JPH0581923A - 導電性接着剤 - Google Patents
導電性接着剤Info
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- JPH0581923A JPH0581923A JP3098397A JP9839791A JPH0581923A JP H0581923 A JPH0581923 A JP H0581923A JP 3098397 A JP3098397 A JP 3098397A JP 9839791 A JP9839791 A JP 9839791A JP H0581923 A JPH0581923 A JP H0581923A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】銀粉の充填量を少なくしても、良好な導電性を
有する。 【構成】銀粉を粉砕して得られた平均粒径45μm〜1
000μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度0.01
g/cm3〜0.1g/cm3の嵩高銀粉の充填量が5
重量%以上25重量%未満と、接着剤の充填量が75重
量%を越えて95重量%以下の混練物であるか、前記嵩
高銀粉の充填量が5重量%以上25重量%未満と、ニッ
ケル、錫、鉄、銅、亜鉛及びカーボンのうち少なくとも
1種以上の導電性粉体の充填量が0.5重量%〜20重
量%、接着剤の充填量が55重量%を越えて94.5重
量%以下の混練物である導電性接着剤。
有する。 【構成】銀粉を粉砕して得られた平均粒径45μm〜1
000μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度0.01
g/cm3〜0.1g/cm3の嵩高銀粉の充填量が5
重量%以上25重量%未満と、接着剤の充填量が75重
量%を越えて95重量%以下の混練物であるか、前記嵩
高銀粉の充填量が5重量%以上25重量%未満と、ニッ
ケル、錫、鉄、銅、亜鉛及びカーボンのうち少なくとも
1種以上の導電性粉体の充填量が0.5重量%〜20重
量%、接着剤の充填量が55重量%を越えて94.5重
量%以下の混練物である導電性接着剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性接着剤、特に、
シールドルーム内のパネルと組立枠、或いは金網入り硝
子と窓枠との隙間等を埋め且つ導通を持たせるための導
電性接着剤に関するものである。本発明に係る導電性接
着剤は、銀粉の充填量を少なくしても、良好な導電性を
有するものである。
シールドルーム内のパネルと組立枠、或いは金網入り硝
子と窓枠との隙間等を埋め且つ導通を持たせるための導
電性接着剤に関するものである。本発明に係る導電性接
着剤は、銀粉の充填量を少なくしても、良好な導電性を
有するものである。
【0002】
【発明の背景】シールドルームは、無線機器を始めとす
る電子機器の電磁波特性の測定等において外部より測定
機器への電磁波の影響を防止したり、高周波設備より放
射される不要な電磁波が外部に漏れるのを防ぐために使
用されている。従来のシールドルームは、天井、壁、床
等をアルミニウム板又は銅板の様な金属パネルを用い、
各パネル同士の接合部にはアルミニウム製の金枠を用
い、シールドルーム全体に導通を持たせて電気的に同電
位にすると共に確実に接地することにより、外部から入
射される電磁波を遮蔽し、不要な電磁波がシールドルー
ムから外部に漏れるのを防止する構造となっていた。
る電子機器の電磁波特性の測定等において外部より測定
機器への電磁波の影響を防止したり、高周波設備より放
射される不要な電磁波が外部に漏れるのを防ぐために使
用されている。従来のシールドルームは、天井、壁、床
等をアルミニウム板又は銅板の様な金属パネルを用い、
各パネル同士の接合部にはアルミニウム製の金枠を用
い、シールドルーム全体に導通を持たせて電気的に同電
位にすると共に確実に接地することにより、外部から入
射される電磁波を遮蔽し、不要な電磁波がシールドルー
ムから外部に漏れるのを防止する構造となっていた。
【0003】そして、前記金属製パネルと金枠との間の
導通を確実にするために、金属製パネルと金枠とを同電
位にしなければならないが、その具体的な方法として、
例えば、金属製パネルと金枠との間の接合部を導電性粘
着テープで覆う方法や金属製パネルと金枠との間を半田
付けする方法が実施されていた。また、窓部には、金網
入りの硝子或いは導電層が印刷・塗装された硝子が使用
されるが、確実に接地する必要があることから、これら
の硝子と窓枠とを導電性ガスケット等で導通させる方法
が実施されていた。
導通を確実にするために、金属製パネルと金枠とを同電
位にしなければならないが、その具体的な方法として、
例えば、金属製パネルと金枠との間の接合部を導電性粘
着テープで覆う方法や金属製パネルと金枠との間を半田
付けする方法が実施されていた。また、窓部には、金網
入りの硝子或いは導電層が印刷・塗装された硝子が使用
されるが、確実に接地する必要があることから、これら
の硝子と窓枠とを導電性ガスケット等で導通させる方法
が実施されていた。
【0004】しかしながら、上記のように半田付けや導
電性ガスケットを使用する場合には、金枠に半田付け部
を設けたり、窓枠にガスケット保持部を設けたりしなけ
ればならず、複雑な構造となるという欠点があった。ま
た、半田付けや導電性粘着テープを使用する場合には、
周知の通り、施工に時間がかかるという欠点があった。
そして、何れの場合も、コストの高いものにならざるを
得ないという欠点があった。
電性ガスケットを使用する場合には、金枠に半田付け部
を設けたり、窓枠にガスケット保持部を設けたりしなけ
ればならず、複雑な構造となるという欠点があった。ま
た、半田付けや導電性粘着テープを使用する場合には、
周知の通り、施工に時間がかかるという欠点があった。
そして、何れの場合も、コストの高いものにならざるを
得ないという欠点があった。
【0005】
【従来の技術】前記問題点を解決したものとして、金属
粉或いは金属繊維等のフィラーと接着剤との混練物から
なる公知の導電性接着剤が存在する。また、本発明者
は、前記問題点を解決するため、銀箔を粉砕して得たフ
レーク状の銀粉と接着剤との混練物からなる導電性接着
剤を発明し、先に特許出願(特願平2−14655号)
している。
粉或いは金属繊維等のフィラーと接着剤との混練物から
なる公知の導電性接着剤が存在する。また、本発明者
は、前記問題点を解決するため、銀箔を粉砕して得たフ
レーク状の銀粉と接着剤との混練物からなる導電性接着
剤を発明し、先に特許出願(特願平2−14655号)
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した公知
の導電性接着剤においては、フィラーの充填量が通常8
0重量%程度であり、これよりも少なすぎると導電性が
得られず、一方、これよりも多すぎるとコストが高くな
ると共に作業性が低下するという問題点があった。ま
た、特願平2−14655号の発明に係る導電性接着剤
においても、フレーク状の銀粉の充填量を25重量%〜
60重量%としなければ、良好な導電性が得られないと
いう問題点があった。
の導電性接着剤においては、フィラーの充填量が通常8
0重量%程度であり、これよりも少なすぎると導電性が
得られず、一方、これよりも多すぎるとコストが高くな
ると共に作業性が低下するという問題点があった。ま
た、特願平2−14655号の発明に係る導電性接着剤
においても、フレーク状の銀粉の充填量を25重量%〜
60重量%としなければ、良好な導電性が得られないと
いう問題点があった。
【0007】そこで、本発明者は、上記諸問題を解決す
ることを技術的課題として、特願平2−14655号の
発明に係る導電性接着剤を、試行錯誤的に追加実験を繰
り返して行った結果、見掛密度の低い嵩高銀粉を使用す
ることにより、銀粉の充填量を少なくしても、良好な導
電性を持つ導電性接着剤を見出し、かかる知見に基づき
本発明を完成したのである。
ることを技術的課題として、特願平2−14655号の
発明に係る導電性接着剤を、試行錯誤的に追加実験を繰
り返して行った結果、見掛密度の低い嵩高銀粉を使用す
ることにより、銀粉の充填量を少なくしても、良好な導
電性を持つ導電性接着剤を見出し、かかる知見に基づき
本発明を完成したのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明の請求
項1に記載の導電性接着剤は、銀箔を粉砕して得られた
平均粒径45μm〜1000μmでしわくちゃ状銀粉を
含む見掛密度0.01g/cm3〜0.1g/cm3の
嵩高銀粉の充填量が5重量%以上25重量%未満、接着
剤の充填量が75重量%を越えて95重量%以下である
ことを特徴とするものである。また、本発明の請求項2
に記載の導電性接着剤は、銀箔を粉砕して得られた平均
粒径45μm〜1000μmでしわくちゃ状銀粉を含む
見掛密度0.01g/cm3〜0.1g/cm3の嵩高
銀粉の充填量が5重量%以上25重量%未満、ニッケ
ル、錫、鉄、銅、亜鉛及びカーボンのうち少なくとも1
種以上の導電性粉体の充填量が0.5重量%〜20重量
%、接着剤の充填量が55重量%を越えて94.5重量
%以下であることを特徴とするものである。
通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明の請求
項1に記載の導電性接着剤は、銀箔を粉砕して得られた
平均粒径45μm〜1000μmでしわくちゃ状銀粉を
含む見掛密度0.01g/cm3〜0.1g/cm3の
嵩高銀粉の充填量が5重量%以上25重量%未満、接着
剤の充填量が75重量%を越えて95重量%以下である
ことを特徴とするものである。また、本発明の請求項2
に記載の導電性接着剤は、銀箔を粉砕して得られた平均
粒径45μm〜1000μmでしわくちゃ状銀粉を含む
見掛密度0.01g/cm3〜0.1g/cm3の嵩高
銀粉の充填量が5重量%以上25重量%未満、ニッケ
ル、錫、鉄、銅、亜鉛及びカーボンのうち少なくとも1
種以上の導電性粉体の充填量が0.5重量%〜20重量
%、接着剤の充填量が55重量%を越えて94.5重量
%以下であることを特徴とするものである。
【0009】本発明における銀箔としては、蒔絵や陶磁
器の絵付け等に使用されているもので、箔打ち法により
製造されているものを用いることができる。この箔打ち
法により製造された銀箔は、周知のように、厚さ0.2
μm程度の非常に薄い箔である。
器の絵付け等に使用されているもので、箔打ち法により
製造されているものを用いることができる。この箔打ち
法により製造された銀箔は、周知のように、厚さ0.2
μm程度の非常に薄い箔である。
【0010】本発明において用いる嵩高銀粉の平均粒径
は、45μm〜1000μmの範囲のものである。嵩高
銀粉の平均粒径が45μm未満であると、導電性接着剤
としての所定の導電性を得るために添加量を多くしなけ
ればならないので、接着力が乏しくなる。一方、嵩高銀
粉の平均粒径が1000μmよりも大きいと、流動性が
悪くなるので、作業性が低下する。従って、嵩高銀粉
は、前記範囲内の平均粒径のものに限定されるべきであ
り、特に100μm〜500μmの範囲が好ましい。
は、45μm〜1000μmの範囲のものである。嵩高
銀粉の平均粒径が45μm未満であると、導電性接着剤
としての所定の導電性を得るために添加量を多くしなけ
ればならないので、接着力が乏しくなる。一方、嵩高銀
粉の平均粒径が1000μmよりも大きいと、流動性が
悪くなるので、作業性が低下する。従って、嵩高銀粉
は、前記範囲内の平均粒径のものに限定されるべきであ
り、特に100μm〜500μmの範囲が好ましい。
【0011】本発明において用いる嵩高銀粉の見掛密度
は、0.01g/cm3〜0.1g/cm3の範囲であ
る。嵩高銀粉は、しわくちゃ状銀粉を含んでいればよ
く、しわくちゃ状銀粉だけであっても、また、しわくち
ゃ状銀粉とフレーク状銀粉との混合物であってもよい。
フレーク状銀粉だけでは、見掛密度が0.1g/cm3
よりも大きくなって銀粉同士の物理的接触が少なくなる
ので、本発明に適合しない。なお、見掛密度が0.01
g/cm3よりも小さいものは、銀箔の粉砕によるだけ
では得ることができないので、実際的でない。ここに、
しわくちゃ状銀粉とは、薄紙を丸めて拡げた様な状態の
ものをいい、また、フレーク状銀粉とは、凹凸の少ない
扁平状態のものをいう。
は、0.01g/cm3〜0.1g/cm3の範囲であ
る。嵩高銀粉は、しわくちゃ状銀粉を含んでいればよ
く、しわくちゃ状銀粉だけであっても、また、しわくち
ゃ状銀粉とフレーク状銀粉との混合物であってもよい。
フレーク状銀粉だけでは、見掛密度が0.1g/cm3
よりも大きくなって銀粉同士の物理的接触が少なくなる
ので、本発明に適合しない。なお、見掛密度が0.01
g/cm3よりも小さいものは、銀箔の粉砕によるだけ
では得ることができないので、実際的でない。ここに、
しわくちゃ状銀粉とは、薄紙を丸めて拡げた様な状態の
ものをいい、また、フレーク状銀粉とは、凹凸の少ない
扁平状態のものをいう。
【0012】本発明において用いる接着剤は、特に限定
されるものではなく、従来の導電性接着剤に使用されて
いる接着剤を使用することができ、特に熱硬化後におい
てもゴム弾性を失わない弾性接着剤が好ましい。弾性接
着剤の中でも、分子中に1個以上の反応性珪酸基を有す
る高分子化合物系の接着剤が特に好ましい。この代表例
として、変性シリコーン樹脂からなる接着剤が挙げられ
る。また、この変性シリコーン樹脂とエポキシ樹脂とを
組み合わせた接着剤も本発明の接着剤として使用でき
る。このような弾性接着剤の代表的な具体例としては、
例えば、分子末端にメチルジメトキシシリル基を有する
ポリプレンオキシド系の変性シリコーン樹脂(商品名:
カネカMSポリマー、鐘淵化学工業株式会社製)を使用
したセメダインPOSシール(セメダイン株式会社製)
を挙げることができる。
されるものではなく、従来の導電性接着剤に使用されて
いる接着剤を使用することができ、特に熱硬化後におい
てもゴム弾性を失わない弾性接着剤が好ましい。弾性接
着剤の中でも、分子中に1個以上の反応性珪酸基を有す
る高分子化合物系の接着剤が特に好ましい。この代表例
として、変性シリコーン樹脂からなる接着剤が挙げられ
る。また、この変性シリコーン樹脂とエポキシ樹脂とを
組み合わせた接着剤も本発明の接着剤として使用でき
る。このような弾性接着剤の代表的な具体例としては、
例えば、分子末端にメチルジメトキシシリル基を有する
ポリプレンオキシド系の変性シリコーン樹脂(商品名:
カネカMSポリマー、鐘淵化学工業株式会社製)を使用
したセメダインPOSシール(セメダイン株式会社製)
を挙げることができる。
【0013】本発明において使用する嵩高銀粉の充填量
は、嵩高銀粉5重量%以上25重量%未満の範囲であ
り、接着剤の充填量は、75重量%を越えて95重量%
以下の範囲である。嵩高銀粉の充填量が5重量%未満で
あると良好な導電性が得られず、一方、25重量%以上
であると接着力が低下すると共にコストが高くなる。従
って、嵩高銀粉及び接着剤のそれぞれの充填量は、前記
範囲内とすべきである。
は、嵩高銀粉5重量%以上25重量%未満の範囲であ
り、接着剤の充填量は、75重量%を越えて95重量%
以下の範囲である。嵩高銀粉の充填量が5重量%未満で
あると良好な導電性が得られず、一方、25重量%以上
であると接着力が低下すると共にコストが高くなる。従
って、嵩高銀粉及び接着剤のそれぞれの充填量は、前記
範囲内とすべきである。
【0014】本発明において、嵩高銀粉以外に、ニッケ
ル、錫、鉄、銅、亜鉛及びカーボンのうち少なくとも1
種以上の導電性粉体を混入することができる。嵩高銀粉
以外にこれらの導電性粉体を混入するのは、導電性接着
剤のコストを下げるためである。その充填量は、0.5
重量%〜20重量%の範囲である。0.5重量%未満で
あると、導電性接着剤のコストを低下させる効果が乏し
く、一方、20重量%を越えると、導電性の低下を招く
ことになる。従って、導電性粉体の充填量は、前記範囲
内とすべきである。もっとも、この範囲内であっても、
導電性接着剤の良好な導電性の確保の点からすれば、嵩
高銀粉の充填量の80%以下に止めることが好ましい。
なお、この導電性粉体を用いる場合には、前記接着剤の
充填量は、55重量%を越えて94.5重量%以下の範
囲となる。
ル、錫、鉄、銅、亜鉛及びカーボンのうち少なくとも1
種以上の導電性粉体を混入することができる。嵩高銀粉
以外にこれらの導電性粉体を混入するのは、導電性接着
剤のコストを下げるためである。その充填量は、0.5
重量%〜20重量%の範囲である。0.5重量%未満で
あると、導電性接着剤のコストを低下させる効果が乏し
く、一方、20重量%を越えると、導電性の低下を招く
ことになる。従って、導電性粉体の充填量は、前記範囲
内とすべきである。もっとも、この範囲内であっても、
導電性接着剤の良好な導電性の確保の点からすれば、嵩
高銀粉の充填量の80%以下に止めることが好ましい。
なお、この導電性粉体を用いる場合には、前記接着剤の
充填量は、55重量%を越えて94.5重量%以下の範
囲となる。
【0015】
【作用】本発明に係る導電性接着剤は、使用する嵩高銀
粉の平均粒径が45μm〜1000μmで、見掛密度が
0.01g/cm3〜0.1g/cm3であることに起
因して、嵩高銀粉同士の物理的接触が良好になるので、
導電性が良くなる。
粉の平均粒径が45μm〜1000μmで、見掛密度が
0.01g/cm3〜0.1g/cm3であることに起
因して、嵩高銀粉同士の物理的接触が良好になるので、
導電性が良くなる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例に基づき詳
細に説明する。
細に説明する。
【0017】実施例1 厚さ0.2μmの銀箔を粉砕して得られた平均粒径33
0μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度0.05g/
cm3の嵩高銀粉20重量%と、接着剤(商品名:セメ
ダインPOSシール、セメダイン株式会社製)80重量
%とを攪拌機を用いて均一に混練して導電性接着剤を得
た。得られた導電性接着剤を、ABS樹脂板(200m
m×200mm×2mm)に、膜厚0.3mmになるよ
うに均一に塗布した。このときの体積抵抗率は2×10
−2Ω・cmで、アドバンテスト法により電磁波のシー
ルド性テストを行ったところ、500MHZ域において
32dBという良好な電磁波シールド効果が得られた。
0μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度0.05g/
cm3の嵩高銀粉20重量%と、接着剤(商品名:セメ
ダインPOSシール、セメダイン株式会社製)80重量
%とを攪拌機を用いて均一に混練して導電性接着剤を得
た。得られた導電性接着剤を、ABS樹脂板(200m
m×200mm×2mm)に、膜厚0.3mmになるよ
うに均一に塗布した。このときの体積抵抗率は2×10
−2Ω・cmで、アドバンテスト法により電磁波のシー
ルド性テストを行ったところ、500MHZ域において
32dBという良好な電磁波シールド効果が得られた。
【0018】実施例2 接着剤として変性シリコーン樹脂とエポキシ樹脂とを組
み合わせた接着剤(商品名:セメダインEP−001、
セメダイン株式会社製)を用いた他は実施例1と同様に
実施した。得られた導電性接着剤の体積抵抗率及びアド
バンテスト法による電磁波のシールド性テストを実施例
1と同様に行ったところ、次の結果が得られた。 体積抵抗率:6×10−2Ω・cm アドバンテスト法による電磁波のシールド性テスト:2
5dB
み合わせた接着剤(商品名:セメダインEP−001、
セメダイン株式会社製)を用いた他は実施例1と同様に
実施した。得られた導電性接着剤の体積抵抗率及びアド
バンテスト法による電磁波のシールド性テストを実施例
1と同様に行ったところ、次の結果が得られた。 体積抵抗率:6×10−2Ω・cm アドバンテスト法による電磁波のシールド性テスト:2
5dB
【0019】実施例3 厚さ0.2μmの銀箔を粉砕して得られた嵩高銀粉と、
接着剤(商品名:セメダインPOSシール、セメダイン
株式会社製)とを、攪拌機を用いて均一に混練して
接着剤(商品名:セメダインPOSシール、セメダイン
株式会社製)とを、攪拌機を用いて均一に混練して
【表1】に示す導電性接着剤を得た。得られた各導電性
接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出性
及び塗布の作業性を
接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出性
及び塗布の作業性を
【表1】に示す。
【0020】
【表1】
【0021】実施例4 厚さ0.2μmの銀箔を粉砕して得られた平均粒径33
0μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度0.05g/
cm3の嵩高銀粉と、ニッケル粉(商品名:フレークニ
ッケルHCA−1、ノバメット社製)と、接着剤(商品
名:セメダインPOSシール、セメダイン株式会社製)
とを、攪拌機を用いて均一に混練して
0μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度0.05g/
cm3の嵩高銀粉と、ニッケル粉(商品名:フレークニ
ッケルHCA−1、ノバメット社製)と、接着剤(商品
名:セメダインPOSシール、セメダイン株式会社製)
とを、攪拌機を用いて均一に混練して
【表2】に示す導電性接着剤を得た。得られた各導電性
接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出性
及び塗布作業性を
接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出性
及び塗布作業性を
【表2】に示す。
【0022】
【表2】
【0023】比較例1 市販の銀系導電性接着剤(商品名:TCM8403、東
芝シリコーン株式会社製)の体積抵抗率、硬さ、伸び
率、容器からの押出性及び塗布作業性を
芝シリコーン株式会社製)の体積抵抗率、硬さ、伸び
率、容器からの押出性及び塗布作業性を
【表3】に示す。
【0024】比較例2 市販のカーボン系導電性接着剤(商品名:TCM710
1、東芝シリコーン株式会社製)の体積抵抗率、硬さ、
伸び率、容器からの押出性及び塗布作業性を
1、東芝シリコーン株式会社製)の体積抵抗率、硬さ、
伸び率、容器からの押出性及び塗布作業性を
【表3】に示す。
【0025】比較例3 厚さ0.2μmの銀箔を粉砕して得られた平均粒径33
0μmで見掛密度0.27g/cm3のフレーク状銀粉
20重量%と、接着剤(商品名:セメダインPOSシー
ル、セメダイン株式会社製)80重量%とを攪拌機を用
いて均一に混練して導電性接着剤を得た。得られた導電
性接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出
性及び塗布作業性を
0μmで見掛密度0.27g/cm3のフレーク状銀粉
20重量%と、接着剤(商品名:セメダインPOSシー
ル、セメダイン株式会社製)80重量%とを攪拌機を用
いて均一に混練して導電性接着剤を得た。得られた導電
性接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出
性及び塗布作業性を
【表3】に示す。
【0026】比較例4 厚さ0.2μmの銀箔を粉砕して得られた平均粒径33
0μmで見掛密度0.27g/cm3のフレーク状銀粉
40重量%と、接着剤(商品名:セメダインPOSシー
ル、セメダイン株式会社製)60重量%とを攪拌機を用
いて均一に混練して導電性接着剤を得た。得られた導電
性接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出
性及び塗布作業性を
0μmで見掛密度0.27g/cm3のフレーク状銀粉
40重量%と、接着剤(商品名:セメダインPOSシー
ル、セメダイン株式会社製)60重量%とを攪拌機を用
いて均一に混練して導電性接着剤を得た。得られた導電
性接着剤の体積抵抗率、硬さ、伸び率、容器からの押出
性及び塗布作業性を
【表3】に示す。
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上の如き構成を採るから、
次の効果を得ることができる。即ち、本発明に係る導電
性接着剤は、平均粒径45μm〜1000μmでしわく
ちゃ状銀粉を含む見掛密度0.01g/cm3〜0.1
g/cm3の嵩高銀粉を使用するから、銀粉同士の物理
的接触が良くなる。従って、嵩高銀粉の使用量が5重量
%以上25重量%未満と極めて少なくても、本発明に係
る導電性接着剤は良好な導電性が得られる。また、この
ように嵩高銀粉の使用量が少ないと、混合する接着剤の
特性の低下が少なくて済むので、本発明に係る導電性接
着剤の硬さ、伸び率、容器からの押出性及び塗布作業性
も良好である。従って、本発明に係る導電性接着剤は、
シールドルーム内のパネルと組立枠、或いは金網入り硝
子と窓枠との隙間等を埋め且つ導通を持たせるための導
電性接着剤として極めて好適なものである。また、本発
明に係る導電性接着剤は、前記用途以外にも、例えば、
フレキシブル回路の接続に使う導電性接着剤等としても
有用なものである。
次の効果を得ることができる。即ち、本発明に係る導電
性接着剤は、平均粒径45μm〜1000μmでしわく
ちゃ状銀粉を含む見掛密度0.01g/cm3〜0.1
g/cm3の嵩高銀粉を使用するから、銀粉同士の物理
的接触が良くなる。従って、嵩高銀粉の使用量が5重量
%以上25重量%未満と極めて少なくても、本発明に係
る導電性接着剤は良好な導電性が得られる。また、この
ように嵩高銀粉の使用量が少ないと、混合する接着剤の
特性の低下が少なくて済むので、本発明に係る導電性接
着剤の硬さ、伸び率、容器からの押出性及び塗布作業性
も良好である。従って、本発明に係る導電性接着剤は、
シールドルーム内のパネルと組立枠、或いは金網入り硝
子と窓枠との隙間等を埋め且つ導通を持たせるための導
電性接着剤として極めて好適なものである。また、本発
明に係る導電性接着剤は、前記用途以外にも、例えば、
フレキシブル回路の接続に使う導電性接着剤等としても
有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木藤 茂 京都府京都市山科区西野阿芸沢町25−1 (72)発明者 奥野 英一 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セ メダイン株式会社内 (72)発明者 五味 秀樹 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セ メダイン株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 銀箔を粉砕して得られた平均粒径45μ
m〜1000μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度
0.01g/cm3〜0.1g/cm3の嵩高銀粉の充
填量が5重量%以上25重量%未満、接着剤の充填量が
75重量%を越えて95重量%以下であることを特徴と
する導電性接着剤。 - 【請求項2】 銀箔を粉砕して得られた平均粒径45μ
m〜1000μmでしわくちゃ状銀粉を含む見掛密度
0.01g/cm3〜0.1g/cm3の嵩高銀粉の充
填量が5重量%以上25重量%未満、ニッケル、錫、
鉄、銅、亜鉛及びカーボンのうち少なくとも1種以上の
導電性粉体の充填量が0.5重量%〜20重量%、接着
剤の充填量が55重量%を越えて94.5重量%以下で
あることを特徴とする導電性接着剤。 - 【請求項3】 前記接着剤が、分子中に1個以上の反応
性珪酸基を有する高分子化合物系の接着剤である請求項
1又は請求項2に記載の導電性接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3098397A JPH0581923A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 導電性接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3098397A JPH0581923A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 導電性接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0581923A true JPH0581923A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=14218705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3098397A Withdrawn JPH0581923A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 導電性接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0581923A (ja) |
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- 1991-01-31 JP JP3098397A patent/JPH0581923A/ja not_active Withdrawn
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