JPH0587132A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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Publication number
JPH0587132A
JPH0587132A JP25211691A JP25211691A JPH0587132A JP H0587132 A JPH0587132 A JP H0587132A JP 25211691 A JP25211691 A JP 25211691A JP 25211691 A JP25211691 A JP 25211691A JP H0587132 A JPH0587132 A JP H0587132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
center
gravity
roller
rolling
Prior art date
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Pending
Application number
JP25211691A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunishige Ototake
邦茂 乙竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP25211691A priority Critical patent/JPH0587132A/ja
Publication of JPH0587132A publication Critical patent/JPH0587132A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のフレッティング防止手段に認められる
保持器強度、軸受負荷容量、さらにはコスト上の問題点
等を解決する。 【構成】 保持器4のポケットは等ピッチであり、ころ
3は内・外輪1、2の軌道面上に円周等配位置で保持さ
れている。ころ3は、中空状ころ3aと中実ころ3bか
らなる。3つの中空状ころ3aが、軸受中心0に対して
非対象な位置に配置されるため、軸受の重心01と軸受
中心0とがxだけずれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転がり軸受のフレッテ
ィング防止手段に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等のトランスミッション
軸を支持する円筒ころ軸受は、ニュートラルポジション
時には非回転となる。この時、ころは内・外輪の軌道面
上で停止した状態になる。一方、ころと軌道面との間に
はラジアルスキマがあり、また、ニュートラルポジショ
ン時には内・外輪側から受ける荷重も小さいため、外部
からの繰返し負荷(振動等)が作用すると、軌道面とこ
ろとの間に微小な相対滑りが生じ、フレッティング(接
触する2面間が、相対的な繰返し微小滑りを生じて摩耗
する現象をいう。)が発生する。
【0003】ところで、このフレッティングは、軸受の
重心を軸受中心からずらすことによって有効に防止され
ることが知られているが、従来、そのための手段とし
て、不等ピッチの保持器を使用する、あるいは2つ割り
の保持器を使用するといった手段が用いられていた(実
公昭61−33298号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】不等ピッチの保持器は
ポケットピッチを不等にしたものであるが、これは言い
換えれば、ポケット間の柱部の周方向厚さを不等にした
ものである。したがって、転動体の収容個数を維持しよ
うとすれば一部の柱部の厚さを小さくしなければなら
ず、そのために強度上の問題が生じる。逆に、強度を優
先させれば、転動体の収容個数が減り、負荷容量上の問
題が生じる。また、不等ピッチの保持器は等ピッチの保
持器に比べて制作コストが高くなるという問題点もあ
る。一方、2つ割りの保持器は、保持器と転動体のアッ
センブリが軌道輪から分離するので、組付け、取扱上の
不便さがある。
【0005】そこで、本発明の目的は、従来のフレッテ
ィング防止手段に認められる保持器強度、軸受負荷容
量、さらにはコスト上の問題点等を解決することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸は、内
輪と外輪との間に組入れた複数の転動体を、保持器で円
周等間隔に保持したものであって、少なくとも1つの転
動体の重量が他の転動体の重量と異なり、軸受の重心が
軸受中心からずれていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の転がり軸受は、保持器のポケットは等
ピッチであるが、転動体の重量が不等になっている。そ
のため、軸受の重心は幾何学的中心である軸受中心から
ずれる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1は、本発明を円筒ころ軸受に適用した
場合を例示している。この円筒ころ軸受は、内輪1、外
輪2、内・外輪1、2の間に転動自在に介在する複数の
ころ3、およびころ3を保持する保持器4で構成され
る。保持器4のポケットは等ピッチであり、ころ3は内
・外輪1、2の軌道面上に円周等配位置で保持されてい
る。
【0010】この円筒ころ軸受の特徴は、複数のころ3
の内少なくとも1つを図2に示すような中空状ころ3a
としたことにある。ころに中空穴5を設け中空状にする
ことにより、ころの重量が減少する。そして、この重量
の減少した任意の数の中空状ころ3aを、軸受中心0に
対して非対象な位置に配置すると、軸受の重心01と軸
受中心0とがずれる。
【0011】図1においては、3つの中空状ころ3aが
軸受中心0に対して非対象な位置に配置されている。
尚、他のころ3bはすべて中実である。このようにし
て、ころ3の重量を不等にすることにより、軸受の重心
01が軸受中心0からxだけずれる。
【0012】この円筒ころ軸受に外部から振動等の繰返
し負荷Fが作用すると、負荷の作用点(軸受の重心0
1)と回転中心(軸受中心0)とがずれているため、軸
受中心0回りのモーメントMが発生する。このモーメン
トMは、ころ3と保持器4のアッセンブリを負荷方向に
回転させようとする。一方、軌道面などにフレッティン
グが生じやすいのは、ころ3の微小滑りが許容されてい
る状態、つまりころ3が内・外輪1、2によって完全に
拘束されていない状態(軸受荷重が小さい場合等)であ
り、このような状態でモーメントMが作用すると上記ア
ッセンブリが僅かに回転する。そして、アッセンブリが
回転すると、内・外輪1、2の軌道面に対するころ3の
位置が相対的にずれ、同一箇所での繰返し接触が回避さ
れる。その結果、フレッティングが防止される。
【0013】ところで、モーメントMの大きさは繰返し
負荷Fの大きさとずれ量xによって決まり、上記アッセ
ンブリが回転するか否かは、モーメントMところ3を拘
束する力(軸受荷重の他、内・外輪が等速で回転してい
るような場合には遠心力の影響もある。)との関係によ
って決まるから、軸受の重心01は、繰返し負荷Fおよ
び軸受荷重等を考慮して最適位置に設定あるいは変更す
る必要がある。このような場合、従来のものでは、保持
器等の基本設計そのものを変更する必要があるが、この
円筒ころ軸受は、中空状ころ3aの重量、配置個数、及
び配置位置を適宜調節することによって、軸受の重心0
1の設定・変更が容易に行なえるという利点がある。
尚、ころ3aの重量は、中空穴5の大きさを変えること
によって容易に変更することができる。
【0014】図2に示すように、ころ3aは端面にぬす
み部6を形成したものでもよい。ぬすみ部6を形成する
ことによってころの重量は減少する。
【0015】尚、本発明の意図するところは、転動体の
重量を不等にすることによって軸受の重心をずらせるこ
とにあるから、そのための手段は上記実施例に例示した
ものに限定されず、例えば一部の転動体を比重の異なる
異種材料(例えばセラミック材)で形成するようにして
も良い。また、本発明は、円筒ころ軸受に限らず、玉軸
受を含む転がり軸受一般に適用することができ、その場
合にも同様の作用効果を奏する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転動体の重量を不等にすることによって軸受の重心を軸
受中心からずらせるようにしたため、軸受が繰返し負荷
を受けた場合でもフレッティングが発生しにくく、軸受
の寿命を向上させることができる。また、転動体の重
量、配置個数、配置位置によって軸受の重心が決まるた
め、繰返し負荷の大きさ等に応じた最適重心位置の設定
が容易であり、フレッティング防止効果に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】一部のころを示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係わるころを示す断面図
である。
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 3 ころ(転動体) 3a 中空状ころ 3b 中実ころ 4 保持器 0 軸受中心 01 軸受の重心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と外輪との間に組入れた複数の転動
    体を、保持器で円周等間隔に保持した転がり軸受であっ
    て、少なくとも1つの転動体の重量が他の転動体の重量
    と異なり、軸受の重心が軸受中心からずれていることを
    特徴とする転がり軸受。
JP25211691A 1991-09-30 1991-09-30 転がり軸受 Pending JPH0587132A (ja)

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JP25211691A JPH0587132A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 転がり軸受

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JP25211691A JPH0587132A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 転がり軸受

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JPH0587132A true JPH0587132A (ja) 1993-04-06

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ID=17232700

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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