JPH0586330A - シリコーンレジン被膜形成剤 - Google Patents

シリコーンレジン被膜形成剤

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JPH0586330A
JPH0586330A JP3277093A JP27709391A JPH0586330A JP H0586330 A JPH0586330 A JP H0586330A JP 3277093 A JP3277093 A JP 3277093A JP 27709391 A JP27709391 A JP 27709391A JP H0586330 A JPH0586330 A JP H0586330A
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silicone resin
group
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compound represented
formula
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JP3277093A
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Hideki Kobayashi
秀樹 小林
Ko Saikai
航 西海
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種基材に対して密着性に優れたシリコーン
レジン被膜を形成することができ、かつアルカリ水溶液
により極めて容易に除去できるシリコーンレジン被膜を
形成することができるシリコーンレジン被膜形成剤を提
供することにある。 【構成】 一般式 (a)(HMe2SiO1/2)n(Si
4/2)m(式中、Meはメチル基を表す。nとmはそ
れぞれ0を越える数である。n/mは 0.2以上であ
る。)で表わされ、軟化点が40℃以上であるか、もし
くは軟化点が存在しないシリコ−ンレジンと有機溶剤か
らなることを特徴とするシリコーンレジン被膜形成剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコ−ンレジン被膜
形成剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコーンレジンを主成分とする
被膜形成剤としては、メチルトリクロロシラン,ジメチ
ルジクロロシラン,フェニルトリクロロシラン,フェニ
ルメチルジクロロシラン等のオルガノクロロシラン類を
共加水分解し重合して得られたシリコーンレジンを主成
分とする組成物が知られており、これらの組成物はシリ
コーンワニスと呼ばれ、耐熱性,電気絶縁性,撥水性を
要求される各種基材のコーティング材,シーリング材,
接着剤(結合剤)として多用されている[プラスチック
材料講座9,けい素樹脂,第141頁〜第163頁,日
刊工業新聞社,昭和53年2月10日発行参照]。とこ
ろが、これらの従来のワニスから形成されたシリコーン
レジン被膜は、耐熱性,電気絶縁性に優れているが、金
属,ガラス,有機系レジスト材,シリコン等各種基材に
対する密着性,基材からの被膜除去性においては十分満
足できるものではなく、その用途が限られるという問題
点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記問題点
を解消するために研究した結果、特定の化学構造を有す
るシリコーンレジンから形成される被膜が各種基材に対
して、密着性を有し、特に、アルカリ水溶液により極め
て容易に分解することを見出し本発明に到達した。本発
明の目的は、各種基材に対して密着性に優れたシリコー
ンレジン被膜を形成することができ、かつアルカリ水溶
液により極めて容易に除去できるシリコーンレジン被膜
を形成することができるシリコーンレジン被膜形成剤を
提供することにある。
【0004】
【課題の解決手段とその作用】本発明は、一般式 (a)
(HMe2SiO1/2)n(SiO4/2)m(式中、Me
はメチル基を表す。nとmはそれぞれ0を越える数であ
る。n/mは 0.2以上である。)で表わされ、軟化点
が40℃以上であるか、もしくは軟化点が存在しないシ
リコ−ンレジンと有機溶剤からなることを特徴とするシ
リコーンレジン被膜形成剤に関する。
【0005】このようなシリコ−ンレジンは次のような
方法によって製造される。即ち、一般式 (b)HMe2
iX(式中、Xは塩素,臭素で例示されるハロゲン原子
またはメトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,ブトキ
シ基等で例示されるアルコキシ基である。)で表される
有機ケイ素化合物と、一般式 (c)SiX4(式中、Xは
前記と同じである。)で表わされる有機ケイ素化合物と
を有機溶剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解し、次い
で、得られたシリコ−ンレジン溶液を水洗,中和,脱水
することによって製造される。ここで、一般式(b)で表
される有機化合物と一般式(c)で表される有機化合物と
を共加水分解する方法としては、例えば、これらの混合
物を有機溶剤の溶液とし、この溶液を水層に撹拌しなが
ら滴下する方法、または、その有機溶剤の溶液中に撹拌
しながら水を滴下する方法がある。水は酸性水溶液であ
ってもよい。有機溶剤は、上記一般式(b)で表される化
合物、上記一般式(c)で表される化合物、さらに、生成
するシリコ−ンレジンを溶解するものが好ましい。かか
る有機溶剤を例示すると、ベンゼン,トルエン,キシレ
ン等の芳香族系有機溶剤;ヘキサン,ヘプタン等のアル
カン類;ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン等のエ
−テル類,メチルイソブチルケトン等のケトン類などが
例示される。これらの中でも、水の溶解性が小さい、ヘ
キサン,ヘプタン,トルエン,キシレンなどが好まし
い。上記一般式(b)および一般式(c)で表される化合物
の有機溶剤中の濃度は、通常、得られるシリコーンレジ
ンの有機溶剤中の濃度が、10〜80重量%になるよう
に調製される。酸性水溶液としては硫酸,硝酸,塩酸等
の酸の水溶液が用いられるが、塩酸の水溶液が好まし
い。滴下時および滴下後の温度は、0〜100℃が適当
である。
【0006】一般式(b)で表される有機ケイ素化合物と
一般式(c)で示される有機ケイ素化合物との共加水分解
により得られたシリコーンレジン溶液は、必要に応じ
て、有機溶剤あるいは水を加えて、静置し、水層は分離
される。シリコ−ンレジンを含む有機溶剤層は中性にな
るまで水洗される。さらに脱水するのが望ましい。この
脱水は、水の溶解性の少ない有機溶剤であれば、水分分
離管を用い有機溶剤の共沸下でおこなえばよい。得られ
たシリコ−ンレジンは、若干の残存シラノ−ル基を含ん
でいるので、一般式 (d)(HR′2Si)aQ(式中、
R′は炭素数1〜8の置換または非置換の1価炭化水素
基であり、aは1もしくは2であり、aが1の場合はQ
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、−
NR″2,−ONR″2または−OCOR″であり、aが
2の場合はQは−O−もしくは−NR″−であり、R″
は水素原子またはアルキル基である。)で表される有機
ケイ素化合物により、シリコーンレジン中の残存シラノ
−ル基をキャッピング(封鎖)してもよい。シリコ−ン
レジンの有機溶媒溶液の安定性という点では、残存シラ
ノ−ル基を縮合するこの操作が好ましい。一般式(d)で
示される有機ケイ素化合物は、シラノ−ル基と反応しや
すい化合物である。式中、R′は、炭素数1〜8の1価
炭化水素基である。1分子のR′は同種であってよくま
た異種であってもよい。aは1もしくは2であり、aが
1の場合はQは水素原子,ハロゲン原子,水酸基,アル
コキシ基,−NR″,−ONR″2 または−OCOR″
である。ハロゲン原子およびアルコキシ基は前記一般式
(b)で示される有機ケイ素化合物で例示したものが挙げ
られる。aが2の場合は、Qは−O−もしくは−NR″
であり、R″は水素原子もしくはアルキル基であり、ア
ルキル基としてはメチル基,エチル基,プロピル基,ブ
チル基,ペンチル基が例示される。この有機ケイ素化合
物の使用量は、シラノ−ル基の残存量によるが、前記平
均単位式(a)で示されるシリコ−ンレジン100重量部
に対し、5〜70重量部で十分であり、過剰な分は除去
される。一般式(d)で表される有機ケイ素化合物はシリ
コ−ンレジンの溶液に添加され、必要により加熱され
る。その後、シリコ−ンレジンの溶液は、中性になるま
で水洗され、同様に脱水し、最後に有機溶媒をストリッ
ピングすることにより本発明に使用するシリコ−ンレジ
ンが得られる。尚、一般式(d)で示される有機ケイ素化
合物を使用した場合には、平均単位式(a)で示される以
外のシロキサン単位であるHR′2SiO1/2単位が少量
含まれることになるが、本発明の範囲に含まれる。また
平均単位式(a)で示されるシリコ−ンレジンに、他のメ
チルシロキサン単位少量が含まれた場合でも、本発明の
目的を損わない限り差し支えない。
【0007】これを説明すると、本発明に使用されるシ
リコ−ンレジンは、上式中、HMe2SiO1/2単位のモ
ル数nと SiO4/2単位のモル数mは、それぞれ0を越
える数であり、その軟化点が40℃以上もしくは軟化点
が存在しない、常温で固体のシリコーンレジンである。
ここで、n/mが小さい程その軟化点は上昇し、軟化点
が40℃以上になるには、n/mが 0.2以上である。
そしてn/mの好ましい比率はn/mが0.2〜1.5の
範囲内にある。n/mが 0.2未満では無機成分である
SiO4/2成分が多過ぎて、有機溶剤に溶解しなくな
る。本発明に使用される有機溶剤は、上記シリコーンレ
ジンを溶解するものであればよく、特に限定されない。
このような有機溶剤としては、ベンゼン,トルエン等の
芳香族系の有機溶剤、ヘキサン,ヘプタン等の脂肪族炭
化水素系の有機溶剤、ジエチルエ−テル,テトラヒドロ
フラン等のエ−テル類,メチルイソブチルケトン等のケ
トン類などが例示される。このような有機溶剤の使用量
は、本発明の被膜形成剤の使用目的に応じて適宜変えら
れるが、通常、上記シリコーンレジン100重量部に対
して10〜2000重量部の範囲内である。
【0008】本発明のシリコーンレジン被膜形成剤から
被膜を形成するには、これを基材表面に塗布,吹き付
け,含浸等従来公知のシリコーンワニス,シリコーン被
膜形成剤に使用されている方法に従って被覆し、その後
必要に応じて加熱する。
【0009】以上のような本発明のシリコ−ンレジンの
被膜形成剤は、被膜形成を有し、色々な用途に利用され
るが、これは、形成される被膜中にSiO成分を含有
し、かつ反応性の高いケイ素原子結合水素原子を有する
ためである。また、本発明の被膜形成剤から形成された
シリコ−ンレジン被膜は、アルカリ水溶液と接触させる
と、ただちに分解し、そのシリコーンレジン被膜が除去
されるという特徴を有する。それは、HMe2SiO 基
が、アルカリ(例えば、ZOH)に極めて弱く、ただち
に反応して、水溶性のHO−SiMe2O基または、Z
O−SiMe2O基になるためである。SiO2成分はも
ともと水溶性の成分である。かかる特性を利用して、本
発明の被膜形成剤は、半導体製造工程中の一つである3
層レジスト工程の中間層、層間絶縁膜などに有用であ
る。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例をあげる。実施例中、
Meはメチル基を表す。
【0011】
【実施例1】フラスコに水 9.5g、メタノ−ル10
g、イソプロピルアルコ−ル10gを入れ、攪拌し、1
0℃以下に氷冷しながら、HMe2SiCl9.5g
(0.1モル)とテトラメトキシシラン30.4g(0.
2モル)の混合物を、30分間かけて滴下した。滴下終
了後、さらに15℃以下で2時間撹拌を続けた。次い
で、メチルイソブチルケトン100ml、ジエチルエ−
テル100ml、水100mlを加え、混合、静置し、
有機層を採取した。有機層は、水で繰り返し洗浄した。
最後にこの有機層に、無水硫酸ナトリウムを加えて1日
脱水し、濾過後、溶媒をストリッピングした。13gの
白色固体が得られた。この白色固体は、300℃まで軟
化点を示さなかった。この白色固体の分析結果は以下の
通りであった。29 SiNMR δ(ppm): 2(0.43Si,br,HMe2SiO1/2) −16(0.07Si,br,ROMe2SiO1/2) −100(0.45Si,br,ROSiO3/2) −108(0.55Si,br,SiO4/2) (RはMe または Hである。) また、13CNMRでは、0ppmに、Si−CH3、5
2ppmにメトキシ基の吸収が確認された。GPC(ゲ
ルパーミェーションクロマトグラフィー)では、Mw
(重量平均分子量)=4.3×103であった。得られた
白色固体のシリコーンレジンは、末端に残存水酸基,エ
トキシ基を有し、平均単位式:(HMe2SiO1/2
0.43(SiO4/21で示される化学構造を有する化合物
であることが判明した。この白色固体 2.5gを、トル
エン10mlに溶解して、シリコ−ンレジン被膜形成剤
とした。このシリコーンレジン被膜形成剤をシリコンウ
ェハ−上に2000rpmでスピナ−塗布した。その
後、この塗布物を80℃で1時間加熱したところ、シリ
コ−ンレジン被膜が形成された。この被膜はシリコーン
ウエハーによく接着しており、その表面は撥水性を示し
た。さらに、このシリコーンレジン被膜の表面に15%
のテトラメルチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液
を液滴の直径が1cmになるように落下したところ、この
シリコーンレジン被膜は発泡しながら1分以内に溶解し
た。その部分は、親水性になった。
【0012】
【実施例2】実施例1において、HMe2SiCl の仕
込み量を、6.6g(0.07モル)としたほかは、実施
例1と同様にして、室温で固体のシリコ−ンレジン 1
2.0gを得た。このものは、300℃まで軟化点を示
さなかった。この白色固体の分析結果は以下の通りであ
った。29 SiNMR δ(ppm): 2(0.29Si,br,HMe2SiO1/2) −16(0.08Si,br,ROMe2SiO1/2) −100(0.47Si,br,ROSiO3/2) −108(0.53Si,br,SiO4/2) (RはMe または Hである。) また、13CNMRでは、0ppmに、Si−CH3、5
2ppmにメトキシ基の吸収が確認された。GPC(ゲ
ルパーミェーションクロマトグラフィー)では、Mw
(重量平均分子量)=4.9×103であった。得られた
白色固体のシリコーンレジンは、末端に残存水酸基,エ
トキシ基を有し、平均単位式:(HMe2SiO1/2
0.29(SiO4/21で示される化学構造を有する化合物
であることが判明した。この白色固体2.5gを、トル
エン10mlに溶解して、シリコ−ンレジン被膜形成剤
とした。このシリコーンレジン被膜形成剤をシリコンウ
ェハ−上に2000rpmでスピナ−塗布した。その
後、この塗布物を80℃で1時間加熱したところ、シリ
コ−ンレジン被膜が形成された。このシリコーンレジン
被膜はシリコーンウエハーによく接着していた。さら
に、このシリコーンレジン被膜の表面に15%のテトラ
メルチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液の液滴を
落下したところ、このシリコーンレジン被膜は発泡しな
がら1分以内に溶解した。
【0013】
【実施例3】実施例1において、HMe2SiCl の仕
込み量を、13.2g(0.14モル)とした以外は、実
施例1と同様に行ない、室温で固体のシリコ−ンレジン
17.5gを得た。このものを、トルエン 40.8gに
溶解し、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン3.3g
(0.025モル)を加え、還流温度にて3時間攪拌し
た。反応後、中和,水洗し溶媒を除去して、室温で固体
のシリコーンレジン19.8gを得た。このものの軟化
点は150℃であった。 また分子量は、GPCによ
り、Mw(重量平均分子量)=4.9×103であった。
得られた白色固体のシリコーンレジンは、末端に残存水
酸基,エトキシ基を有し、平均単位式:(HMe2Si
1/20.8(SiO4/21で示される化学構造を有する
有機ケイ素化合物であることが判明した。この白色固体
の破片を、15%のテトラメルチルアンモニウムハイド
ロキサイド水溶液中に落としたところ、この白色固体は
発泡しながら1分以内に溶解した。この白色固体2.5
gを、トルエン10mlに溶解して、シリコ−ンレジン
被膜形成剤とした。この溶液は、室温で6ヵ月間保存し
ても安定であり、沈降物が発生しなかった。
【0014】
【発明の効果】本発明のシリコ−ンレジン被膜形成剤は
上記の通り特殊なシリコーンレジンを主成分としている
ので、各種基材に対して密着性に優れたシリコーンレジ
ン被膜を形成することができ、かつ、アルカリ水溶液に
より、極めて容易に除去できるシリコーンレジン被覆を
形成することできるという特徴を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (a)(HMe2SiO1/2)n
    (SiO4/2)m(式中、Meはメチル基を表す。nと
    mはそれぞれ0を越える数である。n/mは 0.2以上
    である。)で表わされ、軟化点が40℃以上であるか、
    もしくは軟化点が存在しないシリコ−ンレジンと有機溶
    剤からなることを特徴とするシリコーンレジン被膜形成
    剤。
  2. 【請求項2】 シリコーンレジンが、アルカリ水溶液に
    易分解性である、請求項1記載のシリコ−ンレジン被膜
    形成剤。
  3. 【請求項3】 シリコーンレジンが、一般式 (b)HM
    2SiX(式中、Xはハロゲン原子またはアルコキシ
    基であり、Meはメチル基である。)で表される有機ケ
    イ素化合物と、一般式 (c)SiX4(式中、Xは前記と
    同じである。)で表わされる有機ケイ素化合物とを有機
    溶剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解し、次いで、得
    られたシリコ−ンレジン溶液を水洗,中和,脱水するこ
    とにより、製造されたものである請求項1または請求項
    2記載のシリコ−ンレジン被膜形成剤。
  4. 【請求項4】 シリコーンレジンが、一般式(b) HM
    2SiX(式中、Xはハロゲン原子またはアルコキシ
    基であり、Meはメチル基である。)で表される有機ケ
    イ素化合物と、一般式 (c)SiX4(式中、Xは前記と
    同じである。)で表わされる有機ケイ素化合物とを有機
    溶剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解し、次いで、得
    られたシリコ−ンレジン溶液を水洗,中和,脱水し、し
    かる後、一般式 (d)(HR′2Si)aX(式中、R′
    は炭素数1〜8の置換または非置換の1価炭化水素基で
    あり、aは1もしくは2であり、aが1の場合はXは水
    素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、−N
    R″2,−ONR″2または−OCOR″であり、aが2
    の場合はXは−O−もしくは−NR″−であり、R″は
    水素原子またはアルキル基である。)で表される有機ケ
    イ素化合物により前記シリコーンレジン中の残存シラノ
    −ル基をキャッピングすることにより製造されたもので
    ある請求項1または請求項2または請求項3記載のシリ
    コ−ンレジン被膜形成剤。
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