JPH0583234U - 仮設ハット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のトランクなどに折畳み状態で格納、
携帯し、野外において簡単な開脚支持により設置できる
仮設ハットであり、簡易更衣室、応急トイレなどに用い
られる。 【構成】 正方形間隔に配設された高さ調整可能な四本
の支柱１の、天端側対角交差方向に窄みリンク２を装架
し、下端部側各支柱間に上方屈折リンク８を架設して、
水平方向相似的に縮小拡大可能な枠体Ｆを構成し、前記
支柱１は下端をスパイク状１ｄに形成し、前記窄みリン
ク２はその中央基盤３の中心にマスト４を立設すると共
に各リンクフレ−ム５の水平位置において前記中央基盤
３の下面に潜らせてリンク運動を阻止するリンクストッ
パ−６を各リンクフレ−ム５にスライド自在に嵌装し、
前記枠体Ｆの外側全体には、一箇所に出入口１０を設け
た防水シ−ト９を前記高さ調整と水平方向相似的変化に
順応可能な垂るみ幅を保持して被着してある仮設ハット
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、折り畳み状態で格納、携帯し、野外において簡便に設置できる仮 設ハットに関する。

【０００２】

【従来技術】

これまでにフレ−ムと防水シ−トからなる組立て式の仮設ハットは種々考案さ れているが、格納、携帯に嵩張り、また組み立て、解体に手間取るものが殆どで あり、使用者がワンタッチに近い動作で簡便に設置し、更衣室、応急トイレなど に利用できる形式のものは見当たらない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記実情に鑑み、本考案は、普段は自動車のトランクなどに格納して携帯し、 現場に臨んで使用者が一人でワンタッチに近い動作により設置し得る、しかも風 圧などに充分耐える安定性を確保し、プライバシ−も完全に守られる仮設ハット を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、正方形間隔に配設された高さ調整可能な 四本の支柱１の、天端側対角交差方向に窄みリンク２を装架し、下端部側各支柱 間に上方屈折リンク８を架設して、水平方向相似的に縮小拡大可能な枠体Ｆを構 成する。 そして、前記支柱１は下端をスパイク状１ｄに形成し、前記窄みリンク２はそ の中央基盤３の中心にマスト４を立設すると共に各リンクフレ−ム５の水平位置 において前記中央基盤３の下面に潜らせてリンク運動を阻止するリンクストッパ −６を各リンクフレ−ム５にスライド自在に嵌装する。 そして、前記枠体Ｆの外側全体には、一箇所に出入口１０を設けた防水シ−ト ９を前記高さ調整と水平方向相似的変化に順応可能な垂るみ幅を保持して被着し て仮設ハットを構成する。

【０００５】

【実施例】

以下図面の実施例により説明すると、図１において１ａが下端をスパイク状１ ｄに形成するとともに下端部に足踏み兼引抜き把手１ｅを固着した棒状支柱で、 これに筒状支柱１ｂが上下可調節に嵌合され、締付けネジ１ｃで所定高さに固定 される。この棒状支柱１ａと筒状支柱１ｂとで支柱１が構成され、その四本を正 方形間隔に配設し、その天端側には対角交差方向に窄みリンク２を装架し、下端 部側には各支柱間に上方屈折リンク８を架設して、水平方向相似的に縮小拡大可 能な枠体Ｆを構成する。 より詳しくは、前記窄みリンク２は、その中央基盤３の中心に防水シ−トの天 端中心部を押し上げるマスト４を立設すると共に対角方向に架設した四本の各リ ンクフレ−ム５の水平位置において前記中央基盤３の下面に突片６ａを潜らせて リンク運動を阻止するリンクストッパ−６を前記各リンクフレ−ム５にスライド 自在に嵌装してある。また前記上方屈折リンク８は、内部空間を妨げないように 各支柱間に架設するものとし、その中間屈折部を押しやすいように手押し板８ａ を付設してある。 なお図中１１は各支柱間に掛架する補強枠である。 そして前記外側全体には、一箇所に出入口１０を設けた防水シ−ト９を前記高 さ調整と水平方向相似的変化に順応可能な垂るみ幅を保持して、即ち縮小状態に おいて伸長時の引張り幅を余すようにして被着して、仮設ハットを構成する。

【０００６】

【使用手順】

次にこれを利用するには、 （イ）折畳み状態から、使用者の背丈に応じて四本支柱１の高さ調整をする （図３）。 （防水シ−トが高さ方向に伸長） （ロ）四本支柱１を四方にある程度開拡する（図３）。 （防水シ−トがその分だけ水平方向に伸長） （ハ）使用者が防水シ−ト９の出入口１０から中に入り、天端側の窄みリンク ２を中央基盤３を押し上げるようにしていっぱいに開拡してリンクスト ッパ−６を掛け、同時に下端部側の上方屈折リンク８の中間屈折部を押 し下げるようにしていっぱいに開拡する（図４）。 （防水シ−トが水平方向いっぱいに伸長） なお上端部に補強枠１１を装着してある態樣においては、該補強枠１ １を掛架する。 （ニ）支柱１の下端スパイク状１ｄを突き刺す。 （ホ）出入口１０を閉じて、中で用を果たす。 折畳み、格納の場合は以上の逆手順による。 なお更衣室としてはそのままの状態で使用し、トイレとして使用する場合は 地面に浅い穴を掘り、用便後土戻しする。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上のようで、枠体が高さ調整自在で且つ折畳み式で、しかも防水シ −トがその伸長収縮に順応するように被着されているから、自動車のトランクな どに格納して携帯が容易に行なわれる。そして現場に臨んで使用する場合には、 一人で何の熟練も要らずに短時間で設置可能であり、特に留め具やロ−プなどを 一切使用しないことは作業を簡単明瞭にしている。枠体構造も強固で、地面に突 き刺すことと相俟って相当の風圧にも充分耐えられる。外部からは完全に遮断さ れるから安心して使用でき、更衣室として使用する場合は、マスト４の突き上げ により防水シ−ト９の天端面が寄せ棟空間を形成するからリンクア−ム５が着替 えの引掛けポ−ルの役割を果たし両手が解放される。 量産により安価に製作できることも大きな利点となろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】防水シ−トを透かして描いた開拡状態の斜視図

【図２】要部である窄みリンクのみの部分拡大斜視図

【図３】折り畳み状態から稍々開拡した状態の側面図

【図４】いっぱいに開拡した状態の側面図

【符合の説明】

１ 支柱 １ａ 棒状支柱 １ｂ 筒状支柱 １ｃ 締付けネジ １ｄ スパイク状 １ｅ 足踏み兼引抜き把手 ２ 窄みリンク ３ 中央基盤 ４ マスト ５ リンクフレ−ム ６ リンクストッパ− ６ａ 突片 ８ 上方屈折リンク ８ａ 手押し板 ９ 防水シ−ト Ｆ 枠体 １０ 出入口 １１ 補強枠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 正方形間隔に配設された高さ調整可能な
   四本の支柱（１）の、天端側対角交差方向に窄みリンク
   （２）を装架し、下端部側各支柱間に上方屈折リンク
   （８）を架設して、水平方向相似的に縮小拡大可能な枠
   体Ｆを構成し、前記支柱（１）は下端をスパイク状（１
   ｄ）に形成し、前記窄みリンク（２）はその中央基盤
   （３）の中心にマスト（４）を立設すると共に各リンク
   フレ−ム（５）の水平位置において前記中央基盤（３）
   の下面に潜らせてリンク運動を阻止するリンクストッパ
   −（６）を各リンクフレ−ム（５）にスライド自在に嵌
   装し、前記枠体Ｆの外側全体には、一箇所に出入口（１
   ０）を設けた防水シ−ト（９）を前記高さ調整と水平方
   向相似的変化に順応可能な垂るみ幅を保持して被着して
   あることを特徴とする仮設ハット。