JPH0583334U - ターボチャージャ - Google Patents

ターボチャージャ

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Publication number
JPH0583334U
JPH0583334U JP2280292U JP2280292U JPH0583334U JP H0583334 U JPH0583334 U JP H0583334U JP 2280292 U JP2280292 U JP 2280292U JP 2280292 U JP2280292 U JP 2280292U JP H0583334 U JPH0583334 U JP H0583334U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
turbine shaft
bearing
valve
bearing chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP2280292U
Other languages
English (en)
Inventor
利幸 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2280292U priority Critical patent/JPH0583334U/ja
Publication of JPH0583334U publication Critical patent/JPH0583334U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成にて低気圧下のタービンシャフト
の過回転を防止する。 【構成】 タービンシャフト1とそのハウジング2との
間に区画形成されて軸受3を収容する軸受室4と、ター
ビンシャフト1の回転を検知するための回転検出手段た
る回転センサー5と、軸受室4に連通する潤滑油通路6
の排出側に設けられた開閉弁7と、回転センサー5によ
る検出値が所定の過回転領域になったときに開閉弁7を
通路閉塞側に動作させる弁作動手段8とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ターボチャージャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にターボチャージャは、エンジンの排気により回転されるタービンブレー ドと、そのタービンシャフトに連結されたコンプレッサブレードと、これらを適 宜囲繞するハウジングとにより主として構成されており、タービン駆動により高 速回転されるコンプレッサブレードが圧縮空気を形成して、エンジンに供給する ようになっている。そしてタービンシャフトのハウジングには、タービンシャフ トに設けられた軸受に潤滑油を供給するための潤滑油通路が形成されている。
【0003】 またこの種のターボチャージャには、コンプレッサの吐出圧が過度に上昇する とタービンに流入する排気の一部をバイパスさせるウエストゲートバルブが設け られており、過給圧を予め設定した目標値に制御すると共に、高速高負荷時の過 回転を防止するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところでターボチャージャは、排気エネルギーを使って吸込空気を加圧する特 性上、排気エネルギーが同じであっても、大気圧の低い所では回転当たりの圧縮 仕事量が小さくなり、結果として過回転が発生する。言い換えると、ウエストゲ ートバルブだけでは過回転が防止できないという問題があった。過回転の発生は 軸受部品に悪影響を与えると共に、タービンブレードやコンプレッサブレードの 破損などを引き起こしてしまう。この対策として、低大気圧下において過回転が 生じないように回転に余裕を残して構成することも考えられるが、通常気圧下で の性能及び効率が低下し、ターボチャージャの本来のねらいである出力・燃費向 上が発揮されなくなる。
【0005】 また回転増大時の発電過電圧防止などのために、回転を制御しようとする提案 (「回転電機付ターボチャージャの制御装置」,特開平1−122400号公報 、及び「エンジンの過給機制御方法」,特開平2−196130号公報)もある が、これらは複雑な機構を必要としており、低大気圧下の過回転を防止するため のものとしては過剰設備になり、コスト、重量及びスペースの大幅増加につなが ってしまう。
【0006】 そこで本考案は、上記事情に鑑み、簡単な構成にて低気圧下のタービンシャフ ト過回転を防止できるターボチャージャを提供すべく創案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、タービンシャフトとそのハウジングとの間に区画形成されて軸受を 収容する軸受室と、タービンシャフトの回転を検知するための回転検出手段と、 軸受室に連通する潤滑油通路の排出側に設けられた開閉弁と、回転検出手段によ る検出値が所定の過回転領域になったときに開閉弁を通路閉塞側に動作させる弁 作動手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】
上記構成によって、回転検出手段は、排気エネルギーにより駆動されるタービ ン回転を検知してその検出値を弁作動手段に入力させる。低大気圧下で過回転が 生じると、弁作動手段は検出値でこれを感知し、開閉弁を動作させて潤滑油通路 を閉塞させる。この閉塞により軸受室内に潤滑油が蓄えられ、その粘性がタービ ンシャフトの回転を制動する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。
【0010】 図1及び図2は、本考案に係わるターボチャージャの一実施例を示したもので ある。このターボチャージャは、タービンシャフト1とベアリングハウジング2 との間に区画形成されて軸受(フローティングメタル)3を収容する軸受室4と 、タービンシャフト1の回転を検知するための回転検出手段たる回転センサー5 と、軸受室4に連通する潤滑油通路6の排出側に設けられた開閉弁7と、開閉弁 7を適宜動作させる弁作動手段8とにより主として構成されている。
【0011】 ベアリングハウジング2は、タービンブレード9を適宜囲繞するタービンハウ ジング10及びコンプレッサブレード11を適宜囲繞するコンプレッサハウジン グ12に、それぞれボルト13,14によって締結されて組み立てられている。 そしてベアリングハウジング2の内部には、略上下方向に、軸受3に潤滑油を供 給するための潤滑油通路6が形成されている。軸受3はタービン側とコンプレッ サ側とに設けられており、ベアリングハウジング2内の上流側(供給側)の潤滑 油通路6aは軸方向に分岐されて、軸受3を押さえるスリーブ15の油供給穴1 6にそれぞれ接続されている。排出側の潤滑油通路6bは、スリーブ15の下部 からベアリングハウジング2の下端部に形成された排出口17まで延長されてい る。
【0012】 軸受室4は、スリーブ15の内壁と、タービンシャフト1の外周面との間で実 質的に形成され、両軸受3がその両端側に位置されている。従って軸受3に供給 された潤滑油は、この軸受室3を経由して排出側の潤滑油通路6bへ集められる ことになる。
【0013】 回転センサー5は、ベアリングハウジング2のコンプレッサ側端面とコンプレ ッサブレード11の背面との隙間に設けられ、コンプレッサブレード11の背面 に臨まされてベアリングハウジング2に取り付けられている。またその検出信号 を伝達するためのコード18は、ベアリングハウジング2に径方向に穿たれた細 穴19を通って機外に延出されている。
【0014】 開閉弁7は、スリーブ15を囲むように下方に膨出されたベアリングハウジン グ中央下部20に設けられ、開状態で軸受室4と排出口17側とを連通させ、閉 状態で軸受室4と排出口17側とを遮断するようになっている。
【0015】 弁作動手段8は、開閉弁7を開閉動作させるべくベアリングハウジング2に取 り付けられたアクチュエータ21と、回転センサー5及びアクチュエータ21に 連絡されたコントローラ22とで構成されている。コントローラ22は、回転セ ンサー5からの信号によりアクチュエータ21を駆動させるようになっており、 この検出値が予め設定した回転値、すなわち過回転領域になったときにアクチュ エータ21に駆動信号を出力し、開閉弁7を通路閉塞側に動作させるようになっ ている。
【0016】 そのほかこのターボチャージャにはウエストゲートバルブ(図示せず)が設け られており、高回転・高負荷時において排気の一部をタービンブレード9に供給 させずに、排出下流側へバイパスさせるようになっている。
【0017】 次に本実施例の作用を説明する。
【0018】 エンジンの稼働に伴って、タービンブレード9はエンジン排気により回転駆動 され、コンプレッサブレード11が吸気を圧縮して所定の過給を行う。そして車 両が山岳地を走行する場合など、低大気圧下においては、回転当たりの圧縮仕事 量が相対的に小さくなり、過回転が発生し易くなる。タービンシャフト1の回転 が設定した許容回転をオーバーすると、コントローラ22が回転センサー5の検 出値によりこれを感知し、アクチュエータ21に駆動信号を出力する。アクチュ エータ21は開閉弁7を閉動作させて潤滑油通路6bを閉じ、軸受3を潤滑した 後の油を、軸受室4に蓄える。タービンシャフト1は、この蓄えられた油の粘性 による摩擦抵抗により回転が制動される。
【0019】 タービンシャフト1の回転が低下して過回転領域から脱すると、回転センサー 5の信号によりアクチュエータ21が駆動され、開閉弁7の逆動作により潤滑油 通路6bが開放されて、軸受室4に蓄えられていた油が流出する。これでタービ ンシャフト1は通常の回転駆動状態に復帰し、排気エネルギーに相応した圧縮仕 事を行う。また過給圧は、ウエストゲートバルブにより設定目標値に制御される 。
【0020】 このように、コンプレッサブレード11の背面側に回転センサー5を設けると 共に、排出側の潤滑油通路6bに開閉弁7を設けて、タービンシャフト1が過回 転領域になったときに、コントローラ22によりアクチュエータ21を駆動させ て開閉弁7を閉動作させるようにしたので、軸受室4に油が蓄えられてその粘性 によりタービンシャフト1が制動され、低大気圧下における過回転を未然に防ぐ ことができ、軸受3の焼付きやブレード9,11の破損等を防止できる。すなわ ち過回転防止のために回転に余裕を残したターボ使用条件とする必要がなく、性 能・効率の低下をまねくことがない。
【0021】 そして本考案は、従来提案されていた制御装置に比べて構造が極めて簡単であ り、コスト低減、軽量化、省スペースに貢献できる。
【0022】 また図3及び図4は、本考案の他の実施例を示したもので、タービンシャフト 1にフィン31を有した円板32を取り付け、軸受室33を円板32を囲むよう に径方向に拡張させると共に、潤滑油通路34に設けた開閉弁7を迂回するよう に軸受室33と排出口17側とを直結する迂回路35を形成したものである。従 って、タービンシャフト1が過回転領域に入って開閉弁7が閉塞されると、軸受 室33内に迂回路35の入口位置まで油が満たされて油溜り36が形成され、こ れに円板32の下側部分が浸漬されることで、回転によって油を攪拌することに よる抵抗力が生じ、タービンシャフト1が制動される。すなわち円板32の表面 への摩擦抵抗のほか、フィン31に対する流動抵抗が加わって、より強い制動力 が得られるものである。その他の構成及び作用は前記実施例と同様である。
【0023】 このほか油の粘性による抵抗力を増加させるために、タービンシャフト1に溝 を施すことも考えられる。
【0024】 なお回転検出手段としては図1の回転センサー5に限るものではなく、タービ ンシャフト1の回転を適切に検出できるようなものであればよい。またアクチュ エータ21の駆動力としては油圧、空気圧、電気、磁力等のいずれでも採用可能 である。
【0025】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0026】 タービンシャフトとハウジングとの間に区画形成された軸受室と、タービンシ ャフトの回転を検知する回転検出手段と、潤滑油通路の排出側に設けられた開閉 弁と、回転検出手段の検出値により開閉弁を通路閉塞側に動作させる弁作動手段 とを備えたので、簡単な構成にて低大気圧下におけるタービンシャフトの過回転 を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるターボチャージャの一実施例を
示した側断面図である。
【図2】図1中のA−A線矢視断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示した側断面図である。
【図4】図3中のB−B線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 タービンシャフト 2 ベアリングハウジング(タービンシャフトのハウジ
ング) 3 軸受 4 軸受室 5 回転センサー(回転検出手段) 6 潤滑油通路 7 開閉弁 8 弁作動手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンシャフトとそのハウジングとの
    間に区画形成されて軸受を収容する軸受室と、上記ター
    ビンシャフトの回転を検知するための回転検出手段と、
    上記軸受室に連通する潤滑油通路の排出側に設けられた
    開閉弁と、上記回転検出手段による検出値が所定の過回
    転領域になったときに上記開閉弁を通路閉塞側に動作さ
    せる弁作動手段とを備えたことを特徴とするターボチャ
    ージャ。
JP2280292U 1992-04-10 1992-04-10 ターボチャージャ Pending JPH0583334U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2280292U JPH0583334U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 ターボチャージャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2280292U JPH0583334U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 ターボチャージャ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0583334U true JPH0583334U (ja) 1993-11-12

Family

ID=12092821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2280292U Pending JPH0583334U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 ターボチャージャ

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JP (1) JPH0583334U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132293A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Toyota Motor Corp 過給機を備える内燃機関の制御
JP2014070529A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Daihatsu Motor Co Ltd ターボ過給機
JP2014206067A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社Ihi 過給機

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