JPS6226392Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6226392Y2 JPS6226392Y2 JP1982111022U JP11102282U JPS6226392Y2 JP S6226392 Y2 JPS6226392 Y2 JP S6226392Y2 JP 1982111022 U JP1982111022 U JP 1982111022U JP 11102282 U JP11102282 U JP 11102282U JP S6226392 Y2 JPS6226392 Y2 JP S6226392Y2
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- JP
- Japan
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- drain
- valve body
- tank
- water
- floating roof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 73
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 239000003208 petroleum Substances 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は浮屋根式タンクの浮屋根部の雨水荷重
による破壊を防止する非常用ドレーン装置に係
り、特に浮屋根上に溜まる雨水乃至ドレンの水位
を検出しつつこの水位上昇力により開閉弁を開閉
しタンク内にドレンを自動的に排水させることが
できると共にタンク内容物の外部への逆流を完全
に防止することができる非常用ドレーン装置に関
するものである。
による破壊を防止する非常用ドレーン装置に係
り、特に浮屋根上に溜まる雨水乃至ドレンの水位
を検出しつつこの水位上昇力により開閉弁を開閉
しタンク内にドレンを自動的に排水させることが
できると共にタンク内容物の外部への逆流を完全
に防止することができる非常用ドレーン装置に関
するものである。
一般に、石油類貯蔵用タンクとしては浮屋根式
タンクが広く採用されている。この浮屋根式タン
クは上部が開放された有底筒体状のタンクと該タ
ンクの貯液面上にこれに追従して昇降移動自在に
浮上してこれを覆う浮屋根とから主に構成されて
いる。この浮屋根には貯液面上に浮上して覆うべ
く一枚のデツキからなるシングルデツキ構造のも
のと、上下2枚のデツキからなるダブルデツキ構
造のものが知られている。
タンクが広く採用されている。この浮屋根式タン
クは上部が開放された有底筒体状のタンクと該タ
ンクの貯液面上にこれに追従して昇降移動自在に
浮上してこれを覆う浮屋根とから主に構成されて
いる。この浮屋根には貯液面上に浮上して覆うべ
く一枚のデツキからなるシングルデツキ構造のも
のと、上下2枚のデツキからなるダブルデツキ構
造のものが知られている。
シングルデツキ構造の浮屋根は貯液面上に沿つ
て一枚のデツキが敷設されるように設けられてい
るために比較的撓み性を有している。
て一枚のデツキが敷設されるように設けられてい
るために比較的撓み性を有している。
いずれのデツキ構造の浮屋根にあつても、浮屋
根上に溜まる雨水荷重によつて破壊されることを
防止するために、ドレーン装置が設けられてい
る。このドレーン装置には浮屋根上に溜まる雨水
をタンク外部に排水するルーフドレンと雨水をタ
ンク内部に排水する非常用ドレンとがあり、これ
らは浮屋根に並設されている。
根上に溜まる雨水荷重によつて破壊されることを
防止するために、ドレーン装置が設けられてい
る。このドレーン装置には浮屋根上に溜まる雨水
をタンク外部に排水するルーフドレンと雨水をタ
ンク内部に排水する非常用ドレンとがあり、これ
らは浮屋根に並設されている。
上記非常用ドレーン装置はルーフドレーン装置
の排水能力を補助するために浮屋根上に設けられ
たものであり、浮屋根上に溜まる雨水とタンク内
容物との比重差を利用して浮屋根上に溜まつた雨
水をタンク内に排水するものである。特にシング
ルデツキ構造の浮屋根にあつては、浮屋根上に溜
まる雨水によつてデツキが撓みを生じ、内容物の
吃水面が非常用ドレンの導入口より上にきて逆流
の可能性がある為、内容物と水の比重差を利用し
た水溜部を設けて内容物のタンク外への逆流を防
止しているのが一般的である(特開昭57−68381
号公報)。
の排水能力を補助するために浮屋根上に設けられ
たものであり、浮屋根上に溜まる雨水とタンク内
容物との比重差を利用して浮屋根上に溜まつた雨
水をタンク内に排水するものである。特にシング
ルデツキ構造の浮屋根にあつては、浮屋根上に溜
まる雨水によつてデツキが撓みを生じ、内容物の
吃水面が非常用ドレンの導入口より上にきて逆流
の可能性がある為、内容物と水の比重差を利用し
た水溜部を設けて内容物のタンク外への逆流を防
止しているのが一般的である(特開昭57−68381
号公報)。
ところが、この水溜部には定期的に水を補強し
なければならず、万一水が蒸発すると内容物が外
部に逆流する事故が発生することになる。
なければならず、万一水が蒸発すると内容物が外
部に逆流する事故が発生することになる。
そこで、ドレン管の導入口に盲カバ部材を着脱
自在に取り付けて、大降雨時に盲カバ部材を取外
すようにしていた。このような非常ドレーン装置
にあつては内容物の逆流防止には効果的であるが
排水機構としてのメンテナンスが煩雑で作業性が
悪い問題があつた。
自在に取り付けて、大降雨時に盲カバ部材を取外
すようにしていた。このような非常ドレーン装置
にあつては内容物の逆流防止には効果的であるが
排水機構としてのメンテナンスが煩雑で作業性が
悪い問題があつた。
また、タンクの大型化に伴つてこの種非常ドレ
ン用装置は多数設けられる傾向にあり、従来装置
にあつては不利であり、浮屋根の破壊事故を招く
おそれがある。
ン用装置は多数設けられる傾向にあり、従来装置
にあつては不利であり、浮屋根の破壊事故を招く
おそれがある。
本考案は従来の非常用ドレーン装置における問
題点を有効に解決すべく創案されたものである。
題点を有効に解決すべく創案されたものである。
本考案の目的は浮屋根のデツキ上に溜まる雨水
ドレンの所定許容水位を超えることを検知して自
動的にタンク内にドレンを排水することができる
と共にドレン水によつてドレン導入管のタンク内
排出口をシールすることができ、またタンク内容
物の逆流を防止することができる浮屋根の非常用
ドレーン装置を提供するものである。
ドレンの所定許容水位を超えることを検知して自
動的にタンク内にドレンを排水することができる
と共にドレン水によつてドレン導入管のタンク内
排出口をシールすることができ、またタンク内容
物の逆流を防止することができる浮屋根の非常用
ドレーン装置を提供するものである。
上記目的を達成するために本考案は、タンクの
貯液面上をこれに追従して昇降移動しつつ覆う浮
屋根において、上記浮屋根のデツキにこれに溜ま
る雨水ドレンをタンク内に排水すべく設けられた
ドレン導入管と、該ドレン導入管のタンク内排出
口にドレン水を貯留させ水シールを形成するため
の水溜室を有しその上部開口端をドレン導入管の
外周に形成された弁座に着座される有底筒体状の
弁体と、該弁体に形成されこれを弁座に着座させ
るべく浮力により付勢する中空室と、上記ドレン
管の上端部に枢支され一端にフロートを有し、他
端にドレン管内を挿通した弁棒を介して上記弁体
に連結し、フロートの荷重で弁体を弁座に着座付
勢すると共にデツキ上に溜まるドレンの水位上昇
によるフロートの浮力で弁体を弁座から離反させ
るためのレバー部材とを備えている。
貯液面上をこれに追従して昇降移動しつつ覆う浮
屋根において、上記浮屋根のデツキにこれに溜ま
る雨水ドレンをタンク内に排水すべく設けられた
ドレン導入管と、該ドレン導入管のタンク内排出
口にドレン水を貯留させ水シールを形成するため
の水溜室を有しその上部開口端をドレン導入管の
外周に形成された弁座に着座される有底筒体状の
弁体と、該弁体に形成されこれを弁座に着座させ
るべく浮力により付勢する中空室と、上記ドレン
管の上端部に枢支され一端にフロートを有し、他
端にドレン管内を挿通した弁棒を介して上記弁体
に連結し、フロートの荷重で弁体を弁座に着座付
勢すると共にデツキ上に溜まるドレンの水位上昇
によるフロートの浮力で弁体を弁座から離反させ
るためのレバー部材とを備えている。
平常時には、レバー部材を介したフロートの荷
重による引上げ力と中空室による浮力とにより弁
体が弁座に着座付勢されるので水溜室が空でもド
レン導入管を遮断してタンク内容物の逆流を確実
に防止する。また降雨時にはデツキ上に溜まるド
レンの水位上昇によるフロートの浮力で弁体が弁
座から離反されるので、ドレンが水溜室を満しつ
つタンク内に排水されることになる。
重による引上げ力と中空室による浮力とにより弁
体が弁座に着座付勢されるので水溜室が空でもド
レン導入管を遮断してタンク内容物の逆流を確実
に防止する。また降雨時にはデツキ上に溜まるド
レンの水位上昇によるフロートの浮力で弁体が弁
座から離反されるので、ドレンが水溜室を満しつ
つタンク内に排水されることになる。
以下本考案の一実施例について添付図面に従つ
て詳述する。
て詳述する。
第1図に示すごとく、上部が開放された有底筒
体状のタンク1内には貯液面Wの移動に追従しつ
つ昇降自在に且つ貯液面Wを覆うべくシングルデ
ツキ構造の浮屋根2が設けられている。この浮屋
根2のデツキ3上に溜まる雨水ドレンをタンク1
内に排水させるためのドレン導入管5が設けられ
ている。このドレン導入管5はデツキ3を貫通し
てデツキ3上方に所定高さ位置に延出されて起立
している。このドレン導入管5の排出口8側には
同芯円上に拡径され同一方向に臨んで開放された
シリンダ室7が設けられる。このシリンダ室7に
は摺動自在に昇降移動する弁体9が嵌装され、こ
の弁体9には上記ドレン導入管5の排出口8を含
むタンク1内側に位置される管体部分10を水没
させるための水溜室11が形成されている。すな
わち、図示するごとく弁体9はタンク1内側に位
置される排出口8を含む管体部分10を包み込む
有底筒体12によつて形成され、筒体12内部が
水溜室11を区画形成することになる。
体状のタンク1内には貯液面Wの移動に追従しつ
つ昇降自在に且つ貯液面Wを覆うべくシングルデ
ツキ構造の浮屋根2が設けられている。この浮屋
根2のデツキ3上に溜まる雨水ドレンをタンク1
内に排水させるためのドレン導入管5が設けられ
ている。このドレン導入管5はデツキ3を貫通し
てデツキ3上方に所定高さ位置に延出されて起立
している。このドレン導入管5の排出口8側には
同芯円上に拡径され同一方向に臨んで開放された
シリンダ室7が設けられる。このシリンダ室7に
は摺動自在に昇降移動する弁体9が嵌装され、こ
の弁体9には上記ドレン導入管5の排出口8を含
むタンク1内側に位置される管体部分10を水没
させるための水溜室11が形成されている。すな
わち、図示するごとく弁体9はタンク1内側に位
置される排出口8を含む管体部分10を包み込む
有底筒体12によつて形成され、筒体12内部が
水溜室11を区画形成することになる。
一方、上記シリンダ室7の上部には上記排出口
8に実質的に連通したドレン排水孔13が径方向
外方に臨んで形成されている。
8に実質的に連通したドレン排水孔13が径方向
外方に臨んで形成されている。
従つて、シリンダ室7内に上記弁体9が嵌装さ
れることにより、上記排出口8は水溜室11と連
通されることになり、弁体9がシリンダ室7内に
沿つて降下することにより水溜室11を区画する
筒体12が実質的な弁体を形成して上記排水孔1
3を開放するように構成されている。
れることにより、上記排出口8は水溜室11と連
通されることになり、弁体9がシリンダ室7内に
沿つて降下することにより水溜室11を区画する
筒体12が実質的な弁体を形成して上記排水孔1
3を開放するように構成されている。
弁体9を形成する有底筒体12の軸芯部には上
記ドレン導入管5を通して外部に延出された弁棒
14が取付けられている。この弁棒14の上端部
15は揺動自在に枢支されたレバー部材16に枢
支されている。レバー部材16の他端部にはフロ
ート17が設けられており、フロート17が上昇
移動することにより、弁棒14はレバー部材16
により押し下げられて、上記弁体9をシリンダ室
7内に摺動させつつ降下させて排水孔13を開放
すべく構成されている。
記ドレン導入管5を通して外部に延出された弁棒
14が取付けられている。この弁棒14の上端部
15は揺動自在に枢支されたレバー部材16に枢
支されている。レバー部材16の他端部にはフロ
ート17が設けられており、フロート17が上昇
移動することにより、弁棒14はレバー部材16
により押し下げられて、上記弁体9をシリンダ室
7内に摺動させつつ降下させて排水孔13を開放
すべく構成されている。
ドレン導入管5の途中には弁棒14を垂直方向
に案内するためのサポート18が設けられてい
る。
に案内するためのサポート18が設けられてい
る。
また、上記フロート17はデツキ3上に溜まる
雨水ドレンの限界許容水位を検知しつつこの水位
を越える水位上昇力により浮上して上記弁棒14
を押し下げるように設定されている。
雨水ドレンの限界許容水位を検知しつつこの水位
を越える水位上昇力により浮上して上記弁棒14
を押し下げるように設定されている。
上記ドレン導入管5にはデツキ3上に溜まる雨
水ドレンを水溜室11内に導入するための吸水管
19が設けられている。この吸水管19はドレン
導入管5に対してデツキ3に近接した位置に取り
付けられ、デツキ3上面部に臨んで下向きに吸水
口20が形成されている。吸水口20には内部に
ほこり等の不純物が侵入しないようにフイルター
部材21が取り付けられている。
水ドレンを水溜室11内に導入するための吸水管
19が設けられている。この吸水管19はドレン
導入管5に対してデツキ3に近接した位置に取り
付けられ、デツキ3上面部に臨んで下向きに吸水
口20が形成されている。吸水口20には内部に
ほこり等の不純物が侵入しないようにフイルター
部材21が取り付けられている。
上記ドレン導入管5の上端部に形成されたドレ
ン導入口22には上記同様なフイルター部材23
が取り付けられている。
ン導入口22には上記同様なフイルター部材23
が取り付けられている。
なお、弁体9の底部には中空室24が形成さ
れ、この中空室24はフロートの機能を発揮すべ
くタンク内貯液により浮力が与えられて弁体9を
上方に押し上げることになり、排水孔13を常時
閉成するように構成されている。
れ、この中空室24はフロートの機能を発揮すべ
くタンク内貯液により浮力が与えられて弁体9を
上方に押し上げることになり、排水孔13を常時
閉成するように構成されている。
弁体9を形成する筒体12の上部開口端部には
弁座を形成するシリンダ室7の上壁7aに密接す
るようにシール部材26が設けられている。
弁座を形成するシリンダ室7の上壁7aに密接す
るようにシール部材26が設けられている。
上記レバー部材16はドレン導入管5の上部に
設けられたブラケツト27に枢支軸28を介して
上下方向に揺動自在に支持されている。
設けられたブラケツト27に枢支軸28を介して
上下方向に揺動自在に支持されている。
更に、フロート17はドレン水に接触しないと
きには上記弁体9を閉成状態に保持するように弁
棒14を引き上げるに充分なウエイトを有してい
る。
きには上記弁体9を閉成状態に保持するように弁
棒14を引き上げるに充分なウエイトを有してい
る。
以下本実施例の作用について述べる。
先ず、第1図に示すごとく、平常時には水溜室
11内にドレン水は存在しておらず、フロート1
7の垂直荷重によりレバー部材16を介して弁棒
14を引き上げるべく作用して弁体9のシール部
材26が弁座であるシリンダー室7の上壁7aに
密接して排水孔13を閉成することになる。ま
た、中空室24により弁体9を押し上げるように
浮力が与えられて弁体9の閉弁効果を高めること
になり、タンク内容物はタンク外へ逆流すること
がない。
11内にドレン水は存在しておらず、フロート1
7の垂直荷重によりレバー部材16を介して弁棒
14を引き上げるべく作用して弁体9のシール部
材26が弁座であるシリンダー室7の上壁7aに
密接して排水孔13を閉成することになる。ま
た、中空室24により弁体9を押し上げるように
浮力が与えられて弁体9の閉弁効果を高めること
になり、タンク内容物はタンク外へ逆流すること
がない。
次に第2図に示すごとく、デツキ3上に許容さ
れる水位以内に雨水ドレンR1が溜つたとき吸水
管19を通してドレン導入管5内に流入させ、ド
レン導入管5の排出口8を水没させてシールすべ
く水溜室11内にドレン水を貯留することにな
る。吸水管19を介して水溜室11内にドレン水
を給水するときには弁体9はフロート17の垂直
荷重及び中空室24の浮力により閉成状態が完全
に維持されている。
れる水位以内に雨水ドレンR1が溜つたとき吸水
管19を通してドレン導入管5内に流入させ、ド
レン導入管5の排出口8を水没させてシールすべ
く水溜室11内にドレン水を貯留することにな
る。吸水管19を介して水溜室11内にドレン水
を給水するときには弁体9はフロート17の垂直
荷重及び中空室24の浮力により閉成状態が完全
に維持されている。
更に、デツキ3上に降雨量が増して雨水ドレン
の水位が上昇するに従つて第3図に示すごとく、
フロート17が限界許容水位R2を検知しつつ浮
上して弁棒14を押し下げることになる。このよ
うに弁棒14が押し下げられることにより、弁体
9はシリンダ室7内を摺動しつつ降下して排水孔
13を開放する。排水孔13が開放されることに
より、ドレン導入管5のドレン導入口22及び吸
水管19を介して雨水ドレンが導かれ、排出口8
及び水溜室11を通してタンク1内に排水される
ことになる。引き続き、ドレン導入口5の排出口
8から流入されるドレンは水溜室11をオーバー
フローして排水孔13からタンク1内に排水され
ることになる。
の水位が上昇するに従つて第3図に示すごとく、
フロート17が限界許容水位R2を検知しつつ浮
上して弁棒14を押し下げることになる。このよ
うに弁棒14が押し下げられることにより、弁体
9はシリンダ室7内を摺動しつつ降下して排水孔
13を開放する。排水孔13が開放されることに
より、ドレン導入管5のドレン導入口22及び吸
水管19を介して雨水ドレンが導かれ、排出口8
及び水溜室11を通してタンク1内に排水される
ことになる。引き続き、ドレン導入口5の排出口
8から流入されるドレンは水溜室11をオーバー
フローして排水孔13からタンク1内に排水され
ることになる。
ところで、第3図に示すごとく、境界面Eより
内容物たる貯液の最高吃水面W1までの高さを
H1、デツキ3上の雨水ドレンの水位面R2までの
高さをH2とし、更に、内容物の比重をpとすれ
ば次の式のごとく H2>H1・p となるようにドレン導入管5のデツキ3上方の高
さに設定すればタンク内容物は逆流しないことに
なる。
内容物たる貯液の最高吃水面W1までの高さを
H1、デツキ3上の雨水ドレンの水位面R2までの
高さをH2とし、更に、内容物の比重をpとすれ
ば次の式のごとく H2>H1・p となるようにドレン導入管5のデツキ3上方の高
さに設定すればタンク内容物は逆流しないことに
なる。
また、第4図に示すごとく、デツキ3上の雨水
ドレンが排水されるに従つて水位が降下すると、
フロート17は浮力を失い、自重により弁体9を
含む水溜室11を引き上げて閉弁することにな
る。
ドレンが排水されるに従つて水位が降下すると、
フロート17は浮力を失い、自重により弁体9を
含む水溜室11を引き上げて閉弁することにな
る。
尚、中空室24の浮力は水溜室11の自重及び
給水されたドレン水の重量を軽減するかあるいは
釣り合うように構成されているため、フロート1
7の垂直荷重によるシールは充分な機密性を保持
することができる。従つて、排水終了後に水溜室
11内のドレン水は抜く必要がない。
給水されたドレン水の重量を軽減するかあるいは
釣り合うように構成されているため、フロート1
7の垂直荷重によるシールは充分な機密性を保持
することができる。従つて、排水終了後に水溜室
11内のドレン水は抜く必要がない。
また、デツキ3上の雨水ドレンの水位が吸水管
19の吸水口20より高いX−X位にある場合に
おいて、フロート17を手動により引き上げるこ
とにより排水を促進させて、水位Y−Yまで下げ
ることができる。
19の吸水口20より高いX−X位にある場合に
おいて、フロート17を手動により引き上げるこ
とにより排水を促進させて、水位Y−Yまで下げ
ることができる。
また、メンテナンス時には弁棒14とレバー部
材16とを結ぶ枢支ピン25を取り外すことによ
り弁体9を含む水溜室11を取り外すことがで
き、そのシール部の点検作業が容易となる。
材16とを結ぶ枢支ピン25を取り外すことによ
り弁体9を含む水溜室11を取り外すことがで
き、そのシール部の点検作業が容易となる。
なお、第5図はドレン導入管5及び弁体9を含
む非常用ドレーン装置全体をデツキ3から着脱自
在に取り付けられることができる変形実施例を示
すものである。
む非常用ドレーン装置全体をデツキ3から着脱自
在に取り付けられることができる変形実施例を示
すものである。
図示するごとく、ドレン導入管5の下部には排
出口8を縮径して段部状に形成された弁座29が
設けられている。この弁座29には有底筒体状の
弁体9が着座し、排出口8を開閉するように構成
されている。この弁体9には前記実施例と同様に
水溜室11が形成され、この水溜室11内には上
記排出口8を形成する排出管3が水没されるべく
延出されている。
出口8を縮径して段部状に形成された弁座29が
設けられている。この弁座29には有底筒体状の
弁体9が着座し、排出口8を開閉するように構成
されている。この弁体9には前記実施例と同様に
水溜室11が形成され、この水溜室11内には上
記排出口8を形成する排出管3が水没されるべく
延出されている。
特に弁体9は上記ドレン導入管5の径と略等し
いかあるいはそれよりも小さい外径に形成されて
いる。
いかあるいはそれよりも小さい外径に形成されて
いる。
また、弁棒14にはサポート18が上下に設け
られており、弁体9の昇降移動を正確に案内する
と共に弁座29に着座させるように構成されてい
る。
られており、弁体9の昇降移動を正確に案内する
と共に弁座29に着座させるように構成されてい
る。
更に、デツキ3にはその貫通孔31に取り付け
られたフランジ管32が設けられ、このフランジ
管32内に上記ドレン導入管5を含む非常用ドレ
ーン装置の全体が着脱自在に取り付けられてい
る。
られたフランジ管32が設けられ、このフランジ
管32内に上記ドレン導入管5を含む非常用ドレ
ーン装置の全体が着脱自在に取り付けられてい
る。
以上要するに本考案によれば次のごとき優れた
効果を発揮する。
効果を発揮する。
(1) 水シールを形成する構造であるが、平常時に
はレバー部材を介したフロートの荷重による引
上力と中空室による浮力とにより弁体を弁座に
着座付勢させるため、ドレン導入管を確実に遮
断でき、水溜室内の水が蒸発して空になつたと
しても、タンク内容物が逆流することはない。
従つて、従来装置と異なり、水溜室の水の補給
は不要である。
はレバー部材を介したフロートの荷重による引
上力と中空室による浮力とにより弁体を弁座に
着座付勢させるため、ドレン導入管を確実に遮
断でき、水溜室内の水が蒸発して空になつたと
しても、タンク内容物が逆流することはない。
従つて、従来装置と異なり、水溜室の水の補給
は不要である。
(2) 降雨時にはデツキ上に溜まるドレンの水位上
昇によるフロートの浮力で弁体が弁座から離反
されるため、ドレンを水溜室に満しつつタンク
内に排水させることができる。
昇によるフロートの浮力で弁体が弁座から離反
されるため、ドレンを水溜室に満しつつタンク
内に排水させることができる。
第1図は本考案の一実施例を示す側断面図、第
2図、第3図、第4図はそれぞれ使用状態を示す
側断面図、第5図は変形実施例を示す部分側断面
図である。 図中、1は浮屋根式タンク、Wは貯液面、2は
浮屋根、3はデツキ、5はドレン導入管、7aは
弁座を構成するシリンダ室の上壁、8は排出口、
9は弁体、11は水溜室、13は排水孔、14は
弁棒、16はレバー部材、17はフロート、24
は中空室である。
2図、第3図、第4図はそれぞれ使用状態を示す
側断面図、第5図は変形実施例を示す部分側断面
図である。 図中、1は浮屋根式タンク、Wは貯液面、2は
浮屋根、3はデツキ、5はドレン導入管、7aは
弁座を構成するシリンダ室の上壁、8は排出口、
9は弁体、11は水溜室、13は排水孔、14は
弁棒、16はレバー部材、17はフロート、24
は中空室である。
Claims (1)
- タンクの貯液面上をこれに追従して昇降移動し
つつ覆う浮屋根において、上記浮屋根のデツキに
これに溜まる雨水ドレンをタンク内に排水すべく
設けられたドレン導入管と、該ドレン導入管のタ
ンク内排出口にドレン水を貯留させ水シールを形
成するための水溜室を有しその上部開口端をドレ
ン導入管の外周に形成された弁座に着座される有
底筒体状の弁体と、該弁体に形成されこれを弁座
に着座させるべく浮力により付勢する中空室と、
上記ドレン管の上端部に枢支され一端にフロート
を有し、他端にドレン管内を挿通した弁棒を介し
て上記弁体に連結し、フロートの荷重で弁体を弁
座に着座付勢すると共にデツキ上に溜まるドレン
の水位上昇によるフロートの浮力で弁体を弁座か
ら離反させるためのレバー部材とを備えたことを
特徴とする浮屋根タンクの非常用ドレーン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102282U JPS5916893U (ja) | 1982-07-23 | 1982-07-23 | 浮屋根タンクの非常用ドレ−ン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102282U JPS5916893U (ja) | 1982-07-23 | 1982-07-23 | 浮屋根タンクの非常用ドレ−ン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5916893U JPS5916893U (ja) | 1984-02-01 |
JPS6226392Y2 true JPS6226392Y2 (ja) | 1987-07-06 |
Family
ID=30257967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11102282U Granted JPS5916893U (ja) | 1982-07-23 | 1982-07-23 | 浮屋根タンクの非常用ドレ−ン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5916893U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6967807B2 (ja) * | 2016-02-01 | 2021-11-17 | 株式会社石井鐵工所 | 浮屋根式タンクの自動空気抜き |
JP2017137071A (ja) * | 2016-02-01 | 2017-08-10 | 株式会社石井鐵工所 | 浮屋根式タンクの自動空気抜き |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5768381A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-26 | Niigata Engineering Co Ltd | Drain for emergency of floating roof type tank |
-
1982
- 1982-07-23 JP JP11102282U patent/JPS5916893U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5768381A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-26 | Niigata Engineering Co Ltd | Drain for emergency of floating roof type tank |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5916893U (ja) | 1984-02-01 |
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