JPH0585486U - 産業廃棄物用溶融炉の安全装置 - Google Patents
産業廃棄物用溶融炉の安全装置Info
- Publication number
- JPH0585486U JPH0585486U JP2441892U JP2441892U JPH0585486U JP H0585486 U JPH0585486 U JP H0585486U JP 2441892 U JP2441892 U JP 2441892U JP 2441892 U JP2441892 U JP 2441892U JP H0585486 U JPH0585486 U JP H0585486U
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- JP
- Japan
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- gas
- buffer space
- melting
- furnace body
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- Pending
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- Incineration Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 産業廃棄物用溶融炉に設けられる安全装置で
あって、炉本体2内の溶融部3の上方に緩衝用空間部4
を形成するとともに、炉本体の上端部に、上記緩衝用空
間部の上方に形成された開口部6を塞ぐ蓋体7を載置し
たものである。 【効果】 溶融部で爆発的にガスが増加した場合でも、
緩衝用空間部によりその圧力が緩和される。そして、そ
れでもまだ高い圧力が残っている場合には、炉本体の上
方部に載置されている蓋体が押し上げられて、ガスが外
部に放出される。したがって、炉本体が壊れたり、また
投入口からガスが噴出したりするのが防止されるので、
安全である。
あって、炉本体2内の溶融部3の上方に緩衝用空間部4
を形成するとともに、炉本体の上端部に、上記緩衝用空
間部の上方に形成された開口部6を塞ぐ蓋体7を載置し
たものである。 【効果】 溶融部で爆発的にガスが増加した場合でも、
緩衝用空間部によりその圧力が緩和される。そして、そ
れでもまだ高い圧力が残っている場合には、炉本体の上
方部に載置されている蓋体が押し上げられて、ガスが外
部に放出される。したがって、炉本体が壊れたり、また
投入口からガスが噴出したりするのが防止されるので、
安全である。
Description
【0001】
本考案は、産業廃棄物用例えばアスベスト用溶融炉の安全装置に関するもので ある。
【0002】
従来、産業廃棄物用溶融炉、例えばアスベスト用溶融炉においては、溶融中に 急激に膨張するガスなどに対しては、特別な対策が講じられていなかった。
【0003】
したがって、アスベスト廃棄物の中に、水や油などのような高温で急激に体積 を増加する不純物が存在すると、急激に増加したガスの圧力により、溶融炉が壊 れたり、また壊れないまでも、廃棄物の投入口からガスが噴出したりして、危険 であるという問題があった。
【0004】 そこで、本考案は上記問題を解消し得る産業廃棄物用溶融炉の安全装置を提供 することを目的とする。
【0005】
上記課題を解決するため、本考案の産業廃棄物用溶融炉の安全装置は、産業廃 棄物用溶融炉に設けられる安全装置であって、炉本体内の溶融部の上方に緩衝用 空間部を形成するとともに、炉本体の上端部に、上記緩衝用空間部の上方に形成 された開口部を塞ぐ蓋体を載置したものである。
【0006】
上記の構成によると、溶融部で爆発的にガスが増加した場合でも、緩衝用空間 部によりその圧力が緩和される。そして、それでもまだ高い圧力が残っている場 合には、炉本体の上方部に載置されている蓋体が押し上げられて、ガスが外部に 放出される。
【0007】
以下、本考案の一実施例を図1〜図3に基づき説明する。 図1および図2において、1は産業廃棄物用溶融炉例えばアスベスト廃棄物( ごみ用溶融炉でもよい)を溶融する溶融炉で、その炉本体(耐火煉瓦などで構成 されている)2内の下部には溶融部3が設けられるとともに、この溶融部3の上 方には、上記溶融部3よりもその水平断面積が小さくされた、すなわち狭くされ た緩衝用空間部4が設けられ、またこの溶融部3と緩衝用空間部4との間はテー パ状の絞り部5が設けられている。
【0008】 上記炉本体2の上端部は緩衝用空間部4と同一断面積の開口部6にされるとと もに、炉本体2の周壁部2aの上端には、この開口部6全体を覆う蓋体7が周囲 複数箇所に設けられたガイド板8を介して昇降可能に載置されている。
【0009】 また、図3に示すように、この蓋体7を載置する炉本体2の周壁部2aの複数 箇所に穴部9が形成されるとともに、この穴部9内に上記蓋体7を上方に付勢す るばね体(例えば圧縮ばね)10が挿入配置されている。
【0010】 そして、さらに上記蓋体7には、小径の開口穴11が形成されるとともに、蓋 体7の上面には、この開口穴11を上方から塞ぐ補助蓋12が取付ピン13を介 して矢印aにて示すように開閉自在に取り付けられている。
【0011】 なお、上記炉本体2の緩衝用空間部4に対応する側壁部2aには、開閉蓋14 を有する廃棄物の投入口15が設けられるとともに、その反対側位置には、ガス の排出口16が設けられている。上記開閉蓋14はアスベスト廃棄物の投入時に だけ開かれる。
【0012】 したがって、上記構成において、投入口15からアスベスト廃棄物が炉本体2 内に投入されて、溶融部3で溶融されるが、このとき、溶融部3において、爆発 的にガスの圧力が上昇した場合、ガス圧力は緩衝用空間部4で緩和される。
【0013】 しかし、それでもまだガス圧力が高い場合には、ガス圧力によって炉本体2の 上端部に載置された蓋体7が押し上げられて、ガスが外部に排出される。勿論、 このとき、補助蓋12も開くが、開口穴11から放出されるガス量は非常に少な いため、蓋体7が上方に押し上げられることになる。
【0014】 また、このように上方に持ち上げられた蓋体7は、ガイド板8により案内され ており、ガス圧力が放出された後は元の位置に戻る。このとき、蓋体7はばね体 10により受けられて、蓋体7の炉本体2に対する落下衝突が防止される。
【0015】 なお、上述したように、爆発的にガス圧力が上昇した場合、ガスは絞り部5で 少し絞られて緩衝用空間部4の下部中央部に集められた後、緩衝用空間部4内で 膨張して圧力が低下する。この作用により、投入口15からガスが逆流するのを 防止している。
【0016】 また、ガス圧力が低い場合には、補助蓋12を押し開いて開口穴11から外部 に放出される。
【0017】
以上のように本考案の安全装置の構成によると、溶融部で爆発的にガスが増加 した場合でも、緩衝用空間部によりその圧力が緩和される。そして、それでもま だ高い圧力が残っている場合には、炉本体の上方部に載置されている蓋体が押し 上げられて、ガスが外部に放出される。したがって、従来のように、炉本体が壊 れたり、また投入口からガスが噴出したりするのが防止されるので、安全である 。
【図1】本考案の一実施例における溶融炉の断面図であ
る。
る。
【図2】同実施例における溶融炉の平面図である。
【図3】同実施例の溶融炉における安全装置の要部断面
図である。
図である。
1 溶融炉 2 炉本体 3 溶融部 4 緩衝用空間部 6 開口部 7 蓋体 8 ガイド板 10 ばね体 11 開口穴 12 補助蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 横川 明 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内 (72)考案者 奥田 正美 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内 (72)考案者 大谷 隆夫 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内 (72)考案者 漁野 裕史 大阪府大阪市此花区桜島1丁目4番6号 日立造船エンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】産業廃棄物用溶融炉に設けられる安全装置
であって、炉本体内の溶融部の上方に緩衝用空間部を形
成するとともに、炉本体の上端部に、上記緩衝用空間部
の上方に形成された開口部を塞ぐ蓋体を載置したことを
特徴とする産業廃棄物用溶融炉の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2441892U JPH0585486U (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 産業廃棄物用溶融炉の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2441892U JPH0585486U (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 産業廃棄物用溶融炉の安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585486U true JPH0585486U (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=12137612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2441892U Pending JPH0585486U (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 産業廃棄物用溶融炉の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0585486U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6916974B1 (ja) * | 2020-06-29 | 2021-08-11 | 川崎重工業株式会社 | 流動床式処理炉 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP2441892U patent/JPH0585486U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6916974B1 (ja) * | 2020-06-29 | 2021-08-11 | 川崎重工業株式会社 | 流動床式処理炉 |
WO2022003748A1 (ja) * | 2020-06-29 | 2022-01-06 | 川崎重工業株式会社 | 流動床式処理炉 |
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