JPH0581614A - 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法Info
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- JPH0581614A JPH0581614A JP23923391A JP23923391A JPH0581614A JP H0581614 A JPH0581614 A JP H0581614A JP 23923391 A JP23923391 A JP 23923391A JP 23923391 A JP23923391 A JP 23923391A JP H0581614 A JPH0581614 A JP H0581614A
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- Japan
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】狭トラック幅加工時の精度を向上しギャップ部
のランプ、再付着などのない略垂直のフロント部をもつ
薄膜磁気ヘッドを提供する。 【構成】ヘッドのギャップ3部分のうち、トラック幅規
制部分の長さaが、ギャップ深さ零位置4bから先端部
までの長さbと、コイル先端部から先端部までの長さc
とに対しb≦a<cの関係にあること。また、製造方法
としてトラック幅規制工程において複数のビーム入射角
を組み合わせて加工を行うこと。 【効果】摺接部先端からギャップ深さ零位置付近までト
ラック幅が変化しない薄膜磁気ヘッドの製造を容易にす
る。
のランプ、再付着などのない略垂直のフロント部をもつ
薄膜磁気ヘッドを提供する。 【構成】ヘッドのギャップ3部分のうち、トラック幅規
制部分の長さaが、ギャップ深さ零位置4bから先端部
までの長さbと、コイル先端部から先端部までの長さc
とに対しb≦a<cの関係にあること。また、製造方法
としてトラック幅規制工程において複数のビーム入射角
を組み合わせて加工を行うこと。 【効果】摺接部先端からギャップ深さ零位置付近までト
ラック幅が変化しない薄膜磁気ヘッドの製造を容易にす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に使
用する薄膜磁気ヘッドに係り、特に、媒体摺動面に現わ
れる磁気コア形状について、下部磁気コアの少なくとも
一部と上部磁気コアの少なくとも一部で作動ギャップを
介して略垂直形状を成し、上部および下部磁気コアの幅
がトラック幅に一致する薄膜磁気ヘッドに関する。
用する薄膜磁気ヘッドに係り、特に、媒体摺動面に現わ
れる磁気コア形状について、下部磁気コアの少なくとも
一部と上部磁気コアの少なくとも一部で作動ギャップを
介して略垂直形状を成し、上部および下部磁気コアの幅
がトラック幅に一致する薄膜磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の記録密度向上に伴いトラック
幅は狭小化の傾向にある。このため薄膜磁気ヘッドのコ
アを正確な位置に、精度よく形成する技術が必要となっ
ている。
幅は狭小化の傾向にある。このため薄膜磁気ヘッドのコ
アを正確な位置に、精度よく形成する技術が必要となっ
ている。
【0003】従来、薄膜磁気ヘッドで狭いトラック幅を
精度よく形成する方法として磁気ディスク装置に搭載さ
れている薄膜磁気ヘッドの例である特開昭63−557
11号公報がある。所定のトラック幅より広く形成した
下部コアの上に作動ギャップ、絶縁層を介して駆動コイ
ルを形成し、上部コアを所定のトラック幅で所望コア厚
みより厚く形成し、先に形成した上部コアをマスク材と
してイオンミリング等のドライエッチングで下部コアを
同時に加工する方法である。
精度よく形成する方法として磁気ディスク装置に搭載さ
れている薄膜磁気ヘッドの例である特開昭63−557
11号公報がある。所定のトラック幅より広く形成した
下部コアの上に作動ギャップ、絶縁層を介して駆動コイ
ルを形成し、上部コアを所定のトラック幅で所望コア厚
みより厚く形成し、先に形成した上部コアをマスク材と
してイオンミリング等のドライエッチングで下部コアを
同時に加工する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術ではギャ
ップ付近の再付着膜について対策がなされていなかっ
た。
ップ付近の再付着膜について対策がなされていなかっ
た。
【0005】図6は磁性膜(二層膜)40をドライエッ
チングで加工した場合の模式図である。図(a)に示す
ような二層膜40の一部を図(b)に示すように加工す
ると、ギャップ側面部31に磁性膜の再付着42が生じ
る。再付着膜がギャップの上下の層に付着すると磁束の
漏洩が起こり、ヘッドの記録再生特性を著しく損なう。
チングで加工した場合の模式図である。図(a)に示す
ような二層膜40の一部を図(b)に示すように加工す
ると、ギャップ側面部31に磁性膜の再付着42が生じ
る。再付着膜がギャップの上下の層に付着すると磁束の
漏洩が起こり、ヘッドの記録再生特性を著しく損なう。
【0006】本発明の第一の目的は、ギャップ側面部3
1の再付着の発生の抑制、および除去により薄膜磁気ヘ
ッドを所定の形状に精度よく形成することにある。
1の再付着の発生の抑制、および除去により薄膜磁気ヘ
ッドを所定の形状に精度よく形成することにある。
【0007】また、VTRなどその記録媒体にヘッドが
接触して走行するシステムではヘッドの摩耗という問題
があり、媒体との接触面ではヘッド先端の形状は摩滅に
よっても変化しない必要がある。特に、トラック幅およ
びギャップ形状は記録再生出力のパラメータであるため
変化しないことが重要となる。
接触して走行するシステムではヘッドの摩耗という問題
があり、媒体との接触面ではヘッド先端の形状は摩滅に
よっても変化しない必要がある。特に、トラック幅およ
びギャップ形状は記録再生出力のパラメータであるため
変化しないことが重要となる。
【0008】しかし、従来技術は非接触走行のシステム
であるため、ヘッド先端部の摩滅に関する考慮はなされ
ていなかった。
であるため、ヘッド先端部の摩滅に関する考慮はなされ
ていなかった。
【0009】図6に示すマスク12のように開き角αが
90度近傍のパターンの場合、ビームのシャドウ効果に
よりパターンの下部にエッチング残りが生じ、ギャップ
側面31に磁性膜のエッチング残り21(以下、ランプ
と呼ぶ。)が発生しやすくなる。パターン上部からみる
と、パターン幅の細い部分41のギャップ材3の幅はパ
ターン幅の広い部分40に近づくほど広くなる。パター
ン幅が代わる部分44がギャップ深さ零位置にあたる場
合、ギャップ深さ零位置よりフロント側でトラック幅が
変わる。
90度近傍のパターンの場合、ビームのシャドウ効果に
よりパターンの下部にエッチング残りが生じ、ギャップ
側面31に磁性膜のエッチング残り21(以下、ランプ
と呼ぶ。)が発生しやすくなる。パターン上部からみる
と、パターン幅の細い部分41のギャップ材3の幅はパ
ターン幅の広い部分40に近づくほど広くなる。パター
ン幅が代わる部分44がギャップ深さ零位置にあたる場
合、ギャップ深さ零位置よりフロント側でトラック幅が
変わる。
【0010】本発明の第二の目的は、パターン周囲のラ
ンプの高さを低くしギャップ深さ零位置付近のトラック
幅の変化を抑制することにある。
ンプの高さを低くしギャップ深さ零位置付近のトラック
幅の変化を抑制することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的は、イオ
ンミリング中のビーム入射角を適当に選択し、ギャップ
側面部の再付着発生を抑制し、最適な形状を得るととも
に、発生した再付着膜をイオンミリングにより除去する
ことにより達成される。
ンミリング中のビーム入射角を適当に選択し、ギャップ
側面部の再付着発生を抑制し、最適な形状を得るととも
に、発生した再付着膜をイオンミリングにより除去する
ことにより達成される。
【0012】図2(a)にイオンミリングによるドライ
エッチング加工中の基板の模式図を示す。11は加工中
の基板である。イオンビームは基板法線方向に対して角
度θ傾けて入射する。叩き出された基板および薄膜の粒
子は基板法線方向と角度θをなす方向を中心に飛散す
る。
エッチング加工中の基板の模式図を示す。11は加工中
の基板である。イオンビームは基板法線方向に対して角
度θ傾けて入射する。叩き出された基板および薄膜の粒
子は基板法線方向と角度θをなす方向を中心に飛散す
る。
【0013】図2(d)〜(f)にイオンエッチング中
のビーム入射角を変化させた場合のエッチング後のパタ
ーン断面形状を示す。パターンの幅は30μmである。
のビーム入射角を変化させた場合のエッチング後のパタ
ーン断面形状を示す。パターンの幅は30μmである。
【0014】(d)ビーム入射角が20度ではパターン
両端にトレンチ(溝部分)が生じる。
両端にトレンチ(溝部分)が生じる。
【0015】(e)ビーム入射角が30度ではパターン
側面上部の傾斜(テーパー)が大きくくなり、パターン
両端にランプが生じる。
側面上部の傾斜(テーパー)が大きくくなり、パターン
両端にランプが生じる。
【0016】(f)ビーム入射角40度では30度の場
合と比べてパターン両側のランプの高さが大きくなる。
このときパターン両側の再付着の位置は、パターン側面
上部に付着し、かつ、この再付着の膜厚は30度の場合
より厚くなる。
合と比べてパターン両側のランプの高さが大きくなる。
このときパターン両側の再付着の位置は、パターン側面
上部に付着し、かつ、この再付着の膜厚は30度の場合
より厚くなる。
【0017】このことからビーム入射角を変化させ適当
な入射角に設定すると、ランプ高さを低く再付着の発生
位置を低くすることができる。
な入射角に設定すると、ランプ高さを低く再付着の発生
位置を低くすることができる。
【0018】さらに、発生した再付着はビーム入射角を
高角としてイオンエッチングを施すと除去することがで
きる。
高角としてイオンエッチングを施すと除去することがで
きる。
【0019】図2(b),(c)にその模式図を示す。
(b)は入射角25度のとき薄膜上にフォトレジストを
パターニングし、エッチング加工を施す場合である。パ
ターン形状を側面のテーパー角80から90度と略垂直
とするため、フォトレジストの形状も略垂直とする。こ
の時ビームは薄膜面に対する法線方向より25度傾斜し
て入射する。この時パターン近傍ではイオンビームによ
り叩き出された粒子はフォトレジストパターンに付着す
る。エッチングが進むとエッチングされた薄膜パターン
の側面に付着する。これが再付着となる。(c)ではこの
ようにして形成された薄膜パターンの側面にビームを当
てている。このようにパターン側面に対し垂直方向から
ビームを入射すると叩き出された粒子はビームの入射方
向に飛散する。この時ビーム入射角は50度から90度
が適当である。これにより再付着膜の除去ができる。
(b)は入射角25度のとき薄膜上にフォトレジストを
パターニングし、エッチング加工を施す場合である。パ
ターン形状を側面のテーパー角80から90度と略垂直
とするため、フォトレジストの形状も略垂直とする。こ
の時ビームは薄膜面に対する法線方向より25度傾斜し
て入射する。この時パターン近傍ではイオンビームによ
り叩き出された粒子はフォトレジストパターンに付着す
る。エッチングが進むとエッチングされた薄膜パターン
の側面に付着する。これが再付着となる。(c)ではこの
ようにして形成された薄膜パターンの側面にビームを当
てている。このようにパターン側面に対し垂直方向から
ビームを入射すると叩き出された粒子はビームの入射方
向に飛散する。この時ビーム入射角は50度から90度
が適当である。これにより再付着膜の除去ができる。
【0020】また、この方法によればランプ高さを10
〜20%低くできる。
〜20%低くできる。
【0021】この第二の目的は、以下の方法で達成され
る。
る。
【0022】トラック幅規制工程でのビーム入射角は2
0度〜40度の間であればイオンエッチング速度を適当
に制御できる。また、ビーム入射角を25度に設定した
場合、ランプ位置はほぼ最小の高さとなる。
0度〜40度の間であればイオンエッチング速度を適当
に制御できる。また、ビーム入射角を25度に設定した
場合、ランプ位置はほぼ最小の高さとなる。
【0023】しかし、図4に示すように、パターン開き
角αが90度の場合、シャドウ効果によりランプ21の
高さは開き角180度の場合の約二倍となる。このとき
ギャップ付近にランプが発生する範囲はトラック幅規制
位置のリア部44、数μmの範囲内である。従って、ギ
ャップ深さ零位置のギャップ部側面にランプが発生しな
いためにはトラック幅規制のリア側4aの位置をギャッ
プ深さ零位置4bよりリア側に移動すれば良い。
角αが90度の場合、シャドウ効果によりランプ21の
高さは開き角180度の場合の約二倍となる。このとき
ギャップ付近にランプが発生する範囲はトラック幅規制
位置のリア部44、数μmの範囲内である。従って、ギ
ャップ深さ零位置のギャップ部側面にランプが発生しな
いためにはトラック幅規制のリア側4aの位置をギャッ
プ深さ零位置4bよりリア側に移動すれば良い。
【0024】すなわち、図1に示す薄膜磁気ヘッドの場
合、ギャップ深さ零位置4bよりコイル先端部5aまで
はコイル−コア間の電気的導通を避けるため通常5μm
程度の間隔をとる。この間隔を利用し、ギャップ深さ零
位置4bよりリア側までトラック幅と同じ幅に加工し、
ギャップ深さ零位置4bよりフロント側でトラック幅が
変化しないようにする。
合、ギャップ深さ零位置4bよりコイル先端部5aまで
はコイル−コア間の電気的導通を避けるため通常5μm
程度の間隔をとる。この間隔を利用し、ギャップ深さ零
位置4bよりリア側までトラック幅と同じ幅に加工し、
ギャップ深さ零位置4bよりフロント側でトラック幅が
変化しないようにする。
【0025】さらに前述したようにビーム入射角を50
度〜90度に設定しエッチング加工を行うことでランプ
高さを低くすることができるため第二の目的を達成する
ことが容易になる。
度〜90度に設定しエッチング加工を行うことでランプ
高さを低くすることができるため第二の目的を達成する
ことが容易になる。
【0026】
【作用】コアを形成するためにビーム入射角を20度〜
40度に設定し、イオンビームエッチングを施せば再付
着の発生を抑制でき、ランプの高さを最小とすることが
できる。さらにビーム入射角を50度〜90度としエッ
チング加工することで再付着膜を完全に除去し、ランプ
高さをより低くできる。
40度に設定し、イオンビームエッチングを施せば再付
着の発生を抑制でき、ランプの高さを最小とすることが
できる。さらにビーム入射角を50度〜90度としエッ
チング加工することで再付着膜を完全に除去し、ランプ
高さをより低くできる。
【0027】また、トラック幅規制位置をコア先端部2
cからギャップ深さ零位置4bとコイル先端部5aまで
の間とすることでトラック幅規制のリア側に発生するラ
ンプにより、トラック幅がギャップ深さ零位置4bより
フロント側で変化しないようにした。
cからギャップ深さ零位置4bとコイル先端部5aまで
の間とすることでトラック幅規制のリア側に発生するラ
ンプにより、トラック幅がギャップ深さ零位置4bより
フロント側で変化しないようにした。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
する。
【0029】図1(a),(b)は本発明による薄膜磁
気ヘッドの一例を示す断面図、図1(c)は図1
(a),(b)における平面図であって、1は非磁性基
板、2は下部磁気コア、3は作動ギャップ、4は上部磁
気コア、5は信号コイル、6は保護膜、7はコイル絶縁
層である。図1において、磁気コアは下部磁気コア2、
および信号コイルとコイル絶縁層を介して形成された上
部磁気コア4からなり、上下磁気コア2,4はコア接続
部10、および、作動ギャップ3を介して接続してい
る。
気ヘッドの一例を示す断面図、図1(c)は図1
(a),(b)における平面図であって、1は非磁性基
板、2は下部磁気コア、3は作動ギャップ、4は上部磁
気コア、5は信号コイル、6は保護膜、7はコイル絶縁
層である。図1において、磁気コアは下部磁気コア2、
および信号コイルとコイル絶縁層を介して形成された上
部磁気コア4からなり、上下磁気コア2,4はコア接続
部10、および、作動ギャップ3を介して接続してい
る。
【0030】上部磁気コアの上層に保護膜6が形成され
ている。
ている。
【0031】ギャップ零位置4bからコア先端部2cま
でをb、コイルフロント側先端部5aからコア先端部2
cまでをc、とするとトラック幅規制長さaをbからc
までの間からコア先端部2cまでとする。
でをb、コイルフロント側先端部5aからコア先端部2
cまでをc、とするとトラック幅規制長さaをbからc
までの間からコア先端部2cまでとする。
【0032】以下本発明の薄膜磁気ヘッドの製造工程を
図3(a)〜(f)にそって説明する。
図3(a)〜(f)にそって説明する。
【0033】(a),(d)非磁性基板1上に磁気コア
材料である磁性薄膜20をスパッタリング等で形成し、
さらに作動ギャップ材30を所定ギャップ長に形成す
る。
材料である磁性薄膜20をスパッタリング等で形成し、
さらに作動ギャップ材30を所定ギャップ長に形成す
る。
【0034】(b),(e)下部磁気コアをイオンミリ
ング等のエッチング加工を施し、リア部を所望形状に成
形し、フロント部21は所望トラック幅より広く成形す
る。さらに下部コア成形後リア部のコア接続部10の周
辺のギャップ材31の一部を除去する。
ング等のエッチング加工を施し、リア部を所望形状に成
形し、フロント部21は所望トラック幅より広く成形す
る。さらに下部コア成形後リア部のコア接続部10の周
辺のギャップ材31の一部を除去する。
【0035】(c),(f)下部コア2上に(フロント
部21およびコア接続部10の周辺部を除く)コイル絶
縁層7を設け、さらに信号コイル5を設ける。
部21およびコア接続部10の周辺部を除く)コイル絶
縁層7を設け、さらに信号コイル5を設ける。
【0036】図4の(a),(d)および(b),
(e)で設けた信号コイル5上にコイル絶縁層72を設
ける。ギャップ上に残った絶縁層を選択エッチングによ
り除去する。
(e)で設けた信号コイル5上にコイル絶縁層72を設
ける。ギャップ上に残った絶縁層を選択エッチングによ
り除去する。
【0037】(b),(e)上部コア材40を上部コア
所望膜厚以上の膜厚に形成し、所望トラック幅にイオン
ビームエッチングを施す。このとき、フォトレジスト膜
厚は上部コア膜厚以上で、上部コア4および下部コア2
の膜厚の和未満、とする。エッチング終了後、上記レジ
ストは除去しない。
所望膜厚以上の膜厚に形成し、所望トラック幅にイオン
ビームエッチングを施す。このとき、フォトレジスト膜
厚は上部コア膜厚以上で、上部コア4および下部コア2
の膜厚の和未満、とする。エッチング終了後、上記レジ
ストは除去しない。
【0038】(c),(f)上部コア4をエッチングし
た時点でリア側の信号コイルおよびコイル絶縁層を保護
するため保護層13を形成する。保護層としては後述す
る保護膜6に用いるセラミックをマスクスパッタする、
あるいはフォトレジストを用いる。
た時点でリア側の信号コイルおよびコイル絶縁層を保護
するため保護層13を形成する。保護層としては後述す
る保護膜6に用いるセラミックをマスクスパッタする、
あるいはフォトレジストを用いる。
【0039】このとき、保護層のフロント側4aはギャ
ップ深さ零位置4bよりリア側、コイル絶縁層5aより
フロント側の領域に設け、リア側は信号コイルの端子接
続部までの領域に設ける。
ップ深さ零位置4bよりリア側、コイル絶縁層5aより
フロント側の領域に設け、リア側は信号コイルの端子接
続部までの領域に設ける。
【0040】図5(a),(b)下部コアの基部,基板
面、または、所望膜厚までエッチングを施す。
面、または、所望膜厚までエッチングを施す。
【0041】図6(a)保護膜6を上下コア膜厚の和以
上に形成する。
上に形成する。
【0042】図6(b)基板より数チップごとに切断し
摺動面下降を施した後、組立加工を施してヘッドとす
る。
摺動面下降を施した後、組立加工を施してヘッドとす
る。
【0043】
【発明の効果】以上詳しく述べたように、本発明によれ
ば、摺接部先端からギャップ深さ零位置付近までトラッ
ク幅が変化しない薄膜磁気ヘッドの製造が容易となる。
ば、摺接部先端からギャップ深さ零位置付近までトラッ
ク幅が変化しない薄膜磁気ヘッドの製造が容易となる。
【図1】本発明の一実施例の薄膜磁気ヘッドの断面およ
び上面図、
び上面図、
【図2】本発明の一実施例の薄膜磁気ヘッドの製造方法
の説明図、
の説明図、
【図3】本発明の一実施例の薄膜磁気ヘッドの製造工程
図、
図、
【図4】
【図5】
【図6】従来例の薄膜磁気ヘッドの製造中の状態を示す
説明図。
説明図。
1…非磁性基板、 2…下部磁気コア、 3…作動ギャップ、 4…上部磁気コア、 5…信号コイル、 6…保護膜、 71,72…コイル絶縁層、 12…フォトレジスト、 4a…コイル絶縁層フロント側先端部、 4b…ギャップ深さ零位置、 2c,4c…コア先端部、 5a…コイルフロント側先端部。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 正勝 横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立 製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 青木 茂夫 茨城県勝田市大字稲田1410番地株式会社日 立製作所東海工場内
Claims (3)
- 【請求項1】非磁性基板上に下部磁気コア,作動ギャッ
プ,駆動コイル,コイル絶縁層、および、上部磁気コア
を積層した薄膜磁気ヘッドであって、媒体摺動面に現わ
れる磁気コア形状について、前記下部磁気コアの少なく
とも一部と前記上部磁気コアの少なくとも一部で作動ギ
ャップを介して略垂直形状を成し、ほぼ垂直部の前記上
部および下部磁気コアの幅がトラック幅に一致する薄膜
磁気ヘッドにおいて、前記両磁気コアの先端から作動ギ
ャップ零位置までの距離をb、前記両磁気コアの先端か
ら駆動コイル先端までの距離をcとし、前記下部磁気コ
アの先端から同下部コアのトラック幅規制位置のリア端
部までの距離をaとすると、a,b,cの値が以下の関
係にあることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 【数1】 b≦a<c - 【請求項2】請求項1において、前記薄膜磁気ヘッドの
製造方法のうちトラック幅加工工程において所定トラッ
ク幅でかつ前記上部磁気コアおよび前記下部磁気コアの
合計膜厚の少なくとも一部まで第一のイオンビームエッ
チング形成した後、前記入射角を変えて第二のイオンエ
ッチングを施した薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】請求項2において、前記第一のイオンエッ
チングで、イオンビームの入射角が、前記非磁性基板面
法線方向に対し20度以上40度以下であり、前記第二
のイオンエッチングで、イオンビーム入射角が、前記非
磁性基板面法線方向に対し50度以上90度以下である
薄膜磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23923391A JPH0581614A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23923391A JPH0581614A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0581614A true JPH0581614A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17041730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23923391A Pending JPH0581614A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0581614A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6288871B1 (en) | 1999-01-08 | 2001-09-11 | Hitachi, Ltd. | Thin film magnetic head and magnetic disk apparatus using the same |
US6920685B2 (en) | 2001-06-04 | 2005-07-26 | Tdk Corporation | Method for fabricating a thin film magnetic head |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP23923391A patent/JPH0581614A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6288871B1 (en) | 1999-01-08 | 2001-09-11 | Hitachi, Ltd. | Thin film magnetic head and magnetic disk apparatus using the same |
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