JPH058624U - 減圧弁の弁体案内構造 - Google Patents

減圧弁の弁体案内構造

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JPH058624U
JPH058624U JP6338891U JP6338891U JPH058624U JP H058624 U JPH058624 U JP H058624U JP 6338891 U JP6338891 U JP 6338891U JP 6338891 U JP6338891 U JP 6338891U JP H058624 U JPH058624 U JP H058624U
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valve body
opening
valve opening
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁体の弁面が弁座面に確実に密着できるよう
にする。 【構成】 弁体5と一体に案内棒34を形成し、案内棒
34を案内孔35に摺動自在に嵌め合せる。案内棒34
の下端外周36と案内孔の上端内周37をR加工する。
このR加工を施した部位で、弁体5が弁口30に着座し
た位置で嵌合するようにする。これにより、弁体5は弁
口30に着座した位置において、四方八方に傾斜でき、
弁面32が弁座面31に密着できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は二次側の流体圧力を所望の設定圧力に保つように一次側の高圧流体を 二次側に流通せしめる減圧弁に関し、特に一次側と二次側を連結する弁口を閉塞 する位置に弁体を案内する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の減圧弁は例えば、実開昭61−119669号公報に示されている。こ れは、ケ―シングに一次側に連結する入口と二次側に連結する出口を形成し、入 口と出口を弁口で連結し、弁口の下側の入口側に弁口を開閉する弁体を配置し、 弁体の下部には案内棒を一体に形成し、案内棒をケ―シングに形成した案内孔に 摺動自在に嵌め合せて配置し、弁体を案内孔の外側に配置したコイルばねで弁口 の方向に弾性的に付勢したものである。 ダイヤフラムで駆動せしめられるパイロット弁の開閉でピストンに作用する流 体圧力が制御され、このピストンの作用と、コイルばね及び一次側の流体圧力と の作用で、弁体が弁口を開閉する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のものでは、弁体が傾いて弁口に当接し、弁体の上面に形成した弁面が弁 口の下端に形成した弁座面に密着できず、流体が漏れることがある。これは、弁 体の弁面と弁座面を案内棒の軸に対して正確に垂直になるように精密に仕上げ、 かつ、案内棒と案内孔を精密に仕上げて、案内棒が同一軸上を傾かずに変位する ように案内孔に密に嵌合せしめれば防止できるが、現実的には極めて困難であり 、実用的には不可能なためである。
【0004】 従って、本考案の技術的課題は、案内棒と案内孔の芯だし、及びこれらの軸に 対して弁面や弁座面を垂直に配置する公差を厳しくしなくても、弁面が弁座面に 確実に密着できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決する為に講じた本考案の技術的手段は、減圧弁の弁口 を開閉する弁体と案内棒を一体に形成し、ケ―シングに形成した案内孔に案内棒 を摺動自在に嵌め合せて配置し、弁体をばねで弁口方向に弾性的に付勢し、弁体 が弁口に当接した位置での案内棒と案内孔の嵌合部位にR加工を施したものであ る。
【0006】
【作用】
上記の技術的手段の作用は下記の通りである。 弁体はばねで弁口方向に弾性的に付勢されており、ピストンの作用がなければ ばねの力と一次側の流体圧力との作用で弁座面に当接している。二次側の圧力が 設定値よりも低くなればピストンが変位して弁体を押し下げて弁口を開く。 弁体と一体に形成した案内棒は案内孔に嵌合して弁口の軸方向に摺動するよう に案内されているので、ピストンで押し下げられるときに、弁体は案内棒と共に 案内孔で案内されて弁口の軸方向に変位する。 二次側の圧力が設定値に達すれば、ピストンは上方に変位する。弁体はばねと 流体圧力で弁口方向に、案内棒と共に案内孔で案内されて変位し、弁口に当接す る。このとき、案内棒と案内孔はR加工した部位で嵌合しているので、案内棒の 軸が弁口の軸に正確に一致しなくても、弁座面が案内棒の軸に正確に垂直でなく ても、弁座面に合せて、必要ならば適当に傾斜して、密着する。
【0007】
【実施例】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1と図2参照)。 減圧弁のケ―シングは圧力設定ばね1を収容したスプリングケ―ス2と、パイ ロット弁3を配置したバルブケ―ス4と、弁体5を配置した本体6と、底蓋7と から成る。
【0008】 スプリングケ―ス2とバルブケ―ス4の間に金属薄板で作ったダイヤフラム8 を挟んで配置する。ダイヤフラム8の上面にダイヤフラムディスク9を介して圧 力設定ばね1の下端を、下面にはパイロット弁3のパイロット弁棒10の上端を 当接せしめる。ダイヤフラム8の上方空間は通路11を介して外気に連結し、下 方空間は通路12を通して出口13に連結する。 スプリングケ―ス2の天井壁に軸受け14を介して調節ねじ15を取り付け、 ロックナット16で回り止めをする。調節ねじ15の内端はボ―ル17とスプリ ングシ―ト18を介して圧力設定ばね1の上端に接する。
【0009】 パイロット弁3は入口19に通じる通路20とピストン21の上方空間に通じ る通路22の間に位置し、パイロット弁座23内を摺動するパイロット弁棒10 とその下端に連結したパイロット弁体24とから成り、下方からコイルばね25 で上方に付勢される。 ピストン21は本体6の内周に取り付けたシリンダ―26内を摺動し、外周囲 に環状の溝を設けて、ピストンリング27を配置すると共に、上面と下面を連結 するオリフィス28を開ける。 本体6には入口19と出口13を形成し、水平な壁で隔てる。この壁に弁座2 9をねじ結合し、それに開けた弁口30を通して入口19と出口13を連結する 。弁口30の下端を環状に突出せしめて、弁口30の軸に対して垂直に弁座面3 1を形成する。
【0010】 弁口30の下方に弁体5を配置する。弁体5は円盤部の上面に環状の溝を有し 、その回りに弁面32を形成する。弁面32は弁体5の軸に対して垂直に形成す る。弁体5には中央に上向きの突起33と下向きの案内棒34を形成する。突起 33と案内棒34は弁面32と垂直に形成する。上向きの突起33の上端にはピ ストン21の下端が当たって下向きの、開弁方向の力を受ける。 底蓋7に弁口30の中心軸上に案内孔35を形成し、弁体5の案内棒34を嵌 め込む。従って、案内棒34は弁口30の中心軸に沿って上下に摺動する。 案内棒34の下端外周36と案内孔の上端内周37をR加工する。このR加工 を施した部位が、弁体5が弁口30に着座した位置で嵌合している。従って、弁 体5は弁口30に着座した位置において、四方八方に傾斜できる。 弁体5の案内棒34の外周の肩部と案内孔35に形成した肩部との間にコイル ばね38を介在せしめて、弁体5を弁口30の方向に弾性的に付勢する。
【0011】
【考案の効果】
上記のように本考案によれば、弁体が弁口に着座した位置において、四方八方 に傾斜できるので、案内棒と案内孔の芯だし、及びこれらの軸に対して弁面や弁 座面を垂直に配置する公差を厳しくしなくても、弁面が弁座面に確実に密着でき る。従って、弁口を確実に塞ぐことができ、流体の漏れが生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の減圧弁の断面図である。
【図2】図1の弁体部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 圧力設定ばね 3 パイロット弁 5 弁体 8 ダイヤフラム 13 出口 15 調節ねじ 19 入口 21 ピストン 29 弁座 30 弁口 31 弁座面 32 弁面 34 案内棒 35 案内孔 36 案内棒の下端外周 37 案内孔の上端内周 38 コイルばね

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 減圧弁の弁口を開閉する弁体と案内棒を
    一体に形成し、ケ―シングに形成した案内孔に案内棒を
    摺動自在に嵌め合せて配置し、弁体をばねで弁口方向に
    弾性的に付勢し、弁体が弁口に当接した位置での案内棒
    と案内孔の嵌合部位にR加工を施した減圧弁の弁体案内
    構造。
JP1991063388U 1991-07-15 1991-07-15 減圧弁の弁体案内構造 Expired - Fee Related JP2555484Y2 (ja)

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