JPH057798A - 空気清浄器 - Google Patents
空気清浄器Info
- Publication number
- JPH057798A JPH057798A JP3166732A JP16673291A JPH057798A JP H057798 A JPH057798 A JP H057798A JP 3166732 A JP3166732 A JP 3166732A JP 16673291 A JP16673291 A JP 16673291A JP H057798 A JPH057798 A JP H057798A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dust
- adsorbent
- filter
- air purifier
- resin powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Electrostatic Separation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低騒音・大風量の空気清浄器を提供すること
を目的とする。 【構成】 コロナ放電による粉塵のイオン化部６、７
と、粉塵を捕集するシート状のエレクトレットフィルタ
８と、樹脂粉末と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭
フィルタＡとを有する空気清浄器としたものである。
を目的とする。 【構成】 コロナ放電による粉塵のイオン化部６、７
と、粉塵を捕集するシート状のエレクトレットフィルタ
８と、樹脂粉末と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭
フィルタＡとを有する空気清浄器としたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】一般家庭における集塵や脱臭など
の要望は年々強くなり、たばこの煙や臭い除去、ペット
やトイレの臭い除去、ハウスダストの除去などについて
の要望が、建築物の密閉度の向上や、冷暖房機器の普及
に比例し高まってきている。
の要望は年々強くなり、たばこの煙や臭い除去、ペット
やトイレの臭い除去、ハウスダストの除去などについて
の要望が、建築物の密閉度の向上や、冷暖房機器の普及
に比例し高まってきている。
【０００２】本発明はこのような要請に基づく低圧損，
高効率の空気清浄器に関するものである。
高効率の空気清浄器に関するものである。
【０００３】
【従来の技術】一般に室内や車内で使用されている空気
清浄器は、比較的低濃度の粉塵や臭気を効率良く除去す
る必要であり、ＨＥＰＡフィルタ，静電フィルタ，電気
集塵などの集塵部と、活性炭充填層を組み合わせること
により、実用化されてきている。浄化効率を高めるため
には、ワンパスの効率を高めると共に、風量を高めて循
環を早くすることが重要である。前記方式のなかで低圧
損，高い効率でメインタナンスの簡単な空気清浄器とし
て次のようなものがある。それは、コロナ放電による粉
塵のイオン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクト
レットフィルタと、ハニカム状基材のセル内に破砕した
活性炭等の吸着剤を入れ、かつ前記ハニカム状基材の両
面に不織布を貼り合わせてなる脱臭フィルタから成る空
気清浄器である。
清浄器は、比較的低濃度の粉塵や臭気を効率良く除去す
る必要であり、ＨＥＰＡフィルタ，静電フィルタ，電気
集塵などの集塵部と、活性炭充填層を組み合わせること
により、実用化されてきている。浄化効率を高めるため
には、ワンパスの効率を高めると共に、風量を高めて循
環を早くすることが重要である。前記方式のなかで低圧
損，高い効率でメインタナンスの簡単な空気清浄器とし
て次のようなものがある。それは、コロナ放電による粉
塵のイオン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクト
レットフィルタと、ハニカム状基材のセル内に破砕した
活性炭等の吸着剤を入れ、かつ前記ハニカム状基材の両
面に不織布を貼り合わせてなる脱臭フィルタから成る空
気清浄器である。
【０００４】以下その脱臭フィルタの構成について図７
〜図９を参照しながら説明する。図において、ハニカム
状基材５１は、アルミニウムの薄板やクラフト紙をフェ
ノ−ル系樹脂等で硬化したもので成る蜂の巣状のもので
ある。このフィルタは、ハニカム状基材５１のセル５５
内に吸着剤５２を入れ、両面に不織布５３を、くもの巣
状接着シ−ト５４で接合している。
〜図９を参照しながら説明する。図において、ハニカム
状基材５１は、アルミニウムの薄板やクラフト紙をフェ
ノ−ル系樹脂等で硬化したもので成る蜂の巣状のもので
ある。このフィルタは、ハニカム状基材５１のセル５５
内に吸着剤５２を入れ、両面に不織布５３を、くもの巣
状接着シ−ト５４で接合している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このフィルタ
においては、フィルタ内部の吸着剤５２として通常微粒
子も含まれるので、不織布５３の繊維目付量が多くしな
ければならなくなり、圧損が高くなるという欠点があっ
た。
においては、フィルタ内部の吸着剤５２として通常微粒
子も含まれるので、不織布５３の繊維目付量が多くしな
ければならなくなり、圧損が高くなるという欠点があっ
た。
【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、第１
の目的は、低騒音・大風量の空気清浄器を実現するに当
たって、圧損を低くすることにあり、第２の目的は第１
の目的に加えて、安全性の高い安価な空気清浄器を提供
することにあり、第３の目的はさらに低圧損で低騒音の
空気清浄器を提供することである。
の目的は、低騒音・大風量の空気清浄器を実現するに当
たって、圧損を低くすることにあり、第２の目的は第１
の目的に加えて、安全性の高い安価な空気清浄器を提供
することにあり、第３の目的はさらに低圧損で低騒音の
空気清浄器を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために本発明の空気清浄器は、コロナ放電による粉塵
のイオン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレ
ットフィルタと、樹脂粉末と吸着剤を混合し融着して成
型した脱臭フィルタを有しており、第２の目的を達成す
るために、粉塵を捕集する折り込み形のメルトブロ−ン
エレクトレットフィルタと、樹脂粉末と吸着剤を混合し
融着して成型した脱臭フィルタを有するものである。ま
た、第３の目的を達成するために、コロナ放電による粉
塵のイオン化部と、粉塵を捕集する巻回式フィルム電極
と、樹脂粉末と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭フ
ィルタを有している。
るために本発明の空気清浄器は、コロナ放電による粉塵
のイオン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレ
ットフィルタと、樹脂粉末と吸着剤を混合し融着して成
型した脱臭フィルタを有しており、第２の目的を達成す
るために、粉塵を捕集する折り込み形のメルトブロ−ン
エレクトレットフィルタと、樹脂粉末と吸着剤を混合し
融着して成型した脱臭フィルタを有するものである。ま
た、第３の目的を達成するために、コロナ放電による粉
塵のイオン化部と、粉塵を捕集する巻回式フィルム電極
と、樹脂粉末と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭フ
ィルタを有している。
【０００８】
【作用】本発明は上記の第１の構成により、樹脂粉末を
吸着剤の表面にまぶし、その樹脂を溶かして接着，成型
する乾式法なので、大きな吸着剤の粒を使った成型がで
き、ガスの拡散も早いので、肉厚にしても性能が落ちな
いため、大物の成型が可能となると共に、脱臭フィルタ
の容積当たりの重量が大きくできるので、厚み小さくて
もよく圧損が小さい空気清浄器を得ることができる。ま
た、第２の構成により、メルトブロ−ン製法による極細
繊維を使い、またエレクトレット加工を施すと共に、折
り込み形にし面積が広いので、コロナ放電による粉塵の
イオン化部がなくても低圧損で集塵効率も高い。したが
って、高電圧による危険を伴う恐れもない空気清浄器を
得ることができる。。さらに第３の構成により、巻回式
フィルム電極に集塵するので、フィルタ方式に比べて極
めて低圧損であり、集塵効率が高く、低騒音の空気清浄
器を得ることができる。
吸着剤の表面にまぶし、その樹脂を溶かして接着，成型
する乾式法なので、大きな吸着剤の粒を使った成型がで
き、ガスの拡散も早いので、肉厚にしても性能が落ちな
いため、大物の成型が可能となると共に、脱臭フィルタ
の容積当たりの重量が大きくできるので、厚み小さくて
もよく圧損が小さい空気清浄器を得ることができる。ま
た、第２の構成により、メルトブロ−ン製法による極細
繊維を使い、またエレクトレット加工を施すと共に、折
り込み形にし面積が広いので、コロナ放電による粉塵の
イオン化部がなくても低圧損で集塵効率も高い。したが
って、高電圧による危険を伴う恐れもない空気清浄器を
得ることができる。。さらに第３の構成により、巻回式
フィルム電極に集塵するので、フィルタ方式に比べて極
めて低圧損であり、集塵効率が高く、低騒音の空気清浄
器を得ることができる。
【０００９】
【実施例】以下本発明の第１の実施例について図面を参
照しながら説明する。図１、図２において、１は空気清
浄器の空気吸い込み口、２は空気吹き出し口、３はコン
トロ−ル部、４はフィルタをセットする治具、Ａは治具
４により図１のようにセットされる樹脂粉末と吸着剤を
混合し融着して成型した脱臭フィルタ、５は空気中の大
きい粉塵を除去するプレフィルタ、６は小さな粉塵をイ
オン化するコロナ放電のための放電線であり、陽極とな
り、対向電極板７とともコロナ放電による粉塵のイオン
化部を構成している。８は粉塵を捕集するシ−ト状のエ
レクトレットフィルタ、９はモ−タ、１０はシロッコフ
ァンよりなるファン部、１１は空気の流路、１２は空気
清浄器のボディである。
照しながら説明する。図１、図２において、１は空気清
浄器の空気吸い込み口、２は空気吹き出し口、３はコン
トロ−ル部、４はフィルタをセットする治具、Ａは治具
４により図１のようにセットされる樹脂粉末と吸着剤を
混合し融着して成型した脱臭フィルタ、５は空気中の大
きい粉塵を除去するプレフィルタ、６は小さな粉塵をイ
オン化するコロナ放電のための放電線であり、陽極とな
り、対向電極板７とともコロナ放電による粉塵のイオン
化部を構成している。８は粉塵を捕集するシ−ト状のエ
レクトレットフィルタ、９はモ−タ、１０はシロッコフ
ァンよりなるファン部、１１は空気の流路、１２は空気
清浄器のボディである。
【００１０】ここでフィルタについて詳しく説明する。
エレクトレットフィルタ８は厚さ約１０μｍ，幅約３８
μｍのエレクトレット化したポリプロピレン繊維の不織
布で、目付量約１５０ｇ／ｍ2である。寸法は横４５４
ｍｍ×縦３０２ｍｍである。
エレクトレットフィルタ８は厚さ約１０μｍ，幅約３８
μｍのエレクトレット化したポリプロピレン繊維の不織
布で、目付量約１５０ｇ／ｍ2である。寸法は横４５４
ｍｍ×縦３０２ｍｍである。
【００１１】脱臭フィルタＡは図３に示すように、樹脂
の微粉末２１を吸着剤の表面にまぶし、その樹脂を溶か
して接着，金型で成型することによって得られる。この
目のピッチと肉厚、フィルタの厚みは脱臭フィルタＡの
性能を大きく作用する。つまり使用する吸着剤の量，必
要とする脱臭性能と許される圧損とで最適な寸法を設定
する。一般的にピッチは５ｍｍ〜１５ｍｍ、肉厚は１ｍ
ｍ〜４ｍｍ、厚みは３ｍｍ〜２０ｍｍが望ましい。吸着
剤としては、活性炭，ゼオライト，シリカゲル，活性ア
ルミナなどを１種あるいは２種以上を選んで使う。吸着
剤の粒子サイズは、２４ｍｅｓｈ以下のものが望ましい
が、ここでは３００μｍ以下で比表面積約１１００ｍ2
／ｇ（ＢＥＴ法）の椰子殻活性炭を使用した。また、樹
脂としてはポリエチレン，ポリプロピレン，ＡＢＳ，Ｐ
ＥＴ，ナイロン，ＰＢＴ，アクリル樹脂などが使える
が、ここではポリエチレンの微粉末を椰子殻活性炭 約
７５重量部に対し約２５重量部を混合した。その後金型
で所定の寸法に成型し、約１５０℃でポリエチレンを溶
かした後冷却して、活性炭の微粒子を接着固化した。成
型した脱臭フィルタＡは、ピッチ約７．５ｍｍ，肉厚約
２．５ｍｍ，厚み約７．５ｍｍ、全体寸法は横４５４ｍ
ｍ×縦３０２ｍｍとした。また活性炭の目付量は１枚当
たり約１２７ｇであった。ここではこれを２枚重ねて使
った。そしてこのうちの１枚をりんご酸１４重量部，硫
酸第一鉄６重量部の溶液に浸漬し、乾燥した。このフィ
ルタは約２０重量％のりんご酸＋硫酸第一鉄が添着され
ている。その後、さらにアニリンを約４重量％添着され
るように、アニリンガスを吸着させた。また、もう一枚
のフィルタにもアニリンを約８重量％添着した。このよ
うにして得られた脱臭フィルタＡの、樹脂を除く吸着剤
の量は約３００ｇである。また、この脱臭フィルタＡの
導電率は２〜３ＫΩ／３０cmであり、静電集塵時の電極
を兼ね、エレクトレットフィルタ８の帯電を強化してい
る。
の微粉末２１を吸着剤の表面にまぶし、その樹脂を溶か
して接着，金型で成型することによって得られる。この
目のピッチと肉厚、フィルタの厚みは脱臭フィルタＡの
性能を大きく作用する。つまり使用する吸着剤の量，必
要とする脱臭性能と許される圧損とで最適な寸法を設定
する。一般的にピッチは５ｍｍ〜１５ｍｍ、肉厚は１ｍ
ｍ〜４ｍｍ、厚みは３ｍｍ〜２０ｍｍが望ましい。吸着
剤としては、活性炭，ゼオライト，シリカゲル，活性ア
ルミナなどを１種あるいは２種以上を選んで使う。吸着
剤の粒子サイズは、２４ｍｅｓｈ以下のものが望ましい
が、ここでは３００μｍ以下で比表面積約１１００ｍ2
／ｇ（ＢＥＴ法）の椰子殻活性炭を使用した。また、樹
脂としてはポリエチレン，ポリプロピレン，ＡＢＳ，Ｐ
ＥＴ，ナイロン，ＰＢＴ，アクリル樹脂などが使える
が、ここではポリエチレンの微粉末を椰子殻活性炭 約
７５重量部に対し約２５重量部を混合した。その後金型
で所定の寸法に成型し、約１５０℃でポリエチレンを溶
かした後冷却して、活性炭の微粒子を接着固化した。成
型した脱臭フィルタＡは、ピッチ約７．５ｍｍ，肉厚約
２．５ｍｍ，厚み約７．５ｍｍ、全体寸法は横４５４ｍ
ｍ×縦３０２ｍｍとした。また活性炭の目付量は１枚当
たり約１２７ｇであった。ここではこれを２枚重ねて使
った。そしてこのうちの１枚をりんご酸１４重量部，硫
酸第一鉄６重量部の溶液に浸漬し、乾燥した。このフィ
ルタは約２０重量％のりんご酸＋硫酸第一鉄が添着され
ている。その後、さらにアニリンを約４重量％添着され
るように、アニリンガスを吸着させた。また、もう一枚
のフィルタにもアニリンを約８重量％添着した。このよ
うにして得られた脱臭フィルタＡの、樹脂を除く吸着剤
の量は約３００ｇである。また、この脱臭フィルタＡの
導電率は２〜３ＫΩ／３０cmであり、静電集塵時の電極
を兼ね、エレクトレットフィルタ８の帯電を強化してい
る。
【００１２】上記構成において空気清浄器の動作を説明
すると、ファン部１０の回転により、空気吸い込み口１
より吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉
塵を除去される。続いて放電線６のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、集塵フィルタ８に捕え
られる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭フィルタＡ
で吸着され、浄化された空気が空気吹き出し口２より出
ていく。
すると、ファン部１０の回転により、空気吸い込み口１
より吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉
塵を除去される。続いて放電線６のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、集塵フィルタ８に捕え
られる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭フィルタＡ
で吸着され、浄化された空気が空気吹き出し口２より出
ていく。
【００１３】次に、本発明の第２の実施例について図
４，図５を参照しながら説明する。図において、メルト
ブローンエレクトレットフィルタ３１と脱臭フィルタＡ
は、治具４により図のようにセットされる。この実施例
においては粉塵をイオン化する放電線、電極板はない。
メルトブローンエレクトレットフィルタ３１はメルトブ
ロ−ン製法で作られた直径が２〜３μｍと極細で、かつ
エレクトレット化されたポリプロピレン繊維の不織布で
あり、かつ図５に示すように、高さ２５ｍｍ，ピッチ
５．５ｍｍに折り込み形に加工し、周囲を厚手の不織布
の枠板３２で形決めしてある。不織布の目付は約６０ｇ
／ｍ2である。寸法は横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍであ
る。脱臭フィルタＡおよびその他の構成は第１の実施例
と同じである。 上記構成において空気清浄器の動作を
説明すると、シロッコファンよりなるファン部１０の回
転により、空気吸い込み口１より吸引された空気は、ま
ずプレフィルタ５で大きい粉塵を除去する。続いて極細
繊維のフィルタ効果と、エレクトレット効果により細か
い埃や、煙がメルトブローンエレクトレットフィルタ３
１に捕らえられる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭
フィルタＡで吸着され、浄化された空気が空気吹き出し
口２より出ていく。
４，図５を参照しながら説明する。図において、メルト
ブローンエレクトレットフィルタ３１と脱臭フィルタＡ
は、治具４により図のようにセットされる。この実施例
においては粉塵をイオン化する放電線、電極板はない。
メルトブローンエレクトレットフィルタ３１はメルトブ
ロ−ン製法で作られた直径が２〜３μｍと極細で、かつ
エレクトレット化されたポリプロピレン繊維の不織布で
あり、かつ図５に示すように、高さ２５ｍｍ，ピッチ
５．５ｍｍに折り込み形に加工し、周囲を厚手の不織布
の枠板３２で形決めしてある。不織布の目付は約６０ｇ
／ｍ2である。寸法は横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍであ
る。脱臭フィルタＡおよびその他の構成は第１の実施例
と同じである。 上記構成において空気清浄器の動作を
説明すると、シロッコファンよりなるファン部１０の回
転により、空気吸い込み口１より吸引された空気は、ま
ずプレフィルタ５で大きい粉塵を除去する。続いて極細
繊維のフィルタ効果と、エレクトレット効果により細か
い埃や、煙がメルトブローンエレクトレットフィルタ３
１に捕らえられる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭
フィルタＡで吸着され、浄化された空気が空気吹き出し
口２より出ていく。
【００１４】次に、本発明の第３の実施例について図６
を参照しながら説明する。空気清浄器は、大きく分ける
と三つの部分から成っている。まず一つは、小さな粉塵
をイオン化するコロナ放電のための放電線４１（陽極）
と、その対向電極板４２からなるイオン化部である。次
に、集塵電極４３とその対向電極４４、そしてそれらを
絶縁するフィルム４５と４６からなる巻回式フィルム電
極である。なお集塵電極４３と対向電極４４はアルミ箔
で、フィルム４５と４６はポリエチレンで作られてい
る。この巻回式フィルム電極よりなる集塵部の寸法は横
４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍ×奥行き６０ｍｍとした。さ
らに、脱臭フィルタＡからなる脱臭部を有するものであ
る。なお、空気清浄器の基本的構成は第１の実施例と同
じである。図中、４７はファンであるが、ここではクロ
スフロ−ファンを使った。
を参照しながら説明する。空気清浄器は、大きく分ける
と三つの部分から成っている。まず一つは、小さな粉塵
をイオン化するコロナ放電のための放電線４１（陽極）
と、その対向電極板４２からなるイオン化部である。次
に、集塵電極４３とその対向電極４４、そしてそれらを
絶縁するフィルム４５と４６からなる巻回式フィルム電
極である。なお集塵電極４３と対向電極４４はアルミ箔
で、フィルム４５と４６はポリエチレンで作られてい
る。この巻回式フィルム電極よりなる集塵部の寸法は横
４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍ×奥行き６０ｍｍとした。さ
らに、脱臭フィルタＡからなる脱臭部を有するものであ
る。なお、空気清浄器の基本的構成は第１の実施例と同
じである。図中、４７はファンであるが、ここではクロ
スフロ−ファンを使った。
【００１５】上記構成において空気清浄器の動作を説明
すると、ファン４７の回転により、空気吸い込み口１よ
り吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉塵
が除去される。続いて放電線４１のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、巻回された集塵電極４
３に捕らえられる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭
フィルタＡで吸着され、浄化された空気が空気吹き出し
口２より出ていく。
すると、ファン４７の回転により、空気吸い込み口１よ
り吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉塵
が除去される。続いて放電線４１のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、巻回された集塵電極４
３に捕らえられる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭
フィルタＡで吸着され、浄化された空気が空気吹き出し
口２より出ていく。
【００１６】次に上記第１、２、３の実施例の空気清浄
器と、従来の空気清浄器の特性を比較した。従来の空気
清浄器としては、集塵部は第１の実施例と同じくイオン
化部とエレクトレットフィルタからなり、脱臭フィルタ
としては図７〜図９に示すフィルタからなるものであ
る。脱臭フィルタｃにおいては、クラフト紙のセルの寸
法ｌは１２ｍｍ、厚さｃは７ｍｍ、また吸着剤５２は６
ｍｅｓｈ〜１２ｍｅｓｈ（約４ｍｍ〜２ｍｍ）の、アル
デヒド用，アンモニア用，硫黄化合物系用及び炭化水素
用の４種の破砕炭３００ｇを用いた。また不織布５３は
ポリエステル，アクリル，ＰＰ，ＰＥなどの熱可塑性樹
脂から成り、導伝処理を施した繊維状不織布で、目付重
量３０ｇ／ｍ2のものを使用した。くもの巣状接着シ−
ト５４は目付重量１６ｇ／ｍ2のナイロン製を使い、フ
ィルタの寸法は４５４ｍｍ×３０２ｍｍの大きさにし
た。
器と、従来の空気清浄器の特性を比較した。従来の空気
清浄器としては、集塵部は第１の実施例と同じくイオン
化部とエレクトレットフィルタからなり、脱臭フィルタ
としては図７〜図９に示すフィルタからなるものであ
る。脱臭フィルタｃにおいては、クラフト紙のセルの寸
法ｌは１２ｍｍ、厚さｃは７ｍｍ、また吸着剤５２は６
ｍｅｓｈ〜１２ｍｅｓｈ（約４ｍｍ〜２ｍｍ）の、アル
デヒド用，アンモニア用，硫黄化合物系用及び炭化水素
用の４種の破砕炭３００ｇを用いた。また不織布５３は
ポリエステル，アクリル，ＰＰ，ＰＥなどの熱可塑性樹
脂から成り、導伝処理を施した繊維状不織布で、目付重
量３０ｇ／ｍ2のものを使用した。くもの巣状接着シ−
ト５４は目付重量１６ｇ／ｍ2のナイロン製を使い、フ
ィルタの寸法は４５４ｍｍ×３０２ｍｍの大きさにし
た。
【００１７】１．脱臭性能
(1) １ｍ3の密閉箱中でたばこ（セブンスタ−）を１本
自然燃焼させた後、実施例と比較例の空気清浄器をそれ
ぞれ運転し、箱中のガス濃度をＦＩＤ検出器付きガスク
ロマトグラフィで分析し、減衰曲線を求めた。その結
果、１０分の１に減衰する時間はいずれも１０分以内で
あり、非常に早かった。
自然燃焼させた後、実施例と比較例の空気清浄器をそれ
ぞれ運転し、箱中のガス濃度をＦＩＤ検出器付きガスク
ロマトグラフィで分析し、減衰曲線を求めた。その結
果、１０分の１に減衰する時間はいずれも１０分以内で
あり、非常に早かった。
【００１８】(2) また、たばこ喫煙者の居間でそれぞれ
の空気清浄器を１年間使用した後に、(1) と同じ方法で
１０分間測定を行ったところ、全て８０％以上の除去率
であり、まだ十分に脱臭能力があることが分かった。
の空気清浄器を１年間使用した後に、(1) と同じ方法で
１０分間測定を行ったところ、全て８０％以上の除去率
であり、まだ十分に脱臭能力があることが分かった。
【００１９】２．圧損，騒音，集塵性能
圧損の評価は集塵部と脱臭部を合わせたものを、風速４
５ｃｍ／ｓｅｃで測定した。騒音と塵埃捕集率は、それ
ぞれの空気清浄器について風量３ｍ3／ｍｉｎで測定し
た。
５ｃｍ／ｓｅｃで測定した。騒音と塵埃捕集率は、それ
ぞれの空気清浄器について風量３ｍ3／ｍｉｎで測定し
た。
【００２０】その結果を次に示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】（表１）から明からなように、本発明の空
気清浄器はいずれも比較例の空気清浄器よりも圧損が低
く、低騒音である。特に、巻回式フィルム電極による集
塵の実施例３においては、圧損が極めて低いために、音
の小さいクロスフロ−ファンが使えるのでその効果が著
しい。また実施例２においては高電圧のイオン化部がな
いので、安全性が高く、さらに安価に空気清浄器を構成
することができる。
気清浄器はいずれも比較例の空気清浄器よりも圧損が低
く、低騒音である。特に、巻回式フィルム電極による集
塵の実施例３においては、圧損が極めて低いために、音
の小さいクロスフロ−ファンが使えるのでその効果が著
しい。また実施例２においては高電圧のイオン化部がな
いので、安全性が高く、さらに安価に空気清浄器を構成
することができる。
【００２３】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集するシ−ト状エレクトレットフィルタと、樹脂
粉末と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭フィルタを
有するので、乾式の成型により比較的大きな粒子の吸着
剤を多量に使え、かつ拡散も良いので脱臭性能に優れ、
肉厚にしても性能が落ちないため、大物の成型が可能と
なると共に、脱臭フィルタの容積当たりの重量が大きく
できるので、厚みを小さくてもよく圧損が小さい空気清
浄器を得ることができる。
明によれば、コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集するシ−ト状エレクトレットフィルタと、樹脂
粉末と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭フィルタを
有するので、乾式の成型により比較的大きな粒子の吸着
剤を多量に使え、かつ拡散も良いので脱臭性能に優れ、
肉厚にしても性能が落ちないため、大物の成型が可能と
なると共に、脱臭フィルタの容積当たりの重量が大きく
できるので、厚みを小さくてもよく圧損が小さい空気清
浄器を得ることができる。
【００２４】また、粉塵を捕集する折り込み形のメルト
ブロ−ンエレクトレットフィルタと、樹脂粉末と吸着剤
を混合し融着して成型した脱臭フィルタを有したもの
で、折り込み形で面積が広いので、コロナ放電による粉
塵のイオン化部がなくても低圧損で集塵効率も高く、し
たがって、高電圧による危険を伴う恐れもない空気清浄
器を得ることができる。
ブロ−ンエレクトレットフィルタと、樹脂粉末と吸着剤
を混合し融着して成型した脱臭フィルタを有したもの
で、折り込み形で面積が広いので、コロナ放電による粉
塵のイオン化部がなくても低圧損で集塵効率も高く、し
たがって、高電圧による危険を伴う恐れもない空気清浄
器を得ることができる。
【００２５】さらに、コロナ放電による粉塵のイオン化
部と、粉塵を捕集する巻回式フィルム電極と、樹脂粉末
と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭フィルタを有
し、巻回式フィルム電極に集塵するので、フィルタ方式
に比べて極めて低圧損であり、集塵効率が高く、低騒音
の空気清浄器を得ることができる。
部と、粉塵を捕集する巻回式フィルム電極と、樹脂粉末
と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭フィルタを有
し、巻回式フィルム電極に集塵するので、フィルタ方式
に比べて極めて低圧損であり、集塵効率が高く、低騒音
の空気清浄器を得ることができる。
【図１】本発明の第１の実施例における空気清浄器の主
要縦断面図
要縦断面図
【図２】本発明の第１の実施例における空気清浄器の斜
視図
視図
【図３】本発明の第１〜３の実施例における脱臭フィル
タの一部拡大平面図
タの一部拡大平面図
【図４】本発明の第２の実施例における空気清浄器の主
要縦断面図
要縦断面図
【図５】第２の実施例のメルトブロ−ンエレクトレット
フィルタの斜視図
フィルタの斜視図
【図６】本発明の第３の実施例における空気清浄器の主
要構成図
要構成図
【図７】従来の脱臭フィルタの基本構成を示す断面図
【図８】図７のＤ部の脱臭フィルタの一部拡大断面図
【図９】従来の脱臭フィルタにおけるハニカム状基材の
一部拡大斜視図
一部拡大斜視図
６，４１ 放電線
７，４２ 対向電極
８ エレクトレットフィルタ
２１ 立体編み物
３１ メルトブロ−ンエレクトレットフィルタ
４３ 集塵電極
Ａ 脱臭フィルタ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所
Ｂ０３Ｃ 3/02 Ｂ 8925−4Ｄ
// Ｂ０３Ｃ 3/28 8925−4Ｄ
Claims (3)
- 【請求項１】コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集するシ−ト状エレクトレットフィルタと、樹脂
粉末と吸着剤を混合し融着して成型した脱臭フィルタを
有する空気清浄器。 - 【請求項２】粉塵を捕集する折り込み形のメルトブロ−
ンエレクトレットフィルタと、樹脂粉末と吸着剤を混合
し融着して成型した脱臭フィルタを有する空気清浄器。 - 【請求項３】コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集する巻回式フィルム電極と、樹脂粉末と吸着剤
を混合し融着して成型した脱臭フィルタを有する空気清
浄器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3166732A JPH057798A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空気清浄器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3166732A JPH057798A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空気清浄器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH057798A true JPH057798A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15836724
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3166732A Pending JPH057798A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空気清浄器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH057798A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11504565A (ja) * | 1995-05-08 | 1999-04-27 | グットマン，ルドルフ | 空気清浄装置 |
| WO2005021160A1 (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Daikin Industries, Ltd. | ガス処理装置 |
| CN107530714A (zh) * | 2015-06-18 | 2018-01-02 | 三菱电机株式会社 | 放电单元以及空调装置 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3166732A patent/JPH057798A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11504565A (ja) * | 1995-05-08 | 1999-04-27 | グットマン，ルドルフ | 空気清浄装置 |
| WO2005021160A1 (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Daikin Industries, Ltd. | ガス処理装置 |
| KR100745952B1 (ko) * | 2003-08-29 | 2007-08-02 | 다이킨 고교 가부시키가이샤 | 가스처리장치 |
| US7332020B2 (en) | 2003-08-29 | 2008-02-19 | Daikin Industries, Ltd. | Gas treating device |
| AU2004268857B2 (en) * | 2003-08-29 | 2008-07-03 | Daikin Industries, Ltd. | Gas treating device |
| AU2004268857B8 (en) * | 2003-08-29 | 2008-11-13 | Daikin Industries, Ltd. | Gas treating device |
| CN107530714A (zh) * | 2015-06-18 | 2018-01-02 | 三菱电机株式会社 | 放电单元以及空调装置 |
| CN107530714B (zh) * | 2015-06-18 | 2020-10-30 | 三菱电机株式会社 | 放电单元以及空调装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5132854B2 (ja) | 起伏状層によるチャネルフロー濾過媒体 | |
| CA2903750C (en) | Improved filter media for active field polarized media air cleaner | |
| US20210276021A1 (en) | Filter Media For Active Field Polarized Media Air Cleaner | |
| WO2001064349A1 (fr) | Appareil depoussiereur et appareil de climatisation | |
| JP2925625B2 (ja) | 空気浄化フィルター | |
| US11452960B2 (en) | Corrugated filtration media for polarizing air cleaner | |
| JPH05245325A (ja) | 空気浄化用フィルタ | |
| JP5201917B2 (ja) | 空気清浄機 | |
| JP2753497B2 (ja) | 空気浄化フィルターエレメント | |
| JPH057798A (ja) | 空気清浄器 | |
| JP2003211023A (ja) | 集塵エレメント | |
| JPH08281030A (ja) | 空気清浄用フィルターシート | |
| JPH04122367A (ja) | 空気清浄器 | |
| KR102428401B1 (ko) | 재생 가능한 정전 필터, 정전 필터 재생 시스템 및 정전 필터 재생 시스템을 구비한 공기 청정기 | |
| JP2782988B2 (ja) | 空気清浄器 | |
| CN1031244C (zh) | 香烟烟雾净化装置 | |
| JP2769238B2 (ja) | 空気浄化用フィルタ | |
| JPH0117378B2 (ja) | ||
| JP2936427B2 (ja) | 複合吸着剤 | |
| JPH0584421A (ja) | 空気清浄器 | |
| JPS6159767B2 (ja) | ||
| CN208253767U (zh) | 一种带静电的新风净化箱 | |
| JP2012152754A (ja) | 集塵フィルタ、集塵フィルタの製造方法、及び空気清浄機 | |
| CN108758895A (zh) | 一种具有香薰功能的空气净化器 | |
| JP2513112Y2 (ja) | 循環型暖房器 |