JPH0578398A - 蛋白質およびその製造方法 - Google Patents

蛋白質およびその製造方法

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JPH0578398A
JPH0578398A JP3316079A JP31607991A JPH0578398A JP H0578398 A JPH0578398 A JP H0578398A JP 3316079 A JP3316079 A JP 3316079A JP 31607991 A JP31607991 A JP 31607991A JP H0578398 A JPH0578398 A JP H0578398A
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hst2
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gly
val
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JP3316079A
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Masaaki Terada
雅昭 寺田
Teruhiko Yoshida
輝彦 吉田
Hiromi Sakamoto
裕美 坂本
Kenichiro Naito
健一郎 内藤
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
KOKURITSU GAN CENTER SOUCHIYOU
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • C07K14/475Growth factors; Growth regulators
    • C07K14/50Fibroblast growth factor [FGF]
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動物細胞の増殖促進作用を有するHST2蛋白
質および該蛋白質を遺伝子組み換え技術によって製造す
る方法を提供する。 【構成】HST2遺伝子を含有するコスミドベクターL
YH−4により形質転換したマウス細胞のRNA由来の
cDNAライブラリーを作製、このものからHST2
cDNAを含むプラスミドの単離、塩基配列(配列番号
4〜6)を決定した。上記形質転換細胞の培養物より、
強い細胞増殖促進活性画分が得られる。 【効果】HST2蛋白質を高純度で大量に安定して得る
ことができ、このHST2蛋白質は創傷治癒、虚血後の
心筋および神経組織の修復に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動物細胞の増殖促進活性
を有するHST2蛋白質、該蛋白質をコードするDN
A、該DNAを有するベクター、該ベクターで形質転換
した形質転換体、該形質転換体を用いるHST2蛋白質
の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ヘパリン結合性成長因子(Heparin-bindin
g growth factor)(HBGF)ファミリーに属する細胞成長
因子群は、相互にアミノ酸配列上で相同性を示すととも
に、強いヘパリン結合性を共通の特徴とする。このファ
ミリーに属する細胞成長因子には酸性および塩基性線維
芽細胞成長因子(aFGFおよびbFGF)、HST1、INT
2、FGF5、およびケラチノサイト成長因子(kerati
nocyte growth factor)(KGF)がある。この中でFGF
はさまざまな細胞に対して活性を有しており、特に中胚
葉系の細胞に対し増殖促進および分化促進活性を有して
いることが報告され[Gospodarowiczら、ジャーナル・
オブ・セルラー・フィジオロジー(J. Cell. Physio
l.)、補遺( supplt.), 5,15 (1987)]、創傷治癒
や、虚血後の心筋や神経組織の修復を促進するものとし
て応用研究が進められている。HST1遺伝子はフォー
カス形成法によって同定されたトランスフォーミング遺
伝子であり、その産物はFGFと同様に細胞増殖促進活
性、ならびにin vivoにおける血管新生の誘導活性を有
する[Yoshidaら、submitted]。HST2遺伝子はDN
Aブロットハイブリダイゼーション法でHST1遺伝子
に高い相同性を有する遺伝子として見出された[Sakamo
toら、プロシージングス・オブ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス(Proc.Natl. Acad. Sci.) USA,
83, 3997 (1986)]。また本発明者等は、HST2遺伝
子を導入した線維芽細胞がヌードマウス上で腫瘤を形成
するため、実際に生物学的活性を有しており、HST2
はHSTファミリーに属する新しい増殖因子であると考
えた[Naitoら、ジャパン・ジャーナル・オブ・キャン
サー・リサーチ・アブストラクト(Jpn. J. CancerRes.
Abstr.), 500 (1989)]。したがってHST2遺伝子
産物も創傷治癒や心虚血後の心筋および脳虚血後の神経
組織の修復を促進するものとして応用できるものと考え
られる。しかしながら、HST2遺伝子のアミノ酸配
列、それをコードする塩基配列はもちろんのこと、他の
化学的、生物学的性質も上記のこと以上は全く判ってい
ないというのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこでHST2蛋白質
の研究を進めるためには、該蛋白質を大量にしかも高純
度で得ることが必要であった。しかしながら、これら動
物細胞の増殖促進作用を有する上記蛋白質が局在してい
ると考えられる筋肉、精巣[de Lapeyriere ら、オンコ
ジーン(Oncogene)5,823(1990)]あるいは該ペプチ
ドを産生していると思われる白血病細胞株HEL[Mart
in と Papayannoponlou、サイエンス(Science)216,1
223(1982)]CMK[Satoら、ブリティッシュ ジャー
ナル オブヘマトロジー(Britishi Journal of Hematol
ogy),72,184(1989)]からの該蛋白質の単離、精製
といった方法は複雑で、また目的とする蛋白質も少量し
か得られないという問題がある。そこでHST2蛋白質
を大量にしかも高純度で得る方法を提供することが課題
であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは動物細胞の
増殖促進作用を有するHST2蛋白質を遺伝子組み換え
技術によって製造することができれば、今後の研究、治
療に多大な効果を奏することができると考え、研究を重
ねた結果、次のような知見を得、本発明に到達したもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はHST2蛋白質
をコードする塩基配列を含有する組換えDNA、該組換
えDNAを含有するベクター、該ベクターで形質転換さ
れた形質転換体、該形質転換体を培養し、培養物中にH
ST2蛋白質を生成蓄積せしめ、これを採取することを
特徴とする該蛋白質の製造法を提供するものである。本
発明の組換えDNAとしては、HST2蛋白質をコード
する塩基配列を含有するものであればいかなるものであ
ってもよいが、たとえば図3の1〜208番目(配列番
号:1)、11〜208番目(配列番号:2)もしくは
34〜208番目(配列番号:3)のアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列を含有するもの、中でもたとえば図2
の1〜627番目(配列番号:4)、31〜627番目
(配列番号:5)、100〜627番目(配列番号:
6)の塩基配列を含有するDNAが好ましい。本発明の
DNAおよび形質転換体はHST2蛋白質をコードする
DNA配列を、また本発明の製造法におけるHST2蛋
白質としては、図3のアミノ酸配列で示されるHST2
蛋白質をその一部として含む。
【0006】本発明におけるHST2のポリペプチドを
コードする塩基配列を含有する発現ベクターは、たとえ
ば(i)図2の塩基配列のHST2配列を含有するRN
Aを分離し、(ii)該RNAから単離した相補DNA
(cDNA)を、次いで二重鎖DNAを合成し、(ii
i)該相補DNAをファージまたはプラスミドに組み込
み、(iv)得られた組み換えファージまたはプラスミド
で宿主を形質転換し、(v)得られた形質転換体を培養
後、形質転換体から適当な方法、たとえばHST2遺伝
子を制限酵素処理して得られるDNA断片をプローブに
用いたプラーク・ハイブリダイゼーション法により目的
とするDNAを含有するプラスミドを単離し、(vi)そ
のプラスミドから目的とするクローン化DNAを切り出
し、(vii)該クローン化DNAをビークル中のプロモ
ーターの下流に連結する、ことにより製造することがで
きる。HST2蛋白質をコードするRNAは、たとえば
HST2産生細胞やHST2遺伝子を含む染色体DNA
断片自身またはこれを組み込んだコスミドやファージベ
クターなどによって形質転換したマウスなどの細胞から
得ることができ、RNAを調製する方法としては、グア
ニジンチオシアネート法[Chirgwin, J. M. ら、バイオ
ケミストリー(Biochemistry),18, 5294 (1979)]など
が挙げられる。このようにして得られたRNAを鋳型と
し、逆転写酵素を用いて、たとえばOkayama, H. らの方
法[モレキュラー・セルラー・バイオロジー(Mol. Cel
l. Biol.), 2, 161 (1982) および同誌、3, 280 (198
3)]やGubler, U. とHoffman, B. J. の方法[ジーン
(Gene), 25, 263 (1983)]にしたがってcDNAをプ
ラスミドやファージに組み込む。
【0007】cDNAを組み込むプラスミドとしては、
たとえば大腸菌由来のpBR322[Gene, 2, 95 (197
7)]、pBR325[Gene, 4, 121(1978)]、pUC12[Gene, 1
9,259 (1982)]、pUC13[Gene, 19, 259 (1982)]、枯
草菌由来のpUB110[バイオケミカルー・バイオフィジカ
ル・リサーチ・コミュニケーション(Biochem. Biophy
s. Res.Commun.), 112, 678 (1983)]などが挙げられ
るが、その他のものであっても、宿主内で複製保持され
るものであれば、いずれをも用いることができる。ま
た、cDNAを組み込むファージベクターとしては、た
とえばλgt10[Young, R.and Davis, R.,Proc. Natl. A
cad. Sci. USA, 80, 1194 (1983)]などが挙げられる
が、その他のものであっても、宿主内で増殖できるもの
であればよい。プラスミドにcDNAを組み込む方法と
しては、たとえばManiatis, T. らモレキュラー・クロ
ーニング(Molecular Cloning), Cold Spring Harbor
Laboraotry, p.239 (1985)に記載の方法などがあげら
れる。またファージ・ベクターにcDNAを組み込む方
法としては、たとえばHyunh, T. V. らの方法[ディー
エヌエー・クローニング ア・プラクティカル・アプロ
ーチ(DNA cloning, a practical approach), 1, 49
(1985)]などが挙げられる。このようにして得られたプ
ラスミドやファージ・ベクターは適当な宿主たとえば大
腸菌などに導入する。
【0008】上記大腸菌の例としてはEscherichia coli
K12 DH1[Proc. Natl. Acad. Sci.USA, 60, 160(196
8)]、M103[ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nuc
l. Acids Res.), 9, 309 (1981)]、JA221[ジャーナ
ル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(J. Mol. Bio
l.), 120, 517 (1978)]、HB101[J. Mol. Biol., 41,
459 (1969)]、C600[ジェネティックス(Genetics),
39, 440 (1954)]などが挙げられる。上記枯草菌として
は、たとえばBacillus subtilis MI 114[Gene, 24, 25
5 (1983)]、207-21[ジャーナル・オブ・バイオケミス
トリー(J.Biochem.), 95,87 (1984)]などが挙げられ
る。プラスミドで宿主を形質転換する方法としては、た
とえばManiatis, T. ら[Molecular Cloning, Cold Spr
ing Harbor Laboraotry, p.249 (1985)]に記載のカル
シウムクロライド法あるいはカルシウムクロライド/ル
ビジウムクロライド法などが挙げられる。また、ファー
ジベクターはたとえば、増殖させた大腸菌にインビトロ
パッケージング法を用いて導入することができる。この
ようにして得られた形質転換体中から自体公知の方法、
たとえばコロニーハイブリダイゼーション法[Gene, 1
0, 63 (1980)]、プラーク・ハイブリダイゼーション法
[Science, 196, 180 (1977)]およびDNA塩基配列決
定法[Proc. Natl.Acad. Sci. USA, 74, 560 (1977);N
ucl. Acids Res., 9, 309 (1981)]を用い、求めるクロ
ーンを選出する。このようにして、HST2配列を含有
するDNAを有するベクターを保持するクローン化され
た微生物が得られる。
【0009】後述の実施例2で得られたEscherichia co
li HB101/cH2-5が保持するプラスミドpcH2-5は、HST
2配列を有する。該DNAの制限酵素切断位置を図1に
示す。図1に示すように該DNAは全長約2.7Kbpであ
り、制限酵素EcoRI、BamHI、およびXhoIにより断片に切
断される。次に、該微生物からプラスミドやファージ・
ベクターを単離する。該単離法としては、アルカリ法
[Birmboim, H.C. ら、Nucl. Acids Res., 1,1513 (197
9)]などが挙げられる。上記クローン化されたHST2
タンパク質をコードする塩基配列を含有するDNAを有
するプラスミドまたはファージ・ベクターは目的により
そのまま、または所望により制限酵素で消化して使用す
ることができる。クローン化された遺伝子は、発現に適
したビークル(ベクター)中のプロモーターの下流に連
結して発現型ベクターを得ることができる。
【0010】ベクターとしては、上記大腸菌由来のプラ
スミド(例;pBR322、pBR325、pUC12、pUC13)、枯草菌
由来プラスミド(例;pUB110, pTB5、pC194)、酵母由
来プラスミド(例;pSH19、pSH15)、あるいはλファー
ジなどのバクテリオファージおよびレトロウイルス、ワ
クシニアウイルスなどの動物ウイルスなどが挙げられ
る。該遺伝子はその5’末端に翻訳開始コドンとしての
ATGを有し、また3’末端には翻訳終止コドンとして
のTAA、TGA、またはTAGを有していてもよい。
さらに該遺伝子を発現させるにはその上流にプロモータ
ーを接続する。本発明で用いられるプロモーターとして
は、遺伝子の発現に用いる宿主に対応して適切なプロモ
ーターであればいかなるものでもよい。また、形質転換
する際の宿主が大腸菌である場合は、trpプロモータ
ー、lacプロモーター、recプロモーター、λPLプロモ
ーター、lppプロモーターなどが、宿主が枯草菌である
場合は、SP 01プロモーター、SP 02プロモーター、penP
プロモーターなど、宿主が酵母である場合は、PHO 5プ
ロモーター、PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADH
プロモーターなどが好ましい。とりわけ宿主が大腸菌で
プロモーターがtrpプロモーターまたはλPLプロモータ
ーであることが好ましい。宿主が動物細胞である場合に
は、SV40由来のプロモーター、レトロウイルスのプ
ロモーターなどが挙げられ、とりわけSV40由来のプ
ロモーターが好ましい。このようにして作製されたDN
Aを含有するベクターを用いて、形質転換体を製造す
る。
【0011】宿主としては、大腸菌、枯草菌、放線菌な
どの原核生物や酵母、カビ、動物細胞などの真核生物が
挙げられる。上記大腸菌、枯草菌の具体例としては、前
記したものと同様のものが挙げられる。上記酵母の具体
例としては、たとえばSaccharomyces cerevisiae AH2
2、AH22R~、NA87-11A、DKD-5Dなどが挙げられる。上記
動物細胞の具体例としては、たとえばサル細胞COS-7、V
ero、チャイニーズハムスター細胞CHO、マウス細胞、NI
H 3T3細胞などが挙げられる。宿主が大腸菌、枯草菌、
放線菌、酵母、カビである形質転換体を培養する際、培
養に使用される培地としては液体培地が適当であり、そ
の中には該形質転換体の成育に必要な炭素源、窒素源、
無機物その他が含有せしめられる。炭素源としては、た
とえばグルコース、デキストリン、可溶性殿分、ショ糖
など、窒素源としては、たとえばアンモニウム塩類、硝
酸塩類、コーンスティープ・リカー、ペプトン、カゼイ
ン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液などの無機ま
たは有機物質、無機物としては塩化カルシウム、リン酸
二水素ナトリウム、塩化マグネシウムなどが挙げられ
る。培地のpHは約5〜8が望ましい。宿主が大腸菌の
場合、用いる培地は、たとえばグルコース、カザミノ酸
を含むM9培地[Millar,ジャーナル・オブ・エクスペ
リメンタル・モレキュラー・ジェネティクス(J. Exp.
Mol. Genet.),p431. Cold Spring Harbor Laborator
y, New York, 1972]が好ましい。培養は通常約14〜
43℃で約3〜24時間行い、必要により通気や撹拌を
加えることもできる。宿主が枯草菌の場合、培養は通常
約30〜40℃で約6〜24時間行い、必要により通気
や撹はんを加えることもできる。宿主が酵母である形質
転換体を培養する際、培地としては、たとえばBurkhold
er最小培地[Bostian, K. L., Proc. Natl. Acad. Sci.
USA, 77,4505(1980)]が挙げられる。培地のpHは約
5〜8に調整するのが好ましい。培養は通常約20〜3
5℃で約24〜72時間行い、必要に応じて通気や撹は
んを加える。宿主が動物細胞である形質転換体を培養す
る際、培地としては、たとえば約5〜20%の胎児牛血
清を含むMEM培地[サイエンス(Science), 122, 50
1 (1952)]、DMEM培地[ヴィロロジー(Virolog
y), 8, 396 (1959)]、RPMI1640培地[ジャー
ナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーショ
ン(J. Am. Med. Assoc.), 199, 519 (1967)]、19
9培地[プロシージングス・オブ・ソサィエティ・オブ
・エクソ・バイオロジカル・メディシン(Proc.Soc. Ex
o. Biol.Med.), 73, 1(1950)]などが挙げられる。p
Hは約6〜8であるのが好ましい。培養は通常約30〜
40℃で約15〜60時間行い、必要に応じて通気や撹
拌を加える。
【0012】本発明のHST2タンパク質は細胞内また
は細胞外に生成、蓄積する。細胞内HST2タンパク質
を培養物から抽出するに際しては、培養後公知の方法で
細胞を集め、塩酸グアニジンや尿素などの蛋白変性剤を
含む緩衝液やトライトンX−100などの界面活性剤を
含む緩衝液中に細胞を懸濁させたのち、遠心分離により
HST2タンパク質を含む上澄液を得る方法、あるいは
超音波処理、リゾチームなどの酵素処理や凍結融解法に
よって細胞を破壊したのち、遠心分離によりHST2タ
ンパク質を含む上澄液を得る方法などを適宜用い得る。
これらの上澄液や細胞外に生成、蓄積したHST2タン
パク質を分離、精製するには自体公知の分離、精製法を
適切に組み合わせて実施すればよい。これらの公知の分
離、精製法としては、塩析や溶媒沈殿法などの溶解度の
差を利用する法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法及び
SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主と
して分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグ
ラフィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニティ
ークロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用する方
法、逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差
を利用する方法、等電点電気泳動法などの等電点の差を
利用する方法などが挙げられる。
【0013】本発明のHST2蛋白質は、血管内皮細胞
などの細胞の増殖促進活性や血管新生促進作用を有する
ので、火傷、創傷、術後組織などの治癒や虚血後の心筋
および神経組織の修復などの医薬として用いることがで
きる。本発明のHST2蛋白質は毒性は低い。また、本
発明のHST2蛋白質は、細胞培養を促進させるための
試薬として用いることができる。本発明のHST2蛋白
質を医薬として用いるには、そのまま粉末として、また
は他の薬理学的に許容されうる担体、賦形剤、希釈剤と
ともに医薬組成物(例、注射剤、錠剤、カプセル剤、液
剤、軟膏)として、温血哺乳動物(例、ヒト、マウス、
ラット、ハムスター、ウサギ、犬、ネコ)に対して非経
口的または経口的に安全に投与することができる。注射
剤の製剤化はたとえば生理食塩水またはブドウ糖やその
他の補助薬を含む水溶液を用い、常法に従って行なわれ
る。錠剤、カプセル剤等の医薬組成物も常法に従って調
製しうる。さらに、医薬組成物としての注射剤、液剤、
錠剤、カプセル剤等を製造する際には、無菌条件下で行
なう。本発明のHST2蛋白質を上記した医薬として用
いる場合には、たとえば上記した温血動物に、投与ルー
ト、症状などを考慮して、1日量約1ngないし100μ
g/kgの中から適当量を選んで投与される。また、本
発明のHST2蛋白質を細胞培養を促進させるための試
薬として用いる場合、培地1リットルあたり約0.01〜10
μg、さらに好ましくは約0.1〜10μgとなるように培
地に加えることが好ましい。
【0014】本発明明細書および図面において、塩基や
アミノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IU
B Commision on Biochemical Nomenclature による略
号あるいは当該分野における慣用略号に基づくものであ
り、その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体
があり得る場合は、特に明示しなければL−体を示すも
のとする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA:相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA:メッセンジャーリボ核酸 dATP:デオキシアデノシン三リン酸 dTTP:デオキシチミジン三リン酸 dGTP:デオキシグアノシン三リン酸 dCTP:デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA:エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム GlyまたはG :グリシン AlaまたはA :アラニン ValまたはV :バリン LeuまたはL :ロイシン IleまたはI :イソロイシン SerまたはS :セリン ThrまたはT :スレオニン CysまたはC :システイン MetまたはM :メチオニン GluまたはE :グルタミン酸 AspまたはD :アスパラギン酸 LysまたはK :リジン ArgまたはR :アルギニン HisまたはH :ヒスチジン PheまたはF :フェニールアラニン TyrまたはY :チロシン TrpまたはW :トリプトファン ProまたはP :プロリン AsnまたはN :アスパラギン GlnまたはQ :グルタミン
【0015】
【実施例】以下の実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1で得られた形質転換マウス細胞株21SPLY
H4D212は平成2年12月10日から財団法人発酵
研究所(IFO)に受託番号IFO 50305として
寄託されており、またこのものは平成2年12月11日
から通商産業省工業技術院 微生物工業技術研究所にF
ERM BP−3193として寄託されている。実施例
2で得られた形質転換体 Escherichia coli HB101
/cH2−5は平成2年12月10日から財団法人発酵
研究所(IFO)に受託番号IFO 15119として
寄託されており、またこのものは平成2年12月11日
から通商産業省工業技術院 微生物工業技術研究所にF
ERM BP−3194として寄託されている。実施例
1 HST2遺伝子を含有するコスミドベクターLYH
−4により形質転換したマウス細胞の作製及び形質転換
細胞のRNA由来のcDNAライブラリーの作製 LYH−4[Sakamotoら、バイオケミカル・バイオフィ
ジカル・リサーチ・コミュニケーション(Biochem. Bio
phys. Res. Commun.) 151, 965 (1988)](本文献にし
たがって、LYH−4およびLYH−8と命名されるH
ST2遺伝子を含有する2つのクローンが、LYH−3
と共に得られる。)をマウスNIH3T3細胞導入後、
Zhan らの方法[オンコジーン(Oncogene) ,3
69(1987)]に従って、無血清培地を用いて形質
転換細胞を選別した。これらの形質転換細胞を更に限界
希釈法によってクローニングし、LYH−4によって形
質転換したマウス細胞株21SFLYH4D212(I
FO 50305,FERM BP−3193)を作製
した。この細胞よりRNAをグアニジンイソチオシアネ
ート法[Chirgwin, J. M.ら、Biochemistry, 18, 5294
(1979)]を用いて抽出した。このRNAよりポリアデニ
ル化RNAをオリゴdTセルロースカラムクロマトグラ
フィーにより精製した[AvivとLeder, Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA, 69, 1408 (1972)]。このpoly(A+)RNAを
鋳型としてcDNAをGubler, U. とHoffman, B. J.の
方法[Gene, 25, 263 (1983)]で精製し、次にHuynh,
T.V. らの方法[DNA CloningI, a practical approach,
1, 49(1985)]にしたがって上記cDNAにEcoRIリン
カーを付加したのち、λgt10のEcoRI部位にクローニ
ングし、cDNAライブラリーを作製した。
【0016】実施例2 HST2 cDNAを含むプラ
スミドの単離とその塩基配列の決定 大腸菌NM514に実施例1で得たλgt10のcDNA
ライブラリーを感染させたのち、Lブロスの軟寒天プレ
ートにまいた。プラークが出現を確認後に、プラーク・
ハイブリダイゼーション法[Science, 196, 180 (197
7)]により陽性クローンλcH2-5を選択した。このとき
プローブとしてはLYH−4由来の0.35kbpのPvuH/B
amHI DNA断片を用いた。HST2に含まれるcDNAの
全長は約2.7kbpであり、その簡単な制限酵素地図を図
1に示した。λcH2-5からEcoRIでcDNAを切り出し、
M13mp18ファージのEcoRI部位に再クローニングし、M13m
p18 cH2-5を作製した。大腸菌JM109をM13mp18 cH2
-5で形質転換させ、得られた組換え体E.coli/M13mp18c
H2-5よりM13mp18 cH2-5をアルカリ法[Birnboim, H. C.
and Doly, J., Nucl. AcidsRes., 11, 1513 (1979)]
によって抽出精製した。このM13mp18 cH2-5のcDNA
部分の塩基配列をSanger, F. らの方法[Proc. Natl. A
cad.Sci. USA, 74, 5463 (1977)]により決定した。決
定した配列の翻訳領域の塩基配列を図2に、さらにこの
塩基配列から推測されるアミノ酸配列を図3に示した。
λcH2-5からEcoRIでcDNAを切り出し、プラスミド
(pGEM1)のEcoRI部位に再クローニングし、プラ
スミドpcH2−5を作製した。大腸菌HB101をプラス
ミドpcH2-5で形質転換させ、形質転換体 Escherichia c
oli HB101/cH2−5(IFO 15119,F
ERM BP−3194)を作製した。得られた組替え
体E.coli HB101/cH2−5よりpcH2
−5を上述のアルカリ法によって抽出精製した。このp
cH2−5のcDNA部分の塩基配列を上述のSanger,
F.らの方法により決定した。決定した配列の翻訳領域の
塩基配列は図2に示したものであり、更にこの塩基配列
から推測されるアミノ酸配列は図3に示したものであ
る。
【0017】実施例3 HST2タンパク質の精製とそ
の細胞増殖促進活性 低血清下(1%)で48時間培養した、実施例1で得られ
たHST2遺伝子によって形質転換されたマウス細胞2
1SFLYH4D212をφ10cmの培養皿15枚から集
め、等量の10mM Tris-HCl(pH7.5)、1M NaCl 0.2% T
riton X-100に懸濁した。氷冷下で1分間超音波処理を
行い、遠心上清(15,000rpm、10分間)を得、細胞抽出
液とした細胞抽出液を4倍量の10mM Tris-HCl(pH7.5)
で希釈し、ヘパリンセファロース(ファルマシア)カラ
ム(0.5ml)にかけた。カラムを10mM Tris-HCl(pH7.5),
0.2M NaCl でよく洗浄した後、10mM Tris-HCl (pH7.5)
中、NaCl 濃度を0.5から1.5Mに段階的に上昇させ、カラ
ム吸着画分を溶出した。溶出画分の細胞増殖促進活性
は、以下の方法に従ってマウスBALB/c 3T3 細胞のDNA
合成誘起を[3H]チミジンの取り込みを指標に測定し
た。[3H]チミジンの取り込みは、5%仔牛血清を含
むDMEM培地にBALB/c 3T3 細胞を2×104個/mlに懸
濁し、懸濁液1mlを24穴培養皿に加え、37℃で24時間培
養後、血清濃度を0.5%に低下させ、更に72時間培養し
た。ヘパリンセファロースカラムの溶出画分を添加、16
時間後に1μCiの[3H]チミジンを加え、4時間後
に放射活性の酸不溶性画分中への取り込みを液体シンチ
レーションカウンターで測定した。0.9−1.5M NaCl溶出
画分中に強い細胞増殖促進活性が認められ、活性のピー
クは1.3M NaCl付近であった。
【0018】
【発明の効果】本発明のHST2蛋白質は創傷治癒や虚
血後の心筋および神経組織の修復などに応用できる。該
蛋白質をコードするDNAは、細胞増殖因子をコードす
るオリゴヌクレオチドとしてHST2タンパク質を純度
高く、また大量に生産することができる。
【0019】
【0020】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:208 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Ala Leu Gly Gln Lys Leu Phe Ile Thr Met Ser Arg Gly Ala Gly 1 5 10 15 Arg Leu Gln Gly Thr Leu Trp Ala Leu Val Phe Leu Gly Ile Leu Val 20 25 30 Gly Met Val Val Pro Ser Pro Ala Gly Thr Arg Ala Asn Asn Thr Leu 35 40 45 Leu Asp Ser Arg Gly Trp Gly Thr Leu Leu Ser Arg Ser Arg Ala Gly 50 55 60 Leu Ala Gly Glu Ile Ala Gly Val Asn Trp Glu Ser Gly Tyr Leu Val 65 70 75 80 Gly Ile Lys Arg Gln Arg Arg Leu Tyr Cys Asn Val Gly Ile Gly Phe 85 90 95 His Leu Gln Val Leu Pro Asp Gly Arg Ile Ser Gly Thr His Glu Glu 100 105 110 Asn Pro Tyr Ser Leu Leu Glu Ile Ser Thr Val Glu Arg Gly Val Val 115 120 125 Ser Leu Phe Gly Val Arg Ser Ala Leu Phe Val Ala Met Asn Ser Lys 130 135 140 Gly Arg Leu Tyr Ala Thr Pro Ser Phe Gln Glu Glu Cys Lys Phe Arg 145 150 155 160 Glu Thr Leu Leu Pro Asn Asn Tyr Asn Ala Tyr Glu Ser Asp Leu Tyr 165 170 175 Gln Gly Thr Tyr Ile Ala Leu Ser Lys Tyr Gly Arg Val Lys Arg Gly 180 185 190 Ser Lys Val Ser Pro Ile Met Thr Val Thr His Phe Leu Pro Arg Ile 195 200 205。
【0021】配列番号:2 配列の長さ:198 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Ser Arg Gly Ala Gly Arg Leu Gln Gly Thr Leu Trp Ala Leu Val 1 5 10 15 Phe Leu Gly Ile Leu Val Gly Met Val Val Pro Ser Pro Ala Gly Thr 20 25 30 Arg Ala Asn Asn Thr Leu Leu Asp Ser Arg Gly Trp Gly Thr Leu Leu 35 40 45 Ser Arg Ser Arg Ala Gly Leu Ala Gly Glu Ile Ala Gly Val Asn Trp 50 55 60 Glu Ser Gly Tyr Leu Val Gly Ile Lys Arg Gln Arg Arg Leu Tyr Cys 65 70 75 80 Asn Val Gly Ile Gly Phe His Leu Gln Val Leu Pro Asp Gly Arg Ile 85 90 95 Ser Gly Thr His Glu Glu Asn Pro Tyr Ser Leu Leu Glu Ile Ser Thr 100 105 110 Val Glu Arg Gly Val Val Ser Leu Phe Gly Val Arg Ser Ala Leu Phe 115 120 125 Val Ala Met Asn Ser Lys Gly Arg Leu Tyr Ala Thr Pro Ser Phe Gln 130 135 140 Glu Glu Cys Lys Phe Arg Glu Thr Leu Leu Pro Asn Asn Tyr Asn Ala 145 150 155 160 Tyr Glu Ser Asp Leu Tyr Gln Gly Thr Tyr Ile Ala Leu Ser Lys Tyr 165 170 175 Gly Arg Val Lys Arg Gly Ser Lys Val Ser Pro Ile Met Thr Val Thr 180 185 190 His Phe Leu Pro Arg Ile 195。
【0022】配列番号:3 配列の長さ:175 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Val Val Pro Ser Pro Ala Gly Thr Arg Ala Asn Asn Thr Leu Leu 1 5 10 15 Asp Ser Arg Gly Trp Gly Thr Leu Leu Ser Arg Ser Arg Ala Gly Leu 20 25 30 Ala Gly Glu Ile Ala Gly Val Asn Trp Glu Ser Gly Tyr Leu Val Gly 35 40 45 Ile Lys Arg Gln Arg Arg Leu Tyr Cys Asn Val Gly Ile Gly Phe His 50 55 60 Leu Gln Val Leu Pro Asp Gly Arg Ile Ser Gly Thr His Glu Glu Asn 65 70 75 80 Pro Tyr Ser Leu Leu Glu Ile Ser Thr Val Glu Arg Gly Val Val Ser 85 90 95 Leu Phe Gly Val Arg Ser Ala Leu Phe Val Ala Met Asn Ser Lys Gly 100 105 110 Arg Leu Tyr Ala Thr Pro Ser Phe Gln Glu Glu Cys Lys Phe Arg Glu 115 120 125 Thr Leu Leu Pro Asn Asn Tyr Asn Ala Tyr Glu Ser Asp Leu Tyr Gln 130 135 140 Gly Thr Tyr Ile Ala Leu Ser Lys Tyr Gly Arg Val Lys Arg Gly Ser 145 150 155 160 Lys Val Ser Pro Ile Met Thr Val Thr His Phe Leu Pro Arg Ile 165 170 175。
【0023】配列番号:4 配列の長さ:627 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源生物名:ヒト 配列 ATGGCCCTGG GACAGAAACT GTTCATCACT ATGTCCCGGG GAGCAGGACG TCTGCAGGGC 60 ACGCTGTGGG CTCTCGTCTT CCTAGGCATC CTAGTGGGCA TGGTGGTGCC CTCGCCTGCA 120 GGCACCCGTG CCAACAACAC GCTGCTGGAC TCGAGGGGCT GGGGCACCCT GCTGTCCAGG 180 TCTCGCGCGG GGCTAGCTGG AGAGATTGCC GGGGTGAACT GGGAAAGTGG CTATTTGGTG 240 GGGATCAAGC GGCAGCGGAG GCTCTACTGC AACGTGGGCA TCGGCTTTCA CCTCCAGGTG 300 CTCCCCGACG GCCGGATCAG CGGGACCCAC GAGGAGAACC CCTACAGCCT GCTGGAAATT 360 TCCACTGTGG AGCGAGGCGT GGTGAGTCTC TTTGGAGTGA GAAGTGCCCT CTTCGTTGCC 420 ATGAACAGTA AAGGAAGATT GTACGCAACG CCCAGCTTCC AAGAAGAATG CAAGTTCAGA 480 GAAACCCTCC TGCCCAACAA TTACAATGCC TACGAGTCAG ACTTGTACCA AGGGACCTAC 540 ATTGCCCTGA GCAAATACGG ACGGGTAAAG CGGGGCAGCA AGGTGTCCCC GATCATGACT 600 GTCACTCATT TCCTTCCCAG GATCTAA 627。
【0024】配列番号:5 配列の長さ:597 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源生物名:ヒト 配列 ATGTCCCGGG GAGCAGGACG TCTGCAGGGC ACGCTGTGGG CTCTCGTCTT CCTAGGCATC 60 CTAGTGGGCA TGGTGGTGCC CTCGCCTGCA GGCACCCGTG CCAACAACAC GCTGCTGGAC 120 TCGAGGGGCT GGGGCACCCT GCTGTCCAGG TCTCGCGCGG GGCTAGCTGG AGAGATTGCC 180 GGGGTGAACT GGGAAAGTGG CTATTTGGTG GGGATCAAGC GGCAGCGGAG GCTCTACTGC 240 AACGTGGGCA TCGGCTTTCA CCTCCAGGTG CTCCCCGACG GCCGGATCAG CGGGACCCAC 300 GAGGAGAACC CCTACAGCCT GCTGGAAATT TCCACTGTGG AGCGAGGCGT GGTGAGTCTC 360 TTTGGAGTGA GAAGTGCCCT CTTCGTTGCC ATGAACAGTA AAGGAAGATT GTACGCAACG 420 CCCAGCTTCC AAGAAGAATG CAAGTTCAGA GAAACCCTCC TGCCCAACAA TTACAATGCC 480 TACGAGTCAG ACTTGTACCA AGGGACCTAC ATTGCCCTGA GCAAATACGG ACGGGTAAAG 540 CGGGGCAGCA AGGTGTCCCC GATCATGACT GTCACTCATT TCCTTCCCAG GATCTAA 597。
【0025】配列番号:6 配列の長さ:528 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源生物名:ヒト 配列 ATGGTGGTGC CCTCGCCTGC AGGCACCCGT GCCAACAACA CGCTGCTGGA CTCGAGGGGC 60 TGGGGCACCC TGCTGTCCAG GTCTCGCGCG GGGCTAGCTG GAGAGATTGC CGGGGTGAAC 120 TGGGAAAGTG GCTATTTGGT GGGGATCAAG CGGCAGCGGA GGCTCTACTG CAACGTGGGC 180 ATCGGCTTTC ACCTCCAGGT GCTCCCCGAC GGCCGGATCA GCGGGACCCA CGAGGAGAAC 240 CCCTACAGCC TGCTGGAAAT TTCCACTGTG GAGCGAGGCG TGGTGAGTCT CTTTGGAGTG 300 AGAAGTGCCC TCTTCGTTGC CATGAACAGT AAAGGAAGAT TGTACGCAAC GCCCAGCTTC 360 CAAGAAGAAT GCAAGTTCAG AGAAACCCTC CTGCCCAACA ATTACAATGC CTACGAGTCA 420 GACTTGTACC AAGGGACCTA CATTGCCCTG AGCAAATACG GACGGGTAAA GCGGGGCAGC 480 AAGGTGTCCC CGATCATGAC TGTCACTCAT TTCCTTCCCA GGATCTAA 528。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で得られたcH2-5中にクローニングさ
れたcDNAの簡単な制限酵素地図である。略号E、
B、およびXはそれぞれEcoRI、BamHI、およびXhoIを示
す。
【図2】実施例2で得られたpcH2-5中にクローニングさ
れたcDNAの翻訳領域の塩基配列を示す。
【図3】図2の塩基配列から推測されるアミノ酸配列を
示す。
【符号の説明】
図2および図3中の、、およびは3種のポリペプ
チドのそれぞれの翻訳開始点を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/12 C12P 21/02 C 8214−4B // A61K 37/02 ADS 8314−4C (C12P 21/02 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 内藤 健一郎 大阪府箕面市半町3丁目5番A503号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図3における1〜208番目(配列番号:
    1)、11〜208番目(配列番号:2)もしくは34
    〜208番目(配列番号:3)のアミノ酸配列を含有す
    るHST2蛋白質。
  2. 【請求項2】HST2蛋白質をコードする塩基配列を含
    有する組換えDNA。
  3. 【請求項3】HST2蛋白質が請求項1記載のものであ
    る、請求項2記載の組換えDNA。
  4. 【請求項4】図2の1〜627番目(配列番号:4)、
    31〜627番目(配列番号:5)もしくは100〜6
    27番目(配列番号:6)の塩基配列を含有する請求項
    2記載の組換えDNA。
  5. 【請求項5】請求項2,3もしくは4記載の組換えDN
    Aを含有するベクター。
  6. 【請求項6】請求項5記載のベクターで形質転換された
    形質転換体。
  7. 【請求項7】請求項6記載の形質転換体を培養し、培養
    物中にHST2蛋白質を生成蓄積せしめ、これを採取す
    ることを特徴とする該蛋白質の製造法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の方法により製造されたHS
    T2蛋白質。
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