JPH0583681U - 着霜防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房電力節約化を図った着霜防止装置を提供
する。 【構成】 本実施例の着霜防止装置は、冷凍庫内に設置
して使用され、シリカ系のセラミックス１と、冷凍庫内
の冷気を循環させるファン３とを具備する。ファン３に
より冷凍庫内の冷気を循環させると、その冷気に含まれ
る水粒子がシリカ系のセラミックス２に接触して、小さ
くなる。そして、小さくなった水粒子は着霜しにくくな
る。これにより、庫内の霜付着が効率良く防止できる。
また、冷媒管に着霜しにくくなるため、冷房効率が増
し、消費電力が少なくて済む。更に、セラミックス２が
寿命となってもセラミックス２は着脱可能に保持部材４
により保持されているので、交換が容易に行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、可搬性のあるアイスボックスや据置き型冷凍庫等の冷凍庫内に設置 される着霜防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、着霜を防止する装置がないため、ハンマ等を使用した機械的作業によ り、冷凍庫内の冷媒管に付着した霜を取り除いていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は、着霜を防止できず、冷媒管に着霜することによって、消費電力が増加 するという問題があった。また、除霜が人力によるため、経済的な負担が多いと いう問題があった。

【０００４】 そこで本考案は、冷房電力節約化を図った着霜防止装置を提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１記載の考案は、冷凍庫内に設置される着霜 防止装置であって、セラミックスと、前記冷凍庫内の冷気を循環させるファンと を有することを特徴とするものである。

【０００６】 また、請求項２記載の考案は、請求項１記載の考案において、前記セラミック スを着脱可能に保持する保持部材を具備するものである。

【０００７】

【作用】

請求項１記載の考案によれば、ファンにより冷凍庫内の冷気を循環させると、 その冷気に含まれる水分子がセラミックスに接触して、小さくなる。そして、小 さくなった水分子は着霜しにくくなる。これにより、庫内の霜付着を効率良く防 止できる。また、冷媒管に着霜しにくくなるため、冷房効率が増し、消費電力が 少なくて済む。

【０００８】 請求項２記載の考案によれば、セラミックスが寿命となってもセラミックスは 着脱可能に保持部材により保持されているので、交換が容易となる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して詳述する。

【００１０】 図１は本考案の着霜防止装置の一実施例を示す斜視図、図２はその要部平面図 、図３はその断面図、図４はその背面図である。

【００１１】 本実施例の着霜防止装置は、冷凍庫内に設置して使用されるものであり、筐体 １内に複数のセラミックス２と、ファン３とを配置したものである。

【００１２】 前記筐体１は、前後に通風孔１ａ，１ｂを設けた箱形状を有し、それら通風孔 １ａ，１ｂの周辺各部に突部１ｃを設け、筐体１の側面にプラグＰの差込み用孔 １ｄを備えている。通風孔１ａ，１ｂの周辺各部に設けた突部１ｃは、筐体１内 に配置されるセラミックス２及びファン３よりも外側に突出するように形成し、 当該装置を取扱う際のセラミックス２及びファン３の損傷防止を図っている。ま た、突部１ｃ間の凹部空間１ｅは、図２に示すように、冷凍品の収納状況又は当 該装置の冷凍庫内の設置状況等により、通風孔１ａ，１ｂが、冷凍品や冷凍庫内 の壁面等により塞がれても冷凍庫内の冷気を循環させるのに十分な風量が確保で きるようにしている。また、差込み用孔１ｄは、ファン２の電源を冷凍庫側から 引出すためのもので、その位置は冷凍庫側の電源位置に応じて設ければよく、ま た予備として複数設けてもよく、更にファン２がプラグを軸方向から引出せる構 造等の場合は設けなくてもよい。

【００１３】 前記セラミックス２は、冷気の接触によりその冷気に含まれる水分子を細分化 する作用を奏する例えばシリカ系のセラミックからなり、多孔質の丸棒，角棒又 は板形状を有している。また、このセラミックス２の両端側は、保持部材４によ り保持されている。この保持部材４は、スプリング力を有する棒状又は帯状の金 属又は樹脂等からなり、保持部材４の各部にセラミックス２の外径よりもやや小 さい内径を有した半円形状の溝部４ａを形成し、両端側が筐体１に固定されてい る。このセラミックス２は２年程度で寿命となるが、セラミックス２を保持部材 ４の溝部４ａに対し、簡単に着脱でき、容易に交換できるようにしている。なお 、セラミックス２の材料は、水分子を細分化する作用を奏するセラミックならば 、アルミ系等の他のセラミックでもよい。

【００１４】 前記ファン３は、冷凍庫内の冷気を循環させるためのものであり、冷凍庫側の 電源から差込み用孔１ｄを通じて供給されるようになっている。また、このファ ン３の後面には、保護用網５が取り付けられている。この保護用網５は、図３に 示すように、径の異なるリング５ａ，５ｂ，５ｃを同心円状となるように連結部 ５ｄにより連結し、連結部５ｄの一ヵ所の端部でファン３に取り付けられている 。

【００１５】 また、このファン３における風の通過断面積は、セラミックス２周辺の通過伝 面積とほぼ等しくなるようにし、更に前記各通風孔１ａ，１ｂがそれぞれ塞がれ た場合の各凹部空間１ｅの通過断面積ともほぼ等しくなるようにしている。これ により、効率の良い冷気の循環が行える。

【００１６】 次に、本実施例の作用，効果を説明する。

【００１７】 ファン３により冷凍庫内の冷気を循環させると、その冷気に含まれる水分子が セラミックス２に接触して、小さくなる。そして、小さくなった水分子は着霜し にくくなる。これにより、庫内の霜付着が効率良く防止できる。また、冷媒管に 着霜しにくくなるため、冷房効率が増し、消費電力が少なくて済む。本考案者に よる実験によると、約１５％以上もの消費電力の節約ができた。更に、セラミッ クス２が寿命となってもセラミックス２は着脱可能に保持部材４により保持され ているので、交換が容易に行える。

【００１８】 なお、本考案は上記実施例に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々 に変形実施できる。例えば、セラミックス２を保持部材４により保持する構造と したが、捩子による締結により保持する構造としてもよい。

【００１９】

【考案の効果】

以上詳述した請求項１記載の考案によれば、庫内の霜付着を効率良く防止でき 、かつ、冷媒管の着霜防止ができ熱効率が良くなり、冷房電力を節約することが できるので、冷房電力節約化を図った着霜装置を提供することができる。

【００２０】 また、請求項２記載の考案によれば、請求項１記載の効果に加え、セラミック スが寿命となってもセラミックスは着脱可能に保持部材により保持されているの で、交換が容易に行える。

【提出日】平成４年４月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】

【作用】

請求項１記載の考案によれば、ファンにより冷凍庫内の冷気を循環させると、 その冷気に含まれる水粒子がセラミックスに接触して、小さくなる。そして、小 さくなった水粒子は着霜しにくくなる。これにより、庫内の霜付着を効率良く防 止できる。また、冷媒管に着霜しにくくなるため、冷房効率が増し、消費電力が 少なくて済む。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１３】 前記セラミックス２は、冷気の接触によりその冷気に含まれる水粒子を細分化 する作用を奏する例えばシリカ系のセラミックからなり、多孔質の丸棒，角棒又 は板形状を有している。また、このセラミックス２の両端側は、保持部材４によ り保持されている。この保持部材４は、スプリング力を有する棒状又は帯状の金 属又は樹脂等からなり、保持部材４の各部にセラミックス２の外径よりもやや小 さい内径を有した半円形状の溝部４ａを形成し、両端側が筐体１に固定されてい る。このセラミックス２は２年程度で寿命となるが、セラミックス２を保持部材 ４の溝部４ａに対し、簡単に着脱でき、容易に交換できるようにしている。なお 、セラミックス２の材料は、水粒子を細分化する作用を奏するセラミックならば 、アルミ系等の他のセラミックでもよい。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１７

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１７】 ファン３により冷凍庫内の冷気を循環させると、その冷気に含まれる水粒子が セラミックス２に接触して、小さくなる。そして、小さくなった水粒子は着霜し にくくなる。これにより、庫内の霜付着が効率良く防止できる。また、冷媒管に 着霜しにくくなるため、冷房効率が増し、消費電力が少なくて済む。本考案者に よる実験によると、約１５％以上もの消費電力の節約ができた。更に、セラミッ クス２が寿命となってもセラミックス２は着脱可能に保持部材４により保持され ているので、交換が容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の着霜防止装置の一実施例を示す斜視図
である。

【図２】本実施例の要部平面図である。

【図３】本実施例の断面図である。

【図４】本実施例の背面図である。

【符号の説明】

２ セラミックス ３ ファン ４ 保持部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷凍庫内に設置される着霜防止装置であ
   って、セラミックスと、前記冷凍庫内の冷気を循環させ
   るファンとを有することを特徴とする着霜防止装置。
2. 【請求項２】 前記セラミックスを着脱可能に保持する
   保持部材を具備する請求項１記載の着霜防止装置。