JPH0579673B2 - - Google Patents
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- JPH0579673B2 JPH0579673B2 JP59169458A JP16945884A JPH0579673B2 JP H0579673 B2 JPH0579673 B2 JP H0579673B2 JP 59169458 A JP59169458 A JP 59169458A JP 16945884 A JP16945884 A JP 16945884A JP H0579673 B2 JPH0579673 B2 JP H0579673B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D277/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
- C07D277/60—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D277/62—Benzothiazoles
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- C07D277/70—Sulfur atoms
- C07D277/76—Sulfur atoms attached to a second hetero atom
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
経済的に最も重要な2,2′−ジベンゾチアゾリ
ルジスルフイドの製造方法は塩素、または塩素及
び空気の混合物を用いる2−メルカプトベンゾチ
アゾールのアルカリ金属塩水溶液の酸化である。
この反応から高い収率及び満足できる程度の純度
を得るためには反応条件をある範囲内に保つ必要
があり、その理由は、特に高いPH値では過剰酸化
(over oxidation)により酸性副生物が生じ易く、
一方低いPH値、例えば7以下ではその水中での低
い溶解性のために実質的に酸化が起こらずにメル
カプトベンゾチアゾールは沈殿し、そして同じく
所望の最終生成物を汚染するからである。 これらの欠点を克服するために、American
Cyanamide Co.名義のドイツ国特許出願第
2309584号及び同第2800462号にメルカプトベンゾ
チアゾールのアルカリ金属塩の水溶液、アルカリ
金属水酸化物の水溶液及び気体塩素の別々の流体
の激しく攪拌された水性混合物の表面下に連続的
に導入することが提案された。この工程中の反応
混合物の温度は20〜75℃、PH値は6〜10、水性混
合物のレドツクス電位は−150〜250mVであるべ
きであり、そして全反応時間中の反応体の濃度が
実質的にゼロになるように反応を行うべきであ
る。この方法に関し、97%以上の収率が達成さ
れ、そして20%以下までの過剰の塩素が用いられ
ている。各々の場合に2−メルカプトベンゾチア
ゾールのアルカリ金属塩を基準として10〜20モル
%過剰の塩素及び10〜20モル%のアルカリを用
い、そして複雑な反応工程にもかかわらず1.7〜
2.9モル%の過剰酸化の生成物が生じ、且つ最終
生成物中に未だ1.1重量%までの遊離のメルカプ
トベンゾチアゾールが含まれていることが得られ
た実施例から知り得る。 本発明の目的は塩素を用いて2−メルカプトベ
ンゾチアゾールのアルカリ金属水溶液を酸化して
実質的に酸性副生物及び2−メルカプトベンゾチ
アゾールを含まぬ2,2′−ジベンゾチアゾリルジ
スルフイドを生成させる方法を見い出すことであ
つた。 少なくとも2.5重量%の2−メルカプトベンゾ
チアゾールを工程の最終時でも存在させる方法で
酸化を行うことによりこの問題は解決した。 従つて本発明は塩素または塩素/空気混合物を
用いて15〜60℃の温度及び9〜13のPH値で8〜50
重量%の2−メルカプトベンゾチアゾールのアル
カリ金属塩水溶液を酸化することにより2,2′−
ジベンゾチアゾリルジスルフイドを製造するに当
り、2−メルカプトベンゾチアゾールのアルカリ
金属塩の濃度を反応中に決して2.5重量%より少
ない量にしないことを特徴とする、2,2′−ジベ
ンゾチアゾリルジスルフイドの製造方法に関する
ものである。 反応はバツチ的にか、または連続的に行うこと
ができる。連続反応において、メルカプトベンゾ
チアゾールのアルカリ金属塩の定常的(steady)
濃度(=最低濃度)は好ましくは5〜25重量%で
ある。 バツチ式反応において、反応の最終時の2−メ
ルカプトベンゾチアゾールのアルカリ金属塩の濃
度は好ましくは5〜9重量%である。 反応混合物のPH値が10〜12.5である場合、殊に
有利な結果が得られる。このことは、上記のドイ
ツ国特許出願公開が10以上のPH値に対して特に警
告していることから、驚くべきことである。 上記の条件下で、酸性副生物含有量を検出可能
な限界以下に抑えることができ、そしてごく少量
の2−メルカプトベンゾチアゾールを含む極めて
純粋な状態の貯蔵安定性があり、且つ熱的に安定
な2,2′−ジベンゾチアゾリルジスルフイドを高
収率で得ることができる。最も好ましい場合にお
いて、塩素消費量を5モル%以下の過剰に減少さ
せることができ、そしてアルカリ金属水酸化物の
消費量も最高5モル%に限定することができる。 未反応の2−メルカプトベンゾチアゾールのア
ルカリ金属塩を所望の最終生成物のろ過の際に水
溶液中に残し、酸性にすることにより2−メルカ
プトベンゾチアゾールとして沈殿させ、単離し、
そして再使用するか、または他の目的に用いるこ
とができる。 2−メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム
塩を用い、そして水酸化ナトリウム溶液によりPH
値を所望の範囲内に保存することが好ましい。 下に示す表において、種々の欄は次の意味を有
する: A:PH値 B:NaMBTの初期濃度、重量% C:NaMBTの最終濃度、重量% D:収率、反応したNaMBTを基準とする% E:塩素消費量、NaMBTを基準とするモル% F:NaOH消費量、NaMBTを基準とするモル
% G:2,2′−ジベンゾチアゾリルジスルフイド含
有量、重量% H:酸化合物としての含有量、単離された生成物
を基準とする重量% I:MBT含有量、単離された生成物を基準とす
る重量% 実施例 1 塩酸を用いて三区分に(triple)分別沈殿し、
そして中間のフラクシヨンを再溶解することによ
り精製した2−メルカプトベンゾチアゾールのナ
トリウム塩(NaMBT)の58重量%溶液756g、
及び脱イオン化水1248gを攪拌機、ガス導入フリ
ツト(frit)、PH測定電極、温度計、滴下ろ斗及
び還流冷却器を備えた容量3の温度調節した二
重ジヤケツト付きのすりガラス製容器中に導入し
た。この溶液には18.9重量%のNaMBTが含まれ
ていた。 塩素10/時間及び空気200/時間で送られ
る気体状塩素及び空気の混合物を一定の流れとし
て35℃で導入した。同時に、NaMBT濃度を18.9
重量%の一定値に保持するため、NaMBTの50
重量%溶液を344g/時間で加えた。10重量%の
水酸化ナトリウム溶液を加えてPH値を10の一定値
に保持した。塩素16gを導入した後、実験は完了
した。沈殿した2,2′−ジベンゾチアゾリルジス
ルフイドを吸引ろ過し、中性になるまで洗浄し、
そして真空下で乾燥した。 収量は74gであり、これはこの工程に用いた
NaMBTの量を基準として理論値の99.8%に相当
した。導入したNaMBTの量を基準として、塩
素消費量は101.2モル%であり、そして水酸化ナ
トリウム溶液の消費量は1モル%であつた。活性
物質の濃度は98.5%であり、酸性成分(ベンゾト
リアゾール硫酸塩として表わす)の濃度は0%で
あり、遊離のメルカプトベンゾトリアゾール含有
量(MBT)は1.4%であり、そして融点は170.2
〜172.8℃であつた。 同様の実験をPH12で行い、次の結果を得た: 収率:99%;塩素消費量:104.8%;水酸化ナ
トリウム消費量:12%;活性物質の濃度:99.8
%;酸濃度:0%;遊離MBTの濃度:0.2%;融
点:174.9〜177.8℃。 実施例 2〜4 必要量のNaMBT溶液を導入し、更に追加す
ることにより実施例1と同様に一定のNaMBT
濃度に調整し、そして反応容器中に保持した。水
酸化ナトリウム溶液を添加してPH値を一定に保持
した。塩素及び空気を一定の速度の混合物として
導入した。 異なつた濃度に調整して次の収率及び量を得
た:
ルジスルフイドの製造方法は塩素、または塩素及
び空気の混合物を用いる2−メルカプトベンゾチ
アゾールのアルカリ金属塩水溶液の酸化である。
この反応から高い収率及び満足できる程度の純度
を得るためには反応条件をある範囲内に保つ必要
があり、その理由は、特に高いPH値では過剰酸化
(over oxidation)により酸性副生物が生じ易く、
一方低いPH値、例えば7以下ではその水中での低
い溶解性のために実質的に酸化が起こらずにメル
カプトベンゾチアゾールは沈殿し、そして同じく
所望の最終生成物を汚染するからである。 これらの欠点を克服するために、American
Cyanamide Co.名義のドイツ国特許出願第
2309584号及び同第2800462号にメルカプトベンゾ
チアゾールのアルカリ金属塩の水溶液、アルカリ
金属水酸化物の水溶液及び気体塩素の別々の流体
の激しく攪拌された水性混合物の表面下に連続的
に導入することが提案された。この工程中の反応
混合物の温度は20〜75℃、PH値は6〜10、水性混
合物のレドツクス電位は−150〜250mVであるべ
きであり、そして全反応時間中の反応体の濃度が
実質的にゼロになるように反応を行うべきであ
る。この方法に関し、97%以上の収率が達成さ
れ、そして20%以下までの過剰の塩素が用いられ
ている。各々の場合に2−メルカプトベンゾチア
ゾールのアルカリ金属塩を基準として10〜20モル
%過剰の塩素及び10〜20モル%のアルカリを用
い、そして複雑な反応工程にもかかわらず1.7〜
2.9モル%の過剰酸化の生成物が生じ、且つ最終
生成物中に未だ1.1重量%までの遊離のメルカプ
トベンゾチアゾールが含まれていることが得られ
た実施例から知り得る。 本発明の目的は塩素を用いて2−メルカプトベ
ンゾチアゾールのアルカリ金属水溶液を酸化して
実質的に酸性副生物及び2−メルカプトベンゾチ
アゾールを含まぬ2,2′−ジベンゾチアゾリルジ
スルフイドを生成させる方法を見い出すことであ
つた。 少なくとも2.5重量%の2−メルカプトベンゾ
チアゾールを工程の最終時でも存在させる方法で
酸化を行うことによりこの問題は解決した。 従つて本発明は塩素または塩素/空気混合物を
用いて15〜60℃の温度及び9〜13のPH値で8〜50
重量%の2−メルカプトベンゾチアゾールのアル
カリ金属塩水溶液を酸化することにより2,2′−
ジベンゾチアゾリルジスルフイドを製造するに当
り、2−メルカプトベンゾチアゾールのアルカリ
金属塩の濃度を反応中に決して2.5重量%より少
ない量にしないことを特徴とする、2,2′−ジベ
ンゾチアゾリルジスルフイドの製造方法に関する
ものである。 反応はバツチ的にか、または連続的に行うこと
ができる。連続反応において、メルカプトベンゾ
チアゾールのアルカリ金属塩の定常的(steady)
濃度(=最低濃度)は好ましくは5〜25重量%で
ある。 バツチ式反応において、反応の最終時の2−メ
ルカプトベンゾチアゾールのアルカリ金属塩の濃
度は好ましくは5〜9重量%である。 反応混合物のPH値が10〜12.5である場合、殊に
有利な結果が得られる。このことは、上記のドイ
ツ国特許出願公開が10以上のPH値に対して特に警
告していることから、驚くべきことである。 上記の条件下で、酸性副生物含有量を検出可能
な限界以下に抑えることができ、そしてごく少量
の2−メルカプトベンゾチアゾールを含む極めて
純粋な状態の貯蔵安定性があり、且つ熱的に安定
な2,2′−ジベンゾチアゾリルジスルフイドを高
収率で得ることができる。最も好ましい場合にお
いて、塩素消費量を5モル%以下の過剰に減少さ
せることができ、そしてアルカリ金属水酸化物の
消費量も最高5モル%に限定することができる。 未反応の2−メルカプトベンゾチアゾールのア
ルカリ金属塩を所望の最終生成物のろ過の際に水
溶液中に残し、酸性にすることにより2−メルカ
プトベンゾチアゾールとして沈殿させ、単離し、
そして再使用するか、または他の目的に用いるこ
とができる。 2−メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム
塩を用い、そして水酸化ナトリウム溶液によりPH
値を所望の範囲内に保存することが好ましい。 下に示す表において、種々の欄は次の意味を有
する: A:PH値 B:NaMBTの初期濃度、重量% C:NaMBTの最終濃度、重量% D:収率、反応したNaMBTを基準とする% E:塩素消費量、NaMBTを基準とするモル% F:NaOH消費量、NaMBTを基準とするモル
% G:2,2′−ジベンゾチアゾリルジスルフイド含
有量、重量% H:酸化合物としての含有量、単離された生成物
を基準とする重量% I:MBT含有量、単離された生成物を基準とす
る重量% 実施例 1 塩酸を用いて三区分に(triple)分別沈殿し、
そして中間のフラクシヨンを再溶解することによ
り精製した2−メルカプトベンゾチアゾールのナ
トリウム塩(NaMBT)の58重量%溶液756g、
及び脱イオン化水1248gを攪拌機、ガス導入フリ
ツト(frit)、PH測定電極、温度計、滴下ろ斗及
び還流冷却器を備えた容量3の温度調節した二
重ジヤケツト付きのすりガラス製容器中に導入し
た。この溶液には18.9重量%のNaMBTが含まれ
ていた。 塩素10/時間及び空気200/時間で送られ
る気体状塩素及び空気の混合物を一定の流れとし
て35℃で導入した。同時に、NaMBT濃度を18.9
重量%の一定値に保持するため、NaMBTの50
重量%溶液を344g/時間で加えた。10重量%の
水酸化ナトリウム溶液を加えてPH値を10の一定値
に保持した。塩素16gを導入した後、実験は完了
した。沈殿した2,2′−ジベンゾチアゾリルジス
ルフイドを吸引ろ過し、中性になるまで洗浄し、
そして真空下で乾燥した。 収量は74gであり、これはこの工程に用いた
NaMBTの量を基準として理論値の99.8%に相当
した。導入したNaMBTの量を基準として、塩
素消費量は101.2モル%であり、そして水酸化ナ
トリウム溶液の消費量は1モル%であつた。活性
物質の濃度は98.5%であり、酸性成分(ベンゾト
リアゾール硫酸塩として表わす)の濃度は0%で
あり、遊離のメルカプトベンゾトリアゾール含有
量(MBT)は1.4%であり、そして融点は170.2
〜172.8℃であつた。 同様の実験をPH12で行い、次の結果を得た: 収率:99%;塩素消費量:104.8%;水酸化ナ
トリウム消費量:12%;活性物質の濃度:99.8
%;酸濃度:0%;遊離MBTの濃度:0.2%;融
点:174.9〜177.8℃。 実施例 2〜4 必要量のNaMBT溶液を導入し、更に追加す
ることにより実施例1と同様に一定のNaMBT
濃度に調整し、そして反応容器中に保持した。水
酸化ナトリウム溶液を添加してPH値を一定に保持
した。塩素及び空気を一定の速度の混合物として
導入した。 異なつた濃度に調整して次の収率及び量を得
た:
【表】
実施例 5
15重量%の溶液に相当する、50重量%の
NaMBT溶液195Kg及び脱イオン化水455を攪
拌機、塩素導入装置、水酸化ナトリウム溶液流入
装置及びPH測定装置付きの循環ポンプを備えた容
量800のエナメル容器中に導入し、そしてこの
溶液を35℃に加熱した。塩素0.94Nm3/時間及び
空気15.2Nm3/時間を混合物の状態として攪拌し
ながらPH10で導入した。塩素15.4Kgを5.2時間に
わたつて導入した。ジベンゾチアゾリルジスルフ
イドをろ別し、洗浄して塩素を除去し、そして乾
燥した。塩酸を用いて母液をPH3の酸性にし、そ
して沈殿した2−メルカプトベンゾチアゾールを
吸引ろ過し、洗浄して塩素を除去し、そして乾燥
した。NaMBTの最終濃度は2.5重量%であつた。 転化率83.3%に相当する、2,2′−ジベンゾチ
アゾリルジスルフイド69.9g及び2−メルカプト
ベンゾチアゾール14.0Kgが得られた、収率:98
%;塩素消費量:103モル%;水酸化ナトリウム
溶液の消費量:2モル%。 活性物質の濃度:98.8%;酸含有量:0%;遊
離MBTの濃度:1.2%;融点173.4〜176.7℃。 実施例 6 50重量%のNaMBT溶液50Kg及び脱イオン化
水450(NaMBT5重量%)を実施例5に記載
の装置中に導入し、そして35℃に加熱した。塩素
(塩素/空気混合物として)5.2Kgを攪拌しながら
2時間にわたつて導入した。NaMBTの最終濃
度は0.04重量%であつた。 この反応混合物を実施例5と同様に処理した
後、99.2%の転化率に相当する、2,2′−ジベン
ゾチアゾリルジスルフイド21.2Kg及び2−メルカ
プトベンゾチアゾール0.15Kgが得られた。 収率:97.7%;塩素消費量:114モル%;水酸
化ナトリウム溶液の消費量:9モル%。 活性物質の濃度:98.04%:酸含有量:1.2%;
遊離MBTの濃度:0.8%;融点:168.4〜172.6℃。 実施例 7 1時間の投入量(hourly throughput)に相当
する量のNaMBT溶液をオーバーフロー(over
−flow)、攪拌機、ガス導入フリツト、滴下ろ斗
及び還流冷却器を備えた容量3のすりガラス製
容器中に導入し、そして1:20の容量比の塩素/
空気混合物を1時間導入した。その後NaMBT
溶液を連続的に加え、その間に塩素/空気混合物
を導入し、そして反応生成物をオーバーフローで
除去した。生じた2,2′−ジベンゾチアゾリルジ
スルフイドを毎時間反応生成物から除去し、そし
て母液中に残つたメルカプトベンゾチアゾールの
残渣を塩酸を用いて沈殿させた。 その詳細及び結果を次の表に示す。
NaMBT溶液195Kg及び脱イオン化水455を攪
拌機、塩素導入装置、水酸化ナトリウム溶液流入
装置及びPH測定装置付きの循環ポンプを備えた容
量800のエナメル容器中に導入し、そしてこの
溶液を35℃に加熱した。塩素0.94Nm3/時間及び
空気15.2Nm3/時間を混合物の状態として攪拌し
ながらPH10で導入した。塩素15.4Kgを5.2時間に
わたつて導入した。ジベンゾチアゾリルジスルフ
イドをろ別し、洗浄して塩素を除去し、そして乾
燥した。塩酸を用いて母液をPH3の酸性にし、そ
して沈殿した2−メルカプトベンゾチアゾールを
吸引ろ過し、洗浄して塩素を除去し、そして乾燥
した。NaMBTの最終濃度は2.5重量%であつた。 転化率83.3%に相当する、2,2′−ジベンゾチ
アゾリルジスルフイド69.9g及び2−メルカプト
ベンゾチアゾール14.0Kgが得られた、収率:98
%;塩素消費量:103モル%;水酸化ナトリウム
溶液の消費量:2モル%。 活性物質の濃度:98.8%;酸含有量:0%;遊
離MBTの濃度:1.2%;融点173.4〜176.7℃。 実施例 6 50重量%のNaMBT溶液50Kg及び脱イオン化
水450(NaMBT5重量%)を実施例5に記載
の装置中に導入し、そして35℃に加熱した。塩素
(塩素/空気混合物として)5.2Kgを攪拌しながら
2時間にわたつて導入した。NaMBTの最終濃
度は0.04重量%であつた。 この反応混合物を実施例5と同様に処理した
後、99.2%の転化率に相当する、2,2′−ジベン
ゾチアゾリルジスルフイド21.2Kg及び2−メルカ
プトベンゾチアゾール0.15Kgが得られた。 収率:97.7%;塩素消費量:114モル%;水酸
化ナトリウム溶液の消費量:9モル%。 活性物質の濃度:98.04%:酸含有量:1.2%;
遊離MBTの濃度:0.8%;融点:168.4〜172.6℃。 実施例 7 1時間の投入量(hourly throughput)に相当
する量のNaMBT溶液をオーバーフロー(over
−flow)、攪拌機、ガス導入フリツト、滴下ろ斗
及び還流冷却器を備えた容量3のすりガラス製
容器中に導入し、そして1:20の容量比の塩素/
空気混合物を1時間導入した。その後NaMBT
溶液を連続的に加え、その間に塩素/空気混合物
を導入し、そして反応生成物をオーバーフローで
除去した。生じた2,2′−ジベンゾチアゾリルジ
スルフイドを毎時間反応生成物から除去し、そし
て母液中に残つたメルカプトベンゾチアゾールの
残渣を塩酸を用いて沈殿させた。 その詳細及び結果を次の表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩素または塩素/空気混合物を用いて15〜60
℃の温度及び9〜13のPH値で8〜50重量%の2−
メルカプトベンゾチアゾールのアルカリ金属塩水
溶液を酸化することにより2,2′−ジベンゾチア
ゾリルジスルフイドを製造するに当り、2−メル
カプトベンゾチアゾールのアルカリ金属塩の濃度
を反応中に決して2.5重量%より少ない量にしな
いことを特徴とする、2,2′−ジベンゾチアゾリ
ルジスルフイドの製造方法。 2 5〜25重量%の一定した2−メルカプトベン
ゾチアゾールのアルカリ金属塩の濃度で連続的に
反応を行うことを特徴とする、特許請求の範囲第
1項記載の方法。 3 反応をバツチ法で行い、且つ2−メルカプト
ベンゾチアゾールのアルカル金属塩の濃度が反応
の終了時に5〜9重量%であることを特徴とす
る、特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 反応混合物のPH値が10〜12.5であることを特
徴とする、特許請求の範囲第1項記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
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DE19833329976 DE3329976A1 (de) | 1983-08-19 | 1983-08-19 | Verfahren zur herstellung von 2,2'-dibenzothiazolyldisulfid |
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