JPH0582751U - ロータリバルブ - Google Patents

ロータリバルブ

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JPH0582751U
JPH0582751U JP3087292U JP3087292U JPH0582751U JP H0582751 U JPH0582751 U JP H0582751U JP 3087292 U JP3087292 U JP 3087292U JP 3087292 U JP3087292 U JP 3087292U JP H0582751 U JPH0582751 U JP H0582751U
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JP
Japan
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groove
rotor
grooves
outer peripheral
rotary valve
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Application number
JP3087292U
Other languages
English (en)
Inventor
憲宏 斉田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ外周部の溝の側部先端エッジに同一形
状のチャンファが同一精度で形成されたロータリバルブ
を提供する。 【構成】 スリーブ2内に回転可能に嵌合されたロータ
1が、ロータ本体3の外周部に軸方向に沿う複数の溝4
を形成し、各溝4間にランド5を形成してなるロータリ
バルブにおいて、ロータ本体3の両端部に、スリーブ2
の内周面に摺接する大径部3aを形成し、これらの大径
部3a間に小径部3bを形成し、この小径部3bの外周
部に、軸方向に延在する複数の嵌合溝6を形成し、各嵌
合溝6内に溝形成部材7を嵌着して、大径部3aの外周
部と同一高さのランド5を有する突起8を形成し、各突
起8間に前記溝4を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両のパワーステアリング装置等動力操向装置において切換弁や 圧力分配弁として使用されるロータリバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のロータリバルブでは、図4に示すように、図示しない入力軸( スタグシャフト)と出力軸(ウォームシャフト)を連結するトーションバー20 の周囲に、入力軸と一体に連結された筒状のロータ21が配置され、このロータ 21の外周には、出力軸と一体に連結された筒状のスリーブ22が回転可能に嵌 合され、これらのロータ21及びスリーブ22はバルブハウジング23内に収容 されている。ロータ21の外周部には軸方向に沿う溝24が等間隔で形成されて 、各溝24間にランド25が形成されると共に、ロータ21には、一つ置きの溝 24を中央孔26内に開口させる複数の排出通路27が形成されている。また、 スリーブ22の内周部には軸方向に沿う溝28が形成されて、各溝28間にラン ド29が形成され、これらの溝28とランド29が前記溝24とランド25に対 して互い違いに配置されている。また、スリーブ22には入力通路30と2つの 出力通路31a、31bが形成され、各通路間は互いにシールされている。更に 、バルブハウジング23には、入力通路30に連通する入力ポート32と、出力 通路31a、31bにそれぞれ連通する出力ポート33a、33bと、排出通路 27に連通する排出ポート34とが設けられ、入力ポート32には図示しない液 圧ポンプの吐出側が接続され、出力ポート33a、33bには図示しないパワー シリンダの2つの液室が接続され、排出ポート34は図示しないタンクに連通し ている。そして、出力軸に作用する操舵抵抗に対してステアリングハンドルによ り入力軸を回動させると、トーションバー20を捩じりながらスリーブ22に対 してロータ21が相対回動して、互いに対向するランド29の側端291 、29 2 と溝24の側部先端エッジ241 、242 との間に形成される2つの絞り機構 により液圧ポンプからの作動液を圧力制御し、また作動液の供給流路を出力ポー ト33aから出力ポート33b、又はこれとは逆に切り換えてパワーシリンダに 供給できるようになっている。
【0003】 このようなロータリバルブにおいて、制御部としての信頼性を得るためには、 ロータ21の外周部に形成される溝24の側部先端エッジ241 、242 に高い 加工精度が要求され、特に、溝24の側部先端エッジ241 、242 にチャンフ ァを形成する場合には、微妙な曲線を描く厳密な加工精度が要求されている。
【0004】 一方、ロータ21の両端側の外周部には、スリーブ22の内周面と摺接するた めに耐久性が要求されている。
【0005】 そこで、例えば特公昭62−34582号公報に記載されたロータリバルブで は、ロータにおけるスリーブ内周面と摺接する溝の両端部近傍だけを高周波焼入 れ等により高硬度に形成して、耐久性を向上させると共に、厳密な加工精度が要 求されるロータ外周部の溝加工が簡単に行えるようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のロータリバルブでは、ロータの製造後、ロータ端部 の外周部について高周波焼入れ等を行い、次いで前記ロータ端部間のロータ外周 部に溝加工を繰り返して複数の溝を形成し、かつ各溝の側部先端エッジにチャン ファを形成する必要があるが、全てのチャンファを同一形状に同一精度で加工す ることは容易でない。同一形状にならない場合、切換え動作のタイミングが揃わ ず、騒音の発生原因となる。また、上記の加工方法では加工作業が面倒で、製造 能率が悪いという欠点があった。
【0007】 この考案は前記課題を解決するためになしたもので、ロータ側の溝の側部先端 エッジに同一形状のチャンファを同一精度で形成できるロータリバルブを提供す ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、スリーブ内に回転可能に嵌合された ロータが、ロータ本体の外周部に軸方向に沿う複数の溝を形成し、各溝間にラン ドを形成してなるロータリバルブにおいて、前記ロータ本体の両端部に、前記ス リーブの内周面に摺接する大径部を形成し、これらの大径部間に小径部を形成し 、この小径部の外周部に、軸方向に延在する複数の嵌合溝を形成し、各嵌合溝内 に溝形成部材を嵌着して、前記大径部の外周部と同一高さのランドを有する突起 を形成し、各突起間に前記溝を形成したものである。
【0009】
【作用】
上記の構成により、ランドを有する長尺な素材を成形した後、該素材のランド の側端にチャンファを加工して、溝形成部材と同一断面形状の長尺材を形成し、 この長尺材から所定長さの溝形成部材を切り出す。この溝形成部材を、ロータ本 体の小径部に形成された各嵌合溝内に嵌着する。このような方法の採用が充分可 能となり、同一条件下での加工によりロータ側の溝の側部先端エッジに同一形状 のチャンファを同一精度で形成することができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面により説明する。
【0011】 図1はロータリバルブを示す断面図、図2は図1の側面図、図3(1)、(2 )、(3)は素材の状態、チャンファの加工状態、溝形成部材の切出し状態をそ れぞれ示す斜視図である。
【0012】 ロータリバルブはロータ1とスリーブ2とで構成され、スリーブ2内にロータ 1が回転可能に嵌合されている。
【0013】 前記ロータ1は、ロータ本体3の外周部に軸方向に沿う複数の溝4を形成し、 各溝4間にランド5を形成している。
【0014】 前記ロータ本体3の両端部には、スリーブ2の内周面に摺接する大径部3aが 形成され、これらの大径部3a間には同心の小径部3bが形成されている。
【0015】 この小径部3bの外周部には、軸方向に延在する複数の嵌合溝6が形成されて おり、各嵌合溝6内には溝形成部材7が嵌着されて、前記大径部3aの外周部と 同一高さのランド5を有する突起8が形成され、各突起8間には前記溝4が形成 されている。各溝4の側部先端エッジ41 、42 (ランド5の側端)にはチャン ファ9が形成されている。また、小径部3bには、溝4内に開口する排出通路1 0が形成されている。
【0016】 尚、チャンファ9は溝4のバルブとして作用する側の側部先端エッジに形成す れば良く、図示するように双方に形成する必要がないことは言うまでもない。
【0017】 以上の構成において、溝形成部材7は次のように形成する。つまり図3(1) 、(2)、(3)に示すように、まず、ランド5を有する蒲鉾断面の長尺な素材 M1 を成形した後、この素材M1 にチャンファ9を研削、圧刻等により形成して 、溝形成部材7と同一断面形状の長尺材M2 を形成し、次いで、この長尺材M2 から溝形成部材7を切り出す。
【0018】 一方、スリーブ2の内周面に摺接する大径部3aには高周波焼入れ等の硬化処 理を行う。
【0019】 そして、前記切り出された溝形成部材7を大径部3a間に嵌合させ、かつ嵌合 溝6内に圧入等により嵌着する。
【0020】
【考案の効果】
以上の通りこの考案は、ロータ本体の両端部に、スリーブの内周面に摺接する 大径部を形成し、これらの大径部間に小径部を形成し、この小径部の外周部に、 軸方向に延在する複数の嵌合溝を形成し、各嵌合溝内に溝形成部材を嵌着して、 大径部の外周部と同一高さのランドを有する突起を形成し、各突起間に溝を形成 するため、チャンファ付きの溝形成部材を同一条件下での加工により同一加工精 度で予め形成することができると共に、スリーブ内周面と摺接する大径部に確実 に硬化処理を行うことができる。従って、ロータ外周部の溝の側部先端エッジに 同一形状のチャンファが同一精度で形成された耐久性のあるロータリバルブを容 易かつ確実に得ることができるから、制御部としての信頼性の向上と生産能率の 向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例であるロータリバルブを示
す断面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】(1) 素材の状態を示す斜視図である。 (2) チャンファの加工状態を示す斜視図である。 (3) 溝形成部材の切出し状態を示す斜視図である。
【図4】従来例のロータリバルブを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 スリーブ 3 ロータ本体 3a 大径部 3b 小径部 4 溝 5 ランド 6 嵌合溝 7 溝形成部材 8 突起 9 チャンファ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ内に回転可能に嵌合されたロー
    タが、ロータ本体の外周部に軸方向に沿う複数の溝を形
    成し、各溝間にランドを形成してなるロータリバルブに
    おいて、前記ロータ本体の両端部に、前記スリーブの内
    周面に摺接する大径部を形成し、これらの大径部間に小
    径部を形成し、この小径部の外周部に、軸方向に延在す
    る複数の嵌合溝を形成し、各嵌合溝内に溝形成部材を嵌
    着して、前記大径部の外周部と同一高さのランドを有す
    る突起を形成し、各突起間に前記溝を形成したことを特
    徴とするロータリバルブ。
JP3087292U 1992-04-10 1992-04-10 ロータリバルブ Pending JPH0582751U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087292U JPH0582751U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 ロータリバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087292U JPH0582751U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 ロータリバルブ

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Publication Number Publication Date
JPH0582751U true JPH0582751U (ja) 1993-11-09

Family

ID=12315820

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JP3087292U Pending JPH0582751U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 ロータリバルブ

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