JPH058377U - 冷蔵庫の卵棚装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷蔵庫の卵棚からの卵の出し入れにおいて、
後列の卵を前列の卵が障害となることなく出し入れで
き、また目視における卵の有無の確認が容易に行える冷
蔵庫の卵棚装置を得る。 【構成】 扉内板３に配設された収納棚２に、前方から
後方へ向かって上昇傾斜させた上面５ａに複数個の卵収
納穴７が開口した卵ケース５を設置する。 【効果】 後列の卵の出し入れが容易になり、前列の卵
へのぶつかり等による卵の割れが防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、冷蔵庫の扉内板に設けられる卵棚の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図６は例えば実公昭５８−３８３８１号公報に示された従来の冷蔵庫の卵棚装 置を示す要部斜視図であり、図において１は冷蔵庫扉、２はこの扉１の扉内板３ にほぼ全巾にわたって配設された収納棚で、その前縁には前枠４を設けている。 ５はこの収納棚２に着脱自在に収納された卵ケースで、周囲に突出した周縁部６ を有し、その上面５ａに卵収納穴７を複数個開口している。８はこの卵収納穴７ に収納した卵である。

【０００３】 次に動作について説明する。卵ケース５は多数の卵８を冷蔵庫に収容保存でき ることはもちろんのこと、保存数が少なくなった時、又はなくなった時は、卵ケ ース５を１個、または全部反転して収納棚２へ収容することにより、バター、チ ューブ入食品等を収納することができ、冷蔵庫内を有効に活用することができる 。

【０００４】 また、図７はこの種の従来の卵棚装置を備えた他の従来の冷蔵庫を示し、図６ と同一符号は同一、又は相当部分を示している。図において、９は冷蔵室である 。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の冷蔵庫の卵棚装置は以上のように構成されているので、例えば図７のよ うに冷蔵室９が冷蔵庫全体の上方に位置し、扉内板３の収納棚２の中断に卵棚が 位置する場合、卵ケース５の後列の卵８を出し入れする際、卵ケース５上方の収 納棚２と卵ケース５の前列の卵８が障害となり、卵８を出し入れしにくいという 問題点があった。

【０００６】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、卵ケース後 列の卵を容易に出し入れできるとともに、その卵の有無を容易に目視できる冷蔵 庫の卵棚装置を得ることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る冷蔵庫の卵棚装置は、収納棚内に備える卵ケースを前方から後 方に向かって上昇傾斜させ、後列の卵収納穴が前列の卵収納穴より上方に位置す るように構成したものである。

【０００８】

【作用】

この考案における冷蔵庫の卵棚装置は、卵ケースの後列に収納した卵は前列に 収納した卵よりも上方に位置する為に、冷蔵庫使用者の視線が前後の卵に十分に いきわたるとともに、後列の卵の出し入れにおいて、前列の卵が障害となること がなく、容易に出し入れが可能になる。

【０００９】

【実施例】

実施例１． 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１、図２において従来の 技術と同一符号は同一、又は相当部分を示す。１は冷蔵庫扉、２はこの扉１の扉 内板３にほぼ全巾にわたって、配設された収納棚で、その前縁には前枠４を設け ている。５はこの収納棚２に着脱自在に収納された卵ケースで、周囲に突出した 周縁部６の高さが、卵ケース５の前端６ａにおいて低く、後端６ｂにおいて高く 形成されており、その為、その複数個の卵収納穴７を有する上面５ａは、収納棚 ２の前枠４側である卵ケース５の前方から扉内板３側である卵ケース５の後方へ 向かって上昇傾斜する。８は卵ケース５の卵収納穴７に収納された複数個の卵で ある。

【００１０】 次に動作について説明する。上記のように構成された卵棚装置において、卵ケ ース５の上面５ａを上にして収納棚２に設置した時、上面５ａに開口した卵収納 穴７に卵８を収納する。後列に収納した卵８は卵ケース５の周縁部６の後端６ｂ が前端６ａより高く構成されている分、卵収納穴７の後列の方が前列よりも高い 為、前列に収納した卵８よりも高い位置に収納される。この際、図２に示すよう にこの上面５ａの上昇する傾斜角度θ₁ は、平均した卵８の曲率半径角度θ₂ と 等しくすることにより、安定した姿勢で保持される。

【００１１】 実施例２． なお、上記実施例では卵ケース５の周縁部６の後端６ｂが前端６ａより高く構 成されることにより、上面５ａが上昇傾斜する構造としたものを示したが、図３ に示すように卵ケース５は周縁部６を有せず、前枠４より突出した凸部４ａと扉 内板３より突出した凸部３ａとを設け、この凸部４ａ，３ａに係止される板状の 形状としてもよく、この際、扉内板３の凸部３ａが前枠４の凸部４ａより上方に 位置することにより、係止された卵ケース５は上昇傾斜した状態となり、上記実 施例と同様の効果を奏する。

【００１２】 実施例３． また、上記実施例１では周縁部６の後端６ｂを上面５ａに対し、傾斜角度θ₁ だけ鋭角としたものを示したが、図４、図５に示すように卵ケース５の周縁の後 端６ｂを上面５ａに対し垂直に設けてもよく、図５に示すように卵ケース５を反 転させて、小物食品を収納する際、周縁の後端６ｂは扉内板３又は収納棚２の壁 と平行に位置する為、小物食品の収納の障害にならず、スペースを有効に活用で きるものが得られる効果がある。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば卵ケースの上面を前方から後方へ向って上昇 傾斜するように構成したので、卵ケース後列に収納した卵を容易に目視確認でき 、また、前列の卵が障害となることなく、後列の卵を容易に出し入れできるもの が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例１を示す冷蔵庫の卵棚装置の
要部斜視図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線の断面図である。

【図３】この考案の実施例２を示す冷蔵庫の卵棚装置の
要部斜視図である。

【図４】この考案の実施例３を示す冷蔵庫の卵棚装置の
要部横断面図である。

【図５】図４の卵ケースを反転させた状態を示す要部横
断面図である。

【図６】従来の冷蔵庫の卵棚装置を示す要部斜視図であ
る。

【図７】従来の他の冷蔵庫の卵棚装置を示す要部斜視図
である。

【符号の説明】

５ 卵ケース ５ａ 上面 ７ 卵収納穴

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 扉内板に配設された収納棚と、この収納
   棚内に備えられ、上面に複数個の卵収納穴が開口した卵
   ケースとを設けた冷蔵庫の卵棚装置において、上記卵ケ
   ースの上面を前方から後方へ向かって上昇傾斜させ、後
   列の卵収納穴を前列の卵収納穴より上方に位置させたこ
   とを特徴とする冷蔵庫の卵棚装置。