JPH0586060A - アデニン誘導体の精製法 - Google Patents

アデニン誘導体の精製法

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Publication number
JPH0586060A
JPH0586060A JP26913091A JP26913091A JPH0586060A JP H0586060 A JPH0586060 A JP H0586060A JP 26913091 A JP26913091 A JP 26913091A JP 26913091 A JP26913091 A JP 26913091A JP H0586060 A JPH0586060 A JP H0586060A
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JP
Japan
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promotion
adenine derivative
adenine
growth
recrystallization
Prior art date
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Pending
Application number
JP26913091A
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English (en)
Inventor
Akinori Oda
晃規 小田
Akinobu Tanaka
昭宣 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】次式で示されるアデニン誘導体を再結晶によっ
て精製する方法。 〔式中、nは2から4までの整数である〕 【効果】目的とするアデニン化合物を効率よく、かつ安
価なコストによって精製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物生長調節剤として
有効な化1で示されるアデニン誘導体、−[n−(N−
メトキシ−N−メチルアミノ)アルキル]アデニンの精
製法に関する。
【0002】
【化1】 [ただし、化1においてnは2から4までの整数を示
す]
【0003】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】本発明に
係るアデニン誘導体は、サイトカイニン活性を示し、植
物の細胞分裂促進、側芽の生長促進、発芽促進、花芽形
成と開花の促進、着果促進、果実肥大、老化抑制および
貯蔵器官における物質蓄積促進等の植物生理作用の促進
に有効な物質であり、植物生長調節剤として利用できる
(特開平2−255682号)。その開示された方法に
よると、上記化合物は6−クロロプリンとN−メトキシ
−N−メチルポリメチレンジアミンとを反応させること
によって製造され、化合物の精製法はクロマトグラフィ
−によって行われる。しかしながら、その精製法は経済
的でなく、より簡便で低コストな方法が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の事
情に鑑み、これらアデニン誘導体の精製方法を鋭意検討
した結果、それらが効率よく再結晶によって精製できる
ことを見い出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、化1で示されるアデニン誘導体、N6 −[n−(N
−メトキシ−N−メチルアミノ)アルキル]アデニン、
を精製する際に、その粗生成物を再結晶によって精製す
ることを特徴とする。
【0005】
【化1】 [ただし、化1においてnは2から4までの整数を示
す]
【0006】以下にさらに詳しく本発明について記載す
る。化1で示されるN6 −[n−(N−メトキシ−N−
メチルアミノ)アルキル]アデニンは6−クロロプリン
とN−メトキシ−N−メチルポリメチレンジアミンとを
塩基存在下反応させることによって合成される。反応混
合物から上記化合物を単離する方法は以下のように行わ
れる。すなわち、反応混合物を水または重曹水と混合し
た後、有機溶媒にて抽出し、乾燥後濃縮して粗生成物が
固体として得られる。この粗生成物は原料の6−クロロ
プリン、加水分解によって生成するハイポキサンチン等
を含むものであり、HPLC分析(カラム;ODS,溶
離液;水/アセトニトリル=2/8、検出;268n
m)によると88〜95%程度の純度である。本発明に
よると、この粗生成物を1回の再結晶によって、その純
度が98.5〜99.7%である精製品を、80%以上
の回収率で得ることができる。ただし、この方法による
精製だけでは完全に脱色されない場合もあることから、
その場合は再結晶の前か後に活性炭等による脱色工程を
行う必要がある。
【0007】再結晶の溶媒としては単一または混合溶媒
を用いることができるが、混合溶媒がより有効である。
混合溶媒の例としてはメタノ−ル、エタノ−ル、n−プ
ロピルアルコ−ル、イソプロピルアルコ−ルまたはn−
ブタノ−ルなどのアルコ−ル類、エチルエ−テル、イソ
プロピルエ−テル、モノグライム、ジグライム、ジオキ
サンまたはテトラヒドロフランなどのエ−テル類、ジク
ロロエタン、クロロホルム、ジクロロエタンなどのハロ
ゲン化炭素類、アセトン、エチルメチルケトン、エチル
イソプロピルケトン、メチルブチルケトンなどのケトン
類、ニトロメタン、ニトロベンゼン等のニトロ炭化水
素、アセトニトリル、炭化水素溶媒、または水から選ば
れる2種以上の溶媒からなる均一な混合溶媒を挙げるこ
とができる。
【0008】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 N6 −[2−(N−メトキシ−N−メチルアミノ)エチ
ル]アデニンの精製(アセトニトリル/メタノ−ルによ
る再結晶) 開示された方法によって得られる粗生成物4.32g
(HPLC純度 90%)を活性炭にて脱色した後、5
0mlのメタノ−ル/アセトニトリル混合溶媒(メタノ
−ル/アセトニトリル=1/9)に加温して溶解せし
め、これを2/3の容量にまで濃縮した。0℃に冷却し
て析出した結晶を濾別、乾燥して、精製品4.01g
(回収率 93%)を白色結晶として得た。このものH
PLC純度は99.0%であった。 融点 169〜171℃。
【0009】実施例2 N6 −[2−(N−メトキシ−N−メチルアミノ)エチ
ル]アデニンの精製(塩化メチレン/メタノ−ル/イソ
プロピルエ−テルによる再結晶) 開示された方法によって得られる粗生成物4.12g
(HPLC純度 91%)を活性炭にて脱色した後、4
0mlのメタノ−ル/塩化メチレン混合溶媒(メタノ−
ル/塩化メチレン=1/9)に加温して溶解せしめ、こ
れを半分の容量にまで濃縮した。この溶液に20mLの
イソプロピルエ−テルを加えて0℃に冷却し、析出した
結晶を濾別、乾燥して、精製品 3.98g(回収率9
6%)を白色結晶として得た。このものHPLC純度は
99.6%であった。 融点 170〜172℃。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、植物生長調節剤の有効
成分となるN6 −[n−(N−メトキシ−N−メチルア
ミノ)アルキル]アデニン化合物を効率よく、かつ安価
なコストによって精製することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化1で示されるアデニン誘導体を再結晶に
    よって精製する方法。 【化1】 [ただし、化1においてnは2から4までの整数を示
    す]
JP26913091A 1991-09-20 1991-09-20 アデニン誘導体の精製法 Pending JPH0586060A (ja)

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