JPH0579783U - 車載用機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 盗難防止を目的として車載用機器のノーズピ
ース部を着脱自在としたデタッチャブルノーズシステム
を利用して、機器本体の位置はそのままで、運転者にと
って操作しやすい位置に、ノーズピース部のみを位置変
更可能とする。 【構成】 自動車内に取り付けられる機器本体１に対し
て着脱自在の別体であって機器本体に体する操作機能を
持つノーズピース部２と、これと同様に機器本体１に対
して着脱可能であり、機器本体１とコネクタ４で接続さ
れうるノーズピースアダプタ８と、機器本体１から取外
したノーズピース部２を取り付けることが可能で、ノー
ズピース部２とコネクタ１１で接続できて、自動車内の
任意の箇所に取り付け可能なケース部１０とを備え、ノ
ーズピースアダプタ８とケース部１０とは相互にケーブ
ル１２あるいは双方向ワイヤレス通信で通信可能として
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば自動車等に搭載されるテーププレーヤやディスクプレーヤな どの車載用機器に係り、特に機器本体とその操作機能を持つノーズピースとが別 体として構成されている車載用機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のテーププレーヤやディスクプレーヤなどの車載用機器は、自動車内に固 定的に取り付け、搭載されているものが主流であったが、最近では自動車犯罪の 増加に伴って機器本体を自動車から取外しできるものが要求されるようになって きている。このように機器本体を自動車から取外せるものであれば、たとえ長時 間自動車から離れるような場合であっても、機器本体を取外して安全な場所に保 管することができるため、盗難等による被害を未然に防止することができる。

【０００３】 ところが、このような機器本体をいちいち取外し、再度取り付けすることは大 変煩雑であり、取外した機器を運ぶことも、厄介なことである。この点に着目し て、デタッチャブルノーズシステムとして、機器本体から、その操作機能をもつ ノーズピース部を取外せるようにしたものが実用化されている。このように軽量 なノーズピース部を取外して持ち運ぶようにすれば、機器本体は、その操作機能 をもつノーズピース部が無ければ作動させることができないから、盗んだとして も意味がないことになり、盗難を未然に防止することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、一般に車載用機器は、自動車内の中央のコンソールか、あるいは、 いわゆる助手席側の、ダッシュボードの下部に取り付けられていることが多く、 運転者が操作しようとすると、体を曲げたり、手を伸ばしたりしなくてはならず 、必ずしも快適に操作しやすいとはいえない点があった。本考案では、前記のデ タッチャブルノーズシステムを利用して、運転者にとっても、車載用機器を操作 しやすいようにしようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、本考案においては、自動車内に取り付けられる機器本体と、この 機器本体に対して着脱自在に別体として形成され、かつ、機器本体に対する操作 機能を持つノーズピース部と、このノーズピース部が取外された状態の機器本体 に対して着脱可能で、かつ、機器本体との電気的接続手段を備えるノーズピース アダプタと、機器本体から取外したノーズピース部を取り付けることが可能であ り、かつ、ノーズピース部との電気的接続手段を持ち、自動車内の任意の箇所に 固着されるケース部とを備え、ノーズピースアダプタとケース部とは相互に信号 送受手段を備えることによって解決される。

【０００６】

【作用】

上記手段によれば従来のデタッチャブルノーズシステムを利用して、取外した ノーズピース部を車内の使用しやすい位置に設置したケースへの取り付け、ノー ズピース部の操作部を操作することによって操作信号がノーズピースアダプタを 介し機器本体に対して伝達されて機器本体を作動させ、機器本体からは作動状態 が前記と逆の経路でノーズピース部に伝達されて表示部に表示等がなされるよう になり、例えば車のメーターパネルの上など、運転者の見やすい位置にノーズピ ース部を設置して使用でき、用途によっては、後部座席からでも機器本体を操作 できる上、従来の盗難防止目的もそのまま役立たせることができる。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例の車載用機器の説明図である。１は車室内に取り付 けられる車載用音響機器の例としてのチューナ付きカセットテーププレーヤの、 ノーズピース部を取外した本体である。この実施例では本体１は自動車の助手席 側のダッシュボード１３の下に取り付けられていて、カセット挿入口３、コネク タ４が前面に備えられている。コネクタ４は本体１の内部に備えたチューナおよ びアンプの回路や、メカニズム等を制御する電子回路に接続されている。２は前 記テーププレーヤの本体１と着脱可能なノーズピース部であり、その正面には、 カセット挿入口５、操作状態等を表示する表示部６、および各種操作釦７を備え 、裏面には図示しないコネクタがあって、このコネクタは本体１のコネクタ４と 対をなすもので、操作釦７や表示部６と本体１とを電気的に接続するものである 。

【０００８】 ８はノーズピースアダプタであって、本体１の前面に対して、ノーズピース部 ２と同様な方法で取り付け可能に形成され、正面にカセット挿入口９をもち、裏 面に図示省略のコネクタを備えている。このコネクタも本体１のコネクタ４と対 をなすものである。１０はノーズピース部２が着脱可能で、前面にコネクタ１１ を備えたケースである。コネクタ１１は、本体１の前面のコネクタ４と同一構造 のもので、ノーズピース部２の裏面のコネクタ４と対を構成するものであって、 ケース１０の内部でケーブル１２に接続されている。該ケーブル１２は、その一 方の端部が前記ノーズピースアダプタ８の内部でこのノーズピースアダプタ８の 裏面のコネクタに接続されている。

【０００９】 前記ケース１０は、車室内の適当な場所に対して、取り付けられるように構成 されている。図１の実施例では、自動車のメータパネルの上に取り付けたが、運 転者の都合に合わせて任意箇所に取り付け可能であり、場合によっては、後部座 席の利用者を含めて、取扱い易い場所に設置することができる。上記構成からな る車載用機器を使用する場合は、まず、ケース１０を固定し、このケース１０の 前面にノーズピース部２を、図の一方の矢印方向に取り付ける。このとき、ケー ス１０のコネクタ１１に対して、ノーズピース部２の裏面のコネクタが嵌合する ようになっている。一方、本体１の前面に、ノーズピースアダプタ８を、図の一 方の矢印方向に取り付ける。このとき、本体１のコネクタ４に対して、ノーズピ ースアダプタ８の裏面のコネクタが嵌合するようになっている。

【００１０】 このような状態において、ノーズピース部２の前面の操作釦７を操作すること によって、本体１に対し、操作コマンド信号（例えばラジオ放送ＦＭ８２．５Ｍ Ｈz受信）を、コネクタ１１、ケーブル１２、コネクタ４の経路で本体１に送る ことができる。そして、本体１の内部機器が作動し、その状態を表示する信号を 前記と逆の経路でノーズピース部２に対して送り、その信号の持つデータに従っ て表示部６に作動状態を表示（例えばＦＭ８２．５ＭＨz）する。

【００１１】 尚、上記車載用機器をカセットテーププレーヤとして使用する場合は、カセッ トテープはノーズピースアダプタ８のカセット挿入口９、本体１のカセット挿入 口３経由で本体１内に挿入することになる。操作は前記同様、ノーズピース部２ の操作釦７によって、早送り、巻き戻し釦等を操作すれば、本体１内のメカニズ ムが作動し、その状態を表示部６に表示する。

【００１２】 また、長時間自動車から離れるような場合には、ノーズピース部２を取外して 車外に持ち出すことにより、従来同様盗難等による被害を未然に防止することが できる。

【００１３】 上記の実施例はノーズピースアダプタ８とケース１０との間の信号の授受にケ ーブル１２を使用したが、赤外線、あるいは電磁波による相方向ワイヤレス通信 でも可能である。この場合は、ノーズピース部２に電源を供給することが必要と なるが、例えばノーズピース部２内に充電可能なＮｉ−Ｃｄ電池を設けて、これ をケース１０に取り付けた太陽電池で充電できるようにすればよい。

【００１４】 上記の実施例は車載用音響機器のうち、ラジオチューナ付きのカセットプレー ヤを例として挙げたが、ＣＤプレーヤ、ＤＡＴプレーヤなどについても実施可能 であり、あるいは音響機器に限定されず、ノーズピース部が着脱可能なものであ れば本考案は実施可能なものである。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように、本考案では、自動車内に取り付けられる機器本体と、この機器 本体に対して着脱自在に別体として形成され、かつ、機器本体に対する操作機能 を持つノーズピース部と、このノーズピース部が取外された状態の機器本体に対 して着脱可能で、かつ、機器本体との電気的接続手段を備えるノーズピースアダ プタと、機器本体から取外したノーズピース部を取り付けることが可能であり、 かつ、ノーズピース部との電気的接続手段を持ち、自動車内の任意の箇所に固着 されるケース部とを備え、ノーズピースアダプタとケース部とは相互に信号送受 手段を有するように構成したので、車のメーターパネルの上など、運転者の見や すい位置にノーズピースを設置して使用でき、用途によっては、後部座席でも利 用できる上、従来の盗難防止目的も、そのまま役立たせることができる大きな効 果がある。また、ケース部とノーズピースアダプタとの相互の信号送受手段は有 線のケーブルでも、双方向ワイヤレス通信でも可能とすることによって、ノーズ ピースの設置箇所がより広い範囲で選択できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の説明外観図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ ノーズピース部 ４ コネクタ ６ 表示部 ７ 操作釦 ８ ノーズピースアダプタ １０ ケース １１ コネクタ １２ ケーブル

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車内に取り付けられる機器本体と、
   この機器本体に対して着脱自在に別体として形成され、
   かつ、機器本体に対する操作機能を持つノーズピース部
   と、このノーズピース部が取外された状態の前記機器本
   体に対して着脱可能で、かつ、機器本体との電気的接続
   手段を備えるノーズピースアダプタと、前記機器本体か
   ら取外した前記ノーズピース部を取り付けることが可能
   であり、かつ、ノーズピース部との電気的接続手段を持
   ち、自動車内の任意の箇所に固着されるケース部とを備
   え、前記ノーズピースアダプタと前記ケース部とは相互
   に信号送受手段を有することを特徴とする車載用機器。
2. 【請求項２】 相互の信号送受手段はケーブルによる信
   号送受であることを特徴とする請求項１記載の車載用機
   器。
3. 【請求項３】 相互の信号送受手段は赤外線、または電
   磁波等によるワイヤレスの信号送受であることを特徴と
   する請求項１記載の車載用機器。