JPH0586388A - 切削油剤 - Google Patents

切削油剤

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JPH0586388A
JPH0586388A JP27705091A JP27705091A JPH0586388A JP H0586388 A JPH0586388 A JP H0586388A JP 27705091 A JP27705091 A JP 27705091A JP 27705091 A JP27705091 A JP 27705091A JP H0586388 A JPH0586388 A JP H0586388A
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裕子 小西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 細菌,酵母等に対する耐微生物劣化性に優
れ,皮膚刺激性の少ない切削油剤を提供すること。 【構成】 N置換アミノアルコールを0.1〜4モル,
アルカノールアミンを1〜5モル,炭素数6〜24の脂
肪酸を2モル以下,ホウ酸類似物を0.5〜4モル用
い,これらを100℃以上で反応させてホウ酸アミン化
合物を製造し,該ホウ酸アミン化合物を鉱油,油脂等と
共に配合した切削油剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,金属の切削加工,研削
加工に用いられる切削油剤に関する。
【0002】
【従来技術】金属の切削加工,研削加工においては,そ
の加工性向上のために切削油剤が用いられる。そして,
特に水溶性切削油剤は,防災安全面等から多用されるよ
うになってきた。一般に,水溶性切削油剤は,鉱油,油
脂,極圧添加剤,界面活性剤,防錆剤,抗菌剤或いは殺
菌剤等で構成する。また,水溶性切削油剤は,上記切削
加工,研削加工に用いる場合,これを水により10〜1
00倍に希釈して使用される。そして,この希釈液は,
通常クーラントと称せられる。クーラントは,切研削性
(一次性能)及び,防錆性その他(二次性能)の性能が
バランス良く保たれていることが要求される。
【0003】また,クーラントは,微生物による腐敗劣
化という大きな問題がある。この腐敗が進行すると上記
の一次,二次性能の低下とともに,腐卵臭等の悪臭発生
を招き,作業環境が著しく悪化する。そこで,これを回
避するため従来の水溶性切削油剤は,アルキルアミン,
アミド等の抗菌剤或いはトリアジン系等の殺菌剤を配合
していた。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,これ等の物質
では,長期間にわたって充分な効力が発揮できず,一方
これらの物質を多量に使用すると,カブレ等人体皮膚へ
の影響を招くおそれがあった。また最近,ホウ酸とアル
カノールアミンを配合し抗菌効果を高めた油剤がある。
しかし,この油剤は,カビ或いは酵母などの真菌類に対
しては耐久性が劣り,スライムの発生により,切研削装
置の配管等に閉塞を起こすおそれがあった。
【0005】また,これらの問題に対処するため,脂肪
族第2アミノアルコールと硼素化合物との縮合生成物を
用いた水溶性切削油剤が提案されている(特公昭49−
43938号公報)。また,ラウリル(ポリ−1−オキ
サプロペン)オキサエタンカルボン酸の存在下でジエタ
ノールアミンと硼酸とを反応させた縮合生成物を用いた
水溶性切削油剤も提案されている(特公昭60−187
11号公報)。しかしながら,これらも,上記問題点を
充分に解決するものではない。このように,従来の切削
油剤は,特にクーラントとして使用する場合,細菌,カ
ビ,酵母などによる微生物劣化,人体への皮膚刺激等の
問題がある。本発明はかかる従来の問題点に鑑み,耐微
生物劣化性に優れ,皮膚刺激性が少ない,切削油剤を提
供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は,下記の(1)〜(4)の
原材料を100℃以上で反応させることにより生成した
ホウ酸アミン化合物を配合してなることを特徴とする切
削油剤にある。 (1)下記の化学式1で表わされるN置換アミノアルコ
ールを0.1〜4モル
【化1】ただしR1 は,水素原子または炭素原子数1〜
24のアルキル基,アルケニル基,シクロアルキル基,
アルキルアリル基,アラルキル基またはアリル基であ
る。R2 は,炭素原子数1〜24のアルキル基,アルケ
ニル基,シクロアルキル基,アルキルアリル基,アラル
キル基またはアリル基である。R3 は,炭素原子数2〜
6のアルキル基である。 (2)アルカノールアミンを1〜5モル (3)炭素数6〜24の脂肪酸を2モル以上 (4)ホウ酸類似物を0.5〜4モル
【0007】上記のホウ酸アミン化合物は,上記(1)
〜(4)の原材料を,100℃以上,例えば100〜2
00℃の温度において反応させることにより得られる化
合物である。また,このホウ酸アミン化合物の酸価は,
張り込み組成(原材料段階での組成)の酸価との比が1
〜0.01であることが好ましい。上記酸価の比が0.
01未満では水に溶け難く,不安定である。また,上記
酸価の比は,より好ましくは0.95〜0.30であ
る。なお酸価とは,試料1gに含有されている酸を中和
するのに要する水酸化カリウムのmg数をいう。
【0008】また,上記N置換アミノアルコールとして
は,具体的には,実施例に示すごとき,N−シクロヘキ
シルアミノエタノール,N−ブチルアミノエタノール,
N−ドデシルアミノエタノールなどがある。また,上記
アルカノールアミンとしては,モノエタノールアミン,
モノイソプロパノールアミン,ジエタノールアミン,ジ
イソプロパノールアミン,トリエタノールアミン,トリ
イソプロパノールアミンなどがある。
【0009】また,上記炭素数6〜24の脂肪酸として
は,カプリル酸,ペラルゴン酸,ラウリン酸,ミリスチ
ン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,オレイン酸,ベヘ
ニン酸,イソパルミチン酸,イソステアリン酸,セバチ
ン酸およびドデカン2酸などがある。また炭素数6〜2
4の脂肪酸を含むヤシ油脂肪酸,大豆油脂肪酸,トール
油脂肪酸あるいは牛脂脂肪酸等を用いることもできる。
更に,ホウ酸類似物としては,オルソホウ酸,メタホウ
酸,四ホウ酸,五ホウ酸及び無水ホウ酸並びにそれらに
対応する塩などがある。このうち,特に,オルソホウ酸
(H3 BO3 )は,価格の点で好ましい。
【0010】なお,上記(1)〜(4)の原材料は,張
り込みモル比を示すものであり,この比から外れると乳
化,防錆,耐微生物劣化防止効果が弱められ,有効では
ない。ここに,「張り込みモル比」とはモル重量比をい
う。そして,上記N−置換アミノアルコールは,0.1
モル未満では真菌類に対し耐久性が劣り,一方4モルを
越えると価格が高くなり実用性に劣る。また,上記
1 ,R2 は,炭素数が25を越えると水に溶け難く,
水溶性油剤に配合し難くなる。また,R3 は炭素数1で
は不安定であり,7を越えると価格が高くなり実用性に
劣る。
【0011】また,アルカノールアミンは,1モル未満
では価格が高くなり,実用性に劣り,5モルを越えると
真菌類に対し耐久性が劣る。また,上記脂肪酸は,2モ
ルを越えると泡立ち等の問題が発生し易くなる。また,
ホウ酸類似物は0.5モル未満では耐微生物劣化性に劣
り,一方4モルを越えると油剤の安定性に劣る。次に,
上記ホウ酸アミン化合物は,これに鉱油,油脂,極圧添
加剤,界面活性剤等を適宜配合して,切削油剤を構成す
る。また,この切削油剤は,例えば水により10〜10
0倍に希釈してクーラントとなし,切削加工,研削加工
等に用いる。
【0012】この場合,ホウ酸アミン化合物はクーラン
ト中に0.001〜1重量%含有されていることが好ま
しい。0.001%未満では,前記耐微生物劣化防止効
果などが低く,一方1%を越えても効果が向上せず不経
済である。なお,更に好ましくは,0.01〜0.5%
である。また,本発明の切削油剤は,乳化状態で用いる
エマルジョン用と,溶液状態で用いるソリュブル用とが
ある(実施例参照)。
【0013】
【作用及び効果】本発明の切削油剤は,鉱油,油脂等の
油成分と共に上記ホウ酸アミン化合物を配合したもので
ある。そのため,該切削油剤は,たとえば,これを水希
釈してクーラントとして使用した場合も,その使用中に
おける生菌数の増加,真菌数の増加が少なく,腐敗臭の
発生もない。即ち,このものは,細菌,カビ,酵母の増
殖が抑制され,耐微生物劣化性に優れている。また,防
錆性,人体への皮膚刺激性も少ない。また,切削油剤本
来の,切削加工性,研削加工性も従来品と同様に優れて
いる。したがって,本発明によれば,耐微生物劣化性に
優れ,皮膚刺激性が少ない,切削油剤を提供することが
できる。
【0014】
【実施例】本発明にかかる種々の水溶性切削油剤を調整
し,該水溶性切削油剤を用いてクーラントを作り,その
耐微生物劣化性等につき性能評価を行った。即ち,上記
水溶性切削油剤に配合する各種のホウ酸アミン化合物
を,下記の実施例1〜10により製造した。また,比較
のために本発明のホウ酸アミン化合物に該当しないもの
を,比較例A〜Fにより製造した。上記の中,実施例1
〜5及び比較例A〜Cはエマルジョン用,実施例6〜1
0及び比較例D〜Fはソリュブル用である。以下に,各
実施例,比較例におけるホウ酸アミン化合物,その他の
化合物の製造法を示す。
【0015】実施例1 N−シクロヘキシルアミノエタノールを1モル,モノエ
タノールアミンを4モル,オレイン酸を1モル,オルソ
ホウ酸を3モル用い,これらを反応釜に移し,150
℃,窒素雰囲気下で酸価が50になるまで反応させた。
これにより,ホウ酸アミン化合物を得た。このホウ酸ア
ミン化合物は,オレイン酸−N−シクロヘキシルエタノ
ールアミド,オレイン酸−モノエタノールアミド,ホウ
酸−N−シクロヘキシルエタノールアミド,ホウ酸モノ
エタノールアミド,オレイン酸−N−シクロヘキシルア
ミノエタノール塩,オレイン酸モノエタノールアミン
塩,ホウ酸−N−シクロヘキシルアミノエタノール塩,
およびホウ酸モノエタノールアミン塩等が同定された。 実施例2 6−ジメチルアミノ−1−ヘキサノールを0.5モル,
ジエタノールアミンを3モル,オレイン酸を0.5モ
ル,オルソホウ酸を2モル用い,これを反応釜に移し1
80℃,窒素雰囲気下で酸価が35になるまで反応し
た。これにより,ホウ酸アミン化合物を得た。
【0016】実施例3 N−ジブチルアミノエタノールを1モル,モノイソプロ
パノールアミンを3モル,牛脂脂肪酸を1モル(オレイ
ン酸換算),オルソホウ酸を4モル用い,これらを反応
釜に移し180℃,窒素雰囲気下で酸価が30になるま
で反応した。これにより,ホウ酸アミン化合物を得た。 実施例4 N−ブチルアミノエタノールを1モル,ジエタノールア
ミンを3モル,トール油脂肪酸を1モル(オレイン酸換
算),オルソホウ酸を3モル用い,これらを反応釜に移
し120℃,窒素雰囲気下で酸価が30になるまで反応
した。これにより,ホウ酸アミン化合物を得た。
【0016】実施例5 N−ドデシルアミノエタノールを0.5モル,トリエタ
ノールアミンを4モル,大豆油脂肪酸を1モル(オレイ
ン酸換算),オルソホウ酸を1モル用い,これらを反応
釜に移し150℃,窒素雰囲気下で酸価が40になるま
で反応した。これにより,ホウ酸アミン化合物を得た。 実施例6 N−シクロヘキシルアミノエタノールを1モル,モノエ
タノールアミンを4モル,ペラルゴン酸を1モル,オル
ソホウ酸を3モル用い,これらを反応釜に移し150
℃,窒素雰囲気下で混合溶解し,酸価が15になるまで
反応した。これにより,ホウ酸アミン化合物を得た。
【0017】実施例7 6−ジメチルアミノ−1−ヘキサノールを0.5モル,
ジエタノールアミンを3モル,カプリン酸を0.5モ
ル,オルソホウ酸を2モル用い,これらを反応釜に移し
180℃,窒素雰囲気下で酸価が10になるまで反応し
た。これにより,ホウ酸アミン化合物を得た。 実施例8 N−ジブチルアミノエタノールを1モル,モノイソプロ
パノールアミンを3モル,ドデカン2酸を1モル,オル
ソホウ酸を4モル用い,これらを反応釜に移し180
℃,窒素雰囲気下で酸価が50になるまで反応した。こ
れにより,ホウ酸アミン化合物を得た。
【0018】実施例9 N−ブチルアミノエタノールを1モル,ジエタノールア
ミンを3モル,セバシン酸を1モル,オルソホウ酸を3
モル用い,これらを反応釜に移し120℃,窒素雰囲気
下で酸価が30になるまで反応した。これにより,ホウ
酸アミン化合物を得た。 実施例10 N−ドデシルアミノエタノールを0.5モル,トリエタ
ノールアミンを4モル,イソノナン酸を1モル,オルソ
ホウ酸を1モル用い,これらを反応釜に移し150℃,
窒素雰囲気下で酸価が50になるまで反応した。これに
より,ホウ酸アミン化合物を得た。
【0019】比較例A ジエタノールアミンを4モル,オレイン酸を1.5モル
用い,これらを反応釜に移し150℃,窒素雰囲気下で
酸価が50になるまで反応した。 比較例B モノイソプロパノールアミンを2モル,ジシクロヘキシ
ルアミンを1モル,オレイン酸を1モル用い,これらを
反応釜に移し120℃,窒素雰囲気下で酸価が80にな
るまで反応した。
【0020】比較例C モノエタノールアミンを4モル,オレイン酸を1モル,
オルソホウ酸を3モル用い,これらを反応釜に移し15
0℃,窒素雰囲気下で酸価が50になるまで反応した。 比較例D ジエタノールアミンを4モル,ペラルゴン酸を1モル用
い,これらを反応釜に移し150℃,窒素雰囲気下で混
合溶解し,酸化が25になるまで反応した。
【0021】比較例E モノイソプロパノールアミンを4モル,ジシクロヘキシ
ルアミンを1モル,カプリン酸を0.5モル用い,これ
らを反応釜に移し120℃,窒素雰囲気下で酸価が40
になるまで反応した。 比較例F モノエタノールアミンを4モル,ドデカン2酸を0.5
モル,オルソホウ酸を3モル用い,これらを反応釜に移
し150℃,窒素雰囲気下で酸価が80になるまで反応
した。次に,上記実施例1〜5,比較例A〜Cで得られ
た化合物を用いて調整したエマルション系水溶性切削油
剤の組成を,表1に示す一方,実施例6〜10,比較例
D〜Fで得られた化合物を用いて調整したソリュブル系
水溶系切削油剤の組成を表2に示す。また,これら各油
剤において,実施例1〜10のホウ酸アミン化合物の酸
価は,張り込み酸価との比が表3に示す値であった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】次に,上記表1,表2の水溶性切削油剤に
ついて,以下の実験を行い,耐微生物劣化性を評価し
た。即ち,表1,表2の水溶性切削油剤を滅菌水で2%
に希釈し,その試料300mlを滅菌した500mlビ
ーカに採り,また種菌として腐敗したクーラント(生菌
数107 〜108 個/ml,真菌数104 個/ml)6
ml,更に摺動面潤滑油(バクトラNo.2・モービル
石油(株)製)9mlを加えた。そして,常時攪拌しな
がら30℃に保った。その後2日毎に種菌3mlを加
え,20日間放置した。
【0026】この間0,3,7,12,16及び20日
目に菌の一部を無菌的に採取し,各経日における生菌数
及び真菌数を測定した。また同時に外観変化,pH測定
及び臭気を観察した。なお,生菌数は普通寒天培地,真
菌数はクロラムフェニコールを添加したポテトデキスト
ロース寒天培地をそれぞれ用い,プレートカウント法に
より測定した。経日による測定結果を,エマルション系
に関して表4,表5に,またソリュブル系に関して表
6,表7にそれぞれ示す。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】
【表7】
【0031】まず,エマルション系に関しては,表4及
び表5より知られるごとく,本発明にかかる水溶性切削
油剤は,外観経日変化が全くなく,またpH変化も極く
少ないことが分かる。なお,このpH変化は,油剤劣化
の変化を示すバロメータである。また,生菌数,真菌数
も12日目までは殆ど変わらず,その後も大きな増加は
ない。また,臭気に関しても,20日経過時においても
腐敗臭は全く生じなかった。
【0032】これに対して,比較例A〜Cは,外観は7
日経過時より変化を示し,16日では全てが黒色に変化
してしまっている。また,pHは7日でかなり変化して
いる。また,生菌数,真菌数も7日ではかなり増大して
いる。臭気についても,比較例A,Bは3日目で,比較
例Cは12日目で,悪化し始めている。次に,ソリュブ
ル系に関しては,表6及び表7より知られるごとく,本
発明にかかる実施例6〜10は,いずれも実施例1〜5
と同様に,優れた結果を示している。これに対して,比
較例D〜Fは,上記比較例A〜Cと同様に悪い結果を示
している。
【0033】また,上記実験とは別個に,上記の実施例
1及び8の水溶性切削油剤と,従来の市販水溶性切削油
剤とをそれぞれ用い,実際の切削加工工場で現場試験を
行った。その結果,実施例1,8の水溶性切削油剤は,
上記市販品に比して,格段の耐微生物劣化性を示し,ク
ーラントの更新期間も2〜6倍と著しく長期化すること
ができた。また,実施例1〜10のいずれの水溶性切削
油剤も,錆止め性pHは適正な範囲に保持され,皮膚刺
激性も少なかった。また,本来の性能である切削加工性
能,研削加工性能も,市販品と同様に優れていた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:26) C10N 30:16 40:22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)〜(4)の原材料を100
    ℃以上で反応させることにより生成したホウ酸アミン化
    合物を配合してなることを特徴とする切削油剤。 (1)下記の化学式1で表わされるN置換アミノアルコ
    ールを0.1〜4モル 【化1】 ただしR1 は,水素原子または炭素原子数1〜24のア
    ルキル基,アルケニル基,シクロアルキル基,アルキル
    アリル基,アラルキル基またはアリル基である。R
    2 は,炭素原子数1〜24のアルキル基,アルケニル
    基,シクロアルキル基,アルキルアリル基,アラルキル
    基またはアリル基である。R3 は,炭素原子数2〜6の
    アルキル基である。 (2)アルカノールアミンを1〜5モル (3)炭素数6〜24の脂肪酸を2モル以下 (4)ホウ酸類似物を0.5〜4モル
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