JPH0588024A - 光フアイバ圧送方法 - Google Patents

光フアイバ圧送方法

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JPH0588024A
JPH0588024A JP27322791A JP27322791A JPH0588024A JP H0588024 A JPH0588024 A JP H0588024A JP 27322791 A JP27322791 A JP 27322791A JP 27322791 A JP27322791 A JP 27322791A JP H0588024 A JPH0588024 A JP H0588024A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光ファイバユニット2の表面および圧送用パ
イプ1の内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレンに、
タルクなどのへき開性物質、脂肪酸アミド系滑剤、天然
シリカなどの無機充填材を配合した組成物を用いて形成
する。圧送用パイプ1内に圧縮空気を供給し、この空気
流によって光ファイバユニット2を圧送する。 【効果】 光ファイバユニットと圧送用パイプとの摩擦
による抵抗が低減され、圧送速度、圧送距離等の圧送特
性が向上する。光ファイバの繰り返し圧送、長尺圧送を
容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバユニットを圧
送によりパイプ内に通線する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に光ファイバユニット圧送の説明図
を示す。図中符号1はパイプ、2は光ファイバユニット
をそれぞれ示す。従来より光ファイバを布設する方法と
して、予め、内部に中空のパイプ1を有するケーブルを
布設しておき、必要に応じてこのパイプ1内に光ファイ
バを通線する方法が行われている。また光ファイバは、
これを取扱い易くするために、数心ずつまとめた構造の
光ファイバユニット2として用いられている。そして、
この光ファイバユニット2をパイプ1内に通線して布設
する1つの方法として、図1に示すように、パイプ1内
を加圧して一方向の空気流を生じさせ、この空気流によ
って光ファイバユニット2を圧送する方法が行われてい
る。また、このような光ファイバユニット2の圧送方法
は光ファイバの布設だけでなく、補修の際にも用いるこ
とができるものである。
【0003】図2に光ファイバユニット2の一例を示
す。この例の光ファイバユニット2は複数本の光ファイ
バ素線3を一次被覆層4および二次被覆層5にて一体化
したものである。この一次被覆層4は例えばナイロンを
用いて形成され、二次被覆層5は一般に発泡ポリエチレ
ンを用いて形成されている。
【0004】一方、光ファイバが圧送されるパイプ1
(以下、圧送用パイプ1という)は一般に外径8mm、内
径6mmのパイプが用いられている。このものは一般にポ
リエチレンを用いて形成され、好ましくは高密度ポリエ
チレンが用いられている。また、光ファイバに大きな圧
力がかかるのを避けるため、圧送のために行う圧送用パ
イプ1内の加圧は、好ましくは10kg/cm2以下に設定
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバユニット2が圧送用パイプ1内を圧送される際に、
パイプ1内の空気流による推進力に対して、光ファイバ
ユニット2と圧送用パイプ1との間の摩擦による抵抗力
が大きくなると、圧送速度および圧送距離等の圧送特性
が悪化するという不都合があった。
【0006】また、圧送推進力は光ファイバユニット2
の表面粗さによって変化し、この光ファイバユニット2
の表面粗さが粗くなれば、推進力も大きくなる。しかし
ながら、表面が粗く形成された光ファイバユニット2を
長尺圧送する場合には、圧送用パイプ1の入口付近の内
壁面と光ファイバユニット2との摩擦が大きくなる。こ
のことにより、圧送用パイプ1の内壁面の表面粗さが増
大して、この部分における光ファイバユニット2と圧送
用パイプ1との摩擦抵抗が大きくなり、圧送特性が悪化
するという不都合があった。
【0007】この発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、光ファイバユニット2と圧送用パイプ1との摩擦を
低減させて、光ファイバの圧送特性を向上させ、さらに
は長尺圧送ができるようにした光ファイバ圧送方法の提
供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の光ファイバ圧送方法は、光ファイバユニットの表面お
よびパイプの内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレン
にへき開性物質を配合した組成物を用いて形成したこと
を前記課題の解決手段とした。また、請求項2に記載の
圧送方法は、光ファイバユニットの表面およびパイプの
内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレンにへき開性物
質、脂肪酸アミド系滑剤を配合した組成物を用いて形成
したことを前記課題の解決手段とした。また、請求項3
に記載の圧送方法は、光ファイバユニットの表面および
パイプの内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレンにへ
き開性物質、脂肪酸アミド系滑剤、無機充填材を配合し
た組成物を用いて形成したことを前記課題の解決手段と
した。
【0009】
【作用】本発明において、光ファイバユニット2の表面
およびパイプ1の内壁面の少なくとも一方を、ポリエチ
レンにへき開性物質を配合した組成物を用いて形成する
ことによって、へき開性物質がポリエチレン表面付近で
配向し、露出した状態となる。そして光ファイバユニッ
ト2の走行時には、光ファイバユニットの表面と圧送用
パイプ1の内壁面との間にへき開性物質が介在する。こ
のへき開性物質は、これと圧送用パイプ1の内壁面ある
いは光ファイバユニット2の表面とが接触する際に容易
に層間剥離を生じるので、優れた摩擦抵抗低減効果が得
られる。
【0010】またポリエチレンに脂肪酸アミド系の滑剤
を配合し、これを用いて圧送用パイ、プ1の内壁面ある
いは光ファイバユニット2の表面を形成すると、この脂
肪酸アミド系滑剤はポリエチレンの非結晶部分から滲出
して、その表面の摩擦抵抗を低減せしめる。また、この
脂肪酸アミド系滑剤は摩擦によって剥げ落ちないので、
耐摩耗性、耐久性に優れている。この脂肪酸アミド系滑
剤はへき開性物質とともにポリエチレンに配合して好適
に用いられ、これらの組成物を用いることによって、へ
き開性物質表面の摩擦抵抗が低減され、優れた摩擦抵抗
低減効果が得られる。
【0011】また、ポリエチレンに無機充填材を配合
し、これを用いて圧送用パイプ1の内壁面あるいは光フ
ァイバユニット2を形成すると、この無機物はその表面
で突起を形成する。そして光ファイバユニット2の走行
時には、光ファイバユニット2の表面と圧送用パイプ1
の内壁面との間に無機充填材が介在するので、これらの
間の摩擦抵抗は低減される。また、この無機充填材は摩
耗によって容易に脱落しないので、耐摩耗性、耐久性に
優れている。この無機充填材は、へき開性物質とともに
ポリエチレンに配合して、あるいはへき開性物質および
脂肪酸アミド系滑剤とともにポリエチレンに配合して好
適に用いられ、これらの組成物を用いることによって、
へき開性物質の脱落を抑え、優れた耐久性、および摩擦
抵抗低減効果が得られる。
【0012】このようにして、この光ファイバユニット
2と圧送用パイプ1との摩擦は、その摩擦係数の値が
0.06〜0.17に好適に設定されることによって、
光ファイバの圧送特性を向上せしめることができる。
【0013】ここで摩擦係数は以下のようにして測定さ
れる。まず、胴径が60cmのドラムに圧送用パイプ1を
3回巻付け、このパイプ1に光ファイバユニット2を通
線する。この状態で光ファイバユニット2に一定のバッ
クテンションをかけつつ引張張力を加えて、これを一方
向に引っ張る。引張張力を次第に増加させて光ファイバ
ユニット2が引き抜けたときの引張張力の大きさから、
摩擦係数が求められる。以下、数式(I)に摩擦係数の
算出式を示す。
【0014】
【数1】
【0015】
【実施例】以下、この発明を詳しく説明する。本発明に
おいてポリエチレンと配合するへき開性物質としてはタ
ルク(商品名;ミクロンホワイト)などが好ましく、そ
の配合比は0.1〜20重量%とすることが望ましい。
また、ポリエチレンに配合する脂肪酸アミドとしては
エルカ酸アミド、オレイン酸アミドなどが好ましく、そ
の配合比は0.5〜20重量%とすることが望ましい。
また、ポリエチレンに配合する無機充填材としては天然
シリカ、合成ゼオライト等の合成シリカなどのへき開性
を有しない無機充填材が好ましく、その配合比は0.1
〜20重量%とすることが望ましい。また、これらのへ
き開性物質、脂肪酸アミド、無機充填材以外の老化防止
剤、難燃剤などの配合剤や、ガラス繊維などの補強剤を
適宜配合できる。また、シリコーン樹脂やフッ素樹脂粉
末を添加して、表面潤滑性をさらに高めてもよい。
【0016】(実施例1)高密度ポリエチレンにタルク
を0.5重量%配合した。この組成物を用いて、外径8
mm、内径6mmの圧送用パイプ1を形成した。一方、外径
が0.125mmの光ファイバ素線3を7本用意して、ナ
イロン被覆層4および発泡ポリエチレン被覆層5にて一
体化して、外径が2.0mmの光ファイバユニット2を用
意した。このような圧送用パイプ1および光ファイバユ
ニット2を用いて圧送試験を行った。胴径が1mのドラ
ムに圧送用パイプ1を500m巻付け、このパイプ1内
に圧縮空気を供給して、この空気流によって光ファイバ
ユニット2を圧送した。圧縮空気供給圧力を4kg/cm2
に設定したところ、圧送所要時間13分で500mの通
線を行うことができた。また、この例の光ファイバユニ
ット2と圧送用パイプ1との間の摩擦係数を測定したと
ころ、0.1であった。
【0017】(実施例2)高密度ポリエチレンに対して
タルクを0.5重量%配合した。外径が0.125mmの
光ファイバ素線3を7本用意して、これらをナイロン被
覆層4にて一体化した。このナイロン被覆層4の周上
に、先に用意した組成物を用いて、二次被覆層5を形成
し、外径が2.0mmの光ファイバユニット2を得た。一
方、外径8mm、内径6mmの高密度ポリエチレン圧送用パ
イプ1を用意した。実施例1と同様にして圧送試験を行
った。圧縮空気供給圧力を4kg/cm2に設定したとこ
ろ、圧送所要時間13分で500mの通線を行うことが
できた。また、この例の光ファイバユニット2と圧送用
パイプ1との間の摩擦係数を測定したところ、0.1で
あった。
【0018】(実施例3)高密度ポリエチレンにタルク
を0.5重量%配合し、さらにエルカ酸アミドを7重量
%配合した。この組成物を用いて、外径8mm、内径6mm
の圧送用パイプ1を形成した。一方、外径が0.125
mmの光ファイバ素線3を7本用意して、ナイロン被覆層
4および発泡ポリエチレン被覆層5にて一体化して、外
径が2.0mmの光ファイバユニット2を用意した。この
ような圧送用パイプ1および光ファイバユニット2を用
いて実施例1と同様にして圧送試験を行い、さらにこの
試験を3回繰り返して行った。圧縮空気供給圧力を4kg
/cm2に設定したところ、下記に示す圧送所要時間で5
00mの通線を行うことができた。 1回目 12分 2回目 14分 3回目 14分 また、この例の光ファイバユニット2と圧送用パイプ1
との間の摩擦係数を測定したところ、下記に示す結果が
得られた。 1回目 0.10 2回目 0.12 3回目 0.12
【0019】(実施例4)実施例3において、エルカ酸
アミドの代りにオレイン酸アミドを用いた以外は同様に
して、圧送用パイプ1を形成した。また、光ファイバユ
ニット2も実施例3と同様に用意した。このような圧送
用パイプ1および光ファイバユニット2を用いて実施例
1と同様にして圧送試験を行った。圧縮空気供給圧力を
4kg/cm2に設定したところ、圧送所要時間12分で5
00mの通線を行うことができた。また、この例の光フ
ァイバユニット2と圧送用パイプ1との間の摩擦係数を
測定したところ、0.1であった。
【0020】(実施例5)高密度ポリエチレンにタルク
を0.4重量%配合し、さらにエルカ酸アミドを7重量
%配合した。外径が0.125mmの光ファイバ素線3を
7本用意して、これらをナイロン被覆層4にて一体化し
た。このナイロン被覆層4の周上に、先に用意した組成
物を用いて、二次被覆層5を形成し、外径が2.0mmの
光ファイバユニット2を得た。一方、外径8mm、内径6
mmの高密度ポリエチレン圧送用パイプ1を用意した。こ
のような圧送用パイプ1および光ファイバユニット2を
用いて実施例1と同様にして圧送試験を行い、さらにこ
の試験を3回繰り返して行った。圧縮空気供給圧力を4
kg/cm2に設定したところ、下記に示す圧送所要時間で
500mの通線を行うことができた。 1回目 12分 2回目 14分 3回目 14分 また、この例の光ファイバユニット2と圧送用パイプ1
との間の摩擦係数を測定したところ、下記に示す結果が
得られた。 1回目 0.10 2回目 0.12 3回目 0.12
【0021】(実施例6)実施例5において、エルカ酸
アミドの代りにオレイン酸アミドを用いた以外は同様に
して、光ファイバユニット2を形成した。また、圧送用
パイプ1も実施例5と同様に用意した。このような圧送
用パイプ1および光ァイバユニット2を用いて実施例1
と同様にして圧送試験を行った。圧縮空気供給圧力を4
kg/cm2に設定したところ、圧送所要時間12分で50
0mの通線を行うことができた。また、この例の光ファ
イバユニット2と圧送用パイプ1との間の摩擦係数を測
定したところ、0.1であった。
【0022】(実施例7)高密度ポリエチレンにタルク
を0.5重量%、エルカ酸アミドを7重量%、および天
然シリカを0.3重量%配合した。この組成物を用い
て、外径8mm、内径6mmの圧送用パイプ1を形成した。
一方、外径が0.125mmの光ファイバ素線3を7本用
意して、ナイロン被覆層4および発泡ポリエチレン被覆
層5にて一体化して、外径が2.0mmの光ファイバユニ
ット2を用意した。このような圧送用パイプ1および光
ファイバユニット2を用いて実施例1と同様にして圧送
試験を行い、さらにこの試験を3回繰り返して行った。
圧縮空気供給圧力を4kg/cm2に設定したところ、1回
目、2回目、3回目のいずれも圧送所要時間12分間で
500mの通線を行うことができた。また、この例の光
ファイバユニット2と圧送用パイプ1との間の摩擦係数
を測定したところ、1回目、2回目、3回目のいずれも
0.1であった。
【0023】(実施例8)実施例7において、天然シリ
カの代りに合成ゼオライトを用いた以外は同様にして圧
送用パイプ1を形成した。また、光ファイバユニット2
も実施例7と同様に用意した。このような圧送用パイプ
1および光ファイバユニット2を用いて実施例1と同様
にして圧送試験を行い、さらにこの試験を3回繰り返し
て行った。圧縮空気供給圧力を4kg/cm2に設定したと
ころ、1回目、2回目、3回目のいずれも圧送所要時間
12分間で500mの通線を行うことができた。また、
この例の光ファイバユニット2と圧送用パイプ1との間
の摩擦係数を測定したところ、1回目、2回目、3回目
のいずれも0.1であった。
【0024】(実施例9)高密度ポリエチレンにタルク
を0.5重量%、エルカ酸アミドを7重量%、および天
然シリカを0.3重量%配合した。外径が0.125mm
の光ファイバ素線3を7本用意して、これらをナイロン
被覆層4にて一体化した。このナイロン被覆層4の周上
に、先に用意した組成物を用いて、二次被覆層5を形成
し、外径が2.0mmの光ファイバユニット2を得た。一
方、外径8mm、内径6mmの高密度ポリエチレン圧送用パ
イプ1を用意した。このような圧送用パイプ1および光
ファイバユニット2を用いて実施例1と同様にして圧送
試験を行い、さらにこの試験を3回繰り返して行った。
圧縮空気供給圧力を4kg/cm2に設定したところ、1回
目、2回目、3回目のいずれも圧送所要時間12分間で
500mの通線を行うことができた。また、この例の光
ファイバユニット2と圧送用パイプ1との間の摩擦係数
を測定したところ、1回目、2回目、3回目のいずれも
0.1であった。
【0025】(実施例10)実施例9において、天然シ
リカの代りに合成ゼオライトを用いた以外は同様にし
て、光ファイバユニット2を形成した。また、圧送用パ
イプ1も実施例9と同様に用意した。このような圧送用
パイプ1および光ァイバユニット2を用いて実施例1と
同様にして圧送試験を行い、さらにこの試験を3回繰り
返して行った。圧縮空気供給圧力を4kg/cm2に設定し
たところ、1回目、2回目、3回目のいずれも圧送所要
時間12分間で500mの通線を行うことができた。ま
た、この例の光ファイバユニット2と圧送用パイプ1と
の間の摩擦係数を測定したところ、1回目、2回目、3
回目のいずれも0.1であった。
【0026】(比較例)高密度ポリエチレンを用いて、
外径の8mm、内径6mmの圧送用パイプ1を形成した。一
方、外径が0.125mmの光ファイバ素線3を7本用意
して、ナイロン被覆層4および発泡ポリエチレン被覆層
5にて一体化して、外径が2.0mmの光ファイバユニッ
ト2を用意した。このような圧送用パイプ1および光フ
ァイバユニット2を用いて、実施例1と同様にして圧送
試験を行った。圧縮空気供給圧力を10kg/cm2まで増
大させても、光ファイバユニット2を通線することはで
きなかった。また、この例の光ファイバユニット2と圧
送用パイプ1との摩擦係数を測定したところ0.3であ
った。
【0027】以上の結果より、光ファイバユニット2の
表面およびパイプ1の内壁面の少なくとも一方を、ポリ
エチレンにタルクを配合した組成物、ポリエチレンにタ
ルク、脂肪酸アミドを配合した組成物、あるいはポリエ
チレンにタルク、脂肪酸アミド、無機充填材を配合した
組成物を用いて形成することによって、光ファイバユニ
ット2と圧送用パイプ1との間の摩擦係数が低減され、
圧送特性が向上することが認められた。さらに、ポリエ
チレンにタルク、脂肪酸アミドを配合し、さらに無機充
填材を配合して用いると、耐久性が向上し、繰り返しの
圧送が可能となることが認められた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の光ファイ
バ圧送方法は、光ファイバユニットの表面およびパイプ
の内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレンにへき開性
物質を配合した組成物を用いて形成したものである。
【0029】したがって、光ファイバユニットと圧送用
パイプとの摩擦による抵抗が低減され、圧送速度や圧送
時間等の圧送特性が向上する。また、圧送時の加圧も小
さくすることができ、圧力による光ファイバへの悪影響
も抑えることができる。
【0030】また、ポリエチレンにへき開性物質を配合
し、さらに脂肪酸アミド系滑剤を配合すると、へき開性
物質表面の摩擦抵抗が低減され、優れた摩擦抵抗低減効
果が得られる。また、ポリエチレンにへき開性物質、脂
肪酸アミド系滑剤を配合し、さらに無機充填材を配合す
ると、へき開性物質の脱落が抑えられ、優れた耐久性、
および摩擦抵抗低減効果が得られる。このことにより、
光ファイバの繰り返し圧送や、長尺圧送を容易に行うこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ファイバユニット圧送の説明図である。
【図2】 光ファイバユニットの断面図である。
【符号の説明】
1…パイプ(圧送用パイプ)、2…光ファイバユニット
フロントページの続き (72)発明者 茂木 章夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内 (72)発明者 鈴木 秀雄 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバユニットを圧送によりパイプ
    内に通線する方法において、光ファイバユニットの表面
    およびパイプの内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレ
    ンにへき開性物質を配合した組成物を用いて形成したこ
    とを特徴とする光ファイバ圧送方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバユニットを圧送によりパイプ
    内に通線する方法において、光ファイバユニットの表面
    およびパイプの内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレ
    ンにへき開性物質、脂肪酸アミド系滑剤を配合した組成
    物を用いて形成したことを特徴とする光ファイバ圧送方
    法。
  3. 【請求項3】 光ファイバユニットを圧送によりパイプ
    内に通線する方法において、光ファイバユニットの表面
    およびパイプの内壁面の少なくとも一方を、ポリエチレ
    ンにへき開性物質、脂肪酸アミド系滑剤、無機充填材を
    配合した組成物を用いて形成したことを特徴とする光フ
    ァイバ圧送方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11503810A (ja) * 1995-04-19 1999-03-30 ロード コーポレーション 可調節ロッカブル装置
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