JPH0580580A - 自動装填装置を備えたラミネートコーテイング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の自動装填装置を備えるラミネートコ
ーティング装置はフィルムカートリッジをラミネートコ
ーティング装置に装着するだけでラミネートフィルムが
熱定ローラ間に配置され、フィルム先端が回収ローラに
巻き付けられてラミネートコーティング可能状態にラミ
ネートフィルム装填が自動的に行われることを可能とす
る。 【構成】 本発明の自動装填装置を備えたラミネートコ
ーティング装置はラミネートフィルム先端に設けられた
ガイド端を熱定ローラに設けられたガイド端誘導穴、回
収ローラに設けられたガイド端誘導突起を使用して誘導
し、ローラ間でガイド端の受渡しを行うことでラミネー
トフィルムを自動装填できる構成をとっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ラミネートコーティン
グ装置に使用されるラミネートフィルムをフィルムカセ
ットより供給および、自動装填可能とする自動装填装置
を備えたラミネートコーティング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のラミネートコーティング装置の全
体構成を図６に示す。記録紙１５の搬送経路となる搬送
ガイド１３を挟んで熱定ローラ３ａ、３ｂおよびテンシ
ョンローラ５ａ，５ｂが配置され、熱定ローラ３ｂの給
紙側にラミネートフィルムロール１９および押えローラ
１８が、排紙側に回収ローラ４が配置されている。搬送
ガイド１３に沿って記録紙１５がラミネートフィルム１
と熱定ローラ３ａ，３ｂ間で重ね合わされ、テンション
ローラ５ａ，５ｂ間を通過後に分離されるような配置と
なっている。

【０００３】このような構成を持つラミネートコーティ
ング装置において、ラミネートフィルム１をセットする
には、熱定ローラ３ａ，３ｂの開閉をカム１１により行
い、熱定ローラ３ａ，３ｂ間にラミネートフィルム１を
通し、ラミネートフィルム１先端を回収ローラ４に手動
により巻き付け、カム１１の操作により熱定ローラ３
ａ、３ｂが加圧バネ１２によって加圧されるようにする
作業が必要である。

【０００４】ラミネートフィルム１はフィルムロール１
９より供給され、ラミネートフィルム１は押えローラ１
８を通り、熱定ローラ３ａ，３ｂの間、テンションロー
ラ５ａ，５ｂの間を通されて回収ローラ４に装填されて
いる。ここで使用されるラミネートフィルム１は、記録
紙の画像面に光沢を供給する５μｍ程の熱溶融性の光沢
層と光沢層を保持する２５μｍ程のベースフィルムとか
ら成っており、この光沢層が熱定ローラ３ａ、３ｂ間で
記録紙の画像面に重ね合わせられるような向きにラミネ
ートフィルム１が供給されている。画像を保持している
記録紙１５は搬送ガイド１３を通って搬送され、熱定ロ
ーラ３ａ，３ｂの入口でラミネートフィルム１の光沢層
と向かい合わされ、熱定ローラ３ａ，３ｂにより加熱、
加圧され光沢層が記録紙１５に転写される。記録紙１５
は搬送ガイド１３を通ってテンションローラ５ａ，５ｂ
の出口で光沢層が転写された記録紙１５とラミネートフ
ィルム１のベースフィルムは剥離爪１６により分離さ
れ、使用後のラミネートフィルムは回収ローラ４に巻き
取られ、記録紙１５は搬送ガイド１３に沿って排紙され
て、ラミネートコーティングが終了する。

【０００５】なお、ラミネートフィルム１がフィルムロ
ール１９から熱定ローラ３ａ，３ｂ間に自動的に搬送さ
れるように、ラミネートフィルム搬送専用のローラをこ
の間にいくつか配置したものもある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連続し
て画像形成される記録紙を連続してラミネートコーティ
ングするようなラミネートフィルムの消費が早い場合に
おいては、ラミネートフィルムロールの供給回数は多く
なり、その都度手動によりラミネートフィルムロールを
装填または交換するのでは作業性が悪いばかりでなく、
装填不備によるラミネートフィルムのしわにより光沢層
が画像面に正常に転写されず、均一な光沢層が得られな
いという問題があった。また、ラミネートフィルムの搬
送経路に搬送専用のローラをいくつか配置するには装置
の大型化、コストの増加という問題があった。

【０００７】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ラミネートフィルムを格納する
フィルムカセットをラミネートコーティング装置に装着
するだけでラミネートフィルム先端が熱定ローラにより
誘導されてラミネートフィルムが熱定ローラ間に配置さ
れ、さらにラミネートフィルム先端が回収ローラに巻き
付けられて、ラミネートコーティング可能状態にラミネ
ートフィルム装填が自動的に行われる自動装填装置を備
えたラミネートコーティング装置を供給することを目的
とする。また、使用済みラミネートフィルムをフィルム
カーットリッジに巻き取らせ、フィルムカートリッジの
交換だけでラミネートフィルムを供給できる自動装填装
置を備えたラミネートコーティング装置を供給すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の自動装填装置を備えたラミネートコーティン
グ装置は、ラミネートフィルムを記録紙にラミネートコ
ーティングするための熱定ローラの一側側にそのラミネ
ートフィルムを格納するフィルムカートリッジの載置部
が配置されており、他側側にそのラミネートフィルムの
回収ローラが配置されており、自動装填時に、前記熱定
ローラにより前記ラミネートフィルム先端を誘導して、
回収ローラ上に導くよう構成されている。

【０００９】また前記ラミネートフィルム使用後に回収
ローラ上に収納されている使用済みラミネートフィルム
を前記フィルムカートリッジに巻取らせるようにしても
よい。

【００１０】

【作用】上記の構成を有する本発明の自動装填装置を備
えたラミネートコーティング装置にあっては、ラミネー
トフィルムを記録紙にラミネートコーティングするため
の熱定ローラの一側側に配置されたフィルムカートリッ
ジより前記ラミネートフィルムが供給され、前記熱定ロ
ーラによって前記ラミネートフィルム先端が誘導され、
前記熱定ローラの他側側に配置された回収ローラ上に導
かれて、前記ラミネートフィルムが自動装填される。

【００１１】また、前記ラミネートフィルム補給分使用
後に前記回収ローラ上に収納されている使用済みラミネ
ートフィルムが前記フィルムカートリッジに巻取られ
る。

【００１２】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図１において自動装填装置を備えた
ラミネートコーティング装置の全体の構成を示す。

【００１３】搬送ガイド１３による搬送経路を挟み込む
ように熱定ローラ３ａ，３ｂが設置され、熱定ローラ３
ａの給紙側にはカートリッジホルダ２２が設けられてお
り、未使用ラミネートフィルムを格納しているフィルム
カートリッジ８が熱定ローラ３ａに近接する位置に配置
される。また、熱定ローラの３ａの排紙側には使用済み
ラミネートフィルム１を回収する回収ローラ４が熱定ロ
ーラ３ａに接触可能な位置に設置されている。

【００１４】熱定ローラ３ａはカム１１、バネ１２によ
り上下動可能になっており、熱定ローラ３ａの上昇時に
は熱定ローラ３ａ，３ｂ間をガイド端２が容易に通過で
きる間隙が得られ、熱定ローラ３ａの下降時には、ラミ
ネートコーティング処理に必要な加圧が得られるように
熱定ローラ３ａが３ｂに圧接される。またこの熱定ロー
ラ３ａの上下動と同時に、回収ローラアーム９が回収ロ
ーラアーム９上部を中心に回転動作を、テンションロー
ラアーム１０は上下動作を連動して行われるように図示
されない連結部により連結されている。

【００１５】回収ローラアーム９は熱定ローラ３ａが上
昇している時、回収ローラ４を熱定ローラ３ａに接触す
るように回転動作をし、この時テンションローラアーム
１０はテンションローラ５ａが回収ローラアーム９の動
作を妨げないように上昇し、テンションローラ５ａを退
避させる。

【００１６】熱定ローラ３ａの下降している時は、回収
ローラアーム９は回収ローラ４を熱定ローラ３ａより離
間させ、熱定ローラ３ａ上に巻装していたラミネートフ
ィルム１を回収ローラ４と共に熱定ローラ３ａの排紙側
へ引っ張るように動作し、この時テンションローラアー
ム１０はテンションローラ５ａを下降させ、テンション
ローラ５ｂへ圧接させると共に上述のラミネートフィル
ム１をテンションローラ５ａ，５ｂ間に挟み込んでラミ
ネートフィルム１にテンションがかかるように動作す
る。

【００１７】熱定ローラ３ａのローラ上の両端には誘導
穴６が配置され、回収ローラ４のローラ上両端には誘導
突起７が配置されている。そして、図３に示すようにラ
ミネートフィルム１を格納しているフィルムカートリッ
ジ８にはラミネートフィルム１の先端部を引出し可能に
する開口部が設けられ、ラミネートフィルム１先端には
弾力性がある材質により形成されたガイド端２が設けら
れ、ガイド端２の左右両端には上述の熱定ローラ３ａ上
の誘導穴６と係合する係合突起２０がガイド端２の後尾
側に、回収ローラ４上の誘導突起７と係合する係合穴２
１がガイド端２の先頭側に配置されている。

【００１８】熱定ローラ３ａが上昇している位置におい
て、フィルムカートリッジ８がカートリッジホルダ２２
に装着されるとガイド端２左右両端の係合突起２０は熱
定ローラ３ａ上の誘導穴６と係合する位置関係にあり、
熱定ローラ３ａが下降すると熱定ローラ３ａとフィルム
カートリッジ８は一定の距離を保つ位置関係になる。ま
た、図示しないフィルムカートリッジ８内のギアはフィ
ルムカートリッジ８が図１に示すカートリッジホルダ２
２に装着されると、巻取りギア２３と連結され、巻取り
モータ２４の動作時にはフィルムカートリッジ８内にラ
ミネートフィルム１を巻き取り、巻取りモータ２４停止
時には巻取ギア２３を介してラミネートフィルム１にテ
ンションがかかるように働く。

【００１９】次に図１、図２、図３、図４及び図５を参
照して、本実施例の自動装填装置を備えたラミネートコ
ーティング装置の動作説明をする。フィルムカートリッ
ジ８をラミネートコーティング装置のカセットホルダ２
２にセットすることによりラミネートフィルム１先端の
ガイド端２の係合突起２０が熱定ローラ３ａ上の誘導穴
６に差し込まれ、熱定ローラ３ａの回転駆動力によりガ
イド端２を先頭にしてラミネートフィルム１がフィルム
カートリッジ８より引き出され熱定ローラ３ａ，３ｂ間
に挿入される。この時、図２に示すように熱定ローラ３
ａはカム１１により上昇し、熱定ローラ３ａ、３ｂ間に
間隙が生じる。この間隙はガイド端２をスムーズに通す
ことを可能とし、熱溶融性の粘着光沢層が熱定ローラ３
ｂに張り付き、熱定ローラ３ｂ上に光沢層が剥離、付着
してしまうことを防いでいる。また熱定ローラ３ａ上昇
時には図示しない連結部により回収ローラアーム９は回
収ローラアーム９上部中心に回転移動し、回収ローラ４
は熱定ローラ３ａに接触し、回収ローラ４上の誘導突起
７と熱定ローラ上の誘導穴６が向かい合って一致するよ
うなタイミングで回転動作をする。

【００２０】一方、テンションローラアーム１０は上昇
してテンションローラ５ａが回収ローラ４上方に位置す
るところまで移動する。図４、図５においてガイド端２
の熱定ローラ３ａから回収ローラ４への移動を説明す
る。ガイド端２に設けられた係合突起２０が熱定ローラ
３ａ上の誘導穴６に係合し、熱定ローラ３ａの回転駆動
力によりガイド端２は熱定ローラ３ａ上に沿って移動
し、ガイド端２が回収ローラ４と熱定ローラ３ａの接触
部まできたところでガイド端２の係合穴２１に回収ロー
ラ４の誘導突起７が係合し、回収ローラ４の回転駆動力
によりガイド端２が回収ローラ４の回転方向に引っ張ら
れ、ガイド端２の係合突起２０と熱定ローラ３ａの誘導
穴６との係合が解除されてガイド端２は回収ローラ４上
へ受渡しされる。

【００２１】図５はガイド端２の受渡しを側面より見た
図を示している。このガイド端２の受渡しに伴いラミネ
ートフィルム１は回収ローラ４に巻き付けられ、各部ロ
ーラの駆動が停止する。次にカム１１の動作により、図
示されない連結部を通して、回収ローラアーム９、テン
ションローラアーム１０が図１に示す位置まで移動して
ラミネートフィルム１にテンションがかかり、熱定ロー
ラ３ａはバネ１２の力により、ラミネートフィルム１は
熱定ローラ３ａ，３ｂ間に挟まれて、ラミネートフィル
ム１が装填される。ラミネートコーティング装置にラミ
ネートフィルム１が装填され、ラミネートコーティング
の指令がなされると画像形成された記録紙１５が紙送り
ローラ１４により搬送ガイド１３に搬送され、搬送ガイ
ド１３に沿って、熱定ローラ３ａ，３ｂ間に挿入され
る。

【００２２】ラミネートフィルム１は熱定ローラ３ａ、
３ｂの軸部に設置されたヒータ１７の熱により熱定ロー
ラ上で加熱されており、熱溶融性の粘着光沢層は記録紙
１５に転写可能状態になっており、熱定ローラ３ａ，３
ｂの入口で記録紙１５とラミネートフィルム１が重ね合
わされ、バネ１２で加圧された熱定ローラ３ａ，３ｂ下
で光沢層が記録紙１５に密着させられ、重ね合わされた
ラミネートフィルム１と記録紙１５はテンションローラ
５ａ，５ｂを通り抜けたところで剥離爪１６によって記
録紙とラミネートフィルム１のベースフィルムが分離さ
れて搬送ガイド１３に沿って光沢層が転写された記録紙
１５が排紙される。光沢層が剥離された使用済みのラミ
ネートフィルム１は回収ローラ４に巻取られラミネート
コーティング動作が終了する。

【００２３】ラミネートコティング動作の繰り返しによ
りラミネートフィルム１が終了すると図示しないラミネ
ートフィルム終了検知センサにより、カム１１を動作さ
せ熱定ローラ３ａを昇降させ、巻取りモータ２４が動作
してフィルムカートリッジ８内へ使用済みラミネートフ
ィルムを巻取り回収する。こうすることでフィルムカー
トリッジの交換だけでラミネートフィルムの自動装填を
可能としている。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の自動装填装置を備えたラミネートコーティング装
置はフィルムカセットをラミネートコーティング装置に
装着するだけでラミネートフィルムが熱定ローラ間に配
置され、フィルム先端が回収ローラに巻き付けられて、
ラミネート可能状態にフィルム装填が自動に行われるこ
とで、ラミネートフィルム装填の作業性を良くし、装填
不備によるフィルムのしわによる光沢層の画像面への異
常転写を防止し、均一な光沢層を得ることができる。

【００２５】また、使用済みラミネートフィルムはフィ
ルムカートリッジに巻き取ることで、ラミネートフィル
ムの交換が簡便化される。さらに本発明の構成において
はラミネートフィルムの搬送専用のローラを必要としな
いので、装置を小型化でき、コストを抑えることが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体構成を示す正面図である。

【図２】本発明の動作状態を示す正面図である。

【図３】本発明に使用されるガイド端を示す図である。

【図４】本発明の動作状態を示す斜視図である。

【図５】本発明の動作状態を示す拡大図である。

【図６】従来例の全体構成を示す正面図である。

【符号の説明】

１ ラミネートフィルム ２ ガイド端 ３ａ 熱定ローラ ３ｂ 熱定ローラ ６ 誘導穴 ７ 誘導突起 ８ フィルムカートリッジ ２０ 係合突起 ２１ 係合穴

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｍ 7/02 7810−2Ｈ // Ｂ３２Ｂ 31/00 7141−4Ｆ Ｂ２９Ｌ 9:00 4Ｆ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録紙の画像面側に光沢層を付与するラミ
   ネートフィルムを使用可能状態にセットする自動装填装
   置を備えたラミネートコーティング装置において、 前記ラミネートフィルムを前記記録紙にラミネートコー
   ティングするための熱定ローラの一側側にそのラミネー
   トフィルムを格納するフィルムカートリッジの載置部を
   配置すると共に、他側側にそのラミネートフィルムの回
   収ローラを配置し、自動装填時に、前記熱定ローラによ
   り前記ラミネートフィルム先端を誘導して、回収ローラ
   上に導くように構成したことを特徴とする自動装填装置
   を備えたラミネートコーティング装置。
2. 【請求項２】前記ラミネートフィルム使用後に、前記回
   収ローラ上に収納されている使用済みラミネートフィル
   ムを、前記フィルムカートリッジに巻き取らせるように
   構成したことを特徴とする請求項１に記載の自動装填装
   置を備えたラミネートコーティング装置。