JPH0586725U - エアバッグのドア構造 - Google Patents
エアバッグのドア構造Info
- Publication number
- JPH0586725U JPH0586725U JP035538U JP3553892U JPH0586725U JP H0586725 U JPH0586725 U JP H0586725U JP 035538 U JP035538 U JP 035538U JP 3553892 U JP3553892 U JP 3553892U JP H0586725 U JPH0586725 U JP H0586725U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- bag
- case
- airbag
- occupant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両の助手席前部のインストルメントパネル
に装備するエアバッグのドアの改良を図る。 【構成】 車両の助手席前部のインストルメントパネル
に装備するエアバッグモジュールは、ケースの内部にバ
ッグとインフレータ等を収容する。ケースの前面の開口
部はドア60で覆われる。ドア60は上縁部61を中心
として回転展開する。この回転軌跡内に乗員の身体の一
部30A等があると、ドア60は円滑に開かず、バッグ
の内圧が急上昇してしまう。そこでドア60の要部に剪
断設定部65を設け、剪断応力が作用したときに剪断し
易くなる。
に装備するエアバッグのドアの改良を図る。 【構成】 車両の助手席前部のインストルメントパネル
に装備するエアバッグモジュールは、ケースの内部にバ
ッグとインフレータ等を収容する。ケースの前面の開口
部はドア60で覆われる。ドア60は上縁部61を中心
として回転展開する。この回転軌跡内に乗員の身体の一
部30A等があると、ドア60は円滑に開かず、バッグ
の内圧が急上昇してしまう。そこでドア60の要部に剪
断設定部65を設け、剪断応力が作用したときに剪断し
易くなる。
Description
【0001】
本考案の車両に装備して保護するエアバッグの内圧調整装置に関する。
【0002】
車両のインストルメントパネル内に装備されて衝突時に展開するエアバッグは 、折り畳まれた状態のバッグとバッグ内にガスを供給するインフレータとをケー ス内に収容してモジュール化し、このモジュールを車両の支持部材にとりつけて ある。 ケースの開口部には、ドアをとりつけてあり、バッグの展開時には、バッグが このドアを内側から押し開けて展開する。ドアは、例えばケースの上部にヒンジ でとりつけられ、ヒンジを中心に回転して開く。 ヒンジドアを有するエアバッグ装置は、例えば実開平3−102356号公報 、実開平2−115747号公報に開示されている。
【0003】
エアバッグは、封入されるガスの圧力を受けて急激に膨張して規定の形状に展 開する。この展開時には、バッグはドアを急速に開く。この際にドアが円滑に開 くことができれば、バッグは所要の時間内で規定形状となる。しかしながら、ド アの展開時に乗員の身体の一部がドアの展開軌跡内にあって、ドアの開きを妨げ ると、バッグ内のガス圧はより急激に上昇し、ドアは強力に押し開けられる。 この急激なドアの展開により乗員に過大な衝撃が加えられるおそれが生ずる。 本考案は、この衝撃を緩和するドア構造を提供するものである。
【0004】
本考案のエアバッグのドアは、ヒンジの軸線と直交する線に沿ってドアの要部 で剪断する剪断設定部を設けてある。
【0005】
エアバッグの膨張によりドアが開く際に、ドアの展開軌跡内にドアの展開を乗 員の身体等が阻止すると、ドアは剪断応力を受ける。この応力を受けると、ドア は剪断設定部から剪断され、開放されたドアの部分からバッグが外方へ膨張し、 内圧の急激な上昇を防止する。
【0006】
図1は本考案を実施する車両の概要を示す説明図、図2はエアバッグの全体図 である。 車両10の内部には運転席12、助手席14が設けられ、運転席12、助手席 14の前部にはインストルメントパネル20が配設される。助手席14の前部の インストルメントパネル20内にエアバッグモジュール50が装備される。 エアバッグモジュール50は、エアバッグやインフレータを収容するケース5 2、54を備え、ケースの開口部にはドア60が設けられる。
【0007】 図3、図4、図5はエアバッグの作動時の状況を示すもので、車両10の衝突 をセンサが感知すると、その電気信号によりインフレータが作動してガスを発生 する。発生したガスはケース内に折り畳まれて収容されているバッグ内に送り込 まれてバッグを膨張させる。膨張したバッグはその内圧により開口部のドア60 を外方へ押し開けて拡開する。 エアバッグ70は、助手席14の乗員30とインストルメントパネル20との 間に規定形状に展開して、乗員の保護を図る。ドア60は、ケース52の上端に ヒンジ58を介してとりつけられていて、矢印Hの方向に回転して開く。 このドア60の回転軌跡内に乗員の一部分30A(頭、顔、胸、幼児の上半身 等)が存在した場合には、ドア60の通常の展開が妨げられる。ドア60の展開 が妨げられると、バッグ70の内圧が上昇し、ガスの膨張力によりドア60が急 激に開く。この展開により乗員に危険な状態が発生する可能性がある。
【0008】 図6はドア60の斜視図、図7は図6のB矢視図、図8は図7のA−A断面図 、図9は図8のC部の拡大図である。 ドア60は平面形状が長さ寸法L、幅寸法Wの横長の矩形をしており、その断 面構造は構造部材であるコア64の上面にパッド66を積層し、パッド66の上 面を表皮(スキン)62で覆った構造となっている。 そして、ドア60は上縁部61aの裏側に設けるヒンジ58を中心として上方 へ回動する。
【0009】 本考案のドアにあっては、ドア60の要所にヒンジ58の中心軸に直交する方 向の剪断設定部65を設けてある。 剪断設定部65は、ドア60の下縁部61bを始点として上方へ延び、上縁部 61aの近傍を終点とするもので、本実施例ではドア60の両側縁部からそれぞ れ距離L1内側に入った場所に剪断設定部65を配設してある。 剪断設定部65は、例えば図9に示すようにコア64に溝を設けて表皮62と の間を狭くして部分的に剪断抵抗を低くしてある。 図10はドア60が上縁部61aを中心として上方へ展開する状態を示す。ド アの展開軌跡内に乗員の顔30A等があると、ドアの中央部60Aが顔30Aに 衝突する。ドアの両側部60B、60Cは内側のバッグの膨張力と慣性により上 方へ展開を続け、剪断設定部65が剪断される。これにより、両側部60B、6 0Cは中央部60Aを残して展開し、バッグは膨張を続けることができる。した がって、バッグ内圧の急上昇にともなうドア60の急激な展開を避けることがで き、乗員に過激な衝撃を与えることはない。
【0010】
本考案は以上のように、エアバッグモジュールのドアに、ドアの展開軸に直交 する方向の剪断設定部を設けてある。バッグが膨張してドアが展開するときに、 ドアの展開軌跡内に乗員の身体の一部があって、展開が妨げられると、ドアはそ の抵抗を受けて剪断され、抵抗のない部分が展開する。これによりバッグ内圧の 急上昇は防止され、ドアの急展開による乗員への衝撃を防止することができる。
【図1】本考案を実施する車両の斜視図。
【図2】エアバッグモジュールの斜視図。
【図3】エアバッグの展開を示す説明図。
【図4】ドアの展開軌跡を示す側面図。
【図5】図4の正面図。
【図6】本考案のドアを示す斜視図。
【図7】図6のB矢視図。
【図8】図6のA−A矢視図。
【図9】図8のC部の拡大図。
【図10】作用を示す説明図。
10 車両 14 助手席 20 インストルメントパネル 30 乗員 50 エアバッグモジュール 52、54 ケース 60 ドア 62 表皮 64 コア 65 剪断設定部 66 パッド 70 バッグ
Claims (1)
- 【請求項1】 折り畳まれたバッグと、バッグにガスを
供給するインフレータと、バッグ及びインフレータを収
容するケースと、ケースの開口部に設けられたヒンジド
アを備えたエアバッグであって、ドアの要部にヒンジの
軸線に直交する剪断設定部を設けてなるエアバッグのド
ア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP035538U JPH0586725U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | エアバッグのドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP035538U JPH0586725U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | エアバッグのドア構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586725U true JPH0586725U (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=12444516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP035538U Pending JPH0586725U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | エアバッグのドア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586725U (ja) |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP035538U patent/JPH0586725U/ja active Pending
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