JPH0585976A - フエノール精製法 - Google Patents

フエノール精製法

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JPH0585976A
JPH0585976A JP4062022A JP6202292A JPH0585976A JP H0585976 A JPH0585976 A JP H0585976A JP 4062022 A JP4062022 A JP 4062022A JP 6202292 A JP6202292 A JP 6202292A JP H0585976 A JPH0585976 A JP H0585976A
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JP
Japan
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phenol
distillation column
water
fresh water
added
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JP4062022A
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English (en)
Inventor
John William Fulmer
ジヨン・ウイリアム・フルマー
William Dale Kight
ウイリアム・ダール・キツト
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/68Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation
    • C07C37/70Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment
    • C07C37/74Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment by distillation
    • C07C37/80Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment by distillation by extractive distillation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】フェノールの精製法、特に水抽出法によるフェ
ノールの改良精製法を提供する。 【構成】乾量基準で約95重量%を超える量のフェノー
ル及び有機不純物を含んでなる液状フェノール組成物を
蒸留塔に導入しそしてこの蒸留塔に新鮮な水を導入して
水抽出法によってある種の不純物を減少せしめることか
らなるフェノールの精製法において、該新鮮水の少なく
とも一部を水抽出帯域の底部又は底部近くの位置で蒸留
塔に添加し、それによってかゝる水が該フェノール組成
物と向流接触することにより該有機不純物を除去せしめ
る改良法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフェノールの精製法、特
に水抽出法によるフェノールの改良精製法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フェノール及びアセトンは米国特許第
4,567,304号明細書に記載されているごとく、
ほゞ40年間にわたりクメンを原料とする方法によって
一緒に製造されてきた。すなわちクメンをペルオキシド
化してクメンヒドロペルオキシドを製造し、ついでこれ
を酸分解してフェノール及びアセトンを生成させる方法
である。かく生成したフェノール及びアセトンはついで
それらの個々の沸点によって蒸留塔で分離され、ついで
フェノール及びアセトンのそれぞれについて種々の精製
処理が行なわれる。所望生成物であるフェノール及びア
セトンのほかに副生物が生ずることは明白である。フェ
ノールの品質に特に有害な不純物は一般にカルボニル系
に属する着色性不純物である。特にその影響が懸念され
るのはα−ヒドロキシカルボニル類であり、その代表的
な化合物は主たる不純物であるα−ヒドロキシアセトン
である。これらの特定の化合物はフェノールの品質にと
って有害であり、特にフェノールから誘導される最終製
品の着色の点で有害である。したがって、これらのカル
ボニル系不純物を他のすべての不純物とともにフェノー
ル流からできる限り完全に除去することがきわめて重要
である。
【0003】有機カルボニル系不純物はC4 −C6 アル
キルベンゼン、2−メチルベンゾフラン等のごときその
他の不純物と同様にフェノールの精製工程系を通過して
フェノールの一連の精製工程のうちの後段階である水抽
出蒸留が行なわれる蒸留塔中に存在する。このフェノー
ル流は通常その前段階の蒸留塔、すなわち該フェノール
流を塔頂溜出物として重質塔残渣から分離するための蒸
留塔から得られる。水抽出蒸留を行なうべき蒸留塔にお
いて水を使用して該蒸留塔内の温度条件下で水抽出処理
を行なわせ、それによってフェノール流中に存在する混
入油状物を塔頂溜出物中の共沸混合物としてフェノール
から除去する。かゝる“油状物”の例は2−メチルベン
ゾフラン、α−メチルスチレン、2−フェニルブテン及
びC6 −C9 ケトン、たとえば3−メチルシクロペンテ
ノンを包含する。これらの“油状物”のいくつかはフェ
ノールとはかなり異なる沸点を有し得るが、これらは該
蒸留塔中においてフェノールと親和性をもちかつフェノ
ールと一緒になる傾向がある。一般に、この蒸留塔中に
は、必ずしも望ましくはないが、水/フェノール共沸混
合物も存在し、これも同様に除去されてしまう。
【0004】この共沸混合物の形成は蒸留塔の上部で生
起する。下の、蒸留塔の脱水帯域においては、酸の抜出
口の下の部分となる。こゝに参考文献として引用するFu
lmerの米国特許第4,832,796号明細書参照。こ
こで有機酸は特定のpHに達した後に抜出され、残留する
水は上方へストリッピングされ、そして乾燥フェノール
は塔底生成物から回収される。
【0005】米国特許第4,832,796号明細書に
示されかつ当該技術において広く一般的に利用されてい
るごとく、共沸蒸留のために使用される水はフェノール
とともに又はそれ単独で塔に添加されるが、たゞしこの
水は米国特許第4,832,796号明細書に添付され
た図面に示されるごとく、蒸留塔の頂部又は頂部近くに
添加されるものである。
【0006】今般、本発明者等は混入不純物の除去は一
般に、米国特許第4,832,796号明細書に示され
ている蒸留塔の水抽出帯域において使用される外部から
供給される新鮮な水の少なくとも一部を該蒸留塔の側部
で、脱水帯域及び酸の抜出口のすぐ上の位置に導入する
ことによって改善されかつ促進され得ることを認めた。
これは水抽出帯域の底部に相当する。この蒸留塔側部の
位置に水を添加することによって、向流抽出法、すなわ
ち新鮮水(水蒸気)の上昇流が不純物量がもっとも少な
いフェノールの下降流と接触するという抽出法を逐行せ
しめ得る。これは抽出効率に関して最適の条件を提供す
る。
【0007】前述した水の新規な導入位置を採用するこ
とによって、フェノール生成物の純度の改善が達成され
る。水の全使用量は標準的な従来技術において使用され
ている量よりも増やす必要はない。すなわち、フェノー
ルの品質の改善は何等のコスト増、追加のエネルギー又
は廃水の投棄等の処分の必要なしに達成可能である。
【0008】
【発明の概要】本発明は、乾量基準で約95重量%を超
える量のフェノール及び有機不純物を含んでなる液状フ
ェノール組成物を蒸留塔に導入しそしてこの蒸留塔に新
鮮な水を導入して水抽出法によってある種の不純物を減
少せしめることからなるフェノールの精製法において、
導入される新鮮水の少なくとも一部を水抽出帯域の底部
又は底部近くの位置で蒸留塔中に添加し、それによって
かゝる新鮮水が該フェノール組成物との向流接触によっ
て該有機不純物を除去することを特徴とするフェノール
の改良精製法を提供するものである。
【0009】より特定的にいえば、本発明はつぎの工
程: (a)乾量基準で約95重量%を超える量のフェノール
及び有機不純物を含有してなる液状フェノール組成物を
蒸留塔に導入し; (b)この蒸留塔に新鮮な水を導入してフェノール中に
含まれる有機不純物を減少させ、その際新鮮水の少なく
とも一部は水抽出帯域の底部又は底部近くの位置で該蒸
留塔に導入するものとし;そして (c)精製されたフェノールを蒸留塔から塔底生成物と
して回収する;工程からなるフェノールの精製法を提供
する。
【0010】この方法によれば、新鮮水を従来技術にお
いて許容されている位置、すなわち蒸留塔の頂部又は頂
部近くの位置で蒸留塔に導入する場合よりも実質的に多
量の有機不純物をフェノール組成物から除去し得る。新
鮮水を好ましくは水蒸気として蒸留塔に導入する場合に
は、より高純度のフェノールを取得し得るのみならず、
より低い操業コスト(水蒸気の使用)及びより低い資本
投下、熱交換器の排除等の利点も得ることができる。
【0011】
【発明の詳細な開示】フェノール組成物はさらに高純度
のフェノールを取得するためにこの蒸留塔に導入され
る。何等限定を意図するものではないが、フェノールは
一般に乾量基準で約95重量%を超える純度、好ましく
は約97重量%を超える純度のものがこの精製処理のた
めに使用される。フェノール以外の残部、すなわち混入
不純物はほとんどすべてが有機不純物、たとえばα−メ
チルスチレン、C4 −C6 アルキルベンゼン、メシチル
オキシド、ヒドロキシアセトン、2−メチルベンゾフラ
ン、C3 /C7 カルボニル類、クメン、アセトン、アセ
トフェノン等からなる。たとえばさきに引用したFulmer
の米国特許第4,832,796号明細書に示されるご
とき前述した水抽出法においてこれらの有機不純物を除
去するためには、新鮮な水を蒸留塔に導入するという方
法が採用されている。しかしながら、前述したとおり、
本発明以前においては、この新鮮な水は精製されるべき
フェノール組成物とともに又はそれとは別個に蒸留塔中
に該塔の頂部又は頂部近くに導入されていた。
【0012】本発明者等は、新鮮水の少なくとも一部を
蒸留塔の水抽出帯域の底部又は底部近くの位置で塔に導
入する場合には混入不純物を著しくより完全に除去し得
る事実を認めて本発明に到達したものである。用語“水
抽出帯域”は蒸留塔内でフェノール組成物から有機不純
物を抽出するに足る量の水を有している該蒸留塔の部分
を意味するものである。一般に、蒸留塔のこの部分は有
機酸不純物を除去する塔側面の抜出口のすぐ上の位置を
出発点とする。これは強酸性の有機酸不純物を抜き出す
場合についてFulmerの米国特許第4,832,796号
明細書の図面中記号16に示されている。この蒸留塔を
Fulmerの米国特許第4,832,796号明細書より以
前の従来技術に従って操作する場合には、水抽出帯域は
該方法における酸抜出口の上方から始まるものである。
水の好ましい導入位置は酸抜出口のすぐ上の位置であ
る。しかしながら、蒸留塔への水の導入位置は現在の水
導入位置を用いた場合に認められる有機不純物量と比較
してなお有意な不純物の減少が認められる限りにおい
て、蒸留塔の可能な限り高い位置まで上げることができ
る。一般に、該導入位置は酸の抜出口とフェノールの導
入口との間のほゞ中間よりも高くない位置、好ましくは
約1/4の高さを超えない位置である。
【0013】蒸留塔に導入される新鮮水の少なくとも一
部は本発明で特定した位置に導入される。従来技術に従
って水を蒸留塔の高い部分即ち頂部近くの位置に全量導
入した後に残留する不純物と比較してかゝる不純物の有
意な減少をもたらすに足る量の新鮮水を本発明で特定し
た位置に導入する。一般に最低限約25%の新鮮水を本
発明の特定位置に導入すべきである。約40%又はそれ
以上の新鮮水をこの位置に導入することが好ましい。新
鮮水の100%を本発明の特定位置で蒸留塔に導入する
ことがもっとも好ましい。
【0014】新鮮水を導入する好ましい方法は気相で、
すなわち水蒸気の形態で導入することである。約250
−365°Fの範囲の水蒸気が好ましい。約20−19
0psi の圧力も好ましい。かゝる温度及び圧力での水蒸
気の使用によって水をその液体の状態で導入した場合よ
りも操作コストを実質的に低減することができる。さら
に、追加の熱交換器を省略し得るので投資コストもかな
り低減し得る。
【0015】蒸留塔への供給物流の流速はかなりの範囲
で変動し得るが、新鮮水供給量対フェノール供給量の比
を約0.03−0.18:1、より好ましくは約0.0
5−0.15:1に保持することが好ましい。これらの
単位は単位時間当りの容量、たとえばガロン/分であ
る。もっとも好ましくは、約0.05の比を使用し得
る。
【0016】さらに、水、有機不純物及びフェノールの
ような高沸点物質対する循環ループを完成させるため蒸
留塔側面に抜出口を備える点に留意すべきである。この
抜出口は水抽出帯域内に、好ましくは該帯域の水導入口
の下の底部に配置される。この循環ループはその内部に
配置されたリボイラーの助けによって蒸留塔に追加の熱
を供給する。この循環ループは新鮮水(水蒸気)の導入
のための好都合な位置を与える。たとえば、65段の棚
段をもつ蒸留塔においては、酸の抜出口は48−49段
目(頂部から)の棚段に置くことができ、同時に新鮮水
の少なくとも一部を45段目の棚段に導入すると、導入
された水はフェノール流の挙動に対して向流的に上方へ
移動する。水及び有機不純物の出口は棚段46に配置す
ることができるであろう。かゝる側面抜出口は水及び有
機不純物の再循環用の密閉系を形成し得る。
【0017】水抽出法における水の使用を伴うフェノー
ルの蒸留塔においては、もっとも軽質の溜出物、すなわ
ち軽質不純物は塔頂から塔頂溜出物として排出され、一
方精製されたフェノールは塔底生成物として塔底取出口
から取得される。少なくとも水、カルボニル化合物、2
−メチルベンゾフラン、α−メチルスチレン、C4 −C
6 アルキルベンゼン等を含んでなる軽質分塔頂溜出物は
還流ドラムにとり出され、そこで上部有機相をたびたび
パージしながら下層、すなわち水及びその中に含まれる
有機不純物、を水性還流体として蒸留塔に還付する。一
般に、水性還流体の流速対フェノール供給物の流速の比
は単位時間当りの容量の単位で約1.0−2.5:1、
好ましくは約1.2−2.2:1である。還流体対フェ
ノール供給物の比として約1.2:1を使用することが
もっとも好ましい。
【0018】さきに述べたごとく、酸抜出口の下に蒸留
塔の“脱水”部分のすぐ上が位置する。この脱水帯域内
部で、温度は残存する水を除去しかつフェノールを高沸
点不純物から分離するように一定の速度で上昇せしめら
れる。つぎに本発明をその一実施態様を示す図1を参照
して説明する。蒸留塔10にフェノール流12を約18
5ガロン/分(gpm )の速度で導入する。このフェノー
ルは乾燥状態で測定して約97重量%のフェノール含量
をもつ。このフェノール組成物が65段の棚段を有する
蒸留塔内を下降して定常的に上昇する温度帯域に到達す
ると、該組成物は導管14から45段目の棚段の位置で
蒸留塔内に導入される水と接触する。この水は上向きに
流動して下向きに流動するフェノール流と向流処理様式
で接触して該フェノール流から不純物を抽出し、それに
よって水、フェノール流中の不純物及び/又はフェノー
ルとの共沸混合物等として導管16から抜出される。こ
の水性相は熱交換器18を経て還流ドラム20に流入す
る。この時点で、追加の新鮮水を導管22を経由して還
流ドラム20に導入し得る。この還流ドラム中で、水性
相は二層、すなわち主として有機物からなる上層及び主
として水性物質からなる下層、に分離する。有機層はオ
ーバーフローとして流出し、導管24を経て17gpm の
速度でパージとして抜出される。水性層は導管26を経
て蒸留塔の上部に還流される。さらに、棚段46におい
て水性部分が導管28を経て蒸留塔から除去される。新
鮮水は導管30からこの導管28に12gpm の速度で添
加される。この水性体はいくつかの熱交換器32及び3
4を通過してさきに述べた導管14を経て蒸留塔に還付
される。精製されたフェノール組成物、すなわち純度9
9.9+重量%のフェノールは蒸留塔底部から導管36
を経て180gpm の速度でとり出される。蒸留塔の加熱
は導管38を経て抜出される物質を熱交換器(リボイラ
ー)40に通送しそして加熱された物質を蒸留塔に還付
することによって行なわれる。したがって、容量バラン
スも示された。すなわち、185gpm のフェノール+1
2gpmの新鮮水(蒸留塔に導入)=180gpm の精製フ
ェノール+17gpm のパージ(蒸留塔から抜出し)。棚
段48及び49において抜出口42からとり出された酸
の量は毎分基準できわめて少量である。
【0019】
【実施例の記載】実施例 本発明の方法に従って不純物が有意に減少するという概
念を立証するために、装置を使用した操業を従来技術を
対照例として実施した。従来技術の操業では、新鮮水の
100%を蒸留塔の頂部に、たとえば図1の導管22を
経て添加した。本発明に従う操業、実施例1では、新鮮
水の50%のみを蒸留塔の頂部に添加し、他の50%は
水抽出帯域の終端(図1の導管30参照)に添加した。
水は水蒸気としてでなく、水として添加した。対照実験
の水は20gpm の速度で添加し、一方実施例1の水は頂
部には10gpm の速度でかつ蒸留塔の側面には10gpm
の速度で添加した。還流:フェノール供給比は両試験と
もに1.6:1でありそしてフェノール供給原料流の供
給速度は両試験とも185gpm であった。
【0020】供給物組成はつぎのとおりであった。 物質名 重量% フェノール 95−97 α−メチルスチレン 0.5−2.5 C4 /C6 アルキルベンゼン 0.5−2.0 メシチルオキシド 0.1−0.3 水 0.01−0.1 ヒドロキシアセトン 10−200ppm 2−メチルベンゾフラン 200−800ppm C3 /C7 カルボニル類 50−200ppm クメン 50−100ppm アセトン 50−200ppm アセトフェノン 10−20ppm 対照試験及び実施例1の両者におけるフェノール塔底生
成物を気相クロマトグラフィー及びその他の方法を用い
て不純物について分析した。結果を次表に示す。 対照試験 実施例1 (ppm ) (ppm ) 気相クロマトグラフィーに 100−116 30−50 よる全不純物 2−メチルベンゾフラン 10−15 3−4 C3 −C6 ケトン 60−70 10−15 ヒドロキシアセトン 10−20 10−20 全カルボニル(湿潤) 80−90 30−40 上記試験結果から容易に認め得るごとく、本発明の方法
の使用は不純物の顕著な減少を与えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の精製法の一実施態様を示す概略工程図
である。
【符号の説明】
10 蒸留塔 12 被精製フェノール導入管 14 水抽出用新鮮水導入管 20 還流ドラム 22 別量の新鮮水導入管 30 新鮮水供給管 36 精製フェノール取出管 42 酸不純物抜出管

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾量基準で約95重量%を超える量のフ
    ェノール及び有機不純物を含んでなる液状フェノール組
    成物を蒸留塔に導入し;この蒸留塔に新鮮な水を導入し
    て水抽出法によってある種の不純物を減少せしめること
    からなるフェノールの精製法において、導入された新鮮
    水の少なくとも一部を水抽出帯域の底部又は底部近くの
    位置で蒸留塔中に加え、それによってかゝる新鮮水が前
    記フェノール組成物との向流接触によって前記有機不純
    物を除去することを特徴とするフェノールの改良精製
    法。
  2. 【請求項2】 水抽出帯域の底部又は底部近くで加えら
    れる新鮮水が新鮮水の少なくとも約25%である請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 新鮮水を水蒸気として添加する請求項2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 新鮮水の全量を水抽出帯域の底部又は底
    部近くで加える請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 蒸留塔に加えられる新鮮水をフェノール
    組成物の添加速度に基づいて約0.03−0.18:1
    の容量比基準で加える請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 つぎの工程: (a)乾量基準で約95重量%を超える量のフェノール
    及び有機不純物を含んでなる液状フェノール組成物を蒸
    留塔に導入し; (b)この蒸留塔に新鮮な水を導入してフェノール中に
    含まれる有機不純物を減少せしめ、その際新鮮水の少な
    くとも一部は水抽出帯域の底部又は底部近くの位置で該
    蒸留塔に導入するものとし;そして (c)精製されたフェノールを蒸留塔から塔底生成物と
    して回収する;工程からなるフェノールの精製法。
  7. 【請求項7】 水抽出帯域の底部又は底部近くの位置で
    加えられる新鮮水が新鮮水の少なくとも約25%である
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 新鮮水を水蒸気として添加する請求項7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 水蒸気の全量を水抽出帯域の底部又は底
    部近くに加える請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 蒸留塔に添加される新鮮水をフェノー
    ル組成物の添加速度に基づいて約0.03−0.18:
    1の容量比で加える請求項6記載の方法。
JP4062022A 1991-03-19 1992-03-18 フエノール精製法 Withdrawn JPH0585976A (ja)

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