JPH0588066A - レンズ鏡筒及び該鏡筒に用いる軸の製造方法 - Google Patents

レンズ鏡筒及び該鏡筒に用いる軸の製造方法

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JPH0588066A
JPH0588066A JP3248715A JP24871591A JPH0588066A JP H0588066 A JPH0588066 A JP H0588066A JP 3248715 A JP3248715 A JP 3248715A JP 24871591 A JP24871591 A JP 24871591A JP H0588066 A JPH0588066 A JP H0588066A
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金弘 多田
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英司 大嶋
Yasuo Nishida
泰夫 西田
Shuji Moro
修司 茂呂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ鏡筒の光軸に平行に配設された軸に沿
って移動する移動レンズ枠の、左右方向(x軸方向)及
び上下方向(y軸方向)のガタ付きを防止するようにす
る。 【構成】 鏡筒2,3内に光軸Cと平行に配設された上
下一対のステッピングモータ10,10の各駆動軸1
1,11に沿って、レンズ12,14を保持した第1,
第2の移動レンズ枠13,15を移動自在にしたレンズ
鏡筒1において、第1,第2の移動レンズ枠13,15
の各駆動軸11,11に摺接する各一対の軸受部13
b,13b及び15b,15bをV字溝型にそれぞれ形
成し、この第1,第2の移動レンズ枠13,15の各軸
受部13b,13b及び15b,15bと各駆動軸1
1,11とを、板ばね16,17の各ラック部16b,
17bを介してそれぞれ圧接してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオカメラ
に用いられるインナーフォーカス式のレンズ鏡筒及び該
鏡筒に用いる軸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオカメラでは、コンペンセ
ーターレンズ群やマスターレンズ群等のエレメントレン
ズを光軸に沿って微少移動させてピントを合わせるイン
ナーフォーカス式のレンズ鏡筒が用いられている。これ
を、図12,13によって具体的に説明すると、100
はレンズ鏡筒であり、このレンズ鏡筒100の鏡筒は、
円筒状の前鏡筒101と、この前鏡筒101に連結され
た円筒状の後鏡筒102で構成されている。この前鏡筒
101の前側の鍔部101aの内周面中央には、フロン
トレンズとしてのフォーカシングレンズ群(以下フォー
カシングレンズと称する)103を嵌着してあると共
に、該前鏡筒101の後側の鍔部101bの内周面中央
には、コンペンセーターレンズ群(以下コンペンセータ
ーレンズと称する)104を嵌着してある。
【0003】また、上記前鏡筒101の前側の鍔部10
1aと後側の鍔部101b間には光軸Cと平行になるよ
うに一対のガイド軸105,105を介在してあると共
に、該前鏡筒101の後側の鍔部101bと上記後鏡筒
102の後側の鍔部102b間にも上記光軸Cと平行に
なるように一対のガイド軸106,106を介在してあ
る。
【0004】そして、上記前鏡筒101の一対のガイド
軸105,105には変倍機能を有するズーム用のバリ
エーターレンズ群(以下バリエーターレンズと称する)
107を保持した環板状の第1の移動レンズ枠108を
貫通させて摺動自在に支持してあると共に、上記後鏡筒
102の一対のガイド軸106,106には合焦,補
正,結像機能を有するフォーカス用のマスターレンズ群
(以下マスターレンズと称する)109を保持した環板
状の第2の移動レンズ枠110を貫通させて摺動自在に
支持してある。
【0005】この第1の移動レンズ枠108には、カム
フォロアーとしての係合ピン111を突設している。こ
の係合ピン111は、上記前鏡筒101の内周面に摺動
する円筒カム112に斜めになるように形成されたカム
溝孔112aに嵌挿摺動自在にしてある。この円筒カム
112は、上記前鏡筒101の外周面の後部側の回りを
回動する筒状のズームリング113にピン114等を介
して連結されており、該ズームリング113が所定手段
で回動することにより上記前鏡筒101の内周面を時計
方向,反時計方向に回動するようになっている。そし
て、このズームリング113の回動で円筒カム112が
前鏡筒101の内周面の回りを回動することにより、第
1の移動レンズ枠108が一対のガイド軸105,10
5に沿って前後方向に移動する。これにより、上記第1
の移動レンズ枠108に保持されているバリエーターレ
ンズ107が光軸Cに沿って前後方向に移動するように
なっている。
【0006】また、上記第2の移動レンズ枠110は、
後鏡筒102の後側の鍔部102bを貫通したモータ1
15の駆動軸の先端側に一体形成のリードスクリュー軸
116に螺合してある。そして、このモータ115を駆
動させてリードスクリュー軸116を回動させることに
より、第2の移動レンズ枠110が、図12,13に示
すように、その上部の円筒状の軸受部110a及び下部
の逆U字型の軸受部110bを介して一対のガイド軸1
06,106に沿って前後方向に移動する。これによ
り、上記第2の移動レンズ枠110に保持されたマスタ
ーレンズ109は光軸Cに沿って前後方向に移動するよ
うになっている。尚、図12中符号117はモータ11
5の減速機である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレンズ鏡筒100において、バリエーターレンズ1
07を保持する第1の移動レンズ枠108は、所謂円筒
カム方式で移動するようになっているため、その構造が
複雑になって、組立性が悪く、部品点数が多くなってコ
スト高であった。さらに、上記第1の移動レンズ枠10
8とマスターレンズ109を保持する第2の移動レンズ
枠110を案内するガイド軸105,106がそれぞれ
別々に設けられていると共に、ガイド軸106の他にマ
スターレンズ109を移動させるためのリードスクリュ
ー軸116が設けられているので、その分部品点数が多
くなってコスト高になると共に、構造が複雑且つ大型に
なる欠点があった。
【0008】また、上記第2の移動レンズ枠110は、
所謂リードスクリュー方式で移動するようになっている
ため、図13に示すように、該移動レンズ枠110が上
側のガイド軸106と移動レンズ枠110の円筒状の軸
受部110aのクリアランスにより該ガイド軸106に
対して左右方向(x軸方向)や上下方向(y軸方向)に
ガタ付きを生じ易く、このガタ付きにより、図12に示
すように、上記マスターレンズ109の中心が光軸(鏡
筒の中心を通る理想光軸)Cに対して角度θ傾斜(以
下、傾き偏心と称する)したり、光軸Cから距離Δ変位
(以下、平行偏心と称する)したりする欠点があった。
さらに、上記ガイド軸105,106及びモータ115
の駆動軸である、リードスクリュー軸116には鋼や真
鍮等が使用されているため、それらの摩擦係数が大きく
て耐摩耗性に劣ると共にレンズ鏡筒全体が重くなり、ま
た、温度変化による熱膨張係数が大きいため、低温下で
の動作を保障しようとすると高温で上記クリアランスが
増えて上記ガタ付きが大きくなる欠点がった。
【0009】そこで、この発明は、上記各問題点を解決
することができるレンズ鏡筒及び該鏡筒に用いる軸の製
造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】鏡筒内に光軸と平行に配
設された軸に沿って、レンズを保持した移動レンズ枠を
移動自在にしたレンズ鏡筒において、上記移動レンズ枠
の上記軸に摺接する軸受部をV型に形成し、この移動レ
ンズ枠の軸受部と上記軸とを弾性部材により圧接してあ
る。
【0011】また、上記レンズ鏡筒に用いる軸を、アル
ミニウム合金の材料の表面に硬質陽極酸化皮膜を形成
し、次に、この皮膜の多孔質組織に2次電解によって金
属塩を含浸発色させ、さらに四弗化樹脂を含浸させるこ
とにより形成してある。
【0012】
【作用】鏡筒内の光軸と平行に配置された軸に摺接する
移動レンズ枠の軸受部をV型に形成し、この移動レンズ
枠の軸受部と上記軸とを弾性部材の弾性力により圧接す
るように構成したので、移動レンズ枠が軸に沿って移動
する際に、移動レンズ枠の軸受部と軸との間には隙間が
生じにくく、移動レンズ枠は上下方向及び左右方向にガ
タ付くことなくスムーズに移動する。これにより、光軸
に対する移動レンズ枠の平行偏心・傾き偏心が著しく低
減する。
【0013】また、上記軸を、アルミニウム合金製の棒
状の材料の表面に予め硬質陽極酸化皮膜を作り、この皮
膜の多孔質組織に2次電解によって金属塩を含浸発色さ
せ、さらに四弗化樹脂を含浸させることにより形成した
ので、移動レンズ枠を光軸に沿って往復移動させる軸の
低摩擦係数化が図られて耐摩耗性等が向上し、レンズ鏡
筒の光学特性の改善,軽量化,低コスト化等が図られ
る。この軸を、移動レンズ枠を移動させる駆動源として
のモータの駆動軸とすると、モータの高効率化が図られ
る。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0015】図1,2において、1はビデオカメラに用
いられるインナーフォーカス式のレンズ鏡筒である。こ
のレンズ鏡筒1の鏡筒は、円筒状の前鏡筒2と、この前
鏡筒2の後側の鍔部2b側に嵌め込み又は螺子込み等の
所定手段を介して連結された円筒状の後鏡筒3とで構成
されている。この前鏡筒2の胴部2aの内周面中央には
フロントレンズとしてのフォーカシングレンズ4を熱カ
シメ等により固着してある。また、この前鏡筒2の後側
の鍔部2bの上下部の内側には、ピボット軸受のような
スラスト方向及びラジアル方向用の一対の軸受5,5を
植設してある。そして、上記後鏡筒3の後側の鍔部3a
の外面に各ビス9により固定された上下一対のステッピ
ングモータ10,10の各駆動軸11の先端部が上記一
対の軸受5,5に回転自在に支持してある。
【0016】この上下一対のステッピングモータ10,
10の各駆動軸11,11は光軸Cと平行になるように
それぞれ配設してあり、その外周面には図8(b)に示
すようなリードスクリュー部11aを刻設してある。そ
して、この上側のステッピングモータ10の駆動軸11
のリードスクリュー部11aの前側には、変倍機能を有
するズーム用のバリエーターレンズ12を保持した合成
樹脂製で略環板状の第1の移動レンズ枠13の上部13
a側を摺動自在に当接(摺接)してあると共に、上記下
側のステッピングモータ10の駆動軸11のリードスク
リュー部11bの後側には合焦,補正,結像機能を有す
るフォーカス用のマスターレンズ14を保持した合成樹
脂製で略環板状の第2の移動レンズ枠15の上部15a
を摺接してある。
【0017】図1,3に示すように、上記第1,2の移
動レンズ枠13,15の上部13a,15aは凵字型に
形成してあり、その前後部の中央にはV字溝型の一対の
軸受部13b,13b及び15b,15bをそれぞれ形
成して各駆動軸11に摺接してある。また、第1,2の
移動レンズ枠13,15の上部13a,15aの一方の
軸受部13b,15b側には、各軸受部13b,15b
に各ステッピングモータ10の駆動軸11を押し付けて
側圧を加えるための合成樹脂製でL字型の板ばね(弾性
部材)16,17を熱溶着等により固着してある。この
各板ばね16,17の垂直部の基部には各ステッピング
モータ10の駆動軸11より大径で丸形の逃げ孔16
a,17aを形成してあると共に、その水平部の各先端
の下側にはラック部16b,17bを一体突出成形して
ある。そして、第1,2の移動レンズ枠13,15に固
着された各板ばね16,17のラック部16b,17b
が上記各一対の軸受部13b,13b及び15b,15
bの中間部に突出して上下一対のステッピングモータ1
0,10の各駆動軸11のリードスクリュー部11aに
その弾性付勢力を介して噛合している。これにより、上
記第1,第2の移動レンズ枠13,15のV字溝型の各
一対の軸受部13b,13b及び15b,15bは上記
各駆動11に隙間なく圧接され、各駆動軸11,11の
回転運動は第1,第2の移動レンズ枠13,15を光軸
Cに沿って所定距離それぞれ往復移動させる直進運動に
変換される。その結果、第1,2の移動レンズ枠13,
15は光軸Cに対して傾いたり、各レンズ12,14の
中心が光軸Cからずれることなく光軸Cに沿ってそれぞ
れ往復移動するようになっている。
【0018】また、上記第1,2の移動レンズ枠13,
15の下部には、略U字状のガイド溝13c,15cを
それぞれ形成してある。この第1の移動レンズ枠13の
ガイド溝13cが下側のステッピングモータ10の駆動
軸11のリードスクリュー部11aの前側に挿通してあ
ることにより、上記第1の移動レンズ枠13は回転防止
されていると共に、この第2の移動レンズ枠15のガイ
ド溝15cが上側のステッピングモータ10の駆動軸1
1のリードスクリュー部11aの基部側に挿通してある
ことにより、上記第2の移動レンズ枠15は回転防止さ
れている。
【0019】さらに、上記各駆動軸11,11は駆動だ
けでなく、摺動(回転防止軸として利用する摺動及びV
字溝型の各軸受部の摺動)の役割も兼ね備えている必要
がある。このため、この各駆動軸11,11は、アルミ
ニウム合金製の丸棒状の材料の表面に硬質陽極酸化皮膜
を形成し、次に、この皮膜の多孔質組織に2次電解で金
属塩を含浸させて黒色化させ、さらに四弗化樹脂を含浸
させることにより製造したものを使用している。
【0020】尚、図1中、符号6は後鏡筒3内の中央の
配設された絞り機構、7は後鏡筒3の後端側の筒部3b
内に配置されたオプチカルローパスフィルタ、8はCC
Dユニットであり、これら各部材6〜8は後鏡筒3に図
示しないビス等により固定されている。また、上下一対
のステッピングモータ10,10は各リード線10aを
介して図示しないモータ駆動回路に接続されている。こ
の上下一対のステッピングモータ10,10は、各駆動
軸11,11の基端部を一体化したロータマグネット
と、ハウジング側に固定されたステータとで構成され、
各駆動軸11,11の基端部側はスラスト軸受及び含油
メタル等のラジアル軸受(いずれも図示しない)でそれ
ぞれ支持してある。
【0021】以上実施例のレンズ鏡筒1によれば、ズー
ム用のバリエータレンズ12,フォーカス用のマスター
レンズ14を保持する第1,第2の移動レンズ枠13,
15を、上下一対のステッピングモータ10,10の各
駆動軸11,11の回転によりダイレクト駆動するよう
にし、且つ、各ステッピングモータ10の駆動軸11に
摺動軸と回転防止軸を兼用させて、各駆動軸11,11
でモータ軸,駆動伝達軸,摺動軸,回転防止軸の4つの
機能を持たせたので、その分部品点数を削減することが
でき、低コスト化,省容積化を図ることができる。これ
により、レンズ鏡筒1全体の小型化,軽量化をより一段
と図ることができる。
【0022】また、上記上下一対のステッピングモータ
10,10の各駆動軸11,11の上側の駆動軸11の
リードスクリュー部11aを介してバリエーターレンズ
12を保持する第1の移動レン枠13を光軸Cに沿って
移動させると共に、下側の駆動軸11のリードスクリュ
ー部11aを介してマスターレンズ14を保持した第2
の移動レンズ枠15を光軸Cに沿って移動させ、各駆動
軸11,11に摺接する各移動レンズ枠13,15の各
軸受部13b,13b及び15b,15bをV字溝型に
それぞれ形成し、この各移動レンズ枠13,15の各軸
受部13b,15bと上記各駆動軸11,11とを板ば
ね16,17の弾性力により隙間なくそれぞれ圧接する
ようにしたので、各移動レンズ枠13,15が各駆動軸
11,11に沿って移動する際に、各移動レンズ枠1
3,15の各軸受部13b,15bと各駆動軸11,1
1間の上下方向及び左右方向のガタ付きをそれぞれ確実
に防止することができる。これにより、光軸Cに対する
各移動レンズ枠13,15の平行偏心・傾き偏心を著し
く低減させることができ、レンズ光学系の像の解像度を
向上させ、収差,片ボケ等を防ぐことができる。
【0023】さらに、上記上下一対のステッピングモー
タ10,10の各駆動軸11,11に、アルミニウム合
金製の丸棒状の材料の表面に、硬質陽極酸化皮膜を生成
した後、その皮膜の多孔質組織に2次電解で金属塩を含
浸させて黒色化させ、さらに四弗化樹脂を含浸させるこ
とにより形成したものを使用したので、以下に述べる各
利点があり、レンズ鏡筒1の光学特性の改善,軽量化,
低コスト化等を図ることができると共に、一対のステッ
ピングモータ10,10の高効率化を図ることができ
る。
【0024】(1)高硬度(焼入鋼,クロムメッキ並で
V=450〜550)なため、各駆動軸11,11の
耐摩耗性が向上し、軸受部13b,15bに対するクリ
アランスが温度特性に関係なく変化しにくくなり、該軸
受部13b,15bのロストルクが大きくなるのを防
ぎ、モータ軸として適する。(2)低摩擦係数(対SU
S μ=0.1)で動摩擦・静摩擦が共に低いため、各
移動レンズ枠13,15の移動にステックスリップが起
こりにくく、耐摩耗性に対しても良い影響を与える。
(3)高・低温で機械的性質を維持(−200℃〜20
0℃で低摩耗係数・抗張力維持)するため、発熱しやす
いステッピングモータ10の近くでも性能を維持でき
る。(4)黒色化(コバルト塩,ニッケル塩,銅塩,す
ず塩等の金属塩を、硫酸浴で酸化処理後2次電解して、
皮膜の微細孔中に金属あるいは金属酸化物が析出するこ
とにより着色される自然発色法と比較して色調範囲が広
く管理が容易)することにより、鏡筒2,3内部に各駆
動軸11,11が配設された場合に、レンズ入射光が各
駆動軸11,11で反射してフレアやゴーストのような
不要光線の発生を防止できる等、光学特性上有害な内面
反射が防止される。(5)耐食性が良いので油脂や酸,
アルカリによる腐食に強い。(6)コーティング処理に
比べ、密着性が良いため、表面状態が安定している。
(7)多孔質状であるため、二硫化モリブデンや黒鉛粒
子等の含浸も可能で、さらに摩擦特性が向上するだけで
なく、各移動レンズ枠13,15の往復運動によりグリ
ス等が排除されにくい。(8)従来の鋼や真鍮材に比
べ、比重が約1/3の低比重であるため、モータの負荷
となる軸重量による慣性モーメントから生じる負荷トル
クが減少しより高効率のトルク伝達が可能となる。
(9)(8)と同じ理由でレンズブロックの総重量が軽
くなり、レンズ鏡筒1全体の軽量化が図れる。(10)
硬質陽極酸化処理は処理温度が120℃と低いため、素
材の機械精度(真直性,円筒度,面粗度等)が処理後も
維持できる。(11)アルミニウム合金,表面処理とも
非磁性であるため、ステッピングモータ10のロータマ
グネットからの漏洩磁束によるモータ効率の低下が防止
できる。(12)各レンズ12,14を保持する各移動
レンズ枠(通常ポリカーボネイトに代表される樹脂)1
3,15と、アルミニウム合金の熱膨張係数の差が、各
移動レンズ枠13,15と他の金属(従来の鋼や真鍮)
のそれに比べて差が小さいので、温度特性による幾何学
的な位置変動が少ない。
【0025】また、図5は、移動レンズ枠の軸受部の第
1の設計変更例を示す。この設計変更例の第1の移動レ
ンズ枠13の上部13aのV字溝型の前後一対の軸受部
13b′,13b″のV字溝面の角度が前後それぞれ異
なっているが、駆動軸11の外周面に摺接する溝面の位
置は同一となっている。そして、前記実施例の同一の角
度であるものと同様に、上記一対の軸受部13b′,1
3b″が駆動軸11の外周面に摺接して移動レンズ枠1
3が光軸Cに対して平行偏心,傾き偏心することなく往
復移動する。第2の移動レンズ枠15にも同様に適用可
能である。
【0026】図6(a),(b)は、移動レンズ枠の軸
受部の第2の設計変更例を示す。この変更例の移動レン
ズ枠20は、その凵字型の上部21の前後に一対の軸受
部22,22を形成してある。この各軸受部22は2つ
の対向する湾曲円弧面から成る溝型に形成してあり、前
記実施例と同様の効果を奏する。尚、上記各湾曲円弧面
の径は同一でも前後において異なってもよい。また、図
中符号23は移動レンズ枠20の下部に形成された移動
レンズ枠回転防止用の略U字型のガイド溝である。
【0027】図7(a),(b)は、移動レンズ枠の軸
受部の第3の設計変更例を示す。この設計変更例の移動
レンズ枠30は、その凵字型の上部31の前後起立部3
2,32の両側に一対の支軸34,34を掛け渡してあ
る。この一対の支軸34,34の前後にはV型の軸受部
となる各一対のローラ35,35を回転自在に支持して
あり、各駆動軸11のリードスクリュー部11aに対す
る摩擦係数が低くなっている。これにより、前記実施例
と同様の効果を奏する。尚、図中符号33は移動レンズ
枠30の下部に形成された移動レンズ枠回転防止用の略
U字型のガイド溝である。
【0028】図8(a),(b)は、移動レンズ枠の軸
受部の第4の設計変更例を示す。この設計変更例の移動
レンズ枠40は、その矩形板状の上部41の上面の前,
後の各コーナ部にV型の軸受部となる前,後各一対のボ
ール42,42を固着してある。この各一対のボール4
2,42は、図8(b)に示すように、各駆動軸11の
リードスクリュー部11aのピッチに合わせて各駆動軸
11と接触するように板ばね16(17)のラック部1
6b(17b)との位相も合わせて斜めに配置してあ
り、各駆動軸11に対する摩擦係数が低くなっている。
これにより、前記実施例と同様の効果を奏する。尚、図
中符号43は移動レンズ枠40の下部に形成された移動
レンズ枠回転防止用の略U字型のガイド溝である。
【0029】図9は移動レンズ枠の第5の設計変更例を
示す。この設計変更例は弾性部材としての板ばね50を
逆凵字型に形成した所謂両持ち支持構造(前記実施例の
ものは片持ち支持構造)にして、移動レンズ枠13(1
5)の上部13a(15a)に各ビス51により固定し
たものである。そして、この板ばね50の移動レンズ枠
13(15)の前後の各軸受部13b(15b)側に各
駆動軸11より大径の一対の逃げ孔50a,50aをそ
れぞれ形成してあると共に、その中央の下側に駆動軸1
1のリードスクリュー11bに噛合するラック部50b
を一体突出成形してある。また、板ばねの代わりに、図
10に示す第6の設計変更例のように、各駆動軸11の
リードスクリュー部11aに噛合するボール61を圧縮
コイルばね(弾性部材)62により付勢するようにして
もよい。
【0030】図11は他の実施例のレンズ鏡筒を示す。
この他の実施例のレンズ鏡筒の後鏡筒3′の内面の板ば
ね16の水平部に対向する位置に、リブ3cを一体突出
成形してある。そして、このリブ3cと板ばね16との
隙間tを、板ばね16のラック部16bが駆動軸11の
リードスクリュー部11aに対して歯飛びするための変
位量Δより小さく(t<Δ)して、板ばね16のラック
部16bのリードスクリュー部11aに対する歯飛びを
防止するようにしてある。
【0031】上記板ばね16のラック部16bの歯飛び
防止手段は、上記他の実施例のように鏡筒側に設けなく
ても、図4に示すように、前記実施例の板ばね16の逃
げ孔16aの孔径φを駆動軸11の外径Dに近付けて小
径にすることでも行うことができる。即ち、板ばね16
のラック部16bの歯飛びするための変位量をΔとした
場合に、(φ−D)×1/2<Δの条件を満たすよう
に、上記板ばね16の逃げ孔16aの孔径φを設定する
ことにより、板ばね16のラック部16bの歯飛びを防
止することもできる。
【0032】尚、前記各実施例によれば、ビデオカメラ
に用いられるレンズ鏡筒について説明したが、銀塩スチ
ルカメラに上記レンズ鏡筒が適用できることは勿論であ
る。また、弾性部材としての板ばねは樹脂製としたが、
金属製としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明のレンズ鏡筒に
よれば、鏡筒内の光軸と平行に配置された軸に摺接する
移動レンズ枠の軸受部をV型に形成し、この移動レンズ
枠の軸受部と軸とを弾性部材の弾性力により圧接するよ
うに構成したので、移動レンズ枠が軸に沿って移動する
際に、上記軸に対する移動レンズ枠の上下方向及び左右
方向のガタ付きを確実に防止することができ、光軸に対
する移動レンズ枠の平行偏心・傾き偏心を著しく低減さ
せることができる。
【0034】また、上記軸を、アルミニウム合金の例え
ば丸棒状の材料の表面に硬質陽極酸化皮膜を形成し、次
に、この皮膜の多孔質組織に2次電解によって金属塩を
含浸発色させ、さらに四弗化樹脂を含浸させることによ
り形成したので、移動レンズ枠を光軸に沿って往復移動
させる上記軸の低摩擦係数化が図られて、その耐摩耗性
等を著しく向上させることができる。これにより、レン
ズ鏡筒の光学特性の改善,軽量化,低コスト化等をより
一段と図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すレンズ鏡筒の断面図。
【図2】上記レンズ鏡筒の背面図。
【図3】上記レンズ鏡筒に用いられる移動レンズ枠の斜
視図。
【図4】上記移動レンズ枠の要部の説明図。
【図5】移動レンズ枠の第1の設計変更例の要部の説明
図。
【図6】(a)は移動レンズ枠の第2の設計変更例の斜
視図、(b)は移動レンズ枠の第2の設計変更例の要部
の説明図。
【図7】(a)は移動レンズ枠の第3の設計変更例の斜
視図、(b)は移動レンズ枠の第3の設計変更例の要部
の説明図。
【図8】(a)は移動レンズ枠の第4の設計変更例の斜
視図、(b)は移動レンズ枠の第4の設計変更例の要部
の平面説明図。
【図9】移動レンズ枠の第5の設計変更例の斜視図。
【図10】移動レンズ枠の第6の設計変更例の一部を断
面で示す側面図。
【図11】他の実施例のレンズ鏡筒の要部の説明図。
【図12】従来のレンズ鏡筒の断面図。
【図13】従来のレンズ鏡筒に用いられる移動レンズ枠
の概略正面図。
【符号の説明】
1…レンズ鏡筒、2,3,3′…鏡筒、11…駆動軸、
12,14…レンズ、13…移動レンズ枠,13b,1
3b′,13b″…軸受部、15…移動レンズ枠、15
b…軸受部、16…板ばね(弾性部材)、17…板ばね
(弾性部材)、20…移動レンズ枠、22…軸受部、3
0…移動レンズ枠、35…軸受部、40…移動レンズ
枠、42…軸受部、50…板ばね(弾性部材)、62…
圧縮コイルばね(弾性部材)、C…光軸。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオカメラ
に用いられるインナーフォーカス式のレンズ鏡筒及び該
鏡筒に用いる軸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオカメラでは、コンペンセ
ーターレンズ群やマスターレンズ群等のエレメントレン
ズを光軸に沿って微少移動させてピントを合わせるイン
ナーフォーカス式のレンズ鏡筒が用いられている。これ
を、図12,13によって具体的に説明すると、100
はレンズ鏡筒であり、このレンズ鏡筒100の鏡筒は、
円筒状の前鏡筒101と、この前鏡筒101に連結され
た円筒状の後鏡筒102で構成されている。この前鏡筒
101の前側の鍔部101aの内周面中央には、フロン
トレンズとしてのフォーカシングレンズ群(以下フォー
カシングレンズと称する)103を嵌着してあると共
に、該前鏡筒101の後側の鍔部101bの内周面中央
には、コンペンセーターレンズ群(以下コンペンセータ
ーレンズと称する)104を嵌着してある。
【0003】また、上記前鏡筒101の前側の鍔部10
1aと後側の鍔部101b間には光軸Cと平行になるよ
うに一対のガイド軸105,105を介在してあると共
に、該前鏡筒101の後側の鍔部101bと上記後鏡筒
102の後側の鍔部102b間にも上記光軸Cと平行に
なるように一対のガイド軸106,106を介在してあ
る。
【0004】そして、上記前鏡筒101の一対のガイド
軸105,105には変倍機能を有するズーム用のバリ
エーターレンズ群(以下バリエーターレンズと称する)
107を保持した環板状の第1の移動レンズ枠108を
貫通させて摺動自在に支持してあると共に、上記後鏡筒
102の一対のガイド軸106,106には合焦,補
正,結像機能を有するフォーカス用のマスターレンズ群
(以下マスターレンズと称する)109を保持した環板
状の第2の移動レンズ枠110を貫通させて摺動自在に
支持してある。
【0005】この第1の移動レンズ枠108には、カム
フォロアーとしての係合ピン111を突設している。こ
の係合ピン111は、上記前鏡筒101の内周面に摺動
する円筒カム112に斜めになるように形成されたカム
溝孔112aに嵌挿摺動自在にしてある。この円筒カム
112は、上記前鏡筒101の外周面の後部側の回りを
回動する筒状のズームリング113にピン114等を介
して連結されており、該ズームリング113が所定手段
で回動することにより上記前鏡筒101の内周面を時計
方向,反時計方向に回動するようになっている。そし
て、このズームリング113の回動で円筒カム112が
前鏡筒101の内周面の回りを回動することにより、第
1の移動レンズ枠108が一対のガイド軸105,10
5に沿って前後方向に移動する。これにより、上記第1
の移動レンズ枠108に保持されているバリエーターレ
ンズ107が光軸Cに沿って前後方向に移動するように
なっている。
【0006】また、上記第2の移動レンズ枠110は、
後鏡筒102の後側の鍔部102bを貫通した減速機
15の駆動軸の先端側に一体形成のリードスクリュー軸
116に螺合してある。そして、このモータ11を駆
動させてリードスクリュー軸116を回動させることに
より、第2の移動レンズ枠110が、図12,13に示
すように、その上部の円筒状の軸受部110a及び下部
の逆U字型の軸受部110bを介して一対のガイド軸1
06,106に沿って前後方向に移動する。これによ
り、上記第2の移動レンズ枠110に保持されたマスタ
ーレンズ109は光軸Cに沿って前後方向に移動するよ
うになっている。尚、図12中符号11はモータ11
の減速機である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレンズ鏡筒100において、バリエーターレンズ1
07を保持する第1の移動レンズ枠108は、所謂円筒
カム方式で移動するようになっているため、その構造が
複雑になって、組立性が悪く、部品点数が多くなってコ
スト高であった。さらに、上記第1の移動レンズ枠10
8とマスターレンズ109を保持する第2の移動レンズ
枠110を案内するガイド軸105,106がそれぞれ
別々に設けられていると共に、ガイド軸106の他にマ
スターレンズ109を移動させるためのリードスクリュ
ー軸116が設けられているので、その分部品点数が多
くなってコスト高になると共に、構造が複雑且つ大型に
なる欠点があった。
【0008】また、上記第2の移動レンズ枠110は、
所謂リードスクリュー方式で移動するようになっている
ため、図13に示すように、該移動レンズ枠110が上
側のガイド軸106と移動レンズ枠110の円筒状の軸
受部110aのクリアランスにより該ガイド軸106に
対して左右方向(x軸方向)や上下方向(y軸方向)に
ガタ付きを生じ易く、このガタ付きにより、図12に示
すように、上記マスターレンズ109の中心が光軸(鏡
筒の中心を通る理想光軸)Cに対して角度θ傾斜(以
下、傾き偏心と称する)したり、光軸Cから距離Δ変位
(以下、平行偏心と称する)したりする欠点があった。
さらに、上記ガイド軸105,106及びモータ11
の駆動軸である、リードスクリュー軸116には銅や真
鍮等が使用されているため、それらの摩擦係数が大きく
摺動性に劣ると共にレンズ鏡筒全体が重くなり、ま
た、温度変化による熱膨張係数が大きいため、低温下で
の動作を保障しようとすると高温で上記クリアランスが
増えて上記ガタ付きが大きくなる欠点がった。
【0009】そこで、この発明は、上記各問題点を解決
することができるレンズ鏡筒及び該鏡筒に用いる軸の製
造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】鏡筒内に光軸と平行に配
設された軸に沿って、レンズを保持した移動レンズ枠を
移動自在にしたレンズ鏡筒において、上記移動レンズ枠
の上記軸に摺接する軸受部をV型に形成し、この移動レ
ンズ枠の軸受部と上記軸とを弾性部材により圧接してあ
る。
【0011】また、上記レンズ鏡筒に用いる軸を、アル
ミニウム合金の材料の表面に硬質陽極酸化皮膜を形成
し、次に、この皮膜の多孔質組織に2次電解によって金
属塩を含浸発色させ、さらに四弗化樹脂を含浸させるこ
とにより形成してある。
【0012】
【作用】鏡筒内の光軸と平行に配置された軸に摺接する
移動レンズ枠の軸受部をV型に形成し、この移動レンズ
枠の軸受部と上記軸とを弾性部材の弾性力により圧接す
るように構成したので、移動レンズ枠が軸に沿って移動
する際に、移動レンズ枠の軸受部と軸との間には隙間が
生じにくく、移動レンズ枠は上下方向及び左右方向にガ
タ付くことなくスムーズに移動する。これにより、光軸
に対する移動レンズ枠の平行偏心・傾き偏心が著しく低
減する。
【0013】また、上記軸を、アルミニウム合金製の棒
状の材料の表面に予め硬質陽極酸化皮膜を作り、この皮
膜の多孔質組織に2次電解によって金属塩を含浸発色さ
せ、さらに四弗化樹脂を含浸させることにより形成した
ので、移動レンズ枠を光軸に沿って往復移動させる軸の
低摩擦係数化が図られて摺動性等が向上し、レンズ鏡筒
の光学特性の改善,軽量化,低コスト化等が図られる。
この軸を、移動レンズ枠を移動させる駆動源としてのモ
ータの駆動軸とすると、モータの高効率化が図られる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0015】図1,2において、1はビデオカメラに用
いられるインナーフォーカス式のレンズ鏡筒である。こ
のレンズ鏡筒1の鏡筒は、円筒状の前鏡筒2と、この前
鏡筒2の後側の鍔部2b側に嵌め込み又は螺子込み等の
所定手段を介して連結された円筒状の後鏡筒3とで構成
されている(或は、前鏡筒2と後鏡筒3とは一体化構
としてもよい)。この前鏡筒2の胴部2aの内周面中央
にはフロントレンズとしてのフォーカシングレンズ4を
熱カシメ等により固着してある。また、この前鏡筒2の
後側の鍔部2bの上下部の内側には、ピボット軸受のよ
うなスラスト方向及びラジアル方向用の一対の軸受5,
5を植設してある。そして、上記後鏡筒3の後側の鍔部
3aの外面に各ビス9により固定された上下一対のステ
ッピングモータ10,10の各駆動軸11の先端部が上
記一対の軸受5,5に回転自在に支持してある。
【0016】この上下一対のステッピングモータ10,
10の各駆動軸11,11は光軸Cと平行になるように
それぞれ配設してあり、その外周面には図8(b)に示
すようなリードスクリュー部11aを刻設してある。そ
して、この上側のステッピングモータ10の駆動軸11
のリードスクリュー部11aの前側には、変倍機能を有
するズーム用のバリエーターレンズ12を保持した合成
樹脂製で略環板状の第1の移動レンズ枠13の上部13
a側を摺動自在に当接(摺接)してあると共に、上記下
側のステッピングモータ10の駆動軸11のリードスク
リュー部11bの後側には合焦,補正,結像機能を有す
るフォーカス用のマスターレンズ14を保持した合成樹
脂製で略環板状の第2の移動レンズ枠15の上部15a
を摺接してある。
【0017】図1,3に示すように、上記第1,2の移
動レンズ枠13,15の上部13a, 13b,13b及び15b,15bをそれぞれ形成して
各駆動軸11に摺接してある。また、第1,2の移動レ
ンズ枠13,15の上部13a,15aの一方の軸受部
13b,15b側には、各軸受部13b,15bに各ス
テッピングモータ10の駆動軸11を押し付けて側圧を
加えるための合成樹脂製でL字型の板ばね(弾性部材)
16,17を熱溶着等により固着してある。この各板ば
ね16,17の垂直部の基部には各ステッピングモータ
10の駆動軸11より大径で丸形の逃げ孔16a,17
aを形成してあると共に、その水平部の各先端の下側に
はラック部16b,17bを一体突出成形してある。そ
して、第1,2の移動レンズ枠13,15に固着された
各板ばね16,17のラック部16b,17bが上記各
一対の軸受部13b,13b及び15b,15bの中間
部に突出して上下一対のステッピングモータ10,10
の各駆動軸11のリードスクリュー部11aにその弾性
付勢力を介して噛合している。これにより、上記第1,
第2の移動レンズ枠13,15のV字溝型の各一対の軸
受部13b,13b及び15b,15bは上記各駆動1
1に隙間なく圧接され、各駆動軸11,11の回転運動
は第1,第2の移動レンズ枠13,15を光軸Cに沿っ
て所定距離それぞれ往復移動させる直進運動に変換され
る。その結果、第1,2の移動レンズ枠13,15は光
軸Cに対して傾いたり、各レンズ12,14の中心が光
軸Cからずれることなく光軸Cに沿ってそれぞれ往復移
動するようになっている。
【0018】また、上記第1,2の移動レンズ枠13,
15の下部には、略U字状のガイド溝13c,15cを
それぞれ形成してある。この第1の移動レンズ枠13の
ガイド溝13cが下側のステッピングモータ10の駆動
軸11のリードスクリュー部11aの前側に挿通してあ
ることにより、上記第1の移動レンズ枠13は回転防止
されていると共に、この第2の移動レンズ枠15のガイ
ド溝15cが上側のステッピングモータ10の駆動軸1
1のリードスクリュー部11aの基部側に挿通してある
ことにより、上記第2の移動レンズ枠15は回転防止さ
れている。
【0019】さらに、上記各駆動軸11,11は駆動だ
けでなく、摺動(回転防止軸として利用する摺動及びV
字溝型の各軸受部の摺動)の役割も兼ね備えている必要
がある。このため、この各駆動軸11,11は、アルミ
ニウム合金製の丸棒状の材料の表面に硬質陽極酸化皮膜
を形成し、次に、この皮膜の多孔質組織に2次電解で金
属塩を含浸させて黒色化させ、さらに四弗化樹脂を含浸
させることにより製造したものを使用している。
【0020】尚、図1中、符号6は後鏡筒3内の中央の
配設された絞り機構、7は後鏡筒3の後端側の筒部3b
内に配置されたオプチカルローパスフィルタ、8はCC
Dユニットであり、これら各部材6〜8は後鏡筒3に図
示しないビス等により固定されている。また、上下一対
のステッピングモータ10,10は各リード線10aを
介して図示しないモータ駆動回路に接続されている。こ
の上下一対のステッピングモータ10,10は、各駆動
軸11,11の基端部を一体化したロータマグネット
と、ハウジング側に固定されたステータとで構成され、
各駆動軸11,11の基端部側はスラスト軸受及び含油
メタル等のラジアル軸受(いずれも図示しない)でそれ
ぞれ支持してある。
【0021】以上実施例のレンズ鏡筒1によれば、ズー
ム用のバリエータレンズ12,フォーカス用のマスター
レンズ14を保持する第1,第2の移動レンズ枠13,
15を、上下一対のステッピングモータ10,10の各
駆動軸11,11の回転によりダイレクト駆動するよう
にし、且つ、各ステッピングモータ10の駆動軸11に
摺動軸と回転防止軸を兼用させて、各駆動軸11,11
でモータ軸,駆動伝達軸,摺動軸,回転防止軸の4つの
機能を持たせたので、その分部品点数を削減することが
でき、低コスト化,省容積化を図ることができる。これ
により、レンズ鏡筒1全体の小型化,軽量化をより一段
と図ることができる。
【0022】また、上記上下一対のステッピングモータ
10,10の各駆動軸11,11の上側の駆動軸11の
リードスクリュー部11aを介してバリエーターレンズ
12を保持する第1の移動レン枠13を光軸Cに沿っ
て移動させると共に、下側の駆動軸11のリードスクリ
ュー部11aを介してマスターレンズ14を保持した第
2の移動レンズ枠15を光軸Cに沿って移動させ、各駆
動軸11,11に摺接する各移動レンズ枠13,15の
各軸受部13b,13b及び15b,15bをV字溝型
にそれぞれ形成し、この各移動レンズ枠13,15の各
軸受部13b,15bと上記各駆動軸11,11とを板
ばね16,17の弾性力により隙間なくそれぞれ圧接す
るようにしたので、各移動レンズ枠13,15が各駆動
軸11,11に沿って移動する際に、各移動レンズ枠1
3,15の各軸受部13b,15bと各駆動軸11,1
1間の上下方向及び左右方向のガタ付きをそれぞれ確実
に防止することができる。これにより、光軸Cに対する
各移動レンズ枠13,15の平行偏心・傾き偏心を著し
く低減させることができ、レンズ光学系の像の解像度を
向上させ、収差,片ボケ等を防ぐことができる。
【0023】さらに、上記上下一対のステッピングモー
タ10,10の各駆動軸11,11に、アルミニウム合
金製の丸棒状の材料の表面に、硬質陽極酸化皮膜を生成
した後、その皮膜の多孔質組織に2次電解で金属塩を含
浸させて黒色化させ、さらに四弗化樹脂を含浸させるこ
とにより形成したものを使用したので、以下に述べる各
利点があり、レンズ鏡筒1の光学特性の改善,軽量化,
低コスト化等を図ることができると共に、一対のステッ
ピングモータ10,10の高効率化を図ることができ
る。
【0024】(1)高硬度(焼入鋼,クロムメッキ並で
Hv=450〜550)なため、各駆動軸11,11の
耐摩耗性が向上し、各駆動軸11,11の基端部を支持
する含油メタル等のラジアル軸受(図示しない)と、各
駆動軸11,11とのクリアランスが、経時的に変化し
て増大することを防ぎ、モータ軸として適する。(2)
低摩擦係数(対SUS μ=0.1)で動摩擦・静摩擦
が共に低いため、各移動レンズ枠13,15の移動にス
テックスリップが起こりにくく、耐摩耗性に対しても良
い影響を与える。(3)高・低温で機械的性質を維持
(−200℃〜200℃で低摩耗係数・抗張力維持)す
るため、発熱しやすいステッピングモータ10の近くで
も性能を維持できる。(4)黒色化(コバルト塩,ニッ
ケル塩,銅塩,すず塩等の金属塩を、硫酸浴で酸化処理
後2次電解して、皮膜の微細孔中に金属あるいは金属酸
化物が析出することにより着色される自然発色法と比較
して色調範囲が広く管理が容易)することにより、鏡筒
2,3内部に各駆動軸11,11が配設された場合に、
レンズ入射光が各駆動軸11,11で反射してフレアや
ゴーストのような不要光線の発生を防止できる等、光学
特性上有害な内面反射が防止される。(5)耐食性が良
いので油脂や酸,アルカリによる腐食に強い。(6)コ
ーティング処理に比べ、密着性が良いため、表面状態が
安定している。(7)多孔質状であるため、二硫化モリ
ブデンや黒鉛粒子等の含浸も可能で、さらに摩擦特性が
向上するだけでなく、各移動レンズ枠13,15の往復
運動によりグリス等が排除されにくい。(8)従来の鋼
や真鍮材に比べ、比重が約1/3の低比重であるため、
モータの負荷となる軸重量による慣性モーメントから生
じる負荷トルクが減少しより高効率のトルク伝達が可能
となる。(9)(8)と同じ理由でレンズブロックの総
重量が軽くなり、レンズ鏡筒1全体の軽量化が図れる。
(10)硬質陽極酸化処理は処理温度が120℃と低い
ため、素材の機械精度(真直性,円筒度,面粗度等)が
処理後も維持できる。(11)アルミニウム合金,表面
処理とも非磁性であるため、ステッピングモータ10の
ロータマグネットからの漏洩磁束によるモータ効率の低
下が防止できる。(12)各レンズ12,14を保持す
る各移動レンズ枠(通常ポリカーボネイトに代表される
樹脂)13,15と、アルミニウム合金の熱膨張係数の
差が、各移動レンズ枠13,15と他の金属(従来の銅
や真鍮)のそれに比べて差が小さいので、温度特性によ
る幾何学的な位置変動が少ない。
【0025】また、図5は、移動レンズ枠の軸受部の第
1の設計変更例を示す。この設計変更例の第1の移動レ
ンズ枠13の上部13aのV字溝型の前後一対の軸受部
13b′,13b″のV字溝面の角度が前後それぞれ異
なっているが、駆動軸11の外周面に摺接する溝面の位
置は同一となっている。そして、前記実施例の同一の角
度であるものと同様に、上記一対の軸受部13b′,1
3b″が駆動軸11の外周面に摺接して移動レンズ枠1
3が光軸Cに対して平行偏心,傾き偏心することなく往
復移動する。第2の移動レンズ枠15にも同様に適用可
能である。
【0026】図6(a),(b)は、移動レンズ枠の軸
受部の第2の設計変更例を示す。こ 2,22を形成してある。この各軸受部22は2つの対
向する湾曲円弧面から成る溝型に形成してあり、前記実
施例と同様の効果を奏する。尚、上記各湾曲円弧面の径
は同一でも前後において異なってもよい。また、図中符
号23は移動レンズ枠20の下部に形成された移動レン
ズ枠回転防止用の略U字型のガイド溝である。
【0027】図7(a),(b)は、移動レンズ枠の軸
受部の第3の設計変更例を示す。こ 32の両側に一対の支軸34,34を掛け渡してある。
この一対の支軸34,34の前後にはV型の軸受部とな
る各一対のローラ35,35を回転自在に支持してあ
り、各駆動軸11のリードスクリュー部11aに対する
摩擦係数が低くなっている。これにより、前記実施例と
同様の効果を奏する。尚、図中符号33は移動レンズ枠
30の下部に形成された移動レンズ枠回転防止用の略U
字型のガイド溝である。
【0028】図8(a),(b)は、移動レンズ枠の軸
受部の第4の設計変更例を示す。この設計変更例の移動
レンズ枠40は、その矩形板状の上部41の上面の前,
後の各コーナ部にV型の軸受部となる前,後各一対のボ
ール42,42を固着してある。この各一対のボール4
2,42は、図8(b)に示すように、各駆動軸11の
リードスクリュー部11aのピッチに合わせて各駆動軸
11の外径部と接触するように板ばね16(17)のラ
ック部16b(17b)との位相も合わせて斜めに配置
してあり、各駆動軸11に対する摩擦係数が低くなって
いる。これにより、前記実施例と同様の効果を奏する。
尚、図中符号43は移動レンズ枠40の下部に形成され
た移動レンズ枠回転防止用の略U字型のガイド溝であ
る。
【0029】図9は移動レンズ枠の第5の設計変更例を
示す。この設計変更例は弾性部材と は片持ち支持構造)にして、移動レンズ枠13(15)
の上部13a(15a)に各ビス51により固定したも
のである。そして、この板ばね50の移動レンズ枠13
(15)の前後の各軸受部13b(15b)側に各駆動
軸11より大径の一対の逃げ孔50a,50aをそれぞ
れ形成してあると共に、その中央の下側に駆動軸11の
リードスクリュー11bに噛合するラック部50bを一
体突出成形してある。また、板ばねの代わりに、図10
に示す第6の設計変更例のように、各駆動軸11のリー
ドスクリュー部11aに噛合するボール61を圧縮コイ
ルばね(弾性部材)62により付勢するようにしてもよ
い。
【0030】図11は他の実施例のレンズ鏡筒を示す。
この他の実施例のレンズ鏡筒の後鏡筒3′の内面の板ば
ね16の水平部に対向する位置に、リブ3c一体突出成
形してある。そして、このリブ3cと板ばね16との隙
間tを、板ばね16のラック部16bが駆動軸11のリ
ードスクリュー部11aに対して歯飛びするための変位
量Δより小さく(t<Δ)して、板ばね16のラック部
16bのリードスクリュー部11aに対する歯飛びを防
止するようにしてある。
【0031】上記板ばね16のラック部16bの歯飛び
防止手段は、上記他の実施例のように鏡筒側に設けなく
ても、図4に示すように、前記実施例の板ばね16の逃
げ孔16aの孔径φを駆動軸11の外径Dに近付けて小
径にすることでも行うことができる。即ち、板ばね16
のラック部16bの歯飛びするための変位量をΔとした
場合に、(φ−D)×1/2<Δの条件を満たすよう
に、上記板ばね16の逃げ孔16aの孔径φを設定する
ことにより、板ばね16のラック部16bの歯飛びを防
止することもできる。
【0032】尚、前記各実施例によれば、ビデオカメラ
に用いられるレンズ鏡筒について説明したが、銀塩スチ
ルカメラに上記レンズ鏡筒が適用できることは勿論であ
る。また、弾性部材としての板ばねは樹脂製としたが、
金属製としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明のレンズ鏡筒に
よれば、鏡筒内の光軸と平行に配置された軸に摺接する
移動レンズ枠の軸受部をV型に形成し、この移動レンズ
枠の軸受部と軸とを弾性部材の弾性力により圧接するよ
うに構成したので、移動レンズ枠が軸に沿って移動する
際に、上記軸に対する移動レンズ枠の上下方向及び左右
方向のガタ付きを確実に防止することができ、光軸に対
する移動レンズ枠の平行偏心・傾き偏心を著しく低減さ
せることができる。
【0034】また、上記軸を、アルミニウム会金の例え
ば丸棒状の材料の表面に硬質陽極酸化皮膜を形成し、次
に、この皮膜の多孔質組織に2次電解によって金属塩を
含浸発色させ、さらに四弗化樹脂を含浸させることによ
り形成したので、移動レンズ枠を光軸に沿って往復移動
させる上記軸の低摩擦係数化が図られて、その摺動性等
を著しく向上させることができる。これにより、レンズ
鏡筒の光学特性の改善,軽量化,低コスト化等をより一
段と図ることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂呂 修司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡筒内に光軸と平行に配設された軸に沿
    って、レンズを保持した移動レンズ枠を移動自在にした
    レンズ鏡筒において、上記移動レンズ枠の上記軸に摺接
    する軸受部をV型に形成し、この移動レンズ枠の軸受部
    と上記軸とを弾性部材により圧接したことを特徴とする
    レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ鏡筒に用いる軸の
    製造方法おいて、上記軸を、アルミニウム合金の材料の
    表面に硬質陽極酸化皮膜を形成し、次に、この皮膜の多
    孔質組織に2次電解によって金属塩を含浸発色させ、さ
    らに四弗化樹脂を含浸させることにより形成したことを
    特徴とするレンズ鏡筒に用いる軸の製造方法。
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