JPH0583209U - パイプキャップ - Google Patents
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- JPH0583209U JPH0583209U JP3276992U JP3276992U JPH0583209U JP H0583209 U JPH0583209 U JP H0583209U JP 3276992 U JP3276992 U JP 3276992U JP 3276992 U JP3276992 U JP 3276992U JP H0583209 U JPH0583209 U JP H0583209U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パイプの開口部に強固に固定できるとともに
取り付け又は取り外しを容易に行うことができるパイプ
キャップを提供する。 【構成】 一部が削り取られたリブ18に溝22を係止
することにより脚部16をパイプ12に強固に嵌合でき
る構成とした。また、頭部14から脚部16まで貫通す
る中空部26を設けるとともにこの中空部26の両側に
長穴28を設け、この長穴28挿入した棒状部材に力を
付加して脚部16を弾性的に押し潰すことにより、脚部
16をリブ18と干渉することなくパイプ12に挿入し
又はパイプ12から抜き出すことができるように構成し
た。
取り付け又は取り外しを容易に行うことができるパイプ
キャップを提供する。 【構成】 一部が削り取られたリブ18に溝22を係止
することにより脚部16をパイプ12に強固に嵌合でき
る構成とした。また、頭部14から脚部16まで貫通す
る中空部26を設けるとともにこの中空部26の両側に
長穴28を設け、この長穴28挿入した棒状部材に力を
付加して脚部16を弾性的に押し潰すことにより、脚部
16をリブ18と干渉することなくパイプ12に挿入し
又はパイプ12から抜き出すことができるように構成し
た。
Description
【0001】
本考案は足場やバリケード等に使用されるパイプの開口部に取り付けるパイプ キャップに関する。
【0002】
工事現場の足場やバリケード等に使用されるパイプは、安全のために或いは水 等が内部に侵入して腐食するのを防止するために、その開口部にパイプキャップ が取り付けられる。このパイプキャップの一例としてパイプキャップ1を図11 に示す。このパイプキャップ1はキャップ本体2と板ばね(バネ部材)3とから 構成されている。キャップ本体2はパイプ4の開口部を覆う頭部5と、パイプ4 に嵌合されるガイド部(脚部)6と、板ばね3が固定される支持脚7とから構成 されている。また、板ばね3は弾性金属部材からなり、図11(b)に示すよう に支持脚7に固定されつつパイプ4内に圧入されることによりキャップ本体2を パイプ4に固定することができるように構成されている。このパイプキャップ1 はガイド部6がパイプ4に嵌合され、頭部5がパイプ4の開口部を覆うようにし てパイプ4に取り付けられる。
【0003】
しかし、このパイプキャップ1は、ガイド部6の外周面とパイプ4の内壁との 摩擦力によってパイプ4の開口部に固定される。このため、ガイド部6が腐食等 した場合には、ガイド部6の外周面とパイプ4の内壁とが密着しなくなり、ガイ ド部6がパイプ4から抜けてしまうことがあった。従って、パイプキャップ1が パイプ4の開口部から外れてしまうことがあった。
【0004】 そこで、本考案者はパイプの開口部に強固に固定できるパイプキャップを提供 するべく鋭意研究を重ねた結果、本考案に至ったのである。
【0005】
本考案に係るパイプキャップの要旨とするところは、弾性部材より成る脚部が 頭部から起立させられ、内壁に中心軸方向と平行なリブを備えるパイプに該脚部 が嵌合させられつつ、該パイプの開口部に取り付けられるパイプキャップにおい て、前記脚部に、前記パイプのリブの一端部から所定の長さを残して該リブが削 り取られて成るパイプ側係止部に係止される脚部側係止部を設けたことにある。
【0006】 また、かかるパイプキャップにおいて、前記脚部の形状を弾性的に復元させる バネ部材を、該脚部に設けたことにある。
【0007】 さらに、かかるパイプキャップにおいて、少なくとも前記脚部に中空部を設け たことにある。
【0008】 さらに、かかるパイプキャップにおいて、前記中空部の周辺の点を支点とする 梃子が回転させられて、前記脚部の中空部周辺が前記パイプとの嵌合方向と略垂 直な方向に弾性的に縮められることにある。
【0009】 さらに、かかるパイプキャップにおいて、前記頭部から前記脚部まで貫通する 空気抜き孔を設けたことにある。
【0010】
本考案に係るパイプキャップは、弾性部材より成る脚部が弾性的に縮められつ つパイプの開口部に圧入される。パイプの開口部に圧入された脚部は頭部がパイ プの開口部に密着して覆うまでパイプ内に圧入される。頭部が開口部を覆い脚部 がパイプに圧入された状態で、縮められていた脚部の形状が弾性的に復元され、 脚部側係止部がパイプの内壁に設けられたリブの一部を取り除いて形成されたパ イプ側係止部に係止される。脚部側係止部がパイプ側係止部に係止されることに より、脚部がパイプ内に強固に嵌合される。脚部がパイプ内に強固に嵌合される ことにより、パイプキャップがパイプの開口部に強固に固定されて取り付けられ る。一方、パイプキャップのパイプからの取り外しは、弾性部材より成る脚部が 弾性的に縮められつつパイプから抜き出されることにより行われる。
【0011】 また、脚部の形状を弾性的に復元させるバネ部材を脚部に設けた本考案のパイ プキャップは、頭部が開口部を覆い脚部がパイプに圧入された状態で、脚部の形 状が弾性的に復元される。脚部の形状がバネ部材によって弾性的に復元されるこ とにより、脚部の外周面がパイプの内壁に強固に密着させられるとともに脚部側 係止部がパイプ側係止部に係止される。このように脚部の外周面がパイプの内壁 に強固に密着させられるとともに脚部側係止部がパイプ側係止部に係止されて脚 部がパイプに嵌合されることにより、パイプキャップがパイプの開口部に強固に 固定されて取り付けられる。
【0012】 また、少なくとも脚部に中空部を設けた本考案のパイプキャップは、脚部をパ イプに圧入する時に、中空部が弾性的に縮められるようにして脚部の中空部周辺 がパイプとの圧入方向と略垂直な方向に弾性的に縮められる。脚部は圧入方向と 略垂直な方向に縮められた状態で、パイプの開口部に容易に挿入される。一方、 パイプから取り外しは、このようにして取り付ける場合と同様に、脚部が圧入方 向と略垂直な方向に縮められつつ容易に行われる。
【0013】 また、中空部の周辺の点を支点とする梃子が回転させられて、脚部の中空部周 辺がパイプとの嵌合方向と略垂直な方向に弾性的に縮められる本考案のパイプキ ャップは、中空部の周辺の点を支点とする梃子が回転させられるように外力が付 加され、この梃子から脚部の中空部周辺に圧縮力が付加されることにより、中空 部が縮められるようにして脚部の中空部周辺がパイプとの嵌合方向と略垂直な方 向に弾性的に縮められる。脚部は嵌合方向と略垂直な方向に縮められた状態で、 パイプの内壁と干渉することなくパイプの開口部に挿入される。パイプの開口部 に挿入された脚部は頭部がパイプの開口部に密着して覆うまでパイプ内に挿入さ れる。頭部が開口部を覆い脚部がパイプに挿入された状態で、梃子を回転させる 外力が解除される。梃子を回転させる外力が解除されることにより、縮められて いた脚部が弾性的に元の形状に戻される。脚部が弾性的に元の形状に戻されるこ とにより、脚部の外周面がパイプの内壁に密着させられるとともに脚部側係止部 がパイプ側係止部に係止される。このように脚部の外周面がパイプの内壁に密着 させられるとともに脚部側係止部がパイプ側係止部に係止されて脚部がパイプに 嵌合されることにより、パイプキャップがパイプの開口部に固定されて取り付け られる。一方、パイプキャップのパイプからの取り外しは、このようにして取り 付ける場合と同様に、中空部の周辺の点を支点として梃子を回転させる外力が付 加されることにより、中空部が縮められつつ脚部が起立方向と略垂直な方向に弾 性的に縮められて、脚部とパイプの内壁が干渉することなく脚部がパイプから引 き抜かれて行われる。
【0014】 また、頭部から脚部まで貫通する空気抜き孔が備えられた本考案のパイプキャ ップは、パイプ内の空気が空気抜き孔から抜かれつつ、脚部がパイプに嵌合され る。パイプ内の空気が空気抜き孔から抜かれることにより、脚部を押し出す空気 圧が脚部に付加されることがない。脚部を押し出す空気圧が脚部に付加されるこ とがないため、少ない力で容易に脚部がパイプに嵌合される。また、脚部を押し 出す空気圧が脚部に付加されることがないため、脚部が安定してパイプに嵌合さ れて、パイプキャップがパイプの開口部に固定される。一方、脚部のパイプから の引き抜きは、空気が空気抜き孔から抜かれつつ行われる。このため、少ない力 で容易に脚部がパイプから引き抜かれて、パイプキャップがパイプの開口部から 取り外される。
【0015】
次に、本考案に係るパイプキャップの実施例について図面に基づいて詳しく説 明する。
【0016】 図1において符号10は本考案に係るパイプキャップである。このパイプキャ ップ10は板状の頭部14と、この頭部14から垂直に起立させられパイプ12 に嵌合される脚部16とから構成されている。ここで、パイプ12は正方形断面 を有する中空部を備え、この中空部の4個の内壁面にパイプ12の長手方向に延 びる補強用のリブが、一の内壁面に2本ずつ備えられたものである。このような リブのうち相対する2個の内壁面のリブ(パイプ側係止部)18は一部が削り取 られて内壁面と略均一にさせられている。また、他の2個の内壁面のリブ20は 一部が削り取られないで、パイプ12の長手方向に延びている。
【0017】 頭部14はパイプ12の正方形状の開口部を覆うことができる正方形状にて構 成されている。脚部16は外周面にパイプ12のリブ18が係止可能な溝(脚部 側係止部)22と、リブ20が係合可能な溝24とが備えられている。なお、頭 部14の中心部から脚部16へ貫通させられるように中空部26が備えられてい る。中空部26は頭部14の中心部から脚部16の途中部分まで同一の断面積で 延び、この途中部分から脚部16の一端部へ向かうに従って広がるようにして、 頭部14の中心部から脚部16へ貫通させられている。なお、この中空部26は 脚部16を挿入し又は引き出す時に空気を抜く空気抜き孔としての機能をも果た す。また、この中空部26の両側に、頭部14から脚部16の途中部分まで延び る長穴28が備えられている。
【0018】 なお、頭部14及び脚部16の材質は合成ゴム等の弾性を有するものであれば 良く、特に限定されるものではない。また、頭部14と脚部16は一体に成形さ れる他、それぞれ別個に成形されて固定されても良い。
【0019】 このようなパイプキャップ10は、まず図2(b)に示すように、2本の棒状 部材(梃子)30が2個の長穴28に挿入され、2個の棒状部材30の一端部同 志が離隔させられる方向に力が付加される。棒状部材30の一端部同志が離隔さ せられる方向に力を付加されることにより、長穴28の開口部付近の点を支点3 1として棒状部材30が回転され、長穴28に嵌合されている他の一端部同志が 接近させられる。棒状部材30の他の一端部同志が接近させられることにより、 中空部26の一端部付近が縮められる。中空部26の一端部付近が縮められるの に伴って、脚部16は外周が縮められるように弾性的に押し潰される。このよう にして2本の棒状部材30が2個の長穴28に挿入されて力を付加されることに より、脚部16が押し潰されて、脚部16は溝24をリブ20に係合しつつパイ プ12内に挿入される。この時、脚部16は外周が縮められるように押し潰され ているため、脚部16とリブ18が干渉することなく、脚部16はパイプ12内 に容易に挿入される。そして、棒状部材30が長穴28から引き出されることに より、脚部16に付加されている力が解除されて脚部16の形状が元通りに戻さ れる。脚部16の形状が元通りに戻されることにより、脚部16のリブ18が溝 22に係止され、図2(a)に示すように脚部16がパイプ12に嵌合され頭部 14がパイプ12の開口部を覆うようにして、パイプキャップ10がパイプ12 の開口部に固定されて取り付けられる。
【0020】 なお、パイプキャップ10のパイプ12への取り付けは、上述のように梃子を 用いても良いが、その他、作業者が指先でパイプキャップ10の脚部16の外径 部を弾性的に押し潰しつつパイプ12内に挿入した後、頭部14がパイプ12の 開口部端部に当接するまで押し込むようにしても良い。
【0021】 次に、このパイプキャップ10をパイプ12から取り外す場合は、取り付けの 場合と同様に、2本の棒状部材30が2個の長穴28に挿入され、2個の棒状部 材30の一端部同志が離隔させられる方向に力が付加されることにより、脚部1 6が弾性的に押し潰される。そして、2本の棒状部材30が2個の長穴28に挿 入され、脚部16が押し潰された状態で、脚部16がパイプ12から引き抜かれ る。この時、脚部16は外径が縮められるように弾性的に潰されているため、脚 部16とリブ18が干渉することなく、脚部16はパイプ12から容易に引き抜 かれる。引き抜かれたパイプキャップは元の形状に戻り再利用に供されることに なる。
【0022】 このようなパイプキャップ10によれば、脚部16の溝24にリブ20を係合 しリブ18を溝22に係止して、パイプ12の開口部に取り付けることができる 。このため、パイプキャップ10がパイプ12から外れることなく、パイプキャ ップ10を強固に固定することができる。また、2本の棒状部材30を2個の長 穴28に挿入し、2個の棒状部材30の一端部同志が離隔させられる方向に力を 付加することにより、脚部16の外径を縮めるように押し潰して、パイプキャッ プ10の取り付け又は取り外しを行うことができる。このため、脚部16とリブ 18が干渉することなく、容易に取り付け又は取り外しを行うことができる。
【0023】 以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案に係るパイプキャップは その他の態様でも実施し得るものである。
【0024】 例えば、図3に示すようなパイプキャップ32であっても良い。このパイプキ ャップ32は脚部34内に、一体に成形された板バネ(バネ部材)36が内蔵さ れて構成されている。ここで、板バネ36は弾性を有する部材から構成されてお り、2本の棒状部材30を2個の長穴28に押し込み、2個の棒状部材30の一 端部同志が離隔させられる方向に力を付加することにより、脚部34が押し潰さ れるのに伴って変形させられるように構成されている。このようなパイプキャッ プ32によれば板バネ36を脚部34と共に強制的に変形させて、脚部34をパ イプ12内に投入してリブ18を溝22に係止することができる。このため、板 バネ36の復元力によりリブ18を強固に溝22に係止することができる。
【0025】 また、本考案に係るパイプキャップは図4に示すようなパイプキャップ38で あっても良い。このパイプキャップ38は脚部40の頭部14との付け根部の外 周全体に溝42が備えられている。このパイプキャップ38は溝42が備えられ ることにより、溝22及び溝24の係合面積が少なくさせられている。このため 、容易にリブ20を溝24に係合しリブ18を溝22に係止して、脚部40をパ イプ12に嵌合させることができる。
【0026】 また、本考案に係るパイプキャップは図5に示すようなパイプキャップ44で あっても良い。このパイプキャップ44は脚部45の一端部付近を2分割するよ うに溝46が備えられ、この溝46底部の中心部から脚部45の一端部へ向かう に従って広がる中空部48が備えられている。また、頭部47から脚部45の一 端部まで貫通させられた長孔50が備えられている。このパイプキャップ44は 2本の棒状部材30を2個の長孔50に挿入し、2個の棒状部材30の一端部同 志が離隔させられる方向に力を付加することにより、溝46の内壁52同志が接 近させられるように脚部45が押し潰される。このようなパイプキャップ44は 溝46が備えられているため、少ない力で容易に脚部45を押し潰すことができ る。
【0027】 また、このようなパイプキャップ44に図6に示す板バネ(バネ部材)54が 取り付けられて構成されるパイプキャップ56であっても良い。この板バネ54 は弾性を有する部材から構成されており、図6(b)に示すように、パイプキャ ップ44の溝46の内壁52及び脚部45の一端面58に密着させられて取り付 けられている。このようなパイプキャップ56によれば、脚部45を押し潰すの に伴って、板バネ54を変形させてパイプ12に取り付けることができる。この ため、板バネ54の復元力によりリブ18を強固に溝22に係止することができ る。
【0028】 また、本考案に係るパイプキャップは図7に示すようなパイプキャップ58で あっても良い。このパイプキャップ58の脚部60は長方形断面を有して成り、 パイプ12のリブ20と干渉しないように構成されている。このようなパイプキ ャップ58によっても、リブ18を溝22に係止してパイプ12に固定して取り 付けることができる。また、リブ20が脚部60と干渉しないため、脚部60を 容易に押し潰すことができる。
【0029】 また、本考案に係るパイプキャップは図8に示すようなパイプキャップ62で あっても良い。このパイプキャップ62は頭部64と、リブ(パイプ側係止部) 65を有するパイプ66に嵌合される脚部(脚部側係止部)68とから構成され ている。脚部68一端付近の中心部には直方体の中空部70が備えられている。 また、この中空部70の周りには、頭部64から脚部68まで貫通させられた4 個の長孔72が備えられている。
【0030】 このパイプキャップ62は4個の長孔72に4本の棒状部材30が挿入され、 棒状部材30の一端部同志が離隔させられる方向へ力を付加されることにより、 中空部70が縮められるように脚部68が押し潰される。中空部70が縮められ るように押し潰された脚部68は、4本の棒状部材30の一端部同志が離隔させ られる方向が微妙に調整されて、脚部68の形状がパイプ66に挿入し易いよう に調整されつつ、徐徐にパイプ66に挿入される。そして、4本の棒状部材が長 孔から引き抜かれ弾性を有する脚部68の形状が基に戻ることにより、脚部68 がリブ65に係止される。このようにして、脚部68が押し潰されつつパイプ6 6に嵌合されることにより、パイプキャップ62がパイプ66の開口端部に取り 付けられる。一方、パイプキャップ62の取り外しは、同様にして脚部68が押 し潰されつつ行われる。
【0031】 このパイプキャップ62によれば、長孔72に挿入された4本の棒状部材30 の一端部同志の離隔させる方向を微妙に調整しつつ、パイプ66に挿入していく ことができる。このため脚部68の形状をパイプ66に挿入し易いように調整し つつ、脚部68をパイプ66に挿入していくことができ、容易に脚部68をパイ プ66に嵌合することができる。
【0032】 また、本考案のパイプキャップは図9に示すようなパイプキャップ74であっ ても良い。このパイプキャップ74は頭部76と、円形断面を有し内壁に図示し ないリブ(パイプ側係止部)を有するパイプ78に嵌合される脚部(脚部側係止 部)80とから構成されている。脚部80の一端付近の中心部には楕円形状の断 面を有する中空部82が備えられている。また、この中空部82の両側には頭部 76から脚部80まで貫通させられた2個の長孔84が備えられている。このパ イプキャップ74は長孔84に棒状部材30を挿入して脚部80を押し潰しつつ 、パイプ78に脚部80を嵌合して、円形断面を有するパイプ78に取り付ける ことができる。
【0033】 また、本考案のパイプキャップは図10に示すようなパイプキャップ86であ っても良い。このパイプキャップ86は頭部88と、リブ(パイプ側係止部)7 9を有するパイプ78に嵌合される脚部(脚部側係止部)90とから構成されて いる。頭部88はその外周部から脚部90の方向へ突き出し、脚部90をパイプ 78に嵌合した時に裏面の一部がパイプ78の外周面に密着させられる突起部9 2が備えられている。なお、図10(b)に示すように、この突起部92から脚 部90に渡って略コの字形で剛性の高い2個の金具(梃子)94が内蔵されて備 えられている。また、脚部90は一端部に向かって開口する直方体形状の中空部 96が備えられ、この中空部96の内壁には弾性を有するコの字形の板バネ(バ ネ部材)98が密着させられて固定されている。また、中空部96の底部には頭 部88まで貫通する空気抜き孔100が設けられている。
【0034】 このパイプキャップ86は突起部92が外から力を付加されることにより、図 10(c)に示すように2個の金具94が支点101の周りに回転させられ、そ の一端部同志が接近させられる。2個の金具94の一端部同志が接近させられる のに伴って、板バネ98の一端部同志が接近させられる。板バネ98の一端部同 志が接近させられるのに伴って、中空部96が縮められるように脚部90が押し 潰される。このようにして脚部90が押し潰された状態で、突起部92の裏面の 一部がパイプ78の外周に密着させられつつ脚部90がパイプ78内に入れられ る。パイプ78内に入れられた脚部90は、突起部92に加えられている力が解 除されることにより、脚部90がリブ79に係止される。このようにして、脚部 90がパイプ78に嵌合され、脚部90がリブ79に係止されて、パイプキャッ プ86はパイプ78に取り付けられる。一方、パイプキャップ86のパイプ78 からの取り外しも同様に脚部90が押し潰された状態で行われる。
【0035】 このパイプキャップ86によれば、突起部92に外から力を付加することによ り、脚部90を弾性的に押し潰すことができる。このため、容易に脚部90を押 し潰して、パイプキャップ86のパイプ78への取り付け又は取り外しを行うこ とができる。
【0036】 以上、本考案に係るパイプキャップの実施例について、図面に基づいて種々説 明したが、本考案に係るパイプキャップは図示したものに限定されるものではな い。例えば、本考案のパイプキャップを取り付けるパイプは上述のパイプに限定 されるものではなく、内壁にリブの設けられていないパイプにリブを設けてパイ プ側係止部を形成し、脚部側係止部と係止できるようにしたものであっても良い 。また、頭部の形状は上述のものに限定されず、球体や立法体であってもパイプ の開口部を覆うことができるものであれば良い。また、脚部の外形は上述のもの に限定されず、パイプの内壁に嵌合される形状であれば良い。また、梃子は上述 のものに限定されず、中空部の周辺の点を支点として回転させることにより、脚 部を起立方向と略垂直な方向に押し潰すことができるものであれば良い。その他 、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、 修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
【0037】
本考案に係るパイプキャップによれば、脚部側係止部をパイプ側係止部に係止 することにより、脚部をパイプ内に強固に嵌合させることができる。このため、 脚部がパイプから抜けることなく、パイプキャップをパイプに強固に固定して取 り付けることができる。また、本考案のパイプキャップのパイプへの取付けは、 弾性部材より成る脚部を弾性的に縮めつつパイプの開口部に圧入することにより 行うことができる。このため、容易に脚部をパイプに挿入して、パイプキャップ をパイプの開口部に固定して取り付けることができる。一方、パイプキャップの パイプからの取り外しは、弾性部材より成る脚部を弾性的に縮めつつパイプの開 口部から抜き出すことにより行うことができる。このため、容易に脚部をパイプ から抜き出して、パイプキャップをパイプから取り外すことができる。
【0038】 また、脚部の形状を弾性的に復元させるバネ部材を脚部に設けた本考案のパイ プキャップによれば、脚部の形状をバネ部材によって弾性的に復元させて、脚部 の外周面をパイプの内壁に強固に密着させることができる。このため、パイプキ ャップをパイプの開口部に強固に固定して取り付けることができる。
【0039】 また、少なくとも脚部に中空部を設けた本考案のパイプキャップによれば、脚 部をパイプに圧入する時に、中空部を弾性的に縮めるようにして脚部の中空部周 辺をパイプとの圧入方向と略垂直な方向に弾性的に縮めることができる。このた め、脚部を圧入方向と略垂直な方向に縮めた状態で、パイプの開口部に容易に挿 入することができる。
【0040】 また、中空部の周辺の点を支点とする梃子が回転させられて、脚部の中空部周 辺がパイプとの嵌合方向と略垂直な方向に弾性的に縮められる本考案のパイプキ ャップによれば、中空部の周辺の点を支点として梃子を回転させて、脚部をパイ プとの嵌合方向と略垂直な方向に弾性的に押し潰すことができる。このため、脚 部をパイプの内壁と干渉することなくパイプの開口部に容易に挿入して、パイプ の開口部に取り付けることができる。また、梃子を回転させる外力を解除するこ とにより、押し潰されていた脚部を弾性的に基の形状に戻して脚部側係止部をパ イプ側係止部に係止することができる。このため、脚部側係止部をパイプ側係止 部に係止して、パイプキャップをパイプの開口部に固定して取り付けることがで きる。一方、パイプキャップのパイプからの取り外しを、取り付ける場合と同様 に、中空部の周辺の点を支点として梃子を回転させ、中空部を縮めつつ脚部を起 立方向と略垂直な方向に弾性的に押し潰して行うことができる。このため、脚部 をパイプの内壁に干渉することなく容易に引き抜いて、パイプキャップをパイプ から取り外すことができる。
【0041】 また、頭部から脚部まで貫通する空気抜き孔が備えられた本考案のパイプキャ ップによれば、パイプ内の空気を空気抜き孔から抜きつつ脚部をパイプに嵌合す ることができる。このため、脚部を押し出す空気圧が脚部に付加されることがな く、少ない力で容易に脚部をパイプに嵌合することができる。また、脚部を押し 出す空気圧が脚部に付加されることがないため、脚部を安定させてパイプに嵌合 しておくことができる。一方、脚部のパイプからの引き抜きを、空気を空気抜き 孔から抜きつつ行うことができる。このため、少ない力で容易に脚部をパイプか ら引き抜いて、パイプキャップをパイプの開口部から取り外すことができる。
【図1】本考案に係るパイプキャップの実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1に示すパイプキャップの使用状態を示す図
であり、同図(a)は脚部をパイプに嵌合させた状態を
示す正面断面図、同図(b)は脚部を弾性的に縮めた状
態を示す正面断面図である。
であり、同図(a)は脚部をパイプに嵌合させた状態を
示す正面断面図、同図(b)は脚部を弾性的に縮めた状
態を示す正面断面図である。
【図3】本考案に係るパイプキャップの他の実施例を示
す正面断面図である。
す正面断面図である。
【図4】本考案に係るパイプキャップの更に他の実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】本考案に係るパイプキャップの更に他の実施例
を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は使
用状態を示す正面断面図である。
を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は使
用状態を示す正面断面図である。
【図6】本考案に係るパイプキャップの更に他の実施例
を示す図であり、同図(a)はバネ部材を示す斜視図、
同図(b)は使用状態を示す正面断面図である。
を示す図であり、同図(a)はバネ部材を示す斜視図、
同図(b)は使用状態を示す正面断面図である。
【図7】本考案に係るパイプキャップの更に他の実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図8】本考案に係るパイプキャップの更に他の実施例
を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は使
用状態を示す正面断面図である。
を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は使
用状態を示す正面断面図である。
【図9】本考案に係るパイプキャップの更に他の実施例
を示す図であり、同図(a)はパイプキャップを示す斜
視図、同図(b)は使用状態を示す斜視図である。
を示す図であり、同図(a)はパイプキャップを示す斜
視図、同図(b)は使用状態を示す斜視図である。
【図10】本考案に係るパイプキャップの更に他の実施
例を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は
脚部をパイプに嵌合させた状態を示す正面断面図、同図
(c)は脚部を弾性的に縮めた状態を示す正面断面図で
ある。
例を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は
脚部をパイプに嵌合させた状態を示す正面断面図、同図
(c)は脚部を弾性的に縮めた状態を示す正面断面図で
ある。
【図11】従来のパイプキャップを示す図であり、同図
(a)は斜視図、同図(b)は使用状態を示す正面断面
図である。
(a)は斜視図、同図(b)は使用状態を示す正面断面
図である。
10,32,38,44,56,58,62,74,8
6;パイプキャップ 12,66,78;パイプ 14,47,64,76,88;頭部 16,34,40,45,60;脚部 18,65,79;リブ(パイプ側係止部) 22;溝(脚部側係止部) 26,48,70,82,96;中空部 30;棒状部材(梃子) 36,54,98;板バネ(バネ部材) 68,80,90;脚部(脚部側係止部) 94;金具(梃子) 31,101;支点 100;空気抜き孔
6;パイプキャップ 12,66,78;パイプ 14,47,64,76,88;頭部 16,34,40,45,60;脚部 18,65,79;リブ(パイプ側係止部) 22;溝(脚部側係止部) 26,48,70,82,96;中空部 30;棒状部材(梃子) 36,54,98;板バネ(バネ部材) 68,80,90;脚部(脚部側係止部) 94;金具(梃子) 31,101;支点 100;空気抜き孔
Claims (5)
- 【請求項1】 弾性部材より成る脚部が頭部から起立さ
せられ、内壁に中心軸方向と平行なリブを備えるパイプ
に該脚部が嵌合させられつつ、該パイプの開口部に取り
付けられるパイプキャップにおいて、 前記脚部に、前記パイプのリブの一端部から所定の長さ
を残して該リブが削り取られて成るパイプ側係止部に係
止される脚部側係止部を設けたことを特徴とするパイプ
キャップ。 - 【請求項2】 前記脚部の形状を弾性的に復元させるバ
ネ部材を、該脚部に設けたことを特徴とする請求項1に
記載するパイプキャップ。 - 【請求項3】 少なくとも前記脚部に中空部を設けたこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載するパイプ
キャップ。 - 【請求項4】 前記中空部の周辺の点を支点とする梃子
が回転させられて、前記脚部の中空部周辺が前記パイプ
との嵌合方向と略垂直な方向に弾性的に縮められること
を特徴とする請求項3に記載するパイプキャップ。 - 【請求項5】 前記頭部から前記脚部まで貫通する空気
抜き孔を設けたことを特徴とする請求項1,請求項2,
請求項3又は請求項4に記載するパイプキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3276992U JPH0583209U (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | パイプキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3276992U JPH0583209U (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | パイプキャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583209U true JPH0583209U (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=12368052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3276992U Withdrawn JPH0583209U (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | パイプキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0583209U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011043217A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd | ガス栓用保護キャップ |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP3276992U patent/JPH0583209U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011043217A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd | ガス栓用保護キャップ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960801 |