JPH0578030U - 水晶振動子 - Google Patents

水晶振動子

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JPH0578030U
JPH0578030U JP1681392U JP1681392U JPH0578030U JP H0578030 U JPH0578030 U JP H0578030U JP 1681392 U JP1681392 U JP 1681392U JP 1681392 U JP1681392 U JP 1681392U JP H0578030 U JPH0578030 U JP H0578030U
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JP
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cap
plating layer
crystal
opening
soft metal
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JP1681392U
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Inventor
弘文 山本
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水晶振動子に関し、気密性を維持しながらリ
フローはんだ付け法に起因する周波数ドリフトが起こり
にくくすること。 【構成】 水晶振動子2は、開口部4aを有しかつ内面
に軟質金属メッキ層を有するキャップ4と、キャップ4
内に配置された水晶振動片5と、外周面に軟質金属メッ
キ層を有しかつ開口部4aに圧入されて開口部4aを気
密に封止するための封止部材6と、封止部材6を貫通し
かつ一端が水晶振動片5に固定された1対のリード端子
7とを備えている。キャップ4の軟質金属メッキ層は厚
みが0.3〜5μmに設定されており、この結果、水晶
振動子2をリフロー炉内に配置しても軟質金属メッキ層
からのガス発生量は従来例に比べて少ない。よって、キ
ャップ4内のガス圧は上昇しにくく、水晶振動片5は周
波数ドリフトを起こしにくい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水晶振動子、特に、水晶振動子のキャップと封止部材との封止に関 する。
【0002】
【従来の技術】
水晶振動子は、開口部を有するキャップと、キャップ内に配置された水晶振動 片と、キャップの開口部に圧入されて開口部を気密に封止するための封止部材と 、封止部材を貫通しかつ一端が水晶振動片に固定された1対のリード端子とを主 に備えている。この水晶振動子では、キャップの内面及び封止部材の外周面にそ れぞれ厚さ10μm程度の軟質金属メッキ層が形成されており、封止部材をキャ ップの開口部に圧入したときに、キャップ側のメッキ層と封止部材側のメッキ層 とが密着して開口部の気密封止が達成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の水晶振動子は、例えば、表面実装可能な外装容器に収納してリフロ ーはんだ付け法により所定の回路基板に表面実装される。ところが、リフローは んだ付け法によれば、許容範囲である±5ppmを超える周波数ドリフトが発生 し、水晶振動子の信頼性が低下する。これは、リフローはんだ付け法では水晶振 動子を高温下に置く必要があるため、キャップ内面のメッキ層を形成する軟質金 属が気化して水晶振動子内部に飛散してしまい、キャップ内のガス圧等の内部環 境が変化するためと考えられている。したがって、前記従来の水晶振動子は、リ フローはんだ付け法により他の電子部品等が既に表面実装された回路基板に対し て例えばコテはんだ付け法により別工程で実装されている。
【0004】 なお、キャップ側のメッキ層を軟質金属に変えて他の材料(例えばニッケル) により形成すると、周波数ドリフトは発生しにくくなるが、開口部の気密性を良 好に維持するのが困難になる。 本考案の目的は、水晶振動子において、気密性を維持しつつ、リフローはんだ 付け法を実施しても周波数ドリフトが起こりにくくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の水晶振動子は、開口部を有しかつ内面に軟質金属メッキ層を有するキ ャップと、キャップ内に配置された水晶振動片と、外周面に軟質金属メッキ層を 有しかつキャップの開口部に圧入される封止部材と、封止部材を貫通し、一端が 水晶振動片に接続された1対のリード端子とを備えたものである。この水晶振動 子において、キャップの軟質金属メッキ層は、厚みが0.3〜5μmに設定され ている。
【0006】
【作用】
本考案の水晶振動子は、はんだリフロー炉中のような高温環境下に置かれた場 合に、キャップ側の軟質金属メッキ層の軟質金属が気化して飛散するが、当該軟 質金属メッキ層の厚みが5μm以下に規制されているため、軟質金属によるガス の発生量が小さく、キャップ内の環境が変化しにくい。したがって、水晶振動子 は、リフローはんだ付け法を実施した場合に周波数ドリフトを起こしにくい。ま た、キャップ側の軟質金属メッキ層の厚みが0.3μm以上に設定されているの で、キャップ側及び封止部材側の両軟質金属メッキ層の密着性は損なわれず、開 口部の気密性は良好に維持される。
【0007】
【実施例】
図1に本考案の一実施例が採用された水晶振動装置1を示す。図において、水 晶振動装置1は、本考案の一実施例に係る水晶振動子2と、水晶振動子2を支持 して表面実装に供するための外装容器3とから主に構成されている。 図2及び図3を参照して、水晶振動子2の詳細を説明する。なお、図2は水晶 振動子2の縦断面図であり、図3は図2の気密封止部であるA部の拡大図である 。図において、水晶振動子2は、キャップ4と、水晶振動片5と、封止部材6と 、1対のリード端子7とから主に構成されている。
【0008】 キャップ4は、一端が閉鎖されかつ他端に開口部4aを有する円筒状の部材で あり、例えば洋白製である。このキャップ4の内面全体には、メッキ層8が形成 されている(図3)。メッキ層8は、三層構造であり、キャップ4側から銅メッ キ層9、ニッケルメッキ層10及びはんだメッキ層(軟質金属メッキ層の一例) 11がこの順に積層されている。メッキ層8の厚みは、通常10μm程度に設定 されており、このうち銅メッキ層9及びはんだメッキ層11の厚みがそれぞれ1 μm及び0.3〜5μmに設定されている。そして、ニッケルメッキ層10の厚 みは、はんだメッキ層11の厚みに応じて適宜設定されている。
【0009】 水晶振動片5は、図示しない振動電極を主面に有する音叉型の水晶板であり、 キャップ4内に配置されている。 封止部材6は、外周面が金属製の枠状ステム13と、その内部に配置されたガ ラス等の絶縁体12から構成されている。ステム13は、例えばコバール製であ り、表面全体にメッキ層14を有している(図3)。メッキ層14は、二層構造 であり、ステム13側から順に銅メッキ層15とはんだメッキ層(軟質金属メッ キ層の一例)16とがこの順に積層されている。メッキ層14の厚みは、通常1 0μm程度であり、このうち銅メッキ層15の厚みが1μmに設定されている。
【0010】 この封止部材6は、キャップ4の開口部4aに圧入されており、開口部4aを 気密に封止している。ここでは、キャップ4側のはんだメッキ層11と封止部材 6側のはんだメッキ層16とが密着し、開口部4aの気密性が確保されている。 1対のリード端子7,7は、封止部材6の絶縁体12を気密に貫通しており、 一端が水晶振動片5を挟むように水晶振動片5の主面に形成された振動電極には んだ付けされている。これにより、水晶振動片5はキャップ4内で安定に支持さ れている。
【0011】 このような水晶振動子2の製造方法は、例えば次の通りである。まず、1対の リード端子7,7が貫通した封止部材6を用意し、リード端子7,7の先端に水 晶振動片5を固定する。次に、水晶振動片5を開口部4aからキャップ4内に挿 入し、開口部4aに封止部材6を圧入する。これにより、封止部材6のはんだメ ッキ層16とキャップ4のはんだメッキ層11とが擦り合わさって密着し、開口 部4aが気密に封止される。
【0012】 外装容器3は、概ね直方体状の部材であり、例えば耐熱樹脂製である。外装容 器3の長手方向には、水晶振動子2全体を挿入するための挿入孔20が設けられ ている。外装容器3は、挿入孔20の一端側に凹部21を有している。この凹部 21は、挿入孔20の一端が半月状に開口する開口部22と、水平に設けられた 1対のパット部23,23を有している。
【0013】 外装容器3の図底面の四隅には、それぞれ固定用端子24,24、25,25 が設けられている。挿入孔20の開口部22側に設けられた固定用端子24,2 4は、それぞれ外装容器3内に形成されたリード部26,26によりパット部2 3,23に接続している。固定用端子25,25は、外装容器3を基板上に安定 に固定するためのものである。
【0014】 このような外装容器3には、挿入孔20内に水晶振動子2が挿入され、水晶振 動子2のリード端子7,7がそれぞれ対応するパット部23,23にスポット溶 接されている。これにより、水晶振動子2の水晶振動片5は、固定用端子24, 24に電気的に接続されたことになる。 上述の水晶振動装置1は、外装容器3の固定用端子24,24、25,25に より回路基板の所定部位に表面実装される。外装容器3の表面実装時には、リフ ローはんだ付け法が採用され得る。このはんだ付け法によれば、外装容器3を配 置した回路基板をリフロー炉中に導入することになるので、水晶振動子2が高温 に曝されることになる。しかし、水晶振動子2では、キャップ4のはんだメッキ 層11の厚みが上述の範囲に設定されているため、従来例に比べてはんだメッキ 層11からのガスの発生量が少ない。したがって、キャップ4内のガス圧の変化 による内部環境の変化が発生しにくく、キャップ4内の水晶振動片5は周波数ド リフトを起こしにくい。
【0015】 〔実験例〕 前記水晶振動子2のはんだメッキ層11の厚みを種々に設定し、水晶振動片5 の周波数ドリフト及び開口部4aの気密性を調査した。結果は表1の通りである 。
【0016】
【表1】
【0017】 表1から、はんだメッキ層11の厚みが0.3〜5μmの範囲、特に0.5〜 2μmの範囲であれば水晶振動片5の周波数ドリフトが起こりにくく、また開口 部4aの気密性も良好に維持されることが分かる。 〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、水晶振動片5として音叉型のものを用いたが、水晶振 動片が矩形状や円板状の場合も本考案を同様に実施できる。 (b) 外装容器3の構造や形成方法は、前記実施例に限定されず、種々の変更 が可能である。例えば、リード端子7と固定用端子24,24とを電気的又は機 械的に接続した後に、一面が開口した箱状の容器の外部に固定用端子24,24 が延出するよう水晶振動子2を容器内に収容し、さらに容器内部に樹脂等を充填 してもよい。
【0018】
【考案の効果】
本考案の水晶振動子では、上述のようにキャップ内面の軟質金属メッキ層の厚 みを0.3〜5μmに設定してので、リフローはんだ付け法を実施した場合に、 周波数ドリフトが起こりにくく、しかも気密性が良好に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が採用された水晶振動装置の
分解斜視図。
【図2】前記実施例の縦断面図。
【図3】図2のA部の拡大図。
【符号の説明】
2 水晶振動子 4 キャップ 4a 開口部 5 水晶振動片 6 封止部材 7 リード端子 11,16 はんだメッキ層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を有しかつ内面に軟質金属メッキ層
    を有するキャップと、前記キャップ内に配置された水晶
    振動片と、外周面に軟質金属メッキ層を有しかつ前記キ
    ャップの開口部に圧入される封止部材と、前記封止部材
    を貫通し、一端が前記水晶振動片に接続された1対のリ
    ード端子とを備えた水晶振動子において、 前記キャップの軟質金属メッキ層は、厚みが0.3〜5
    μmに設定されていることを特徴とする水晶振動器。
JP1681392U 1992-03-27 1992-03-27 水晶振動子 Pending JPH0578030U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5186377A (ja) * 1975-01-27 1976-07-28 Seiko Instr & Electronics Suishohatsushinkinoseizoho
JPS5263095A (en) * 1975-11-19 1977-05-25 Seiko Instr & Electronics Ltd Press-in type hermetic seal
JPS5936410A (ja) * 1982-08-24 1984-02-28 Matsushima Kogyo Co Ltd 圧電振動子

Patent Citations (3)

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