JPH0588042U - コードレス電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、コードレス電話装置に関し、充電用
基台部と通話用子機とを無接触で充電が行なえるように
したコードレス電話装置を提供することを目的とする。 【構成】充電用基台部１１と、通話用子機１２とからな
るコードレス電話装置１０において、充電用基台部はコ
イル１３を巻回した第１のコア部１４を備え、通話用子
機はコイル１５を巻回した第２のコア部１６と、該第２
のコア部のコイル１５に導通接続された整流器１８及び
充電用電池１９とから構成され、充電用基台部のコア部
１４に発生した磁界によって、通話用子機のコア部１６
を介してコイル１５に電流を発生させて充電作用を行な
わせるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コードレス電話装置に関し、詳しくはコードレス電話装置の電源部 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コードレス電話装置１としては、図２の斜視図で示す構成のものが実施 され、これについて説明する。

【０００３】 図示するように、従来のコードレス電話装置１は、電源部及び送受信部を備え た親機となる充電用基台部２と、この充電用基台部２に送受信を行なう通話用子 機３とから大略構成されている。

【０００４】 ここで、通話用子機３への充電は、充電用基台部２で変圧整流された直流電源 を、充電用基台部２の接点４ａ，４ｂと、通話用子機３の接点５ａ，５ｂとを接 触させることにより導通させ、通話用子機３に内蔵された充電用電池（図示せず ）に充電することにより行なわれる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この従来のコードレス電話装置１における充電用基台部２と通 話用子機３との充電は、それぞれ露出した接点４ａ，４ｂと５ａ，５ｂによって 、接触導通状態で行なわれる。このため、各接点４ａ，４ｂと５ａ，５ｂとが外 部環境の影響により、露出した接点４ａ，４ｂ及び５ａ，５ｂが汚れ、導通不良 による充電不足が発生するという課題が生じていた。

【０００６】 また、各接点４ａ，４ｂと５ａ，５ｂが外部に露出していることにより、水漏 れによるショートから故障が生ずるという耐水性不良の問題も生じていた。

【０００７】 本考案は、上記した課題に鑑みて考案されたもので、接点の接触不良及び耐水 性不良を防止したコードレス電話装置を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

そこで、上記した課題を解決するための手段として、本考案は充電用基台部と 、通話用子機とからなるコードレス電話装置において、該充電用基台部はコイル を巻回した第１のコア部を備え、該通話用子機はコイルを巻回した第２のコア部 と、該第２のコア部のコイルに接続された整流器及び充電用電池とを備え、該第 １及び第２のコア部間の電磁誘導により、該充電用電池を充電する電源部を形成 する構成としたものである。

【０００９】

【作用】

充電用基台部と通話用子機とは、コイルを巻回されたコアに発生する電磁誘導 により充電を行なうため、無接点による充電が行なえることとなる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を図面に基づいて説明すると、図１は本考案の一実施例を示す一 部を切欠した要部断面図である。図示するように、本考案に係るコードレス電話 装置１０は、従来と同様に充電用基台部１１と、通話用子機１２とから形成され ている。

【００１１】 ここで、充電用基台部１１について詳説すると、充電用基台部１１は、コイル １３が巻回された上向きコ字状のコア１４の全体が樹脂１１ａによりモールドさ れた構成とされ、コイル１３に交流電流を通電することによりコア１４に磁界を 発生させる。このとき、コア１４の端面１４ａ，１４ｂ付近は、基台部１１の樹 脂部１１ａで薄く覆われたモールド構造となっている。

【００１２】 次に、通話用子機１２は、そのケース１２ａ内にコイル１５が巻回された下向 きコ字状のコア１６が電磁シールド１７で覆われて収納されている。そして、コ イル１５は電磁シールド１７を貫通して、ケース１２ａ内に配設された整流器１ ８に導通され、整流器１８はさらにケース１２ａ内に配設された充電用電池１９ に接続されている。

【００１３】 さらに、この通話用子機１２に収納されたコア１６の端面１６ａ，１６ｂも同 様にケース１２の一部を構成する樹脂部１２ｂで覆われて、ケース１２の底部を 形成している。

【００１４】 続いて、本考案に係るコードレス電話装置１０における充電状態の作用を説明 すると、図１で示すように、充電用基台部１１に通話用子機１２が載置された状 態で充電が行なわれる。

【００１５】 すなわち、充電用基台部１１のコア１４と通話用子機１２のコア１６とを互い にその端面１４ａ，１４ｂと１６ａ，１６ｂとが対峙した状態で載置することに より磁路が形成され、コイル１３に通電された交流電流によりコア１４に磁界が 発生し、この発生磁界が相互誘導現象により通話用子機１２のコア１６を通るこ とによりコイル１５に交流電流が発生する。

【００１６】 このコイル１５に発生した交流電流を整流器１８により直流電流に整流して充 電用電池１９を充電するものである。

【００１７】

【考案の効果】

従って、上記した構成からなる本考案のコードレス電話装置によれば、充電用 基台と通話用子機とが、電磁誘導作用によって充電を行なうため、対峙するコア 間に露出した接点を設ける必要がなく、無接点で充電を行なうことができること となり、接点汚れによる充電不良の発生及びショートによる故障の発生を防止し て、耐水性、耐環境性に優れたコードレス電話装置を提供することができるとい う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部切欠した要部断面
図である。

【図２】従来例を示す分離状態の斜視図である。

【符号の説明】

１０ コードレス電話装置 １１ 充電用基台部 １１ａ 樹脂部 １２ 通話用子機 １２ａ ケース １２ｂ 樹脂部 １３，１５ コイル １４，１６ コア １４ａ，１４ｂ，１６ａ，１６ｂ コア端面 １７ 電磁シールド １８ 整流器 １９ 充電用電池

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 充電用基台部と、通話用子機とからなる
   コードレス電話装置において、該充電用基台部はコイル
   を巻回した第１のコア部を備え、該通話用子機はコイル
   を巻回した第２のコア部と、該第２のコア部のコイルに
   接続された整流器及び充電用電池とを備え、該第１及び
   第２のコア部間の電磁誘導により、該充電用電池を充電
   する電源部を形成する構成としたことを特徴とするコー
   ドレス電話装置。