JPH0578415A - 重合触媒とその製造法 - Google Patents

重合触媒とその製造法

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JPH0578415A
JPH0578415A JP4044624A JP4462492A JPH0578415A JP H0578415 A JPH0578415 A JP H0578415A JP 4044624 A JP4044624 A JP 4044624A JP 4462492 A JP4462492 A JP 4462492A JP H0578415 A JPH0578415 A JP H0578415A
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catalyst
complex
support
chromium
formula
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JP4044624A
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English (en)
Inventor
Gordon Michael Dawkins
マイケル ドーキンズ ゴードン
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BP Chemicals Ltd
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BP Chemicals Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オレフィン重合触媒並びにその触媒を用いて
ポリオレフィンを製造する方法およびその方法によつて
製造される重合体に関するものである。 【構成】 オレフィン重合触媒はエチレンのようなオレ
フィンを、広い分子量分布を持つポリオレフィンに重合
することができる。オレフィン重合触媒は無機酸化物支
持体上に金属錯体を沈着させて製造する。前記金属錯体
は式RCr−Lの(i)クロム錯体(Rは任意置換ペン
タジエニルまたはシクロペンタジエニル、Lは反応性配
位子)またはビスアレーンクロム、と式MR
の(ii)金属錯体(MはTi、ZrまたはHf、
−Rはアリル基)であり、または前記金属錯体は
式TiR1112(R11とR12は非環式ジエニ
ル)のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィン重合触媒、こ
の触媒を使用してポリオレフィンを製造する方法および
その方法から得られる重合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィンの重合に単核クロム錯体を使
用することは公知である。例えば英国特許第12530
63号明細書は、重合反応を開始するに充分な温度およ
び圧力下で任意的には水素の存在下でエチレンを無機酸
化物上に吸着されたビス(シクロペンタジエニル)クロ
ム(II)の触媒的量に接触させることからなるエチレ
ンの重合方法を開示している。米国特許第380650
0号公報は、活性化支持体上に沈着させたπ結合クロム
化合物(例えばビス(シクロペンタジエニル)クロム
(II))からなる触媒でエチレンを重合する方法を開
示している。その触媒は、エチレンと接触させる前に、
不活性雰囲気中で135−9000℃でクロム化合物か
ら配位子の少なくとも幾つかを除去するのに充分な時間
の間加熱することによつて熱的に熟成させる。米国特許
第3844975号公報は、触媒として活性化シリカお
よび/またはアリミナ支持体上に担持されたシクロペン
タジエニルクロムトリカルボニルハドリドを使用してエ
チレンの単重合またはエチレンの他のα−オレフィンと
の共重合を開示している。その触媒はモノマーと接触す
る前に不活性雰囲気中で熱熟成される。米国特許第31
23571号公報および米国特許第3157712号公
報はオレフィン重合触媒としてシリカおよび/またはア
ルミナ上のビス(アレーン)クロム化合物の使用を開示
している。本発明者はアルミナ上に担持されたこのよう
なクロム化合物に基づく触媒は極めて乏しい触媒活性し
か有しないことを見出した。
【0003】ジルコニウムに基づく触媒例えばアルミナ
上に担持されたジルコニウムテトリベンジルについては
英国特許第1314828号公報および米国特許第38
40508号公報、米国特許第4017525号公報に
記載されている。
【0004】チタンに基づく触媒例えばアルミナ上に担
持されたチタンテトラベンジルについては英国特許第1
314828号公報に記載されている。二つの逐次重合
工程を含むカスケード方法によつて広い分子量分布を持
つオレフィン重合体が得られることが知られているが、
これらの方法は高い固定費および運転費を要し制御も難
しい。
【0005】
【発明の要点】本発明者は無機酸化物支持体(またはそ
のリン酸誘導体)上に担持されたある種のクロム錯体と
ある種のチタン、ジルコニウムもしくはハフニウム錯体
との配合物がオレフィンの重合特にエチレンの単重合の
触媒として使用し得るが、またエチレンとC−C
αオレフィンの一種以上との共重合にも使用し得ること
もを見出だした。意外なことに担持触媒は、二モードで
非相称で例えば高分子量テールを持つ比較的に広い分子
量分布を有する重合体を製造するのに利用され得る。Z
rおよび/またはHfの触媒活性は貧活性のCr化合物
の存在にも拘らず有益なレベルで保持され得る。更に本
触媒は担持錯体を熱活性化する必要無しで比較的に高い
活性を持ち得る。重合体の分子量および分子量分布は、
触媒中のTi、ZrもしくはHfに対するCrの比率を
変えることによつて容易に調節し得る。本触媒は比較的
に高分子量を持つ広い分子量分布を有する重合体を製造
するのに使用し得る。このような重合体は一般的に高い
剪断速度で比較的に低い粘度を持つ点において良好な押
出特性を有する。それらはまた比較的に高い耐応力亀裂
性を有する。それ故この様な重合体は吹込成型品、パイ
プおよびフィルムの製造のような用途に特に適切であ
る。特に本発明の触媒は分子量分布(Mw/Mn)が5
−50の範囲好適には7−40もつとも好適には10−
28の範囲にある高密度ポリエチレンを製造するのに使
用し得る。
【0006】本発明によればオレフィン重合触媒は表面
ヒドロキシ基(またはそのリン酸誘導体)を有する乾燥
無機酸化物支持体上に金属錯体を沈着させることによつ
て得られ、前記金属錯体は 式 (i)RCr−L (式中、Rがペンタジエニルまたはシクロペンタヂエニ
ル基であり、それらは置換されていないかまたは炭素原
子1−6個を持つアルキル基1−5個で置換されること
ができ、xは1−3通常1または2でクロム上に存在す
る配位座に左右されかつLはヒドロキシカルビル配位子
であり、その配位子はその錯体が熱活性化なしで無機支
持体と反応し得る程度に反応性である。)クロム錯体
か、または好適には 式 RCrR (式中、RおよびRの各々は同一かまたは相違し、
芳香族炭化水素分子好適にはベンゼン、ナフタレンまた
はアンスラセン分子を表し、それら分子は炭素原子1−
6個を持つアルキル基1−4個で置換されていて良
い。)の(ii)ビスアレーンクロム化合物のいずれか
の少なくとも一つクロム錯体(1)と、 式 MR [式中、MはTi、ZrまたはHfであり、R
、RおよびRの各々は同一かまたは相違して、
炭素原子4−20個を持つ式(A)CHX(R
)(式中、Xは炭素、ケイ素またはゲルマニウムで
あり、R、RおよびRの各々は同一かまたは相違
して、ヒドロカルビル基を表す。)の基かまたは式
(B)CHAr(式中、Arは芳香族基または置換芳
香族基を表す。)の基を表し、MがZrまたはHfであ
る時はR、R、RおよびRの各々は同一もしく
は相違し、またアリル基を表して良い。]の金属錯体
(2)とであり、または前記金属錯体が 式 TiR1112 (式中、R11およびR12の各々は同一かまたは相違
して、炭素原子6−12個を持つアシルジエニル基を表
す。)の錯体である。
【0007】本発明はまた前記無機酸化物(またはその
リン酸誘導体)上に前記錯体(1)および(2)を沈着
させることからなる前記触媒を製造する方法を提供す
る。
【0008】クロム錯体(1)においては、R基はアル
キル基特にメチル、エチル、イソプロピルまたはn−プ
ロピル基の1−5個特に1または2個で置換されたペン
タジエニルまたはシクロペンタジエニル基であつて良
い。この様な基の実例にはモノまたはジメチルシクロペ
ンタジエニル基およびペンタメチルシクロペンタジエニ
ル基がある。Rは好適にはシクロペンタジエニル基であ
る。
【0009】クロム錯体(i)は少なくとも一種のヒド
ロカルビル配位子Lからなり、その配位子Lは錯体が熱
活性化なしに無機酸化物(またはそのリン酸誘導体)特
にその中のヒドロキシ基に反応する程度に反応性があ
る。特にこの錯体は不活性雰囲気中で100℃以下で約
−30℃より高い温度で好適には−20℃−50℃の温
度で例えば室温で無機支持体と反応することができる。
この様なヒドロカルビル配位子Lからなる錯体が無機支
持体と反応する程度に置換活性でない場合は、熱活性化
なしで得られる触媒はオレフィン重合において低い活性
しか示さない傾向があり、このときには熱活性化が必要
である。
【0010】さらに詳しくは適切な反応性ヒドロカルビ
ル配位子Lは式LHの分子(炭素原子3−6個の直主鎖
を持つ不飽和炭化水素、または炭素原子1−6個のアル
キル基1−3個を持つアルキル置換誘導体である。)か
ら水素を除去して得られるヒドロカルビル配位子であつ
て良い。不飽和炭化水素LHは環式または非環式共役ま
たは非共役ジエン炭化水素例えばシクロペンタジエン、
ペンタジエン1,3またはペンタジエン1,4であつて
良い。好適にはLHは炭素原子3個の不炭化水素である
か、またはMがTiである場合には特にLHは炭素原子
5個の直鎖の不飽和炭化水素である。
【0011】適切な反応性ヒドロカルビル配位子は例え
ば次の基を包含する: (a)シクロペンタジエニル、 (b)炭素原子1−3個のアルキル基例えばメチル、エ
チル、イソプロピルまたはn−プロピルの1または二個
で置換されたシクロペンタジエニル、 (c)ペンタジエニル、 (d)炭素原子1−6個を含有する少なくとも一つのヒ
ドロカルビル基で置換された、好適にはメチル、エチ
ル、またはn−プロピルの基1−3個で置換されたペン
タジエニル例えば2、4−ジメチルペンタジエニルおよ
び2−メチルペンタジエニル、 (e)アリル (f)炭素原子1−6個を含有する少なくとも一つのヒ
ドロカルビル基で置換された、好適にはメチル、エチ
ル、イソプロピルまたはn−プロピルの基1−3個で置
換されたアリル
【0012】好適な反応性ヒドロカルビル基Lはシクロ
ペンタジエニル、アリル、ペンタジエニル、2、4−ジ
メチルペンタジエニルおよび2−メチルペンタジエニル
である。
【0013】式(i)の好適なクロム化合物はビスシク
ロペンタジエニルクロム、(ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)(2−メチル−1,4−ペンタジエニル)ク
ロム(II)、(ペンタメチルシクロペンタジエニル)
(2,4−ジメチルペンタジエニル)クロム(II)、
(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(シクロペンタ
ジエニル)クロムII、(ペンタメチルシクロペンタジ
エニル)(シクロペンタジエニル)アリルクロムII。
【0014】クロム錯体(1)はまたビスアレーンクロ
ム化合物好適には 式(ii)RCrR (式中、RおよびRの各々は同一かまたは相違して
良く、好適には炭素原子1−6個のアルキル基例えばメ
チル、エチル、イソプロピルまたはn−プロピルの1−
4個例えば1または3個を持つベンゼンまたはアルキル
ベンゼンを表す。)を有する化合物であつて良い。この
様なアルキルベンゼンの実例にはトルエン、キシレン、
クメン、ズレンがある。クロムビスアレーン錯体の実例
にはクロモビスキシレン、クロモビスクメン、クロモビ
スズレン、クロモビスナフタレンがある。クロム錯体
(i)および(ii)の混合物は1:10−10:1の
相対比率で使用して良い。
【0015】金属錯体(2)は有機金属化合物であり、
通常は金属ヒドロカルビル錯体である。R
は、アルキル例えば炭素原子1−6個のメチルまたはエ
チル、アリールまたは置換アリール(置換基は不活性で
あり例えばフッ素である。)、特に芳香族ヒドロカルビ
ル例えば炭素原子6−19個のフェニル、トリルまたは
キリルの様なヒドロカルビル基である。好適にはR
の少なくとも一つはアルキルとくにメチルであり、
−Rの少なくとも一つはアリールまたは置換アリ
ール特にフェニルである。Ar基は任意に置換された芳
香族基(置換基は不活性で例えばフッ素である。)かま
たは炭素原子1−4個のアルキル基であり、特に炭素原
子6−19個のヒドロカルビル基例えばフェニル、トリ
ルまたはキリルを表す。
【0016】金属錯体(2)はZrおよび/またはHf
を含有し、上記で規定した式 MRの錯
体で良い。好適な金属錯体(2)はジルコニウムテトラ
アリルおよびジルコニウムテトラ有機化合物(有機基は
上記の芳香族基を含有するR、R、RおよびR
基である。)ならびにそのハフニウム類似体の一つであ
る。特に好適な錯体はジルコニウムテトラベンルおよび
ジルコニウムテトラネオフィルであり式Zr[CH
(CHを有する。TiとZrおよび
Hf化合物との混合物または例えば1:10または1
0:1の重量比のZrとHfとの混合物を包含する金属
錯体(2)を使用することができる。
【0017】チタンヒドロカルビル錯体(2)は好適に
は式TiRであるが、また式TiR11
12であつて良く、式中R1112の各々は炭素原
子6−12個の非環式ジエニル好適には上記のLの規定
内にある基特に2,4−ジメチルペンタジエニルであ
る。好適なチタン錯体(2)はチタンテトラ有機化合物
(有機基は芳香族基を含有する上記のR、R、R
およびRの一つである。)例えばチタンテトラベンジ
ルであり、またチタンビス(アルカジエニル)化合物例
えばビス(2,4−ジメチルペンタジエニル)である。
Ti化合物のこれら二種類の混合物は例えば1:10−
10:1の重量比で使用することができる。
【0018】これらクロム、チタン、ジルコニウムおよ
びハフニウム錯体は既知の化合物であり、上記の英国お
よび米国特許に記載の既知の方法によつて製造すること
ができ、その開示内容はここに参考として取入れる。上
記の一般式内にある新規錯体は既知方法と類似の方法に
よつて製造することができる。クロム錯体を製造する方
法の実例は特に炭化水素液体のような有機溶媒中で塩化
クロム(II)とRHおよびLH化合物のアルカリ金属
錯体との反応である。チタンジルコニウムおよびハフニ
ウム錯体は一般的に金属塩化物とRRH、RR、R
HおよびRH化合物またはR11HもしくはR12
H化合物(チタン錯体の場合)の有機金属誘導体との反
応によつて製造することができる。
【0019】支持体上のクロム(Crとして)および金
属(Mとして)の重量%は通常には0.1−10%例え
ば0.5−5%または1−3%である。金属Mがジルコ
ニウムである場合、支持体上のZrの好適なパーセント
は0.3−15重量%さらに好適には1−8重量%例え
ば2−5重量%である。支持体上のクロム(Crとし
て)チタン(Tiとして)の重量%は通常には夫々0.
1−10重量%例えば0.1−5重量%、0.2−5重
量%または0.5−2、および0.1−15重量%例え
ば0.2−8重量%または0.5−5重量%である。
【0020】支持体は無機酸化物(またはそのリン酸誘
導体)であり、通常3または4原子価元素好適には周期
表の3A,4Aまたは4B族の元素から誘導され、その
元素は例えばアルミニウム、ケイ素、チタン、ジルコニ
ウムもしくわトリウムまたはそれらの混合物である。支
持体は好適にはアルミニウムからなる無機酸化物(また
はリン酸誘導体)からなる。それは前記元素(好適には
アリミニウムである。)に結合した表面ヒドロキシ基を
有する。またリン酸アリミナの場合にはリンに結合した
表面ヒドロキシ基を有する。支持体は好適には少なくと
も大部分がアリミナである表面を有し、特に支持体自身
も好適には少なくとも80重量%のアルミナを含有す
る。好適な支持体の実例は、α、βまたはγアルミナ、
シリカ、シリカでコートしたアルミナ(アルミナの高い
表面レベルを有し、かつ例えばP:Al比が0.5:1
−3:1特に0.7:1−1.5:1であるリン酸アル
ミニウムを有する。)またはリン酸アルミナ(例えばア
ルミナとリン酸のメタノール溶液との反応物を乾燥した
もの。)である。リン酸アルミナに関連して、P:Al
原子比は0.001−0.5:1例えば0.01−0.
3:1好適には0.02−0.2:1または0.07−
0.25:1であつて良い。
【0021】γアルミナとそのリン酸誘導体は好適であ
る。無機支持体の粒度は通常50−300ミクロンメー
ターの範囲にある。支持体は通常比較的高い表面積を有
し、それは好適には20m−1さらに好適には50
−1000m−1例えば200−500m−1
である。気孔容量は通常0.1−10ml/g例えば
0.5−5ml/gである。
【0022】クロムおよび他の金属錯体は湿気に過敏で
あり、それを支持する支持体は実質的に無水でなければ
ならない。支持体は単に乾燥した不活性雰囲気中で加熱
することによつて乾燥することができる。乾燥は、支持
体が焼結し始める温度までの温度で、少なくとも物理的
に吸着した水を除去し好適にはヒドロキシ含量を減少さ
せるが除去しない程度の時間の間実施することができ
る。典型的には乾燥は200−1000℃で0.1−3
6時間実施することができる。好適には使用温度は少な
くとも300℃さらに好適には少なくとも500℃例え
ば500−700℃特に520−680℃であり、通常
には時間は0.1−24時間特に0.5−6時間であ
る。適切な不活性雰囲気は例えば窒素またはアルゴンの
様な不活性ガスのブランケット下で加熱を実施すること
によつて提供される。好適には、吸着水および除去水を
排除するのを助けるために乾燥の間、不活性ガスを無機
支持体に通過させる。
【0023】使用する支持体の種類および品質並びに無
機支持体を乾燥する温度は、触媒システムの比生産性並
びに生産される重合体の分子量分布およびメルトインデ
ックスに影響を有して良い。
【0024】クロム錯体および他の金属錯体は、担持触
媒製造の既知技術を用いて、乾燥無機支持体上に沈着さ
せることができるが、含浸支持体を水分または酸化性雰
囲気例えば酸素、空気もしくは湿つた不活性ガスに暴露
しないように注意しなければならない。例えば無機支持
体を空気および水を排除した条件下で錯体溶液と接触さ
せるスラリー法を用いることができる。スラリーは、錯
体が無機支持体上に十分吸着する程度の時間の間例えば
約4時間攪拌することができる。どの乾燥溶媒例えば石
油エーテル(特にTi化合物のために)または他の脂肪
族炭化水素もしくは芳香族炭化水素例えばトルエンもし
くはキシレンまたはエーテル例えばジエチルエーテルの
ようなジアルキルエーテル(芳香族炭化水素およびジア
ルキルエーテルは特にZrおよびHf化合物のために)
を使用して良い。クロム錯体および他の金属錯体は同時
にまたはいずれかの順序で連続的に沈着させて良いが、
極めて有利的にはクロム錯体を最初に沈着させ次いでチ
タン錯体を沈着させる。この順序は低重合体副産物の生
成を減ずる傾向があるからである。
【0025】担持触媒はスラリーまたはペースト状で使
用して良い。しかし溶媒を好適には例えば乾燥不活性雰
囲気中で濾過または蒸発により除去して、乾燥した流動
性粉末を作成する。
【0026】無機支持体上にクロムまたは金属錯体を沈
着させるのにある場合には直接上記沈着法を使用して良
い。これは便利的には、錯体と無機支持体とを乾燥不活
性雰囲気中でブレンドし、次いで圧力を減じて錯体を無
機支持体上に昇華させ吸着させることによつて実施する
ことができる。
【0027】本発明による触媒は使用前に熱活性化する
必要はない。熱活性化は一般的には高価な工程と考えら
れていて、触媒の不再生産性の原因となるかも知れな
い。そこで有利的には熱活性化を省略して高い再生産性
触媒とする。しかし要望に応じて、重合反応に使用する
前に熱活性化を行つて良い。熱活性化は担持触媒を、好
適には700℃以下の温度で少なくとも5分好適には1
0分−24時間の間加熱することからなる。好適には活
性化は100−350℃の温度で実施する。どの熱活性
化も乾燥雰囲気中でさらに詳しくは湿気と酸素の無い非
酸化性雰囲気中例えば窒素、アルゴンまたは真空中で実
施すべきである。その様に活性化された触媒は実質的に
非活性化触媒と同じクロムおよび金属含量を有する。
【0028】Crおよび金属Mに含浸した支持体は熱活
性化してもしなくても通常C−金属結合例えばCr−
R、Cr−L、TiRまたはZrR結合を含有す
る。しかしこれらC−金属結合の比率は熱活性化含浸支
持体の場合には低い。含浸支持体は6以下通常2または
3の原子価のCrを含有する。
【0029】本発明はポリオレフィン特にエチレンの単
重合体およびエチレンとC−C 例えばC−C
特にC−Cα−オレフィンの少なくとも一つの少量
との共重合体を製造する方法を包含する。その方法はモ
ノマーを、任意的には水素の存在下で上記に規定したよ
うに重合反応を開始するに十分な温度および圧力で本発
明によるオレフィン重合触媒と接触させることからな
る。適切なC−Cαオレフィンはプロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン1、および
オクテン1である。αオレフィンは0.001−80重
量%の量でエチレンとともに存在して良い。こうして得
られたエチレンの重合体または共重合体は、単重合体の
場合は約0.95−0.96もしくは0.965の密
度、または共重合の場合は約0.920Kg/m以下
の密度を有し得る。エチレン共重合中のC−Cαオ
レフィン含量は約0.01重量%−10重量%以上であ
り得る。好適にはモノマーはエチレンであり単重合体が
製造される。
【0030】本発明による担持オレフィン重合触媒は、
任意的には周期表のI−III族に属する金属(例えば
リチウム、アルミニウム、亜鉛、マグネシウムおよびホ
ウ素の中から選択される。)を有する有機金属助触媒化
合物の一つ以上の存在下で使用し得る。この様な助触媒
はオレフィンの重合に使用するものが知られいて、特に
有機−アルミニウム化合物例えばトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムハ
リド、トリイソブチルアルミニウム、トリデシアルアル
ミニウム、トリドデシアルミニウム、ジエチルアルミニ
ウムメトキシド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジ
エチルアルミニウムフェノキシド、ジエチルアルミニウ
ムクロリド、エチルアルミニウムジクロリドおよびメチ
ルジエトキシアルミニウムを包含する。助触媒はクロム
錯体および金属錯体の添加の前、間または後に担持触媒
上に沈着させることができ、または触媒と共に重合媒体
に添加することができる。好適には使用する助触媒の量
は担持触媒のクロム錯体中のクロムのg原子当たり10
0(例えば0.1−1000)原子までの金属である。
さらに好適には使用する助触媒の量は、クロムのg原子
当たり金属の100以下さらに好適には10g原子以下
である。
【0031】本発明によるオレフィン重合触媒は、溶液
重合、スラリー重合またはガス相重合技術を用いて重合
体を製造するのに使用し得る。この様な重合反応を行う
方法および装置は良く知られていて、例えば「重合体科
学と工学辞典」(Encyclopaedia of
Polymer Science andEng−in
eering)John Wiley and Son
s、第7巻、第480−488頁、第12巻、第504
−541頁、1987年に記載されている。本発明によ
る触媒は既知のオレフィン重合触媒例えばクロモセン触
媒または担持クロム酸化物触媒と同じような量で同じよ
うな条件で使用し得る。
【0032】重合は、実質的に触媒毒の不在で任意的に
は水素の存在下で重合を開始するに十分な温度および圧
力下でモノマーを本発明によるオレフィン重合触媒の触
媒的有効量に接触させて実施する。水素または他の適切
な連鎖移動剤を、生成ポリオレフィンの分子量分布を調
節するために重合反応に使用して良い。水素量はオレフ
ィンに対する水素分圧のパーセントが0.1−200%
好適には1−50%である様な量で良い。
【0033】典型的には温度は、スラリーもしくは粒子
状方法またはガス相方法では30−110℃である。溶
液方法に対しては温度は典型的には100−250℃で
ある。使用圧力は比較的広範囲の好適な圧力から例えば
減圧から約6.9MPa(50,000psi)の範囲
の圧力から選ばれ得る。一般的に圧力は減圧から6.9
MPaまで好適には0.05−10例えば0.14−
5.5MPaである。スラリーまたは粒子状方法におい
ては、方法は不飽和炭化水素例えば炭素原子4−10個
のイソブタンまたは芳香族炭化水素例えばベンゼン、ト
ルエンもしくはキシレンの様な液体不活性希釈物を用い
て実施する。重合体はガス相方法からは直接に、スラリ
方法からは濾過もしくは蒸発によつて、または溶液方法
からは蒸発によつて回収する。
【0034】本発明はまた本発明による触媒を使用する
方法によつて得られる重合体も包含する。
【0035】本発明の触媒を用いて得られる重合体は
0.001−100例えば0.005−50好適には
0.005−5.0g/10分のメルトインデックス
(ASTMD1238条件Eによる、190℃、2.1
6kg)および0.1−300例えば0.1−200好
適には0.2−40g/10分のメルトインデックス
(ASTMD1238条件F、190℃、21.6K
g)を有し得る。条件Eメルトインデックスに対する条
件Fメルトインデックスの比であるメルトインデックス
比(以下、MIR)は通常400まで例えば300まで
特に180例えば20−300または40−200まで
である。分子量分布M/M(下記のように測定す
る。)は通常8−50好適には10−30特に15−3
0である。
【0036】
【実施例】以下実施例1−17について本発明を説明す
る。すべての触媒は酸素(空気)および水を除いた条件
下で製造し貯蔵した。メルトインデックスは上記のよう
に測定し、M/M(分子量分布)は次のように測定
した。
【0037】分子量分布の測定法 (共)重合体の分子量分布は「ウォーターズ」(WAT
ERS)(商標)型「150C」ゲルパーミエーシヨン
クロマトグラフ法(高温サイズエックスクルージオンク
ロマトグラフ)によつて得られた数平均分子量Mnに対
する重量平均分子量Mwの比率、分布カーブに従い算出
する。測定条件は次の通りである。 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン 溶媒流速:1.0ml/分 長さ25cmの「ショデックス」(SHODEX)(商
標)型「AT80MS」のカラム3本を使用した。 温度:145℃ 試料濃度:0.1重量% 注入容量:500リットル 単分散ポリスチレン留分を一般標定として使用
【0038】実施例 (i)触媒製造 市販γアルミナ[アクゾ化学BV社(Akzo Che
micals BV)から供給されるケッツジェン(K
ETJEN)B級]を真空中で150℃で乾燥し、次い
で乾燥空気中で600℃の温度で3時間加熱し、続いて
乾燥窒素中で室温に冷却し乾燥窒素中に貯蔵した。作成
アルミナは約360m/gの表面積および約1.5m
l/gの孔容量を有した(BET多孔度試験により窒素
中で測定した。)。熱処理したアルミナを乾燥窒素の雰
囲気下でフラスコ中に入れ、トルエン40リットル中に
溶解したビス(シクロペンタジエニル)クロム(II)
の溶液をそのフラスコ中に攪拌しながら注入した。得ら
れたスラリーを30分間攪拌した後、上澄液を注射器で
デカントした。固体触媒残留物を2×40mlのトルエ
ンで洗浄した。その時トルエン添加毎に5分間触媒を攪
拌し、上澄液を注射器で除去した。ジルコニウムテトラ
ベンジル(9.88g)を40mlのトルエン中に溶解
し、その溶液を触媒残留物に添加した。得られた触媒ス
ラリーは30分間攪拌した後、溶媒を約20℃で真空下
で蒸発して乾燥流動性触媒を得た。触媒は約2重量%の
Crおよび3.5重量%のZrを含有した。
【0039】(ii)エチレンの重合 モノマーを、2.3リットルステンレススチール反応器
中で水素の存在下で90℃で600psigの全圧
(4.14×10Nm−2)下で約1時間1.0リッ
トルのイソブタン中に懸濁した触媒と接触させることに
よつて単重合した。水素濃度および触媒の使用量は表1
に示した通りである。活性(g重合体/g触媒/時間)
も同様である。2.16Kgおよび21.6Kg負荷で
のメルトインデックス、密度および分子量分布を測定し
た。結果を表に示した。重合体はMw/Mnが24.5
で極めて広い二モードの分子量分布を有する。
【0040】比較実施例1a ビス(シクロペンタジエニル)クロム(II)添加工程
を除いて触媒を作成したこと以外は実施例1を反復し
た。この触媒は温度プログラム分解質量分析法(TPD
MS)により有機基を含有していることが分つた。この
触媒は実施例1よりも反応性が少なく、実施例1よりも
低いMw/Mnを持つ重合体を与えた。
【0041】比較実施例1b ジルコニウムテトラベンジル添加工程を除いて触媒を作
成したこと以外は実施例1を反復した。この触媒は実施
例1よりも極めて反応性が少なく、実施例1よりも極め
て低いMw/Mnと分子量を持つ重合体を与えた。
【0042】実施例2 ケッツジェンB級γアルミナの試料を空気中で400℃
で4時間焼成し、次いで室温に冷却した。P/Al比が
0.1となるに充分な固体リン酸をメタノール中に溶解
してアルミナに添加した。メタノール容量はアルミナ試
料の孔容量の二倍に相当した。その結果得られたスラリ
ーを5分間攪拌した後、過剰メタノールを吸引濾過し、
固体生成物(リン酸塩化アルミナ)を真空中で80℃で
12時間乾燥した。乾燥リン酸アルミナをX線蛍光分光
分析法で分析して、リンを5.0、5.1重量%および
アルミニウムを44.4、42.1重量%含有すること
が分つた。次いでこの生成物を600℃で乾燥空気中で
3時間乾燥し、実施例1に記載したように触媒を製造す
るのに使用した。
【0043】触媒を表1に記載した条件下で実施例1の
ようにエチレンを重合するのに使用し、結果は表1に示
した。生成重合体は吹込成型用途に使用される分子量範
囲内にあり、高い分子量テールと13.1のMw/Mn
の広い分子量分布を有した。
【0044】比較実施例2a 触媒をビス(シクロペンタジエニル)クロム(II)な
しでジルコニウムテトラベンジルのみを用いて作成した
こと以外は実施例2を反復した。生成した重合体は極め
て高い分子量を持つことが分かつた。
【0045】比較実施例2b 触媒をビス(シクロペンタジエニル)クロム(II)の
みを用いて作成したこと以外は実施例2を反復した。生
成した重合体は低い分子量で、狭い分子量分布のもので
あることが分かつた。
【0046】実施例3と比較実施例3a これら実施例の方法は、重合を45psig(3.1×
10Nm−2)の代わりに100psig(6.9×
10Nm−2)の水素を用いて実施した以外は、夫々
実施例2および2aの方法と同一であつた。
【0047】実施例4 リン酸アルミナ触媒に使用したアルミニウムに対するリ
ンの比率が0.05であること以外は実施例2を反復し
た。この触媒上で生成した重合体は吹込成型用途に要求
される範囲のメルトインデックスを有した。重合体は広
い分子量分布を有した。
【0048】実施例5 触媒製造 実施例2で触媒製造に使用したリン酸アルミナの2.5
gを乾燥窒素の雰囲気下でフラスコに入れた。0.28
gのビス(クメン)クロムと0.44gのジルコニウム
テトラベンジルを共に20mlのトルエン中に溶解し、
次いでその溶液を攪拌しながら支持体に添加した。得ら
れたスラリーを1時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発
して、約2重量%のCr(支持体の重量に基ずく)と
3.5重量%のZrを含有する粉末触媒が残つた。
【0049】エチレンの重合 エチレンを表1記載の条件下で実施例1に記載のように
重合して、表1記載の結果を得た。生成重合体は3.2
の高負荷メルトインデックスおよび160のメルトイン
デックス比を有した。このことは広い分子量分布を持つ
重合体であることを示している。
【0050】比較実施例5a 触媒をジルコニウムテトラベンジル添加なしで作成した
こと以外は実施例5を反復した。重合は実施例5で使用
した100psig(6.9×10Nm−2)の代わ
りに15psig(10Nm−2)の水素を用いて実
施した。生成重合体は0.5のメルトインデックスおよ
び99のメルトインデックス比を有した。このことは重
合体が低い分子量のもので、多分狭い分子量分布のもの
であることを示した。
【0051】実施例6−触媒製造 市販γアルミナ[アクゾ化学BV社(Akzo Che
micals BV)から供給されるケッツジェン(K
ETJEN)B級]の試料を空気中で400℃で4時間
焼成し、次いで室温に冷却した。P/Al比が0.1と
なるに充分な固体リン酸をメタノール中に溶解してアル
ミナに添加した。メタノール容量はアルミナ試料の孔容
量の二倍に相当した。その結果得られたスラリーを5分
間攪拌した後、過剰メタノールを吸引濾過し、固体生成
物(リン酸アルミナ)を真空中で80℃で12時間乾燥
した。リン酸アルミナは次いで乾燥空気中で600℃で
3時間加熱した。作成アルミナは約360m/gの表
面積および約1.5ml/gの孔容量を有した(BET
多孔度試験により窒素中で測定した。)。5gの支持体
を乾燥窒素の雰囲気下でフラスコ中に入れ、石油エーテ
ル20ml中(40−60℃)に溶解したビス(シクロ
ペンタジエニル)クロム(II)の0.175gの溶液
をそのフラスコ中に攪拌しながら注入した。得られたス
ラリーを30分間攪拌した後、上澄液を注射器でデカン
トした。固体触媒残留物を2×40mlのトルエンで洗
浄した。その時トルエン添加毎に5分間触媒を攪拌し、
上澄液を注射器で除去した。0.429gのチタンテト
ラベンジルを20mlの石油エーテル中に溶解し、その
溶液を触媒残留物に添加した。得られた触媒スラリーは
30分間攪拌した後、溶媒を室温で真空下で蒸発して乾
燥流動性触媒を得た。触媒は約1重量%のCrおよび
1.0重量%のTiを含有した。この触媒は温度プログ
ラム分解質量分析法(TPDMS)により示される有機
基を含有した。
【0052】実施例6および7 (ii)エチレンの重合 実施例2(a)の単重合方法を、実施例1(ii)の触
媒を実施例6(i)の触媒に置換えて、2水素圧力で反
復した。実施例6の重合体は高い分子量テールを持つ極
めて広い二モード分子量分布および166730のMw
と96665のMnを有した。
【0053】実施例8および9 実施例6の方法を反復し、クロムは同量を、同Ti化合
物は二倍量(石油エーテル40ml中0.858g)を
用いて約1.0重量%のCrおよび2.0重量%のTi
を持つ触媒を得た。結果を表2に示す。
【0054】実施例10 実施例6の方法を反復し、クロムは同量を用いたが同T
i化合物は石油エーテル30ml中の1.3倍量(0.
559g)を用い,支持体はをCr/Tiに含浸する前
に600℃よりむしろ650℃で熱処理を行つた。結果
を表2に示す。実施例11 実施例6の方法を反復し、CrおよびTiは同量を用い
たが、支持体に適用した。支持体は0.2:1のP:A
l原子比を含有するリン酸アルミナである(アルミナ1
00g、リン酸19.22g、メタノール237gから
作成)。
【0055】比較実施例A 実施例7の方法を反復し、触媒製造工程では40mlの
石油エーテル中の0.854gのTiテトラベンジルを
用いたが、Crは添加しなかつた。それ以外の条件は表
2に示した。生成重合体は極めて高い分子量のもで、メ
ルトインデックスは測定できなかつた。
【0056】比較実施例B 実施例7の方法を反復し、触媒製造工程では40mlの
石油エーテル中に溶解したビス(シクロペンタジエニ
ル)クロムIIの0.35gを用いたが、Tiは添加し
なかつた。それ以外の条件は表2に示した。結果も同様
である。
【0057】実施例12 実施例6の触媒製造を反復し、クロム化合物は同量を用
い、40mlの石油エーテル中のチタンテトラベンジル
の0.6435gを用いた。重合は実施例10の通り実
施した。結果を表2に示す。
【0058】重合体は高い分子量テールを持つ極めて広
い二モード分子量分布および403460のMwと16
260のMnを有した。
【0059】実施例13 実施例10の方法を反復し、100psiよりむしろ4
5psiの水素を用いた。結果を表2に示す。
【0060】実施例10、12および13の重合体もま
た、重合体粉末をブラベンダーミキサー(Braben
der)中で190℃で40rpmで4分間メルトホモ
ジナイズし、プッラクに加圧成型しそれをベントストリ
ップ試験に供することによつて環境応力亀裂抵抗性(E
SCR)の試験を行つた。毎回8プッラクを作成して、
試料の50%が破壊する時間を測定した。毎回360時
間後の試料は亀裂の徴候を示さなかつた。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】実施例14−17 実施例2の方法を反復したが、乾燥リン酸アルミナは空
気中で650℃で3時間乾燥して活性化し、ジルコニウ
ム化合物は石油エーテル(沸点40−60℃)中で各種
レベルで添加したジルコニウムテトラベンジルであつ
た。ジルコニウムテトラベンジルは米国特許第4017
525号公開公報(実施例1)に記載の通り製造した。
即ちジルコニウムテトラクロリドを4.1当量のネオフ
ィルマグネシウムクロリドのトルエン溶液(−10℃)
に攪拌しながら無水条件下で乾燥窒素下で添加した。−
10℃で1時間攪拌した後、得られたスラリーを50℃
に加温し窒素中で濾過して濾液を得た。この濾液を濃縮
し冷却してテトラネオフィルジルコニウムの結晶を作成
した。残留溶媒を無水条件下で注意深く除去した。
【0064】重合は0.69mPa(100psi)の
水素を用いて実施例2の通り実施した。結果を表3に示
した。実施例16では反応器はヘキセン−1(50m
l)を含有した。結果は次の通りであつた。
【0065】
【表3】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面ヒドロキシ基(またはそのリン酸誘
    導体)を有する乾燥無機酸化物支持体上に金属錯体を沈
    着させることによつて得られるオレフィン重合触媒にお
    いて、前記酸化物支持体上の前記金属錯体が 式 (i)RCr−L (式中、Rがペンタジエニルまたはシクロペンタヂエニ
    ル基であり、それらは置換されていないかまたは炭素原
    子1−6個を持つアルキル基1−5個で置換されること
    ができ、xは1−3でありかつLはヒドロキシカルビル
    配位子であり、その配位子はその錯体が熱活性化なしで
    無機支持体と反応し得る程度に反応性である。)かまた
    は(ii)ビスアレーンクロム化合物のいずれかの少な
    くとも一つクロム錯体(1)と、 式 MR [式中、MはTi、ZrまたはHfであり、R
    、RおよびRの各々は同一かまたは相違して、
    炭素原子4−20個を持つ式(A)CHX(R
    )(式中、Xは炭素、ケイ素またはゲルマニウムで
    あり、R、RおよびRの各々は同一かまたは相違
    して、ヒドロカルビル基を表す。)の基かまたは式
    (B)CHAr(式中、Arは芳香族基または置換芳
    香族基を表す。)の基を表し、MがZrまたはHfであ
    る時はR、R、RおよびRの各々はまたアリル
    基を表して良い。]の金属錯体(2)とであり、または
    前記金属錯体が 式 TiR1112 (式中、R11およびR12の各々は同一かまたは相違
    して、アシルジエニル基を表す。)の錯体であることを
    特徴とするオレフィン重合触媒。
  2. 【請求項2】 前記支持体がリン酸アルミナであること
    を特徴とする請求項1記載の触媒。
  3. 【請求項3】 前記リン酸アルミナが0.01−0.
    3:1のP:Al比を有することを特徴とする請求項2
    記載の触媒。
  4. 【請求項4】 Rがシクロペンタジエニル基であること
    を特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の触
    媒。
  5. 【請求項5】 Lがシクロペンタジエニル基であること
    を特徴とする請求項1−4のいずれか一項に記載の触
    媒。
  6. 【請求項6】 ビスアレ−ンクロム化合物が式 R
    rR(式中、RおよびRの各々は同一かまたは相
    違し、ベンゼン分子を表し、それは炭素原子1−6個を
    持つアルキル基1−4個により置換されていて良い。)
    であることを特徴とする請求項1−4のいずれか一項に
    記載の触媒。
  7. 【請求項7】 支持体上のクロム(Crとして)および
    金属(Mとして)の重量%が0.1−10%であること
    を特徴とする請求項1−6のいずれか一項に記載の触
    媒。
  8. 【請求項8】 錯体2においてR、R、Rおよび
    の各々が式 CHCRまたは式 CH
    Arの基であることを特徴とする請求項1−7のいず
    れか一項に記載の触媒。
  9. 【請求項9】 錯体2がチタンテトラベンジルであるこ
    とを特徴とする請求項8記載の触媒。
  10. 【請求項10】 錯体2がジルコニウムテトラベンジル
    であることを特徴とする請求項8記載の触媒。
  11. 【請求項11】 錯体2がジルコニウムテトラネオフィ
    ルであることを特徴とする請求項8記載の触媒。
  12. 【請求項12】 支持体上にCrの0.5−5重量%お
    よびTiの0.5−5重量%があることを特徴とする請
    求項1−9のいずれか一項に記載の触媒。
  13. 【請求項13】 支持体上にCrの0.1−5重量%の
    およびZrの1−8重量%があることを特徴とする請求
    項1−8、10および11のいずれか一項に記載の触
    媒。
  14. 【請求項14】 金属錯体1がビスシクロペンタジエン
    クロムであり、金属錯体2がチタンテトラベンジル、ジ
    ルコニウムテトラベンジルまたはジルコニウムテトラネ
    オフィルであり、かつ前記支持体が0.01−0.3:
    1のP:Al原子比を持つリン酸アルミナであることを
    特徴とする請求項12または13に記載の触媒。
  15. 【請求項15】 表面ヒドロキシ基(またはそのリン酸
    誘導体)を有する無機酸化物支持体上に前記錯体1およ
    び2を沈着させることからなることを特徴とする請求項
    1−14のいずれか一項に記載のオレフィン重合触媒を
    製造する方法。
  16. 【請求項16】 少なくとも一種のオレフィンモノマー
    を請求項1−14のいずれか一項に記載の方法または請
    求項15記載の方法によつて製造したオレフィン重合触
    媒と重合反応を開始させるに充分な温度および圧力下で
    接触させることを特徴とするポリオレフィンの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 モノマーがエチレンまたはエチレンと
    炭素原子3−8個のαオレフィンとの混合物であること
    を特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 モノマーがエチレンであることを特徴
    とする請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 水素の存在下で実施することを特徴と
    する請求項16−18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項16−19のいずれか一項に記
    載の方法によつて得られるオレフィン重合体。
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