JPH0582102U - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH0582102U
JPH0582102U JP2935292U JP2935292U JPH0582102U JP H0582102 U JPH0582102 U JP H0582102U JP 2935292 U JP2935292 U JP 2935292U JP 2935292 U JP2935292 U JP 2935292U JP H0582102 U JPH0582102 U JP H0582102U
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JP
Japan
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dielectric
recess
dielectric block
conductor pin
resonator
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Withdrawn
Application number
JP2935292U
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English (en)
Inventor
直樹 仁多
将伸 御手洗
照登 菅野
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電体フィルタを回路基板に装着する際に確
実にアースをとることがで、実装時における製品寸法を
抑え、しかも特性の向上を図ること。 【構成】 誘電体ブロック10の長手方向に、所定の間
隔をおいて3個の共振子穴11a,11b,11cを形
成し、両端の共振子穴には入出力結合端子20を挿入
し、中央の共振子穴には調整端子25を挿入する。誘電
体ブロックの開放面側には、アース金具30を装着し、
開放面と対向するアース金具の連結面32の中央部位に
凹所35を形成し、その凹所35の中央に形成した透孔
35aに、上記調整端子に設けられた導体ピン23の端
部を挿通するとともに、その突出した部位に対してハン
ダ36を用いて凹所に接続する。そして、その導体ピン
並びにハンダは、凹所内におさまり、連結面より外側に
突出しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、誘電体フィルタに関するもので、より具体的には、共振子穴内に導 体ピンの周囲を誘電体が囲む構造の調整端子を挿入配置するとともに、所定の調 整端子の導体ピンをアースに接続することにより共振周波数の調整を容易に行え るようにした誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
誘電体セラミックを用いた多段共振型の誘電体フィルタは、自動車電話のよう な移動無線或いは衛星通信等の分野で広く使用されており、各種の開発がされて いる。そしてその一例を示すと、例えば実開昭64−3201号や特開平2−6 0392号のように、誘電体ブロックの共振子穴内に調整端子を挿入するととも に、断面コ字状のアース金具を誘電体ブロックの開放面を覆うように装着し、調 整端子の中心軸上に配置された導体ピンの端部をアース金具の連結面中央に形成 した透孔に挿通させ、その端部をアース金具の連結面の外側に突出させる。そし て、その突出した部分をハンダ付けすることにより、アース金具と導体ピンの電 気・機械的な接続をとるようになっている。なお、両端の共振子穴(入出力共振 子穴)にも導体ピンの周囲に誘電体が囲む構造の入出力結合端子が挿入されてい るが、この導体ピンは上記アース金具と接続はされていない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の誘電体フィルタでは、以下に示す問題を有する。すな わち、かかる構成の誘電体フィルタを実際の回路基板上に実装するには、アース 金具の連結面を回路基板上に形成されたアースパターン上に面実装などすること により接続するのであるが、上記したごとく、その連結面の外側には導体ピンの 端部並びにハンダが突出配置しているため、確実に面接触させることができず、 アース浮きが生じ、フィルタ特性が劣化するばかりでなく、製品寸法も高くなる 。
【0004】 また、上記調整端子並びに入出力結合端子の誘電体の一端は、誘電体ブロック の開放面より外側に突出しているが、その突出量の短い方がアース金具と開放面 とが近くなるため、結合が強くなり、帯域幅や共振周波数の微調整が行えるので あるが、短くしすぎるとそれにつれて入出力結合端子の突出量も短くなってしま い、コンデンサ結合等外部回路との接続をする作業が困難となる。したがって、 係る距離を十分に短くして特性の向上等を図ることができなかった。
【0005】 本考案は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 誘電体フィルタを回路基板に装着する際に確実にアースをとることができるとと もに、実装時における製品寸法を抑え、しかも特性の向上を図ることのできる誘 電体フィルタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本考案に係る誘電体フィルタでは、略直方体状 をなす誘電体ブロックの長手方向に3個以上の共振子穴を配設し、前記誘電体ブ ロックの外表面と前記共振子穴の内面に導体膜を形成し、中間に位置する前記共 振子穴内に、導体ピンの外側を誘電体が囲む構造の調整端子を挿入し、断面略U 字状のアース金具をその側壁面が前記外表面に当接するとともにそれら両側壁面 をつなぐ連結面を前記誘電体ブロックの開放面を覆うように配設し、かつ、前記 連結面に前記導体ピンを接続することにより接地してなる誘電体フィルタにおい て、前記アース金具の前記連結面の少なくとも前記導体ピンとの接続部位に、前 記誘電体ブロックの前記開放面側に向けて窪んだ凹所を形成した。
【0007】
【作用】
調整端子の導体ピンは、凹所部分でアース金具と接続される。したがって、そ の導体ピンの端部が凹所の外側に位置し、それをハンダ付けなどにより接着した としても、その導体ピンやハンダが連結面より外側に突出しない。したがって、 連結面はフラットとなっているため、係る誘電体フィルタを回路基板上に装着す ると、その連結面が回路基板上のアースパターン等に対して確実に面接触される 。また、凹所を設けたことにより、開放面とアース金具との距離が短くなること から結合が強くなる。そして、これと同時に両端の共振子穴の開放面からアース 金具の連結面までの距離は所定距離が確保され、外部回路との接続作業等の容易 性は維持される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案に係る誘電体フィルタの好適な実施例を添付図面を参照にして詳 述する。 図1〜図4は本考案に係る誘電体フィルタの第1実施例を示している。本例で は3段構成の一体型フィルタについて適用したもので、この誘電体フィルタは、 まず、チタン酸バリウム等の高誘電率セラミック材料の焼結体からなる直方体状 の誘電体ブロック10の長手方向に、所定の間隔をおいて3個の共振子穴11a ,11b,11cを形成するとともに、それら各共振子穴11a〜11cの間に 結合子穴12を設けている。そして、誘電体ブロック10の外表面である全側面 と底面、並びに、各共振子穴11a〜11cの内面にメタライズによって導体膜 13を形成している。よって、図中誘電体ブロック10の上面が開放面となる。
【0009】 また、両端に位置する共振子穴11a,11cは、入出力共振子穴で、外部回 路と結合するための入出力結合端子20が挿入配置される。この入出力結合端子 20は、中心の結合ピン21の周囲が樹脂等の誘電体材料22で囲まれた構造で 、その誘電体材資料22の上端は拡径した鍔部22aが形成されている。さらに 、中間の共振子穴11bにも、上記入出力結合端子20と略同一の構成である中 心の導体ピン23の周囲が樹脂等の誘電体材料24で囲まれた構造の調整端子2 5が挿入配置され、この調整端子25もその上端に拡径された鍔部24aが形成 されている。このように鍔部24aを設けるのは、容量を大きくするとともに調 整端子25の挿入深さの位置決めを容易に行うためである。
【0010】 さらに、本例では、誘電体ブロック10の開放面を覆うようにして断面略U字 状のアース金具30が装着されている。このアース金具30は、平行配置された 一対の側壁面31と、その両側壁面31をつなぐ連結面32とを有しており、両 側壁面31が誘電体ブロック10の広面積を有する側面に挟圧状態で装着され、 その側面に形成された導体膜13と接触する。また、アース金具30を取り付け た状態では、その連結面32は、誘電体ブロック10の開放面から所定距離離れ た位置に配置される。そして、係る所定距離は、基本的には上記した鍔部22a ,24aの厚みにより調整されるが、本例では、連結面32の一部を帯状に切り 込むとともに、それを上記開放面側に向けて略L字状に折曲して支持片33を形 成し、その支持片33の先端を誘電体ブロック10の開放面に当接するようにす ることによっても連結面32の高さ位置が調整されるようになっている。なお、 図中符合34は、回路基板上へ実装するための位置決め片である。
【0011】 ここで本考案では、上記連結面32の中央部位に、開放面側に向けてくぼむ凹 所35を形成している。そして、その凹所35の中央部に透孔35aを形成して いる。この透孔35aの形成位置は、上記調整端子25の導体ピン23に対向す る位置としており、アース金具30を装着した状態では、その透孔35a内に上 記導体ピン23が挿通し、その端部が凹所35の外側に突出するようになってい る。しかし、その突出量は凹所35の深さよりは短くしているため、連結面32 の周囲部分より外側には突出しない。
【0012】 そして、その突出した導体ピン23をハンダ36を用いて凹所35に電気・機 械的に接続する。これにより、導体ピン23は、アース金具30を介して誘電体 ブロック10の外表面に形成された導体膜13と導通がとれるとともに、実際の 回路基板に実装した時には、アース金具30を介して回路基板上に形成されたア ースパターンと導通がとられることになる。そしてこの時、上記したごとく導体 ピン23の端部、すなわち、ハンダ36は、凹所34内におさまり、連結面32 の高さ方向外側に突出しないため、連結面32は水平平面内に位置することにな り、回路基板に実装した時にアースパターンに対して連結面32を確実に面接触 させることができる。
【0013】 さらに、このように凹所35を形成したことにより、その凹所35の部位に対 する誘電体ブロック10の開放面からの距離は、他の連結面32の部位に対する 距離より短くなる。したがって、本例では、調整端子25の鍔部24aの厚さを 入出力結合端子20の鍔部22aの厚さより凹所35の深さ分だけ薄くしている 。
【0014】 図5は本考案に係る誘電体フィルタの第2実施例を示している。本例も基本的 な構成、すなわち、誘電体ブロック10に対して3つ共振子穴11a〜11cと 2つの結合子穴12を設けるとともに、所定箇所に導体膜13を形成し、しかも 、両側の共振子穴11a,11c内に入出力結合端子20を挿入し、中央の共振 子穴11bに調整端子25を挿入配置している。
【0015】 ここで本例では、上記した第1実施例と相違して、結合子穴12にも調整端子 25を挿入配置している。そして、それに応じてアース金具30′の凹所35′ に形成する透孔も3個形成し、各調整端子25の導体ピン23を各透孔に挿入す るとともにハンダ36を用いて固着している。
【0016】 なお、上記した各実施例では、いずれも3段構成のフィルタに適用した例につ いて説明したが、本考案はこれに限られるものではないのは言うまでもなく、4 段以上のフィルタにも適用することができ、係る場合に、中間(両端に形成され る入出力用の共振子穴以外)の共振子穴に挿入する調整端子は、必ずしもすべて の共振子穴に挿入配置する必要はなく、任意選択された共振子穴に挿入するよう にしてもよい。また、上記した実施例では、調整端子の端部に鍔部を設けた例に ついて説明したが、必ずしも鍔部は設ける必要はない。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る誘電体フィルタでは、調整端子の導体ピンを取り 付けるアース金具の連結面に凹所を形成したため、導体ピンが連結面より外側に 突出することがなく、誘電体フィルタを回路基板上に装着する際に、連結面を回 路基板上のアースパターン等に対して確実に面接触させることができ、特性の向 上を図ることができる。
【0018】 しかも、調整端子の開放面からの突出量を可及的に抑えることができ、係る箇 所における開放面とアース金具との距離が短くなることから結合が強くなるとと もに、帯域幅の微調整等が容易に行える。そして、これと同時に両端の入出力用 の共振子穴の開放面からアース金具の連結面までの距離は所定量確保することが できるため、外部回路との接続作業の容易性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る誘電体フィルタの第1実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】同組み立てた状態を示す斜視図である。
【図3】図2におけるiii −iii 線矢視断面図である。
【図4】アース金具を示す側面図である。
【図5】本考案に係る誘電体フィルタの第2実施例を示
す上記図3に相当する縦断面図である。
【符号の説明】
10 誘電体ブロック 11b 共振子穴 13 導体膜 23 導体ピン 24 誘電体材料 25 調整端子 30,30′ アース金具 31 側壁面 32 連結面 35,35′ 凹 所

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略直方体状をなす誘電体ブロックの長手
    方向に3個以上の共振子穴を配設し、前記誘電体ブロッ
    クの外表面と前記共振子穴の内面に導体膜を形成し、中
    間に位置する前記共振子穴内に、導体ピンの外側を誘電
    体が囲む構造の調整端子を挿入し、断面略U字状のアー
    ス金具を、その側壁面が前記外表面に当接するとともに
    それら両側壁面をつなぐ連結面を前記誘電体ブロックの
    開放面を覆うように配設し、かつ、前記連結面に前記導
    体ピンを接続することにより接地してなる誘電体フィル
    タにおいて、 前記アース金具の前記連結面の少なくとも前記導体ピン
    との接続部位に、前記誘電体ブロックの前記開放面側に
    向けて窪んだ凹所を形成したことを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
JP2935292U 1992-04-07 1992-04-07 誘電体フィルタ Withdrawn JPH0582102U (ja)

Priority Applications (1)

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JP2935292U JPH0582102U (ja) 1992-04-07 1992-04-07 誘電体フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2935292U JPH0582102U (ja) 1992-04-07 1992-04-07 誘電体フィルタ

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JPH0582102U true JPH0582102U (ja) 1993-11-05

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ID=12273823

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2935292U Withdrawn JPH0582102U (ja) 1992-04-07 1992-04-07 誘電体フィルタ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011249987A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Ube Ind Ltd 誘電体共振部品及びそれを用いた実装構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011249987A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Ube Ind Ltd 誘電体共振部品及びそれを用いた実装構造体

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960801