JPH0678282A - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JPH0678282A
JPH0678282A JP22445192A JP22445192A JPH0678282A JP H0678282 A JPH0678282 A JP H0678282A JP 22445192 A JP22445192 A JP 22445192A JP 22445192 A JP22445192 A JP 22445192A JP H0678282 A JPH0678282 A JP H0678282A
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号化効率が高く、エラー回復能力、編集
能力、及びシーンチェンジ対応能力の優れた動画像符号
化装置を提供する。 【構成】 量子化誤差計測手段11は、量子化手段3の
入出力のデータから、量子化誤差を計測し、量子化制御
手段13へ送る。符号量計測手段12は、バッファ5か
ら、各画像の符号量を計測すると共に、バッファ占有量
の上限及び下限を計測し、それらの情報を量子化制御手
段13へ送る。量子化制御手段13は、符号量計測手段
12から与えられる実測符号量と、所定の符号量(ビッ
トレート)とから、所定の量子化誤差を決定し、その所
定の量子化誤差と、量子化誤差計測手段11から与えら
れる実測量子化誤差とから、量子化ステップ幅hを変動
させ、量子化手段3を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像を圧縮して符号
化する動画像符号化装置、特に該動画像の品質向上、及
び符号量の制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン(以下、TVとい
う)会議/電話等に用いられる動画像の実時間圧縮方式
としては、例えば次のような文献に記載された方式が最
もよく用いられており、以下その構成を図を用いて説明
する。 文献;テレビジョン学会誌、「画像情報工学と放送技
術」、42[11](1988)大久保栄著“テレビ会
議/電話方式の国際標準化動向”P.1219−122
5 図2は、前記文献に記載された従来の動画像符号化装置
の一構成例を示すブロック図である。この動画像符号化
装置は、現時刻の現画像Si とその直前の前画像Si-1
を入力する動き補償付き予測手段1を有している。動き
補償付き予測手段1は、現画像Si とその前画像Si-1
とのM×Mブロック単位での動きを検出し、該前画像S
i-1 から動きを考慮した現画像Si の予測画像を作り、
該現画像Si と予測画像との差分画像S1を出力する機
能を有し、その出力側に直交変換手段2を介して量子化
手段3が接続されている。直交変換手段2は、入力され
た差分画像S1をN×Nのブロックに分割し、例えば離
散余弦変換(以下、DCTという)等で該画像をブロッ
ク毎に直交変換し、画像ブロックデータS2を量子化手
段3へ出力する機能を有している。量子化手段3は、与
えられた量子化ステップ幅hに基づき、画像ブロックデ
ータS2を量子化し、量子化された画像データS3を出
力する機能を有し、その出力側に符号化手段4を介して
バッファ5が接続されている。
【0003】符号化手段4は、量子化された画像データ
S3を、例えばゼロデータの個数と非ゼロデータのレベ
ルを複合したハフマン符号化法で可変長符号化し、符号
化された画像データS4をバッファ5へ出力する機能を
有している。バッファ5は、例えばファーストイン・フ
ァーストアウト(以下、FIFOという)メモリで構成
され、符号化された画像データS4を一時格納し、該F
IFOの法則に従って、一定のビットレートで符号化さ
れた画像データS5を出力するものである。このバッフ
ァ5には、量子化制御手段6を介して量子化手段3が接
続されている。量子化制御手段6は、バッファ5の占有
量を一定時間おきに観測し、該占有量に応じて量子化手
段3に与える量子化ステップ幅hを決定し、符号発生量
を制御する機能を有している。
【0004】次に、図2に示す動画像符号化装置の動作
を説明する。現時刻の現画像Si 及び現時刻の直前の前
画像Si-1 が動き補償付き予測手段1に入力されると、
該動き補償付き予測手段1では、先ず、現画像Si とそ
の前画像Si-1 とのM×Mブロック単位(例えば、M=
16)での動きを、例えばブロックマッチング法によっ
て検出し、現画像ブロックの動いた分だけ離れた所にあ
る前画像Si-1 のブロックを該現画像ブロックの予測画
像ブロックとし、該現画像ブロックと予測画像ブロック
との差分画像S1を直交変換手段2へ送る。この動き補
償付き予測手段1では、現画像ブロックのみを出力する
機能も有している。直交変換手段2では、入力された差
分画像S1をN×Nのブロック(例えば、N=8)に分
割し、それぞれのブロックに対して、例えば次式(1)
のDCT等の直交変換法を用いて直交変換し、変換され
た画像ブロックデータS2を量子化手段3へ送る。
【0005】
【数1】 この(1)式のC(u),C(v)は、次式(2)で表
される。
【0006】
【数2】 量子化手段3では、入力された画像ブロックデータS2
を、量子化制御手段6から与えられた量子化ステップ幅
hに従って、例えば次式(3)のように、
【数3】
【表1】 符号化手段4では、ブロック単位で入力される量子化さ
れた画像データS3を、例えば、連続するゼロの数(以
下、ゼロラン長という)と、それに続く非ゼロランの値
(以下、レベルという)とを複合し、例えば図3及び図
4に示すようなゼロラン・レベル複合符号例で示すよう
な符号で複合化し、その符号をバッファ5へ送る。な
お、図3において、最後のビット“S”はレベル(LE
VEL)の正負を示す。即ち、“0”は正、“1”は負
を示す。また、図3以外のラン(RUN)及びLEVE
Lの組合わせについては、6ビットのESCAPE符
号、6ビットのRUN及び8ビットのLEVELからな
る20ビットにより符号化される。
【0007】バッファ5では、符号化手段4から不規則
なビットレートで入力される符号化された画像データS
4を、一旦格納し、FIFOの法則に従って一定のビッ
トレートで符号化された画像データS5を出力する。量
子化制御手段6では、一定時間おきにバッファ5の占有
量を観察し、該占有量Bが所定のバッファ占有量の上限
max あるいは下限Bmin を越えないように、量子化手
段3に与える量子化ステップ幅hを下限hmin から上限
max の間で、例えば次式(4)のように、バッファ占
有量Bに応じて量子化ステップ幅hを変動させて発生符
号量を制御する。
【0008】
【数4】 図5は、図2に示す動画像符号化装置の画像予測方式を
説明する図である。この図5に示すように、従来の動画
像符号化装置では、全ての前方予測符号化画像Pにおい
て前画像を予測画像として用い、バッファ5の占有量B
を制御することによって符号化の安定化を図っている。
この符号化効率の例を図6に示す。図6において、横軸
のDLTPは−log2 αを示し、縦軸のBITRA
TEは平均符号量を示す。図6から明らかなように、D
LTP=0のときに平均符号量が最小となり、このとき
に符号化効率が最も良くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の動画像符号化装置では、次のような課題があった。 (a) 符号量の制御は、バッファ5の占有量Bのみに
よって行われているので、最適化が図られていない。 (b) 画像間の予測符号化をベースにしており、画像
が図5に示すように、全ての前方予測符号化画像Pにお
いて前画像を予測画像として用いているので、エラーか
らの回復能力が低く、またTV会議等においての途中参
加、あるいは符号化画像の録画や編集も困難である。 (c) シーンチェンジが発生したときに、予測誤差が
急増し、符号化効率が低下する。 本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、符号
化効率が低い、さらにエラー回復能力、編集能力、シー
ンチェンジ対応能力等が低いという点について解決した
動画像符号化装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、現時刻の現画像とその直前の前画像
とのM×Mブロック単位(但し、M;正の整数)での動
きを検出し、該前画像から動きを考慮した現画像の予測
画像を作り、該現画像と該予測画像との差分画像を出力
する動き補償付き予測手段と、前記動き補償付き予測手
段の出力画像をN×N(但し、N;正の整数)のブロッ
クに分割し、該ブロック毎に直交変換して出力する直交
変換手段と、与えられた量子化ステップ幅を用いて前記
直交変換手段の出力を量子化する量子化手段と、前記量
子化手段の出力を符号化する符号化手段と、前記符号化
手段の出力を一時格納し、一定のビットレートで出力す
るバッファとを、備えた動画像符号化装置において、N
枚の画像毎に一枚の画像を無条件で予測なしで現画像を
出力する機能を、前記動き補償付き予測手段に設けてい
る。
【0011】さらに、前記量子化手段の入力及び出力か
ら画像の量子化誤差を計測して出力する量子化誤差計測
手段と、前記バッファから各画像の符号量を計測すると
共に該バッファの占有量の上限と下限を計測し、それら
の計測情報を出力する符号量計測手段と、前記量子化誤
差計測手段及び符号量計測手段の出力に基づき、前記量
子化誤差が所定の値となるよう、かつ前記N枚の画像グ
ループ単位での平均符号量が所定の値となるように、前
記量子化ステップ幅を変動させて前記量子化手段を制御
する量子化制御手段とを、設けている。第2の発明で
は、第1の発明の量子化制御手段を、N枚の画像をグル
ープ化し、その先頭画像を画像内の圧縮符号化をし、そ
の他の画像に対して前画像を用いて予測し、圧縮符号化
を行ない、さらにグループ内のそれぞれの画像に対して
その量子化誤差が、前画像の量子化誤差のα倍(α>
1)となるように、かつグループ内のN枚の画像の平均
量子化誤差が所定値となるように前記量子化手段を制御
する構成にしている。
【0012】第3の発明では、第2の発明の量子化制御
手段において、現画像と前画像の量子化誤差の比αが4
-N近傍(N;グループ内の画像の枚数)になるようにし
ている。第4の発明では、第1の発明と同様に、動き補
償付き予測手段と、直交変換手段と、量子化手段と、符
号化手段と、バッファとを備えた動画像符号化装置にお
いて、N枚の画像毎に一枚の画像を無条件で予測なしで
現画像を出力する機能を、前記動き補償付き予測手段に
設けている。さらに、前記現画像と、前記動き補償付き
予測手段から出力される該現画像の予測画像とから、画
像の統計性質を算出する統計性質算出手段と、前記統計
性質に基づき、画像グループの大きさ、及び該画像グル
ープ内の各画像への最適符号量割当て値を算出する符号
量決定手段と、前記バッファから画像の平均符号量を計
測すると共に該バッファの占有量の上限と下限を計測
し、それらの計測情報を出力する符号量計測手段と、前
記符号量決定手段及び符号量計測手段の出力に基づき、
前記平均符号量が前記最適割当て符号量と一致するよう
に前記量子化ステップ幅を変動させて前記量子化手段を
制御する量子化制御手段とを、設けている。
【0013】第5の発明では、第4の発明の符号量決定
手段を、N枚の画像を1つのグループとし、先頭画像を
画像内符号化し、その後の画像を画像間予測符号化し、
かつグループ内のそれぞれの画像の量子化誤差が前画像
の量子化誤差のα倍と設定し、各画像の最適割当て符号
量を算出する構成にしている。第6の発明では、第5の
発明の符号量決定手段を、画像の統計性質の変化から動
画像の動きの激しさを検出し、動きが激しいときに画像
グループを小さくし、動きが緩やかなときに画像グルー
プを大きくし、シーンチェンジのような突発的な変化が
あったときにそこから画像グループを新規形成する構成
にしている。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、以上のように動画像符号
化装置を構成したので、量子化手段の入力データ及び出
力データが量子化誤差計測手段へ与えられると、該量子
化誤差計測手段では、量子化誤差を計測して量子化制御
手段へ送る。符号量計測手段では、バッファから各画像
の符号量を計測すると共に、該バッファの占有量の上限
及び下限を計測し、それらの計測情報を量子化制御手段
へ与える。量子化制御手段では、例えば、符号量計測手
段から与えられる実測符号量と所定の符号量(ビットレ
ート)とから、所定の量子化誤差を決定し、該所定の量
子化誤差と量子化誤差計測手段から与えられる実測量子
化誤差とから、量子化ステップ幅を変動させ、量子化手
段を制御する。第2の発明によれば、量子化制御手段
は、1つの画像グループに対してそれぞれの画像の量子
化誤差が前画像のα倍となるよに量子化手段を制御す
る。これにより、画像グループ先頭の1枚の画像を画像
内符号化をしても、圧縮率が向上する。第3の発明によ
れば、量子化制御手段が、現画像と前画像の量子化誤差
の比αを4-N近傍とすることにより、平均符号量が最小
となって符号化効率が向上する。
【0015】第4の発明によれば、統計性質算出手段
は、現画像と、動き補償付き予測手段から出力される該
現画像の予測画像とから、該現画像の相関、分散、該現
画像と予測画像間の相関、現画像と予測画像との差分画
像の分散等といった統計性質を算出し、それらの統計性
質の情報を符号量決定手段へ与える。符号量決定手段
は、統計性質算出手段で算出された統計性質から、画像
グループの大きさ(例えば、グループ内の画像の枚数)
を決定し、該グループ内のそれぞれの画像に割当てる符
号量を決定し、その割当て符号量を量子化制御手段へ送
る。符号量計測手段は、バッファから、画像の平均符号
量を計測すると共に、該バッファの占有量の上限及び下
限を計測し、それらの情報を量子化制御手段へ与える。
量子化制御手段では、符号量計測手段からの実測平均符
号量が、符号量決定手段からの割当て符号量と一致する
よう、さらにバッファ占有量が上限及び下限を越えない
よう、量子化ステップ幅を変動させ、量子化手段を制御
する。
【0016】第5の発明によれば、符号量決定手段は、
N枚の画像を1つの独立した単位とし、画像の統計性質
に基づいて最適な符号量を割当てる。これにより、平均
符号量が最小となって符号化効率が向上する。第6の発
明によれば、符号量決定手段は、画像グループの大きさ
や、該画像グループの新規形成を制御する。これによ
り、最適なビット割当て値が決定される。従って、前記
課題を解決できるのである。
【0017】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す動画像符号化装置
の構成ブロック図であり、従来の動画像符号化装置を示
す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されて
いる。この動画像符号化装置は、従来と異なる動き補償
付き予測手段1Aを有し、その出力側に、従来と同様の
直交変換手段2、量子化手段3、符号化手段4、及びバ
ッファ5が縦続接続されている。動き補償付き予測手段
1Aは、従来の動き補償付き予測手段1と同様に差分画
像S1aを出力する機能を有する他に、N枚の画像毎
に、1枚の画像を無条件で予測なしで現画像S1bを出
力する機能を有している。
【0018】また、本実施例の動画像符号化装置では、
量子化手段3の入力側及び出力側に量子化誤差計測手段
11が接続されると共に、バッファ5に符号量計測手段
12が接続され、該量子化誤差計測手段11及び符号量
計測手段12に量子化制御手段13が接続され、該量子
化制御手段13によって量子化手段3が制御されるよう
になっている。量子化誤差計測手段11は、量子化手段
3の入力X(i)である画像ブロックデータS2と、出
力Y(i)である量子化された画像データS3とから、
量子化誤差MSEを計測し、それを量子化制御手段13
へ与える機能を有している。符号量計測手段12は、バ
ッファ5から、各画像の符号量と該バッファ5の占有量
Bの上限Bmax 及び下限Bmin を計測し、その情報を量
子化制御手段13へ出力する機能を有している。量子化
制御手段13は、量子化誤差計測手段11及び符号量計
測手段12の出力に基づき、実測量子化誤差MSEと所
定の量子化誤差とから、量子化手段3に与える量子化ス
テップ幅hを制御すると共に、符号量計測手段12から
の実測符号量と所定の符号量(ビットレート)とから、
所定の量子化誤差を決定する機能を有している。図7
は、図1に示す動画像符号化装置の画像予測方式を示す
図である。Nフレームは、1つの画像内符号化画像I
と、複数の前方予測符号化画像Pとで、構成されてい
る。本実施例の動画像符号化装置では、画像を図7のよ
うに、N枚の画像(I,P)を1つの独立した単位とし
て扱い、それを符号化している。以下その符号化の動作
を説明する。
【0019】先ず、現時刻の現画像Si 及び現時刻の直
前の前画像Si-1 が動き補償付き予測手段1Aに入力さ
れると、該動き補償付き予測手段1Aでは、入力画像の
カウント値がNの整数倍となるときに現画像Si をその
まま現画像S1bとして直交変換手段2へ出力し、画像
のカウント値がNの整数倍以外の場合、従来と同様に予
測差分画像S1aを直交変換手段2へ出力する。直交変
換手段2では、入力された差分画像S1aまたは現画像
S1bを従来と同様に、DCT等でブロック毎に直交変
換し、その画像ブロックデータS2を量子化手段3へ出
力する。量子化手段3では、従来と同様に、与えられた
量子化ステップ幅hを用い、入力された画像ブロックデ
ータS2を量子化し、表1のジグザグの順序で量子化さ
れた画像データS3を符号化手段4へ出力する。
【0020】符号化手段4は、従来と同様に、量子化手
段3からの量子化された画像データS3を、ゼロラン長
とそれに続くレベルとを複合して図3及び図4のような
符号で符号化し、その符号化された画像データS4をバ
ッファ5へ出力する。バッファ5では、従来と同様に、
符号化された画像データS4を一旦格納し、FIFOの
法則に従って一定のビットレートで符号化された画像デ
ータS5を出力する。量子化誤差計測手段11では、量
子化手段3の入力X(i)である画像ブロックデータS
2と、出力Y(i)である量子化された画像データS3
とに基づき、次式(5)に従い量子化誤差MSEを算出
し、それを量子化制御手段13へ送る。
【0021】
【数5】 この(5)式において、Nは1ブロック、数ブロック、
あるいは1画像とすることができる。符号量計測手段1
2では、バッファ5の内容に基づき、1画素単位の符号
量を計測し、量子化制御手段13へ送ると同時に、該バ
ッファ5の占有量Bが上限Bmax あるいは下限Bmin
越えているか否かをチェックし、その上限Bmax あるい
は下限Bmin を越えたときに、量子化制御手段13にそ
の情報を送る。量子化制御手段13では、N枚の画像を
1つのグループ単位とし、その平均量子化誤差MSE
所定の量子化誤差となるように、かつi番目の画像の量
子化誤差MSE(i)が、 MSE(i+1)=α・MSE(i) ・・・(6) 但し、α;定数 となるように、量子化誤差計測手段11から与えられる
量子化誤差MSEを配分する。そのため、各画像の量子
化誤差は次式(7)〜(9)に示すように、平均量子化
誤差MSEの関数となる。
【0022】
【数6】 即ち、量子化制御手段13では、N枚の画像グループ単
位内のi番目の画像に対して、量子化誤差MSE(i)
が(9)式となるように、量子化手段3に与える量子化
ステップ幅hを制御する。(6)〜(9)式において、
定数αとしてα=4-N近傍の値を用いることで、高い圧
縮効率が得られる。量子化制御手段13における量子化
ステップ幅hの制御方式としては、例えば、量子化誤差
計測手段11から入力される量子化誤差MSEと、所定
の量子化誤差MSE(i)とから、量子化ステップ幅h
(n)を次式(10)のように算出する。
【0023】
【数7】 ここで、量子化制御手段13では、符号量計測手段12
から、バッファ5の占有量Bが上限Bmax あるいは下限
min を越えたという情報が入力されると、量子化ステ
ップ幅hを無条件に最大値hmax あるいは最小値hmin
にする。また、量子化制御手段13では、符号量計測手
段12より与えられた各画像の符号量に対し、N枚の画
像グループ単位での平均を取り、該平均値bave が所定
の符号量BRとなるように、前記N枚の画像グループ単
位の平均量子化誤差MSEを次式(11)のように更新
していく。
【0024】
【数8】 なお、(10)式及び(11)式おいて、定数β及びγ
は制御の性質を左右する。そのため、定数β及びγを小
さくすると、制御が緩やかになるが、感度も下る。これ
に対し、定数β及びγを大きくすると、制御が迅速かつ
敏感になるが、上下変動が激しくなる可能性がある。ま
た、(6)〜(9)式における定数αは、画像の性質及
び画像グループ単位内の画像の枚数Nに左右されるが、
人物、風景等のTV画像において、α=4-N近傍が最適
である。図8は、TV会議、TV電話等に用いられるテ
スト画像から、統計的性質を抽出し、グループの大きさ
N=20とし、平均量子化誤差MSEが画像の分散の5
%と設定したときの図1の符号化効率例を示すシミュレ
ーション結果である。この図8は、従来の図6と同様
に、横軸のDLTPが−log2 αを示し、縦軸のBI
RATEが平均符号量を示す。図8から明らかなよ
うに、この画像の前記設定の場合、DLTP=−0.1
(α=4-N)のときに平均符号量が最小となり、符号化
効率が最も良くなる。従来の図6と比較すると、本実施
例の方式の方が最適時の平均符号量が少なく、符号化効
率が良いことがわかる。このように、図1の量子化制御
手段13により、最適時の平均符号量が所定の符号量と
なるように、平均量子化誤差MSEを制御すれば、常に
符号化効率の高い動画像符号化が実現できる。以上のよ
うに、この第1の実施例では、次のような利点(a)〜
(c)を有している。 (a) 本実施例では、画像を図7のように、N枚の画
像(I,P)を1つの独立した単位としたので、動画像
符号化装置のエラー回復が速くなり、遅くともN枚の画
像後は回復する。 (b) 符号化画像の録画や編集等も、N枚の画像グル
ープ単位で行える。さらに、TV会議等に用いる場合
に、ユーザの途中参加が容易にできる。即ち、途中から
受信しても、遅くともN枚の画像後には、画像内のみを
符号化した画像が受信できるので、そこからは正しい画
像が再生できる。さらに、シーンチェンジへも迅速に対
応できる。 (c) 1つの画像グループに対して、それぞれの画像
の量子化誤差MSEが前画像のα倍(α>1)となるよ
うにしたので、画像グループ先頭の1枚の画像を画像内
符号化をしても、従来より、高い圧縮率が得られる。
【0025】第2の実施例 図9は、本発明の第2の実施例を示す動画像符号化装置
の構成ブロック図であり、第1の実施例を示す図1中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
動画像符号化装置では、図1と同様の動き補償付き予測
手段1A、直交変換手段2、量子化手段3、符号化手段
4、及びバッファ5を備えている。動き補償付き予測手
段1Aの入力側及び出力側には、統計性質算出手段21
が接続され、その出力側に符号量決定手段22が接続さ
れている。統計性質算出手段21は、現画像Si と、動
き補償付き予測手段1Aから出力される該現画像Si
予測画像S1cとから、該現画像Si の相関、分散、該
現画像Si と予測画像S1cの相関、及び差分画像S1
aの分散等の統計性質を算出し、その統計性質情報を符
号量決定手段22へ与える機能を有している。符号量決
定手段22は、統計性質算出手段21で算出された画像
の統計性質の情報から、画像グループの大きさ(グルー
プ内の画像の枚数)を決定し、該画像グループ内のそれ
ぞれの画像に割当てる符号量を決定する機能を有してい
る。
【0026】また、バッファ5には符号量計測手段23
が接続され、その出力側に量子化制御手段24が接続さ
れている。符号量計測手段23は、バッファ5から、画
像の平均符号量を計測すると共に、該バッファ5の占有
量Bの上限Bmax 及び下限Bmin を計測し、それらの情
報を量子化制御手段24へ与える機能を有している。量
子化制御手段24は、画像の符号量が、与えられた符号
量となるよう、かつバッファ占有量Bが上限Bmax 及び
下限Bmin を越えないよう、量子化手段3に与える量子
化ステップ幅hを制御する機能を有している。
【0027】次に、動作を説明する。現時刻の現画像S
i 及び現時刻の前画像Si-1 が動き補償付き予測手段1
Aに入力されると、該動き補償付き予測手段1A、直交
変換手段2、量子化手段3、符号化手段4、及びバッフ
ァ5が、第1の実施例とほぼ同様に動作する。統計性質
算出手段21では、入力された現画像Si と、動き補償
付き予測手段1Aより入力された該現画像Si の予測画
像S1cとから、該現画像Si の分散δx 2 、該現画像
i の相関係数ρx ,ρy 、該現画像Si と予測画像S
1c間の相関係数ρp 、及び該現画像Si と予測画像S
1cとの差分の分散δs 2 を、次の(12)〜(16)
式から求める。
【0028】
【数9】
【数10】 これらの式において、X(k,l)は現画像、X
p (k,l)は予測画像である。は現画像Si の平均
値、p は予測画像Xp (k,l)の平均値であり、こ
れらは(13)式より求まる。これらの統計性質(δx
2 ,ρx ,ρy ,ρp,δs 2 )の情報は、符号量決定
手段22へ送られる。
【0029】符号量決定手段22では、先ず、与えられ
た現画像Si の分散δx 2 と、該現画像Si と予測画像
p (k,l)の差分画像S1aの分散δx 2 とから、
画像グループの大きさNを決定する。この画像グループ
の大きさNは、例えば次式(17)のように決定され
る。
【0030】
【数11】 また、符号量決定手段22は、δs 2 /δx 2 ≧1/k
(例えば、k≦3)のとき、即ち画像のシーンチェンジ
あるいは激しい動きがあったときに、そこから強制的に
新規グループとなるように指示を出す。そして、画像の
統計性質の情報ρx ,ρy ,ρp 、及びグループ情報N
に対応する予め論理演算あるいは実画像シミュレーショ
ンによって得られた最適の符号量をそれぞれの画像に割
当て、その符号量を量子化制御手段24へ送る。最適符
号量の論理演算法としては、例えば次のような方法があ
る。先ず、グループ内のi番目画像の量子化誤差MSE
(i)を次式(18)のように設定すると、グループ内
の平均量子化誤差MSEが次式(19)となる。
【0031】
【数12】 そのため、i番目の量子化誤差MSEは、前記(9)式
のように、 MSE(i)=N・(1−α)・αi MSE/(1−αN ) ・・・(9) 平均量子化誤差MSEの関数となる。そして、グループ
内先頭の画像に対して、該画像内の符号化を行ない、符
号量と量子化誤差の関係を次式(20)より求める。
【0032】
【数13】 この(20)式のf(ρx ,ρy )は、横方向及び縦方
向の相関係数がρx 及びρy となる。正規分布を有する
確立過程のDCT等による直交変換後の各周波数の分散
の相乗平均を示し、現画像Si の相関係数ρx ,ρy
り求まる。グループ内のその他の画像については、予測
符号化を行ない、符号量と量子化誤差との関係を次の
(21),(22)式より求める。
【0033】
【数14】 そして、画像グループ内のN枚の画像の平均符号量が所
定の符号量(=伝送ビットレート)となるように、次の
(23)式を求める。
【0034】
【数15】 前記(20)〜(22)式をこの(23)式に代入すれ
ば、該(23)式は平均量子化誤差MSEと定数αの関
数となる。そこで、平均量子化誤差MSEが最も小さく
なるように定数αを定め、該定数αを(20)式及び
(21)式に代入すれば、各画像の最適ビット割当て値
γ(i)が求まる。前記論理演算結果は、第1の実施
例と同様に図8のようになる。この図8と従来の図6と
を比較すると、第1の実施例と同様に、この第2の実施
例の方が最適時の平均符号量が少なく、符号化効率が良
いことがわかる。図10は、図9における最適時の各画
像への割当て符号量の例を示す図である。この図から明
らかなように、最適時の平均符号量が所定の符号量とな
るように平均量子化誤差MSEを変動させれば、必要と
なる各画像への最適割当て符号量が求まる。
【0035】一方、符号量計測手段23では、数画像ブ
ロック単位の平均符号量を計測し、その計測結果を量子
化制御手段24へ送ると同時に、バッファ5の占有量B
が上限Bmax あるいは下限Bmin を越えているか否かを
チェックし、上限Bmax あるいは下限Bmin を越えたと
き、その情報を量子化制御手段24へ送る。量子化制御
手段24では、符号量計測手段23より入力される実測
符号量Bが、符号量決定手段22より与えられた割当て
符号量bγ(i)となるように、量子化手段3に与える
量子化ステップ幅hを例えば次式(24)のように制御
する。
【0036】
【数16】 ここで、正の定数βは、制御の特性に影響を与えるの
で、符号量計測手段23の計測画像ブロックによって求
める必要がある。一般的に、定数βを大きくすると、制
御が迅速かつ敏速になるが、過制御の可能性が生じる。
これに対し、定数βを小さくすると、制御は緩やかにな
るが、収束も遅くなる。また、符号量計測手段23よ
り、バッファ占有量Bが上限Bmax あるいは下限Bmin
を越えたという情報が与えられると、量子化制御手段2
4は強制的に量子化ステップ幅hを最大値hmax あるい
は最小値hmin とする。以上のように、この第2の実施
例では、第1の実施例の利点(a),(b)と同一の利
点を有している。さらに、統計性質算出手段21で求め
た画像の統計性質に基づき、符号量決定手段22で最適
な符号量を割当てるようにしているので、画像グループ
先頭の1枚の画像を画像内符号化をしても、従来より高
い圧縮率が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、N枚の画像を1つの独立した単位として符号
化を行なうので、符号化効率が向上すると共に、エラー
回復が速くなり、遅くともN枚の画像後は回復するで、
エラー回復能力が向上する。その上、符号化画像の録画
や編集等もN枚の画像グループ単位で行なえる。さら
に、TV会議等に用いる場合に、ユーザの途中参加が容
易にできる。つまり、途中から受信しても、遅くともN
枚の画像後には該画像内のみを符号化した画像が受信で
きるので、そこからは正しい画像が再生でき、編集能力
が向上する。しかも、シーンチェンジへも迅速に対応で
きるので、シーンチェンジ対応能力が向上する。第2の
発明によれば、1つの画像グループに対してそれぞれの
画像の量子化誤差が前画像のα倍となるようにしたの
で、画像グループ先頭の1枚の画像を該画像内符号化を
しても、従来より高い圧縮率が得られ、符号化効率が向
上する。第3の発明によれば、現画像と前画像の量子化
誤差の比αを4-N近傍としたので、高い圧縮効率が得ら
れる。第4の発明によれば、N枚の画像を1つの独立し
た単位として符号化を行なうようにしたので、第1の発
明とほぼ同様に、符号化効率が高く、エラー回復能力、
編集能力、及びシーンチェンジ対応能力が向上する。第
5の発明によれば、画像の統計性質に基づいて最適な符
号量を割当てるようにしているので、画像グループ先頭
の1枚の画像を該画像内符号化をしても、従来より高い
圧縮率が得られ、符号化効率が向上する。
【0038】第6の発明によれば、画像の統計性質の変
化に基づき画像グループの大きさを変えたり、あるいは
シーンチェンジのような突発的な変化があった場合に、
そこから強制的に新規グループとなるようにしたので、
最適な符号量を割当てることができ、それによって符号
化効率の向上や、シーチェンジ対応能力等が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す動画像符号化装置
の構成ブロック図である。
【図2】従来の動画像符号化装置の構成ブロック図であ
る。
【図3】図2のゼロラン・レベル複合符号の例を示す図
である。
【図4】図2のゼロラン・レベル複合符号の例を示す図
である。
【図5】図2の画像予測方式を示す図である。
【図6】図2における符号化方式の符号化効率の例を示
す図である。
【図7】図1の画像予測方式を示す図である。
【図8】図1おける符号化方式の符号化効率の例を示す
図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す動画像符号化装置
の構成ブロック図である。
【図10】図9の最適割当て符号量の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1A 動き補償付き予測手段 2 直交変換手段 3 量子化手段 4 符号化手段 5 バッファ 11 量子化誤差計測手段 12 符号量計測手段 13 量子化制御手段 21 統計性質算出手段 22 符号量決定手段 23 符号量計測手段 24 量子化制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現時刻の現画像とその直前の前画像との
    M×Mブロック単位(但し、M;正の整数)での動きを
    検出し、該前画像から動きを考慮した現画像の予測画像
    を作り、該現画像と該予測画像との差分画像を出力する
    動き補償付き予測手段と、 前記動き補償付き予測手段の出力画像をN×N(但し、
    N;正の整数)のブロックに分割し、該ブロック毎に直
    交変換して出力する直交変換手段と、 与えられた量子化ステップ幅を用いて前記直交変換手段
    の出力を量子化する量子化手段と、 前記量子化手段の出力を符号化する符号化手段と、 前記符号化手段の出力を一時格納し、一定のビットレー
    トで出力するバッファとを、 備えた動画像符号化装置において、 N枚の画像毎に一枚の画像を無条件で予測なしで現画像
    を出力する機能を、前記動き補償付き予測手段に設け、 前記量子化手段の入力及び出力から画像の量子化誤差を
    計測して出力する量子化誤差計測手段と、 前記バッファから各画像の符号量を計測すると共に該バ
    ッファの占有量の上限と下限を計測し、それらの計測情
    報を出力する符号量計測手段と、 前記量子化誤差計測手段及び符号量計測手段の出力に基
    づき、前記量子化誤差が所定の値となるよう、かつ前記
    N枚の画像グループ単位での平均符号量が所定の値とな
    るように、前記量子化ステップ幅を変動させて前記量子
    化手段を制御する量子化制御手段とを、 設けたことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記量子化制御手段は、N枚の画像をグ
    ループ化し、その先頭画像を画像内の圧縮符号化をし、
    その他の画像に対して前画像を用いて予測し、圧縮符号
    化を行ない、さらにグループ内のそれぞれの画像に対し
    てその量子化誤差が、前画像の量子化誤差のα倍(α>
    1)となるように、かつグループ内のN枚の画像の平均
    量子化誤差が所定値となるように前記量子化手段を制御
    する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の動画像
    符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記量子化制御手段において、現画像と
    前画像の量子化誤差の比αが4-N近傍(N;グループ内
    の画像の枚数)とすることを特徴とする請求項2記載の
    動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 現時刻の現画像とその直前の前画像との
    M×Mブロック単位(但し、M;正の整数)での動きを
    検出し、該前画像から動きを考慮した現画像の予測画像
    を作り、該現画像と該予測画像との差分画像を出力する
    動き補償付き予測手段と、 前記動き補償付き予測手段の出力画像をN×N(但し、
    N;正の整数)のブロックに分割し、該ブロック毎に直
    交変換して出力する直交変換手段と、 与えられた量子化ステップ幅を用いて前記直交変換手段
    の出力を量子化する量子化手段と、 前記量子化手段の出力を符号化する符号化手段と、 前記符号化手段の出力を一時格納し、一定のビットレー
    トで出力するバッファとを、 備えた動画像符号化装置において、 N枚の画像毎に一枚の画像を無条件で予測なしで現画像
    を出力する機能を、前記動き補償付き予測手段に設け、 前記現画像と、前記動き補償付き予測手段から出力され
    る該現画像の予測画像とから、画像の統計性質を算出す
    る統計性質算出手段と、 前記統計性質に基づき、画像グループの大きさ、及び該
    画像グループ内の各画像への最適符号量割当て値を算出
    する符号量決定手段と、 前記バッファから画像の平均符号量を計測すると共に該
    バッファの占有量の上限と下限を計測し、それらの計測
    情報を出力する符号量計測手段と、 前記符号量決定手段及び符号量計測手段の出力に基づ
    き、前記平均符号量が前記最適割当て符号量と一致する
    ように前記量子化ステップ幅を変動させて前記量子化手
    段を制御する量子化制御手段とを、 設けたことを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記符号量決定手段は、N枚の画像を1
    つのグループとし、先頭画像を画像内符号化し、その後
    の画像を画像間予測符号化し、かつグループ内のそれぞ
    れの画像の量子化誤差が前画像の量子化誤差のα倍と設
    定し、各画像の最適割当て符号量を算出する構成にした
    ことを特徴とする請求項4記載の動画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記符号量決定手段は、画像の統計性質
    の変化から動画像の動きの激しさを検出し、動きが激し
    いときに画像グループを小さくし、動きが緩やかなとき
    に画像グループを大きくし、シーンチェンジのような突
    発的な変化があったときにそこから画像グループを新規
    形成する構成にしたことを特徴とする請求項5記載の動
    画像符号化装置。
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