JPH0585863U - 糸洗浄槽 - Google Patents

糸洗浄槽

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JPH0585863U
JPH0585863U JP3160792U JP3160792U JPH0585863U JP H0585863 U JPH0585863 U JP H0585863U JP 3160792 U JP3160792 U JP 3160792U JP 3160792 U JP3160792 U JP 3160792U JP H0585863 U JPH0585863 U JP H0585863U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
yarn
yarn bundle
tank
washing tank
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3160792U
Other languages
English (en)
Inventor
敏 之 勝間田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 槽本体を大きくせずなおかつ糸束の絡みが発
生しないようにする。 【構成】 糸束3が架け回されるロール4を槽本体2内
に備えた糸洗浄槽1において、ロール4の少なくとも一
つ8が、ロール8に架け回された糸束3の各巻き3a,
3b,…を互いに他から隔てる仕切り部9を有すること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
各種化学繊維,高分子機能膜の中空糸等の紡糸工程における脱溶媒,脱脂等を 目的とした糸洗浄槽の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
脱溶媒,脱脂を目的とした糸の連続洗浄槽に要求される仕様の1つに槽内での 滞留長さがある。溶媒等の洗浄(置換)には、時間を要するので滞留長を長くと り置換終了まで槽内に滞留させている事が理想である。
【0003】 槽内の滞留長さを確保するために、従来技術では次のような構成がとられてき た。 (1) 槽本体を大きくする。 (2) 槽内で糸を数回循環させる。
【0004】 特に(2) の構成としては、図4に示すように、片方のロール108を糸進向方 向に傾斜させ、糸束103を滑りによって軸方向Aに移動させるネルソンロール 方式の糸洗浄槽101が知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、(1) の構成では糸洗浄槽の全体が大きくなりすぎる事、又(2) の構成では糸束103の各巻き103a,103b,…がロール104上を軸方 向Aに滑る時に糸束103の絡みが発生しやすい事等の問題を有している。
【0006】 本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは 槽本体の大きさを大きくせずになおかつ糸束の絡みの発生しない糸洗浄槽を提供 することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案にあっては、糸束が架け回されるロールを槽 本体内に備えた糸洗浄槽において、前記ロールの少なくとも一つが、該ロールに 架け回された前記糸束の各巻きを互いに他から隔てる仕切り部を有することを特 徴とする。
【0008】 また、仕切り部が、ロールの外周上に所定間隔をおいて軸方向に多数形成され た環状の突条又は溝条より成るようにするのが好ましい。
【0009】 また、ロールを槽本体内に二つ備え、一方のロールが仕切り部を有し、他方の ロールは仕切り部を有さない平ロールとするのが好ましい。
【0010】
【作用】
上記構成の糸洗浄槽にあっては、少なくとも一つのロールが仕切り部を有して いるので、そのロールに架け回された糸束の各巻きは互いに他から隔てられ、各 巻きが互いに他と干渉するのが防がれる。
【0011】 また、仕切り部が環状の突条又は溝条から成り、その突条又は溝条が多数から 成るようにするほど、槽内に滞留させる糸束の容積効率が高められる。
【0012】 また、一方のロールが仕切り部を有し、他方のロールが仕切り部を有さないよ うにしても、一方に仕切り部を設けただけで糸束が通過していく糸路が形成され るので、二つのロールの両方ともに仕切り部を設けた場合に比べてより単純な構 造で糸束の各巻きが干渉するのを防ぐことができる。加えて、他方のロールを平 ロールとしておくことで、ロールへの糸掛けの作業が簡単になる。
【0013】
【実施例】
以下に本考案に係る糸洗浄槽を図示の実施例に基づいて説明する。
【0014】 図1は本考案の一実施例に係る糸洗浄槽の模式図であり、同槽1は概略、洗浄 液が入れられる槽本体2(例えばD800×W200×h800の大きさをもつ )と、槽本体2内に通された糸束3(糸を複数本束ねたもの)が架け回される二 つのロール4と、ロール4を矢印B方向に駆動する不図示の駆動源とから構成さ れる。
【0015】 二つのロール4は、糸束の入口5側のロール6と、糸束の出口7側のロール8 とから成る。
【0016】 出口7側のロール8は図2にその構成が示されるように、そのロール8に架け 回された糸束3の各巻き3a,3b,…を互いに他から隔てる仕切り部9を有し ている。
【0017】 そして、その仕切り部9はロール8の外周上に糸束の各巻き3a,3b,…が 収まる程度の所定間隔をおいて軸方向Aに多数形成された環状の突条としてのフ ィン10より構成される。なお突条の代りに溝条を設けることでフィン10を形 成し、仕切り部9を構成してもよい。
【0018】 他方、入口5側のロール6は図3にその構成が示されるように、外周面6aが 平滑な通常の平ロールより成っている。
【0019】 上記構成の本実施例の作用・効果を以下に説明する。
【0020】 槽本体2の入口5から出口7に渡って槽本体2内に導かれた糸束3は、槽本体 2内で入口5側のロール6と出口7側のロール8との間に架け回される。このと き、出口7側のロール8上の糸束3の各巻き3a,3b,…は、仕切り部9を構 成する多数のフィン10によって互いに他が隔てられる。言い換えれば、入口5 側のロール6から巻き返された糸束3は、出口7側のロール8の隣り合うフィン 10,10間に囲まれた状態でさらに入口5側のロール6へ向けて巻き返され、 これがロール4の軸方向Aに沿って繰り返される。
【0021】 これによって糸束3が通過していく糸路は定められることになり、仮にあるフ ィン10,10間に囲まれる糸束3のある巻きの内の数本が何かの原因で切れて も、他のフィン10,10間に囲まれる他の巻きに干渉が及ぶことが防がれる。
【0022】 さらに、糸束3の各巻き3a,3b,…がフィン10,10間に囲まれて糸路 が定められるので、従来のネルソンロール型の糸洗浄槽に比べ、糸束3の各巻き 3a,3b,…同士の重なりが圧倒的に少なくなり、各巻き3a,3b,…同士 が絡み合ってしまうのが防がれる。
【0023】 また、フィン10を多数形成することで、槽本体2内に滞留される糸束3の容 積効率を槽本体2を大きくすることなしに高めることができる。
【0024】 また、一方のロール8に仕切り部9を設けるだけで糸路が形成されるので、二 つのロール4の両方ともに仕切り部9を設ける必要がなく、構造が単純となる。 (もちろん、両方のロール4に仕切り部9を設けることも可能ではある。) また、他方のロール6を通常の平ロールとしておくことで、ロール4への糸掛 けの作業が簡単になるという利点がある。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る糸洗浄槽にあっては、少なくとも一つのロー ルが仕切り部を有しているので、そのロールに架け回された糸束の各巻きは互い に他から隔てられ、各巻きが互いに他と干渉するのが防がれる。
【0026】 また、仕切り部が環状の突条又は溝条から成り、その突条又は溝条が多数から 成るようにするほど、槽内に滞留させる糸束の容積効率が高められる。
【0027】 また、一方のロールが仕切り部を有し、他方のロールが仕切り部を有さないよ うにしても、一方に仕切り部を設けただけで糸束が通過していく糸路が形成され るので、二つのロールの両方ともに仕切り部を設けた場合に比べてより単純な構 造で糸束の各巻きが干渉するのを防ぐことができる。加えて、他方のロールを平 ロールとしておくことで、ロールへの糸掛けの作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る糸洗浄槽の模式図であ
る。
【図2】(a)は同糸洗浄槽の一方のロールの軸方向断
面図、(b)は(a)の一部拡大図である。
【図3】同糸洗浄槽の他方のロールの軸方向断面図であ
る。
【図4】従来の糸洗浄槽の模式図である。
【符号の説明】
2 槽本体 3 糸束 3a,3b,… 糸束の各巻き 4 ロール 6 入口側のロール(他方のロール) 8 出口側のロール(一方のロール) 9 仕切り部 10 フィン(突条)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸束が架け回されるロールを槽本体内に
    備えた糸洗浄槽において、 前記ロールの少なくとも一つが、該ロールに架け回され
    た前記糸束の各巻きを互いに他から隔てる仕切り部を有
    することを特徴とする糸洗浄槽。
  2. 【請求項2】 仕切り部が、、ロールの外周上に所定間
    隔をおいて軸方向に多数形成された環状の突条又は溝条
    より成る請求項1記載の糸洗浄槽。
  3. 【請求項3】 糸束が架け回されるロールを槽本体内に
    二つ備え、一方のロールが仕切り部を有し、他方のロー
    ルは仕切り部を有さない平ロールである請求項1記載の
    糸洗浄槽。
JP3160792U 1992-04-16 1992-04-16 糸洗浄槽 Withdrawn JPH0585863U (ja)

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JP3160792U JPH0585863U (ja) 1992-04-16 1992-04-16 糸洗浄槽

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JPH0585863U true JPH0585863U (ja) 1993-11-19

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Effective date: 19960801