JPH0579668U - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH0579668U
JPH0579668U JP1856592U JP1856592U JPH0579668U JP H0579668 U JPH0579668 U JP H0579668U JP 1856592 U JP1856592 U JP 1856592U JP 1856592 U JP1856592 U JP 1856592U JP H0579668 U JPH0579668 U JP H0579668U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カードをセットするときに、カードに設けら
れた前列の外部端子と後列の外部端子が、それらに非対
応のコネクタ側接点と擦れ合わないようにする。 【構成】 カードCの外部端子c1,c2のピッチとコ
ネクタ側接点41,41のピッチとを同じくし、セット
部11にカードCをセットした当初においては、接点4
1,41が外部端子c1,c2の前の板面cに当たるよ
うにする。a方向にカバー体20をスライドさせること
によって、対応する外部端子c1と接点41、外部端子
c2と別の接点41とが弾接する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ICカードなどのようにカードの縦方向に外部端子が並べて設けら れたカードを使用対象とするコネクタにに関する。
【0002】
【従来の技術】
ICカードを使用対象とするコネクタは、移動体通信に関係する携帯用電話機 や、その他の通信機器、情報機器などに次第に多用される傾向にある。この種の コネクタは、カード挿抜用空間の内部に突出する接点を備えた信号用接片を内蔵 しており、上記空間に挿入されてきたカードの外部端子に上記接点が弾接するよ うになっている。
【0003】 他方、上記種類のコネクタの使用対象であるICカードのようなカードは、カ ード板面に設けられる外部端子の設置箇所や大きさなどが標準化されている。図 13にこの考案のコネクタの使用対象となるカードCの一例であるICカードを 示している。図示のように、このカードCは、片側の板面cの所定箇所に外部端 子c1〜c8が縦方向Aに2列に並べられて横方向Bに4つずつ設けられている 。そして、カードCをコネクタの上記空間に挿入したときには、上記外部端子c 1〜c8がコネクタ側の上記接点に各別に弾接する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、カードCを挿入したり引き抜いたりするときには、縦列状態で対 をなしている外部端子c1とc2,c3とc4,c5とc6,c7とc8が、非 対応の上記接点と擦れ合うという事態が生じ、そのことによって誤信号の発生す る危惧が生じたり、あるいはコネクタ側の上記接点や外部端子の磨耗が速まった りするという問題があった。
【0005】 本考案は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カードの複数 の外部端子の個々に対して、コネクタ側の非対応の接点が擦れ合わないようにす ることによって、誤信号の発生する危惧を解消すると同時に、コネクタ側の上記 接点や外部端子の磨耗を抑制することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案によるコネクタは、外部端子が所定の間隔を隔てて縦列された ICカードなどのカードのセット部を具備するベースと、上記セット部に沿って 配列された複数のばね性を具備した接片と、上記セット部に突出する形態で上記 外部端子の間隔と同一の間隔を隔てて各別の上記接片に具備され、上記セット部 にセットされた上記カードのそれぞれの外部端子に各別に対応する接点と、上記 カードを保持可能でかつ保持したカードの外部端子を露出させる開口を備えたカ バー体と、カバー体とベースとを重なり状態の閉状態と離反状態の開状態との間 で相対回動自在に連結し、かつ両者が閉状態に設定されたときにその両者を相対 スライド自在とする連結機構と、カバー体またはベースのうちの一方に設けられ た係合突起と、カバー体またはベースのうちの他方に設けられ、閉状態に設定さ れたカバー体とベースとをカバー体に保持されたカードの外部端子の縦列方向に 相対スライドさせることによってその外部端子をそれに対応する上記接点に弾接 させたときに上記係合突起に嵌合状に係合され、その外部端子をそれに対応する 上記接点から離反させたときに上記係合突起から離脱される係合片部と、を有す るものである。
【0007】 請求項2の考案によるコネクタは、外部端子が所定の間隔を隔てて縦列された ICカードなどのカードのセット部を具備するベースと、上記セット部に沿って 配列された複数のばね性を具備した接片と、上記セット部に突出する形態で上記 外部端子の間隔と同一の間隔を隔てて各別の上記接片に具備され、上記セット部 にセットされた上記カードのそれぞれの外部端子に各別に対応する接点と、上記 カードを保持可能でかつ保持したカードの外部端子を露出させる開口を備えたカ バー体と、カバー体またはベースのうちの一方に設けられた係合突起と、カバー 体またはベースのうちの他方に設けられ、互いに重ねられたカバー体とベースと をカバー体に保持されたカードの外部端子の縦列方向に相対スライドさせること によって、その外部端子をそれに対応する上記接点に弾接させたときに上記係合 突起に嵌合状に係合され、その外部端子をそれに対応する上記接点から離反させ たときに上記係合突起から離脱される係合片部と、を有するものである。
【0008】 請求項3の考案によるコネクタは、上記各構成のコネクタにおいて、カバー体 またはベースのうちの一方に突起が設けられ、他方に、上記突起に嵌合すること によってカバー体とベースとが重なり状態になることを許し、上記突起に係合す ることによってカバー体とベースとが重なり状態になることを阻止すると共に、 上記突起に嵌合することによって、カバー体に保持されたカードの外部端子とそ れに対応する接点とが離反した状態でカバー体とベースとが重なり状態になるよ うにカバー体とベースとを位置決めするための係合片部が設けられているもので ある。
【0009】
【作用】
請求項1の考案のコネクタにおいて、カードを保持させたカバー体をベースに 重ねて閉状態にすることによって、ベースのセット部にカードがセットされる。 この場合に、ベース側の接片の縦方向で対をなす一対の接点の一方が、カードの 縦方向で対をなす一対の外部端子の間でカードの板面に接触し、上記接点の他方 が、一対の外部端子の前または後でカードの板面に接触するようにベースとカバ ー体との相対位置関係を設定しておくと、重なり状の閉状態からベースとカバー 体とを相対スライドさせることによって、対応するベース側接点とカード側外部 端子が弾接し、非対応のベース側接点とカード側外部端子とはまったく擦れ合わ ない。
【0010】 請求項2の考案のコネクタにおいても、上述した請求項1の考案のコネクタと 同様の作用が奏される。そして、請求項1と請求項2の考案とが異なる点は、請 求項1の考案においてはベースとカバー体とが連結機構で連結されているのに対 し、請求項2の考案においては、ベースとカバー体とが連結されずに完全に分離 可能な別体になっている点だけである。したがって、請求項2の考案においては 、ベースを携帯用電話機などの機器側に設置しておき、カバー体をカードを保持 させたまま携帯することが可能である。
【0011】 請求項3の考案においては、ベースとカバー体とが一定の相対位置関係に設定 されているときのみ両者を重なり状態にすることができるようになる。そして、 一定の相対位置関係とは、ベースとカバー体とを重なり状態にしたときにカバー 体に保持されたカードの外部端子とそれに対応する接点とが離反して非接触の状 態になるような位置関係である。したがって請求項3の考案においては、ベース とカバー体とが重なり状態に設定されたときには、ベース側の接片の縦方向で対 をなす一対の接点の一方が、カードの縦方向で対をなす一対の外部端子の間でカ ードの板面に接触し、上記接点の他方が、一対の外部端子の前または後でカード の板面に接触するようになるので、重なり状の閉状態からベースとカバー体とを 相対スライドさせることによって、対応するベース側接点とカード側外部端子が 弾接し、非対応のベース側接点とカード側外部端子とはまったく擦れ合わなくな る。言い換えると、非対応のベース側接点とカード側外部端子とが擦れ合うとい う事態が確実に防止される。
【0012】
【実施例】
請求項1および請求項3の考案の実施例によるコネクタを説明する。
【0013】 図1〜図3および図5に示すように、このコネクタは、ベース10とカバー体 20とを備えており、両者は連結機構30により連結されている。この連結機構 30は、ベース10の一端部に突設された一対の突出軸31,31と、カバー体 20に具備された一対のブラケット32,32と、そのブラケット32,32に 形成された長孔33,33とよりなり、ベース10の一端部に一対の上記ブラケ ット31,31を嵌合すると共に、長孔33,33に突出軸31,31を嵌合す ることによって構成されている。そして、この連結機構30の作用により、ベー ス10とカバー体20とは、図2や図3に示すような重なり状態の閉状態と、図 1に示すような離反状態の開状態との間で相対回動自在に連結されており、しか も上記閉状態に設定されているときには、ベース10とカバー体20とが相対ス ライド自在に連結されている。
【0014】 ベース10の上面はカードCのセット部11となされている。また、図6や図 7に示すように、ベース10の縦方向Aの中央部にリブ12が設けられ、かつ、 このリブ12を境としてその前半部と後半部とに振り分けてそれぞれ接片保持溝 13…が横方向に所定間隔を隔てて配列されている。そして、これらの接片保持 溝13…に、形状および大きさが同一のばね性を有する接片40…を組み付ける ことによって、これらの接片40…が上記セット部11に沿って所定ピッチで並 列されている。接片40は山形の接点41と可動片部42と切起し状の係止爪4 3と端子部44と幅広部45とを具備し、幅広部45が上記接片保持溝13に具 備された係止溝13aに嵌め込まれ、かつ係止爪43がベース10に係合されて いると共に、接点41が上記セット部11に突出され、可動片部42が上記リブ 12に具備された凹所12aに臨まされている。
【0015】 さらに、ベース10には、上記リブ12を境としてその前半部と後半部とにそ れぞれ振り分けて、上記接片保持溝13…,14…に並列する状態で副接片保持 溝15(図5参照)が形成されており、これらの副接片保持溝15に、上記接片 40と形状および大きさが同一のばね性を有する副接片50…を組み付けること によって、これらの副接片50…が上記セット部11に沿って接片40…に対し 所定ピッチで並列されている。副接片50は接片40と形状および大きさが同一 であるけれども、接片40の接点41に相当する山形部分が当接部51となされ 、接片40の可動片部42に相当する部分が可動接点となされている。また、接 片40の係止爪43、端子部44、幅広部45に相当する部分はそれぞれ係止爪 53、端子部54、幅広部55となされている。そして、幅広部55が上記副接 片保持溝15に具備された係止溝15aに嵌め込まれ、かつ係止爪53がベース 10に係合されていると共に、当接部51が上記セット部11に突出され(図4 参照)、可動片部が上記リブ12に具備された凹所12aに臨まされている。
【0016】 図5に仮想線で示したように、ベース10に対する接片40や副接片50の組 付け前においては、それらの接片40と副接片50とがキャリア100で連結さ れていて、各主接片40と副接片50とはキャリア100で連結されたまま同時 にベース10に組み付けられる。そして、組み付け後にキャリア100が切断除 去される。
【0017】 図5に示すように、副接片50,50の可動接点に対応する位置において、上 記リブ12に固定接点60を形成する金属板が設けられている。
【0018】 図4などに示すように、カバー体20は、上板部22と左右の側板部23,2 3とを有すると共に、側板部23,23にカードCのガイド溝24,24が形成 されている。したがって、ガイド溝24,24を利用してカードCを挿入するこ とによってカードCがカバー体20に保持され、しかもカードCの外部端子c1 〜c8が側板部23,23の間の開口25(図4参照)から下方に向けて露出す る。
【0019】 次に、ベース10の側面に突起16が設けられているのに対し、カバー体20 の側板部23に係合片部26が設けられている。この係合片部26は、図2のよ うにベース10とカバー体20とを閉状態に設定したときに上記突起16に対向 し、この状態から同図の矢符aのようにカバー体20をスライドさせることによ って図3のように上記突起16に嵌合状に係合するようになっている。
【0020】 そして、上記突起16と係合片部26とは、開状態において、ベース10とカ バー体20とが一定の相対的位置関係に設定されているときのみ両者が重なり状 態の閉状態になることを許し、一定の相対的位置関係に設定されていないときに は両者が閉状態になることを阻止するという機能を有している。すなわち、カバ ー体20の側板部23における係合片部26の隣接箇所に凹所27が形成されて おり、図1の開状態において、突起16が凹所27に臨んでいる状態でベース1 0とカバー体20とを閉じていくと、凹所27と突起16とが嵌合してベース1 0とカバー体20とが図2の重なり状態になるのに対し、図1の開状態において 、突起16が凹所27に臨んでいない状態でベース10とカバー体20とを閉じ ていくと、突起16に係合片部26の下面が当たって図2の重なり状態になるこ とを阻止する機能を有している。
【0021】 図13で説明したカードCを使用対象とする上記コネクタにおいて、ベース1 0に前後対称に配置された主接片10…,10…の接点41…,41…の相互間 隔(ピッチ)は、カードCにおける縦方向Aに配列された外部端子c1とc2, c3とc4,c5とc6,c7とc8のそれぞれの相互間隔(ピッチ)と同一に 設定されている。また、ベース10の横方向に配置された主接片10…,10… の接点41…,41…の相互間隔(ピッチ)は、カードCにおける横方向Bに配 列された外部端子c1とc3,c3とc5,c5とc7,c2とc4,c4とc 6,c6とc8のそれぞれの相互間隔(ピッチ)と同一に設定されている。さら に、図2のようにベース10の突起16とカバー20の凹所27とが嵌合し得て 、ベース10とカバー体20とが重なり状態になったときには、図6のように、 カバー体20に保持されているカードCの前列の外部端子c1,c3,c5,c 7と後列の外部端子c2,c4,c6,c8との間、ならびに前列の外部端子c 1,c3,c5,c7よりも前側部分の板面cに縦方向に並んだ接点41…,4 1…が当接し、各外部端子c1〜c8とそれらに対応する接点41…とが離反し て非接触の状態になるようになっている。なお、図6においては、外部端子c1 ,c2のみを示し、他の外部端子c3〜c8は表れていない。
【0022】 次に作用を説明する。カードCは図1のように開状態に設定されたカバー体2 0のガイド溝24に差し込まれて保持される。このようにしてカードCを保持さ せたカバー体20を閉じて図2のようにベース10に重ね合わせて閉状態に設定 すると、図6について上述したように、カードCがベース10のセット部11に セットされ、また、カードCの前列の外部端子c1と後列の外部端子c2との間 、ならびに前列の外部端子c1よりも前側部分の板面cに縦方向に並んだ接点4 1,41が当接し、各外部端子c1,c2とそれらに対応する接点41…とが離 反して非接触の状態になる(他の外部端子c3〜c8についても同様である)。 また、副接片50…の当接部51…がカードCにおける板面cの外部端子c1〜 c8が形成されていない箇所に当たって押圧変位される。したがって、副接片5 0…の可動接点が当接部51と共に変位して固定接点60から離れる。ここで、 可動接点と固定接点60とは常閉式の切換スイッチを構成しているため、可動接 点が固定接点60から離れることによってスイッチが切り換わり、カードCがセ ット部11にセットされていることが検出される。
【0023】 この状態から、図2および図6の矢符aのようにカバー体20とベース10と を相対的にスライドさせると、図3のようにベース10の突起16にカバー体2 0の係合片部26が嵌合状に係合してベース10とカバー体20とがロックされ る。そして、このようにカバー体20とベース10とを相対的にスライドさせる ことによって、カードCがベース10のセット部11にセットされたまま、図7 のようにカードCのそれぞれの外部端子c1,c2がそれらの対応する接点41 ,41に弾接してそれらが電気的に導通する(他の外部端子c3〜c8について も同様である。)。このため、外部端子c1〜c8に対しては、それぞれに対応 する接点41だけが接触し、非対応の接点41が擦れ合うことがなくなって外部 端子c1〜c8や接点41…の磨耗が最少限度に抑制されると同時に、誤信号が 発生するという危惧も解消される。
【0024】 カードCを取り出すときは、まずカバー体20とベース10とを図3の状態か ら矢符bのよう相対的にスライドさせ、突起16と係合片部26とによるロック を解除してからカバー体20とベース10とを開いて開状態にして取り出す。
【0025】 この実施例において、突起16をカバー体20側に設け、係合片部17をベー ス10側に設けてもよい。
【0026】 次に、請求項2および請求項3の考案の他の実施例によるコネクタを図8〜図 12を参照して説明する。
【0027】 図8〜図10に示すように、このコネクタは、ベース10とカバー体20とを 別体として備えている。また、ベース10には前後一対の係合片部17,17が 設けられ、カバー体20には係合片部17,17に対応する突起28,28が設 けられており、係合片部17,17に突起28,28が嵌脱可能な係合溝17a ,17aが形成されている。その他の構成は、図1〜図7で説明した構成と酷似 するものであるので、同一または相応する部分には図1〜図7で用いた符号と同 一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】 このようなコネクタにおいて、カードCは図8のようにベース10とは別体と なされているカバー体20のガイド溝24に差し込まれて保持される。このよう にしてカードCを保持させたカバー体20を図9のようにベース10に重ね合わ せると、カードCがベース10のセット部11にセットされ、図6で説明したよ うにカードCの前列の外部端子c1と後列の外部端子c2との間、ならびに前列 の外部端子c1よりも前側部分の板面cに接点41,41が当接し、各外部端子 c1〜c8とそれらに対応する接点41…とが離反して非接触の状態になる(他 の外部端子c3〜c8についても同様である)。
【0029】 この状態から、図9の矢符aのようにカバー体20とベース10とを相対的に スライドさせると、図10のようにカバー体20の突起28,28がベース10 の係合片部17,17の係合溝17a,17aに嵌合状に係合してベース10と カバー体20とがロックされる。そして、このようにカバー体20とベース10 とを相対的にスライドさせたときには、図12に仮想線で示したように、カード Cのそれぞれの外部端子c1,c2がそれらの対応する接点41,41に弾接し てそれらが電気的に導通する(他の外部端子c3〜c8についても同様である。 )。このため、外部端子c1〜c8に対しては、それぞれに対応する接点41だ けが接触し、非対応の接点41が擦れ合うことがなくなって外部端子c1〜c8 や接点41…の磨耗が最少限度に抑制される。同時に、非対応の接点41と外部 端子c1〜c8とが擦れ合うことによる誤信号の発生も無くなる。 カードCを取り出すときは、まずカバー体20とベース10とを図10の状態 から矢符bのよう相対的にスライドさせ、突起28,28と係合片部17,17 の係合溝17a,17aとによるロックを解除してからカバー体20とベース1 0とを離して取り出す。
【0030】 この実施例において、突起28をベース10側に設け、係合片部17をカバー 体20側に設けてもよい。
【0031】 以上説明した実施例においては、ベース10とカバー体20とが一定の相対位 置関係に設定されているときのみ両者を重なり状態の閉状態に設定することを許 す突起16,28と係合片部26,17とを具備しているけれども、この突起1 6,28と係合片部26,17とにこのような機能を具備させていないものは請 求項1または請求項2の考案に含まれる。
【0032】
【考案の効果】
請求項1および請求項2の考案のコネクタによれば、携帯用電話機などの小型 の移動体通信に関係する機器などに有利に採用することができ、取扱いが簡便で 、しかもカードの着脱時に後信号を生じる危惧が少ない上、接点やカードの外部 端子の磨耗を最少限度に抑制することのできるコネクタを提供することが可能に なる。
【0033】 請求項3の考案のコネクタによれば、カードの着脱時に後信号を生じる危惧が まったくなく、しかも接点やカードの外部端子の磨耗を最少限度に確実に抑制す ることのできるコネクタを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、ベースとカバー体が開状態に設定さ
れているときの概略側面図である。
【図2】請求項1および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、ベースとカバー体を閉状態に設定し
た直後の状態の概略側面図である。
【図3】請求項1および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、ベースとカバー体を閉状態に設定し
てから両者を相対的にスライドさせた状態の概略側面図
である。
【図4】請求項1および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、ベースとカバー体を閉状態に設定し
たときの正面図である。
【図5】請求項1および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、ベースとカバー体を閉状態に設定し
たときの平面図である。
【図6】請求項1および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、図2に対応する断面図である。
【図7】請求項1および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、図3に対応する断面図である。
【図8】請求項2および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、ベースとカバー体が個々に離れてい
るときの概略側面図である。
【図9】請求項2および請求項3の考案の実施例による
コネクタにおいて、ベースとカバー体が重ねられた直後
の概略側面図である。
【図10】請求項2および請求項3の考案の実施例によ
るコネクタにおいて、ベースとカバー体を重ね合わせて
から両者を相対的にスライドさせた状態の概略側面図で
ある。
【図11】請求項2および請求項3の考案の実施例によ
るコネクタにおいて、図10の要部を示す縦断正面図で
ある。
【図12】請求項2および請求項3の考案の実施例によ
るコネクタにおいて、図10に対応する断面図である。
【図13】カードの平面図である。
【符号の説明】
C カード c1〜c8 外部端子 10 ベース 11 セット部 16 係合突起 17 係合片部 20 カバー体 26 係合片部 28 係合突起 30 連結機構 40 接片 41 接点

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部端子が所定の間隔を隔てて縦列され
    たICカードなどのカードのセット部を具備するベース
    と、 上記セット部に沿って配列された複数のばね性を具備し
    た接片と、 上記セット部に突出する形態で上記外部端子の間隔と同
    一の間隔を隔てて各別の上記接片に具備され、上記セッ
    ト部にセットされた上記カードのそれぞれの外部端子に
    各別に対応する接点と、 上記カードを保持可能でかつ保持したカードの外部端子
    を露出させる開口を備えたカバー体と、 カバー体とベースとを重なり状態の閉状態と離反状態の
    開状態との間で相対回動自在に連結し、かつ両者が閉状
    態に設定されたときにその両者を相対スライド自在とす
    る連結機構と、 カバー体またはベースのうちの一方に設けられた係合突
    起と、 カバー体またはベースのうちの他方に設けられ、閉状態
    に設定されたカバー体とベースとをカバー体に保持され
    たカードの外部端子の縦列方向に相対スライドさせるこ
    とによってその外部端子をそれに対応する上記接点に弾
    接させたときに上記係合突起に嵌合状に係合され、その
    外部端子をそれに対応する上記接点から離反させたとき
    に上記係合突起から離脱される係合片部と、 を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 外部端子が所定の間隔を隔てて縦列され
    たICカードなどのカードのセット部を具備するベース
    と、 上記セット部に沿って配列された複数のばね性を具備し
    た接片と、 上記セット部に突出する形態で上記外部端子の間隔と同
    一の間隔を隔てて各別の上記接片に具備され、上記セッ
    ト部にセットされた上記カードのそれぞれの外部端子に
    各別に対応する接点と、 上記カードを保持可能でかつ保持したカードの外部端子
    を露出させる開口を備えたカバー体と、 カバー体またはベースのうちの一方に設けられた係合突
    起と、 カバー体またはベースのうちの他方に設けられ、互いに
    重ねられたカバー体とベースとをカバー体に保持された
    カードの外部端子の縦列方向に相対スライドさせること
    によって、その外部端子をそれに対応する上記接点に弾
    接させたときに上記係合突起に嵌合状に係合され、その
    外部端子をそれに対応する上記接点から離反させたとき
    に上記係合突起から離脱される係合片部と、 を有することを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 カバー体またはベースのうちの一方に突
    起が設けられ、他方に、上記突起に嵌合することによっ
    てカバー体とベースとが重なり状態になることを許し、
    上記突起に係合することによってカバー体とベースとが
    重なり状態になることを阻止すると共に、上記突起に嵌
    合することによって、カバー体に保持されたカードの外
    部端子とそれに対応する接点とが離反した状態でカバー
    体とベースとが重なり状態になるようにカバー体とベー
    スとを位置決めするための係合片部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のコネクタ。
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