JPH058303Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エレベータの乗かごに備えられる操
作盤のスイツチ収納ボツクスに関する。

〔従来の技術〕

従来、エレベータの乗かごに備えられる操作盤
のスイツチ収納ボツクスにあつては、例えば実開
昭62−150468号公報に記載されているように、保
守時に操作する保守用スイツチの方のみを覆う遮
へい板を設けて、この保守用スイツチを管理人が
誤つて操作することを防止するようにしたものが
提案されている。そして、このような従来の操作
盤のスイツチ収納ボツクスでは、管理人が操作す
る管理人用スイツチは遮へい板により覆われてお
らず、管理人により操作可能となつている。ま
た、上述した遮へい板は、保守用スイツチ及び管
理人用スイツチを保持する保持体にビスによつて
固定されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、上記のような従来の操作盤のスイツ
チ収納ボツクスにあつては、保持体に設けられる
ねじ穴に螺合するビスによつて、遮へい板を保持
体に取付けることから、遮へい板の着脱にビスを
締付けたり、ゆるめたりすることを要し、この着
脱を行なうのが面倒である上、時間がかかるとい
う問題があつた。

本考案はこのような従来技術における実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、簡単に、かつ
迅速に遮へい板を着脱することのできる操作盤の
スイツチ収納ボツクスを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するために本考案は、エレベー
タの乗かごに備えられ、保守用スイツチ及び管理
人用スイツチと、これらのスイツチを保持する保
持体と、この保持体に脱着可能に取付けられる取
付部を有し、上記スイツチのうちの保守用スイツ
チの方のみを覆う遮へい板とを具備する操作盤の
スイツチ収納ボツクスにおいて、上記取付部及び
この取付部に対向可能な箱体の対向部のいずれか
一方に磁性体を設けるとともに、他方に磁石を装
着した構成にしてある。

〔作用〕

本考案は上記のように構成したので、遮へい板
の取付部及び保持体の対向部のいずれか一方に設
けられる磁性体に、他方に装着される磁石が吸着
して、遮へい板が保持体に保持される。そして、
遮へい板の着脱時には、保持体の対向部に遮へい
板の取付部を接近させて遮へい板を手放すと、磁
石の吸着力により遮へい板が保持体に取付けら
れ、一方、磁石の吸着力より大きな力で遮へい板
を引き出すと、この遮へい板は保持体から取外さ
れ、これにより、遮へい板が簡単に、かつ迅速に
着脱できる。また、遮へい板を取外す際に、ゆる
めたビスを紛失するなどの不具合を生じることが
ない。

〔実施例〕

以下、本考案の操作盤のスイツチ収納ボツクス
を図に基づいて説明する。

第１図は本考案の操作盤のスイツチ収納ボツク
スの一実施例を示す図でカバーを除いた状態を示
す正面図、第２図は第１図に示すスイツチ収納ボ
ツクスの縦断面図、第３図は第１図に示すスイツ
チ収納ボツクスが備えられる操作盤の正面図であ
る。なお、第２図は第１図の−線に対応する
断面図である。

第３図に示す操作盤１は、図示しないエレベー
タの乗かごに設置され、下部にスイツチ収納ボツ
クス２と、このスイツチ収納ボツクス２を開閉す
るカバー２ａと、このカバー２ａを施錠する施錠
装置３などとを備えている。そして、通常時には
施錠装置３によりカバー２ａが施錠され、一般乗
客がスイツチ収納ボツクス２内に手が入らないよ
うになつている。

また、スイツチ収納ボツクス２は、第１図に示
すように、管理人が主に操作する管理人用スイツ
チ４ａと、保守時に主に操作する保守用スイツチ
４ｂと、これらのスイツチ４ａ，４ｂを保持する
保持体６と、保守用スイツチ４ｂの方のみを覆う
遮へい板５などとを備えている。この遮へい板５
は、第２図に示すように、上下端に取付部５ａを
有し、この取付部５ａに磁石７が装着されてお
り、一方、取付部５ａに対向可能な保持体６の対
向部６ａに磁性体８が設けられている。

この実施例にあつては、保持体６の対向部６ａ
に設けられる磁性体８に、遮へい板５の取付部５
ａに装着される磁石７が吸着して、遮へい板５が
保持体６に保持され、保守用スイツチ４ｂの方の
みを覆つている。そして、遮へい板５の着脱時に
は、保持体６の対向部６ａに遮へい板５の取付部
５ａを接近させて遮へい板５を手放すと、磁石７
の吸着力により遮へい板５が保持体６に取付けら
れ、一方、磁石７の吸着力より大きな力で遮へい
板５を引き出すと、この遮へい板５は保持体６か
ら取外される。

このように構成した実施例では、簡単に、かつ
迅速に遮へい板５を磁石７、磁性体８を介し保持
体６に着脱することができる。

なお、この実施例では磁石７を遮へい板５側
に、磁性体８を保持体６側にそれぞれ設けたが、
これとは逆に、すなわち磁石を保持体６側に、磁
性体を遮へい板５側にそれぞれ設けても同様の作
用効果を奏することができる。また、この実施例
では保持体６の対向部６ａに磁性体７を設けた
が、この磁性体７を設ける代わりに、対向部６ａ
を磁性体で形成するようにしてもよい。

〔考案の効果〕

本考案は以上のように構成したことから、ビス
をゆるめたり、締付けたりすることを要さずに、
簡単に、かつ迅速に遮へい板を着脱することがで
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の操作盤のスイツチ収納ボツク
スの一実施例を示す図でカバーを除いた状態を示
す正面図、第２図は第１図に示すスイツチ収納ボ
ツクスの縦断面図、第３図は第１図に示すスイツ
チ収納ボツクスが備えられる操作盤の正面図であ
る。 １……操作盤、２……スイツチ収納ボツクス、
４ａ……管理人用スイツチ、４ｂ……保守用スイ
ツチ、５……遮へい板、５ａ……取付部、６……
保持体、６ａ……対向部、７……磁石、８……磁
性体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エレベータの乗かごに備えられ、保守用スイツ
   チ及び管理人用スイツチと、これらのスイツチを
   保持する保持体と、この保持体に脱着可能に取付
   けられる取付部を有し、上記スイツチのうちの保
   守用スイツチの方のみを覆う遮へい板とを具備す
   る操作盤のスイツチ収納ボツクスにおいて、上記
   取付部及びこの取付部に対向可能な箱体の対向部
   のいずれか一方に磁性体を設けるとともに、他方
   に磁石を装着したことを特徴とする操作盤のスイ
   ツチ収納ボツクス。