JPH0582886U

JPH0582886U - 花束の包装装置

Info

Publication number: JPH0582886U
Application number: JP3162192U
Authority: JP
Inventors: 良也古市; 照夫宮崎; 博司伊藤
Original assignee: ストラパック株式会社
Priority date: 1992-04-15
Filing date: 1992-04-15
Publication date: 1993-11-09

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】迅速かつ容易に包装できると共に多量の花束を
積み重ねて保管でき花束の包装が量産できるものとす
る。【構成】透明フィルムロール体の先端部位をテーブル面
側２に引き出し、計測ポール２２で引き出し長さを測っ
た後、花束受けシート１０に沿わせて敷き、次に中間部
位を輪ゴムで葉ごと軽く束ねてた花束を落とし込んでフ
ィルム上に置き、続いてフィルム先端部位を手前側に折
り返して花束を包み込み、更にフィルム先端部位をヒー
トシーラー受け部材７上の花束の１束に必要なフィルム
の基部に重ねながら引っ張る。ペダル９を踏んで枠形フ
レーム４を手前側に回動して倒し、枠形フレーム先端辺
のヒートシーラーを受け部材上のフィルムに押圧して２
枚のフィルムを溶着し、且つその溶着部分からカットす
ることによって、花束がストレートの円筒状に包装さる
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、花束の包装装置に関するもので、切り花の束のうち、主として花冠の重い花、例えばチュ−リップの花束を手作業で包装して接着テ−プで止着することなく、花束を包んだフィルムを自動的に溶着することにより、迅速且つ容易に包装ができ、花束の包装が量産できる業務用に適するものを提供することを目的とする。

【０００２】

【従来の技術】

一般に多数本の切り花を花束にするのに、特に業務用として多量に作る場合においては、作業台上に包装フィルム又は包装紙を敷き、その上に複数の切り花を置き、これを茎側から人手によって包み込んでその茎上部側の端部を接着テ−プで止着し、茎根元側を輪ゴム又は紐等で結束している。そして、その包み込んだ形態は、茎側から花冠側に拡がる逆円錐のメガホン筒状を呈している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記した従来の花束作製作業は、全て手作業で行うため、一束作るのにかなりの時間が掛かると共に、多量の花束をきれいに且つ均一に包み込むのに熟練が要求されている。また、花束がメガホン筒状に包装されるため大径先端の花冠部位に空間が生じるから隣り合う花冠同士に余裕が生じ、押圧によって傷付けるような心配はないが、その代わりチュ−リップのように花冠が重たいものは、運搬中に首が振られて首付近の茎が極度に曲がったり、折れたりして花自体を傷めるおそれがある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、考案の目的を達成し、且つ従来の課題を解決するために提供するものである。本考案の第１は、花束の包装装置において、ボックス型機体のテ−ブル面に花束収容用の凹溝を形成し、その凹溝を挟んで向い側にヒ−トシ−ラ−を備えた枠形フレ−ムの基部を回動自在に取付けると共に、凹溝の手前側に前記ヒ−トシ− ラ−に対峙するヒ−トシ−ラ−受け部材を設け、且つ前記の凹み部に花束受けシ −トの両縁辺を繰り出し調整ロ−ラ−と拡開幅の調整ができる門型ア−ムにそれぞれ掛止し、機体の正面側下部に前記の枠形フレ−ムをリンク機構を介して起倒するペダル部を設け、機体内の下部に花束包装用透明フィルムロ−ル体を受け部材を介して収容し、そのロ−ル体の引き出し部位を機体のテ−ブル面から花束受けシ−トに引き出すロ−ラ−及び引き出し口を設けたものである。

【０００５】本考案の第２は、前記第１の考案に係る花束の包装装置において、機体側面に前記ロ−ル体の引き出す長さを計測する垂直ポ−ルを機体側面に取付けると共に、花束収容用凹み部における機体側面近くに花束受けバ−を設け、且つヒ−トシ −ラ−を備えた枠形フレ−ムのヒ−トシ−ラ−直後にフィルム押さえバネ板部材を設けたものである。

【０００６】

【作用】

上記の手段に基づく作用は次の通りである。すなわち、透明フィルムロ−ル体の先端部位をテ−ブル面側に引き出し、計測ポ−ルで引き出し長さを測った後、テ−ブル面から凹み部の花束受けシ−トに沿わせて敷き、次に予め複数本の切り花を茎の根元部分結束すると共に、茎の高さの中間部位を輪ゴムで葉ごと軽く束ねてた花束を前記の凹み部に落とし込むようにしてフィルム上に置き、続いてフィルム先端部位を手前側に折り返すことによって花束を包み込み、さらにそのフィルム先端部位をヒ−トシ−ラ−受け部材上に載置している花束の１束に必要なフィルムの基部に重ねながら引っ張っておく。そして、機体正面下部のペダルを踏んで枠形フレ−ムを手前側に回動して倒し、枠形フレ−ム先端辺のヒ−トシ−ラ−を前記ヒ−トシ−ラ−受け部材上のフィルムに押圧して２枚のフィルムを溶着し、且つその溶着部分からカットすることによって、花束がストレ−トの円筒状に包装される。

【０００７】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面を以て説明する。図１は本考案に係る花束の包装装置の斜視図、図２は側面図、図３は平面図、図４は包装した状態の花束の斜視図、図５は従来の包装例による花束の斜視図である。図において、１はボックス型機体、２は機体上部に設けたテ−ブル面、３はテ −ブル面２の中央部位に花束収容用の凹み部、４はその凹み部を挟んで向い側に設けた枠形フレ−ムであり、そのフレ−ムの先端辺に沿ってヒ−トシ−ラ−５を取付け、且つフレ−ム基部を軸受け６を介してテ−ブル面に回動自在に結合してある。７は前記のヒ−トシ−ラ−５を倒したときに受けるためのヒ−トシ−ラ−受け部材であり、これを凹み部３より手前側のテ−ブル面２に固定してある。８は前記の枠形フレ−ム４を軸受け６によって起倒させるためのリンク機構であり、その先端を機体正面の下部に配置した足踏みペダル９に固着してある。１０はテ−ブル面の凹み部４に設けた花束受けシ−トであり、その両端縁辺のうち、一端縁辺をテ−ブルの直下に設けた後述の巻き取りロ−ラ−に、他端縁辺を門型ア−ムに固定して略Ｕ字形に垂下してある。１１は前記の花束受けシ−ト１０の巻取りロ−ラ−であり、その花束受けシ− トの一端縁辺を巻取り又は繰り出しができると共にその調節ができるように掛止し、そのロ−ラ−軸１１₁に取付けたハンドル１２と、機体側に設けた突起１３と、これに対峙してハンドル側に設けた凹部１４によって巻取り量を設定するようになっている。１５は前記花束受けシ−トの他端縁辺を固定するための門型ア−ムであり、そのシ−トの拡開幅を調整するために、ア−ム基部を機体１の側面に軸１６によって結合してある。１７は前記門型ア−ムのア−ムステ−部分１５₁と一体に成形した拡開幅の調節ハンドルであって、機体側面に設けた複数の拡開幅選択用凹部にハンドル側の突起１３を掛止することによって、ロ−ラ−１１に対して門型ア−ム１５の拡開幅の調節ができるように設定してある。１８は前記門型ア−ムのヒ−トシ−ラ−５の直後に設けたフイルム押さえ用の板バネである。１９は機体内の下部に設けた透明フィルムロ−ル体２０の受け部材であり、図示例は一対のロ−ラ−体で成形されている。前記のロ−ル体はＯＰＰ（オリエンテッドポリプロピレン）と呼ばれる透明フィルムを用いるのを可とするが、溶着できるフィルムであれば用いることも可能である。２１は透明フィルムロ−ル体から先端部位をテ−ブル面側に引き出すためのガイドロ−ラ−、２２は機体正面側の側面に設けた引き出しフィルムの長さ計測用の垂直ポ−ル、２３は花束受けシ−トの底部に対峙して機体側面に設けた花束の花冠受けバ−、２４はテ−ブル面２に設けたロ−ルフィルムの引き出し口、２５は幅調節ハンドルの突起１４に対する拡開幅選択用凹部を示す。

【０００７】

【具体的な工程例】

以下、具体的な本考案に係る花束の包装工程例を説明する。まず、透明フィルムロ−ル体２０の先端部位２０′₁をテ−ブルの引き出し口２５からそのテ−ブル面側に引き出し、垂直ポ−ル１９で引き出し長さを測った後、テ−ブル面２から凹み部４の花束受けシ−ト９に沿わせて敷き、次に予め複数本の切り花を茎の根元部分結束すると共に、茎の高さの中間部位を輪ゴムで葉ごと軽く束ねてた花束Ｆを前記の凹み部４に落とし込むようにしてフィルム上に置き、その花束の茎の長さが花束受けシ−ト９から飛び出す程に長い場合は、その花冠部を受けバ− ２３に支受させ、続いてフィルム先端部位２０′₁を手前側に折り返すことによって花束Ｆを包み込み、さらにそのフィルム先端をヒ−トシ−ラ−受け部材７上に載置している花束の１束に必要なフィルムの基部２０′₂に重なるように引っ張っておく。そして、機体正面側下部のペダル９を踏んで枠形フレ−ム４を手前側に回動して倒し、枠形フレ−ム先端辺のヒ−トシ−ラ−５を倒すと、先に板バネ部材１８によってフィルムをずれないように押さえ、その直後にヒ−トシ−ラ−５でヒ− トシ−ラ−受け部材７上のフィルムに押圧して折り返したフィルム２０′₁と基部のフィルム２０′₂を溶着し、且つその溶着部分Ｗからカットすることによって、そのカットされた単位フィルム２０′で花束Ｆがストレ−トの円筒状に包装される。包装されたフィルム２０′はストレ−トの円筒状を成しているため、その茎根元が開口している状態であるから、必要に応じて輪ゴムでその開口部を結束して閉じておく。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は上記の構成であるから、請求項１にあって、ロ−ル体から引き出したフィルムの先端部位を花束受けシ−トに沿わせて敷いた上に、複数本の切り花を束ねてそのフィルム上に載置すると共に、そのフィルム先端を折り返してヒ−トシ−ラ−受け部材上における基部のフィルムに重ねた後、ヒ−トシ−ラ−でその重ね部を溶着するだけで、自動的に包装することができる。また、花束をフィルムで略ストレ−トの円筒状に包むため、花冠部が多少きつめに絞られるが、業務用に包装する花束は蕾の状態で包装するのが普通であるから、開花した花冠とは異なり、花びらを傷めるおそれがない。むしろ、反対に花冠部が互いに隙間無く包まれるからチュ−リップのように花冠部が重い切り花であっても、運搬中に茎が曲がったり、折れたりすることがなく、品質管理が万全である。しかも花束の量、すなわち外周の径に応じて巻き取り・繰り出しロ−ラ−に対する門型ア−ムの拡開幅を調節し、且つ花束受けシ−トの巻き取りないし繰り出し量を調整することができるので、どんな花束でも殆ど確実に包装することができて汎用性がある。そして、前記の包装した花束がストレ−トの円筒形状であることにより、逆円錐のメガホン筒状の包装花束に比べて多量の包装花束を崩れ易くなることなく、均一に積み重ねることができ、運搬や保管に便利である。次に請求項２にあっては、ロ−ル体から引き出したフィルムは、計測ポ−ルによって、常に適正長さで花束を包み込めるようにしたから、余剰部分を少なくすることができ、且つ使用フィルムの無駄省くことができる。而も、機体側面の花冠受けバ−によって、茎の長い花束であっても花冠部を傷めることなく安定して支受することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る花束の包装装置の斜視図である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】本考案に係る花束の包装装置によって作製した
包装花束の斜視図である。

【図５】従来の包装方法によって包装した花束の斜視図
である。

【符号の説明】

１ボックス型機体２テ−ブル面３テ−ブル面の凹み部４枠形フレ−ム５ヒ−トシ−ラ− ６軸受け７ヒ−トシ−ラ−受け部材８枠形フレ−ムの起倒用リンク機構９枠形フレ−ム用足踏みペダル 10 花束受けシ−ト 11 巻取りロ−ラ− 12 ハンドル 13 突起 14 凹部 15 門型ア−ム 16 門型ア−ムの結合軸 17 門型ア−ムの幅調節ハンドル 18 フィルム押さえ用板バネ 19 ロ−ル体受け部材 20 フィルムロ−ル体 21 ガイドロ−ラ− 22 引き出しフィルムの長さ計測用ポ−ル 23 花冠受けバ− 24 ロ−ルフィルムの引き出し口 25 幅調節ハンドルの突起掛止凹部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ボックス型機体のテ−ブル面に花束収容
用の凹溝を形成し、その凹溝を挟んで向い側にヒ−トシ
−ラ−を備えた枠形フレ−ムの基部を回動自在に取付け
ると共に、凹溝の手前側に前記ヒ−トシ−ラ−に対峙す
るヒ−トシ−ラ−受け部材を設け、且つ前記の凹み部に
花束受けシ−トの両縁辺を繰り出し調整ロ−ラ−と拡開
幅の調整ができる門型ア−ムにそれぞれ掛止し、機体の
正面側下部に前記の枠形フレ−ムをリンク機構を介して
起倒するペダルを設け、機体内の下部に花束包装用透明
フィルムロ−ル体を受け部材を介して収容し、そのロ−
ル体の引き出し部位を機体のテ−ブル面から花束受けシ
−トに引き出すロ−ラ−及び引き出し口を設けたことを
特徴とする花束の包装装置。
【請求項２】機体側面に前記ロ−ル体の引き出す長さ
を計測する垂直ポ−ルを機体側面に取付けると共に、花
束収容用凹み部における機体側面近くに花束受けバ−を
設け、且つヒ−トシ−ラ−を備えた枠形フレ−ムのヒ−
トシ−ラ−直後にフィルム押さえバネ板部材を設けた請
求項１記載の花束の包装装置。