JPH0581209U - 二輪車レース着 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運動性の向上と転倒時の安全性を保持した二
輪車レース着を提供するものである。 【構成】 着衣本体１の下腹部と、膝裏部と、肩前部と
にシャーリング２，３，４を設けた二輪車レース着であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、二輪車のレーサーが着用するレース着に関する。

【０００２】

【従来技術】

これまでの二輪車レース着は、図１（イ）、（ロ）に示すように、腰部と、膝 上部と、肩後部とにシャーリング（伸縮性に乏しい皮革を薄目にして波状に縫合 したもの）を設けている。一応乗車時のスタイルを考慮に入れてはいるが、基本 的には立った時の形に作られている。そして上記部分はいずれも体が曲がる部分 であるので運動性が確保される。 しかしながら反面において上記各部分は転倒時には路面に当たりやすい部分で あり、シャーリングが強度的に弱い部分であることから危険性が大きい。また転 倒時などに上記各部分の反対側、即ち腹部と膝裏部と肩前部が突っ張っている （前記したように皮革には伸縮性がない）ので、本能的に体をまるめて身を護る 習性に逆らう働きがあり、大怪我に至ることも由々しい問題である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来のかかる実情に鑑みてなされたもので、シャーリングの配設位置 を工夫することにより、運動性と安全性を兼ね備えた二輪車レース着を提供しよ うとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、図２に示すように二輪車レース着におい て、着衣本体１の下腹部にシャーリング２を、膝裏関節部にシャーリング３を、 肩前部にシャーリング４を夫々設けたことを特徴とするものである。 即ち上記各部分は、これまでの二輪車レース着のシャーリング位置と反対側に 設けられ、基本的に乗車時の形に作られる。

【０００５】

【考案の作用効果】

本考案は、以上のようにシャーリングの位置がこれまでと反対に下腹部と、膝 裏関節部と、肩前部とに設けられるので、転倒時等に路面に当たる確率が低く、 また基本的に乗車時の形に作られているので、体を丸めやすく大怪我を防ぐこと ができる。 非乗車時には若干運動性が乏しくなるが、レースにおいては運転中の（乗車ス タイルにおける）運動性がよいことが優先し（勝つことが第一条件）、また超ス ピード走行であるから安全性が第一である。その意味からは、本考案のレース着 はレース直前に着用することになろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の二輪車レース着を示し、（イ）が正面
図、（ロ）が背面図。

【図２】本考案の二輪車レース着の斜視図。

【図３】同上着用状態の斜視図。

【符合の説明】

１ 着衣本体 ２ 下腹部のシャーリング ３ 膝裏関節部のシャーリング ４ 肩前部のシャーリング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 着衣本体１の下腹部と、膝裏関節部と、
   肩前部とにシャーリング２，３，４を設けたことを特徴
   とする二輪車レース着。