JPH0583560A - 画像データ符号化装置 - Google Patents

画像データ符号化装置

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JPH0583560A
JPH0583560A JP3098527A JP9852791A JPH0583560A JP H0583560 A JPH0583560 A JP H0583560A JP 3098527 A JP3098527 A JP 3098527A JP 9852791 A JP9852791 A JP 9852791A JP H0583560 A JPH0583560 A JP H0583560A
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JP3098527A
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English (en)
Inventor
Takashi Endo
隆史 遠藤
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 DCT変換後の各係数についてその重要度を
考慮しつつデータ圧縮を行い、画質の劣化を最小限に止
める。 【構成】 DCT変換が行われた後の各係数に対して評
価値が設定される。削減符号量に従って所定の閾値が決
定される。係数ゼロ置換部38では、閾値以下の評価値
を有する係数がゼロに置換される。これに対して、“ゼ
ロ”のランレングス符号化を行うことによりデータ圧縮
及び符号化が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データ符号化装置、
特に静止画の画像データを予め定められた規定総符号量
に合せて符号化処理する画像データ符号化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばCCDなどにより取り込まれた画
像データを符号化する画像データ符号化装置が知られて
おり、この画像データ符号化装置は、例えばデジタルス
チルカメラや静止画像伝送装置における符号化手段とし
て利用されている。
【0003】図3には、従来の一般的な画像データ符号
化装置が示されている。図3において、1枚分の画像デ
ータから抽出されたn行m列の画素データからなるブロ
ックは、DCT(離散コサイン変換)回路10に入力さ
れている。ここで、前記nは自然数で例えば8程度の数
である。
【0004】DCT回路10は、周知の直交変換回路の
一種であり、前記ブロックを周波数(空間周波数)領域
上の係数列(係数の行列)に変換するものである。
【0005】図4には、n行m列の画素データからなる
ブロックをDCT変換した後の係数列12が示されてい
る。周知のように、ここにおいて左上隅の係数がDC成
分を表しており、それ以外の係数はAC成分を表してい
る。
【0006】なお、この他の直交変換としては、例えば
アダマール変換などが知られているが、このDCT変換
は、変換ブロックを単位としたモザイク状のブロック歪
が発生し難く、圧縮率と画質の点で優れているものであ
る。
【0007】なお、このような直交変換を用いる理由
は、様々なパターンを示す画像であってもその画像の空
間周波数成分が特定の周波数に集中し易いという性質を
用いて画像データの高圧縮率を達成するためである。
【0008】図3において、DCTが行われた後の係数
列は、量子化回路16にて各係数に対して量子化が行わ
れる。この量子化は、予め固定設定された量子化ステッ
プで各係数を除算した後、整数化するものであり、これ
によって各係数の表現できる階調が少ないデータの圧縮
が図られるものである。なお、一般的に、この量子化に
おいては、高い空間周波数の係数に対しては大きな量子
化ステップが設定され、一方、低い空間周波数の係数に
対しては小さい量子化ステップが例えばテーブルに定め
られている。すなわち、人間の視覚特性に応じてデータ
の圧縮を行うためである。
【0009】量子化が行われた係数列に対しては、この
従来例において、ランレングス符号化回路18にて、ゼ
ロのランレングス符号化が行われる。周知のように、こ
のランレングス符号化は、複数連なるゼロを統合化して
符号化するものであり、具体的には、図4に示されるよ
うなジクザグのスキャン経路14に沿ってゼロのランレ
ングス符号化が行われている。
【0010】そして、ランレングス符号化が行われた係
数列に対して、ハフマン符号化回路20にて、周知の可
変長符号化であるハフマン符号化が行われる。
【0011】以上のような従来の画像データ符号化装置
によれば、良い画質を維持しながら、大幅なデータの圧
縮が実現できる。なお、量子化後の係数列に含まれるD
C成分の係数は、AC成分の係数とは性質が異なるた
め、図示されていない差分符号化回路によって符号化が
行われる。
【0012】ところで、このように符号化された画像デ
ータは、例えば通信回線によって他の復号化装置に伝送
されたり、あるいはデータ記憶媒体に記憶されるもので
ある。この場合において、一般的に、データの管理上、
画素データを予め設定された規定総符号量に収めること
が必要とされる。
【0013】しかしながら、上述した従来の画像データ
符号化装置では、そのような規定総符号量に対して、符
号化量の調整が困難であるという問題があった。すなわ
ち、一般的に、符号化量の調整は、量子化回路16にお
ける量子化ステップなどの調節により行われるが、この
従来の装置においては、そのステップが固定的であるた
め、様々な画像に適合して符号量調整が行えなかった。
つまり、元の画像が空間周波数の高い成分を多く含むほ
ど、符号量が増加するためであり、また、可変長符号化
により実際に符号化処理を行ってみないとその符号量を
特定できないためである。
【0014】そこで、かかる問題を解消するために、量
子化回路16における量子化ステップを画質に応じて可
変させる種々の装置が提案されている。
【0015】特開平2−105686号公報(又は、
“テレビジョン全国大会講演予稿集p489,1989年;「デ
ィジタルスチルカメラ用DCT 符号化における符号量制御
方式」”参照)には、画像データから各ブロックのブロ
ックアクティビティを求め、このブロックアクティビテ
ィに従って正規化係数を可変させる画像データ符号化装
置が示されている。ここにおいて、ブロックアクティビ
ティとは、輝度についての平均からの偏差の絶対値和を
ある所定の規則の下で集計したものである。そして、こ
のブロックアクティビティが大きいブロックほど、割当
てる符号量を多くするものである。
【0016】図5には、そのような画質に応じて量子化
ステップを可変できる画像データ符号化装置が示されて
いる。
【0017】この装置においては、抽出されたブロック
は、アクティビティ計算回路22に送られており、ここ
において総アクティビティと各ブロックのアクティビテ
ィが計算されている。そして、その計算結果は、正規化
係数算出回路24に送られており、ここにおいて総アク
ティビティと各ブロックのアクティビティとの比から各
ブロックに対する量子化ステップを決定する正規化係数
が算出されている。そして、求められた正規化係数は、
量子化回路26に送られている。
【0018】従って、DCTが行われた係数列に対して
量子化を行う際には、その量子化に係るステップを画質
に応じて可変できるので、結果として、符号量の調整を
行うことが可能となる。なお、この装置においては、監
視部28が設けられている。この監視部28は、正規化
係数算出回路24からその求められた正規化係数を入力
して、ハフマン符号化回路30で符号化が行われた各ブ
ロックあたりの符号量を監視するものであり、ハフマン
符号化回路30で符号化されたブロックあたりの符号量
が、分散に応じて予測された符号量を越える場合には、
ハフマン符号化を強制的に停止させるものである。すな
わち、上述した規定総符合量に実際の総符号量を収める
ための監視を行うものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図5に示した従来の画像データ符号化装置において
は、最終的な符号化処理により得られる符号量を正確に
予測できないという問題があった。従って、このように
符号量の予測精度が低くなった結果、各ブロックに対し
て適切な符号量の割当が行えず、このため、元の画像の
画質の有効な保存が実現できなかった。
【0020】このことを図6を用いて説明する。図6に
は、各ブロックの分散と符号化処理により得られる発生
符合量(AC成分)との関係が示されている。ここに示
されるように、アクティビティが大きくなると、実際の
発生符号量は大きくバラツクことになる。すなわち、ア
クティビティに対して一義的に発生符号量を予測する
と、その予測される発生符号量に大きな誤差を含むこと
になる。従って、図5に示した装置において、このよう
な大きな誤差範囲を含むアクティビティ/発生符号量関
係を用いて符号量の予測を行うと、本来それ程符号量が
必要とされないブロックに対して過大な符号量が割当ら
れてしまう場合があり、また、本来多くの符号量が必要
とされるブロックに対してそれより少ない符号量が割当
られてしまい、このため図5に示した監視部28の制御
により強制的に符号化が停止されて有効な情報量の保存
が行えない場合があった。
【0021】従って、かかる場合においては、特に空間
周波数の高いところにおいて画質の劣化が目立つという
問題があった。
【0022】すなわち、以上のような従来例において
は、単一のパラメータを用いて、量子化に係るステップ
を変更していたため、ブロックの画像の特徴に応じたき
めの細かい符号量の配分を行うことができなかった。
【0023】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、各ブロックについての発生符
号量の予測精度を向上させて、これに基づききめの細い
符号量配分を行うことのできる画像データ符号化装置を
提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、画像データから、n行m列の画素データ
で構成されるブロックを抽出するブロック抽出手段と、
前記抽出されたブロックに対して直交変換を行い、空間
周波数領域上の係数列を得る直交変換手段と、前記直交
変換により得られた係数列に対して、ゼロのランレング
ス符号化を含む所定の符号化処理を行う符号化手段と、
を有する画像データ符号化装置において、前記直交変換
された係数列を入力して、各係数について、その絶対値
とその対応空間周波数とから評価値を設定する評価値設
定手段と、前記直交変換された係数列を入力し、各係数
について前記符号化処理で発生が予想される符号量を算
出し、同じ大きさの前記評価値毎に前記予想される符号
量を振り分けて積算する評価値別符号量算出手段と、前
記直交変換された係数列を入力して、ゼロでない係数で
ある有効係数の数から、前記符号化処理で発生が予測さ
れるブロック符号量を求め、全ての係数列について前記
ブロック符号量を累積する総符号量算出手段と、前記累
積により求められた予測総符号量から、予め設定された
規定総符号量を減算して、要求される削減符号量を算出
する削減符号量算出手段と、前記評価値別に積算された
符号量を参照して、前記削減符号量に基づき、所定の閾
値を決定する閾値決定手段と、前記直交変換された係数
列を入力して、前記決定された閾値以下の評価値が設定
されている係数を発生符号量が規定総符号量以下になる
ようにゼロに置換する係数ゼロ置換手段と、を含み、前
記ランレングス符号化を行う前に、前記係数のゼロ置換
によって符号量調整を行うことを特徴とする。
【0025】
【作用】上記構成によれば、まず、評価値別符号量算出
回路によって、各評価値毎に予測される発生符号量が積
算され、評価値別の符号量分布が得られることになる。
ここにおいて、評価値とは、各係数について、その絶対
値と対応空間周波数とから定まるものである。すなわ
ち、係数の絶対値に対して空間周波数の重み付けがされ
たものである。なお、この評価値は、データ削減に係る
優先順位を表すものとも言える。
【0026】一方、総符号量算出手段により、各ブロッ
クあたりの符号量が予想され、それらを累積して総符号
量が求められる。そして、削減符号量算出手段によっ
て、その予測された総符号量から規定総符号量が減算さ
れ、要求される削減符号量が求められることになる。す
なわち、この削減符号量がデータ圧縮に係る度合を左右
するものである。
【0027】そして、閾値決定手段は、上記求められた
評価値別の符号量を参照して、削減符号量に基づいて所
定の閾値を決定する。すなわち、この閾値は、前記符号
量分布においてその閾値以下の評価値に存在する全ての
符号量を加算したものが削減符号量に相当することを示
すものである。
【0028】このようにして求められた閾値は、係数ゼ
ロ置換手段に送られ、ここにおいて、閾値以下の評価値
が設定されている係数が全てゼロに置換されることにな
る。つまり、これによって、上述の削減符号量に対応し
たデータ圧縮が実行されている。
【0029】ここにおいて、本発明においては、このよ
うな評価値をもってデータの削減基準を定めているの
で、各係数毎にその重要度を判断して、重要度の低いも
のから順次削減を行うことが可能となる。つまり、重要
な情報を優先的に保存しつつ、削減符号量に応じたデー
タ圧縮が実現される。
【0030】もちろん、このようなデータ圧縮は、係数
ゼロ置換後のゼロのランレングス符号化を前提としたも
のである。
【0031】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0032】図1には、本発明に係る画像データ符号化
装置の全体構成が示されている。CCDなどにより取り
込まれた画像データは、図示されていないブロック抽出
回路によって、各色成分毎に、8行8列の画素データか
らなるブロックを1つの単位として順次読み出される。
そして、読み出されたブロックは、図中左端に示されて
いるDCT回路32に入力されている。このDCT回路
32は、従来例で説明した如く、直交変換である離散コ
サイン変換を行うものである。従って、各ブロックは、
空間周波数領域上の各係数に変換されることになる。
【0033】このように変換された係数の列(係数列)
は、量子化回路34に入力され、ここで量子化が行われ
る。本実施例において、この量子化に係る量子化ステッ
プは、画質の劣化を招かない程度に十分小さな値に設定
されている。例えば、10などに設定されている。な
お、ここにおける量子化は本発明において必須のもので
はないが、本実施例のように量子化を行うことにより、
各係数の整数化を図れると共に、若干のデータ圧縮を実
現することが可能となる。勿論、各係数に対応する空間
周波数に応じて量子化ステップの幅を可変させても好適
である。
【0034】本実施例においては、予め設定された規定
総符号量の中に、1画面分の画像データの符号量を収め
るために、削減量調整部100が設けられている。具体
的には、この削減量調整部100は、評価値別符号量算
出部110と、削減符号量算出部120と、評価値設定
部36と、係数ゼロ置換部38と、で構成されるもので
ある。
【0035】本実施例においては、削減量調整部100
においてその削減量を求めた後に、量子化された係数列
に対して所定の削減前処理を行うために、データメモリ
40が設けられている。すなわち、このデータメモリ4
0は、符号化の対象となる1画面分の係数列を一時的に
格納するものであり、換言すれば、時間調整を行うため
のものである。なお、まず削減量調整部100において
所定の処理を実行した後に、再度、各ブロックに対して
DCT変換や量子化を行ってもよく、この場合には、デ
ータメモリ40が排除される。
【0036】前記評価値別符号算出部110について説
明する。量子化された係数列は、評価値計算回路42と
符号量計算回路44とに並列的に入力されている。ここ
において、評価値計算回路42は、周波数重み付け値テ
ーブル46を参照して、各係数についての評価値を計算
するものである。ここにおいて、評価値は、各係数の絶
対値と周波数重み付け値との加算あるいは乗算により求
められるものである。そして、各係数の正負符号は、求
められた評価値に対してそのまま付加される。周波数重
み付け値は、周波数が低いほど重みを大きく、一方、周
波数が高いほど重みが小さくなるように設定されてい
る。従って、係数の絶対値が同じで互いに異なる空間周
波数に対応する2つの係数の間においては、空間周波数
が低いものほど評価値が大きくなる。すなわち、人間の
視覚特性上、高い空間周波数に対して低い空間周波数の
方が多くの表現階調を要するため、このような設定にし
たものである。なお、ここにおける評価値の計算は、有
効係数(ゼロでない係数)について行われる。
【0037】一方、前記符号量計算回路44は、量子化
された係数列を入力して、各係数毎に、符号化処理の後
の符号量の予測を行うものである。この計算を行うため
に、符号量/有効係数絶対値テーブル48が設けられて
いる。このテーブル48は、有効係数の絶対値に対する
予測符号量を表したものであり、符号量計算回路44
は、このテーブル48を参照することにより、容易にそ
の符号量を計算することが可能となる。なお、このテー
ブル48は、予め、標準的な画像を符号化処理すること
により容易に作成することが可能である。
【0038】従って、評価値計算回路42と符号量計算
回路44とによって、各係数(各有効係数)毎に、その
評価値と予想される符号量とが求められることになる。
そして、求められた両者は、符号量/評価値テーブル5
0に送出されており、ここにおいて、各評価値毎に予測
された符号量が積算される。そして、最終的には、この
符号量/評価値テーブル50に、対象となる1画面分の
画像データに対応する符号量のヒストグラムが作成され
ることになる。なお、この符号量/評価値テーブル50
は、後述する所定の閾値決定にあたって参照されるもの
である。
【0039】次に、削減符号量算出部120について説
明する。
【0040】量子化が行われた係数列は、有効係数カウ
ント回路52に送られている。この有効係数カウント回
路52は、上述したようにゼロでない係数である有効係
数の数が1ブロックあたり、すなわち1の係数列あた
り、いくつあるかをカウントするものである。そして、
そのカウント結果は、ブロック符号量判定回路54に送
られている。このブロック符号量判定回路54は、符号
量/有効係数の数テーブル56を参照して、有効係数の
数から、1ブロックあたりの予想符号量の判定を行うも
のである。
【0041】図2には、1ブロックあたりの有効係数の
数とブロックを最終的に符号化処理した場合の符号量と
の関係が示されている。図示されるように、有効係数の
数と予測符号量との関係との間には極めて相関関係が強
く、ほぼ線形的な分布が得られている。
【0042】この図2から理解されるように、有効係数
の数を求めることにより、精度の良い符号量の予測を実
現することが可能となる。すなわち、この図2を図6に
示したものと比較すれば明らかな如く、有効係数の数か
ら符号量を予測することにより極めて精度の良い予測が
実現できる。
【0043】従って、ブロック符号量判定回路54は、
このような前提のもと、符号量/有効係数の数テーブル
56を参照して、ブロックあたり発生する符号量の予測
を行い、その結果を符号量累積回路58に送出する。こ
の符号量累積回路58は、各ブロック、すなわち各係数
列毎に予測された符号量を累積し、最終的に1画面分の
総符号量を求めるものである。そして、求められた総符
号量は、削減符号量計算回路60に送られている。
【0044】この削減符号量計算回路60には、外部か
ら設定された規定総符号量の設定値が入力されており、
予想された総符号量からその設定値を減算することによ
り、要求される削減符号量を次に述べる閾値決定部62
に送出している。
【0045】閾値決定部62は、上述した符号量/評価
値テーブル50を参照して、削減符号量に基づいて所定
の閾値を決定する。この閾値は、次のように決定され
る。まず、テーブル50を参照して最も低い評価値に存
在する符号量を求め、これと削減符号量とを比較する。
この場合に、その最も低い評価値に対応する符号量が削
減符号量より小さい場合には、その符号量に、次に低い
評価値に対応する符号量を加算し、これと削減符号量と
を比較する。このような過程を順次繰り返すことによ
り、最終的に、ある評価値において、その評価値以下の
合計符号量が削減符号量と一致あるいはそれを越えるこ
とになる。この際、閾値決定部62は、その評価値を閾
値として定め、これを係数ゼロ置換部38に送出する。
【0046】係数ゼロ置換部38は、上述した閾値を入
力して、この閾値以下の評価値が設定された係数を、発
生符号量が規定総符号量以下になるようにゼロに置換す
るものである。具体的には、データメモリ40から順次
読み出される各係数列は、係数ゼロ置換部38に送られ
ると共に、評価値設定部36にも送出されており、この
評価値設定部36で、上述した評価値計算回路42と同
様の処理が行われて各係数についての評価値が設定され
る。
【0047】そして、係数ゼロ置換部38では、入力さ
れた係数列と評価値設定部36からの各係数に対応する
評価値とを入力して、閾値以下の評価値に対応する係数
をゼロに置換することになる。但し、閾値に等しい評価
値をもつ係数は、適当な選択をしてゼロに置換する。な
お、この係数のゼロ置換は、後述するゼロのランレング
ス符号化が行われることを前提としてなされるものであ
って、このような評価値を基準とした係数のゼロ置換に
よれば、きめの細かいかつ適切なデータ削減を実現する
ことが可能となる。
【0048】なお、この係数ゼロ置換部38には、デー
タメモリ40から読み出された係数列のうちAC成分の
係数が送られており、DC成分の係数は別系統で処理さ
れている。
【0049】次に、符号化処理部64について説明す
る。
【0050】この符号化処理部64は、AC成分の係数
の符号化を行うランレングス符号化回路66及びハフマ
ン符号化回路68と、DC成分の係数の符号化を行う差
分符号化回路70及びハフマン符号化回路72と、で構
成されている。
【0051】係数ゼロ置換部38にて所定の係数がゼロ
に置換された係数列は、ランレングス符号化回路66に
送られ、ここで“ゼロ”のランレングス符号化が行われ
ている。なお、この符号化は、図4に示したジクザグの
スキャン経路14に沿って行われている。そして、ラン
レングス符号化が行われた係数列は、ハフマン符号化回
路68に送られ、ここで可変長符号化であるハフマン符
号化が行われる。
【0052】一方、DC成分の係数は、差分符号化回路
70に送られ、ここでいわゆる差分符号化が行われた
後、上記同様に、ハフマン符号化回路72によってハフ
マン符号化が行われる。
【0053】そして、ハフマン符号化回路68及びハフ
マン符号化回路72からそれぞれ出力されたデータ(符
号)は、図示されていないマルチプレクサによって順次
外部装置へあるいは伝送経路へ送出されることになる。
【0054】割当ビット数監視回路74は、上述のよう
な処理によって各ブロックに対して定められた予測符号
量と、ハフマン符号化回路68で実際に処理された符号
量と、の比較・監視を行うものである。すなわち、上述
した各処理における符号量はあくまでも予測したもので
あって、実際には若干ながら割当量より実際の符号量が
オーバーすることが考えられる。そこで、この割当ビッ
ト数監視回路74は、かかる事態を監視し、そのような
場合には、それ以後、当該ブロック内の未処理の高周波
数側の係数の符号化を停止させるものである。また、予
測した符号量より実際の符号量が下回っている場合に
は、余剰符号量としてそれをプールしておき、次に割当
符号量をオーバーしたものが生じたときに、それに対し
てそのプールした余剰ビットを充填する処理も行う。
【0055】以上のように、本実施例の画像データ符号
化装置によれば、評価値を基準として各係数毎に全画像
データ内における重要度を判断して、データ削減を行う
ことができるので、データ圧縮において合理的な符号量
の配分を実現させることが可能となる。すなわち、優先
順位の高いデータを有効に保存して、画像の劣化を最小
限に止めることが可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画像デ
ータを比較的高い圧縮率で符号化しても画像の劣化を最
小限に止めつつ良好な画質を保つことが可能となる。
【0057】特に、本発明によれば、削減すべき符号量
を精度良く求めることができるので、各ブロックに対し
て合理的な符号量の配分が実現され、画質の点で優先順
位の高いデータを有効に保存することが可能となる。ま
た、データの削減は、評価値を基準として画像全体にわ
たって統一化された閾値に基づいて行われるので、各部
分における画質を均一化させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像データ符号化装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】各ブロックあたりの有効係数の数と発生符号量
との関係を示す特性図である。
【図3】従来の一般的な画像データ符号化装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】DCT変換後の係数列の概念を示す概念図であ
る。
【図5】量子化ステップを可変可能な従来の画像データ
符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図6】各ブロックあたりの分散と発生符号量との関係
を示す特性図である。
【符号の説明】
32 DCT回路 34 量子化回路 36 評価値設定部 38 係数ゼロ置換部 60 閾値決定部 64 符号化処理部 100 削減量調整部 110 評価値別符号量算出部 120 削減符号量算出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データから、n行m列の画素データで
    構成されるブロックを抽出するブロック抽出手段と、 前記抽出されたブロックに対して直交変換を行い、空間
    周波数領域上の係数列を得る直交変換手段と、 前記直交変換により得られた係数列に対して、ゼロのラ
    ンレングス符号化を含む所定の符号化処理を行う符号化
    手段と、 を有する画像データ符号化装置において、 前記直交変換された係数列を入力して、各係数につい
    て、その絶対値とその対応空間周波数とから評価値を設
    定する評価値設定手段と、 前記直交変換された係数列を入力し、各係数について前
    記符号化処理で発生が予想される符号量を算出し、同じ
    大きさの前記評価値毎に前記予想される符号量を振り分
    けて積算する評価値別符号量算出手段と、 前記直交変換された係数列を入力して、前記符号化処理
    で発生が予測されるブロック符号量を求め、全ての係数
    列について前記ブロック符号量を累積する総符号量算出
    手段と、 前記累積により求められた予測総符号量から、予め設定
    された規定総符号量を減算して、要求される削減符号量
    を算出する削減符号量算出手段と、 前記評価値別に積算された符号量を参照して、前記削減
    符号量に基づき、所定の閾値を決定する閾値決定手段
    と、 前記直交変換された係数列を入力して、前記決定された
    閾値以下の評価値が設定されている係数を、発生符号量
    が規定総符号量以下になるようにゼロに置換する係数ゼ
    ロ置換手段と、 を含み、 前記ランレングス符号化を行う時あるいはそれ以前に、
    前記係数のゼロ置換によって符号量調整を行うことを特
    徴とする画像データ符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022405A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びに、プログラム
US11493146B2 (en) 2019-01-17 2022-11-08 Fumoto Giken Co., Ltd. Opening and closing valve

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