JPH0584860U - 検出器の圧力一定装置 - Google Patents

検出器の圧力一定装置

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JPH0584860U
JPH0584860U JP2409992U JP2409992U JPH0584860U JP H0584860 U JPH0584860 U JP H0584860U JP 2409992 U JP2409992 U JP 2409992U JP 2409992 U JP2409992 U JP 2409992U JP H0584860 U JPH0584860 U JP H0584860U
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pressure
detector
constant
sample
separation
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JP2409992U
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English (en)
Inventor
幸夫 平田
恒昭 前田
Original Assignee
電気化学計器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クロマトグラフィー分離・分析装置などの検出
器に導入された試料の圧力を常に一定にすることによ
り、検出器で試料中の特定成分を精度よく検出できるよ
うにする。 【構成】クロマトグラフィー分離・分析装置は、試料を
導入する導入部1に、分離管2導入側抵抗器4を介して
検出器5が連結されている。検出器5の下流側には、排
出側抵抗器6が連結されている。検出器5と下流側抵抗
器6との間には、定圧用配管8を介して圧力調製器9が
連結されている。また、上記導入側抵抗器4、検出器5
及び排出側抵抗器6は恒温槽7に収納されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クロマトグラフィー分離・分析装置などにおいて、検出器に導入さ れた試料を検出する際に、密度の変化に対応した応答を示す検出器を安定に動作 させるための検出器の圧力一定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クロマトグラフィーによる分離・分析装置においては、検出器の精度を確保す るために、検出器に導入される試料の密度が常に一定であることが必要である。 試料の密度を決定する要因は温度と圧力であるので、通常、クロマトグラフィー 分離・分析装置には、温度および圧力を一定にする手段が設けられている。
【0003】 従来、温度および圧力を一定にする手段が設けられたクロマトグラフィー分離 ・分析装置としては、図7に示すものがあった。この図に示す分離・分析装置は 、検出器21の下流側に抵抗器22が設けられ、これら検出器21および抵抗器22は恒 温槽23に収納され、そして、検出器21と抵抗器22との間に定流量送液ポンプ24が 連結されている。また、検出器21の上流側には、恒温槽25に収納された分離管26 を介して試料の導入部27が連結されている。以上のような分離・分析装置で検出 器21の密度を一定にするには、恒温槽23で検出器21を一定の温度に維持するとと もに、定流量送液ポンプ24で検出器21の下流側の圧力を一定に維持することによ り、検出器21全体をほぼ一定の圧力に維持していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のクロマトグラフィー分離・分析装置は、定流量 送液ポンプ24を間欠的に動作させて定圧を得ているので、検出器21の圧力を常に 一定に保つことができなかった。すなわち、定流量送液ポンプ24は、図7に示す ように、ポンプを間欠的にON・OFFさせて圧力を一定に維持するものである ので、検出器21における圧力が、定流量送液ポンプ24の作動時と停止時とでは変 化するものであった。
【0005】 例えば、定流量送液ポンプ24が停止時は、図8中実線で示すように、試料を圧 力p1で導入部27から導入すると、導入部27の下流側近傍の位置aにおいて試料 は圧力p1であり、この試料は分離管26内を減圧されつつ搬送され検出器21の上 流側の位置bにおいて圧力p2になり、そして、検出器21では少しづつ減圧され るが圧力p2をほぼ維持し検出器21の下流側の位置cでもほぼ圧力p2であり、抵 抗器22の下流側の位置dで圧力0になる。しかし、定流量送液ポンプ24の作動時 は、図6中破線で示すように、試料を圧力p1で導入部27から導入すると、定流 量送液ポンプ24が位置cにおける圧力を圧力p3にするので、試料は分離管26内 を減圧されつつ搬送され位置bにおいて圧力p3になる。したがって、検出器21 における圧力は、圧力p2と圧力p3とを繰り返すこととなり、一定の圧力に維持 できなかった。
【0006】 また、従来のクロマトグラフィー分離・分析装置では、試料の導入圧力を変更 した場合、検出器21の圧力が受ける影響が大きいために、検出器21の圧力を常に 一定に維持することができなかった。すなわち、図8中一点鎖線で示すように、 導入圧力を圧力p4に変更すると、位置bにおける圧力は、圧力p2より高い圧力 p5となり検出器21の圧力が変動するものである。つまり、検出器21中の圧力の 変化が大きくなるものであった。
【0007】 本考案は、以上の問題点を解決し、導入される試料の圧力を一定に保つ必要が ある圧力一定部における試料の圧力を、常に一定にできる圧力一定装置を提供す ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するためになされたもので、本考案の検出器の圧 力一定装置は、導入される試料の特定成分を検出する検出器の上流側に設けられ た上流側抵抗器と、上記検出器の下流側に設けられた下流側抵抗器と、上記検出 器と下流側抵抗器との間に定圧用配管を介して連結された圧力調製器とを有して 構成されている。
【0009】 圧力調製器は、流体を連続的に供給又は除去して圧力を一定に維持するもので ある。この圧力調整器で利用される流体は、試料に応じて適宜選択されるが、流 体の供給源は、流体供給用に設けたボンベ、タンクなどであっても、検出器に導 入される試料の供給源と同一の供給源であってもよい。
【0010】 検出器としては、導入される試料の圧力を一定に保つ必要があるものであれば よく、例えば、紫外線吸収検出器、赤外線吸収検出器、屈折率検出器、密度検出 器がある。また、検出器の密度が特に問題になる場合は、密度をよりいっそう一 定に維持するために、検出器の温度を一定に保つ手段を設けることが好ましい。 検出器に導入される試料としては、気体、液体、加圧液体、超臨界液体などがあ る。
【0011】 抵抗器としては、例えば、毛細管、ニードルバルブがある。なお、毛細管の温 度又はニードルバルブを調節することにより、定圧送液の場合は流量を、定流量 送液の場合は圧力一定部の圧力を変更することができる。
【0012】
【作用】
本考案の圧力一定装置では、圧力調製器が検出器の下流側の圧力を一定にする ことにより、検出器内の圧力をほぼ一定にし、また、上流側抵抗器器が、試料導 入時の圧力の変動の検出器の上流側における圧力への影響を小さくしている。
【0013】
【実施例】
本考案による検出器の圧力一定装置の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の検出器の圧力一定装置を適応したクロマトグラフィー分離・分 析装置の実施例の概略構成図、図2は同上分離・分析装置の各位置と圧力との関 係を示すグラフ、図3は試料の導入圧力と検出器の圧力との関係を示すグラフ、 図4は検出器における紫外線スペクトルを示すグラフである。
【0014】 図1において、符号1は試料を導入する導入部で、この導入部1には試料中の 成分を分離する分離管2が連結され、この分離管2は恒温槽3の中に収納されて いる。この分離管2には、上流側抵抗器4を介して試料中の特定成分を検出する 検出器5が連結され、この検出器5の下流側には下流側抵抗器6が連結され、こ れら抵抗器4、6及び検出器5は恒温槽7に収納され温度が一定になるように維 持されている。また、検出器5と下流側抵抗器6との間には、定圧用配管8を介 して圧力調製器9そしてガスボンベ10が連結されており、圧力調製器9は、圧力 計11と、この圧力計11の検知した圧力にしたがって所定圧力となるようにガスボ ンベ9のガスの供給を制御する弁12とで構成されている。なお、導入部1の上流 側には、分離・分析装置へ試料を送り込むためのポンプ(図示せず)が設けられ ている。
【0015】 以上のような分離・分析装置において、導入される試料の圧力を図2に基づい て説明する。まず、検出器5が圧力p2を維持するように圧力調製器8を設定す る。そして、試料を圧力p1で導入部1から導入すると、導入部1の下流側近傍 の位置aにおいて試料は圧力p1であり、この試料は分離管2内を減圧されつつ 搬送され分離管2の下流側の位置eで圧力p6になる。そして、さらに上流側抵 抗器4で減圧されて検出器5の上流側の位置bにおいて圧力p2より若干大きい がほぼ圧力p2と同一になり、検出器5で徐々に減圧され検出器5の下流側の位 置cでは設定された圧力p2になっている。したがって、検出器5は、僅かの変 化はあるが圧力p2に維持されているとみなされてよい。そして、試料は下流側 抵抗器7で減圧されその下流側の位置dで圧力が0になる。
【0016】 また、試料の導入圧力を圧力p4と大きくした場合は、試料の圧力は分離管3 で減圧されて位置eにおいて圧力p6より少し大きい圧力p7となり、さらに、上 流側抵抗器5で減圧されて検出器5の上流側の位置bにおいて圧力p2より若干 大きいがほぼ圧力p2と同一になっている。これは、上流側抵抗器5が導入圧力 の変動の影響を小さくしているので、検出器5の上流側の位置bの圧力はほとん ど変動しないものである。
【0017】 次に、図1に示す分離・分析装置において、導入圧力を変化させた場合の、検 出器の下流側の位置cの圧力と検出器で得られた多価芳香族炭化水素の紫外スペ クトルとについて説明する。
【0018】 試料としてジーゼル排ガスを使用し、検出器温度30度で試料の導入圧力を110 気圧から300気圧に上昇させ、その際の検出器5の圧力を測定した。結果を図3 に示す。
【0019】 この結果より、導入圧力が変化しても、検出器の圧力は一定であることが確認 された。
【0020】 また、同時に試料中に含まれる多価芳香族炭化水素の紫外スペクトルを検出器 で得た。結果を図4に示す。 この結果より、紫外線スペクトルのベースラインAは一定であることが分かり 、密度が一定であることが確認された。
【0021】 図5は、本考案の検出器の圧力一定装置を分離・分析装置に適用した他の実施 例の概略構成図である。この図に示す分離・分析装置は、圧力調整器9が導入部 1の上流側に連結されているもので、圧力を調整するガスに、ガスボンベから供 給されるガスを使用するのではなく、試料自体を使用するものである。したがっ て、ガスボンベを必要としないので、安価で、かつ、装置を小型化することがで きる。
【0022】 図6も、本考案の検出器の圧力一定装置を分離・分析装置に適用した他の実施 例の概略構成図である。この図に示す分離・分析装置は、導入部1の上流側直前 にポンプ13が設けられているもので、分離・分析装置への試料の送り込みはこの ポンプ13で行い、定圧調製器9における試料の送り込みは元圧をそのまま利用す るものである。
【0023】
【考案の効果】
本考案は、検出器に導入される試料の圧力を常に一定にすることができる。し たがって、各種分析装置に適用させたとき、極めて精度よく分析することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の検出器の圧力一定装置を分離・分析装
置に適用した一実施例の概略構成図。
【図2】図1に示す分離・分析装置において、各位置と
圧力の関係を示すグラフ。
【図3】試料の導入圧力と検出器の圧力の関係を示すグ
ラフ。
【図4】検出器で得られる紫外スペクトルを示すグラ
フ。
【図5】本考案の検出器の圧力一定装置を分離・分析装
置に適用した他の実施例の概略構成図。
【図6】本考案の検出器の圧力一定装置を分離・分析装
置に適用した他の実施例の概略構成図。
【図7】従来の分離・分析装置の概略構成図。
【図8】従来の分離・検出器に用いられる定圧送液ポン
プの動作を示すグラフ。
【図9】図4に示す分離・分析装置において、各位置と
圧力の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 導入部 2 分離管 4 上流側抵抗器 5 検出器 6 下流側抵抗器 8 定圧用配管 9 圧力調製器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導入される試料の特定成分を検出する検
    出器の上流側に設けられた上流側抵抗器と、上記検出器
    の下流側に設けられた下流側抵抗器と、上記検出器と下
    流側抵抗器との間に定圧用配管を介して連結された圧力
    調製器とを有する検出器の圧力一定装置
JP2409992U 1992-04-15 1992-04-15 検出器の圧力一定装置 Pending JPH0584860U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109654368A (zh) * 2018-12-28 2019-04-19 中冶南方工程技术有限公司 一种恒压型双段式橡胶膜密封干式煤气柜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109654368A (zh) * 2018-12-28 2019-04-19 中冶南方工程技术有限公司 一种恒压型双段式橡胶膜密封干式煤气柜
CN109654368B (zh) * 2018-12-28 2023-10-27 中冶南方工程技术有限公司 一种恒压型双段式橡胶膜密封干式煤气柜

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