JPH0582338A - 超電導磁石装置及び励磁方法 - Google Patents

超電導磁石装置及び励磁方法

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JPH0582338A
JPH0582338A JP3239763A JP23976391A JPH0582338A JP H0582338 A JPH0582338 A JP H0582338A JP 3239763 A JP3239763 A JP 3239763A JP 23976391 A JP23976391 A JP 23976391A JP H0582338 A JPH0582338 A JP H0582338A
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JP
Japan
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superconducting
coil
scm
coils
magnet device
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JP3239763A
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Toshiji Tominaka
利治 冨中
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コストの増加を招くことなく、超電導磁石の
作用空間内に均一な磁場を発生させるとともに外部への
磁場漏洩を少なくする。 【構成】 直流電源2により励磁されるSCM主コイル
1と、該SCM主コイル1と磁気的に結合され前記SC
M主コイル1により形成される磁場を打ち消す方向の磁
場を形成するSCMキャンセル・コイル3,4と、該S
CMキャンセル・コイル3,4それぞれの少なくとも一
部を加熱するヒータ5,6と、該ヒータ5,6を個別に
オンオフ制御するヒータスイッチと含んで超電導磁石装
置を構成し、前記SCMキャンセル・コイル3,4をそ
れぞれ短絡された複数の超電導コイルで形成した。 【効果】 1個の電源で、2個以上のコイルの電流を互
いに異なった所定の電流値に設定でき、コイルの電源を
節約できる。また、1個の電源しか使わないために、1
対の電流リードしか必要でなく熱侵入を小さくでき、液
体ヘリウムの蒸発量を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超電導磁石装置(以下S
CMと略称)、特に核磁気共鳴で人体の断層像を撮影す
る磁気共鳴イメージング(以下MRIと略称)装置での
使用に適した超電導磁石装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばMRI装置においては、SCMの
作用空間内に1.5T程度の強い均一な磁場を発生させ
るとともに、MRI装置の設置性を向上させるためにS
CMの外部での漏洩磁場を可能な限り狭い範囲とする必
要がある。このため、通常SCMの周囲に磁気シールド
を施す。特公平2−19430公報などに見られるごと
く、SCM主コイルとSCMキャンセル・コイルとを組
み合わせて構成したアクティブシールド型SCMは鉄ヨ
ークによる自己磁気シールドより軽量に出来る利点があ
り、MRI装置の設置性を向上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術はは作用
空間に均一度の高い磁場を発生させるために、動作電流
値の異なった複数のコイルを配置する場合について配慮
がなされておらず、複数のコイル励磁用電源が必要にな
り装置が高価になる問題があった。
【0004】本発明の目的はコイル励磁用電源の数を少
なくし、MRI装置の経済性を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、電源によ
り励磁される第1の超電導コイルと、短絡されヒータを
備えかつ前記第1の超電導コイルに磁気的に結合された
複数の第2の超電導コイルより形成された超電導磁石装
置を励磁する方法に於て、前記第1の超電導コイルの励
磁途中の任意の電流値において前記複数の第2の超電導
コイルのヒータのオン、オフを個別に制御して、前記複
数の第2の超電導コイルに第1の超電導コイルから誘導
される電流値をそれぞれ異なる所望の値に設定すること
により達成される。
【0006】上記の課題はまた、電源により励磁される
第1の超電導コイルと、短絡されヒータを備えかつ前記
第1の超電導コイルに磁気的に結合された複数の第2の
超電導コイルより形成された超電導磁石装置を励磁する
方法に、前記第1の超電導コイルを0から所望の電流値
まで励磁する際に、最初に0から所望の電流値とは逆方
向の所定の電流値まで励磁する手順を備えることによっ
ても達成される。
【0007】上記の課題はまた、直流電源により励磁さ
れる第1の超電導コイルと、該第1の超電導コイルと磁
気的に結合され前記超電導コイルにより形成される磁場
を打ち消す方向の磁場を形成する第2の超電導コイルと
を含んで構成された超電導磁石装置に於て、前記第2の
超電導コイルをそれぞれ短絡された複数の超電導コイル
から構成し、該短絡された超電導コイルそれぞれには少
なくともその一部を加熱するヒータと該ヒータを個別に
制御するヒータスイッチとを設けることにより達成され
る。
【0008】上記の課題はまた、ヒータスイッチは、第
1の超電導コイルに流れる電流値を検出する手段と、検
出した前記電流値が予め設定された値になったときヒー
タを個別にオン,オフする手段を備えてなるものである
請求項3に記載の超電導磁石装置によっても達成され
る。
【0009】上記の課題はまた、短絡された各超電導コ
イルの複合超電導線の安定化材が、銅またはアルミニウ
ムのうちのいずれか1種類である請求項3または4に記
載の超電導磁石装置によっても達成される。
【0010】上記の課題はまた、短絡された各超電導コ
イルが、第1の超電導コイルの軸線に垂直な超電導磁石
装置の中央面に対して対称的に配置され、1対毎に直列
に接続されている請求項3〜5のうちの何れかに記載の
超電導磁石装置によっても達成される。
【0011】上記の課題はまた、第1の超電導コイルと
第2の超電導コイルとのどちらかの周囲に磁性材シール
ドが配置されている請求項3〜6のうちの何れかに記載
の超電導磁石装置によっても達成される。
【0012】上記の課題はさらに請求項3,4,5,
6,7のうちのいずれかに記載の超電導磁石装置を備え
てなる核磁気共鳴装置によっても達成される。
【0013】
【作用】第1の超電導コイルは電源により励磁され、短
絡されヒータを備えかつ前記第1の超電導コイルに磁気
的に結合された複数の第2の超電導コイルは、前記第1
の超電導コイルの電源による励磁過程において電磁誘導
により励磁される。また、複数の第2の超電導コイルに
電磁誘導される電流は、該複数の第2の超電導コイル各
々に設置されたヒータが個別にオン,オフされて所定の
値に設定される。
【0014】第2の超電導コイル(以下SCMキャンセ
ル・コイルという)は第1の超電導コイル(以下SCM
主コイルという)と磁気的に結合されている。したがっ
て、SCMキャンセル・コイルには、SCM主コイルの
電源による励磁にともなって、該SCMキャンセル・コ
イルが超電導状態にあるときはSCM主コイルの印加磁
場の変化を打ち消すように電流が誘導され、該SCMキ
ャンセル・コイルが常電導状態にあるときはSCM主コ
イルの印加磁場を透過する(SCM主コイルの印加磁場
の変化を打ち消すような電流は誘導されない)ように動
作する。すなわち、各SCMキャンセル・コイルには、
超電導状態の時のみSCM主コイルの印加磁場の変化を
打ち消すように電流が誘導される。上述のように、超電
導状態にあるSCMキャンセル・コイルには、接続され
た電源によるSCM主コイルの励磁にともなって、SC
M主コイルの印加磁場の変化を打ち消すように電流が誘
導され、外部への磁場の漏洩が抑制される。
【0015】また、SCMキャンセル・コイルには、励
磁用の電源が接続されてはいないので、励磁終了後に該
電源を切り離すための永久電流スイッチを設ける必要は
なく、かつ。SCMキャンセルコイルの複合超電導線
は、安定化材が銅またはアルミなどの安定度の高い1種
類の超電導線より巻回されているので、SCMキャンセ
ル・コイルの構成を簡単化できる。
【0016】SCMキャンセル・コイルの常電導状態と
超電導状態の切換は、該SCMキャンセル・コイルの少
なくとも一部を熱するように構成されたヒータで行われ
る。
【0017】また、複数の短絡されたSCMキャンセル
・コイルが、コイルの軸線に垂直な超電導磁石装置の中
央面に対して対称的に配置され、1対毎に直列に接続さ
れているので、対称なSCMキャンセル・コイルに自動
的に同じ電流が誘導され、奇数次の不整磁場が抑制され
るために、SCMの作用空間内に均一な磁場を発生させ
易くなる。
【0018】また、電源により励磁されるSCM主コイ
ルの0から所望の電流までの励磁過程に於て、まず、S
CM主コイルを0から所望の電流値とは逆方向の所定の
電流まで励磁したのち、SCMキャンセル・コイルへの
電流誘導を開始すれば、SCM主コイル上での電流変化
量を大きくとることができ、SCMキャンセル・コイル
に大きな電流を誘導できる。
【0019】電源により励磁されるSCM主コイルと短
絡されターヒを備えたSCMキャンセル・コイルとの周
囲に磁性材シールドを配置しすれば、外部への漏れ磁場
を小さくできると共に、外部からの磁気的な影響を低減
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例である超電導磁
石装置を図1、図2及び図3により説明する。図2は図
1のコイル配置図に対応した回路図であり、電源スイッ
チ7、永久電流スイッチ8、及び保護抵抗9は図1には
示されていない。図示の超電導磁石装置は、互いに直列
に接続された複数のコイルからなるSCM主コイル1
と、該SCM主コイル1に接続されて直流電流を供給す
る電源2と、該電源2とSCM主コイル1との間に介装
された電源スイッチ7と、前記電源2と電源スイッチ7
とに並列に接続された永久電流スイッチ8と、該永久電
流スイッチ8に並列に接続された保護抵抗9と、前記S
CM主コイル1に磁気的に結合されて該SCM主コイル
1の外周に同心状に配置されたSCMキャンセル・コイ
ル4と、同じく前記SCM主コイル1に磁気的に結合さ
れて前記SCMキャンセル・コイル4の外周に同心状に
配置されたSCMキャンセル・コイル3と、該SCMキ
ャンセル・コイル3に付属して設けられ該SCMキャン
セル・コイル3のすくなくとも一部を加熱するヒータ5
と、前記SCMキャンセル・コイル4に付属して設けら
れ該SCMキャンセル・コイル4のすくなくとも一部を
加熱するヒータ6と、前記SCM主コイル1に流れる電
流値を検知し該電流値の大きさに応じて前記ヒータ5,
6をオン、オフするヒータスイッチ11(図示せず)と
を含んで構成されている。
【0021】前記SCMキャンセル・コイル3,4は、
いずれも超電導フィラメントを安定化材に埋め込んで形
成された複合超電導線を捲回して構成されており、該安
定化材には、銅が用いられている。銅の代わりにアルミ
ニウムを用いてもよい。また、SCMキャンセル・コイ
ル3,4は、いずれも直列に接続された2個のコイルか
らなり、一対ごとに短絡されていて励磁用電源は設けら
れていない。
【0022】前記SCM主コイル1,SCMキャンセル
・コイル3及びSCMキャンセル・コイル4は、いずれ
もSCM主コイル1の軸線12に垂直な中央面13に対
して対称に配置されており、SCMコイル系の軸上の中
心点近傍に所望の均一な磁場を発生するようになってい
る。そのため、SCM主コイル1及び2個のSCMキャ
ンセル・コイル3,4の動作時の各電流値はあらかじめ
磁場計算によって求められるものである。ここで、SC
Mキャンセル・コイル3,4の電流の流れる方向はSC
M主コイル1とは逆向きであり、SCMキャンセル・コ
イル3,4はSCM主コイルの1の発生磁場を打ち消す
ようになっている。その結果、SCMコイル系の外部へ
の漏れ磁場が小さくなる。
【0023】上記構成の超電導磁石装置の動作を以下に
説明する。まず、SCM主コイル1,SCMキャンセル
・コイル3,4を所定の電流値まで励磁するために、永
久電流スイッチ8をオフにしてSCM主コイル1を電源
2によって、図3に示すコイル励磁のパターンに従って
時刻t0から時刻t1まで第1の所定の電流値I12まで励
磁する。この結果、中心磁場は0からB1になる。この
過程において2個のSCMキャンセル・コイル3,4は
共に2個のヒータ5,6に電流が通電されており、2個
のSCMキャンセル・コイル3,4は共に常電導状態に
あり電流は誘導されない(正確にいうと、誘導された電
流は回路の抵抗で消費されてなくなる)。次に図3に示
す時刻t1(SCM主コイル1に流れる電流がI12にな
った時点)においてSCMキャンセル・コイル3に設置
したヒータ5がオフされ、SCMキャンセル・コイル3
は時刻t2に超電導状態になる。次にSCMキャンセル
・コイル3が超電導状態になった時刻t2から時刻t3
でSCM主コイル1は第2の所定の電流I13まで励磁さ
れる。この過程においてSCMキャンセル・コイル3に
はSCM主コイル1の発生磁場を打ち消すようにSCM
主コイル1とは逆向きに電流16が誘導される。SCM
キャンセル・コイル4はヒータ6に電流が通電されてお
り、まだ常電導状態であって電流は誘導されない。この
結果、SCMキャンセル・コイル3の電流16はI
23に、中心磁場15はB1からB2になる。ここで、B2
はSCM主コイル1とSCMキャンセル・コイル3の両
方によって生成される磁場である。同様に、次に図3に
示す時刻t3(SCM主コイル1に流れる電流がI13
なった時点)においてSCMキャンセル・コイル4に設
置したヒータ6がオフされ、SCMキャンセル・コイル
4は時刻t4に超電導状態になる。次にSCMキャンセ
ル・コイル4が超電導状態になった時刻t4から時刻t5
までSCM主コイル1は所定の最終の電流I1まで励磁
される。この過程において2個のSCMキャンセル・コ
イル3,4には共にSCM主コイル1の発生磁場を打ち
消すようにSCM主コイル1とは逆向きに電流が誘導さ
れる。この結果、時刻t5には、SCM主コイル1及び
2個のSCMキャンセル・コイル3,4共それぞれ所定
の電流値I1,I2,I3が流れている状態になり、中心
磁場はB3になる。この状態で、永久電流スイッチ8を
オンにし、電源2の電流を下げてゼロにし、SCMコイ
ル系を永久電流モードにすることが出来る。
【0024】上記の励磁過程において、SCMキャンセ
ル・コイル3,4を超電導状態にする、SCM主コイル
1の電流値I12,I13は次式によってSCM主コイル1
及び2個のSCMキャンセル・コイル3,4のそれぞれ
所定の最終設定電流値I1,I2,I3から計算される。
12,M13,M23は、それぞれSCM主コイル1とSC
Mキャンセル・コイル3、SCM主コイル1とSCMキ
ャンセル・コイル4、SCMキャンセル・コイル3とS
CMキャンセル・コイル4の相互インダクタンス、
2,L3はそれぞれSCMキャンセル・コイル3,4の
自己インダクタンスである。
【0025】 L223+M12(I13−I12)=0 L22+M12(I1−I12)+M233=0 L33+M13(I1−I13)+M23(I2−I23)=0 上述のように、1個の電源で、3個のコイルの電流を磁
場計算などによりあらかじめ決められた所定の電流値に
設定できる。但し、SCMキャンセル・コイル3,4に
設定できる電流値は、SCM主コイル1の所定の最終の
電流値とは逆方向に流すことが出来る最大の電流値によ
って制限される。しかしこの場合、SCMキャンセル・
コイル3または4とSCM主コイル1と磁気的な結合を
大きくして、SCMキャンセル・コイル3または4に誘
導される電流を大きくすることができる。
【0026】また、SCMコイル系の外部への漏れ磁場
を更に低減するためには、図4に示される第2の実施例
のように、SCMコイル系の周囲に鉄ヨークなどを用い
た自己磁気シールド10を配置すればよい。但しこの場
合、磁気シールドの影響によって各コイルの相互インダ
クタンスの値などが変わるが磁場解析によって容易に計
算でき、上式によって、SCMキャンセル・コイル3,
4を超電導状態にする、SCM主コイル1の電流値
12,I13を求めることが出来る。また場合によって、
SCMキャンセル・コイル3,4には、SCM主コイル
1のように永久電流スイッチを付けてもよい。
【0027】また、SCM主コイル1は複数の電源を用
いて、異なった電流で動作される複数のコイルから構成
することもできる。
【0028】前記第1の実施例によれば次の効果があ
る。
【0029】(1)動作電流値の異なった複数のコイル
がSCMキャンセル・コイルとして配置され、SCM主
コイルを励磁する1個の電源で前記複数のSCMキャン
セル・コイルの電流を互いに異なった所定の電流値に設
定できるので、コイルの励磁用電源をそれぞれのコイル
に対応して設ける必要がなく、コストの増加を招くこと
なく、作用空間に均一度の高い磁場を発生させることが
できると同時に、外部への磁場の漏洩抑制が可能となっ
た。
【0030】(2)2個以上のコイルの電流を互いに異
なった所定の電流値に設定するのに、1個の電源しか使
わないために、1対の電流リードしか必要でなく熱浸入
を小さくでき、SCMコイルを冷却するための液体ヘリ
ウムの蒸発量を低減できる。
【0031】(3)SCMキャンセル・コイルを構成す
る短絡された超電導コイル系に永久電流スイッチを付け
ることは必ずしも必要ではないので、1種類の超電導線
より巻回して作ることが出来、構造を簡単化できた。
【0032】(4)短絡されたSCMキャンセル・コイ
ルが、コイルの軸線に垂直な超電導磁石装置の中央面に
対して対称的に配置されて1対毎に直列に接続すること
によって、対称なSCMキャンセル・コイルに自動的に
同じ電流が誘導され、奇数次の不整磁場を抑制できるた
めに、SCMの作用空間内に均一な磁場を発生させ易く
なった。
【0033】(5)電源により励磁されるSCM主コイ
ルの0から所望の電流値までの励磁過程に於て、0から
所望の電流値とは逆方向の所定の電流値まで励磁してS
CMキャンセル・コイルの電流誘導を開始すれば、SC
Mキャンセル・コイルに大きな電流を誘導できるので、
本方式の適用範囲を広げることができた。
【0034】本発明の第2の実施例によれば、前記第1
の実施例による効果に加え、さらに外部への漏れ磁場を
小さくできると共に、外部からの磁気的な影響を低減で
き、磁気シールドの性能を向上できた。
【0035】また、上記各実施例の超電導磁石装置は核
磁気共鳴装置に適用可能であり、核磁気共鳴装置のコス
トの低減、性能の向上に役立つ。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、動作電流値の異なった
複数のコイルがSCMキャンセル・コイルとして配置さ
れ、SCM主コイルを励磁する1個の電源で前記複数の
SCMキャンセル・コイルの電流を互いに異なった所定
の電流値に設定できるので、コイルの励磁用電源をそれ
ぞれのコイルに対応して設ける必要がなく、コストの増
加を招くことなく、作用空間に均一度の高い磁場を発生
させることができるとともに、外部への磁場の漏洩を抑
制できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の超電導磁石装置の断面
図である。
【図2】図1に示す実施例の回路図である。
【図3】本発明の第1の実施例の動作例を説明するコイ
ル励磁パターン図である。
【図4】本発明の第2の実施例の超電導磁石装置の縦断
面図である。
【符号の説明】
1 第1の超電導コイル(SCM主コイル) 2 SCM主コイルの電源 3,4 第1の超電導コイル(SCMキャンセル・コイ
ル) 5 SCMキャンセル・コイルのヒータ 6 SCMキャンセル・コイルのヒータ 7 電源スイッチ 8 永久電流スイッチ 9 保護抵抗 10 磁気シールド 11 ヒータスイッチ 12 コイル軸線 13 中央面 14 SCM主コイルの電流 15 SCM主コイル及びSCMキャンセル・コイルに
より形成される磁場 16 SCMキャンセル・コイル3の電流 17 SCMキャンセル・コイル4の電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 7/22 ZAA H 7135−5E 7621−2J G01R 33/22 ZAA N

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源により励磁される第1の超電導コイ
    ルと、短絡されヒータを備えかつ前記第1の超電導コイ
    ルに磁気的に結合された複数の第2の超電導コイルより
    形成された超電導磁石装置を励磁する方法に於て、前記
    第1の超電導コイルの励磁途中の任意の電流値において
    前記複数の第2の超電導コイルのヒータのオン、オフを
    個別に制御することにより、前記複数の第2の超電導コ
    イルに第1の超電導コイルから誘導される電流値をそれ
    ぞれ異なる所望の値に設定することを特徴とする超電導
    磁石装置励磁方法。
  2. 【請求項2】 電源により励磁される第1の超電導コイ
    ルと、短絡されヒータを備えた複数の第2の超電導コイ
    ルより形成された超電導磁石装置を励磁する方法に於
    て、前記第1の超電導コイルを0から所望の電流値まで
    励磁する際に、最初に0から所望の電流値とは逆方向の
    所定の電流値まで励磁する手順を有することを特徴とす
    る超電導磁石装置励磁方法。
  3. 【請求項3】 直流電源により励磁される第1の超電導
    コイルと、該第1の超電導コイルと磁気的に結合され前
    記超電導コイルにより形成される磁場を打ち消す方向の
    磁場を形成する第2の超電導コイルとを含んで構成され
    た超電導磁石装置に於て、前記第2の超電導コイルはそ
    れぞれ短絡された複数の超電導コイルから構成され、該
    短絡された超電導コイルそれぞれには少なくともその一
    部を加熱するヒータと該ヒータを個別に制御するヒータ
    スイッチとが設けられていることを特徴とする超電導磁
    石装置。
  4. 【請求項4】 ヒータスイッチは、第1の超電導コイル
    に流れる電流値を検出する手段と、検出した前記電流値
    が予め設定された値になったときヒータを個別にオン,
    オフする手段を備えてなるものであることを特徴とする
    請求項3に記載の超電導磁石装置。
  5. 【請求項5】 短絡された各超電導コイルの複合超電導
    線の安定化材が、銅またはアルミニウムのうちのいずれ
    か1種類であることを特徴とする請求項3または4に記
    載の超電導磁石装置。
  6. 【請求項6】 短絡された各超電導コイルが、第1の超
    電導コイルの軸線に垂直な超電導磁石装置の中央面に対
    して対称的に配置され、1対毎に直列に接続されている
    ことを特徴とする請求項3〜5のうちの何れかに記載の
    超電導磁石装置。
  7. 【請求項7】 第1の超電導コイルと第2の超電導コイ
    ルとのどちらかの周囲に磁性材シールドが配置されてい
    ることを特徴とする請求項3〜6のうちの何れかに記載
    の超電導磁石装置。
  8. 【請求項8】 請求項3,4,5,6,7のうちのいず
    れかに記載の超電導磁石装置を備えてなる核磁気共鳴装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09260129A (ja) * 1996-03-21 1997-10-03 Hitachi Medical Corp 超電導磁石装置及びその着磁調整方法
EP0936290A1 (en) * 1998-02-17 1999-08-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Superconducting magnet device for crystal pulling device

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