JPH0579553U

JPH0579553U - 光分配器

Info

Publication number: JPH0579553U
Application number: JP2545892U
Authority: JP
Inventors: 圭一平垣
Original assignee: Shimadzu Corp
Current assignee: Shimadzu Corp
Priority date: 1992-03-25
Filing date: 1992-03-25
Publication date: 1993-10-29

Abstract

(57)【要約】【目的】Ｘ線量検出の際に用いられるホトピックアッ
プの配置によりその影がＴＶ撮像管に入射しないよう
に、また出射側に任意の一次レンズを交換ないしその位
置を容易に調整できるようにすること。【構成】Ｘ線イメージインテンシファイアの出力可視
光を直接反射透過するハーフミラーとその透過光を反射
させるミラーとを設け、これらを収めたケースは出射側
に配置すべき一次レンズのケースと独立させてコンパク
トにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はＸ線ＴＶ透視撮影及び分光の分野で利用される。本考案は主としてＸ線イメージインテンシフアイア（以下、『Ｉ．Ｉ．』）とＴＶ撮像管（カメラ）との間に介挿され、光学的結合に用いられる光分配器に関し、とくにＩ．Ｉ．の出力光を分配利用してＸ線量の検出も可能な改良された光分配器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２はＸ線透視撮影とＸ線量検出とに関する全体の構成例示図である。Ｘ線管１より照射されたＸ線が図示しない被検体を透過してＸ線Ｉ．Ｉ．２へ入射され、その出力側より可視光線が１次レンズ３を介して平行光線となって、一方ではプリズムないしホトピックアップ８ｐにより集光してＸ線検出器ないしホトセンサ（ホトマル、ホトダイオードなど）８ｈによりＸ線量を検出し、電気信号に変換して自動露出制御装置、Ｘ線制御器８へ送られ、Ｘ線条件が設定されるが、他方では前記平行光線がＴＶレンズ４により集光され、ＴＶ撮像管５へ入射されてＴＶ映像信号に変換された後、ＣＣＵ（カメラコントロールユニット）６により信号増幅され、ＴＶモニタ７によりＸ線透視像が映示される。

【０００３】このように、ホトピックアップ８ｐによりＩ．Ｉ．２の出力可視光線を分光するために、図３及び図４に例示された光分配器２０、３０が従来より知られている。

【０００４】図３に示す従来例２０では、Ｉ．Ｉ．出力面２ｏからの出力可視光線が１次レンズ３により平行光線となって、ミラー２０ｍの手前に配置されたホトピックアップ２０ｐにより分光され、ホトセンサ２０ｈにより集光、検出されている。ミラー２０ｍの反射平行光線はＴＶレンズ４により集光され、ＴＶ撮像管５へ入射されている。なお、ホトセンサは、Ｉ．Ｉ．の出力光の光量を電気信号に変換するもので、その信号は前記したような制御部にケーブルを介して伝達される。ホトピックアップはホトセンサ受光部にＩ．Ｉ．出力光を集光する働きを有する。

【０００５】また、図４に示す従来例３０では、Ｉ．Ｉ．出力面２ｏからの出力可視光線が直接ミラー３０ｍに反射して、その反射光が１次レンズ３’により平行光となった後に分光されるように出射口手前にホトピックアップ３０ｐが配置され、これによりホトセンサ３０ｓへ集光、検出されると共に、前記反射光はＴＶレンズ４により集光され、ＴＶ撮像管５へ入射する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

図示説明した従来例の光分配器２０、３０では、ホトピックアップ２０ｈ、３０ｈの配置位置によりその影が光学的にＴＶ撮像管５に影響することがある。Ｉ．Ｉ．と組み合わせてレイアウトを行なう際には、従来例２０では高さＨの方向に、また従来例３０では幅Ｗの方向に大きさの制限で問題となることがある。

【０００７】本考案の目的は、Ｘ線量の検出の際に用いられるホトピックアップの配置がＴＶ撮像管に影として入射しないように、またＩ．Ｉ．との組み合わせにおいてレイアウトが容易に行なわれ、さらに出射側がＴＶ撮像管側の１次レンズの交換取り付けに対応できる、光分配器を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記した目的は、Ｘ線イメージインテンシフアイアの可視光線出力側に組み合わされてその可視光線をＴＶ映像信号に変換させるためのＴＶ撮像管とＸ線量を検出するためのホトセンサトとに分配する光分配器において、該可視光線を直接入射するハーフミラーと、このハーフミラーによる透過光を反射させるミラーと、このミラーによる反射光を集光して検出するホトセンサと、前記ハーフミラーの反射光出射側に反射光をＴＶ撮像管側に導く１次レンズとを配設することにより、達成される。

【０００９】

【作用】

Ｘ線量を検出するために分光するホトピックアップをＩ．Ｉ．出力可視光線の平行光線内に配置せずに、また入射口に１次レンズを配置せずに、前記可視光線を直接反射透過させるハーフミラーを設けてその透過光を分光するためにミラーを用いて集光し、コンパクトなケース内にこれらの光学器を収納する。その際、ＴＶ撮像管用の１次レンズは別のケースに配置させて独立させる。

【００１０】

【実施例】

本考案の好適な実施例は図１に基づいて説明される。図１に示すように、Ｉ．Ｉ．出力面２ｏの可視光線は１次レンズを介さずに直接ハーフミラー１０m1により一部を透過させ、その透過光をミラー１０m2により反射させ、集光レンズ１０ｃを介してホトセンサ１０ｓにより集光、検出する。他方、前記ハーフミラー１０m1の反射光は別のケースに納められた１次レンズ３ ’により平行光線となってＴＶレンズ４により集光され、ＴＶ撮像管５へ入射する。なお、ハーフミラーの透過率は任意であるが、一般的には約１０％透過が望ましい。

【００１１】このように、ハーフミラー１０m1の透過側に、ミラー１０m2、集光レンズ１０ｃ及びホトセンサ１０ｓが直線的に配置されるので、これら光学器の収納に大きなスペースを要さず、また略正方形のコンパクトなケースが用いられる。

【００１２】

【効果】

ホトピックアップの影の光学的影響を完全に排除した光分配器を提供できる。また、本考案であれば、必要に応じて１次レンズの交換に対応することも可能である。また、本考案による光分配器とＩ．Ｉ．の出力面の位置関係が異なる場合には１次レンズの移動によってカメラ側への出力光を平行光線に調整することも可能である。

【００１３】なお、１次レンズ内部にハーフミラーを組み込み、本考案と同様な分配を行なっている先行考案が開示されているが、この先行考案では出射側のレンズが固定されるため１次レンズを交換することができず、用途が制限される。また、前述のように光分配器と組み合わせられるＩ．Ｉ．の出力面との位置関係は限定される。これに対して、本考案では１次レンズをケース内に組み込んでいないので、任意の１次レンズを選択して対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例を示した要部断面図。

【図２】本考案にかかるＸ線透視撮影とＸ線量検出に関
する全体の構成例示図。

【図３】従来例の要部断面図。

【図４】他の従来例要部断面図。

【符号の説明】

２Ｘ線イメージインテンシフアイア（Ｉ．Ｉ．）３１次レンズ４ＴＶレンズ５ＴＶ撮像管１０光分配器１０ｍ１ハーフミラー１０ｍ２ミラー１０ｓホトセンサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所 // Ｈ０１Ｊ 31/50 Ａ 8326−5Ｅ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】Ｘ線イメージインテンシフアイアの可視
光線出力側に組み合わされてその可視光線をＴＶ映像信
号に変換させるためのＴＶ撮像管とＸ線量を検出するた
めのホトセンサトとに分配する光分配器において、該可
視光線を直接入射するハーフミラーと、このハーフミラ
ーによる透過光を反射させるミラーと、このミラーによ
る反射光を集光して検出するホトセンサと、前記ハーフ
ミラーの反射光出射側に反射光をＴＶ撮像管側に導く１
次レンズとを配設したことを特徴とする、光分配器。