JPH0582731U - 負圧ブースタ - Google Patents

負圧ブースタ

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JPH0582731U
JPH0582731U JP023688U JP2368892U JPH0582731U JP H0582731 U JPH0582731 U JP H0582731U JP 023688 U JP023688 U JP 023688U JP 2368892 U JP2368892 U JP 2368892U JP H0582731 U JPH0582731 U JP H0582731U
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cylinder
valve
booster
negative pressure
input rod
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JP023688U
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敏之 諏訪
伸一 岡田
Original Assignee
日信工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁筒を覆う被覆筒の端壁と入力杆のストッパ
板とに干渉されることなく、大気を弁筒の大気導入口ま
でスムーズに且つ静かに誘導し得る大気誘導路を得る。 【構成】 被覆筒26に、多数の通気孔56を有する大
径筒部26Lと、その後端に段部26Tを介して連なる
小径筒部26Sとを設け、大径筒部26L内に通気孔5
6に通じる濾過室55を形成し、小径筒部26S内に濾
過室55から弁筒25の大気導入口に至る筒状の通気路
58を形成し、段部26T及び小径筒部26S間の曲り
角26Cに丸味を付す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として自動車のブレーキマスタシリンダを倍力作動するための負 圧ブースタに関し、特に、ブースタシェルに、その内部を前側の負圧室と後側の 作動室とに区画すると共に戻しばねにより後退方向へ付勢されるブースタピスト ンを収容し、このブースタピストンの後端に連設された弁筒内に、前後動可能の 入力杆と、この入力杆の前後動に応じて作動室を負圧室と弁筒後端の大気導入口 とに連通切換えする制御弁とを配設し、この弁筒を被覆すると共にその外周面を 軸受を介して摺動自在に支承する被覆筒をブースタシェルの後面に突設し、この 被覆筒の後端に、入力杆が貫通する環状端壁を形成する一方、この端壁に当接し て入力杆の後退限を規制するストッパ板を入力杆に設けたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝる負圧ブースタは、例えば実公昭62−5417号公報に開示されている ように、既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
かゝる負圧ブースタにおいて、入力杆の前進時、ブースタピストンの応答性を 良好にするためには、弁筒の大気導入口を通して行われる作動室への大気の導入 がスムーズであることが必要である。
【0004】 ところで、従来のものでは、弁筒の大気導入口を外部に常時連通させるために 、入力杆のストッパ板に通気孔を穿設しているが、その通気孔の開口面積を大き くして大気の導入をスムーズにしようとすると、その通気孔の一部が被覆筒の端 壁によって塞がれてしまうため、通気孔の有効開口面積を増加させるにも限界が ある。また、その通気孔の有効開口面積が大きく得られないと、そこを通る空気 流速が大きくなって耳障りな風切り音を生じることにもなる。
【0005】 本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、被覆筒の端壁や入力杆のスト ッパ板等に干渉されずに大気を弁筒の大気導入口へスムーズに且つ静かに導入す ることができるようにした前記負圧ブースタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、被覆筒に、その外周の複数の通気孔を 介して外部に通じる環状の濾過室を有する大径筒部と、この大径筒部の後端に段 部を介して連なり、濾過室及び弁筒の大気導入口間を結ぶ筒状の通気路を有する 小径筒部とを設け、濾過室にエアフィルタを装着し、段部及び小径筒部間の曲り 角に丸味を付したことを特徴とする。
【0007】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
【0008】 先ず図1ないし図3に示す本考案の第1実施例から始める。図1において、タ ンデム型負圧ブースタBのブースタシェル1の前面には、該ブースタBにより作 動されるブレーキマスタシリンダMがボルト21fにより取付けられる。
【0009】 ブースタシェル1は、対向端を相互に結合する前後一対のシェル半体1a,1 bと、両シェル半体1a,1b間に挟止されてブースタシェル1内部を前部シェ ル室2と後部シェル室3とに仕切る隔壁板1cとから構成され、後部シェル半体 1bは車体のダッシュボードDに複数本(例えば4本)のボルト21rにより取 付けられる。
【0010】 前部シェル室2は、それに前後往復動可能に収容される鋼板製の前部ブースタ ピストン4と、その後面に重合結着されると共に前部シェル半体1aと隔壁板1 c間に挟着されるゴム製の前部ダイヤフラム5とにより、前側の前部負圧室2a と後側の前部作動室2bとに区画される。また後部シェル室3は、それに前後往 復動可能に収容される鋼板製の後部ブースタピストン6と、その後面に重合結着 され、且つ隔壁板1cと共に両シェル半体1a,1b間に固着されるゴム製の後 部ダイヤフラム7とにより、前側の後部負圧室3aと後側の後部作動室3bとに 区画される。
【0011】 前,後部ブースタピストン4,6はそれぞれ環状に成形され、これらは、隔壁 板1cにブッシュ8及びシール部材9を介して摺動自在に支承される合成樹脂製 のピストンボス10の両端に次のように結着される。
【0012】 即ち、ピストンボス10には、深さが該ボス10の長さの略半分に達する円形 凹部11が前端面に形成され、またその外周面の後端からやや前方に寄った個所 にフランジ12が突設されており、上記円形凹部11には、前部ブースタピスト ン4の内周端に連設された端壁板13a付の連結筒13が嵌合され、また前記フ ランジ12と協働して後部ブースタピストン6を挟持する押え板14がピストン ボス10の後端面に重ねられる。そして、この押え板14、ピストンボス10及 び端壁板13aの三者は、ピストンボス10の軸線を囲む複数本(例えば三本) の通しボルト15と、これらに螺合するナット16により相互に固着される。
【0013】 その際、前部ブースタピストン4とピストンボス10の前端面との間に、前部 ダイヤフラム5の内周ビード5aと、この内周ビード5aの外周面及び後面を覆 う金属製の環状のリテーナ17が挟入され、またフランジ12と押え板14との 間に、後部ブースタピストン6の内周端を包む後部ダイヤフラム7の内周ビード 7aが挟入される。したがって、前,後部ブースタピストン4,6及びピストン ボス10の三者が相互に結着されると同時に、各ダイヤフラム5,7の内周ビー ド5a,7aが対応するブースタピストン4,6に固着される。
【0014】 さらに、通しボルト15の挿通のためにピストンボス10に設けられたボルト 孔18にはシール部材19が装着され、これによってボルト孔18による前部負 圧室2a及び後部作動室3b間の連通が阻止される。また前記端壁板13a及び ピストンボス10間には、複数本の通しボルト15を囲繞するシール部材20が 介装され、これによって、端壁板13a及びピストンボス10の当接面間隙によ る後述の第1及び第2ポート30,31間の連通が阻止される。
【0015】 上記通しボルト15及びナット16を利用して、連結筒13の端壁板13aに 座板22が重合結着される。この座板22は、複数のナット16間でボルト15 の突出部の高さよりも高く隆起した複数の座部22aを備えており、この座部2 2aと前部シェル半体1aとの間にピストンボス10を後退方向へ付勢する戻し ばね23が縮設される。こうして戻しばね23は連結筒13と共にピストンボス 10前面の凹部11に受容される。
【0016】 両ブースタピストン4,6の後退限は、後部ダイヤフラム6の後面に多数隆起 した突起24がブースタシェル1の後壁に当接することにより規制される。
【0017】 ピストンボス10の後端には弁筒25が一体に突設されており、この弁筒25 は、ブースタシェル1の後壁に突設されて弁筒25を覆う被覆筒26に軸受27 及びシール部材28を介して摺動自在に支承される。
【0018】 前部負圧室2aは、負圧導入管29を介して図示しない負圧源(例えば内燃機 関の吸気マニホールド内部)と接続される。また前,後部両負圧室2a,3aは 、ピストンボス10に形成された二股状の第1ポート30を介して弁筒25内に 連通し、また前,後部両作動室2b,3bは同じくピストンボス10に形成され た一対の第2ポート31,31を介して弁筒25内に連通する。そして、第2ポ ート31,31は制御弁32により第1ポート30と、弁筒25後端の大気導入 口33とに交互に連通切換えされる。
【0019】 弁筒25内には、ブレーキペダル34に連なる入力杆35と、これにより制御 される前記制御弁32が次のように設けられる。即ち、弁筒25内の前部には弁 ピストン38が摺合され、この弁ピストン38には、前記大気導入口33を貫通 した入力杆35の前端が首振り可能に結合される。また弁筒25の内周面には環 状の第1弁座401 が突設され、これに囲繞される環状の第2弁座402 が弁ピ ストン38の後端面に形成され、これら弁座401 ,402 と協働する弁体41 が弁筒25内に配設される。弁体41はゴム製であって、前後両端を開放した筒 状をなしており、その後端部即ち基端部41aは、弁筒25の内周面に嵌着され た保持筒42により、弁筒25内周面との密着状態に保持される。この弁体41 は、上記基端部41aから半径方向内方へ屈曲した薄肉の可撓部41b、及びこ の可撓部41bの前端に連なる肉厚の弁部41cを備えており、その弁部41c は前記第1及び第2弁座401 ,402 に対向して配置される。
【0020】 而して、弁部41cは可撓部41bの変形により前後移動が可能であって、前 進時には第1及び第2弁座401 ,402 に着座し、後退時には保持筒42の前 端で受止められる。
【0021】 弁部41cには環状の補強板43が埋設され、これと入力杆35との間には、 弁部41cを両弁座401 ,402 に向って付勢する弁ばね44が縮設される。
【0022】 弁筒25の内面には、第1弁座401 の外側で前記第1ポート30の一端が、 また同弁座401 の内側で前記第2ポート31の一端がそれぞれ開口する。
【0023】 また第2弁座402 の内側は弁体41及び保持筒42の中空部を通して大気導 入口33と連通する。
【0024】 而して、弁体41、弁ばね44、第1弁座401 及び第2弁座402 により制 御弁32が構成される。
【0025】 入力杆35及び保持筒42間には、入力杆35をその後退限に向って付勢する 戻しばね45が縮設される。
【0026】 前記被覆筒26の後端には環状の端壁26aが一体に形成され、この端壁26 aの内側面に当接して入力杆35の後退限を規制するストッパ板46が入力杆3 5に進退調節可能に螺合される。而して、ストッパ板46を回せば、ストッパ板 46と入力杆35との螺合位置が変わるので、入力杆35の後退限を前後に調節 することができる。この調節後のストッパ板46の固定は、同じく入力杆35に 螺合したロックナット47の緊締により行われる。
【0027】 弁筒25には、大気導入口33から制御弁32側へ取入れる空気を濾過するた めのエアフィルタ49が入力杆35を取巻いて装着される。このエアフィルタ4 9は入力杆35と弁筒25との相対変位を妨げないように適度な柔軟性を有する 。
【0028】 ピストンボス10には、その前面中心部に開口する大シリンダ孔37と、この 大シリンダ孔37及び弁筒25内に両端が開口する小シリンダ孔36とが設けら れる。そして小シリンダ36には、前記弁ピストン38と一体または弁ピストン 38に当接する反力ピストン52が摺合され、大シリンダ孔37には、反力ピス トン52に対向する弾性ピストン50、及びこの弾性ピストン50の前面に重合 される出力ピストン51が摺合される。この出力ピストン51の大シリンダ孔3 7からの抜出防止のために、前記端壁板13aの内周縁が大シリンダ孔37の開 口部まで張出されている。
【0029】 出力ピストン51の前面には出力杆53が突設され、この出力杆53は前記ブ レーキマスタシリンダMのピストン59に連設される。
【0030】 図1及び図2に示すように、被覆筒26は、ブースタシェル1の後壁に連なる 比較的短い大径筒部26Lと、この大径筒部26Lの後端に段部26Tを介して 連なる比較的長い小径筒部26Sとから構成される。そして大径筒部26L内に は、前記軸受26と、その前方に位置する前記シール部材28とが嵌装されると 共に、これらを前記段部26Sとの間に保持する保持板39が係止される。大径 筒部26Lは、被覆筒26が貫通する前記ダッシュボードDの透孔64内に収ま るように形成される。
【0031】 軸受27は大径筒部26L内周面に嵌合する半径方向鍔部27aと、段部26 Sに当接する軸方向鍔部27bとを有し、この軸方向鍔部27bには多数の切欠 54(図3参照)が設けられる。大径筒部26Lは、上記鍔部27a,27b及 び段部26Sと協働して環状の濾過室55を画成し、この濾過室55を外部に連 通するために多数の通気孔56(図3参照)が大径筒部26Lに穿設される。そ して濾過室55にはエアフィルタ57が装填される。
【0032】 小径筒部26Sは弁筒25との間に筒状の通気路58を画成し、この通気路5 8の前端は前記軸方向鍔部27bの多数の切欠54を介して濾過室55に通じ、 またその後端は弁筒25の前記大気導入口33に続いている。
【0033】 また、段部26T及び小径筒部26S間の曲り角26Cには、その全周に亘り 丸味が付される。
【0034】 次にこの実施例の作用を説明する。先ず負圧ブースタBの倍力休止状態では、 図1に示すように、入力杆35は後退限に位置し、制御弁32は、弁部41cを 第1及び第2弁座401 ,402 に着座させて前,後部両作動室2b,3bを両 負圧室2a,3a及び大気導入口33のいずれとも不通にした中立状態にあり、 このような制御弁32により、両負圧室2a,3aには、負圧導入管29を通し て供給される負圧源の負圧が蓄えられ、両作動室2b,3bには、大気により適 当に希釈された負圧、即ち負圧室2a,3aの圧力より若干高い気圧が保持され る。こうして前,後部ブースタピストン4,6には、前部の負圧室2aと作動室 2b、後部の負圧室3aと作動室3bの各間に生じる気圧差により僅かな前進力 が与えられるが、これらの前進力と戻しばね23の弾発力とが釣合って、両ブー スタピストン4,6は後退限から僅かに前進したところで停止している。
【0035】 いま、車両を制動すべくブレーキペダル34を踏込み、入力杆35及び弁ピス トン38を前進させれば、当初、両ブースタピストン4,6は不動であるから、 第2弁座402 が弁部41cから直ちに離れて両作動室2b,3bを大気導入口 33に連通させる。
【0036】 その結果、大気は被覆筒26の大径筒部26Lの多数の通気孔56から濾過室 55に流入し、エアフィルタ57で濾過された後、多数の切欠54、筒状の通気 路58、及び大気導入口33を順次経て弁筒25内に進入し、そして第2弁座4 02 及び第2ポート31を通って両作動室2b,3bに導入される。
【0037】 両作動室2b,3bが大気の導入により両負圧室2a,3aより高圧になると 、それらの気圧差に基づく大きな前進力を得て両ブースタピストン4,6は戻し ばね23の力に抗して応答良く前進し、出力杆53を介してブレーキマスタシリ ンダMのピストン59を前方へ駆動する。こうして、ブレーキマスタシリンダM をブレーキペダル34の踏込みに遅れなく作動させ、車両に制動をかけることが できる。
【0038】 ところで、通気孔56、濾過室55及び通気路58は、被覆筒26の端壁26 a及び入力杆35のストッパ板46に何ら干渉されることなく、それぞれ通気抵 抗の小さいものとすることができ、したがって両作動室2b,3bへの大気の導 入がスムーズに行われる。
【0039】 また大気が濾過室55から通気路58へ進路を曲げるときには、段部26T及 び小径筒部26S間の丸味のある曲り角26Cにスムーズに誘導されて渦流を生 じることが少なく、したがって渦流による風切音の発生が少ない。また多少の風 切音が発生しても、その多くはエアフィルタ57に吸収されるため、通気孔56 外へ洩れる風切音は極めて小さなものとなる。
【0040】 次に、ブレーキペダル34に対する踏力を解放すると、まず入力杆35が戻し ばね45の弾発力により弁ピストン38と共に後退し、第2弁座402 を弁体4 1の弁部41cに着座させると共に弁部41cを第1弁部401 から大きく離間 させるので、両作動室2b,3bが第1及び第2ポート30,31を介して両負 圧室2a,3aと連通して各ブースタピストン4,6前後の気圧差が直ちに無く なり、したがって両ブースタピストン4,6は戻しばね23の弾発力をもって後 退し、ブレーキマスタシリンダMの作動を解除していく。そして、入力杆35が ストッパ板46を被覆筒26の隔壁26aに当接させる後退限まで戻ると、後部 ブースタピストン6は、一旦後部ダイヤフラム7の突起24をブースタシェル1 の後壁に当接させる後退限まで戻り、今度は第1弁座401 を弁座41cに着座 させると共に弁部41cを第2弁座402 から僅かに離間させるので、第2ポー ト31を通して再び両作動室2b,3bに大気が導入されるが、それにより生じ る気圧差により両ブースタピストン4,6が少しく前進すれば第2弁座402 及 び弁部41c間の小間隙は無くなり、制御弁32を当初の中立状態にする。こう して両作動室2b,3bには大気に希釈された負圧が保持され、負圧ブースタB は図1の倍力休止状態となる。
【0041】 図4は本考案の第2実施例を示す。同図において、軸受27は、被覆筒26の 大径筒部26L内周面にOリング60を介して嵌合されると共に、大径筒部26 Lに形成された環状の肩部61と保持板39とにより挟持される。この軸受27 は前実施例のような軸方向鍔部27bを持たず、段部26Tとの間に通気間隔6 2を保つように配置される。また軸受27はシールハウジング63を内周に有し 、このシールハウジング63にシール部材28が装着される。その他の構成は前 実施例と同様であり、図中、前実施例と対応する部分にはそれと同一の符号を付 す。
【0042】 この実施例によれば、軸受27と段部26Tとの間に広い通気間隔62をあけ ることができるので、通気抵抗の減少をもたらすことができる。
【0043】 尚、上記各実施例では、大径筒部26Lの通気孔56から弁筒25内に大気を 充分に取入れることができることから、ストッパ板46に通気孔を設けていない が、従来と同様に設けることもできる。
【0044】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、被覆筒に、その外周の複数の通気孔を介して外 部に通じる環状の濾過室を有する大径筒部と、この大径筒部の後端に段部を介し て連なり、濾過室及び弁筒の大気導入口間を結ぶ筒状の通気路を有する小径筒部 とを設け、濾過室にエアフィルタを装着し、段部及び小径筒部間の曲り角に丸味 を付したので、相対向する被覆筒の端壁及び入力杆のストッパ板に何ら干渉され ることなく、被覆筒と弁筒との間に通気抵抗の小さい大気通路を形成でき、した がって入力杆の前進操作時には、その大気通路を通して大気を作動室にスムーズ に導入することができ、ブースタピストンの応答性向上に寄与することができる 。しかも、大気が環状の濾過室から筒状の通気路へ進路を曲げるとき、丸味を付 した曲り角でスムーズに誘導されるので、、渦流を生じることが少ないこと、及 び濾過室のエアフィルタで吸音されることにより被覆筒外に洩れる風切音を低く 抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例である負圧ブースタの縦断
側面図。
【図2】図1の2部拡大図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】本考案の第2実施例を示す、図2と同様の断面
図。
【符号の説明】
B 負圧ブースタ 1 ブースタシェル 2a,3a 負圧室 2b,3b 作動室 4,6 ブースタピストン 25 弁筒 26 被覆筒 26a 端壁 26C 曲り角 26L 大径筒部 26S 小径筒部 26T 段部 32 制御弁 33 大気導入口 35 入力杆 56 通気孔 57 エアフィルタ 58 通気路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブースタシェル(1)に、その内部を前
    側の負圧室(2a,3a)と後側の作動室(2b,3
    b)とに区画すると共に戻しばね(23)により後退方
    向へ付勢されるブースタピストン(4,6)を収容し、
    このブースタピストン(4,6)の後端に連設された弁
    筒(25)内に、前後動可能の入力杆(35)と、この
    入力杆(35)の前後動に応じて作動室(2b,3b)
    を負圧室(2a,3a)と弁筒(25)後端の大気導入
    口(33)とに連通切換えする制御弁(32)とを配設
    し、この弁筒(25)を被覆すると共にその外周面を軸
    受(27)を介して摺動自在に支承する被覆筒(26)
    をブースタシェル(1)の後面に突設し、この被覆筒
    (26)の後端に、入力杆(35)が貫通する環状端壁
    (26a)を形成する一方、この端壁(26a)に当接
    して入力杆(35)の後退限を規制するストッパ板(4
    6)を入力杆(35)に設けた負圧ブースタにおいて、 被覆筒(26)に、その外周の複数の通気孔(56)を
    介して外部に通じる環状の濾過室(55)を有する大径
    筒部(26L)と、この大径筒部(26L)の後端に段
    部(26T)を介して連なり、濾過室(55)及び弁筒
    (25)の大気導入口(33)間を結ぶ筒状の通気路
    (58)を有する小径筒部(26S)とを設け、濾過室
    (55)にエアフィルタ(57)を装着し、段部(26
    T)及び小径筒部(26S)間の曲り角(26C)に丸
    味を付したことを特徴とする、負圧ブースタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0257461A (ja) * 1988-07-04 1990-02-27 Alfred Teves Gmbh ブレーキパワーブースタ取付装置

Patent Citations (1)

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JPH0257461A (ja) * 1988-07-04 1990-02-27 Alfred Teves Gmbh ブレーキパワーブースタ取付装置

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