JPH0577883A - 浮屋根タンクの非常用排水装置 - Google Patents

浮屋根タンクの非常用排水装置

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JPH0577883A
JPH0577883A JP3260544A JP26054491A JPH0577883A JP H0577883 A JPH0577883 A JP H0577883A JP 3260544 A JP3260544 A JP 3260544A JP 26054491 A JP26054491 A JP 26054491A JP H0577883 A JPH0577883 A JP H0577883A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 浮屋根喫水線の上方に浮屋根のデッキが位置
する浮屋根タンクに取付ける非常用排水装置を、簡便、
かつ、安価でメンテナンス容易にし、デッキ上に溜る液
の排出とタンク内の貯液揮発防止を確実にする。 【構成】 浮屋根喫水線7の上方にある浮屋根1のデッ
キ6にそのデッキ6を貫通してタンク内の貯液2に至る
排水管8を設け、その排水管8上端部に排水管8から流
出するベーパー11を遮断する浮子12を設置し、その
浮子12にはデッキ6上に溜った液に浮かんだ浮子12
を元の排水管8上端部に復帰させる重錘付案内部材13
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タンク内の貯液に浮
かんだ浮屋根のデッキが浮屋根喫水線の上方に位置する
浮屋根、例えば、ダブルデッキ構造の浮屋根や筒状フロ
ート体上にデッキシートを敷設したパイプフロートデッ
キ構造等の浮屋根に取付ける浮屋根タンクの非常用排水
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浮屋根タンクは、タンク内の貯液揮発防
止やタンク内の貯液に雨水混入防止を図って、有底筒体
状のタンク内を上下する貯液面に浮屋根を浮かべてい
る。浮屋根には、外周にリング状フロートを浮かべ、そ
のフロート内側の浮屋根喫水線の下方に一枚のデッキ板
を取付けたシングルデッキ構造や、浮屋根喫水線の上方
に上のデッキ板が位置するように二枚のデッキ板を設け
たダブルデッキ構造、固定屋根付タンク内に多数のパイ
プフロートを浮かべ、浮屋根喫水線から上に離れたパイ
プフロート上に薄いデッキシートを敷設したパイプフロ
ートデッキ構造(特公昭53−2204号公報)等が知
られている。シングルデッキ構造やダブルデッキ構造の
浮屋根には、浮屋根のデッキ上に溜る雨水を常にタンク
外部へ排水するルーフドレン装置と、そのルーフドレン
装置の故障時やルーフドレン装置の排水能力以上の降雨
時に、浮屋根の沈没防止を図ってデッキ上に溜った水を
タンク内の貯液に排水する非常用排水装置を設けてい
る。また、固定屋根付タンク内に設けるパイプフロート
デッキ構造の浮屋根には、固定屋根によってタンク頂部
を覆われているのでタンク内に雨水浸入の恐れがなく、
デッキ上に溜る水蒸気の結露水等の排水を主とするの
で、ルーフドレン装置を設けることなく、非常用排水装
置のみを設けていることが多い。
【0003】シングルデッキ構造のように浮屋根喫水線
の下方にデッキ板がある浮屋根に非常用排水装置を取付
ける場合には、非常用排水装置の排水入口となる排水管
上部からタンク内の貯液がデッキ上に溢れないように、
排水管上端部を蓋板で閉止したり、実開昭51−451
15号公報考案のようにフロート逆止弁を取付けてい
た。また、ダブルデッキ構造のように浮屋根喫水線の上
方にデッキ板がある浮屋根に非常用排水装置を取付ける
場合には、非常用排水装置の排水管上部からデッキ上に
タンク内の貯液が溢れる心配はないので溢流防止をする
ことなく、タンク内の貯液から排水管を通ってタンク外
部に揮発流出しようとするベーパーを遮断するシールの
みが排水管上部に取付けられており、そのシールの構造
としては、例えば、水でシールする第4図の水溜めやフ
ロート逆止弁を用いる実公昭62−26391号公報考
案のように上下アームのガイド孔を垂直移動するガイド
ロッドを設けたフロート弁を取付けていた。
【0004】図4に示す水溜め構造のシールを取付けた
非常用排水装置は、ダブルデッキ構造の浮屋根41のデ
ッキ46に空間43を介して設けた上下のデッキ板4
4、45を貫通する排水管48を設けて、その排水管4
8上部にシール水53を貯えた受皿52とその受皿52
内に排水管48の上部を覆い、下部に通水孔55を設け
たキャップ54を取付けたもので、浮屋根喫水線47の
上に位置するデッキ46上に溜った雨水49は受皿52
に入り、通水孔55を通り、排水管48上端部を越えて
排水管48に入り、タンク内の貯液42に導入排出され
る。また一方、排水管内の貯液面50から発生する貯液
ベーパー51は、キャップ54で覆われた受皿52内の
シール水53に遮られ、タンク外部への放散流出が防止
される。さらに、パイプフロートデッキ構造の浮屋根に
非常用排水装置を取付ける場合には、パイプフロート上
のデッキシートが薄いために複雑で重いベーパーシール
は取付けることができないので、排水管からデッキ上の
タンク内に流出しようとする貯液ベーパーの揮発防止対
策は採られず、単に排水管のみを取付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】浮屋根喫水線の上方に
浮屋根のデッキがある浮屋根に取付けられた従来の非常
用排水装置は、水溜めシールを取付ける構造では、常に
シール水の確認や補給を必要とするので、そのメンテナ
ンスが面倒であり、かつ、水の混入が貯蔵液の品質低下
をきたす恐れのあるタンクにはシール水を使用できない
ので、水溜めシールの構造は採用できないという問題が
あり、また、逆止弁として上下アームのガイド孔を垂直
に移動するガイドロッドを設けたフロート弁シールを取
付ける構造では、ガイドロッドとガイド孔の摺動部経年
変化によるフロート弁作動に心配があり、加えて、構造
が複雑で重くなるので、薄いデッキシートを用いるパイ
プフロートデッキ構造の浮屋根には取付けることができ
ないという問題があった。この発明は、浮屋根のデッキ
が浮屋根喫水線の上方に位置する浮屋根タンクに取付け
られた従来の非常用排水装置が有する上述の問題点を解
決し、簡便かつ、安価でメンテナンスを容易にし、貯液
ベーパーが排水管から放散流出することを防ぎ、デッキ
上に溜る液を自動的にタンク内の貯液に導入排出する非
常用排水装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたもので、タンク内の貯液に浮か
んだ浮屋根のデッキが浮屋根喫水線の上方に位置する浮
屋根タンクに取付ける非常用排水装置は、浮屋根のデッ
キにそのデッキを貫通して貯液に至る排水管を設け、そ
の排水管上端部に排水管から流出する貯液ベーパーを遮
断する浮子を設置し、その浮子には排水管上端部を離脱
してデッキ上に溜った液に浮かんだ浮子を元の排水管上
端部に復帰させる重錘付案内部材を設け、排水管から流
出しようとする貯液ベーパーの放散を防ぎ、デッキ上に
溜る液をタンク内の貯液に自動排出するように形成した
ものである。
【0007】
【作用】この発明に係る非常用排水装置は、浮屋根喫水
線の上方に浮屋根のデッキが位置する浮屋根タンクに取
り付けられ、その浮屋根の構造には、例えば、ダブルデ
ッキ構造やパイプフロートデッキ構造等がある。排水管
上端部を封塞して設置した浮子は、浮屋根のデッキ上に
溜る液から浮力を受けて浮かび上がり、封塞していた排
水管上端部を離脱して開口し、その開口した排水管上端
部からデッキ上に溜った液がタンク内の貯液に自動的に
排出される。また、浮屋根のデッキ上に溜った液の減少
につれて浮遊していた浮子は、排水管への排水力にも助
けられながら重錘付案内部材の重力で排水管上端部に引
き戻されてその排水管上端部の元の位置に着座し、重錘
付案内部材の重さで排水管上端部に浮子が押しつけられ
て排水管上端部を再び封塞するので、排水管を通ってデ
ッキ上に流出しようとする貯液ベーパーは排水管内に閉
塞される。
【0008】
【実施例】この発明の実施例について、図面を参照して
説明する。図1及び図2は、この発明に係わる非常用排
水装置をパイプフロートデッキ構造の浮屋根に取付けた
一実施例を示した断面説明図であり、図1は、排水管上
端部に浮子が着座して、タンク内の貯液面からベーパー
流出阻止している状態を示し、図2は、浮屋根のデッキ
上に溜った液に浮子が浮かんで排水管上端部を離脱開口
し、デッキ上に溜った液をタンク内の貯液に排出してい
る状態を示す。パイプフロートデッキ構造の浮屋根1
は、固定屋根を取付けた有底円筒状タンク内を上下動す
る貯液2面上に浮かべられた多数のパイプフロート3
と、そのフロート3に固定されたフレーム4と、貯液2
面全面を覆うようにフレーム4の上に敷設した薄いアル
ミ製等のデッキシート5で形成され、デッキシート5の
デッキ6は、パイプフロート3の浮屋根喫水線7の上方
に設けられている。
【0009】このデッキシート5のデッキ6には、デッ
キシート5を貫通し、貯液2内に至る上端に鍔をつけた
アルミ管等の排水管8が垂直に取付けられ、この排水管
8は、タンク内の水蒸気や貯液ベーパーが結露した水ま
たは液、あるいは、万一デッキ6上に溢れた液などのデ
ッキ6上に溜る結露水等の液9を貯液2内に導入排出す
る。排水管8上部には、貯液2に差し込まれた排水管内
の貯液面10から揮発し、流出しようとする貯液ベーパ
ー11を遮断するように排水管8上端部を塞げる大きさ
を持った浮子12が取付けられる。この浮子12は、頭
部を球状若しくは欠球状等の回転断面をもった形状と
し、貯液2が石油など危険物の場合は、不燃材または難
燃材で形成し、その浮子12下部中央には、浮子12が
デッキ6上に溜る結露水等の液9に浮かびあがってもそ
の浮子12が元の排水管8上端部に復帰するように細長
い丈をもった棒状の重錘付案内部材13が取り付けられ
ている。このように形成した浮子12は、浮屋根1のデ
ッキ6上に結露水等の液9が溜ってくるとその液9から
浮力を受け、その浮力が重錘付案内部材13のついた浮
子12の重力以上になると、浮子12が結露水等の液9
に浮かび、塞いでいた排水管8上端部から離れて、その
排水管8上端部を開口し、デッキ6上の結露水等の液9
を排水管8を介してタンク内の貯液2に導入排出する。
【0010】なお、上記浮子12の頭部を上に弧面をも
った欠球状に形成すると、浮屋根1のデッキ6上に溜る
結露水等の液9が少なくても、断面積の大きな頭部下部
に大きな浮力が働いて重錘付案内部材13を付けた浮子
12をすばやく浮かべあげるのでデッキ6上に溜ろうと
する結露水等の液9はすぐに排出される好ましい状態と
なり、また、デッキ6上を歩く人に浮子12が踏み付け
られたとしても破損しにくい。また、上記浮子12の浮
き上がり開始を排水管8内の貯液ベーパー11圧力以上
の結露水等の液9の圧力水深で作動するように重錘付浮
子12を形成すれば、排水管8上端部の開口面をデッキ
6上に溜った結露水等の液9によって排水管8内の貯液
ベーパー11を抑えてシールするので、デッキ6上の結
露水等の液9をタンク内の貯液2に排水している時に排
水管8から貯液ベーパー11が浮屋根1のデッキ6上に
放散流出することはない。
【0011】また、浮子12下部中央に取付けられた長
丈で棒状の重錘付案内部材13は、排水管8内領域、若
しくは排水管8外上下延長領域内に重心を位置して排水
管8内下方に、排水管8上端部を離れて結露水等の液9
に浮かぶ浮子12を引っ張っているので、結露水等の液
9が排水管8を通ってタンク内の貯液2に導入排出され
て深さを減じてくると、排水管8への排水力にも助けら
れて浮子12を案内し、元の排水管8上端部に引き戻
す。なお、図示省略したが、浮子12が結露水等の液9
に浮かんで排水管8から遊離していく心配があるとき
は、排水管8開口面積以上の流入面積を確保できるよう
に浮子12に作動ストロークをもたせて、長丈で棒状の
重錘付案内部材13の下部に排水管8直径より大きな孔
明き円盤や帯状フックのストッパーを取付け、浮子12
が結露水等の液9に浮かび浮遊しても浮子12が排水管
8から遊離していかないように形成する。元の排水管8
上端部に戻った浮子12は、排水管8上端部を長丈で棒
状の重錘付案内部材13の重力を加えて封塞し、排水管
内部の貯液面10から揮発した貯液ベーパー11を遮蔽
する。なお、貯液2に差し込まれた排水管8は、排水管
8外部の貯液2面から発生するベーパー11を排水管8
内部と遮断し、その排水管8内部の貯液面10から発生
するベーパー11は、発生するベーパー11の圧力以上
の重力をもった重錘付案内部材13を取付けられた浮子
12に排水管8上部を塞がれているので、貯液2面から
発生するベーパー11は、少しもデッキ6上に流出した
り、放散することはない。
【0012】図3は、この発明に係わる非常用排水装置
をダブルデッキ構造の浮屋根に取付けた他の実施例を示
した断面説明図である。上部を開放した有底円筒状タン
ク内を上下動する貯液22面に浮かべられたダブルデッ
キ構造の浮屋根21は、空間23を介して隔接した上下
二枚のデッキ板24、25で形成され、下のデッキ板2
4は浮屋根喫水線27の下方に位置して貯液22に接
し、上のデッキ板25は浮屋根喫水線27の上方に位置
して浮屋根21上面のデッキ26になる。この上のデッ
キ板25のデッキ26には、上下のデッキ板24、25
を貫通し、貯液22に至る排水管28が垂直に取り付け
られ、この排水管28は、ルーフドレン装置の故障時や
ルーフドレン装置の排水能力以上の降雨時に浮屋根21
のデッキ26上面に溜る雨水29をタンク内の貯液22
に導入し排出する。
【0013】上下のデッキ板24、25から所定の突き
出し長さをもって垂直に取付けられた排水管28上端部
には、排水管内の貯液面30から揮発した貯液ベーパー
31を遮断するように排水管28上部を塞ぐ球状の浮子
32が取り付けられ、その浮子32下部には、デッキ2
6上に溜った雨水29に浮かんだ浮子32を元の排水管
28上端部に引き戻し、排水管内の貯液面30から揮発
するベーパー31をベーパー31圧力以上の重力で浮子
32を排水管28上端部に押し付ける長い丈をもった鎖
状の重錘付案内部材33が一方端を排水管28下端部、
他方端を浮子32下部に固着して取り付けられている。
浮屋根21のデッキ26上面に溜った雨水29は、重錘
付案内部材33を付けた浮子32を浮かべ上げて排水管
28上端部を開口し、その開口された排水管28上端部
からタンク内の貯液22に導入排出される。なお、排水
管内の貯液面30から発生するベーパー31の圧力以上
の雨水29圧力深さで浮子32の浮き上がり作動するよ
うに浮子32を形成すれば、デッキ26上の雨水29排
水時にも浮子32の浮き上がり離脱によって開口された
排水管28上端部は雨水29によって水封されるので、
貯液ベーパー31は排水管28内に閉塞され、浮屋根2
1のデッキ26上に流出することはない。
【0014】雨水29の排出によって浮屋根21のデッ
キ26上面に溜った雨水29の深さが減じられてくる
と、雨水29に浮かんだ浮子32は排水管28への排水
力にも助けられて排水管28内下部に重心位置する重錘
付案内部材33に引っ張られ、元の排水管28上端部に
着座する。着座した浮子32は下部の重錘付案内部材3
3重さを加えて排水管28上端部を封塞し、排水管内の
貯液面30から発生するベーパー31のタンク外流出を
遮断する。なお、図示省略したが、タンク内の貯液22
に塵埃等の混入が心配なときは、混入防止の金網を排水
管28内部、若しくは非常用排水装置全体を囲むように
取付け、さらに、浮子32が元の排水管28上端部に復
帰し易くするには、排水管28上部外面から上方にガイ
ドフレームを取付けてもよい。
【0015】
【発明の効果】この発明は上述ように構成されているの
で、以下の効果を奏する。タンク内の貯液に浮かぶ浮屋
根のデッキが浮屋根喫水線の上方に位置する浮屋根タン
クに取付ける非常用排水装置は、浮屋根のデッキにその
デッキを貫通して貯液に至る排水管と、その排水管上端
部から流出するベーパーを遮断する浮子と、その浮子に
取付けられ、排水管を離脱し浮屋根のデッキに溜る液に
浮遊する浮子を元の排水管上端部に復帰させる重錘付案
内部材とで形成しているので、浮屋根のデッキ上に溜っ
た液は、排水管上端部を封塞設置していた浮子を浮かべ
上げてその排水管上端部を開口し、その開口部からデッ
キ上に溜った液をタンク内の貯液に自動的に導入排出す
ることができ、デッキ上の液の排出につれて浮子に取付
けた重錘付案内部材が排水管への排水力にも手伝われて
浮子を元の排水管上端部に着座させるとともに浮子をそ
の重力で下に引っ張って排水管上端部に押しつけ、その
排水管上端部を浮子が確実に封塞シールするため、排水
管内の液面から揮発し、排水管を通って浮屋根のデッキ
上に流出放散しようとする貯液ベーパーを確実に遮断で
きる。
【0016】また、排水管と重錘付案内部材を付けた浮
子からなる非常用排水装置は、その構造がきわめて簡単
で軽いため、薄いデッキシートのパイプフロートデッキ
構造の浮屋根にも取り付けることができ、パイプフロー
トデッキ構造の浮屋根タンクからの貯液ベーパー流出放
散が防がれて安全となり、さらに、その構造が簡便なた
め、安価な装置となり、メンテナンスもきわめて容易な
装置となる。またさらに、シール水を使用しないので、
水混入によって品質低下等を招く液を貯蔵するタンクに
も取付けることができ、そのタンク非常時にはデッキ上
に溜る液をタンク内に排出して浮屋根の安全を確保し、
タンクの貯液ベーパー流出を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる非常用排水装置をパイプフロ
ートデッキ構造の浮屋根に取付けた一実施例を示し、排
水管からのベーパー流出を遮断している状態を示す断面
説明図。
【図2】図1の実施例において、浮屋根のデッキ上に溜
った液をタンク内の貯液に排出している状態を示す断面
説明図。
【図3】この発明に係わる非常用排水装置をダブルデッ
キ構造の浮屋根に取付けた他の実施例を示す断面説明
図。
【図4】ダブルデッキ構造の浮屋根に取付けられた従来
例の非常用排水装置を示す断面説明図。
【符号の説明】
1,21,41:浮屋根、 2,22,4
2:貯液、3 :パイプフロート、
23,43:空間、4 :フレーム、
24,44:下のデッキ板、5 :デッ
キシート、 25,45:上のデッキ板、6,
26,46:デッキ、 7,27,47:浮
屋根喫水線、8,28,48:排水管、9,:結露水等
の液、 29,49:雨水、10,30,5
0:排水管内の貯液面、11,31,51:貯液ベーパ
ー、12,32 :浮子、 13,33
:重錘付案内部材、52 :受皿、
53 :シール水、54
:キャップ、 55 :通水孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. タンク内の貯液に浮かんだ浮屋根のデッキが浮屋根喫水
    線の上方に位置する浮屋根タンクにおいて、浮屋根のデ
    ッキに該デッキを貫通して貯液に至る排水管を設け、該
    排水管上端部に該排水管から流出する貯液ベーパーを遮
    断する浮子を設置し、該浮子に排水管上端部を離脱して
    デッキ上に溜る液に浮かんだ浮子を元の排水管上端部に
    復帰させる重錘付案内部材を設けたことを特徴とする浮
    屋根タンクの非常用排水装置。
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