JPH0579407A - 内燃エンジンの蒸発燃料検出装置 - Google Patents

内燃エンジンの蒸発燃料検出装置

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JPH0579407A
JPH0579407A JP3222199A JP22219991A JPH0579407A JP H0579407 A JPH0579407 A JP H0579407A JP 3222199 A JP3222199 A JP 3222199A JP 22219991 A JP22219991 A JP 22219991A JP H0579407 A JPH0579407 A JP H0579407A
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JP
Japan
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fuel
purge
valve
control valve
detector
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Pending
Application number
JP3222199A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Yamazaki
和美 山▲崎▼
Fumio Hosoda
文男 細田
Teruo Wakashiro
輝男 若城
Hideo Moriwaki
英雄 森脇
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料蒸気排出抑止装置のキャニスタとエンジ
ン吸気系とを接続する通路に装着された流量検出計の検
出精度を向上させる。 【構成】 流量検出計22の出力信号(b)は、フィル
タ30を介してECU5に供給される。ECU5は、パ
ージ制御弁16のオンオフ制御信号(a)のオンからオ
フへの変化時点t1,t2,t3において、フィルタ3
0の出力信号(c)を読込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料蒸気排出抑止装置
のパージ通路から内燃エンジンの吸気系へ供給される混
合気中の燃料蒸気成分を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料タンク内で燃料から発生
する燃料蒸気が大気中に放出されるのを防止するように
した燃料蒸気排出抑止装置が広く用いられている。この
装置では燃料蒸気がキャニスタで一時貯えられ、この貯
えられた燃料蒸気が内燃エンジンの吸気系へ供給され
る。この燃料蒸気の吸気系への供給(パージ)により、
エンジンへ供給される混合気がリッチ化するため、キャ
ニスタとエンジン吸気系とを接続するパージ通路を流れ
る燃料蒸気の流量を検出し、その検出結果に基づいてエ
ンジンに供給する燃料量を制御するようにした蒸発燃料
制御装置が、本願出願人により既に提案されている(特
願平3−80725号)。
【0003】この装置によれば、パージ通路に装着され
た熱線式流量計の出力信号に基づいて燃料蒸気流量が検
出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記蒸発燃料制御装置
のパージ通路には、エンジン吸気系に供給される燃料蒸
気量を制御するためのパージ制御弁が設けられている
が、このパージ制御弁として、開弁時間と閉弁時間の比
率を変更することにより実質的な開弁量を連続的に変更
可能としたいわゆるオンオフ制御型の電磁弁を使用した
場合には、パージ制御弁のオンオフ制御信号の影響で実
際の流量Q(図3(b)の実線A参照)に対し熱線式流
量計の出力信号が変動する(図3(b)の実線B参
照)。
【0005】この変動成分を除去するため、抵抗とコン
デンサから成るフィルタを流量計とその出力信号が供給
される制御ユニットとの間に挿入することが考えられる
が、変動成分を十分低減するようにフィルタの平滑度
(時定数)を大きくすると、検出遅れ(td2)が大き
くなる(図3(b)の実線C参照)。
【0006】また、タイマを用いて一定時間間隔で流量
計の出力信号を読込むようにした場合には、出力信号波
形のどのポイントを読込むか不明なため、検出精度が低
下するという問題がある。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、流量計の出力信号の変動成分を適切に除去し、大
幅な検出遅れを招くことなく検出精度を向上させること
ができるようにした蒸発燃料検出装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、燃料タンクから発生する燃料蒸気を吸着す
るキャニスタとエンジン吸気系との間に設けられて前記
燃料蒸気を含む混合気をパージさせるパージ通路と、該
パージ通路を介してエンジン吸気系に供給される燃料蒸
気の流量を制御するパージ制御弁と、前記パージ通路を
流れる前記混合気の流量を検出する検出計と、該検出計
の出力信号に基づいて前記混合気中の燃料蒸気成分を算
出する演算手段とを有する内燃エンジンの蒸発燃料検出
装置において、前記検出計と演算手段との間に、前記検
出計の出力信号の変動を低減する平滑手段を設け、前記
演算手段は前記パージ制御弁の開弁動作又は閉弁動作に
同期して前記検出計出力を演算処理する出力処理手段を
有するようにしたものである。
【0009】
【作用】検出計の出力は、パージ制御弁の開弁動作又は
閉弁動作に同期して演算処理される。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
【0011】図1は本発明の一実施例に係る燃料供給制
御装置の全体の構成図であり、符号1は例えば4気筒の
内燃エンジンを示し、エンジン1の吸気管2の途中には
スロットルボディ3が設けられ、その内部にはスロット
ル弁301が配されている。スロットル弁301にはス
ロットル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、当
該スロットル弁301の開度に応じた電気信号を出力し
て電子コントロールユニット(以下「ECU」という)
5に供給する。このECU5は、演算手段及び出力処理
手段を構成する。
【0012】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
301との間で且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し
上流側に各気筒毎に設けられており、各燃料噴射弁6は
燃料ポンプ7を介して燃料タンク8に接続されていると
共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの
信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
【0013】スロットル弁301の直ぐ下流には管9を
介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ10が設けられ
ており、この絶対圧センサ10により電気信号に変換さ
れた絶対圧信号は前記ECU5に供給される。
【0014】エンジン回転数(NE)センサ11はエン
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取
り付けられ、エンジン1のクランク軸の180度回転毎に
所定のクランク角度位置で信号パルス(以下「TDC信
号パルス」という)を出力し、このTDC信号パルスは
ECU5に供給される。
【0015】排気ガス濃度検出器としてのO2センサ1
2はエンジン1の排気管13に装着されており、排気ガ
ス中の酸素濃度を検出し、その濃度に応じた信号を出力
しECU5に供給する。
【0016】密閉された燃料タンク8の上部とスロット
ルボディ3との間には燃料蒸気排出抑止装置を構成する
2ウェイバルブ14、吸着剤151を内蔵するキャニス
タ15、弁を駆動するソレノイドを有したリニア制御弁
(EPCV)であるパージ制御弁16が設けられてい
る。パージ制御弁16のソレノイドはECU5に接続さ
れ、パージ制御弁16はECU5からの信号に応じて制
御されて開弁量をリニアに変化させる。この燃料蒸気排
出抑止装置によれば、燃料タンク8内で発生した燃料蒸
気(燃料ベーパ)は、所定の設定圧に達すると2ウェイ
バルブ14の正圧バルブを押し開き、キャニスタ15に
流入し、キャニスタ15内の吸着剤151によって吸着
され貯蔵される。パージ制御弁16は開弁時間と閉弁時
間の比率を変更することにより、実質的な開弁量を連続
的に変更可能としたいわゆるオンオフ制御型の電磁弁で
あり、ECU5からのオンオフ制御信号のデューティ比
に応じた開弁量だけパージ制御弁16が開弁され、キャ
ニスタ15に一時貯えられていた蒸発燃料は、吸気管2
内の負圧により、キャニスタ15に設けられた外気取込
口152から吸入された外気と共にパージ制御弁16を
経て吸気管2へ吸引され、各気筒へ送られる。また外気
などで燃料タンク8が冷却されて燃料タンク内の負圧が
増すと、2ウェイバルブ14の負圧バルブが開弁し、キ
ャニスタ15に一時貯えられていた蒸発燃料は燃料タン
ク8へ戻される。このようにして燃料タンク8内に発生
した燃料蒸気が大気に放出されることを抑止している。
【0017】キャニスタ15とパージ制御弁16との間
のパージ管(パージ通路)17には熱線式流量計(検出
計)22が設けられ、パージ管17内を流れる燃料蒸気
を含む混合気の流量に応じた出力信号をECU5へ供給
する。この熱線式流量計22は、電流を通して加熱した
白金線を気流にさらすと、その白金線は熱を奪われて温
度が下がり、その電気抵抗が減少することを利用するも
のである。熱線式流量計22とECU5の間には、抵抗
及びコンデンサから成るフィルタ30が挿入されてい
る。
【0018】ECU5は、各種センサからの入力信号の
波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナ
ログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有す
る入力回路、燃料噴射弁6及びパージ制御弁16の制御
プログラム等を実行する中央処理回路(以下「CPU」
という)、CPUで実行される各種演算プログラム、後
述のTiマップ及び演算結果等を記憶する記憶手段、前
記燃料噴射弁6、パージ制御弁16に駆動信号を供給す
る出力回路等から構成される。
【0019】CPUは上述の各種センサからのエンジン
運転パラメータ信号に基づいて、排ガス中の酸素濃度に
応じたフィードバック制御運転領域やオープンループ制
御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別するとと
もに、エンジン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、
前記TDC信号パルスに同期して燃料噴射弁6の燃料噴
射時間Toutを演算する。
【0020】 Tout=Ti×KO2×K1+K2…(1) ここに、Tiは燃料噴射弁6の燃料噴射時間Toutの
基準値(基本燃料量)であり、エンジン回転数NEと吸
気管内絶対圧PBAに応じて設定されたTiマップから
読み出される。
【0021】KO2は空燃比フィードバック補正係数で
あって、フィードバック制御時O2センサ12により検
出される排気ガス中の酸素濃度に応じて設定され、更に
フィードバック制御を行なわない複数のオープンループ
制御運転領域では各運転領域に応じて設定される係数で
ある。
【0022】K1及びK2は夫々各種エンジン運転パラ
メータ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変
数であり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジ
ン加速特性等の諸特性の最適化が図られるような所定値
に設定される。
【0023】CPUは上述のようにして求めた燃料噴射
時間Toutに基づいて燃料噴射弁6を開弁させる駆動
信号を出力回路を介して燃料噴射弁6に供給する。
【0024】CPUは更に熱線式流量計22の検出値Q
Hと、スロットル弁開度θTH及び吸気管内絶対圧PB
Aとに基づいて、パージ通路17を流れる燃料蒸気の流
量、燃料蒸気を含む混合気全体の流量を算出し、その算
出結果に応じて前記空燃比フィードバック補正係数KO
2の修正及びパージ制御弁16の制御を行う。これによ
り、燃料蒸気をエンジンに供給することによる空燃比の
変動を防止し、良好なエンジン運転性及び排ガス特性を
得るようにしている。
【0025】次に図2を参照して、ECU5における熱
線式流量計22の出力信号の読込み方法について説明す
る。
【0026】図2(a)は、パージ制御弁16のオンオ
フ制御信号を示し、このとき流量計22の出力信号は、
同図(b)に示すようにオンオフ制御信号に同期した変
動成分を含む。そこで、本実施例では、フィルタ30の
抵抗値R及びコンデンサの容量値Cによって決まる時定
数CRを比較的小さな値に設定するとともに、オンオフ
制御信号がオンからオフへ変化する時刻t1,t2,t
3において、フィルタ30の出力信号(図2(C))を
読込むようにしている。これにより、パージ通路17を
流れる混合気の流量及び混合気中のベーパ濃度が一定で
あれば、ECU5の読込み値は同図(d)に示すよう
に、一定となり、変動成分の影響を完全に除去すること
ができる。
【0027】図3(a)は、混合気の流量Qが変化(増
加)した場合の例を示す図であり、実線A,B,Cがそ
れぞれ実際の流量Q,流量計出力及びフィルタ出力を示
し、破線がECU5の読込み値を示す。本実施例におけ
る過渡時の検出遅れは同図(a)に示すtd1となり、
従来例における検出遅れ(同図(b)のtd2)より大
幅に改善される。従来例では、変動成分を十分に小さく
するためには、フィルタ30の時定数CRを大きな値に
設定せざるを得ないため、過渡時の遅延時間が大きくな
るからである。
【0028】従って本実施例によれば、流量Qの変化に
対する検出値(=読込み値)の追従性が向上し、この検
出値に基づいて適切な空燃比制御を行うことができる。
【0029】なお、燃料蒸気流量の増加の検出遅れtd
が大きくなると、混合気の空燃比がリッチ化し、CO排
出量が増加するが、tdが図4に示すようにtdmax
(0.2秒程度)より小さければ、CD排出量の増加を
防止することができる。
【0030】上述した実施例では、パージ制御弁のオン
オフ制御信号のオンからオフへ変化する時点で読込みを
行うようにしたが、オフからオンへの変化時点で読込む
ようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、検
出計の出力はパージ制御弁の開弁動作又は閉弁動作に同
期して演算処理されるので、検出計の出力信号の変動成
分を除去し、大幅な検出遅れを招くことなく検出精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る燃料供給制御装置の全
体構成図である。
【図2】熱線式流量計の出力を読込み方法を説明するた
めの図である。
【図3】パージ通路を流れる混合気の流量(Q)が増加
するときの、流量計の出力及びフィルタ出力の推移を示
す図である。
【図4】流量計出力の検出遅れとCO排出量との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 2 吸気管 4 スロットル弁開度センサ 5 電子コントロールユニット(ECU) 6 燃料噴射弁 8 燃料タンク 10 吸気管内絶対圧センサ 15 キャニスタ 16 パージ制御弁 17 パージ管 22 熱線式流量計 30 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森脇 英雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから発生する燃料蒸気を吸着
    するキャニスタとエンジン吸気系との間に設けられて前
    記燃料蒸気を含む混合気をパージさせるパージ通路と、
    該パージ通路を介してエンジン吸気系に供給される燃料
    蒸気の流量を制御するパージ制御弁と、前記パージ通路
    を流れる前記混合気の流量を検出する検出計と、該検出
    計の出力信号に基づいて前記混合気中の燃料蒸気成分を
    算出する演算手段とを有する内燃エンジンの蒸発燃料検
    出装置において、前記検出計と演算手段との間に、前記
    検出計の出力信号の変動を低減する平滑手段を設け、前
    記演算手段は前記パージ制御弁の開弁動作又は閉弁動作
    に同期して前記検出計出力を演算処理する出力処理手段
    を有することを特徴とする内燃エンジンの蒸発燃料検出
    装置。
JP3222199A 1991-08-07 1991-08-07 内燃エンジンの蒸発燃料検出装置 Pending JPH0579407A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3629239A1 (de) * 1985-09-02 1987-03-12 Daido Metal Co Ltd Verfahren zur herstellung eines gleit- bzw. schiebeverbundwerkstoffs

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3629239A1 (de) * 1985-09-02 1987-03-12 Daido Metal Co Ltd Verfahren zur herstellung eines gleit- bzw. schiebeverbundwerkstoffs

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Date Code Title Description
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Effective date: 20051020

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424