JPH0578183A - 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 - Google Patents
酸化物超電導体複合材料及びその製造法Info
- Publication number
- JPH0578183A JPH0578183A JP3215262A JP21526291A JPH0578183A JP H0578183 A JPH0578183 A JP H0578183A JP 3215262 A JP3215262 A JP 3215262A JP 21526291 A JP21526291 A JP 21526291A JP H0578183 A JPH0578183 A JP H0578183A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxide superconductor
- composite material
- oxide
- superconductor
- hour
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐湿性に優れ、超電導体結晶の一部が分解す
ることがなく、かつ耐温度サイクル性に優れた酸化物超
電導体複合材料を提供する。 【構成】 酸化物超電導体の表面に熱膨張係数が20×
10-6/℃以下の合成樹脂を被覆する。
ることがなく、かつ耐温度サイクル性に優れた酸化物超
電導体複合材料を提供する。 【構成】 酸化物超電導体の表面に熱膨張係数が20×
10-6/℃以下の合成樹脂を被覆する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物超電導体複合材
料及びその製造法に関する。
料及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体は、焼結体あるいは金
属、セラミックス等の基材と複合化されて磁気シールド
材料、磁気浮上体等として用いられている。
属、セラミックス等の基材と複合化されて磁気シールド
材料、磁気浮上体等として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらアルカリ
土類元素を含む酸化物超電導体は耐湿性が悪いという欠
点があった。なかでもBa(バリウム)を含むY(イッ
トリア)系超電導体やTl(タリウム)系超電導体は、
空気中に放置すると超電導体結晶中のBaが空気中の水
分によって活性化され、炭酸ガスと反応して炭酸バリウ
ムに変化し、超電導体結晶の一部が分解する欠点があっ
た。液体窒素冷却〜室温の温度サイクルを受けるとさら
に顕著であり、冷却後室温にさらされる間に表面が結霜
あるいは結露し、この分解がさらに促進される。
土類元素を含む酸化物超電導体は耐湿性が悪いという欠
点があった。なかでもBa(バリウム)を含むY(イッ
トリア)系超電導体やTl(タリウム)系超電導体は、
空気中に放置すると超電導体結晶中のBaが空気中の水
分によって活性化され、炭酸ガスと反応して炭酸バリウ
ムに変化し、超電導体結晶の一部が分解する欠点があっ
た。液体窒素冷却〜室温の温度サイクルを受けるとさら
に顕著であり、冷却後室温にさらされる間に表面が結霜
あるいは結露し、この分解がさらに促進される。
【0004】本発明はかかる欠点のない酸化物超電導体
複合材料及びその製造法を提供することを目的とするも
のである。
複合材料及びその製造法を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の欠点
について種々検討した結果、酸化物超電導体の表面に合
成樹脂(以下樹脂とする)を被覆すれば、耐湿性が改善
でき、また被覆する樹脂として熱膨張係数が20×10
-6/℃以下の樹脂を用いれば熱膨張係数の差によるクラ
ック、はく離等の不具合も回避できることを見い出し本
発明を完成するに至った。
について種々検討した結果、酸化物超電導体の表面に合
成樹脂(以下樹脂とする)を被覆すれば、耐湿性が改善
でき、また被覆する樹脂として熱膨張係数が20×10
-6/℃以下の樹脂を用いれば熱膨張係数の差によるクラ
ック、はく離等の不具合も回避できることを見い出し本
発明を完成するに至った。
【0006】本発明は表面を熱膨張係数が20×10-6
/℃以下の熱膨張係数を有する合成樹脂で被覆してなる
酸化物超電導体複合材料及び酸化物超電導体の表面に熱
膨張係数が20×10-6/℃以下の合成樹脂を被覆した
後、硬化する酸化物超電導体複合材料の製造法に関す
る。
/℃以下の熱膨張係数を有する合成樹脂で被覆してなる
酸化物超電導体複合材料及び酸化物超電導体の表面に熱
膨張係数が20×10-6/℃以下の合成樹脂を被覆した
後、硬化する酸化物超電導体複合材料の製造法に関す
る。
【0007】本発明における酸化物超電導体としては、
アルカリ土類元素を含む酸化物超電導体が対象であり、
例えば、イットリウム又は希土類元素、バリウム、銅の
複合酸化物、ビスマス、アルカリ土類金属、銅、鉛の複
合酸化物、タリウム、アルカリ土類金属、銅、鉛の複合
酸化物等が用いられる。
アルカリ土類元素を含む酸化物超電導体が対象であり、
例えば、イットリウム又は希土類元素、バリウム、銅の
複合酸化物、ビスマス、アルカリ土類金属、銅、鉛の複
合酸化物、タリウム、アルカリ土類金属、銅、鉛の複合
酸化物等が用いられる。
【0008】酸化物超電導体の表面を被覆する樹脂とし
は、熱膨張係数が20×10-6/℃以下の合成樹脂であ
れば特に制限はないが、本発明においてはポリイミド樹
脂を用いることが好ましい。なお熱膨張係数が20×1
0-6/℃を越える樹脂を用いると熱膨張係数の差により
超電導体にクラック、剥離等の欠損が生じるという欠点
が生じる。
は、熱膨張係数が20×10-6/℃以下の合成樹脂であ
れば特に制限はないが、本発明においてはポリイミド樹
脂を用いることが好ましい。なお熱膨張係数が20×1
0-6/℃を越える樹脂を用いると熱膨張係数の差により
超電導体にクラック、剥離等の欠損が生じるという欠点
が生じる。
【0009】被覆する樹脂の厚さは薄いほど好ましく、
例えば0.1mm以下であることが好ましく、0.05
mm以下であれば熱歪が小さくなるのでさらに好まし
い。樹脂の被覆方法については特に制限はなく従来公知
の方法で被覆することができる。
例えば0.1mm以下であることが好ましく、0.05
mm以下であれば熱歪が小さくなるのでさらに好まし
い。樹脂の被覆方法については特に制限はなく従来公知
の方法で被覆することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 実施例1 イットリウム、バリウム及び銅の比率が原子比で1:
2:3となるように純度99.9%以上の酸化イットリ
ウム(信越化学工業製)112.91g、炭酸バリウム
(高純度化学研究所製)394.68g及び酸化銅(高
純度化学研究所製)238.64g秤量し、超電導体用
原料粉とした。
2:3となるように純度99.9%以上の酸化イットリ
ウム(信越化学工業製)112.91g、炭酸バリウム
(高純度化学研究所製)394.68g及び酸化銅(高
純度化学研究所製)238.64g秤量し、超電導体用
原料粉とした。
【0011】次に上記の超電導体用原料粉をプラスチッ
ク製ポット内にジルコニアボール及びメタノールと共に
充てんし、毎分60回転の条件で100時間湿式混合し
た。乾燥後混合物をアルミナ製焼成板の上にのせて大気
中で920℃まで200℃/時間の速度で昇温し、92
0℃で10時間保持した後、100℃/時間の速度で降
温し、ついで乳鉢で粗粉砕した後、上記と同様の条件で
再焼成し、冷却後再度乳鉢で粗粉砕し、さらに粉砕物を
ジルコニア製ポット内にジルコニア製ボールと共に充て
んし、粉砕して平均粒径が3.7μmのイットリウム系
超電導体粉末を得た。
ク製ポット内にジルコニアボール及びメタノールと共に
充てんし、毎分60回転の条件で100時間湿式混合し
た。乾燥後混合物をアルミナ製焼成板の上にのせて大気
中で920℃まで200℃/時間の速度で昇温し、92
0℃で10時間保持した後、100℃/時間の速度で降
温し、ついで乳鉢で粗粉砕した後、上記と同様の条件で
再焼成し、冷却後再度乳鉢で粗粉砕し、さらに粉砕物を
ジルコニア製ポット内にジルコニア製ボールと共に充て
んし、粉砕して平均粒径が3.7μmのイットリウム系
超電導体粉末を得た。
【0012】該超電導体粉末100gにポリビニルブチ
ラール樹脂(和光純薬製、試薬1級)7g、フタル酸エ
ステル(和光純薬製、試薬1級)3.5g及びブタノー
ル(和光純薬製、試薬1級)45gを添加して混合した
後脱溶媒して粘度を20℃で10Pa・s(100ポア
ズ)に調整したスラリーを得た。この後スラリーを厚さ
100μmのポリエステル製フィルム(東レ製)上に供
給し、ドクターブレード法でテープキャスティングし、
乾燥して幅が500mmで、厚さが0.8mmの超電導
体粉末シートaを得た。
ラール樹脂(和光純薬製、試薬1級)7g、フタル酸エ
ステル(和光純薬製、試薬1級)3.5g及びブタノー
ル(和光純薬製、試薬1級)45gを添加して混合した
後脱溶媒して粘度を20℃で10Pa・s(100ポア
ズ)に調整したスラリーを得た。この後スラリーを厚さ
100μmのポリエステル製フィルム(東レ製)上に供
給し、ドクターブレード法でテープキャスティングし、
乾燥して幅が500mmで、厚さが0.8mmの超電導
体粉末シートaを得た。
【0013】ついでシートaを幅250mmに切断した
後、直径が30mmで長さが350mmの鉄製の芯金に
9mmの厚さに巻きつけた。この後ゴム管をかぶせて真
空中で密閉し、さらに100MPaの静水圧を加えて一
体化させた。
後、直径が30mmで長さが350mmの鉄製の芯金に
9mmの厚さに巻きつけた。この後ゴム管をかぶせて真
空中で密閉し、さらに100MPaの静水圧を加えて一
体化させた。
【0014】次にゴム管及び芯金を取り除いた後、ジル
コニア製の焼板に立て、酸素5体積%と窒素95体積%
の混合気流中で500℃まで20℃/時間の速度で昇温
し、ついで930℃まで100℃/時間の速度で昇温
し、930℃で10時間保持した後500℃まで50℃
/時間の速度で降温し、さらに500℃で雰囲気を酸素
に切り替え、500℃で20時間保持した後再び50℃
/時間の速度で降温し、室温まで冷却して酸化物超電導
体を得た。この後該酸化物超電導体をポリイミドワニス
(日立化成工業製、商品名PIQ−L100)に浸漬
し、さらに250℃の温風を2時間吹きつけてポリイミ
ドワニスを乾燥、硬化させ、厚さ6μmのポリイミド樹
脂を被覆した酸化物超電導体複合材料を得た。
コニア製の焼板に立て、酸素5体積%と窒素95体積%
の混合気流中で500℃まで20℃/時間の速度で昇温
し、ついで930℃まで100℃/時間の速度で昇温
し、930℃で10時間保持した後500℃まで50℃
/時間の速度で降温し、さらに500℃で雰囲気を酸素
に切り替え、500℃で20時間保持した後再び50℃
/時間の速度で降温し、室温まで冷却して酸化物超電導
体を得た。この後該酸化物超電導体をポリイミドワニス
(日立化成工業製、商品名PIQ−L100)に浸漬
し、さらに250℃の温風を2時間吹きつけてポリイミ
ドワニスを乾燥、硬化させ、厚さ6μmのポリイミド樹
脂を被覆した酸化物超電導体複合材料を得た。
【0015】得られた酸化物超電導体複合材料をイオン
交換水に浸漬したが、酸化物超電導体複合材料表面の変
色は認められなかった。また別途該酸化物超電導体複合
材料を65℃、95%相対湿度中に1時間放置したが酸
化物超電導体複合材料表面の変色は認められなかった。
交換水に浸漬したが、酸化物超電導体複合材料表面の変
色は認められなかった。また別途該酸化物超電導体複合
材料を65℃、95%相対湿度中に1時間放置したが酸
化物超電導体複合材料表面の変色は認められなかった。
【0016】実施例2 実施例1で得た超電導体粉末100gにポリビニルブチ
ラール樹脂(和光純薬製、試薬1級)7g、フタル酸エ
ステル(和光純薬製、試薬1級)3.5g及びブタノー
ル(和光純薬製、試薬1級)45gを添加して混合した
後脱溶媒して粘度を20℃で10Pa・s(100ポア
ズ)に調整したスラリーを得た。この後スラリーを厚さ
100μmのポリエステル製フィルム(東レ製)上に供
給し、ドクターブレード法でテープキャスティングし、
乾燥して厚さが0.8mmの超電導体粉末シートaを得
た。
ラール樹脂(和光純薬製、試薬1級)7g、フタル酸エ
ステル(和光純薬製、試薬1級)3.5g及びブタノー
ル(和光純薬製、試薬1級)45gを添加して混合した
後脱溶媒して粘度を20℃で10Pa・s(100ポア
ズ)に調整したスラリーを得た。この後スラリーを厚さ
100μmのポリエステル製フィルム(東レ製)上に供
給し、ドクターブレード法でテープキャスティングし、
乾燥して厚さが0.8mmの超電導体粉末シートaを得
た。
【0017】一方上記と同様に実施例1で得た超電導体
粉末75g(75体積%)及び銀粒子(純度99.9
%、粒径2.5μm)40g(25体積%)に上記と同
様のポリビニルブチラール樹脂7.0g及びフタル酸エ
ステル3.5gを添加し、以下上記と同様の方法で厚さ
0.4mmの混合シートb並びに超電導体粉末75gと
鉄合金(日立金属製、商品名YEF50、粒径8.5μ
m)の粒子40gに上記と同様のポリビニルブチラール
樹脂7.0g及びフタル酸エステル3.5gを添加し、
以下上記と同様の方法で厚さ0.5mmの混合シートc
を得た。
粉末75g(75体積%)及び銀粒子(純度99.9
%、粒径2.5μm)40g(25体積%)に上記と同
様のポリビニルブチラール樹脂7.0g及びフタル酸エ
ステル3.5gを添加し、以下上記と同様の方法で厚さ
0.4mmの混合シートb並びに超電導体粉末75gと
鉄合金(日立金属製、商品名YEF50、粒径8.5μ
m)の粒子40gに上記と同様のポリビニルブチラール
樹脂7.0g及びフタル酸エステル3.5gを添加し、
以下上記と同様の方法で厚さ0.5mmの混合シートc
を得た。
【0018】次に上記で得た各シートを双ロールを用い
てシートaは厚さ0.2mmに、混合シートb及び混合
シートcは共に厚さ0.1mmに圧延加工した。ついで
各シートを30cm角に切断した後、寸法が30cm角
で厚さが1mmの鉄合金(日立金属製、商品名YEF5
0)基材上にシートc1枚、シートb1枚及びシートa
5枚の順に積層し、さらにこれらを80℃に加温した
後、10MPaの圧力で貼り合わせた。
てシートaは厚さ0.2mmに、混合シートb及び混合
シートcは共に厚さ0.1mmに圧延加工した。ついで
各シートを30cm角に切断した後、寸法が30cm角
で厚さが1mmの鉄合金(日立金属製、商品名YEF5
0)基材上にシートc1枚、シートb1枚及びシートa
5枚の順に積層し、さらにこれらを80℃に加温した
後、10MPaの圧力で貼り合わせた。
【0019】この後貼り合わせたものをジルコニア製の
焼板にのせ、酸素5体積%と窒素9体積%の混合気流中
で500℃まで20℃/時間の速度で昇温し、ついで9
30℃まで50℃/時間の速度で昇温し、930℃で1
0時間保持した後500℃まで50℃/時間の速度で降
温し、さらに500℃で雰囲気を酸素に切り替え、50
0℃で20時間保持した後再び50℃/時間の速度で降
温し、室温まで冷却して一体化した酸化物超電導体を得
た。以下実施例1と同様の工程を経て厚さ6μmのポリ
イミド樹脂を被覆した酸化物超電導体複合材料を得た。
焼板にのせ、酸素5体積%と窒素9体積%の混合気流中
で500℃まで20℃/時間の速度で昇温し、ついで9
30℃まで50℃/時間の速度で昇温し、930℃で1
0時間保持した後500℃まで50℃/時間の速度で降
温し、さらに500℃で雰囲気を酸素に切り替え、50
0℃で20時間保持した後再び50℃/時間の速度で降
温し、室温まで冷却して一体化した酸化物超電導体を得
た。以下実施例1と同様の工程を経て厚さ6μmのポリ
イミド樹脂を被覆した酸化物超電導体複合材料を得た。
【0020】次に上記で得た酸化物超電導体複合材料を
実施例1と同様にイオン交換水及び65℃、95%相対
湿度中に1時間放置したが、いずれも酸化物超電導体複
合材料表面の変色は認められなかった。また液体窒素温
度〜20℃の温度サイクル試験を10サイクル行った
が、クラックの発生は認められなかった。
実施例1と同様にイオン交換水及び65℃、95%相対
湿度中に1時間放置したが、いずれも酸化物超電導体複
合材料表面の変色は認められなかった。また液体窒素温
度〜20℃の温度サイクル試験を10サイクル行った
が、クラックの発生は認められなかった。
【0021】実施例3 ビスマス、ストロンチウム、カルシウム及び銅の比率が
原子比で2:2:1:2となるように純度99.9%以
上の酸化ビスマス(高純度化学研究所製)685.0
g、炭酸ストロンチウム(高純度化学研究所製)43
4.0g、炭酸カルシウム(高純度化学研究所製)14
7.1g及び酸化第二銅(高純度化学研究所製)23
3.9gを秤量し、以下実施例1と同様の方法で混合、
乾燥した。
原子比で2:2:1:2となるように純度99.9%以
上の酸化ビスマス(高純度化学研究所製)685.0
g、炭酸ストロンチウム(高純度化学研究所製)43
4.0g、炭酸カルシウム(高純度化学研究所製)14
7.1g及び酸化第二銅(高純度化学研究所製)23
3.9gを秤量し、以下実施例1と同様の方法で混合、
乾燥した。
【0022】ついでこれをアルミナ製焼成板の上にのせ
て大気中で820℃まで200℃/時間の速度で昇温
し、820℃で10時間保持した後、200℃/時間の
速度で降温し、これをアルミナ製乳鉢で粗粉砕し、さら
にプラスチック製ポット内にジルコニアボール及び酢酸
エステルと共に充てんし微粉砕した。乾燥後、820℃
で10時間再焼成し、ついでアルミナ製乳鉢で粗粉砕
し、さらにジルコニア製ポット内にジルコニア製ボール
と共に充てんし、粉砕して平均粒径が5.2μmのビス
マス系超電導体粉末を得た。
て大気中で820℃まで200℃/時間の速度で昇温
し、820℃で10時間保持した後、200℃/時間の
速度で降温し、これをアルミナ製乳鉢で粗粉砕し、さら
にプラスチック製ポット内にジルコニアボール及び酢酸
エステルと共に充てんし微粉砕した。乾燥後、820℃
で10時間再焼成し、ついでアルミナ製乳鉢で粗粉砕
し、さらにジルコニア製ポット内にジルコニア製ボール
と共に充てんし、粉砕して平均粒径が5.2μmのビス
マス系超電導体粉末を得た。
【0023】以下実施例1と同様の工程を経て厚さ0.
8mmの超電導体粉末シートa、厚さ0.4mmの混合
シートb及び厚さ0.8mmの混合シートcを得た。こ
れらの各シートを実施例1と同様に双ロールを用いてシ
ートa及びシートcは厚さ0.2mmに、シートbは厚
さ0.1mmに圧延加工後、各シートを30cm角に切
断し、ついで実施例1と同様の鉄合金基材上に実施例1
と同様の方法で積層し、さらに実施例1と同様の条件及
び工程を経て貼り合わせた。
8mmの超電導体粉末シートa、厚さ0.4mmの混合
シートb及び厚さ0.8mmの混合シートcを得た。こ
れらの各シートを実施例1と同様に双ロールを用いてシ
ートa及びシートcは厚さ0.2mmに、シートbは厚
さ0.1mmに圧延加工後、各シートを30cm角に切
断し、ついで実施例1と同様の鉄合金基材上に実施例1
と同様の方法で積層し、さらに実施例1と同様の条件及
び工程を経て貼り合わせた。
【0024】この後貼り合わせたものをジルコニア製の
焼板にのせ、酸素5体積%と窒素95体積%の混合気流
中で500℃まで20℃/時間の速度で昇温し、ついで
850℃まで100℃/時間の温度で昇温し、850℃
で1時間保持し、さらに880℃まで15分間で昇温
し、880℃で10分間保持した後、850℃まで降温
し、850℃で10時間保持した後200℃まで50℃
/時間の速度で降温し、ついで室温まで冷却して一体化
した酸化物超電導体を得た。以下実施例1と同様の工程
を経て厚さ6μmのポリイミド樹脂を被覆した酸化物超
電導体複合材料を得た。
焼板にのせ、酸素5体積%と窒素95体積%の混合気流
中で500℃まで20℃/時間の速度で昇温し、ついで
850℃まで100℃/時間の温度で昇温し、850℃
で1時間保持し、さらに880℃まで15分間で昇温
し、880℃で10分間保持した後、850℃まで降温
し、850℃で10時間保持した後200℃まで50℃
/時間の速度で降温し、ついで室温まで冷却して一体化
した酸化物超電導体を得た。以下実施例1と同様の工程
を経て厚さ6μmのポリイミド樹脂を被覆した酸化物超
電導体複合材料を得た。
【0025】次に上記で得た酸化物超電導体複合材料を
実施例1と同様にイオン交換水及び65℃、95%相対
湿度中に1時間放置したが、いずれも酸化物超電導体複
合材料表面の変色は認められなかった。また実施例2と
同様の温度サイクル試験を行ったが、クラックの発生は
認められなかった。
実施例1と同様にイオン交換水及び65℃、95%相対
湿度中に1時間放置したが、いずれも酸化物超電導体複
合材料表面の変色は認められなかった。また実施例2と
同様の温度サイクル試験を行ったが、クラックの発生は
認められなかった。
【0026】比較例1 実施例1と同様の工程を経て酸化物超電導体を得た。得
られた酸化物超電導体にポリイミド樹脂を被覆せず、実
施例1と同様の耐湿試験を行ったところ酸化物超電導体
の表面が白化した。
られた酸化物超電導体にポリイミド樹脂を被覆せず、実
施例1と同様の耐湿試験を行ったところ酸化物超電導体
の表面が白化した。
【0027】比較例2 実施例2と同様の工程を経て酸化物超電導体を得た。得
られた酸化物超電導体にポリイミド樹脂を被覆せず、実
施例2と同様の温度サイクル試験を行ったところ酸化物
超電導体の表面に微細なクラックが発生した。
られた酸化物超電導体にポリイミド樹脂を被覆せず、実
施例2と同様の温度サイクル試験を行ったところ酸化物
超電導体の表面に微細なクラックが発生した。
【0028】比較例3 実施例3と同様の工程を経て酸化物超電導体を得た。得
られた酸化物超電導体にポリイミド樹脂を被覆せず、実
施例2と同様の温度サイクル試験を行ったところ酸化物
超電導体の表面に微細なクラックが発生した。
られた酸化物超電導体にポリイミド樹脂を被覆せず、実
施例2と同様の温度サイクル試験を行ったところ酸化物
超電導体の表面に微細なクラックが発生した。
【0029】
【発明の効果】本発明になる酸化物超電導体複合材料
は、耐湿性に優れるため超電導体結晶の一部が分解する
ことがなく、耐温度サイクル性にも優れ、工業的に極め
て好適な酸化物超電導体複合材料である。
は、耐湿性に優れるため超電導体結晶の一部が分解する
ことがなく、耐温度サイクル性にも優れ、工業的に極め
て好適な酸化物超電導体複合材料である。
Claims (2)
- 【請求項1】 表面を熱膨張係数が20×10-6/℃以
下の合成樹脂で被覆してなる酸化物超電導体複合材料。 - 【請求項2】 酸化物超電導体の表面に熱膨張係数が2
0×10-6/℃以下の合成樹脂を被覆した後、硬化する
ことを特徴とする酸化物超電導体複合材料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3215262A JPH0578183A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3215262A JPH0578183A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578183A true JPH0578183A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=16669401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3215262A Pending JPH0578183A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0578183A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5751062A (en) * | 1994-12-15 | 1998-05-12 | Hitachi, Ltd. | Cooling device of multi-chip module |
EP1035593A2 (en) * | 1999-03-09 | 2000-09-13 | International Superconductivity Technology Center | Resin impregnated oxide superconductor and process for producing same |
US7046110B2 (en) | 2002-06-12 | 2006-05-16 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | Superconducting magnet made of high-temperature bulk superconductor and process of producing same |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP3215262A patent/JPH0578183A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5751062A (en) * | 1994-12-15 | 1998-05-12 | Hitachi, Ltd. | Cooling device of multi-chip module |
EP1035593A2 (en) * | 1999-03-09 | 2000-09-13 | International Superconductivity Technology Center | Resin impregnated oxide superconductor and process for producing same |
US6413624B1 (en) | 1999-03-09 | 2002-07-02 | International Superconductivity Technology Center | Oxide superconductor and process for producing same |
EP1035593A3 (en) * | 1999-03-09 | 2004-02-25 | International Superconductivity Technology Center | Resin impregnated oxide superconductor and process for producing same |
US7046110B2 (en) | 2002-06-12 | 2006-05-16 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | Superconducting magnet made of high-temperature bulk superconductor and process of producing same |
US8512799B2 (en) | 2002-06-12 | 2013-08-20 | International Superconductivity Technology Center, The Juridical Foundation | Process of producing a superconducting magnet made of a high-temperature bulk superconductor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR880014017A (ko) | 박막 초전도 산화물 필림의 제조방법 | |
JPH0578183A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造法 | |
US8685313B2 (en) | Corrosion-resistant member for semiconductor manufacturing apparatus and method for manufacturing the same | |
CN88102627A (zh) | 超导电路板及其采用的涂料 | |
US4997808A (en) | Superconductive ceramic oxide combination | |
JPH1012938A (ja) | 高温超電導複合体の製造法 | |
JPH01131025A (ja) | 酸化物系超電導材料の製造方法 | |
JPS63233070A (ja) | 超電導セラミツクスの作製方法 | |
WO1989003126A1 (en) | Structure of superconductor wiring and process for its production | |
JPH08116098A (ja) | 酸化物超電導複合体及びその製造法 | |
JPH04314534A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造方法 | |
JPH04349185A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造方法 | |
JPH02120225A (ja) | 超電動セラミックス被膜または薄板の製造方法 | |
JPH04349187A (ja) | 酸化物超電導体複合材料及びその製造方法 | |
EP0329469B1 (en) | Ceramic/distillable binder compositions | |
JPH087674A (ja) | 酸化物超電導複合体の製造法 | |
JP3450955B2 (ja) | 窒化アルミニウム質焼結体の製造方法 | |
JPS59156961A (ja) | アルミナ焼結基板の製造方法 | |
JPH072524A (ja) | ビスマス系酸化物超電導複合体及びその製造法 | |
JP3215390B2 (ja) | 電子部品焼成用セッター及びその製造方法 | |
JPS63190133A (ja) | 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法 | |
RU1651704C (ru) | Способ получени пленок высокотемпературных сверхпроводников | |
JPH0269990A (ja) | セラミック超伝導体配線板の製造方法 | |
CN117735980A (zh) | 一种磁控溅射用bnt靶材及利用热压法制备bnt靶材的方法 | |
JP2002016129A (ja) | 静電チャック |