JPH0587527A - 光ヘテロダイン干渉計測方法及び計測装置 - Google Patents

光ヘテロダイン干渉計測方法及び計測装置

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JPH0587527A
JPH0587527A JP3249204A JP24920491A JPH0587527A JP H0587527 A JPH0587527 A JP H0587527A JP 3249204 A JP3249204 A JP 3249204A JP 24920491 A JP24920491 A JP 24920491A JP H0587527 A JPH0587527 A JP H0587527A
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light
diffraction grating
diffraction
frequency
diffracted light
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English (en)
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Takahiro Matsumoto
隆宏 松本
Tetsushi Nose
哲志 野瀬
Minoru Yoshii
実 吉井
Kenji Saito
謙治 斉藤
Koichi Chitoku
孝一 千徳
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Original Assignee
Canon Inc
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    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7049Technique, e.g. interferometric

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Optical Transform (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの異なるピッチの回折格子を測定マーク
に用いて、それぞれの回折格子からの回折光干渉光の回
折方向を変えることで、2つの回折光干渉光の分離を容
易にする。 【構成】 わずかに異なる2周波数の可干渉光を発生す
る光源から発した光を、偏光ビームスプリッタで周波数
f1の直線偏光の光と周波数f1の光とは偏光方向が9
0度異なる周波数f2の光に分離し、周波数f1の光と
周波数f2の光を所定角度で第1の回折格子と、第1の
回折格子とはピッチの異なる第2の回折格子に入射さ
せ、第1の回折格子からの回折光干渉光を光電変換し、
第1の回折光干渉光とは異なる方向へ回折する第2の回
折格子からの回折光干渉光を光電変換し、光電変換され
た2つのビート信号の位相差を同期検出し、第1、第2
の回折格子の相対位置ずれ量を高精度に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体などの露光装置
のマスクとウエハの位置合わせを行うための位置合わせ
装置及び重ね合わせ精度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6、図7は特開昭64ー8264号公
報2示されている直線回折格子を位置合わせマーク2用
いた光ヘテロダイン法による従来の位置合わせ装置で、
図8はその説明原理図である。図6において、ゼーマン
レーザ101から発した光102は回折格子103に入
射し、その格子からの回折光105、106、107を
ミラー104で偏向し、0次回折光105、1次回折光
106、ー1次回折光107のうち、照明光学系108
を通過後、いずれか1つの回折光をカットし、他の1つ
の回折光が1/2波長板で偏光方向を変換し、照明光学
系108のNAでき呈される角度でマスク112上の回
折格子111及びウエハ上の回折格子118に照射され
る。回折格子118により反射回折された第1の回折光
と回折格子111で反射回折された第2の回折光116
は進行方向は同じであるが、回折格子118と回折格子
111の位置が図7に示すようにY方向にずれているた
め、重なり合わずわずかに分離している。120は第1
の回折格子118からの回折光である第1の回折光11
5の中で、偏光ビームスプリッタ33で分離された同じ
偏光方向を持つ光のみを受光する第1の検出手段であ
り、第1の回折格子118からの回折光である第2の回
折光116はナイフエッジ121により遮断され第1の
検出手段120には入射しない。124は第2の回折格
子111からの回折光である第1の回折光116の中
で、偏光ビームスプリッタ33で分離された同じ偏光方
向を持つ光のみを受光する第2の検出手段であり、第1
の回折格子118からの回折光である第2の回折光11
5はナイフエッジ121により遮断され第1の検出手段
120には入射しない。125は第1の検出手段120
と第2の検出手段124から検出できる光ビート信号の
位相を検出する位相計、126はウエハステージ114
のウエハステージ駆動回路、127はマスクステージ1
19マスクステージ駆動回路である。ここで図8を用い
てマスク112とウエハ113の位置合わせ原理を説明
する。図8において、周波数f1の光のー1次回折光と
周波数f2の1次回折光の合成光UMは次式で表され
る。
【0003】 UM=A1exp{i(2πf1t−φM)}+A1exp{i(2πf2t+ φM)} (1) ここでφM=2π・△XM/P(Pは格子のピッチ)であ
る。変数φMは第1の格子118がX方向に△XMだけ変
位することにより生じる。(1)式で表される合成光U
Mの光強度IMを検出すれば、 IM=A12+A22+2A1A2cos{2π(f1−f2)tー2φM}(2) 2式で表される光ビート信号の位相は、第1の回折格子
が△XM移動すると(2)式の第3項で表される光ビー
ト信号の位相が4π△X/Pラジアンだけ変化する。こ
れが、光ビート信号の位相を検出することにより、第1
の回折格子118の移動量△XMを検出する原理であ
る。これとまったく同様にして、ウエハ113上の第2
の回折格子11の移動量△XWも検出できる。第2の検
出手段124で検出する光ビート信号IWは、周波数f
1の光の1次回折光と周波数f2の光のー1次回折光の
合成光の光強度であり、次式で表すことができる。
【0004】 Iw=A12+A22+2A1A2cos{2π(f1−f2)t+2φw}(3) ここでφw=2π・△XW/Pである。(2)式で表され
る第1の検出手段120で検出できる光ビート信号と
(3)式で表される第2の検出手段124で検出できる
光ビート信号の位相差△φは次式で表される。
【0005】 △φ=4π(△XM−△XW)/P (4) このように、マスク回折光ビート信号とウエハ回折光ビ
ート信号との位相差を検出し、位相差を0°となるよう
にマスクステージとウエハステージを相対移動させて、
マスク、ウエハの精密な位置合わせを行う。
【0006】また、露光装置として組み上げられた装置
の位置合わせ性能を実際に計測、評価するにはマスク上
に形成された微細なパターンをウエハ上に重ね合わせ焼
き付けして、ウエハ上のパターンでずれ量の測定を行う
ことによってなされていた。
【0007】例えば、図9に示すようにいわゆるバーニ
アパターンをウエハ上に露光形成してそのずれ量を顕微
鏡で拡大観察することにより、バーニア計測をする方法
が従来よりよく知られている。すなわち、図9(a)
(b)(c)において、いずれのパターンもウエハ上に
露光された例えばレジストパターンであり、斜線を施し
た部分にレジストが存在している。図9はX方向のずれ
量のみを計測する手段を示している。この時パターン1
51とパターン152は互いにバーニアを構成してお
り、バーニア1目盛りは0.05μmに相当する。まず
マスク(レチクル)でウエハ上に露光し、パターン15
1を形成した後(現像し)、レジスト塗布し、更にパタ
ーン152が設けられている第2のマスク(レチクル)
で再びアライメントをしたのち露光しパターン152を
形成する。そして、アライメントした結果どの程度の誤
差で第1のマスク(レチクル)と第2のマスク(レチク
ル)の重ね合わせがなされているかを151と152の
パターンが共に焼き付けられた図9(c)で示すような
ウエハ上のパターンを顕微鏡で拡大観察して読みとり計
測する。従来の半導体露光装置の焼き付け重ね合わせ精
度の測定は以上のようになされていた。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来例では位置合わせ装置の場合、2つの回折光干渉
光を分離するナイフエッジのエッジ部分での散乱及び面
精度の低下により、ビート信号にノイズが加わったり、
2つの回折光干渉光を分離するナイフエッジの設定位置
がずれると測定精度に影響がでる等の問題点があり、一
方、重ね合わせ精度測定法であるバーニア計測の場合、
人の目による計測のため時間がかかり、また人によって
測定値にばらつきがあったり、検出分解能が足りない、
などの問題があった。
【0009】本発明は以上のような従来の欠点を克服
し、光学系のセッティングの容易かつ高精度な光ヘテロ
ダイン干渉計測方法及び計測装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】図2において、隣接して
設けられた2つの回折格子6、8に左右から周波数f
1、f2の光を所定角度で入射させ、回折格子6からの
回折光のうち、周波数f1の回折光と周波数f2の回折
光で同一方向に回折する光同士を干渉させ、第1のビー
ト光を得る。一方、回折格子8からの回折光のうち、周
波数f1の回折光と周波数f2の回折光で同一方向に回
折する光同士を干渉させ、第2のビート光を得る。回折
格子6と回折格子8のピッチは互いに異なるため第1、
第2のビート光の進行方向が異なり、容易に、2つのビ
ート光の分離ができる。それぞれのビート光を光電変換
器で光電変換し2つのビート信号を得るようにしてい
る。更に、2つのビート信号の位相差△φが回折格子
6、8の相対位置ずれ量△Xに比例するように入射角、
回折格子6、8のピッチ、及び計測に用いる回折光の次
数を設定しており、位相差計で検出した2つのビート信
号の位相差△φから回折格子の相対位置ずれ量に喚算す
るようにしている。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示すもので、
半導体露光装置の位置合わせ装置部に応用したものであ
る。 図1において、1は2周波ゼーマンレーザ、2は
偏光ビームスプリッタ、3はミラー、4は1/2波長
板、5はマスク、6はマスク上の回折格子、7はウエ
ハ、8はウエハ上の回折格子、9はミラー、11は光セ
ンサー、12は位相差計、13は信号処理制御部、14
はマスクX方向駆動用のアクチュエータ、15はウエハ
X方向駆動用のアクチュエータ、16はマスクステー
ジ、17はウエハステージである。
【0012】ゼーマンレーザ1から発せられた周波数f
1,f2の光は偏光ビームスプリッタ2で分割される。
偏光ビームスプリッタ2で反射した周波数f1(S偏
光)の光、及び偏光ビームスプリッタ2を透過した周波
数f2(P偏光)の光はミラー3で偏向され、マスク5
上の回折格子6及びウエハ7上の回折格子8にそれぞれ
所定角度で入射する。なお周波数f1の光は1/2波長
板4を通り、偏向方向が90度回転しP偏光の光となっ
て入射する。
【0013】この時、図2に示すように、回折格子6と
回折格子8のピッチが異なるものを用いることにより、
回折方向が回折格子6と8で異なり、それぞれの回折格
子からの回折光の分離が容易にできる。回折格子6のピ
ッチをPa 、回折格子8のピッチをPbとし、入射角を
θin、光の波長をλ、回折格子6の回折角をθa、回折
次数をma 、回折格子8の回折角をθb、回折次数をmb
とするとそれぞれの回折格子について次式が成り立つ。
(図3に示すように、入射角はZ軸から反時計回りが
正、時計回りを負の方向、回折角はその逆とする) Pa(sinθinーsinθa)=maλ (5) Pb(sinθinーsinθb)=mbλ (6) ここで、例えば回折格子6のピッチPa=2μm 、回折
格子8のピッチPb =3μm、光の波長λ=0.632
8μmとし、回折格子6からの1次、ー1次回折光を真
上(θa=0))に回折させる入射角θinは(5)式よ
り、 θin=sinー1(λ/Pa)=18.4° また、左側入射光の2次回折光、右側入射光のー1次回
折光を用いると、(6)式より、 θb=sinー1(2・λ/Pb−1・λ/Pa) (2次) =sinー1(ー1・λ/Pb+1・λ/Pa) (ー1次) =6.1° となり、回折格子8からの2次、ー1次回折光は共にZ
軸から6.1度時計回りにずれた方向に回折する。 回
折格子6からの±1次回折光同士、及び回折格子8から
の2次、ー1次回折光同士は、干渉してそれぞれ周波数
がわずかに異なるため回折光干渉光はビート周波数(f
1−f2)の2つの光ビート信号となる。
【0014】図1において、回折格子6による1次回折
光EM(1)、ー1次回折光EM(ー1)を複素振幅表示
すると次のようにかける。
【0015】 EM(1)=AM・exp{i(2πf1+φ1+φM)} (7) EM(ー1)=BM・exp{i(2πf2+φ2ーφM)} (8) ここで、AM、BM は振幅で、φ1、φ2は光の初期位
相、φMはマスク5のX方向の基準位置からのずれ量△
XMに伴う位相変化で、回折格子6のピッチをPaとした
とき、φM=2π△XM/Paである。
【0016】また、回折格子8による2次回折光EW
(2)、ー1次回折光EW(ー1)を複素振幅表示する
と次のようにかける。
【0017】 EW(2)=AW・exp{i(2πf1+φ1+2φW)} (9) EW(ー1)=BW・exp{i(2πf2+φ2ーφW)} (10) ここで、AW、BW は振幅で、φ1、φ2は光の初期位
相、φWはウエハ7のX方向の基準位置からのずれ量△
XWに伴う位相変化で、回折格子6のピッチをPbとした
とき、φW=2π△XW/Pbである。(7)、(8)式
で表される2つの光を重ね合わせたときの光強度変化I
M は、次のようにかける。
【0018】 IM=AM2+BM2+AMBM・cos{2π(f1−f2)t+(φ1ーφ2) +2φM} (11) さらに(9)、(10)式で表される2つの光を重ね合
わせたときの光強度変化IWは、次のようにかける。
【0019】 IW=AW2+BW2+AWBW・cos{2π(f1−f2)t+(φ1ーφ2) +3φW} (12) (11)、(12)式で表される2つの回折光干渉光
は、それぞれ光センサー11で光電検出される。光電検
出した2つの光ビート信号を位相差計12に導入し、そ
の位相差△φを計測する。△φは、 △φ=2φMー3φW =2π(2△XM/Paー3△XW/Pb) となり、Pa=2μm 、Pb=3μm のとき、△φ=2
π(△XMー△XW)であるから、信号処理制御部13
で、位相差計12で計測した△φをもとにマスク5とウ
エハ7の相対位置ずれ量(△XM−△XW)が検出され、
この値に基づいて周知のマスクX方向駆動用のアクチュ
エータ14とウエハX方向駆動用のアクチュエータ15
の少なくとも一方に駆動指令命令が出されて、マスク5
とウエハ7の位置合わせが行われる。
【0020】なお、説明では省略したが、Y方向にもこ
れら一式を設けてY方向の位置合わせも同様に行う。ま
た、本説明では2つの回折格子のピッチをそれぞれ2μ
m、3μmとし、±1次回折光及び、2次、ー1次回折
光を利用したが(5)、(6)式をもとに、相対位置ず
れ量:△XMー△XWにビート信号の位相差:△φが1対
1に対応するようにし、かつ、2つの回折格子殻の回折
光干渉光が異なる方向に回折するようにすれば、その他
の回折格子ピッチあるいは、その他の回折次数の回折光
を測定に利用することも可能である。
【0021】図4は本発明の第2の実施例を示すもの
で、半導体露光装置の重ね合わせ精度測定装置に応用し
たものである。 図4において、1は2周波ゼーマンレ
ーザ、20はコリメータレンズ、2は偏光ビームスプリ
ッタ、3はミラー、4は1/2波長板、7はウエハ、2
1、22はウエハ上の回折格子、9はミラー、11は光
センサー、12は位相差計、23は信号処理部である。
【0022】始めに回折格子21、22の作製方法につ
いて説明する。半導体焼き付けプロセスで、マスク(レ
チクル)に第1の回折格子を設けてそれをウエハ7上に
焼き付け転写し回折格子21(1stLayer)を作
製し、その後、同じマスク、あるいは別のマスクの所定
位置に前記の第1の回折格子とは異なるピッチの第2の
回折格子を設けておき、マスクとウエハの位置合わせを
行った後、ウエハ7上の回折格子21に隣接する位置に
第2の回折格子を焼き付け転写して回折格子22(2n
dLayer)を作製する。
【0023】続いて重ね合わせ精度の測定原理を説明す
る。 ゼーマンレーザ1から発せられた周波数f1,f
2の光はコリメータレンズ20を通り、偏光ビームスプ
リッタ2で分割される。 偏光ビームスプリッタ2で反
射した周波数f1(S偏光)の光、及び偏光ビームスプ
リッタ2を透過した周波数f2(P偏光)の光はミラー
3で偏向され、ウエハ7上の隣接する2つの回折格子2
1、22にそれぞれ所定角度で入射する。
【0024】2つの回折格子21、22は別々の焼き付
けプロセスを経て形成され、図5に示すように焼き付け
時の相対位置ずれ量△Xが生じている。また図5におい
て24はコリメータレンズ20により絞られたウエハ7
面上でのビームスポット径を示しており、左右からの入
射光スポットは重なっており、2つの回折格子21、2
2の全域を覆っている。
【0025】なお周波数f1の光は1/2波長板4を通
り、偏向方向が90度回転しP偏光の光となって入射す
る。
【0026】回折方向が回折格子21と22で異なり、
それぞれの回折格子からの回折光の分離が容易にでき
る。第1の実施例と同様に回折格子21のピッチを2μ
m 、回折格子22のピッチを3μm とし、入射角をθ
in=18.4°とすると、図4において、回折格子21
による1次回折光E1(1)、ー1次回折光E(ー1)
を複素振幅表示すると次のようにかける。
【0027】 E1(1)=A1・exp{i(2πf1+φ1+φ1)} (13) E1(ー1)=B1・exp{i(2πf2+φ2ーφ1)} (14) ここで、A1,B1は振幅で、φ1、φ2は光の初期位
相、φ1は回折格子21のX方向の基準位置からのずれ
量△X1に伴う位相変化で、回折格子21のピッチをP
1としたとき、φ1=2π△X1/Paである。
【0028】また、回折格子22による2次回折光E2
(2)、ー1次回折光E2(ー1)を複素振幅表示する
と次のようにかける。
【0029】 E2(2)=A2・exp{i(2πf1+φ1+2φ2)} (15) E2(ー1)=B2・exp{i(2πf2+φ2ーφ2)} (16) ここで、A2,B2は振幅で、φ1、φ2は光の初期位
相、φ2は回折格子22のX方向の基準位置からのずれ
量△X1に伴う位相変化で、回折格子22のピッチをP2
としたとき、φW=2π△XW/P2である。 (13)、
(14)式で表される2つの光を重ね合わせたときの光
強度変化I1は、次のようにかける。
【0030】 I1=A12+B12+A1B1・cos{2π(f1−f2)t+(φ1ーφ2) +2φ1} (17) さらに(15)、(16)式で表される2つの光を重ね
合わせたときの光強度変化I2は、次のようにかける。
【0031】 I2=A22+B22+A2B2・cos{2π(f1−f2)t+(φ1ーφ2) +3φ2} (18) (17)、(18)式で表される2つの回折光干渉光
は、それぞれ光センサー11で光電検出される。光電検
出した2つの光ビート信号を位相差計12に導入し、そ
の位相差△φを計測する。△φは、 △φ=2φ1ー3φ2 =2π(2△X1/P1ー3△X1/P1) となり、P1=2μm 、P1=3μm のとき、△φ=2
π(△X1ー△X2)であるから、信号処理部23で、次
式のように、位相差計12で計測した△φをもとに回折
格子21と回折格子22の相対位置ずれ量、すなわち1
stLayerと2ndLayerのX方向の重ね合わ
せ誤差△X(μm )が計算される。
【0032】 △X=△X1−△X2=△φ/2π (19) なお、説明では省略したが、Y方向にもこれら一式を設
けてY方向の重ね合わせ誤差の測定も同様に行う。ま
た、本説明では2つの回折格子のピッチをそれぞれ2μ
m 、3μm とし、±1次回折光及び、2次、ー1次回
折光を利用したが重ね合わせ誤差:△Xにビート信号の
位相差:△φが1対1に対応するようにして、かつ2つ
の回折格子からの回折光干渉光が異なる方向に回折する
ようにすれば、その他の回折格子ピッチあるいは、その
他の回折次数の回折光を測定に利用することも可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、光ヘテロダイン干
渉計測を応用した半導体露光装置の位置合わせ装置、半
導体重ね合わせ精度測定装置において、2つの異なるピ
ッチの回折格子を計測用マークに用い、それぞれの回折
格子から得られる回折光干渉光(光ビート信号)の回折
方向が異なるような回折次数の光を用いることにより、
従来のナイフエッジで2光束のうち1光束を遮断する方
法に比べ約2倍の光量を利用することができ、S/N向
上、エッジによる散乱光の影響が無く、更なる高精度化
が可能となり、光学系の設定も容易になるなどの効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する位置合わせ装
置の概略図である。
【図2】異なるピッチの2つの回折格子からの回折方向
を説明する図である。
【図3】入射角、回折角の符号のとり方を説明する図で
ある。
【図4】第2の実施例を説明する半導体重ね合わせ精度
測定装置の概略図である。
【図5】第2実施例におけるウエハ上のビームスポット
図である。
【図6】従来の位置合わせ装置の概略図である。
【図7】従来の位置合わせ装置の入射光、回折光を示す
図である。
【図8】従来の位置合わせ方法を説明するための図であ
る。
【図9】従来の半導体重ね合わせ精度測定方法を説明す
るための図でバーニアパターンである。
【符号の説明】
12周波ゼーマンレーザ 2 偏光ビームスプリッタ 3、9 ミラー 41/2波長板 5 マスク 6、8、21、22 回折格子 7 ウエハ 11 光センサー 12 位相差計 13 信号処理制御部 14、15 アクチュエータ 16 マスクステージ 17 ウエハステージ 20 コリメータレンズ 23 信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 謙治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 千徳 孝一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 わずかに異なる2周波数の可干渉光を発
    生する光源から発した光を、偏光ビームスプリッタで周
    波数f1の直線偏光の光と前記周波数f1の光とは偏光
    方向が90度異なる周波数f2の光に分離し、前記周波
    数f1の光と前記周波数f2の光を所定角度で第1の回
    折格子と、前記第1の回折格子とはピッチの異なる第2
    の回折格子に入射させ、前記第1の回折格子からの第1
    の回折光干渉光を光電変換し、前記第1の回折光干渉光
    とは異なる方向へ回折する前記第2の回折格子からの回
    折光干渉光を光電変換し、光電変換された2つのビート
    信号の位相差を同期検出し、第1、第2の回折格子の相
    対位置ずれ量を検出することを特徴とする光ヘテロダイ
    ン干渉計測方法。
  2. 【請求項2】 前記2つのビート信号の位相差と、前記
    第1、第2の回折格子の相対位置ずれ量が比例するよう
    に、前記周波数f1、f2の光の入射角、前記第1、第
    2の回折格子のピッチ、及び測定に用いる回折光の次数
    を設定していることを特徴とする請求項1記載の光ヘテ
    ロダイン干渉計測方法。
  3. 【請求項3】 わずかに異なる2周波数の可干渉光を発
    生する光源と、前記光源から発せられた2周波数の可干
    渉光を周波数f1の直線偏光の光と前記f1の光とは偏
    光方向が90度異なる周波数f2の光に分離するための
    偏光ビームスプリッタと、第1の回折格子と、前記第1
    の回折格子とはピッチの異なる第2の回折格子と、前記
    第1の回折格子からの第1の回折光干渉光を光電変換す
    る光電変換器と、前記第1の回折光干渉光とは異なる方
    向へ回折する前記第2の回折格子からの回折光干渉光を
    光電変換する光電変換器と、光電変換された2つのビー
    ト信号の位相差を同期検出する同期検出器と、前記位相
    差から第1、第2の回折格子の相対位置ずれ量を計算す
    るための信号処理部とから構成されることを特徴とする
    光へテロダイン干渉計測装置。
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DE69223207T DE69223207T2 (de) 1991-09-27 1992-09-24 Verfahren und Vorrichtung zur Messung einer Verlagerung
EP92308716A EP0534757B1 (en) 1991-09-27 1992-09-24 Method and device for measuring displacement
US08/297,511 US5610718A (en) 1991-09-27 1994-08-29 Apparatus and method for detecting a relative displacement between first and second diffraction gratings arranged close to each other wherein said gratings have different pitch sizes

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CN112859528A (zh) * 2019-11-28 2021-05-28 上海微电子装备(集团)股份有限公司 一种套刻误差测量装置及测量方法

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