成する技術が種々提案されている。その
一例が、特開昭63−163319号公報に開示される
如きリング視野光学系である。この光学系では入射光と
反射光とが互いに干渉しないように軸外の光束が用いら
れ、且つ軸外の輪帯部のみを露光するように構成されて
いる。
【0004】また、他の例として、投影光学系中にビー
ムスプリッターを配置することによって、軸上の光束に
より一括でレチクル(マスク)の像を投影する反射屈折
系からなる投影露光装置が、例えば特公昭51−271
16号公報及び特開平2−66510号公報で開示され
ている。
【0005】図5は特開平2−66510号公報に開示
された光学系を模式的に示したものである。この図5に
おいて、縮小転写しようとするパターンが描かれたレチ
クル21からの光束は、正の屈折力を有するレンズ群2
2により略々平行光束に変換されてプリズム型のビーム
スプリッター(ビームスプリッターキューブ)23に照
射される。このビームスプリッター23の接合面23a
を透過した光束は負の屈折力を有する補正レンズ群24
により拡散されて凹面反射鏡25で反射される。凹面反
射鏡25で反射された光束は、再度補正レンズ群24を
通り、ビームスプリッター23の接合面23aで反射さ
れた後、正の屈折力を有するレンズ群26によってウェ
ハ27上に集束され、そのウェハ27上にレチクルパタ
ーンの縮小像が結像される。プリズム型のビームスプリ
ッター23の代わりに平行平面板よりなるハーフミラー
を用いた例も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の内でリング視野光学系では開口数を大きくすることが
困難である。しかも一括で露光することもできないので
レチクルとウェハとを光学系の縮小比に対応して互いに
異なる速度で移動しながら露光する必要があり、このた
め機械系の構成が複雑になるという不都合があった。
【0007】また、上記の特公昭51−27116号公
報に開示された構成では、ビームスプリッター以降の光
学系の屈折面での反射によるフレアが多い不都合があ
る。更に、ビームスプリッターの反射率むら、吸収及び
位相変化等の特性が何ら考慮されていないため解像力が
低いと共に全系の倍率が等倍であり、より高解像力が要
求される次世代の半導体製造用露光装置としては到底使
用に耐えるものではない。
【0008】更に、特開平2−66510号公報に開示
された投影光学系の内で図5の光学系では、ビームスプ
リッター23用の大型のプリズム材料の不均一により解
像力が劣化する不都合がある。また、300nm程度以
下の波長域では使用に耐える接着剤が無く、2個のブロ
ックを貼り合わせてビームスプリッターを構成すること
が困難であるという不都合がある。また、図5の光学系
のビームスプリッター23の代わりにハーフミラーを用
いた例では、ハーフミラーに起因する収差により全体と
して解像力が劣化する不都合があった。本発明は斯かる
点に鑑み、反射屈折系で軸上の光束を用いる構成であっ
て、解像力が劣化することがない縮小投影光学系を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による反射屈折縮
小投影光学系は、例えば図1に示す如く、第1面(1)
のパターンを第2面(8)上に縮小投影するための光学
系であって、正の屈折力を持ちその第1面(1)からの
光束を略々平行光束にする第1レンズ群G1 と、この第
1レンズ群G1 からの光束を透過するハーフミラー
(3)と、その第1レンズ群G1 とそのハーフミラー
(3)との間に光軸に対して斜めに配置されそのハーフ
ミラー(3)に起因する収差を補正する平行平面板
(2)と、負の屈折力を持ちそのハーフミラー(3)を
透過する光束を広げる第2レンズ群G2 と、この第2レ
ンズ群G2 から射出される光束を集束しつつこの第2レ
ンズ群G2 を介してそのハーフミラー(3)に戻す凹面
反射鏡(5)と、正の屈折力を持ちそのハーフミラー
(3)に戻されてそのハーフミラー(3)で反射された
光束を集束してその第2面(8)上にその第1面(1)
のパターンの縮小像を形成する第3レンズ群G3 とを有
するものである。
【0010】この場合、その凹面反射鏡(5)の曲率半
径は、その第2面(8)上の露光領域(イメージサーク
ル)の直径の17倍から25倍の範囲内に設定する事が
好ましい。また、そのハーフミラー(3)に入射する軸
上物点からの周縁光線の光軸に対する傾きは0.2度以
下であることが好ましい。更に、その凹面反射鏡(5)
に入射する軸外主光線の光軸に対する傾きは5度以下で
ある事が好ましい。
【0011】また、本発明では、そのハーフミラー
(3)とその凹面反射鏡(5)との間に4分の1波長板
(4)を配置することが好ましい。その4分の1波長板
(4)は、厚さが100μm以下の1軸性結晶(例えば
水晶)より形成するとよい。
【0012】
【作用】斯かる本発明によれば、反射系と屈折系とを組
み合わせた構成で、一括で広い領域を露光するために軸
上の光束が使用される。また、反射系には色収差がない
ため、全系の屈折力の大部分を凹面反射鏡(5)に持た
せて色収差の発生を抑える。そして、入射光と反射光と
の分離はハーフミラー(3)で行う。ハーフミラーを用
いるのは、プリズム型ビームスプリッターに比較して大
きな硝材が不要であること、単体であり接着剤が不要で
あること及び面精度が屈折率分だけ悪くてもよいことに
よる。
【0013】しかしながら、ハーフミラー(3)を用い
ることにより非点収差とコマ収差とが発生する。それを
防ぐためには、ハーフミラー(3)を透過する光束を完
全に平行光にする必要がある。しかし、完全な平行光束
を全ての像高に対して実現することは不可能である。そ
こで先ず、正屈折力の第1レンズ群G1 によりできるだ
け平行光束に近づけた光束をハーフミラー(3)に入射
させる。これによりコマ収差が十分に小さくなる。次
に、ハーフミラー(3)による非点収差を補正するため
に、平行平面板(2)を第1レンズ群G1 とハーフミラ
ー(3)との間に光軸に対して傾けて挿入する。この場
合、ハーフミラー(3)と等しい厚さの平行平面板
(3)を光軸に対して45度傾けて配置し、且つ平行平
面板(2)の方位をハーフミラー(3)の方位に対して
90度回転させておくことにより、非点収差は良好に補
正される。
【0014】つまり、ハーフミラー(3)と平行平面板
(2)との傾きの方位が90度ずれることにより、非点
収差は補正される。コマ収差は逆に増加するが、非点収
差の方が影響が大きく、ハーフミラー(3)の透過光を
十分平行にすることでコマ収差の影響はほとんで目立た
なくなる。
【0015】更に本発明では、ハーフミラー(3)と凹
面反射鏡(5)との間に負の屈折力を持つ第2レンズ群
2 を配置している。これにより、正の屈折力の第3レ
ンズ群G3 の色収差を補正できると共に、凹面反射鏡
(5)の球面収差をより良好に補正することができる。
【0016】次に、凹面反射鏡(5)の曲率半径は第2
面(8)上の露光領域(イメージサークル)の直径の1
7倍から25倍が好ましい理由について説明する。凹面
反射鏡においては、その収斂作用によってある程度の縮
小倍率を達成できると共に、ペッツバール和、非点収差
及び歪曲収差に影響を与えるので、第1レンズ群G1
第2レンズ群G2 及び第3レンズ群G3からなる屈折系
との収差バランスを良好に維持することが可能となる。
即ち、凹面反射鏡(5)の曲率半径が、第2面(8)の
イメージサークルの直径の17倍を下回る場合には、色
収差の補正には有利となるが、ペッツバール和が正方向
に増大して非点収差及び歪曲収差も増加する。
【0017】その理由は、凹面反射鏡の曲率半径が小さ
くなり屈折力が大きくなると、凹面反射鏡(5)による
球面収差が大きくなるが、球面収差の補正のためには第
3レンズ群G3 の正の屈折力を大きくすることが必要と
なる。しかしながら、第3レンズ群G3 は像面としての
第2面(8)に近い位置に配置されるため、収差補正の
ためには大きな正の屈折力が必要となり、ペッツバール
和が著しく増大することとなってしまう。従って、諸収
差を更に良好に補正するためには、凹面反射鏡(5)の
曲率半径は縮小像のイメージサークルの直径の19倍程
度以上であることが望ましい。
【0018】逆に、凹面反射鏡(5)の曲率半径が縮小
像のイメージサークルの直径の25倍を超えて大きくな
る場合には、非点収差及び歪曲収差の補正には有利とな
るが、所望の縮小倍率を得ることが困難になり、色収差
の補正が不十分となるため余り実用的ではない。また、
ハーフミラー(3)に入射する軸上物点からの周縁光線
(所謂ランド光線)の光軸に対する傾きは0.2度以下
であることが好ましいが、これは傾きが0.2度以下で
あれば、ほぼ平行光束とみなすことができ、コマ収差が
十分に小さくなることを示す。
【0019】次に、その凹面反射鏡(5)に入射する軸
外主光線の光軸に対する傾きが5度以下であることが好
ましい理由について説明するに、このように軸外主光線
の傾きを制限しないと、その凹面反射鏡(5)での非点
収差等が大きくなり過ぎる。そこで、軸外主光線の光軸
に対する傾きを制限することにより、全体として結像性
能を向上させている。
【0020】また、4分の1波長板(4)をハーフミラ
ー(3)と凹面反射鏡(5)との間に配置した場合の作
用効果につき説明する。一般にハーフミラーの半透面と
して用いられる例えば誘電体膜には強い偏光特性があ
り、ハーフミラー(3)の半透面(3a)では例えば図
1の紙面に平行に偏光した光束(p偏光)が透過し易
く、図1の紙面に垂直に偏光した光束(s偏光)が反射
され易いとする。この場合、その半透面(3a)を透過
したp偏光成分は4分の1波長板(4)を透過して円偏
光となり、この円偏光の光束は凹面反射鏡(4)で反射
されて逆回りの円偏光となる。逆回りの円偏光の反射光
は、1/4波長板(4)を透過することによりs偏光と
なり、このs偏光の光束は大部分がハーフミラー(3)
の半透面(3a)で反射されて第2面(8)に向かう。
従って、その4分の1波長板(3)によりハーフミラー
(3)における光量の損失を減らすことができるのみな
らず、余分な反射光が第2面(8)に戻りにくくなるの
で、フレアーを減らすことができる。
【0021】更に、4分の1波長板(4)としては、厚
さの薄い1軸性結晶(例えば水晶)を用いることが望ま
しい。その理由は、4分の1波長板を透過する光束が平
行光束からずれると、異常光線に対して非点収差が生じ
るためである。この非点収差は、通常波長板で行われて
いるように、2枚の結晶を互いに90度光学軸を回転さ
せて張り合わせる方法では補正できない。即ち、常光
線、異常光線とも非点収差が生じてしまう。
【0022】この非点収差量を波面収差Wで表すものと
して、(no−ne)を常光線と異常光線との屈折率の
差、dを結晶の厚さ、θを平行光からのずれ、即ち光束
の発散(又は集束)角とすると、波面収差Wは次式で表
される。 W=(no−ne)dθ2/2 例えば4分の1波長板を水晶で構成する場合には、(n
o−ne)=0.01であり、光束の発散(集束)状態を
θ=14度とする。使用波長をλとすると、十分良好な
結像性能を維持するためには波面収差Wを4分の1波
長、即ちλ/4以下に維持することが好ましい。そのた
めには、波長λを例えば248nmとして、上記の式よ
り、 d<100μm でなければならない。
【0023】
【実施例】以下、本発明による反射屈折縮小投影光学系
の実施例につき図1〜図4を参照して説明しよう。本例
は、半導体製造用の使用波長が248nmで縮小倍率が
1/5の露光装置の光学系に本発明を適用したものであ
る。図1は本例の光学系の概略の構成を示し、この図1
において、1は集積回路用のパターンが形成されたレチ
クルである。このレチクル1に垂直な光軸上に順に、正
の屈折力を持つ第1レンズ群G1 、平行平面板2、ハー
フミラー3、1/4波長板4、負の屈折力を持つ第2レ
ンズ群G2 及び凹面反射鏡5を配置し、凹面反射鏡5に
よる反射光をハーフミラー3の半透面3aで反射した方
向に順に、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3 及びウェ
ハ8を配置する。
【0024】平行平面板2及びハーフミラー3はそれぞ
れ光軸に対して45゜傾け、平行平面板2の厚さはハー
フミラー3の厚さと等しくする。更に、平行平面板2の
方位をハーフミラー3の方位から90゜だけ回転させ
る。この平行平面板2により、ハーフミラー3による非
点収差が良好に補正される。
【0025】そして、レチクル1を図示省略した照明光
学系により照明し、レチクル1から射出される光束を、
第1レンズ群G1 により略平行光束にして平行平面板2
を介してハーフミラー3に入射させる。このハーフミラ
ー3の半透面3aを透過した光束を1/4波長板4及び
第2レンズ群G2 を介して凹面反射鏡5に入射させる。
凹面反射鏡5の曲率半径は約400mmである。凹面反
射鏡5により反射された光束は、集束しつつ第2レンズ
群G2 及び1/4波長板4を通って再度ハーフミラー3
に向い、このハーフミラー3の半透面3aで反射された
光束を正屈折力の第3レンズ群G3 によりウェハ8上に
集束する。これによりウェハ8上にレチクル1上のパタ
ーンの縮小像が結像される。
【0026】また、照明光として図1の紙面に平行に偏
光した光束(p偏光)を用いるのが効率的であるが、通
常のランダム偏光の照明光でもよい。何れの場合でも、
照明光中のp偏光成分の大部分はハーフミラー3の偏光
特性により半透面3aを透過し、この透過光は更に1/
4波長板4を透過することにより円偏光となる。この円
偏光の光束は凹面反射鏡5で反射されて逆回りの円偏光
となるが、逆回りの円偏光の光束が再び1/4波長板4
を透過すると、偏光状態は図1の紙面に垂直な直線偏光
となる。ハーフミラー3の偏光特性により、図1の紙面
に垂直な方向に偏光した光束は大部分が半透面3aで反
射されてウェハ8の方向に向かう。これによりハーフミ
ラー3における光の減少が防止され、レチクル1への戻
り光が減少するので、光束の有効利用及びフレアの減少
が達成される。
【0027】更に、1/4波長板4としては、厚さの薄
い1軸性結晶(例えば水晶)を用いることにより、非点
収差の発生を防止する。具体的に、水晶を用いるとし
て、使用波長λが248nmで、その1/4波長板6に
よる波面収差をλ/4以下に抑えるには、その1/4波
長板6の厚さは100μm以下にする必要がある。
【0028】なお、ハーフミラー3の半透面3aに偏光
ビームスプリッターのような偏光特性を積極的に持たせ
ると、1/4波長板4との組合せにより、反射率及び透
過率を更に改善することができる。ただし、通常のハー
フミラーであっても、例えば誘電体膜は強い偏光特性を
有するため、1/4波長板4との組合せにより反射率及
び透過率を改善することができる。
【0029】以下、図1の光学系の具体的な構成例につ
き説明する。以下の実施例におけるレンズの形状及び間
隔を表すために、レチクル1を第1面として、レチクル
1から射出された光がウェハ8に達するまでに通過する
面を順次第i面(i=2,3,‥‥)とする。そして、
第i面の曲率半径ri の符号は、レチクル1と凹面反射
鏡5との間ではレチクル1に対して凸の場合を正にと
り、ハーフミラー3の半透面3aとウェハ8との間では
その半透面に対して凸の場合を正にとる。また、第i面
と第(i+1)面との面間隔di の符号は、凹面反射鏡
5からの反射光がハーフミラー3の半透面3aまで通過
する領域では負にとり、他の領域では正にとる。また、
硝材として、CaF2 は蛍石、SiO2 は石英ガラスを
それぞれ表す。石英ガラス及び蛍石の使用基準波長(2
48nm)に対する屈折率は次のとおりである。 石英ガラス: 1.50855 蛍 石 : 1.46799
【0030】図2は本例のレンズ構成図を示し、この図
2に示すように、第1レンズ群G1はレチクル1の側か
ら順に、両凹レンズL11、両凸レンズL12、両凹レンズ
13、レチクル1に凹面を向けた負メニスカスレンズL
14及び両凸レンズL15を配置して構成する。また、第2
レンズ群G2 はレチクル1側に凹面を向けた負メニスカ
スレンズL20のみより構成する。更に、第3レンズ群G
3 はハーフミラー3の側から順に、両凸レンズL31、両
凹レンズL32、ハーフミラー3側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズL33、ハーフミラー3側に凸面を向けた負
メニスカスレンズL34及びハーフミラー3側に凸面を向
けた正メニスカスレンズL35を配置して構成する。ただ
し、図1中の1/4波長板4は厚さが薄く無視できるの
で、図2では省略してある。図2の第1実施例における
曲率半径ri 、面間隔di 及び硝材を次の表1に示す。
【0031】
【表1】 i rii 硝材 i rii 硝材 1 ∞ 85.910 21 ∞ 80.126 2 -694.027 23.000 SiO2 22 81.237 17.000 CaF2 3 184.154 7.000 23 -4495.256 4.000 4 200.697 29.000 CaF2 24 -168.107 12.000 SiO2 5 -164.649 170.247 25 511.018 5.000 6 -613.671 16.000 CaF2 26 -2867.360 14.000 CaF2 7 177.239 33.000 27 -147.910 1.300 8 -91.491 28.000 CaF2 28 45.917 24.096 SiO2 9 -104.633 154.707 29 30.175 3.000 10 852.687 30.000 SiO2 30 36.392 18.000 CaF2 11 -282.186 80.000 31 369.346 14.381 12 ∞ 20.000 SiO2 13 ∞ 125.000 14 ∞ 20.000 SiO2 15 ∞ 86.000 16 -219.923 20.000 SiO2 17 -706.690 5.000 18 -377.539 -5.000 19 -706.690 -20.000 SiO2 20 -219.923 -86.000
【0032】図2の実施例では、縮小倍率は1/5、開
口数は0.45、ウェハ8上の有効な露光領域(イメー
ジサークル)の直径dは20mmである。また、凹面反
射鏡5の曲率半径rは377.539mmであり、曲率
半径rはその直径dの約18.9倍である。更に、凹面
反射鏡5に入射する軸上物点からの周縁光線(ランド光
線)の光軸に対する傾きの最大値は0.004゜、凹面
反射鏡5に入射する軸外主光線の光軸に対する傾きの最
大値は4.76゜である。因に、凹面反射鏡5から射出
されるランド光線の光軸に対する傾きの最大値は7.9
7゜である。更に、ハーフミラー3を透過するランド光
線の光軸に対する傾きは0.001゜以下であり、コマ
収差及び非点収差はほぼ完全に補正されている。
【0033】図2の第1実施例の縦収差図を図3に示
し、横収差図を図4に示す。これらの収差図において、
曲線J、曲線P及び曲線Qは使用波長がそれぞれ24
8.4nm、247.9nm及び248.9nmである
ことを示す。これら収差図より、本例においては開口数
が0.45と大きいにも拘らず、広いイメージサークル
の領域内で諸収差が良好に補正されていることが分か
る。また、色収差も波長λが248nm〜249nmの
間で良好に補正されている。なお、本発明は上述実施例
に限定されず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構
成を取り得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ハーフミラーを使用し
ているため、大型のプリズム材料の不均一による解像力
の劣化は生じない。また、ハーフミラーに平行光束に近
い光を入射させると共に、平行平面板を第1レンズ群と
ハーフミラーとの間に配置しているので、そのハーフミ
ラーによる非点収差及びコマ収差を良好に補正できる。
従って、全体として、解像力の劣化が少ない利点があ
る。
【0035】また、凹面反射鏡の曲率半径が第2面の露
光領域の直径の17倍から25倍であるときには、非点
収差及び歪曲収差を容易に補正できると共に、所定の縮
小倍率を得易い利点がある。また、ハーフミラーに入射
する軸上物点からの周縁光線の光軸に対する傾きを0.
2度以下に制限した場合には、そのハーフミラーによる
コマ収差及び非点収差が十分に小さくなる。更に、凹面
反射鏡に入射する軸外主光線の光軸に対する傾きを5度
以下に制限した場合には、非点収差等の収差量を所定範
囲内に抑えることができ、全体としての解像力をより高
めることができる。
【0036】また、ハーフミラーと凹面反射鏡との間に
4分の1波長板を配置した場合には、ハーフミラーにお
ける反射率を高めることができ、フレアを減少すること
ができる。特にその4分の1波長板を厚さが100μm
以下の1軸性結晶より形成すると、非点収差の劣化が無
視できる程度になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射屈折縮小投影光学系の実施例
の基本的な構成を示す断面図である。
【図2】図1の光学系の具体的な構成例を示すレンズ構
成図である。
【図3】図2の実施例の縦収差図である。
【図4】図2の実施例の横収差図である。
【図5】従来の反射屈折縮小投影光学系の基本的な構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レチクル G1 第1レンズ群 2 平行平面板 3 ハーフミラー 4 1/4波長板 G2 第2レンズ群 5 凹面反射鏡 G3 第3レンズ群 8 ウェハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1面のパターンを第2面上に縮小投影
    するための光学系であって、 正の屈折力を持ち前記第1面からの光束を略々平行光束
    にする第1レンズ群と、該第1レンズ群からの光束を透
    過するハーフミラーと、前記第1レンズ群と前記ハーフ
    ミラーとの間に光軸に対して斜めに配置され前記ハーフ
    ミラーに起因する収差を補正する平行平面板と、負の屈
    折力を持ち前記ハーフミラーを透過する光束を広げる第
    2レンズ群と、該第2レンズ群から射出される光束を集
    束しつつ該第2レンズ群を介して前記ハーフミラーに戻
    す凹面反射鏡と、正の屈折力を持ち前記ハーフミラーに
    戻されて前記ハーフミラーで反射された光束を集束して
    前記第2面上に前記第1面のパターンの縮小像を形成す
    る第3レンズ群とを有する事を特徴とする反射屈折縮小
    投影光学系。
  2. 【請求項2】 前記凹面反射鏡の曲率半径は、前記第2
    面上の露光領域の直径の17倍から25倍である事を特
    徴とする請求項1記載の反射屈折縮小投影光学系。
  3. 【請求項3】 前記ハーフミラーに入射する軸上物点か
    らの周縁光線の光軸に対する傾きは0.2度以下である
    事を特徴とする請求項1記載の反射屈折縮小投影光学
    系。
  4. 【請求項4】 前記凹面反射鏡に入射する軸外主光線の
    光軸に対する傾きは5度以下である事を特徴とする請求
    項1記載の反射屈折縮小投影光学系。
  5. 【請求項5】 前記ハーフミラーと前記凹面反射鏡との
    間に4分の1波長板を配置した事を特徴とする請求項1
    記載の反射屈折縮小投影光学系。
  6. 【請求項6】 前記4分の1波長板を厚さが100μm
    以下の1軸性結晶より形成した事を特徴とする請求項5
    記載の反射屈折縮小投影光学系。
JP3276595A 1991-09-28 1991-09-28 反射屈折縮小投影光学系 Pending JPH0588090A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5668672A (en) * 1994-12-16 1997-09-16 Nikon Corporation Catadioptric system and exposure apparatus having the same

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